JPH05194724A - 反応性のトリアジンでキャッピングされた芳香族ポリマ―の製法、およびこの製法に使用する中間体 - Google Patents

反応性のトリアジンでキャッピングされた芳香族ポリマ―の製法、およびこの製法に使用する中間体

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JPH05194724A
JPH05194724A JP17524692A JP17524692A JPH05194724A JP H05194724 A JPH05194724 A JP H05194724A JP 17524692 A JP17524692 A JP 17524692A JP 17524692 A JP17524692 A JP 17524692A JP H05194724 A JPH05194724 A JP H05194724A
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G65/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule
    • C08G65/34Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from hydroxy compounds or their metallic derivatives
    • C08G65/48Polymers modified by chemical after-treatment
    • C08G65/485Polyphenylene oxides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F8/00Chemical modification by after-treatment
    • C08F8/30Introducing nitrogen atoms or nitrogen-containing groups

Abstract

(57)【要約】 【目的】 反応性のトリアジンでキャッピングされた芳
香族ポリマーの製法及びこの製法に有用な新規なトリア
ジンの第四級アンモニウム塩中間体。 【構成】 ヒドロキシ基を含有するポリマ―、特にポリ
フェニレンエ―テルが、トルエンのように実質的に不活
性な有機の液体、水、相間移動触媒、および特定の第三
級アミン(好ましくはトリエチルアミンやジメチル‐n
‐ブチルアミンのようなトリアルキルアミン)の存在下
でクロロトリアジンと反応させることによってキャッピ
ングされる。この反応は速くてしかも良好な収率で進行
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反応性のキャッピング
をした芳香族のポリマ―、特にポリフェニレンエ―テル
に係る。より詳細にいうと、本発明は、そのようなポリ
マ―を混合水性‐有機系で製造するための改良された方
法に係る。
【0002】
【従来の技術】近年、通常では相溶性のないポリマ―間
のコポリマ―の形成を可能にするために反応性の残基を
ポリマ―中に挿入する方法の開発に多大な関心が寄せら
れている。たとえば、ポリフェニレンエ―テルとポリア
ミド、ポリエステル、その他のオレフィンポリマ―は通
常相溶性のないブレンドを形成するが、この中にポリフ
ェニレンエ―テルと他のポリマ―(オレフィンポリマ―
の場合はその官能化された誘導体)とのコポリマ―を配
合することによって相溶化することができる。そのよう
なコポリマ―を形成するには、他のポリマ―中のカルボ
ン酸基やアミン基のような残基を、ポリフェニレンエ―
テル中にあってそのような残基と反応する残基と反応さ
せればよい。
【0003】このようなコポリマ―を含有する組成物を
形成することができる官能化された芳香族ポリマ―が多
くの特許出願に開示されている。たとえば、本出願と同
一出願人名義である同時係属中の米国特許出願第07/
351,905号には、エポキシで置換されたクロロト
リアジンをポリフェニレンエ―テルと反応させることに
よってエポキシトリアジンでキャッピングされたポリフ
ェニレンエ―テルを製造することが記載されている。こ
の反応は水酸化ナトリウムのような無機の塩基を用いる
混合水性‐有機系でも実施できるし、あるいはピリジン
のようなアミンを使用する均一な有機系でも実施でき
る。また、やはり本出願と同一出願人名義である同時係
属中のもうひとつ別の米国特許出願第07/654,4
43号には、ハロゲンやジアルキルホスファト残基で置
換されたアルキル基のような反応性の置換基を含有する
トリアジンが関与する類似のキャッピング反応が開示さ
れている。
【0004】これらのキャッピングされたポリマ―を製
造するための公知の方法は一応有効ではあるが、いくつ
かの欠点をもっている。たとえば、ピリジンを使用する
均一法では、副生物の塩化水素とエポキシ基や酸に対し
て反応性の他の残基との間で副反応が起こり、官能性の
少なくとも一部が失われることになる。水酸化ナトリウ
ムのような無機の塩基を使用する方法では、キャッピン
グされた生成物が残存するナトリウムを比較的高濃度で
