JPH0592772A - 自動車のパネルフランジ部の接着接合構造 - Google Patents

自動車のパネルフランジ部の接着接合構造

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JPH0592772A
JPH0592772A JP13438291A JP13438291A JPH0592772A JP H0592772 A JPH0592772 A JP H0592772A JP 13438291 A JP13438291 A JP 13438291A JP 13438291 A JP13438291 A JP 13438291A JP H0592772 A JPH0592772 A JP H0592772A
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JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
flange
panel
thickness
approximately
Prior art date
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Pending
Application number
JP13438291A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Iguchi
博行 井口
Takayoshi Iwata
貴吉 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPH0592772A publication Critical patent/JPH0592772A/ja
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  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Standing Axle, Rod, Or Tube Structures Coupled By Welding, Adhesion, Or Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 接着剤の無駄、外観不良をなくし、且つ重量
増加を招くことなく、パネルフランジ部を確実に接着接
合する。 【構成】 第1のパネル10のフランジ12と第2のパ
ネル14のフランジ16との間のエポキシ系樹脂接着剤
18の厚みAは、フランジ12及びフランジ16の板厚
tの略0.6倍(0.6t)とされており、接着剤18
の長さLは、フランジ12及びフランジ16の板厚tの
略6倍(6t)とされている。また、接着剤18の接触
角θは略60度以下とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車車体を構成する
各パネルのフランジ部を接合するための自動車のパネル
フランジ部の接着接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車車体を構成する各パネルを
互いに接合する場合、特に、図7に示される如く、断面
L字状に屈曲された第1のパネル70のフランジ70A
と、断面L字状に屈曲された第2のパネル72のフラン
ジ72Aとを接合させる、所謂、L字剥離接合継手にお
いては、第1のパネル70のフランジ70Aと第2のパ
ネル72のフランジ72Aとを当接し、スポット溶接に
よって接合していた。
【0003】一方、近年、自動車の軽量化、高性能化に
伴い自動車車体の接合方法として、スポット溶接に代え
てエポキシ系樹脂接着剤等の接着剤を使用した方法が行
われるようになっている。即ち、図8に示される如く、
第1のパネル80のフランジ80Aと第2のパネル82
のフランジ部82Aとの間に接着剤84を充填し、接着
剤84によって第1のパネル80のフランジ80Aと第
2のパネル82のフランジ82Aとを接合するものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この自
動車のパネルフランジ部の接着接合構造においては、従
来、接着に最適となる、接着剤の厚さ、接着剤の接着長
さ等が明確になっていない。従って、接着剤が多過ぎて
パネルフランジ部間からはみ出し無駄になったり、外観
不良となったり、各パネルのフランジ面積が必要以上に
広くなって、重量増加になる等の不具合があった。
【0005】本発明は係る事実を考慮し、接着剤の無
駄、外観不良をなくし、且つ重量増加を招くことなく、
パネルフランジ部を確実に接着接合することができる自
動車のパネルフランジ部の接着接合構造を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明で
は、T字剥離接着継手の接合部を形成するフランジ間の
エポキシ系樹脂接着剤の厚みを前記フランジの板厚tの
略0.6倍とし、前記接着剤による接着長さを前記フラ
ンジの板厚tの略6倍とし、前記接着剤の接触角を略6
0度以下としたことを特徴としている。
【0007】
【作用】請求項1記載の本発明では、エポキシ系樹脂接
着剤の厚みがフランジの板厚tの略0.6倍とされ、接
着剤による接着長さがフランジの板厚tの略6倍とさ
れ、接着剤の接触角が略60度以下とされているため、
接着剤がフランジ間に必要以上に充填されることがな
く、接着剤の無駄、外観不良がない。また、接着剤の厚
みをフランジの板厚tの略0.6倍とし、接着剤による
接着長さをフランジの板厚tの略6倍とすると共に、接
着剤の接触角を略60度以下とすることによって、接着
界面における接着剤に発生する最大応力の応力比を小さ
くすることができ、パネルフランジ部を確実に接着接合
することができる。さらに、接着剤の長さをフランジの
板厚tの略6倍とすることで、フランジの長さが必要以
上に長くなることを防止でき、重量増加を抑制できる。
【0008】
【実施例】本発明の一実施例を図1〜図6に従って説明
する。
【0009】図1に示される如く、自動車車体の一部を
構成する厚さtの鋼板から成る第1のパネル10の端部
は、直角に屈曲されており、フランジ12とされてい
る。この第1のパネル10と略同一直線上には、厚さt
