JPH0264127A - エポキシトリアジンでキャッピングされたポリフェニレンエ―テルおよびその製造方法 - Google Patents

エポキシトリアジンでキャッピングされたポリフェニレンエ―テルおよびその製造方法

Info

Publication number
JPH0264127A
JPH0264127A JP1159847A JP15984789A JPH0264127A JP H0264127 A JPH0264127 A JP H0264127A JP 1159847 A JP1159847 A JP 1159847A JP 15984789 A JP15984789 A JP 15984789A JP H0264127 A JPH0264127 A JP H0264127A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyphenylene ether
formula
group
composition
epoxychlorotriazine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1159847A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0623247B2 (ja
Inventor
Sterling Bruce Brown
スタ―リング・ブル―ス・ブラウン
Richard C Lowry
リチャード・チャールズ・ロウリイ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
General Electric Co
Original Assignee
General Electric Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by General Electric Co filed Critical General Electric Co
Publication of JPH0264127A publication Critical patent/JPH0264127A/ja
Publication of JPH0623247B2 publication Critical patent/JPH0623247B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L63/00Compositions of epoxy resins; Compositions of derivatives of epoxy resins
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G59/00Polycondensates containing more than one epoxy group per molecule; Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups
    • C08G59/02Polycondensates containing more than one epoxy group per molecule
    • C08G59/04Polycondensates containing more than one epoxy group per molecule of polyhydroxy compounds with epihalohydrins or precursors thereof
    • C08G59/06Polycondensates containing more than one epoxy group per molecule of polyhydroxy compounds with epihalohydrins or precursors thereof of polyhydric phenols
    • C08G59/063Polycondensates containing more than one epoxy group per molecule of polyhydroxy compounds with epihalohydrins or precursors thereof of polyhydric phenols with epihalohydrins
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G65/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule
    • C08G65/34Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from hydroxy compounds or their metallic derivatives
    • C08G65/48Polymers modified by chemical after-treatment
    • C08G65/485Polyphenylene oxides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L71/00Compositions of polyethers obtained by reactions forming an ether link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L71/08Polyethers derived from hydroxy compounds or from their metallic derivatives
    • C08L71/10Polyethers derived from hydroxy compounds or from their metallic derivatives from phenols
    • C08L71/12Polyphenylene oxides
    • C08L71/126Polyphenylene oxides modified by chemical after-treatment
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L67/00Compositions of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L77/00Compositions of polyamides obtained by reactions forming a carboxylic amide link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S525/00Synthetic resins or natural rubbers -- part of the class 520 series
    • Y10S525/905Polyphenylene oxide

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Polyethers (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)
  • Polyamides (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、エポキシ基を含有するポリフェニレンエーテ
ルの製造、および、コポリマー含有組成物の製造におけ
るそのようなポリフェニレンエーテルの使用に係る。
ポリフェニレンエーテルは、優れた加水分解安定性、寸
法安定性、強靭性、耐熱性および誘電特性を特徴とし、
広く使用されている一群の熱可塑性エンジニアリング樹
脂である。しかし、これらの樹脂はいくつかの他の特性
、たとえば加工性や溶剤耐性などに欠ける。したがって
、これらの他の特性を改良するためにポリフェニレンエ
ーテルを変性する手段の探索が続けられている。
研究されている手段の中には、ポリフェニレンエーテル
をある種の他の樹脂材料、たとえばポリエステル、ポリ
アミドまたはオレフィンポリマーなどとブレンドするこ
とがある。しかし、これらの他の材料とポリフェニレン
エーテルとのブレンドは通常不相溶性である。このよう
なブレンドから製造された成形部品は一般に脆性であり
、衝撃を受けるとひどい層剥離をすることがある。
ポ”リフエニレンエーテルーポリエステル組成物を1口
溶性にするための数多くの方法が開発されている。たと
えば、国際出願公開第87/850号には、芳香族ポリ
カーボネートを添加して相溶化されたブレンドが記載さ
れている。このブレンドは、自動車のボディ一部品の製