含有しているが、これはキャッピング反応から単離され
る生成物の粒径に悪い影響を及ぼすことがある。比較的
高価で毒性の強いピリジンとは異なるアミンを使用する
と、キャッピングされたポリマ―の収率が大きく低下す
ることが多い。
【0005】
【発明の概要】本発明は、ヒドロキシ基を含有する芳香
族のポリマ―中に比較的高収率で反応性のトリアジン基
を導入する方法を提供する。この方法では混合水性‐有
機系と少なくとも1種のアミンを使用するが、このアミ
ンは入手が容易で比較的毒性の低いアミンとすることが
できる。また、新規なトリアジンの第四級アンモニウム
塩もいくつか提供する。これらは本発明の方法で使用す
る実際上のキャッピング種であると思われる。
【0006】したがって、本発明は、その局面のひとつ
において、反応性のトリアジンでキャッピングされたポ
リマ―の製造方法に係り、この方法は反応性条件下で、
ヒドロキシ基を含有する少なくとも1種の芳香族のポリ
マ―を、反応性基を含有する少なくとも1種のクロロト
リアジンと緊密に接触させることからなっており、その
際水と、実質的に非極性で有機の液体と、反応を促進す
る量の相間移動触媒と、以下の(A)〜(C)より成る
群の中から選択される少なくとも1種の第三級アミンと
を存在させる。 (A)窒素を含有する複素環式の芳香族または二環式脂
肪族のアミン。 (B)式(I)のトリアルキルアミン。
【0007】
【化7】
【0008】ここで、R1 は置換または非置換のC1-6
の第一級アルキル基であり、R2 は置換または非置換の
1-10のアルキル基であり、R3 は置換されているかま
たは置換されていないC1-10の第一級または第二級のア
ルキル基である。 (C)式(II)の複素環式アミン。
【0009】
【化8】
【0010】ここで、R4 は二価の脂肪族炭化水素基、
アザ炭化水素基またはオキサ炭化水素基であり、R5
置換されているかまたは置換されていないC1-6 の第一
級または第二級のアルキル基である。なお、水の使用量
は芳香族のポリマ―を基準にして約2〜30重量%であ
る。
【0011】
【詳細な説明】本発明の方法によってキャッピングでき
るポリマ―には、ヒドロキシ基を含有する芳香族のポリ
マ―がすべて包含される。このヒドロキシ基は末端基と
して、またはポリマ―鎖中の芳香環の置換基として存在
していてもよいし、あるいはポリマ―鎖に結合していて
もよい。すなわち、「キャッピング」という用語は、ポ
リマ―鎖に沿った任意の位置での反応を含む非常に広い
意味で使用する。
【0012】適切な芳香族のポリマ―としてはポリフェ
ニレンエ―テルとヒドロキシル化スチレンポリマ―があ
る。ポリフェニレンエ―テル(これが好ましい)は次式
を含有する構造単位を複数個含んでいる公知のポリマ―
である。
【0013】
【化9】
【0014】ここで、これらの単位は各々独立してお
り、その各々において、Q1 は各々独立してハロゲン、
第一級か第二級の低級アルキル(すなわち、炭素原子が
7個までのアルキル)、フェニル、ハロアルキル、アミ
ノアルキル、炭化水素オキシ、または少なくとも2個の
炭素原子がハロゲン原子と酸素原子とを隔てているハロ
炭化水素オキシであり、Q2 は各々独立して水素、ハロ
ゲン、第一級か第二級の低級アルキル、フェニル、ハロ
アルキル、炭化水素オキシ、またはQ1 に対して定義し
たようなハロ炭化水素オキシである。適切な第一級の低
級アルキル基はメチル、エチル、n‐プロピル、n‐ブ
チル、イソブチル、n‐アミル、イソアミル、2‐メチ
ルブチル、n‐ヘキシル、2,3‐ジメチルブチル、2
‐、3‐または4‐メチルペンチルおよび対応するヘプ
チル基である。第二級の低級アルキル基の例はイソプロ
ピル、sec‐ブチル、および3‐ペンチルである。ア
ルキル基はいずれも分枝より直鎖が好ましい。Q1 がい
ずれもアルキルかフェニル、特にC1-4 のアルキルであ
り、Q2 がいずれも水素であることが最も多い。適切な
ポリフェニレンエ―テルは多数の特許に開示されてい
る。
【0015】ホモポリマ―とコポリマ―のポリフェニレ
ンエ―テルが両方とも包含される。適切なホモポリマ―
は、たとえば2,6‐ジメチル‐1,4‐フェニレンエ
―テル単位を含有するものである。適切なコポリマ―に
は、上記の単位を(たとえば)2,3,6‐トリメチル
‐1,4‐フェニレンエ―テル単位と共に含有するラン
ダムコポリマ―が包含される。ホモポリマ―はもちろ
ん、適切なランダムコポリマ―が特許文献に数多く開示
されている。
【0016】また、分子量、溶融粘度および/または衝
撃強さなどの特性を変える成分を含有するポリフェニレ
ンエ―テルも包含される。そのようなポリマ―は特許文
献に記載されており、アクリロニトリルやビニル芳香族
化合物(たとえばスチレン)などのようなビニルモノマ
―、またはポリスチレンやエラストマ―などのようなポ
リマ―を、公知の方法でポリフェニレンエ―テルにグラ
フトさせることによって製造できる。この生成物は通常
グラフト化された部分とグラフト化されてない部分とを
両方とも含有する。その他の適切なポリマ―は、ふたつ
のポリフェニレンエ―テル鎖のヒドロキシ基とカップリ
ング剤を公知の方法で反応させてヒドロキシ基とカップ