の鋼板から成る第2のパネル14が配置されている。こ
の第2のパネル14の第1のパネル10側端部は、第1
のパネル10のフランジ12と同方向へ向けて直角に屈
曲されており、フランジ16とされている。
【0010】図2に示される如く、第1のパネル10の
フランジ12と第2のパネル14のフランジ16との間
には、エポキシ系樹脂接着剤18が充填されており、こ
の接着剤18によって第1のパネル10のフランジ12
と第2のパネル14のフランジ16とが互いに接合され
T字剥離接着継手の接合部20を構成している。
【0011】次に、接着剤18の厚みA又は接着剤18
の接着長さLと接着界面における接着剤18に発生する
最大応力の応力比との関係、及び接着剤18の接着界面
での接触角θと接着剤18に発生する最大応力の応力比
との関係に付いて詳細に説明する。 (検討例1)図2に示されるT字剥離接着継手におい
て、接着剤18の厚さAを変化させ、その時の、接着界
面における接着剤18に発生する最大応力の応力比(σ
/σ0 :ここでσは最大のミーゼスの相当応力であり、
σ0は公称応力である)の変化を計算し、その結果を図
4に示す。
【0012】図4に示される如く、接着界面における接
着剤18に発生する最大のミーゼスの応力該当値(σ/
σ0 )は接着剤18の厚さAが増加するに従って急激に
減少し、接着剤18の厚さAが略0.6t以上において
は、減少率が低下する。 (検討例2)図2に示されるT字剥離接着継手におい
て、接着剤18の長さLを変化させ、その時の、接着界
面における接着剤18に発生する最大応力の応力比(σ
/σ0 )の変化を計算し、その結果を図5に示す。
【0013】図5に示される如く、接着界面における接
着剤18に発生する最大応力の応力比(σ/σ0 )は接
着剤18の長さLが減少し、ある時点、例えば、厚さA
が0.15tの場合には、接着剤18の長さLが6t近
傍、また、接着剤18の厚さAが1.0t、2.0tの
場合には、接着剤18の長さLが9t近傍、に達すると
急激に大きくなる。即ち、接着剤18に発生する最大応
力の応力比(σ/σ0 )に変曲点が存在する。 (検討例3)図3に示されるT字剥離接着継手におい
て、接着剤18のフィレット量(充填量)を変化させ、
その時の、接着剤の分布と、接着剤18に発生する最大
応力の応力比(σ/σ0 )と、フィレット部(充填部)
の接触角θとを計算し、その結果を表1及び図6に示
す。
【0014】
【表1】
【0015】図6に示される如く、接着剤18の接触角
θが略60度を超えると、接着剤18に発生する最大応
力の応力比(σ/σ0 )が急激に大きくなる。
【0016】従って、検討例1、検討例2及び検討例3
の結果から、本実施例の第1のパネル10のフランジ1
2と第2のパネル14のフランジ16との間の接着剤1
8の厚みAは、フランジ12及びフランジ16の板厚t
の略0.6倍(0.6t)、接着剤18の長さLは、フ
ランジ12及びフランジ16の板厚tの略6倍(6t)
とされており、また、接着剤18の接触角θは略60度
以下とされている。これによって、接着剤18の無駄、
外観不良を無くし、接着界面における接着剤18に発生
する最大応力の応力比(σ/σ0 )を小さくすることが
できる。
【0017】よって、接着剤18の無駄、外観不良を無
くし、第1のパネル10のフランジ12と第2のパネル
14のフランジ16とを確実に接着接合することができ
る。
【0018】また、接着剤18の長さLをフランジ12
及びフランジ16の板厚tの略6倍とすることで、フラ
ンジ12及びフランジ16の長さが必要以上に長くなる
ことを防止でき、重量増加を抑制できる。
【0019】
【発明の効果】本発明はT字剥離接着継手の接合部を形
成するフランジ間のエポキシ系樹脂接着剤の厚みをフラ
ンジの板厚tの略0.6倍とし、接着長さを前記フラン
ジの板厚tの略6倍とし、接触角を略60度以下とした
ので、接着剤の無駄、外観不良をなくし、且つ重量増加
を招くことなく、パネルフランジ部を確実に接着接合す
ることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る自動車のパネルフランジ
部の接着接合構造を示す斜視図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】図2の一部拡大図である。
【図4】本発明の実施例に係る自動車のパネルフランジ
部の接着接合構造での接着界面における接着剤に発生す
る最大応力の応力比と接着剤の厚みとの関係を示すグラ
フである。
【図5】本発明の実施例に係る自動車のパネルフランジ
部の接着接合構造での接着界面における接着剤に発生す
る最大応力の応力比と接着剤の長さとの関係を示すグラ
フである。
【図6】本発明の実施例に係る自動車のパネルフランジ
部の接着接合構造での接着界面における接着剤に発生す
る最大応力の応力比と接着剤の接触角との関係を示すグ
ラフである。
【図7】従来例に係る自動車のパネルフランジ部の接合
構造を示す断面図である。
【図8】他の従来例に係る自動車のパネルフランジ部の
接着接合構造を示す断面図である。
【符号の説明】
10 第1のパネル 12 フランジ 14 第2のパネル 16 フランジ 18 エポキシ系樹脂接着剤 20 接合部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 T字剥離接着継手の接合部を形成するフ
    ランジ間のエポキシ系樹脂接着剤の厚みを前記フランジ
    の板厚tの略0.6倍とし、前記接着剤による接着長さ
    を前記フランジの板厚tの略6倍とし、前記接着剤の接
    触角を略60度以下としたことを特徴とする自動車のパ
    ネルフランジ部の接着接合構造。
JP13438291A 1991-06-05 1991-06-05 自動車のパネルフランジ部の接着接合構造 Pending JPH0592772A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006167754A (ja) * 2004-12-15 2006-06-29 Fuji Heavy Ind Ltd 接合金属板の製造方法
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