造などのような厳しい条件の多くの応用にも極めて有用
である。しかし、ポリカーボネートが存在するために熱
変形温度などのような他のある種の特性が損われること
がある。
加えて、以下に詳しく記載するように、市販されている
ある種のポリフェニレンエーテル上に存在するアミノア
ルキルで置換された末端基のために問題が生ずることも
ある。最適の衝撃強さを得るためには、このアミノアル
キルで置換された末端基やポリフェニレンエーテル中に
不純物として存在することが多い他のアミン成分を除去
する必要があることが多い。アミン抑制剤および/また
はポリフェニレンエーテルの真空脱気を使用するなどの
ような便法はアミノ窒素含量を減らすのに有効ではある
が、プロセス操作に工程をひとつ付は加えることになり
、これは情況によっては望ましくないことである。
ポリフェニレンエーテルとポリエステルとのコポリマー
を製造する各種の方法も知られている。
そのようなコポリマーは同じ樹脂間のブレンドの相溶化
剤として有効であることが多い。コポリマーの形成を容
易にするために、官能基を含有するポリフェニレンエー
テルを使用することが推奨されることが多い。たとえば
、エポキシ基はポリエステルやポリアミド中のアミノ基
、ヒドロキシ基およびカルボキシ基などのような親核性
の基と反応をすることができ、コポリマーを形成する。
エポキシで官能化されたポリフェニレンエーテルの製造
方法のいくつかがさまざまな特許や刊行物に開示されて
いる。たとえば、米国特許箱4゜460.743号には
、ポリフェニレンエーテルとエビクロロヒドリンとから
エポキシで官能化されたポリマーを生成する反応が記載
されている。
しかし、この方法ではポリフェニレンエーテルを大過剰
のエピクロロヒドリンに溶解する必要があるが、この比
較的高価な試薬は皮膚に強い刺激を与え、しかも腎臓に
障害を起こすことがある。
国際出願公開第87/7279号には、ポリフェニレン
エーテルをテレフタロイルクロライドおよびグリシドー
ルと反応させて、たとえばポリエステルとのコポリマー
の製造に有用なエポキシで官能化されたポリフェニレン
エーテルを形成することが記載されているが、この方法
でポリエステルとのコポリマーを形成するにはトリクロ
ロベンゼンなどのような比較的高価で高沸点の溶媒中で
の溶液反応が必要であり、しかもその反応速度は極めて
遅い。
また、この同じ国際出願には、遊離基開始剤を存在させ
てグリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート
およびアリルグリシジルエーテルなどのような各種のエ
ポキシで官能化されたエチレン系モノマーをポリフェニ
レンエーテルと反応させることが記載されている。得ら
れるエポキシで官能化された物質は溶融反応によってポ
リアミドとのコポリマーを製造する際の中間体として有
用である。しかし、この方法によるポリフェニレンエー
テルの官能化には大量のモノマーが必要であるのが普通
であり、そのようなモノマーの中には、たとえばグリシ
ジルメタクリレートなどのように毒性のものがある。さ
らに、この反応は一般にエポキシで官能化されたモノマ
ーの単独重合を伴ない、従ってその後、粗製重合生成物
を溶解し次いでポリフェニレンニーチル−メチレンクロ
ライド錯体を形成し分解するといった複雑な手順によっ
てホモポリマーを除去する必要がある。したがって、こ
れらの物質は産業的規模ですぐにコポリマーの製造に使
用することはできない。
本発明は、簡単な溶液条件または界面条件と比較的安価
な試薬とを使用してポリフェニレンエーテル中にエポキ
シ官能性を導入するための簡単な方法を提供する。得ら
れる生成物は反応性が極めて高く、溶液条件および溶融
条件の両方で、親核性の強いものおよび弱いものを含め
た広範囲のポリマー、特にポリエステルやポリアミドと
ポリフェニレンエーテルとのコポリマー組成物に容易に
変換できる。この組成物は、特に従来のポリフェニレン
エーテル用の衝撃改質剤とブレンドしたときに、優れた
物性を示す。また、これらは官能化されてないポリフェ
ニレンエーテルを含有するブレンドを相溶性にする。
本発明は、その−面において、エポキシトリアジンでキ
ャッピングされたポリフェニレンエーテル組成物を包含
する。この組成物は、下記式(1)の末端基を有するポ
リマー分子からなる。
ここで、 各Qlは、それぞれ独立しており、ノ10ゲン、第一級
もしくは第二級の低級アルキル(すなわち、炭素原子を
7個まで含有するアルキル)、フェニル、ハロアルキル
、アミノアルキル、炭化水素オキシ、またはハロ炭化水
素オキシ(ただし、少なくとも2個の炭素原子がハロゲ
ン原子と酸素原子を隔てている)であり、 各Q2は、それぞれ独立しており、水素、/’%ロゲン
、第一級もしくは第二級の低級アルキル、フェニル、ハ
ロアルキル、炭化水素オキシ、またはQlに対して定義
した!10炭化水素オキシであり、Xは、アルキル基、
シクロアルキル基もしくは芳香族基、または次式の基で
あり、 R1は二価の脂肪族、脂環式、複素環式または置換もし
くは非置換の芳香族炭化水素基である。
本発明の組成物は業界で公知のポリフェニレンエーテル
から以下に記載するようにして製造できる。このポリフ
ェニレンエーテルには数多くの変形および修正が包含さ
れ、以下に非限定的に記載するものも含めてそのすべて
が本発明に適用できる。
ポリフェニレンエーテルは次式の構造単位を複数個含ん
でいる。
この単位の各々はそれぞれ独立しており、各Q1と各Q
2はすでに定義した通りである。QlおよびQ2として
適切な第一級の低級アルキル基の例は、メチル、エチル
、n−プロピル、n−ブチル、イソブチル、n−アミル
、イソア、ミル、2−メチルブチル、n−ヘキシル、2
.3−ジメチルブチル、2−13−または4−メチルペ
ンチル、および対応するヘプチル基である。第二級の低
級アルキル基の例はイソプロピル、5ec−ブチルおよ
び3−ペンチルである。アルキル基はいずれも分枝より
直鎖であるのが好ましい。各Q1がアルキルまたはフェ
ニル、特にC1−4のアルキルで、各Q2が水素である
のが最も普通である。適したポリフェニレンエーテルは
数多くの特許に開示されている。
ホモポリマーとコポリマーのポリフェニレンエーテルが
双方とも包含される。適切なホモポリマーは、たとえば
2.6−ジメチル−1.4−フェニレンエーテル単位を
含有するものである。適したコポリマーとしては、上記
の単位を(たとえば)2、 3. 61−リメチル−1
,4−フェニレンエ−チル単位と共に含有するランダム
コポリマーがある。たくさんの適したランダムコポリマ
ーとホモポリマーが特許文献に開示されている。
また、分子量、溶融粘度および/または衝撃強さなどの
特性を改質する部分を含有するポリフェニレンエーテル
も包含される。そのようなポリマーは特許文献に記載さ
れており、アクリロニトリルやビニル芳香族化合物(た
とえばスチレン)などのようなビニルモノマー、または
ポリスチレンやエラストマーなどのようなポリマーを公
知の方法でポリフェニレンエーテル上にグラフトさせる
ことによって製造できる。この生成物は通常グラフト化
部分と非グラフト化部分の両方とも含有する。他の適切
なポリマーは、ふたつのポリフェニレンエーテル鎖のヒ
ドロキシ基とカップリング剤を公知の方法で反応させて
ヒドロキシ基とカップリング剤との反応生成物を含有す
るより高分子量のポリマーとして生成されたカップル化
ポリフェニレンエーテルである(ただし、遊離のヒドロ
キシ基のかなりの割合が残留する必要がある)。カップ
リング剤の実例は低分子量のポリカーボネート、キノン
類、複索環式化合物類およびホルマール類である。
これらのポリフェニレンエーテルは、一般に、数平均分
子量が約3.000〜40.000の範囲内であり、重
量平均分子量が約20,000〜go、oooの範囲内
である。これらはゲル透過クロマトグラフィーで測定さ
れる。その固を粘度は25°Cのクロロホルム中で測定
して約0.15〜0.6dl/gの範囲であるのが最も
普通である。
ポリフェニレンエーテルは、通常、対応する少なくとも
1種のモノヒドロキシ芳香族化合物の酸化カップリング
によって製造される。特に有用で人手容易なモノヒドロ
キシ芳香族化合物は2,6キシレノール[すなわち、各
Q1がメチルで各Q2が水素であって、この場合得られ
るポリマーはポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニ
レンエーテル)と特徴付けられる]、および2,3゜6
−ドリメチルフエノール(すなわち、各Qlと一方のQ
2がメチルでもう一方のQ2が水素)である。
酸化カップリングによるポリフェニレンエーテル製造用
として各種の触媒系が知られている。触媒の選択に関し
て特に制限はなく、公知の触媒のいずれも使用すること