リング剤との反応生成物を含有する高分子量のポリマ―
として生成された(ただし、遊離のヒドロキシ基がかな
りの割合で残留する)カップル化ポリフェニレンエ―テ
ルである。カップリング剤の具体例は低分子量のポリカ
―ボネ―ト、キノン類、複素環式化合物類およびホルマ
―ル類である。
【0017】これらのポリフェニレンエ―テルは、一般
に、数平均分子量が約3,000〜40,000の範囲
内であり、重量平均分子量が約20,000〜80,0
00の範囲内である(これはゲル透過クロマトグラフィ
―で測定される)。その固有粘度は25℃のクロロホル
ム中で測定して約0.35〜0.6dl/gの範囲であ
ることが最も多い。
【0018】通常ポリフェニレンエ―テルは、少なくと
も1種の対応するモノヒドロキシ芳香族化合物の酸化カ
ップリングによって製造される。特に有用で入手容易な
モノヒドロキシ芳香族化合物は2,6‐キシレノ―ル
(すなわち、Q1 がいずれもメチルで、Q2 がいずれも
水素であり、このとき得られるポリマ―はポリ(2,6
‐ジメチル‐1,4‐フェニレンエ―テル)ということ
ができる)、および2,3,6‐トリメチルフェノ―ル
(すなわち、Q1 がいずれもメチルであり、Q2 は一方
がメチルで残りが水素である)である。
【0019】酸化カップリングによるポリフェニレンエ
―テルの製造用としてさまざまな触媒系が知られてい
る。触媒の選択に関して特に制限はなく、公知の触媒の
いずれも使用することができる。ほとんどの場合これら
の触媒は、銅、マンガンまたはコバルトの化合物などの
ような重金属化合物を少なくとも1種、通常は他のいろ
いろな物質と組合せて含有している。
【0020】好ましい触媒系の第一の群は銅化合物を含
有するものである。そのような触媒は、たとえば米国特
許第3,306,874号、第3,306,875号、
第3,914,266号および第4,028,341号
に開示されている。これらは、通常、第一銅イオンまた
は第二銅イオン、ハライド(すなわち、クロライド、ブ
ロマイドまたはヨ―ダイド)イオンおよび少なくとも1
種のアミンの組合せである。好ましいことが多い触媒系
は1種より多くのアミンを含有しており、このアミンの
少なくともひとつは通常ジメチル‐n‐ブチルアミンで
ある。
【0021】マンガン化合物を含有する触媒系は第二の
好ましい一群を構成する。それらは一般に、二価のマン
ガンをハライド、アルコキシドまたはフェノキシドなど
のようなアニオンと組合せたアルカリ性の系である。こ
のマンガンは、ジアルキルアミン、アルカノ―ルアミ
ン、アルキレンジアミン、o‐ヒドロキシ芳香族アルデ
ヒド、o‐ヒドロキシアゾ化合物、ω‐ヒドロキシオキ
シム(モノマ―性のものもポリマ―性のものも含む)、
o‐ヒドロキシアリ―ルオキシムおよびβ‐ジケトンの
ような錯化剤および/またはキレ―ト化剤の1種以上と
の錯体として存在していることが最も多い。また、コバ
ルトを含有する公知の触媒系も有用である。ポリフェニ
レンエ―テルの製造用として適したマンガンまたはコバ
ルトを含有する触媒系は数多くの特許や刊行物の開示に
よって業界で公知である。
【0022】本発明の目的にとって特に有用なポリフェ
ニレンエ―テルには、次式の末端基を少なくともひとつ
有する分子からなるものがある。
【0023】
【化10】
【0024】ここで、Q1 とQ2 はすでに定義した通り
であり、R6 は各々独立して水素かアルキルであるが、
ふたつのR6 基中の炭素原子の総数は6以下であり、R
7 は各々独立して水素かC1-6 の第一級アルキル基であ
る。R6 がいずれも水素で、R7 がいずれもアルキル、
特にメチルかn‐ブチルであるのが好ましい。式IVのア
ミノアルキルで置換された末端基を含有するポリマ―
は、特に銅かマンガンを含有する触媒を使用する場合、
酸化カップリング反応用混合物の成分のひとつとして適
当な第一級か第二級のモノアミンを配合することによっ
て得られる。そのようなアミン、特にジアルキルアミ
ン、好ましくはジ‐n‐ブチルアミンおよびジメチルア
ミンは、最も普通の場合、1個以上のQ1 基上のα‐水
素原子のひとつと置き替わることによって、ポリフェニ
レンエ―テルと化学的に結合することが多い。主要な反
応部位はポリマ―鎖の末端単位上のヒドロキシ基に隣接
するQ1 基である。このアミノアルキルで置換された末
端基は、後の加工処理および/または混和処理の間に、
おそらくは次式のキノンメチド型の中間体が関与するさ
まざまな反応を起こし得る。
【0025】
【化11】
【0026】その際数多くの有益な効果を伴うが、たと
えば、衝撃強さが高くなったり、他のブレンド成分との
相溶性が増大したりすることが多い。米国特許第4,0
54,553号、第4,092,294号、第4,47
7,649号、第4,477,651号および第4,5
17,341号を参照されたい。これらの特許を援用し
てその開示内容が本明細書中に含まれるものとする。
【0027】式Vの4‐ヒドロキシビフェニル末端基を
もつポリマ―は、通常、特に銅‐ハライド‐第二級/第
三級アミン系の場合、次式(VII)で表わされる副生物と
してのジフェノキノンが存在する反応混合物から得られ
る。
【0028】
【化12】
