JPH0592591U - 伸縮管接手 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、配管系の間に接続して、温度変化
等による伸縮を吸収して平衡作用を行わせると共に、コ
ンパクトにすることである。 【構成】 主ベローズ１の両端に短管２，３を接続し、
前記短管２，３には固定フランジ４，５を固定し、更に
固定フランジ４，５には、短管２，３に遊嵌した可動フ
ランジ６，７間に分配した複数の副ベローズ８，８ａ及
び９，９ａの一端を取付けると共に、副ベローズ８，８
ａ及び９，９ａの他端は、可動フランジ６，７に取付
け、更に副ベローズ８，８ａ及び９，９ａの断面積の総
和が、前記主ベローズ１の断面積の１／２となるように
設定して可動フランジ６は短管３側の固定フランジ５
に、可動フランジ７は短管２側の固定フランジ４に取付
けた支持杆１０，１０ａ及び１１，１１ａで支持させ、
更に前記副ベローズ８，８ａ及び９，９ａの各内室に
は、主ベローズ１に近い位置で短管２，３と導管１２，
１２ａ及び１３，１３ａにより連絡させた構成。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、管系の中間部に接続して、温度変化等による管系の伸縮を吸収する 伸縮管接手に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来伸縮接手は数種がある。例えば実公昭４７−２６０１０号公報がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記公知の実公昭４７−２６０１０号公報では、主ベローズの一方の側に同心 の二重ベローズ槽を１箇宛並列して設け、更に、主ベローズと接続した短管から 各連通管によって室内に連通させ、主ベローズが縮んだ時、主ベローズに近い側 の二重ベローズ槽内に通孔を通って流れた流量だけ減じた容量が流入する結果と なって主ベローズの縮みによる容積変化を同時に吸収することが出来ない。即ち 、完全平衡作用は困難であった。また前記二重槽型では、二重槽ベローズの径が 大きくなると云う欠点もある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は斬様な実情に鑑み、この問題を解消するための伸縮管接手を提供する ものである。 即ち、主ベローズの両端に短管を接続し、更に、この両短管の夫々外側には、内 室の軸線と直角断面積の総和が、主ベローズの１／２断面積となるようにした複 数箇の副ベローズを平行に配列し、かつ夫々の副ベローズの一端は相対する短管 の端部の固定フランジに、また他端は短管に遊嵌された可動フランジに固定し、 更に、各可動フランジは前記相対する短管の固定フランジに夫々支持杆で固定保 持し、更に各副ベローズの夫々内室は短管内と導管により連通させ、主ベローズ の伸縮による容積変化を前記夫々の副ベローズに同時吸収させて、完全な平衡作 用をもって伸縮させるようにしたものである。

【０００５】

【作用】

本発明による伸縮接手は、配管系の間に取付けて使用するもので、温度の変化 によって管接手が伸縮すると、例えば伸びた場合は短管２，３の伸びが、主ベロ ーズ１を左右から押し縮める。この押し縮めで、同時に短管２，３の固定フラン ジ４，５に固定された支持杆１０，１０ａ、１１，１１ａを介して連結した各副 ベローズ８，８ａ及び９，９ａの一端を固定した可動フランジ６，７は、主ベロ ーズ１の縮んだ距離だけ伸ばされる。各副ベローズ８，８ａ、９，９ａ内の軸線 に直角方向の総和断面積は主ベローズ１の１／２に設計されている。又各副ベロ ーズ８，８ａ及び９，９ａに通ずる導管１２，１２ａ及び１３，１３ａは主ベロ ーズに接続した短管２，３に直結して、主ベローズ１の縮んだ容積は同時に左右 の副ベローズ８，８ａ及び９，９ａ内に吸収されて平衡してアンカーに掛る力は 主ベローズ１を伸縮させるに要する力のみで何時配管系には損傷をあたえること はないようになっている。

【０００６】

【実施例】

図は、本考案に係る伸縮接手の一実施例を示したもので、図に基いて具体的に 説明する。 １は主ベローズで、この主ベローズ１の両端には短管２，３を溶着で接続する。 前記主ベローズ１を間にした前記短管２，３には、夫々固定フランジ４，５が 固定され、２の短管２，３の固定フランジ４，５には、短管２，３の外側に沿っ て直線と直角断面積の総和が主ベローズ１の１／２の断面積となるようにして、 前記短管２，３の夫々の外周に遊嵌した可動フランジ６，７に一端を固定した副 ベローズ８，８ａ及び９，９ａを配装する。 また、副ベローズ８，８ａ及び９，９ａの夫々一端部を固定した前記可動フラン ジ６，７は、前記副ベローズ８，８ａ及び９，９ａの断面積の総和が主ベローズ １の断面積の１／２となるように設定する。即ち、可動フランジ６は短管３側の 固定フランジ５に一端を固定して取付けた支持杆１０，１０ａの他端を固定して 支持し、他方の可動フランジ７は、短管２側の固定フランジ４に一端を取付けた 支持杆１１，１１ａの他端を固定して支持している。 また前記各副ベローズ８，８ａ及び９，９ａの各内室には主ベローズ１に近い位 置で、短管２及び３と導管１２、１２ａ及び１３，１３ａにより連通させてある 。

【０００７】

【考案の効果】

本考案は主ベローズを間にして両端に夫々短管を接続し、この各短管の外側に 左右に配分して複数箇の副ベローズを配装し、更に複数の副ベローズの内室の断 面積の総和が主ベローズの断面積の１／２となるように副ベローズを設定し、し かも、各副ベローズ内を導管によって短管の主ベローズに近い側で連絡させて主 ベローズの伸縮の容積の変化を各副ベローズによって直接吸収させて平衡を保た せ、作用は正確である。更に左右に副ベローズを複数宛配装することで副ベロー ズの径を小さくできコンパクトにでき、しかも機構が簡単である。

【図面の簡単な説明】

【図１】伸縮管接手の一部を縦断面とした正面図であ
る。

【図２】図１のＸ−Ｘ線の断面側面図である。

【符号の説明】

１ 主ベローズ ２，３ 短管 ４，５ 固定フランジ ６，７ 可動フランジ ８，８ａ、９，９ａ 副ベローズ １０，１０ａ、１１，１１ａ 支持杆 １２，１２ａ、１３，１３ａ 導管

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 主ベローズを間にして左右に短管を接続
   し、主ベローズを間にした短管の夫々の外側には、内室
   の軸線と直角断面積の総和が、主ベローズの１／２断面
   積となるようにした複数箇の副ベローズを平行に配置
   し、かつ、夫々の副ベローズの一端は、相対する短管の
   端部の固定フランジに、また他端は短管に遊嵌された可
   動フランジに固定し、更に、各可動フランジは前記短管
   の相対する固定フランジに夫々支持杆で固定保持し、更
   に左右の各副ベローズの夫々内室は短管内と導管により
   連通させた事を特徴とした伸縮管接手。