ができる。はとんどの場合これらは、銅、マンガンまた
はコバルトの化合物などのような重金属の化合物を少な
くとも1種、通常は他のいろいろな物質と組合せて含有
している。
好ましい触媒系の第一の群は銅化合物を含有するものか
ら成る。そのような触媒は、たとえば米国特許第3,3
06,874号、第3,306゜875号、第3,91
4,266号および第4゜028.341号に開示され
ている。これらは、通常、第一銅または第二銅のイオン
、ハロゲン(すなわち、塩素、臭素またはヨウ素)イオ
ンおよび少なくとも1種のアミンの組合せである。
マンガン化合物を含有する触媒系は第二の好ましい一群
を構成する。それらは一般に二価のマンガンがハライド
、アルコキシドまたはフェノキシトなどのようなアニオ
ンと組合せられているアルカリ性の系である。最も普通
の場合、このマンガンは1種以上の錯化剤および/また
はキレート化剤との錯体として存在している。そのよう
な錯化剤および/またはキレート化剤としては、ジアル
キルアミン、アルカノールアミン、アルキレンジアミン
、O−ヒドロキシ芳香族アルデヒド、0−ヒドロキシア
ゾ化合物、ω−ヒドロキシオキシム(モノマー性のもの
もポリマー性のものも含む)、0−ヒドロキシアリール
オキシムおよびβ−ジケトンがある。また、コバルトを
含有する公知の触媒系も有用である。ポリフェニレンエ
ーテルの製造用として適したマンガンおよびコバルトを
含有する触媒系は数多くの特許と刊行物の開示によって
業界で公知である。
本発明の目的に使用できるポリフェニレンエーテルには
、次式の末端基を少なくともひとつ有する分子からなる
ものがある。
ここで、QlとQ2はすでに定義した通りであり、各R
2はそれぞれ独立して水素かアルキルであるが、ふたつ
のR2JJ中の炭素原子の総数は6以下であり、各R3
はそれぞれ独立して水素かCの第一級アルキル基である
。各R2が水素で、各R3がアルキル、特にメチルかn
−ブチルであるのが好ましい。
式■のアミノアルキルで置換された末端基を含有するポ
リマーは、特に銅かマンガンを含有する触媒を使用する
場合、酸化カップリング反応混合物の成分のひとつとし
て適当な第一級または第二級のモノアミンを配合するこ
とによって通常得られる。そのようなアミン、特にジア
ルキルアミン、好ましくはジ−n−ブチルアミンおよび
ジメチルアミンは、最も普通の場合1個以上のQ1基上
のα−水素原子のひとつと置き替わることによって、ポ
リフェニレンエーテルに化学的に結合されることが多い
。反応の主要な部位は、ポリマー鎖の末端単位上のヒド
ロキシ基に隣接するQ1基である。
このアミノアルキルで置換された末端基は、さらに加工
処理および/またはブレンド処理を受ける間に、おそら
くは下記式(Vl)のキノンメチド型その際、衝撃強さ
が高くなったり、他のブレンド成分との相溶性が増大し
たりするなど、多くの有益な効果を伴うことが多い。米
国特許節4.o54.553号、第4,092,294
号、第4゜477.649号、第4,477.651号
および第4.517.341号を参照されたい。
式Vの4−ヒドロキシビフェニル末端基をもつポリマー
は、特に銅−ハライド−第二級または第三級アミン系の
場合、下記式■で表わされる副生物のジフェノキノンが
存在する反応混合物から得られるのが典型的である。
この点については、米国特許節4.234,706号お
よび第4,482,697号の開示と共に、米国特許節
4,477.649号の開示がここでも関連している。
この種の混合物の場合、ジフェノキノンは最終的にかな
りの割合が、多くは末端基としてポリマー中に取り込ま
れる。
上記の条件下で得られる多くのポリフェニレンエーテル
では、ポリマー分子のかな、りの割合、典型的にはポリ
マーの約90重量%を構成するほどの割合の分子が式■
と■の末端基のどちらかまたはしばしば両方を含有する
。しかしながら、その他の末端基が存在していてもよく
、また本発明はその最も広い意味においてポリフェニレ
ンエーテル末端基の分子構造に依存するものではないと
考えられたい。しかし、水素に結合してない遊離のヒド
ロキシ基がかなりの割合で存在する必要がある。すなわ
ち、ヒドロキシで末端が停止した末端基のかなりの割合
は式■以外の構造を有する。
中和されてないアミノ窒素をかなりの量で含有するポリ
フェニレンエーテルを使用すると望ましくないほどに衝
撃強さが低い組成物が得られることがある。このことの
可能な理由は以下に述べる。
このアミノ化合物には、上述のアミノアルキル末端基の
外に、ポリフェニレンエーテルの製造に使用した触媒中
の微量のアミン(特に第二級アミン)が含まれる。
したがって、本発明は、アミノ化合物のかなりの割合が
除去されているかまたは不活化されているポリフェニレ
ンエーテルの使用を包含する。そのように処理されたポ
リマーは、中和されてないアミノ窒素をもし含んでいる
にしてもせいぜい800ppmまでの量で含有し、さら
に好ましくは約100〜800ppmの範囲で含有する
不活化の好ましい方法は、ポリフェニレンエーテルを約
230〜350℃の範囲内の温度で真空脱気しながら押
出すことである。これは、押出機のベントを、約200
トル以下の圧力まで減圧することができる真空ポンプに
接続することによって実施するのが好1.い。本発明の
組成物の押出の際にも真空脱気を使用すると存利であろ
う。
この不活化法は、アミノアルキル末端基が式■で表わさ
れるタイプのキノンメチドに変換される際に生じるアミ
ン類を始めとしてポリマー中に存在する微量の遊離アミ
ン(主として第二級アミン)をすべて蒸発によって除去
する助けとなると思われる。
以上のことから当業者には明らかなように、本発明での
使用が考えられるポリフェニレンエーテルには、構造単
位または付随する化学的特徴に関係なく現在知られてい
るものがすべて含まれる。
本発明の組成物中のエポキシトリアジンでキャッピング
されたポリフェニレンエーテル上の末端基は式Iを有し
ている。ただし、式中のQlとQ2はすでに定義した通
りであり、Xはアルキル基またはシクロアルキル基、通
常は低級アルキル、特に第一級か第二級の低級アルキル
でもよく、芳香族基、通常は炭素原子を6〜10個含有
する単環式基、特に芳香族炭化水素基でもよく、あるい
は式■の基でもよい。式Iと■で、R1は脂肪族、脂環
式、芳香族(業界で認識されている置換ぷを含有する芳
香族基を含む)、または複素環式でよく、普通は低級の
アルキレン、特にメチレンである。
本発明の別の一面は、上記のエポキシトリアジンでキャ
ッピングされたポリフェニレンエーテル組成物の製造方
法である。この方法は、反応性の条件下で、塩基性の試
薬を存在させて、少なくとも1種のポリフェニレンエー
テルを、下記式(■)のエポキシクロロトリアジンに接
触させることからなる。
ここで、RIとXはすでに定義した通りである。
式■の典型的なエポキシクロロトリアジン類としては、
2−クロロ−4,6−シグリシドキシ1、 3. 5−
)リアジン(以下rDGccJとする)、2−クロロ−
4−メトキシ−6−ゲリシドキシー1. 3. 5−)
リアジン、2−クロロ−4(n−ブトキシ)−6−ゲリ
シドキシー1,3゜5−トリアジン(以下rB G C
CJとする)、および2−クロロ−4−(2,4,6−
1−リメチルフエノキシ)−6−ゲリシドキシー1. 
3. 5トリアジン(以下rMGCCJとする)がある
これらの化合物はまたシアヌル酸から誘導されているか
のように命名することもでき、それぞれ、クロロシアヌ
ル酸ジグリシジル、クロロシアヌル酸n−ブチルグリシ
ジル、およびクロロシアヌル酸2,4.6−)リメチル
フェニルグリシジルとよぶことができる。これらは、た
とえば、2.4゜6−ドリクロロトリアジン(塩化シア
ヌル)をグリシドールまたはこれとn〜ブタノールもし
くはメジトールとの組合せと反応させることによって製
造できる。塩化シアヌルおよびジクロロシアヌル酸n−
ブチルは両方とも市販されている。
DGCC,BGCCおよびMGCCなどのような中間体
とそれらの製造方法は、1988年1月19日に出願さ
れた米国特許出願第144,901号に開示され、かつ
特許請求されている。これらの製造を以下の実施例で例
示する。
実施例1 塩化シアヌル220.8sr (1,2モル)をクロロ
ホルム1500mlに溶かした溶液を0〜10℃に冷却
し、機械的に攪拌しながら、グリシドール266.4g
 (3,6モル)を−度に加えた。
この混合物に、反応温度を10℃未満、好ましくは0〜
5℃付近に維持しつつ、攪拌しながら水酸化ナトリウム
水溶液(50%溶液、192g)を約3時間に亘って滴
下して加えた。この反応混合物を放置して室温までゆっ
くり暖めた。クロロホルム層を蒸溜水で中性になるまで
洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。この反応生成物は