【0029】この点については、米国特許第4,23
4,706号および第4,482,697号(これらも
援用する)の開示と共に、米国特許第4,477,64
9号の開示がここでも関連している。この種の混合物の
場合、ジフェノキノンは最終的にかなりの割合が、多く
は末端基としてポリマ―中に取り込まれる。上記の条件
下で得られるポリフェニレンエ―テルの多くは、ポリマ
―分子のかなりの割合、典型的にはポリマ―の約90重
量%を構成するほどの割合の分子が、式IVとVの末端基
のどちらかまたはしばしば両方を含有している。しかし
ながら、他の末端基が存在していてもよく、本発明はそ
の最も広い意味においてポリフェニレンエ―テル末端基
の分子構造に依存するものではないと考えられたい。
【0030】以上のことから当業者には明らかなよう
に、本発明で使用することが考えられるポリフェニレン
エ―テルには構造単位または付随する化学的特徴にはか
かわりなく現在公知のものがすべて包含される。本発明
の方法においては、反応性の基を含有する広範囲のクロ
ロトリアジンが使用できる。その中には次式(VIII)の
化合物が包含される。
【0031】
【化13】
【0032】ここで、X1 はアルキル基、シクロアルキ
ル基または芳香族基であり、X2 は芳香族の基であるか
またはR8 ‐X3 であり[ただし、R8 は、置換されて
いないかまたは求核性成分による置換に対して不活性な
置換基を含有しているC1-4 のアルキレン基であり、X
3 は求核性成分との反応が可能な基である]、Zは酸素
かイオウである。X2 はグリシジル基かまたは次式(I
X)を有する基であることが最も多い。
【0033】
【化14】
【0034】ここで、X4 は求核置換によって置換可能
な基であって、塩素、臭素またはジアルキルホスファト
であることが最も多く、R9 は各々独立して水素、C
1-4 の第一級か第二級のアルキル、または求核性成分に
よる置換に対して実質的に不活性な非炭化水素系置換基
であり、R10は、置換されていないか、またはC1-4
第一級アルキル基および第二級アルキル基ならびにR9
に対して定義した非炭化水素系置換基より成る群の中か
ら選択された成分によって置換されているC1-3 のアル
キレン基であり、R11は各々独立してR9 またはX4
あり、mは0または1であり、nは1〜3である。な
お、X4 が次式(X)をもっているとさらに好ましい。
【0035】
【化15】
【0036】ここで、Zはすでに定義した通りであり、
12はそれぞれC1-30の第一級か第二級のアルキル基、
シクロアルキル基、芳香族基またはアラルキル基である
か、または両方のR12基がP原子およびZ原子と共に環
状構造を形成している。本発明で使用できるクロロトリ
アジンの例は、2‐クロロ‐4,6‐ジフェノキシトリ
アジン、2‐クロロ‐4,6‐ビス(2,4,6‐トリ
メチルフェノキシ)トリアジン、2‐クロロ‐4,6‐
ジグリシドキシ‐1,3,5‐トリアジン、2‐クロロ
‐4‐(n‐ブトキシ)‐6‐グリシドキシ‐1,3,
5‐トリアジン、2‐クロロ‐4‐(2,4,6‐トリ
メチルフェノキシ)‐6‐グリシドキシ‐1,3,5‐
トリアジン[以後、「MGCC」という]、2‐クロロ
‐4‐(2‐クロロエトキシ)‐6‐(2,4,6‐ト
リメチルフェノキシ)‐1,3,5‐トリアジン、2‐
クロロ‐4‐(2‐ブロモエトキシ)‐6‐(2,4,
6‐トリメチルフェノキシ)‐1,3,5‐トリアジ
ン、2‐クロロ‐4‐(2‐ジエチルホスファトエトキ
シ)‐6‐(2,4,6‐トリメチルフェノキシ)‐
1,3,5‐トリアジン、2‐クロロ‐4‐(2‐ジ‐
n‐ブチルホスファトエトキシ)‐6‐(2,4,6‐
トリメチルフェノキシ)‐1,3,5‐トリアジン[以
後「PMCC」とする]、および2‐クロロ‐4‐(2
‐ジ‐n‐ブチルホスファトエトキシ)‐6‐(2,6
‐キシレノキシ)‐1,3,5‐トリアジンである。こ
のような化合物は、塩化シアヌル(すなわち、2,4,
6‐トリクロロトリアジン)を、複素環上の置換基に対
応するヒドロキシ化合物またはチオ化合物と反応させる
ことによって製造できる。
【0037】本発明の方法においては、水、実質的に非
極性で有機の液体、および相間移動触媒も使用する。適
切な有機の液体としては、メチレンクロライドやクロロ
ホルムのような塩素化脂肪族炭化水素(ただし、メチレ
ンクロライドはポリフェニレンエ―テルと複合体を形成
するのでポリフェニレンエ―テルと共には使用すべきで
ない)、トルエンやキシレンのような芳香族炭化水素、
クロロベンゼンやo‐ジクロロベンゼンのような塩素化
芳香族炭化水素がある。芳香族炭化水素、特にトルエン
が通常好ましい。
【0038】使用する反応条件下で安定で有効な相間移
動触媒はいずれも使用でき、いずれが適しているか当業
者にはすぐに分かるであろう。特に好ましいのは、分子
当たり少なくとも2個、好ましくは2個か3個のアルキ
ル基が約4〜20個の炭素原子を含有しているテトラア
ルキルアンモニウムクロライドである。本方法で使用す
る最後の試薬は少なくとも1種の第三級アミンである。
有用なアミンは3つの群に分類される。A群は、窒素を
含有する複素環式の芳香族か二環式脂肪族のアミンで構