2−クロロ−4,6−シグリシドキシー1.3.5−ト
リアジン(DGCC)であることが炭素−13核磁気共
鳴によって判明した。液体クロマトグラフィーで分析し
たところ約95%(重ff1)がクロロジグリシドキシ
トリアジンであった。この反応混合物は、少量のトリグ
リシドキシトリアジンとジクロログリシドキシトリアジ
ンも含有していた。
実施例2 ジクロロシアヌル酸n−ブチル250g(1゜125モ
ル)をクロロホルム757m1に溶かした溶液を0〜1
0℃に冷却し、機械的に攪拌しながら、グリシドール2
50g (3,375モル)を−度に加えた。この混合
物に、反応温度を10℃未満、好ましくは0〜5℃付近
に維持しつつ、攪拌しながら水酸化ナトリウム水溶′r
&(50%溶液、90g)を約2時間に亘って滴下して
加えた。この反応混合物を放置して30分かけて室温ま
で暖めた。クロロホルム層を蒸溜水で中性になるまで洗
い、硫酸マグネシウムで乾燥した。プロトン核磁気共鳴
で分析したところ、2−クロロ−4−(n−ブトキシ)
−6−ゲリシドキシーl、3゜5−トリアジン(BGC
C)の収率が95%であった。
実施例3 ジクロロシアヌル酸2,4.6−)リメチルフェニル(
等モル量のメジトールと塩化シアヌルとの反応によって
調製)50g (0,175モル)をメチレンクロライ
ド170m1に溶かした溶液を0〜10℃に冷却し、機
械的に攪拌しながら、グリシドール26.38g (0
,356モル)を−度に加えた。この混合物に、反応温
度をO′cと10℃の間、好ましくは0〜5℃付近に維
持しつつ、攪拌しながら水酸化ナトリウム水溶液(50
%溶液、14.26g)を約25分に亘って滴下して加
えた。さらに30分攪拌した後、この反応混合物を放置
して室温まで暖めた。メチレンクロライド層を蒸溜水で
中性になるまで洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。こ
の反応生成物は2−クロロ4−  (2,4,6−トリ
メチルフエノキシ)6−グリシドキシ−1,3,54リ
アジン(MGCC)であることがプロトン核磁気共鳴に
よって判明した。
本発明のポリフェニレンエーテルとエポキシクロロトリ
アジンとの反応にはいろいろな選択の自由がある。ひと
つの態様では、非極性の有機液体に溶かした溶液中で、
約80〜150℃の範囲の温度、好ましくは約100〜
125℃の温度で反応を実施する。この方法で使用する
塩基性の試薬はこの有機液体に溶けなければならず、通
常は第三級のアミンである。その他の点ではその種類に
臨界的な意味はないが、使用する温度で反応混合物中に
保持される程に非揮発性でなければならない。ピリジン
が好ましいことが多い。
この態様で使用するエポキシクロロトリアジンの量は、
通常、ポリフェニレンエーテルを基準にして約1〜20
重量%の範囲である。塩基性の試薬の量は反応を促進す
るのに有効な量であり、般に、エポキシクロロトリアジ
ン1モルに対して約1,0〜1.1当量が適切である。
上記のプロセスによって溶液中で製造されるエポキシト
リアジンでキャッピングされたポリフェニレンエーテル
は、一般に、化学的に結合した塩素、主として共有結合
した塩素をかなり高い割合(たとえば、少なくとも約0
. 4重量%)で含有する。この共有結合した塩素は、
エポキシ基が塩化水素受容体として有機塩基と競合して
クロロヒドリン残基を形成した結果であると思われる。
その後、このクロロヒドリン残基は別のエポキシ基と縮
合してポリフェニレンエーテル−エポキシトリアジンブ
ロックコポリマーやホモポリマー性のエポキシトリアジ
ンオリゴマーなどのような分子種を生成し得る。
このような分子種を有する生成物から製造されたポリフ
ェニレンエーテルコポリマーを含有する組成物を成形す
ると、延性ではあるが、ある種の条件下では衝撃強さが
望ましい程度よりもいくらか低下した物品が形成される
。これは特にポリエステルとのコポリマーの場合に見ら
れる。
本発明の方法の第二の好ましい態様では、共有結合した
塩素をほとんどまたはまったくもたないエポキシトリア
ジンでキャッピングされたポリフェニレンエーテルが生
成する。この方法では、水とすでに記載したような有機
液体とからなる媒質中の界面で反応を実施する。塩基性
の試薬は水溶性の塩基、通常はアルカリ金属水酸化物、
好ましくは水酸化ナトリウムである。これは、エポキシ
クロロトリアジンとポリフェニレンエーテルとの混合物
に加えてもよいし、あるいは最初にポリフェニレンエー
テルと反応させて塩を形成しておいて後にこれをエポキ
シクロロトリアジンと接触させてもよい。また、相間移
動触媒も使用する。普通の反応条件下で安定で有効な相
間移動触媒はいずれも使用できる。当業者にはどれが適
しているか容易に分かるであろう。特に好ましいのは、
1分子当たり少なくとも2個のアルキル基、通常は2個
か3個のアルキル基が炭素原子を約5〜20個含有する
ような塩化テトラアルキルアンモニウムである。
この態様では約20〜100℃の範囲の反応温度が使用
できる。エポキシクロロトリアジンの量は、前に述べた
方法の場合より少ないことが多く、通常はポリフェニレ
ンエーテルを基準にして約1〜6重量%、好ましくは約
2〜6重量%の範囲である。その理由は、エポキシクロ
ロトリアジンとポリフェニレンエーテルとの反応は、明
らかにこの場合の方が完全に近いからである。塩基の当
量数とエポキシクロロトリアジンのモル数との比は約0
.5〜1.5:1であり、相間移動触媒と塩基の重量比
は約0.01〜5.0:1であることが最も多い。
さらに別の方法では、有機液体と、固体の塩基、通常は
固体のアルカリ金属水酸化物または遊離塩基形態のアニ
オン交換樹脂とを使用する。塩化物塩は、業界で公知の
方法、たとえば、水酸化物を使用した場合には水洗によ
って、アニオン交換樹脂を使用した場合には濾過によっ
て除去できる。
いずれの製法を使用するにしても、エポキシトリアジン
でキャッピングされたポリフェニレンエーテルは、通常
の方法により、典型的には非溶剤で沈澱させることによ
って単離することができる。
使用できる非溶剤の中には、メタノール、1−プロパツ
ール、アセトン、アセトニトリルおよびそれらの混合物
がある。
非溶剤がアルコール類、特にメタノールである場合には
、これと、キャッピングされたポリフェニレンエーテル
上のエポキシトリアジン残基との反応が塩基に促進され
て起こり得、その結果普通はエポキシド基が消失する。
この反応を抑えるには2種の操作のいずれか一方または
両方を使用できる。第一のものは反応混合物をなんらか
の便利な酸性化合物で中和することであり、気体、液体
または固体状の二酸化炭素が好ましいことが多い。
第二のものは、通常の手段により、典型的には後の乾燥
工程などにより、可能な限りすばやくかつ完全にアルコ
ールと生成物との接触を除くことである。
本発明のエポキシトリアジンでキャッピングされたポリ
フェニレンエーテルの製造を例示する以下の実施例でエ
ポキシクロロトリアジンの割合はポリフェニレンエーテ
ルのパーセントとして表わしである。次のポリフェニレ
ンエーテルを使用した。
PPE−25℃のクロロホルム中での固有粘度がQ、4
0dl/gであるポリ(2,6−ジメチル−1.4−フ
ェニレンエーテル)。
vv−約20トルの最大圧力に真空脱気しながら約26
0〜320℃の範囲の温度の二軸式エクストルーダーで
押出したPPEo LN−第一級または第二級のアミンを含有しない触媒を
用いて製造した結果窒素の割合が低く、固有粘度が9.
57dl/gであるポリ(2,6−ジメチル−1.4−
フェニレンエーテル)。
キャッピングされたポリマー中のエポキシトリアジンの
パーセントは、核磁気共鳴スペクトルにおいてエポキシ
部分および芳香族部分中の水素原子に帰属するピークの
相対面積から測定した。塩素のパーセントは定量蛍光X
線分析によって測定した。
実施例4〜14 ポリフェニレンエーテル400グラムをトルエン250
0m1に溶かした溶液に攪拌しながらさまざまな量のピ
リジンを加えた後、さまざまな量のエポキシクロロトリ
アジンを少しずつ加えた。ピリジン(当量)とエポキシ
クロロトリアジン(モル)との比は1.04;1であっ
た。この溶液を還流下でさまざまな時間加熱した後、ブ
レンダー内でメタノールを用いて生成物を沈澱させ、濾
過し、メタノールで洗浄し、真空乾燥した。関連するパ
ラメーターと分析結果を表1に示す。
表   ! ポリフェニレンエーテル400グラムをトルエン250
0m1に溶かした溶液に、さまざまな量のエポキシクロ
ロトリアジンを少量のメチレンクロライドに溶解して加
えた。次いで、市販の塩化メチルトリアルキルアンモニ
ウム(アルキル基は炭素原子を8〜10個含有)の10
%トルエン溶液を48グラム、さらに、10%水酸化ナ
トリウム水溶液をエポキシクロロトリアジン1モルに対