成され、たとえばピリジン、4‐ジメチルアミノピリジ
ン、N‐メチルピロ―ル、N‐エチルピロ―ル、キノリ
ン、イソキノリン、N‐メチルイミダゾ―ル、インド―
ル、1,5‐ジアザビシクロ[4.3.0]ノン‐5‐
エン、および1,8‐ジアザビシクロ[5.4.0]ウ
ンデス‐7‐エンがある。
【0039】B群は式I(式中のR1-3 はすでに定義し
た通りである)の脂肪族アミンで構成される。この群の
好ましいアミンではR1-3 がすべて第一級のアルキル基
である。この群に入るアミンの代表例はジメチル‐n‐
ブチルアミン、メチル‐ジ‐n‐オクチルアミンおよび
トリエチルアミンである。C群は式IIの複素環式アミン
で構成される。式中のR4 は二価の脂肪族の炭化水素
基、アザ炭化水素基またはオキソ炭化水素基であり、R
5 はR3 に対してすでに定義したような基である。この
ようなアミンとしては、N‐メチルピペリジン、N‐メ
チルモルホリン、N,N′‐ジメチルピペラジン、N‐
メチルピロリジンなどがある。本発明で好ましく使われ
ることが多い第三級のアミンはB群のものである。その
中には、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリ‐
n‐ブチルアミン、ジ‐n‐ブチルメチルアミン、ジイ
ソプロピルエチルアミン、ジメチル‐n‐ブチルアミン
[以後、「DMBA」とする]、テトラエチルエチレン
ジアミン、トリエタノ―ルアミンおよびジメチルエタノ
―ルアミンがある。入手が容易であることと特に有効で
あることから特に好ましいのはDMBAである。すでに
論じたように、このアミンは2,6‐キシレノ―ルのよ
うなヒドロキシ芳香族化合物の酸化カップリングによっ
てポリフェニレンエ―テルを製造する際の触媒中に存在
することが多いので、製造後のポリフェニレンエ―テル
中に残存しているのが普通である。
【0040】本発明の方法では、芳香族のポリマ―、ク
ロロトリアジン、その他の試薬を反応条件下で密に接触
させる必要があり、激しく掻き混ぜたり、その他の手段
で撹拌したりすることが最も普通である。そのような反
応条件として、通常、約20〜100℃、好ましくは約
40〜80℃の範囲の温度と、芳香族のポリマ―を基準
にして約0.5〜2.0重量%の相間移動触媒を使用す
る。
【0041】水は、芳香族のポリマ―を基準にして約2
〜30重量%、好ましくは約5〜25重量%の量で使用
する。有機の液体の量に臨界的な意味はないが、芳香族
のポリマ―1グラム当たり約2〜3mlであることが最も
多い。クロロトリアジンとポリフェニレンエ―テル(ポ
リフェニレンエ―テル中の水素が結合していないヒドロ
キシ基を基準にする)との当量比は少なくとも約1.
5:1である。もちろん、キャッピングされた生成物の
収率を最大にするためにより高い割合(たとえば約4.
25:1までの比)のクロロトリアジンを使用すると有
利であることもときにはある。
【0042】使用するアミンの割合は通常芳香族のポリ
マ―の1当量当たり約1.5〜3.5当量である。(本
発明の目的に対して、アミンの当量重量はその中に含ま
れているアミノ窒素原子の数で分子量を割ったものであ
る。ただし、存在するアミノ基が1個だけであるかのよ
うな化学的挙動を示す4‐ジメチルアミノピリジンや類
似の化合物の場合は除く。)すでに指摘したように、こ
のアミンと水はポリマ―の製造時の結果としてポリマ―
中に多少存在していることが多い。その場合、水および
/またはアミンおよび/または相間移動触媒のさらに添
加しなければならない必要量はそれぞれの合計量を所望
のレベルにするのに必要な量だけである。本発明の方法
は、ポリフェニレンエ―テルの製造時にアミンが日常的
に使われるので特に有利である。
【0043】上記の好ましい条件下で芳香族ポリマ―の
キャッピングは非常に速く進行することが多い。反応体
を混合するのに必要な時間の間に反応が完了してしまう
ことが多い。特に、ポリフェニレンエ―テルをキャッピ
ングする場合がそうである。本発明の方法によってもた
らされる有利な結果は、クロロトリアジンと第三級アミ
ンとが反応してトリアジンで置換された第四級アンモニ
ウムクロライド(これが、本明細書中に記載したキャッ
ピング過程において重要な中間体となるものと思われ
る)が生成したためと考えられる。そのような塩の生成
の根拠としては、水の不在下でMGCCをDMBAのト
ルエン溶液で処理して得られた生成物の液体クロマトグ
ラフからMGCCが消失することが挙げられる。
【0044】しかしながら、ポリフェニレンエ―テルの
ナトリウム塩と相間移動触媒をトルエン中に含む溶液に
前記の溶液を添加しても所望のキャッピングされたポリ
フェニレンエ―テルは得られない。これは、トリアジン
成分がポリフェニレンエ―テル塩と反応する前に、第四
級アンモニウム塩の脱アルキルの結果アルキル基が失わ
れて第三級のアミンが生成するためと考えられる。水が
存在していると、脱アルキル化が起こる前に第四級アン
モニウム塩のかなりの割合が水性相に明らかに移行して
キャッピング過程に使用できるようになる。
【0045】この仮説により、アミンとしてピリジンを
使用する場合でのキャッピング反応の全有機媒質におけ