して水酸化ナトリウム1.3当量の量で加えた。この混
合物を25〜40℃でさまざまな時間激しく攪拌した後
、ブレンダー内でメタノールを用いて生成物を沈澱させ
、すばやく濾過し、メタノールで洗浄し、真空乾燥した
結果を表Hに挙げる。塩素の割合は200ppm未満で
あり、定量蛍光X線分析で検出可能な最小量であった。
表   ■ ブン 本発明のエポキシトリアジンでキャッピングされたポリ
フェニレンエーテルは、親核性の基、典型的にはアミン
基、イソシアネ〒ト基、ヒドロキシ基、チオール基、ま
たはカルボキシ基もしくはそれらの官能性誘導体基を含
有する他のポリマーと反応してコポリマーを含有する組
成物を形成する。この組成物は、高い衝撃強さとその他
の優れた物性を有する物品に成形できる。また、それら
は、ポリマーブレンドを相溶化して類似の優れた特性を
有する成形用組成物を形成するのにも有用である。この
エポキシトリアジンでキャッピングされたポリフェニレ
ンエーテルとポリエステルおよびポリアミドとのコポリ
マーからなる組成物は、本出願人名義の2つの米国特許
出願に開示され、かつ特許請求されている。
上記のようなコポリマー組成物を製造するのに適したポ
リエステルは一般に次式の構造単位を含む。
(IX)           4II    I+−
0−R−0−C−A’ −に こで、各R4は、それぞれ独立して、二価の脂肪族、脂
環式もしくは芳香族の炭化水素基またはポリオキシアル
キレン基であり、Alは二価の芳香族基である。これら
にはポリ(アルキレンジカルボキシレート)で代表され
る熱可塑性のポリエステル、エラストマー性のポリエス
テル、ポリアリ−レート、およびコポリエステルカーボ
ネートなどのようなポリエステルコポリマーが包含され
る。キャッピングされたポリフェニレンエーテル中のエ
ポキシ基と反応を起こす主要なものはポリエステルのカ
ルボン酸基であるので、このポリエステルが比較的高い
濃度でカルボン酸末端基を有しているのが極めて好まし
い。約5〜250マイクロ当量/グラムの範囲の濃度が
一般に適しており、10〜100マイクロ当量/グラム
が好ましく、30〜100はさらに好ましく、40〜8
0は特に望ましい。
これらのポリエステルは次式の構造単位を含んでいても
よい。
ここで、R4はすでに定義した通りであり、R5はポリ
オキシアルキレン基であり、A2は三価の芳香族基であ
る。式■中のA1基はp−フェニレンもしくはm−フェ
ニレンまたはこれらの混合物であるのが最も普通であり
、式X中のA2は通常トリメリド酸から誘導されており
、次式の構造を有する。
R4基は、たとえば、Cのアルキレン基、−IO Cの脂環式基、CB−20の芳香族基、またはポリオキ
シアルキレン基(ただし、このアルキレン基は炭素原子
を約2〜6個含有し、4個含有するのが最も普通である
)でよい。すでに指摘したように、この種のポリエステ
ルにはポリ(アルキレンテレフタレート)とポリアリ−
レートが包含される。ポリ(アルキレンテレフタレート
)が好ましいことが多く、ポリ(エチレンテレフタレー
ト)とポリ(ブチレンテレフタレート)が最も好ましい
このポリエステルは、一般に、60%(重量)のフェノ
ールと40%の1. 1. 2. 2−テトラクロロエ
タンの混合物中30℃での固有粘度(■V)によって測
定される数平均分子量が約20゜OOO〜70.000
の範囲である。
本発明のコポリマー組成物の製造には溶液ブレンドまた
は溶融ブレンドのいずれかの手順を使用できる。典型的
な反応温度は約175〜350℃の範囲である。したが
って、溶液反応では0−ジクロロベンゼン、ニトロベン
ゼンまたは1,2゜4−トリクロロベンゼンなどのよう
な比較的沸点の高い溶媒が好ましい。
溶融反応法は、工業用ポリマー加工施設で溶融ブレンド
装置が入手できるので好ましいことが多い。従来のこの
種の装置が適しており、押出装置を使用すると一般に便
利でありしたがって好ましいことが多い。
エポキシトリアジンでキャッピングされたポリフェニレ
ンエーテルとポリエステルとの間で起こる主要な反応に
は、一般に後者のカルボン酸末端基が関与しており、こ
れかエポキシド基を開環してヒドロキシエステル基を形
成する。したがって、本発明の好ましい態様は、下記式
のポリフェニレンエーテル−ポリエステル結合を少なく
とも1個含有する分子からなるポリフェニレンエーテル
ここで、q l 、Q 2およびR1はすでに定義した
通りであり zlはアルキル、シクロアルキルもしくは
芳香族基(低級アルキルまたは芳香族炭化水素が最も普
通である)または であり、Z2がOHでZ3が−o−c−であるか、ある
いはZ2が−o−c−でZ3がOHである。
もうひとつの可能な反応は、ポリエステルのヒドロキシ
末端基とキャッピングされたポリフェニレンエーテルの
エポキシ基との間で起こる。したがって、本発明の組成
物は、式XIの結合を含有する化合物に限定されること
はなく、Z2またはZ3のカルボキシレート残基の代わ
りにエーテル残基を含有する類似の構造の結合を有する
化合物も包含し得る。
ポリフェニレンエーテルと他のポリマーの割合には臨界
的な意味はなく、所望の性質を有する組成物が得られる
ように広い範囲で変えられる。最も普通の場合、各々の
ポリマーを、組成物の約5〜95重量%の範囲、好まし
くは約30〜70重量%の範囲の量で使用する。
このような組成物は、ポリフェニレンエーテル−ポリエ
ステルコポリマーの外に、未反応のポリフェニレンエー
テルも含有する。これには、水素結合した末端基(すな
わち、式■のアミノアルキルで置換された末端基)のみ
を有するポリフェニレンエーテル分子、ならびに不完全
なキャッピングの結果官能化されていないポリフェニレ
ンエーテルや、または官能化されてはいるがポリエステ
ルとは反応しなかったその他のポリフェニレンエーテル
がすべて包含される。この組成物は未反応のポリエステ
ルも含有し得る。いずれにしても、これらの組成物から
製造された成形部品は、一般に延性であり、l’純なポ
リフェニレンエーテルポリエステルブレンドから製造さ
れたものより衝撃強さが高い。これらの単純なブレンド
は不相溶性であり、すでに述べたように脆性や層剥離を
示すことが多い。
実験データの示唆するところでは、他のいくつかのファ
クターが、最大の衝撃強さをもった組成物を製造する際
に重要である。これらのうちのひとつはエポキシトリア
ジンでキャッピングされたポリフェニレンエーテル中の
塩素の割合である。
すでに記載した溶液法で得られた高塩素含量のキャッピ
ングされたポリフェニレンエーテルから製造された本発
明の組成物は、界面法で得られた低塩素材料から製造さ
れたものより衝撃強さが低いことが多い。
もうひとつのファクターは、ポリフェニレンエーテル中
の中和されてないアミノ窒素の割合である。高割合では
、エポキシド環の開環、シアヌレート部分からのエポキ
シド基の転位、およびエステル結合の開裂を始めとする
副反応が生起し得る。
このような副反応は、すでに記載したようにポリフェニ
レンエーテルおよび/または本発明の組成物を真空脱気
することによって最小限に抑えることができる。第三の
ファクターは、使用するキャツピング剤の分子構造(D
GCCと対比したBGCCまたはMGCC)およびその
割合と共に変化し得るコポリマーの分子構造である。
また、「高塩素含量の」キャッピングされたポリフェニ
レンエーテルを合資する組成物は、低割合の中和されて
ないアミノ窒素を含有するポリフェニレンエーテルを使
用すると延性および高い衝撃強さが得られる傾向が高く
、「低塩素の」材料では逆のことがいえるようでもある
。この理由は現在のところ理解されていない。
このコポリマーを含有する組成物は、ポリフェニレンエ
ーテル、他のポリマーおよびコポリマーに加えてその他
の成分を含有していてもよい。その例は、ポリフェニレ
ンエーテルおよび他のポリマーのいずれかまたは双方と
相溶性の衝撃改質剤である。
適切な衝撃改質剤には各種のエラストマー性コポリマー
があり、その例は、官能化されてないものと(たとえば
)スルホネート基やホスホネート基で官能化されたもの
とを含めたエチレン−プロピレン−ジエンポリマー(E
PDM)、カルボキシレート化されたエチレン−プロピ
レンゴム、重合したシクロアルケン、ならびに、スチレ
ンなどのようなアルケニル芳香族化合物とブタジェン、
イソプレン、クロロブレン、エチレン、プロピレンおよ
びブチレンを始めとする重合性のオレフィンまたはジエ
ンとのブロックコポリマーである。
また、相互貫入型網目構造によってポリ(アルキルアク
リレート)コアにポリスチレンシェルを結合したコアー
シェルポリマーも包含される。このようなコアーシェル
ポリマーは米国特許箱4,681.915号に詳細に開
示されている。
好ましい衝撃改質剤は、アルケニル芳香族化合物とジエ
ンのブロック(典型的には、ジブロック、トリブロック