る有効性も説明される。得られる第四級のアンモニウム
塩はアルキル基を含んでいない(使用しているアミンの
窒素原子は芳香環系の一部となっている)ので脱アルキ
ル化されるはずがない。したがって、そのような事例で
は脱アルキル化を抑制するために水を存在させなければ
ならないという必要性はない。しかし、水を存在させる
と有利なことがある。
【0046】したがって、本発明の別の局面は、本発明
の方法でキャッピング剤として機能すると信じられるよ
うな第四級のアンモニウムハライドである。このような
第四級のアンモニウムクロライドは次の式(XI)と(XI
I) より成る群の中から選択される式で表わすことがで
きる。
【0047】
【化16】
【0048】ここで、R1-5 、X1-2 、Zはすでに定義
した通りである。
【0049】
【実施例の記載】以下の実施例によって本発明を例示す
る。以下の実施例で使用したポリフェニレンエ―テル
(「PPE」と表示)は市販のポリ(2,6‐ジメチル
‐1,4‐フェニレンエ―テル)であり、特に断わらな
い限り、その固有粘度は25℃のクロロホルム中で0.
40であり、水素と結合していないヒドロキシ末端基は
0.1%であった。相間移動触媒は市販のメチルトリア
ルキルアンモニウムクロライドで、アルキル基の炭素数
は8〜10であった。キャッピングされたPPEの割合
(%)はフ―リエ変換赤外(FTIR)分光法および/
またはプロトン核磁気共鳴(NMR)分光法で測定し
た。パ―セントはすべて重量に基づく。実施例1〜4 50mlのトルエンにいろいろな量のDMBAを溶かした
溶液を水(実施例1〜3では41g、実施例4では82
g)およびいろいろな量のMGCCと一緒にした。MG
CCは0.96Mのトルエン溶液として加えた。得られ
た混合物を2分間激しく掻き混ぜた後、70〜75℃の
窒素雰囲気中でPPE200g(11.8ミリモル)と
相間移動触媒2gのトルエン溶液に加えた。混合物を1
時間激しく掻き混ぜた後、ポリマ―をメタノ―ルで沈澱
させ、濾過して乾燥した。
【0050】これらの結果を各種対照と比較して表Iに
示す。対照1では水も相間移動触媒も使用しなかった。
対照2〜4では水を使用しなかった。対照5では水を4
1g存在させたが相間移動触媒は存在させなかった。 表 I PPEのトルエン溶液 当 量 比 キャッピング% 実施例 ml MGCC:PPE DMBA:PPE (NMR) 1 1000 1.85 1.45 52 2 550 2.04 3.0 76 3 〃 〃 〃 81 4 〃 〃 〃 71 対照1 〃 2.04 1.5 10 対照2 〃 2.04 1.5 7 対照3 〃 2.04 3.0 6 対照4 〃 4.08 3.0 18 対照5 〃 2.04 1.5 10 明らかに、水および/または相間移動触媒を使用しなか
った場合と比べて、本発明の方法ではキャッピングの程
度が実質的に高い。実施例5〜16 実施例2のDMBAの代わりにいろいろなアミンを、P
PEに対する当量比を2:1として使用して実施例2の
手順を繰返した。キャッピングされたポリマ―の割合
(%)を表IIに示す。 表 II キャッピングされた割合 実施例 ア ミ ン %(NMR) 5 トリメチルアミン 69 6 トリエチルアミン 63 7 トリ‐n‐ブチルアミン 20 8 ジイソプロピルエチルアミン 26 9 ジ‐n‐ブチルメチルアミン 66 10 テトラエチルエチレンジアミン 65 11 トリエタノ―ルアミン 37 12 ジメチルエタノ―ルアミン 35 13 ピリジン 52 14 4‐ジメチルアミノピリジン 58 15 N‐メチルイミダゾ―ル 47 16 N‐メチルモルホリン 66 実施例17 実施例5〜16のアミンとしてDMBAを使用し、MG
CCの代わりに2‐クロロ‐4,6‐ジフェノキシトリ
アジンを用いて、実施例5〜16の手順を繰返した。生
成物は72%がキャッピングされていた(FTIR)。実施例18 実施例5〜16のアミンとしてDMBAを使用し、MG
CCの代わりに2‐クロロ‐4,6‐ビス(2,4,6
‐トリメチルフェノキシ)トリアジンを用いて、実施例
5〜16の手順を繰返した。生成物は92%がキャッピ
ングされていた(FTIR)。実施例19 962mlのトルエンにPPE200gと相間移動触媒2
gを溶かした溶液を水77gおよびPPEに対する当量
比が2:1のPMCCと一緒にした。70〜75℃でD
MBAをPPEに対する当量比を2:1として加え、得
られた混合物を窒素下で30分掻き混ぜた。生成物を実
施例1に記載したようにして単離した。キャッピングの
割合は82%(FTIR)および90%(NMR)であ
った。実施例20 実施例19で、PMCCとPPEの当量比を1.5:1
として実施例19の手順を繰返した。キャッピングの割
合は73%(FTIR)、77%(NMR)であった。実施例21 実施例1で、PPEを100g、トルエンを400ml、
相間移動触媒を0.5g、水を37g、そしてDMBA
をPPEに対する当量比を2:1として使用し、MGC
Cの代わりにPPEに対する当量比が2:1のPMCC
を用いて実施例1の手順を繰返した。キャッピングの割
合は90%(NMR)であった。実施例22 使用したPPEは、固形分(すなわちPPE)を29.
3%、水を4.1%、DMBAを0.32%、相間移動
触媒を約0.1%含有するトルエン溶液として合成装置
から直接得られた流れの形態であった。この流れからP
PE125gを含有する一部を取り、75℃で追加の相
間移動触媒1.25g、追加の水35gおよびPPEに
対する当量比が2:1のMGCCと一緒にした。この混
合物を30分掻き混ぜ、実施例1に記載したようにして
処理した。キャッピングの割合は89%(FTIR)、
61%(NMR)であった。実施例23 実施例22で水も相間移動触媒も追加しないで手順を繰
返した。キャッピングの割合は49%(FTIR)、2
6%(NMR)であった。実施例24 固形分(固有粘度が0.37、水素が結合してないヒド
ロキシ末端基が0.09%のPPE)を35%、水を
3.9%、DMBAを0.35%、相間移動触媒を約
0.1%含有するPPE合成流を使用した。この流れか
らPPE355.6gを含有する一部を取り、70℃で
追加の相間移動触媒1.78g、追加の水61mlおよび
PPEに対する当量比が1.85:1のPMCCと一緒
にした。実施例1と同様に処理して、キャッピングの割
合が73%(FTIR)、80%(NMR)の生成物を
得た。実施例25 65℃で、実施例24の合成流51.43kg、相間移動
触媒0.18kg、水3.3リットル、および追加のDM
BA14gを一緒にした。この混合物を30分掻き混
ぜ、PMCCの0.52Mトルエン溶液を3.693リ
ットル加えた。1分後、20分後、40分後および1時
間後に分析用のサンプルを採取した。1時間掻き混ぜた
後生成物を実施例1と同様に処理したところキャッピン
グは98%(NMR)であった。1分後のキャッピング
の割合は91%、20分後は96%であった。実施例26 実施例25で、DMBAを全部メチルジ‐n‐オクチル
アミンと交換した以外は実施例25と同様な手順を使用
した。キャッピングのおよその割合は45分後で33%
であった。トリ‐n‐オクチルアミンを用いて同様な実
験をしたところキャッピングは観察されなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エリック・ウィルヘルム・ウォールス アメリカ合衆国、ニューヨーク州、レンセ ラー、テリスカ・アベニュー、アール・デ ィー・ナンバー・1(番地なし)

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応性条件下で、水、実質的に非極性の
    有機の液体、反応を促進する量の相間移動触媒、ならび
    に、 (A)窒素を含有する複素環式の芳香族または二環式脂
    肪族のアミン、 (B)式(I) 【化1】 [式中、R1 は置換または非置換のC1-6 の第一級アル
    キル基であり、R2 は置換または非置換のC1-10のアル
    キル基であり、R3 は置換されているかまたは置換され
    ていないC1-10の第一級または第二級のアルキル基であ
    る]のトリアルキルアミン、および (C)式(II) 【化2】 [式中、R4 は二価の脂肪族炭化水素基、アザ炭化水素
    基またはオキサ炭化水素基であり、R5 は置換されてい
    るかまたは置換されていないC1-6 の第一級または第二
    級のアルキル基である]の複素環式アミンより成る群の
    中から選択された少なくとも1種の第三級アミンを存在
    させて、ヒドロキシ基を含有する少なくとも1種の芳香
    族ポリマ―と反応性の基を含有する少なくとも1種のク
    ロロトリアジンとを接触させることからなり、水の使用
    量が芳香族ポリマ―を基準にして約2〜30重量%であ
    る、反応性のトリアジンでキャッピングされたポリマ―
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 クロロトリアジンが、式(VIII) 【化3】 [式中、X1 はアルキル基、シクロアルキル基または芳
    香族の基であり、X2 は芳香族の基またはR8 −X3
    あり(ただし、R8 は置換されていないかまたは求核性
    の成分による置換に対して不活性な置換基を含有するC
    1-4 のアルキレン基であり、X3 は求核性の成分との反
    応が可能な基である)、Zは酸素またはイオウである]
    を有する、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 アミンが式(I)のトリアルキルアミン
    である、請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 有機の液体が芳香族炭化水素である、請
    求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 相間移動触媒が、分子当たり少なくとも
    2つのアルキル基が約4〜20個の炭素原子を含有して
    いる塩化テトラアルキルアンモニウムである、請求項4
    記載の方法。
  6. 【請求項6】 反応温度が約20〜100℃の範囲であ
    る、請求項4記載の方法。
  7. 【請求項7】 使用するアミンの割合が、芳香族のポリ
    マ―1当量当たり約1.5〜3.5当量である、請求項
    6記載の方法。
  8. 【請求項8】 使用するクロロトリアジンの割合が、芳