またはラジアルテレブロック)コポリマーである。少な
くとも1個のブロックがスチレンから誘導され、他の少
なくとも1個のブロックがブタジェンとイソプレンの少
なくともどちらかから誘導されていることが最も多い。
特に好ましいのは、ポリスチレン末端ブロックとジエン
がら誘導された中央ブロックとをもつトリブロックコポ
リマーである。存在する脂肪族不飽和を選択的水素化に
よって除去する(これが好ましい)がまたは低下させる
と有利であることが多い。これらの衝撃改質剤の重量平
均分子量は約50.000〜300.000の範囲が典
型的である。このタイプのブロックコポリマーはシェル
・ケミカル社(Shell Chemical Cot
Btany)からクレートン(KRATON)という商
標で市販されており、たとえばクレートン(KRATO
N) D ) 101、G1650、G1651、G1
652およびG1702がある。
ポリカーボネート、コポリエステルカーボネートまたは
ポリアリ−レートなどのようなポリマーが存在すると、
高い成形温度および/または長い成形サイクル時間など
のような苛酷な成形条件下で成形された物品の衝撃強さ
を改良する効果を示すことができる。この同じ目的は、
組成物中に、複数個のエポキシド基を含有する少なくと
も1種の他の化合物(以後、「ポリエポキシド」という
)を、通常は組成物の約0,1〜3,0%、好ましくは
約0.25〜3,0%の量で配合することによって適え
られることが多い。このタイプの代表的な化合物はグリ
シジルアクリレートやグリシジルメタクリレートなどの
ような化合物のホモポリマーならびにそのコポリマーで
あり、その好ましいコモノマーは低級アルキルアクリレ
ート、メチルメタクリレート、アクリロニトリルおよび
スチレンである。また、トリグリシジルイソシアヌレト
などのようなエポキシで置換されたシアヌレートおよび
インシアヌレートも有用である。
このポリエポキシドは、単一の操作で他の成分とブレン
ドすることによって導入すればよい。しかし、その有効
性は、典型的には乾燥状態で混合した後押出すことによ
り、ポリエステルと予備混和することによって最大限に
発揮できる。そのような予備ブレンドによって組成物の
衝撃強さが増大することが多い。このポリエポキシドの
有効な理由は完全には理解されていないが、一部のポリ
エステル分子のカルボン酸末端基との反応によってポリ
エステルの分子量、溶融粘度および分枝化度が高められ
るためと思われる。
最後に、充填材、難燃剤、顔料、染料、安定剤、帯電防
止剤、結晶化助剤、離型剤などのような通常の添加成分
、および上で述べなかった樹脂状成分が存在していても
よい。
ポリフェニレンエーテル−ポリエステルコポリマー組成
物の製造とその性質を例示する以下の実施例で使用した
ポリエステルと衝撃改質剤は次のものである。
PET−いろいろなポリ(エチレンテレフタレート)。
PBT−ゲル透過クロマトグラフィーでρ1定される数
平均分子量が約50.000のポリ(ブチレンテレフタ
レート)。
PATME−テトラメチレングリコール、ヘキサメチレ
ングリコールおよびポリ(テトラメチレンエーテル)グ
リコールの混合物に由来する市販のエラストマー性ポリ
テレフタレート。
PTME (50,000)およびPTME (54゜
000)−テトラメチレングリコールとポリ(テトラメ
チレンエーテル)グリコールの混合物に由来し、括弧内
に表示した数平均分子量を有し、ポリ(テトラメチレン
エーテル)グリフール単位をそれぞれ約20重量%およ
び50重量%含有する市販のエラストマー性ポリテレフ
タレート。
PIE−ジメチルテレフタレートおよびトリメリド酸と
平均分子量が約2000のポリオキシプロピレンジアミ
ンとのジイミドー二酸反応生成物の0.91:1(重量
)混合物と、1.4−ブタンジオールとから製造された
コポリエステル。
5EBS−重量平均分子量が29,000のポリスチレ
ン末端ブロックと、重量平均分子量が116.000の
水素化されたブタジェン中央ブロックとを存する市販の
トリプロ・ソクフポリマー CS−米国特許箱4,684,696号に従って製造さ
れた、75%の架橋ポリ(ブチルアクリレート)コアと
25%の架橋ポリスチレンシェルとを含有するコアーシ
ェル材料。
PO−シス−トランス比が20:80で、重量平均分子
量が約55,000のポリオクテニレン。
記載した樹脂ブレンドは、(特に断わらない限り)乾燥
状態で混合した後400rpmおよび190〜255℃
の二輪式エクストルーダーで押出して製造した。押出し
た材料を水で急冷し、ベレット化し、オーブンで乾燥し
、280℃で成形した。成形した試験片のノツチ付きア
イゾツト衝撃強さおよび引張特性(それぞれ、ASTM
のD256法およびD638法)ならびに0.455M
Paでの熱変形温度(A S TMのD648法)を試
験した。
以下の実施例中で部とパーセントはすべて重量による。
表示した結合したポリフェニレンエーテルの割合は、共
重合しなかったポリフェニレンエーテルをトルエンで抽
出し、残渣中のポリフェニレンエーテルの割合を核磁気
共鳴分析で測定することによって測定した。これは一般
に組成物中のコポリマーの量を示す。
実施例26〜35 実施例4〜14に記載したようにして製造したエポキシ
トリアジンでキャッピングされたポリフェニレンエーテ
ル、各種のポリエステルおよび5EBSをさまざまな割
合で含有する組成物を調製して成形した。関連するパラ
メーターと試験の結果を表■に示す。
実施例36〜47 実施例15〜25のエポキシトリアジンでキャッピング
されたポリフェニレンエーテル、PBTおよび5EBS
から組成物を製造して成形した。
関連するパラメーターと試験結果を表■に示す。
実施例48〜49 PPE18部で等重量のエポキシトリアジンでキャッピ
ングされたポリフェニレンエーテルを置き換えて、実施
例18および24の組成物と類似の組成物を製造して成
形した。関連する試験の結果を表Vに示す。
表■ 実施例50〜57 エポキシトリアジンでキャッピングされたポリフェニレ
ンエーテル、PETおよび(実施例50〜55では)S
EBSを含有する組成物を製造して成形した。いくつか
の例では、カルボン酸末端基の割合を増大させるために
PETをあらかじめ271℃で押出して乾燥した。次の
PETを使用した。
「コダパック(Kodapak)  7352 J−イ
ーストマン・コダック社(Eastman Kodak
 Co、)製。
「バイタツフ(vItur)1001A」−フットイヤ
ー・ケミカル(Goodyear Chea+1cal
)製。
「ローム・アンド6ハース(Roha & tlaas
) 5202AJ。
再生ボトルスクラップ−数平均分子量的40゜000゜ 関連するパラメーターと試験結果を表■に示す。
実施例58〜61 実施例18のエポキシトリアジンでキャッピングされた
ポリフェニレンエーテル、PBT、ボトルスクラップP
ETおよび(実施例58〜60では)SEBSを含有す
る組成物を調製して成形した。関連するパラメーターと
試験結果を表■に示す。
表   ■ 実施例62〜64 実施例18のものに似ているがエポキシトリアジンを0
.75〜0.85%含有するエポキシトリアジンでキャ
ッピングされたポリフェニレンエーテル、PBTおよび
C8またはPOを含有する組成物を調製して成形した。
関連するパラメーターと試験結果を表■に示す。
実施例65〜74 エポキシトリアジンで官能化されたポリフェニレンエー
テル、各種のエラストマー性ポリエステルおよび(実施
例65〜71では)衝撃改質剤として5EBSを含有す
る組成物を調製して成形した。関連するパラメーターと
試験結果を表■に示す。
表   ■ 実施例75〜80 実施例18のエポキシトリアジンでキャッピングされた
ポリフェニレンエーテル、PBTと各種めエラストマー
性ポリエステルとの混合物、および(実施例75〜79
では)衝撃改質剤として5EBSを含有する組成物を調
製して成形した。関連するパラメーターと試験結果を表
Xに示す。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)式 ( I )▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、各Q^1は、それぞれ独立して、ハロゲン、第
    一級もしくは第二級の低級アルキル、フェニル、ハロア
    ルキル、アミノアルキル、炭化水素オキシ、またはハロ
    炭化水素オキシ(ただし、少なくとも2個の炭素原子が
    ハロゲン原子と酸素原子を隔てている)であり、各Q^
    2は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、第一級もし
    くは第二級の低級アルキル、フェニル、ハロアルキル、
    炭化水素オキシ、またはQ^1に対して定義したハロ炭
    化水素オキシであり、Xはアルキル基、シクロアルキル
    基もしくは芳香族基、または (II)▲数式、化学式、表等があります▼ であり、R^1は二価の脂肪族、脂環式、複素環式また
    は置換もしくは非置換の芳香族炭化水素基である]の末
    端基を有するポリマー分子からなる、エポキシトリアジ
    ンでキャッピングされたポリフェニレンエーテル組成物
  2. (2)ポリフェニレンエーテルが、式 (III)▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、各Q^1は、それぞれ独立して、ハロゲン、第
    一級もしくは第二級の低級アルキル、フェニル、ハロア
    ルキル、アミノアルキル、炭化水素オキシ、またはハロ
    炭化水素オキシ(ただし、少なくとも2個の炭素原子が
    ハロゲン原子と酸素原子を隔てている)であり、各Q^
    2は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、第一級もし
    くは第二級の低級アルキル、フェニル、ハロアルキル、
    炭化水素オキシ、またはQ^1に対して定義したハロ炭
    化水素オキシである]を有する複数個の構造単位からな
    る、請求項1記載の組成物。
  3. (3)Rが低級のアルキレン基である、請求項2記載の
    組成物。
  4. (4)ポリフェニレンエーテルがポリ(2,6−ジメチ
    ル−1,4−フェニレンエーテル)である、請求項3記
    載の組成物。
  5. (5)Rがメチレンである、請求項4記載の組成物。
  6. (6)Xが低級アルキル基または芳香族炭化水素基であ
    る、請求項5記載の組成物。
  7. (7)Xがメチル、n−ブチルまたは2,4,6−トリ
    メチルフェニルである、請求項6記載の組成物。
  8. (8)Xが式IIを有する、請求項5記載の組成物。
  9. (9)反応性条件下、塩基性試薬の存在下で、少なくと
    も1種のポリフェニレンエーテルを、式(IX)▲数式、
    化学式、表等があります▼ [式中、Xはアルキル基、シクロアルキル基、もしくは
    芳香族基、または (II)▲数式、化学式、表等があります▼ であり、R^1は二価の脂肪族、脂環式、複素環式また
    は置換もしくは非置換の芳香族炭化水素基である]のエ
    ポキシクロロトリアジンと接触させることからなる、エ
    ポキシトリアジンでキャッピングされたポリフェニレン
    エーテル組成物の製造方法。
  10. (10)ポリフェニレンエーテルがポリ(2,6−ジメ
    チル−1,4−フェニレンエーテル)である、請求項9
    記載の方法。
  11. (11)非極性の有機液体溶液中約80〜150℃の範
    囲の温度で反応を実施し、塩基性の試薬がこの有機液体
    に可溶である、請求項10記載の方法。
  12. (12)塩基性の試薬がピリジンであり、有機液体がト
    ルエンである、請求項11記載の方法。
  13. (13)エポキシクロロトリアジンの量がポリフェニレ
    ンエーテルを基準にして約1〜20重量%の範囲であり
    、塩基性の試薬の量がエポキシクロロトリアジン1モル
    当たり約1.0〜1.1当量である、請求項12記載の
    方法。
  14. (14)水および非極性の有機液体からなる媒質中約2
    0〜100℃の範囲の温度で反応を界面で生起させ、塩
    基性の試薬が水溶性の塩基であり、相間移動触媒も使用
    する、請求項10記載の方法。
  15. (15)塩基性の試薬が水酸化ナトリウムであり、有機
    液体がトルエンであり、相間移動触媒が塩化テトラアル
    キルアンモニウム(ただし、1分子当たり少なくとも2
    個のアルキル基が約5〜20個の炭素原子を含有する)
    である、請求項14記載の方法。
  16. (16)エポキシクロロトリアジンの量がポリフェニレ
    ンエーテルを基準にして約2〜6重量%の範囲であり、
    塩基の当量数のエポキシクロロトリアジンのモル数に対
    する比が約0.5〜1.5:1であり、相間移動触媒と
    塩基の重量比が約0.01〜5.0である、請求項15
    記載の方法。
  17. (17)次いで、酸性化合物で反応混合物を中和する、
    請求項10記載の方法。
  18. (18)酸性化合物が二酸化炭素である、請求項17記
    載の方法。
  19. (19)請求項9記載の方法によって製造された組成物
  20. (20)請求項11記載の方法によって製造された組成
    物。
JP1159847A 1988-06-23 1989-06-23 エポキシトリアジンでキャッピングされたポリフェニレンエ―テルおよびその製造方法 Expired - Fee Related JPH0623247B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US21054788A 1988-06-23 1988-06-23
US210,547 1988-06-23
US351,905 1989-05-15
US07/351,905 US5096979A (en) 1988-06-23 1989-05-15 Epoxytriazine-capped polyphenylene ethers and method of preparation

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0264127A true JPH0264127A (ja) 1990-03-05
JPH0623247B2 JPH0623247B2 (ja) 1994-03-30

Family

ID=26905271

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1159847A Expired - Fee Related JPH0623247B2 (ja) 1988-06-23 1989-06-23 エポキシトリアジンでキャッピングされたポリフェニレンエ―テルおよびその製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5096979A (ja)
EP (1) EP0347827B1 (ja)
JP (1) JPH0623247B2 (ja)
DE (1) DE68918503T2 (ja)
ES (1) ES2063786T3 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04226130A (ja) * 1990-06-07 1992-08-14 General Electric Co <Ge> 置換トリアジンで末端置換されたポリフェニレンエーテル
JPH04226153A (ja) * 1990-06-07 1992-08-14 General Electric Co <Ge> 置換トリアジンでキャッピングされたポリフェニレンエ―テルから得られるコポリマ―含有組成物
JPH04283261A (ja) * 1990-09-28 1992-10-08 General Electric Co <Ge> 改良されたポリフェニレンエーテル−ポリエステル樹脂組成物
JPH04306257A (ja) * 1990-09-28 1992-10-29 General Electric Co <Ge> ポリフェニレンエーテル及びポリエステルを含有する改良された熱可塑性樹脂組成物
JPH0570588A (ja) * 1991-02-25 1993-03-23 General Electric Co <Ge> ポリフエニレンエーテルの官能化法
JPH05186680A (ja) * 1990-09-28 1993-07-27 General Electric Co <Ge> ポリフェニレンエーテル及びポリエステル樹脂を含む改良された性質を示す組成物
JPH05331361A (ja) * 1991-12-31 1993-12-14 General Electric Co <Ge> 高温安定化されたppe/pat組成物

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL8600166A (nl) * 1986-01-27 1987-08-17 Gen Electric Polymeermengsel, dat een polyamide, een polyfenyleenether en een middel voor het verbeteren van de slagsterkte bevat.