    香族のポリマ―1当量当たり約1.5〜4.25当量で
    ある、請求項6記載の方法。
  9. 【請求項9】 Zが酸素であり、X1 が芳香族の基であ
    り、X2 がグリシジル基または式(IX) 【化4】 [式中、X4 は求核置換によって置換可能な基であり、
    9 は各々独立して水素、C1-4 の第一級もしくは第二
    級のアルキル、または求核性の成分による置換に対して
    実質的に不活性な非炭化水素系置換基であり、R10は置
    換されていないか、またはC1-4 の第一級アルキル基お
    よび第二級アルキル基ならびにR9 に対して定義した非
    炭化水素系置換基より成る群の中から選択された成分に
    よって置換されているC1-3 のアルキレン基であり、R
    11は各々独立してR9 またはX4 であり、mは0または
    1であり、nは1〜3である]を有する基である、請求
    項7記載の方法。
  10. 【請求項10】 クロロトリアジンが、2‐クロロ‐4
    ‐(2,4,6‐トリメチルフェノキシ)‐6‐グリシ
    ドキシ‐1,3,5‐トリアジン、2‐クロロ‐4‐
    (2,6‐キシレノキシ)‐6‐グリシドキシ‐1,
    3,5‐トリアジン、2‐クロロ‐4‐(2‐ジエチル
    ホスファトエトキシ)‐6‐(2,4,6‐トリメチル
    フェノキシ)‐1,3,5‐トリアジン、2‐クロロ‐
    4‐(2‐ジ‐n‐ブチルホスファトエトキシ)‐6‐
    (2,4,6‐トリメチルフェノキシ)‐1,3,5‐
    トリアジンまたは2‐クロロ‐4‐(2‐ジ‐n‐ブチ
    ルホスファトエトキシ)‐6‐(2,6‐キシレノキ
    シ)‐1,3,5‐トリアジンである、請求項8記載の
    方法。
  11. 【請求項11】 芳香族のポリマ―がポリフェニレンエ
    ―テルである、請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 アミンがジメチル‐n‐ブチルアミン
    である、請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 ポリフェニレンエ―テルがポリ(2,
    6‐ジメチル‐1,4‐フェニレンエ―テル)である、
    請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 式(XI)および(XII) 【化5】 [式中、R1 は置換または非置換のC1-6 の第一級アル
    キル基であり、R2 は置換または非置換のC1-10のアル
    キル基であり、R3 は置換されているかまたは置換され
    ていないC1-10の第一級または第二級のアルキル基であ
    り、R4 は二価の脂肪族炭化水素基、アザ炭化水素基ま
    たはオキサ炭化水素基であり、R5 は置換されているか
    または置換されていないC1-6 の第一級または第二級の
    アルキル基であり、X1 はアルキル基、シクロアルキル
    基または芳香族の基であり、X2 は芳香族の基またはR
    8 −X3 であり(ただし、R8 は置換されていないかま
    たは求核性の成分による置換に対して不活性な置換基を
    含有するC1-4 のアルキレン基であり、X3 は求核性の
    成分との反応が可能な基である)、Zは酸素またはイオ
    ウである]より成る群の中から選択される式を有する第
    四級アンモニウムクロライド。
  15. 【請求項15】 X1 が2,6‐キシリルまたは2,
    4,6‐トリメチルフェニルである、請求項14記載の
    第四級アンモニウムクロライド。
  16. 【請求項16】 Zが酸素である、請求項15記載の第
    四級アンモニウムクロライド。
  17. 【請求項17】 X2 がグリシジルである、請求項16
    記載の第四級アンモニウムクロライド。
  18. 【請求項18】 X2 が式(IX) 【化6】 [式中、X4 は求核置換によって置換可能な基であり、
    9 は各々独立して水素、C1-4 の第一級もしくは第二
    級のアルキル、または求核性の成分による置換に対して
    実質的に不活性な非炭化水素系置換基であり、R10は置
    換されていないか、またはC1-4 の第一級アルキル基お
    よび第二級アルキル基ならびにR9 に対して定義した非
    炭化水素系置換基より成る群の中から選択された成分に
    よって置換されているC1-3 のアルキレン基であり、R
    11は各々独立してR9 またはX4 であり、mは0または
    1であり、nは1〜3である]を有する、請求項16記
    載の第四級アンモニウムクロライド。
  19. 【請求項19】 X4 がジアルキルホスファトであり、
    各R9 および各R11が水素であり、mが0であり、nが
    1である、請求項18記載の第四級アンモニウムクロラ
    イド。
  20. 【請求項20】 X4 がジエチルホスファトまたはジ‐
    n‐ブチルホスファトである、請求項19記載の第四級
    アンモニウムクロライド。
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