US5142049A (en) * 1990-08-15 1992-08-25 General Electric Company Ortho ester-substituted chlorotriazines as capping agents for polyphenylene ethers
DE69124481T2 (de) * 1990-11-29 1997-06-12 Mitsubishi Chem Corp Polyhydroxyphenylenetherharzzusammensetzung und Verfahren zu ihrer Herstellung
US5324769A (en) * 1990-12-17 1994-06-28 General Electric Company Thermally stable blends of polyphenylene ether, diene based rubber and an antioxidant/metal deactivator
US5231132A (en) * 1991-06-17 1993-07-27 General Electric Company Polyphenylene ether-polyester blends compatibilized with ortho ester copolymers
US5376714A (en) * 1991-12-31 1994-12-27 Yates; John B. Flow polymer alloys
JPH06200146A (ja) * 1992-12-28 1994-07-19 Nippon G Ii Plast Kk ポリエーテルイミド系樹脂組成物
US5385984A (en) * 1993-10-21 1995-01-31 General Electric Company Polyarylene ether-organopolysiloxane copolymers
EP0675165A1 (en) * 1994-03-25 1995-10-04 General Electric Company Extrudable thermoplastic composition comprising a compatibilized polyphenylene ether polyamide resin blend
US6077893A (en) 1994-09-01 2000-06-20 General Electric Co. Compositions of poly(phenylene ether) and polyester resins, which exhibit improved flow
JP3812958B2 (ja) * 1994-10-11 2006-08-23 日本ジーイープラスチックス株式会社 熱可塑性樹脂組成物
JP3556007B2 (ja) * 1995-03-10 2004-08-18 日本ジーイープラスチックス株式会社 ポリアミド系樹脂組成物
EP0737717A3 (en) * 1995-03-17 1997-02-12 Gen Electric Heat-resistant polyether phenylene copolymer compositions
US5916970A (en) * 1995-06-07 1999-06-29 General Electric Company Compatibilized blends of polyphenylene ether and polyphthalamide
US5583179A (en) * 1995-06-07 1996-12-10 General Electric Company Compositions of poly(phenylene ether) resins and polyester resins
US5539062A (en) * 1995-06-07 1996-07-23 General Electric Company Compositions of poly(phenylene ether) resins and naphthalate polyester resins
US5760132A (en) * 1995-06-07 1998-06-02 General Electric Company Compositions of poly(phenylene ether) and polyamide resins, which exhibit improved beard growth reduction
US5698632A (en) * 1995-06-07 1997-12-16 General Electric Company Compatible compositions of poly(phenylene ether) resins and semi-crystalline resins
US5714550A (en) * 1995-10-10 1998-02-03 General Electric Company Flame retardant polyamide-polyphenylene ether compositions
US5744068A (en) * 1996-01-24 1998-04-28 General Electric Company Blends of polyphenylene ethers and polyesteramides
US5872187A (en) * 1996-03-11 1999-02-16 General Electric Company Polyamide resin composition
US5731389A (en) * 1996-04-24 1998-03-24 General Electric Company Blends of polyesters and polyesteramides, optionally with polycarbonates
CA2376569C (en) 1999-08-12 2009-02-17 Ciba Specialty Chemicals Holding Inc. Polymer blends with improved impact resistance
US6339131B1 (en) * 1999-12-06 2002-01-15 General Electric Company Synthesis of poly (arylene ether)-poly(organosiloxane) copolymers
US20030078347A1 (en) 2001-08-28 2003-04-24 General Electric Company Triazine compounds, polymers comprising triazine structural units, and method
CN102099850B (zh) 2008-07-17 2014-04-16 名古屋油化株式会社 缓冲吸音材以及吸音构造
US10160834B2 (en) 2016-07-13 2018-12-25 Momentive Performance Materials Inc. Low viscosity polyorganosiloxanes comprising quaternary ammonium groups, methods for the production and the use thereof

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0362825A (ja) * 1989-04-24 1991-03-18 General Electric Co <Ge> エポキシトリアジン末端基をもつポリフェニレンエーテル及びそれらの製造法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58141240A (ja) * 1982-02-16 1983-08-22 Mitsubishi Petrochem Co Ltd ポリフエニレンエ−テル樹脂組成物
BR8707316A (pt) * 1986-05-27 1988-09-13 Gen Electric Copolimero de eter de polifenileno-poliester,precursores para os mesmos,composicoes contendo os referidos copolimeros e processos para a sua preparacao
US4732937A (en) * 1986-05-27 1988-03-22 General Electric Company Epoxide-functionalized polyphenylene ethers and method of preparation
US4895945A (en) * 1988-01-19 1990-01-23 General Electric Company Epoxidized chlorotriazine compounds

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0362825A (ja) * 1989-04-24 1991-03-18 General Electric Co <Ge> エポキシトリアジン末端基をもつポリフェニレンエーテル及びそれらの製造法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04226130A (ja) * 1990-06-07 1992-08-14 General Electric Co <Ge> 置換トリアジンで末端置換されたポリフェニレンエーテル
JPH04226153A (ja) * 1990-06-07 1992-08-14 General Electric Co <Ge> 置換トリアジンでキャッピングされたポリフェニレンエ―テルから得られるコポリマ―含有組成物
JPH04283261A (ja) * 1990-09-28 1992-10-08 General Electric Co <Ge> 改良されたポリフェニレンエーテル−ポリエステル樹脂組成物
JPH04306257A (ja) * 1990-09-28 1992-10-29 General Electric Co <Ge> ポリフェニレンエーテル及びポリエステルを含有する改良された熱可塑性樹脂組成物
JPH05186680A (ja) * 1990-09-28 1993-07-27 General Electric Co <Ge> ポリフェニレンエーテル及びポリエステル樹脂を含む改良された性質を示す組成物
JPH0570588A (ja) * 1991-02-25 1993-03-23 General Electric Co <Ge> ポリフエニレンエーテルの官能化法
JPH05331361A (ja) * 1991-12-31 1993-12-14 General Electric Co <Ge> 高温安定化されたppe/pat組成物

Also Published As

Publication number Publication date
EP0347827A3 (en) 1991-05-15
DE68918503T2 (de) 1995-05-11
EP0347827B1 (en) 1994-09-28
ES2063786T3 (es) 1995-01-16
JPH0623247B2 (ja) 1994-03-30
EP0347827A2 (en) 1989-12-27
US5096979A (en) 1992-03-17
DE68918503D1 (de) 1994-11-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0264127A (ja) エポキシトリアジンでキャッピングされたポリフェニレンエ―テルおよびその製造方法
EP0347828B1 (en) Compositions comprising polyphenylene ether-polyester copolymers from epoxytriazine-capped polyphenylene ethers
EP0374517B1 (en) Polyphenylene ether-polyamide copolymers from epoxytriazine-capped polyphenylene ethers
EP0475039B1 (en) Ortho ester-capped polyphenylene ethers and copolymers prepared therefrom
JPH04235977A (ja) ポリフェニレンエ―テルの反応性キャッピングに有用な置換クロロトリアジン
EP0462410B1 (en) Copolymer-containing compositions from substituted triazine-capped polyphenylene ethers
US5194517A (en) Capped polyphenylene ether for high impact blends and method of preparation
EP0347539A2 (en) Epoxytriazine-capped polyphenylene ethers and method for their preparation
US5210191A (en) Substituted triazine-capped polyphenylene ethers
US5153267A (en) Compositions comprising polyphenylene ether-polyester copolymers from epoxytriazine-capped polyphenylene ethers
US5068286A (en) Copolymers from nucleophilic olefin polymers and epoxytriazine-capped polyphenylene ethers
EP0349717A2 (en) Polyphenylene ether-polyester copolymers from epoxytriazine-capped polyphenylene ethers
US5142049A (en) Ortho ester-substituted chlorotriazines as capping agents for polyphenylene ethers
JPH0368632A (ja) エポキシトリアジン末端基をもつポリフェニレンエーテルからのポリフェニレンエーテル―ポリエステル共重合体
JPH04248838A (ja) アミンで末端が停止したポリマ―とオルトエステルでキャッピングされたポリフェニレンエ―テルとのコポリマ―
US5100961A (en) Polyphenylene ether-polyamide copolymers from epoxytriazine-capped polyphenylene ethers
EP0461434B1 (en) Substituted triazine-capped polyphenylene ethers
JPH0362825A (ja) エポキシトリアジン末端基をもつポリフェニレンエーテル及びそれらの製造法
EP0631595A1 (en) Improved capped polyphenylene ether for high impact blends and method of preparation
CA2010140A1 (en) Epoxytriazine-capped polyphenylene ethers and method of preparation
CA2010141A1 (en) Compositions comprising polyphenylene ether-polyester copolymers from epoxytriazine-capped polyphenylene ethers

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees