JP3794759B2 - 釣り合い室を有する伸縮継手 - Google Patents

釣り合い室を有する伸縮継手 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱膨張あるいは収縮等による配管の長さ変化に追随して伸縮し、管路の熱膨張等を吸収する配管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
配管に使用した管が環境温度あるいは内部を流れる流体温度の変化に伴って、熱膨張あるいは熱収縮し、管の長さが変化する。多数の管を接続した管路は、個々の管の僅かな長さの変化が累積されて大きく長さが変化し、長さ変化に伴って管に軸方向の応力が発生し、管が破損することがある。破損を防止するため、管の長さの変化に追随して伸縮し、管の長さ変化を吸収することができる継手が用いられており、図3〜5に示す構造のものが知られている。図3に示す継手は、管を湾曲させたもので、温度変化に従って湾曲の程度を変化させることにより継手の長さlが変化するようにしたものである。この構造の継手は伸縮による摺動部がなく、流体圧の影響を受けにくい点では優れているが、設置に大きなスペースを必要とする難点がある。図4に示す継手は、端が相互に対向する2つの配管の一方の端に接続する外筒17に、配管の他方の端に接続する内筒2が遊挿され、外筒17の内面に備えられた内筒2と外筒17の間隙を気密にするパッキングPに接触しながら内筒2の軸方向の摺動が可能にされた構造のものである。この構造の継手は、管路の長さ変化に追随して内筒2が軸方向に相対変位して内筒2と外筒13の間隔sが変化し、それによって伸縮するようにしたものである。この構造の継手は、流体圧による反力が小さく、しかも伸縮によって反力が変化しない点では優れているが、内筒とパッキングの間の摺動抵抗が大きく、摺動によるパッキングの劣化が生じて流体が漏洩しやすいので、パッキングの増し締め、取換え等の保守を頻繁にする必要がある等の難点がある。図5に示す継手は、ベローズBを備え、ベローズの形状変化によって伸縮させるものである。この構造の継手は、摺動箇所がなく、コンパクトで使いやすいが、ベローズの形状変化に伴って有効受圧面積が変化し、流体圧によってベローズに発生する管を軸方向に移動させる推力が無視できない程度に大きくなり、強度が小さい管の配管に使用した場合、管路が破損することがある。一般的に塩化ビニール等の合成樹脂は強度が小さいので、これらで製造した管の配管に用いるときは、特に強度に対しての配慮を必要とする問題点を残している。継手の伸縮によってベローズの形状変化を説明する図6に従って、上記の推力の変化を説明する。(A)はベローズの有効受圧直径d0 が管の内径dと同径である中立状態を示す。この状態のとき、流体圧pによってベローズが及ぼす推力は、π・p(d0 2−d2)/4で示され、d0 =dであるのでベローズに作用する推力は0である。(B)は、管路が収縮して、ベローズが伸び、継手の長さs1 が中立状態s0 より長くなって有効受圧直径d1 が管の内径dより小さくなった状態を示す。d1 <dであるので、ベローズが及ぼす推力は、π・p(d1 2−d2)/4<0となり、管路を引き戻す方向の推力が継手に発生する。(C)は、管路が膨脹して、ベローズが縮んで膨径し、有効受圧直径d2 が管の内径dより大きくなり、継手の長さs2 が中立状態s0 より短くなった状態を示す。ベローズが及ぼす推力は、π・p(d2 2−d2)/4>0となり、配管ラインを押し戻す方向の推力が作用する。ベローズが及ぼす推力によって生じた推力の変化が配管に使用した管を破壊するのに要する力より大きい場合、推力の変化によって管路が破損することがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、従来の継手は設置に大きなスペースを必要としたり、流体の漏洩を防止するために頻繁に保守する必要があったり、合成樹脂製の配管に使用した場合、管路を破損しやすい等の難点があるので、設置に大きなスペースを必要とせず、流体圧によって推力が発生せず、頻繁に保守をする必要がない信頼性の高い伸縮継手が要請されている。
【0004】
上記に鑑み、本発明は、設置に大きなスペースを必要とせず、合成樹脂製の配管に支障なく使用でき、信頼性が高く、容易に管路の熱膨張または熱収縮を吸収する伸縮継手を提供することを目的にしてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
発明者は、前記の図5に示したベローズを用いた伸縮継手が持つ流体の漏洩がなく、頻繁な保守を必要としない等の長所を保持して、流体圧がベローズに作用しても、それの反力の変化が生じない構造の研究を行い、繊維で補強した複数のゴム膜を用い、個々のゴム膜に生じた反力の変化が相互に相殺されるようにすれば、全体として反力が生じないことを見い出して本発明をなしたのである。
【0006】
すなわち本発明は、一対の端部を互いに隔てて対向する同一軸線上に配設した2本の配管を伸縮可能に接続する伸縮継手において、外面が中径部、大径部、小径部の順に多段になった第1筒状体と第2筒状体が軸線方向に相対向して離隔間隔を可変に配置した内筒と、第1筒状体を包囲して一端が環状体を介して第2筒状体に固定されたゴム膜外径端固定体とで継手本体が形成され、断面U字形の環形状になるようにし、内径側の側壁が筒状体外面に沿いながら第1筒状体と第2筒状体の離隔間隔の変化に追従して奥部での捲れ上がり、または捲れ下がりが可能に開口部の内径側の端を第1筒状体に固定し、外径側の端をゴム膜外径端固定体に固定した繊維で補強された3つのゴム膜を備え、3つのゴム膜の内の第1ゴム膜は開口部の内径側の端を大径部の端に気密固定し、外径側の端をゴム膜外径端固定体の一方の端に気密固定し、第2ゴム膜は開口部の内径側の端を中径部の端に気密固定し、外径側の端をゴム膜外径端固定体の他方の端に気密固定し、第3ゴム膜は開口部の内径側の端を小径部端に気密固定し、外径側の端をゴム膜外径端固定体の一方の端に気密固定し、第1ゴム膜と第3ゴム膜で筒状体内部に連通する釣り合い室を形成する構成にするとともに、流体圧を受圧して定まる第1ゴム膜、第2ゴム膜及び第3ゴム膜の有効受圧直径をそれぞれD1 、D2 、D3 とし、第1筒状体の内径をD0 とするとき、筒状体の外径及びゴム膜の径が下記の関係式を満たすように構成した釣り合い室を有する伸縮継手である。
2 2=D1 2−D3 2+D0 2
【0007】
上記のゴム膜の開口部の外径側の端を固定するゴム膜外径端固定体の構造は、ゴム膜が上記の有効受圧直径の関係式を満足して固定されるものであれば特に限定されないが、内面が内径の異なる多段になった円筒状体の両端に環状体を連接し、一方の環状体を内筒に固定した構造のもの、或るいは離隔して並列する2つの環状体を、それらの間に架設した複数のタイロッドで結合した構造のものが好適である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下説明の便宜上、図面に従って、軸線上に配置する第1筒状体と第2筒状体に対し、継手を構成する各部分の第2筒状体に近い側を左と言う。ゴム膜の内径側の側壁が接触する第1筒状体の外面は、径が異なる3つのゴム膜のそれぞれの内径を規定するため、左側から外径が異なる中径部、大径部、小径部の順に多段面を形成する。ゴム膜の開口部の外径側の端を固定するゴム膜外径端固定体は、離隔して並列配置する第1環状体と第2筒状体に固定されている第2環状体を、それらの間に筒状体またはタイロッド等を架設して結合した構造を有する。第1ゴム膜は、開口部を右にして、内径側の端が第1筒状体の大径部の右端に気密固定され、外径側の端がゴム膜外径端固定体の右方に設けられた第1環状体の径方向外寄りに固定される。第2ゴム膜は、開口部を左にして、内径側の端が中径部の左端に気密固定され、外径側の端がゴム膜外径端固定体の左端に設けられた第2環状体に気密固定される。第3ゴム膜は、開口部を左にして、内径側の端が小径部の左端に気密固定され、外径側の端が第1環状体の径方向内寄りに気密固定される。開口部が右にある第1ゴム膜と開口部が左にある第3ゴム膜で釣り合い室を形成し、釣り合い室は第1筒状体を貫通して設けられた通路によって筒状体内部と連通する。このように構成することにより、第1筒状体と第2筒状体は、第2筒状体に固定したゴム膜外径端固定体を介してゴム膜で連結されているので、配管路の収縮または膨脹によって内筒に張力または圧縮力が作用したとき、引っ張りまたは圧縮に応じて第1筒状体と第2筒状体を連結するゴム膜が側壁を第1筒状体の外面に接触させながらU字形の底部分を捲れ上げたり、捲れ下げたりして変形させ、それによって両筒状体間の距離が変り、機械的な抵抗を殆ど受けることなく容易に内筒は伸縮することができる。
【0009】
開口部を反対向きにして外径側の端が第1環状体に固定された第1ゴム膜と第3ゴム膜で形成する空間は、通路を介して第1筒状体の内部に連通し、流体圧がゴム膜内部に作用する構造になっている。流体の圧力pによってゴム膜に応力が発生し、この応力によって筒状体に推力が発生する。この推力を発生させる応力は、ゴム膜の有効受圧面積と筒状体の内部空間の断面積の差と流体の圧力の積で求められるゴム膜に作用する全圧力に等しい。第1ゴム膜、第2ゴム膜、第3ゴム膜それぞれの有効受圧直径をD1 、D2 、D3 とし、第1筒状体の内径をD0 としたとき、ゴム膜に作用する全圧力は、
第1ゴム膜が、πp(D1 2−D0 2)/4
第3ゴム膜が、πp(D3 2−D0 2)/4
となる。第1ゴム膜と第3ゴム膜は取り付け方向が反対になっているので、第1環状体に発生する推力は、左向きの
πp(D1 2−D0 2)/4−πp(D3 2−D0 2)/4
となる。
一方、第2環状体に作用する第2ゴム膜の推力は右向きの、
πp(D2 2−D0 2)/4
となる。
作用方向が反対向きになっている第1環状体と第2環状体の推力が釣り合って相殺される条件は、
Figure 0003794759
である。
(1)式の両辺を簡素化すれば、次の(2)式になる。
2 2=D1 2−D3 2+D0 2 (2)
言い換えれば、(2)式の関係を保って作動すれば、継手全体として、推力変化が生じないことになる。尚、閉回路の配管である限り、πD0 2p/4の推力が常に発生し、これを0にすることはできない。
【0010】
本発明の伸縮継手の本体は金属または合成樹脂或るいは金属と合成樹脂の併用で形成される。配管に本発明の伸縮継手を接続する方法は限定されず、接続される管路の管の個々の接続方法に準じて行われ、内筒の配管に接続される側の端にフランジを立設して、配管側のフランジとボルト締めする方法、内筒にネジを螺刻し、ニップルを介して接続する方法、溶接する方法等が挙げられる。
【0011】
【実施例】
実施例1
本発明を、ゴム膜の開口部の外径側の端を固定するゴム膜外径端固定体が円筒体である継手を例にして、断面を表す図1を参照しながら説明する。継手本体1は、軸線上を相対移動可能に対向して配置した第1筒状体3と第2筒状体4でなる内筒2と、外筒17の端に第1環状体18と第2環状体19を連接してなるゴム膜外径端固定体5で形成され、内筒2とゴム膜外径端固定体5の間に、断面U字形の環形状を有し、コードで補強された第1ゴム膜10、第2ゴム膜11及び第3ゴム膜12の3つのゴム膜が開口部の内径側の端を内筒2に固定し、外径側の端を外筒17に固定して配置する。
【0012】
第1筒状体3は、外面が外径を異にする多段面になっていて、第2筒状体に対向する側、すなわち左から中径部7、大径部6、小径部8の順に続く3つの部分を有する。外筒17は、第1筒状体の小径部8を間隔を設けて遊挿するように配置した第1環状体18の第2環状体19に向く側に大口径筒20を連接し、反対側に小口径筒22を連接した筒状体と、第2筒状体4の右端に設けられた鍔部9に固定された第2環状体19に連接された中口径筒21とを、それぞれの対向する側の端に立設したフランジ23、24が気密にすることなく着脱可能にボルト締めされて継合することによって形成される。
【0013】
断面U字形の環形状を有する3つのゴム膜は、いずれも多数のコードを環の軸線方向に対し傾けて配列し、表裏両面にゴム引きしたプライの2枚をコードの傾斜方向が相互に反対向きになるように重合し、端を径が異なる1対のビードリング13、13′に捲着して開口部を形成し、さらに両面にゴムシートを被覆してなり、内径側の側壁が第1筒状体4の外面に沿い、外径側の側壁が外筒13の内面に沿い、第1筒状体3と第2筒状体4が相対移動して間隔sが変動するのに追随してU字形の底に位置する側壁が捲れ上がったり、捲れ下がったりするローリングシール方式のゴム膜である。3つのゴム膜の内の、開口部を右にした第1ゴム膜10は、内径側の開口端を第1筒状体3の大径部6右端に固定具16で挟持して気密固定し、側壁を大径部6の外面に沿わし、外径側の開口端を第1環状体18に固定具16で挟持して気密固定し、側壁を大口径円筒20の内面に沿わして配置される。開口部を左にした第2ゴム膜11は、内径側の開口端を第1筒状体3の中径部7左端に固定具16で挟持して気密固定し、側壁を中径部7の外面に沿わし、外径側の開口端を第2環状体19に鍔部9で挟持して気密固定し、側壁を中口径円筒21の内面に沿わして配置される。開口部を左にした第3ゴム膜12は、内径側の開口端を第1筒状体3の小径部8左端に固定具16で挟持して気密固定し、側壁を小径部8の外面に沿わし、外径側の開口端を第1環状体18に固定具16で挟持して気密固定し、側壁を小口径円筒22の内面に沿わして配置される。第1ゴム膜10、第3ゴム膜12、大径部6の端面及び第1環状体18とで画成される空間は、通路15を介して第1筒状体3の内部に連通して釣り合い室14を形成する。第1ゴム膜10と第2ゴム膜11に挟まれた空間は、フランジ23と24の隙間を介して大気圧に通じる。
【0014】
継手の作動時、流体圧pがゴム膜の受圧面に均等に作用するものとして、第1筒状体の内径をD0 、第1ゴム膜10の有効受圧直径をD1 、第2ゴム膜11の有効受圧直径をD2 、第3ゴム膜12の有効受圧直径をD3 としたとき、下記の関係式が保たれるように上記の内筒の各部の外径、外筒の各部の内径及びゴム膜の径を設定する。
2 2=D1 2−D3 2+D0 2
【0015】
実施例2
実施例2は、ゴム膜の開口部の外径側の端を固定するゴム膜外径端固定体が離隔して並列した環状体を複数のタイロッドを介して結合してなる構造の伸縮継手の例である。本発明の伸縮継手の他の実施例の縦断面の上半分を表す図2を参照しながら、実施例2を説明する。継手本体1は、軸線上を相対移動可能に対向して配置した第1筒状体3と第2筒状体4でなる内筒2と、離隔して並列する第1環状体18と第2環状体19を複数のタイロッド25で連結固定してなるゴム膜外径端固定体5で形成され、内筒2とゴム膜外径端固定体5の間に、断面U字形の環形状を有し、コードで補強された第1ゴム膜10、第2ゴム膜11及び第3ゴム膜12の3つのゴム膜が開口部の内径側の端を内筒2に固定し、外径側の端を外筒17に固定して配置する。
【0016】
内筒2は、実施例1と同じで構造であって、中径部7、大径部6、小径部8の順に続く3つの部分を有する。ゴム膜外径端固定体5は、第1筒状体3の小径部8を間隔を設けて遊挿するように配置した第1環状体18と第2筒状体4の第1筒状体に対向する側の端に設けられた鍔部9に固定された第2環状体19を、両者の間に第2筒状体を包囲するように架設した複数のタイロッド25で結合することによって形成される。内筒2とゴム膜外径端固定体5の間に配置される形状が断面U字形の環である3つのゴム膜は、いずれも多数のコードを環の軸線方向に対し傾けて配列し、表裏両面にゴム引きしたプライの2枚をコードの傾斜方向が相互に反対向きになるように重合し、端を径が異なる1対のビードリング13、13′に捲着して開口部を形成し、さらに両面にゴムシートを被覆してなる。3つのゴム膜の内の開口部を右にした第1ゴム膜10は、内径側の開口端を第1筒状体3の大径部6右端に固定具16で挟持して気密固定し、開口部の外径側の端を第1環状体18に固定具16で挟持して気密固定する。開口部を左にした第2ゴム膜11は、内径側の開口端を第1筒状体3の中径部7左端に固定具16で挟持して気密固定し、側壁を中径部7の外面に沿わし、外径側の開口端を第2環状体19に鍔部9で挟持して気密固定する。開口部を左にした第3ゴム膜12は、内径側の開口端を第1筒状体3の小径部8左端に固定具16で挟持して気密固定し、側壁を小径部8の外面に沿わし、外径側の開口端を第1環状体18に固定具16で挟持して気密固定する。第1ゴム膜10、第3ゴム膜12、大径部6の端面及び第1環状体18とで画成される空間は、通路15を介して第1筒状体3の内部に連通して釣り合い室14を形成する。
【0017】
流体圧pがゴム膜に均等に作用しするものとして、第1筒状体の内径をD0 、第1ゴム膜10の有効受圧直径をD1 、第2ゴム膜11の有効受圧直径をD2 、第3ゴム膜12の有効受圧直径をD3 にしたとき、作動時下記式の関係が保たれるように上記の内筒の各部の外径、ゴム膜の径、ゴム膜の取り付け位置を設定する。
2 2=D1 2−D3 2+D0 2
【0018】
【発明の効果】
断面U字形の環形状を有する3つのゴム膜のそれぞれが内径側の開口端を内筒の第2筒状体に固定し、外径側の開口端を第1筒状体に結合されたゴム膜外径端固定体に固定して、第1筒状体と第2筒状体を連結することにより、第1筒状体と第2筒状体の間隔の変動が容易になり、第1筒状体の内径をD0 とし、流体圧pが作用したときの第1ゴム膜の有効受圧直径をD1 、第2ゴム膜の有効受圧直径をD2 、第3ゴム膜の有効受圧直径をD3 にしたとき、作動時下記の式の関係が保たれることにより、流体圧の作用によってゴム膜に発生する環状体を軸方向に押す推力を相互に相殺して、継手全体として推力が生じないようにすることができ、ゴム膜に作用する流体圧の反力による管路の破損が防止できる。
2 2=D1 2−D3 2+D0 2
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施例の縦断面を表す断面図である。
【図2】 本発明の他の実施例の縦断面の上半分を表す断面図である。
【図3】 従来の湾曲管を用いた継手の正面図である。
【図4】 従来の伸縮継手の縦断面を表す断面図である。
【図5】 従来の他の伸縮継手の縦断面を表す断面図である。
【図6】 従来の伸縮継手に流体圧による反力の発生を説明する図である。
【符号の説明】
1 継手本体
2 内筒
3 第1筒状体
4 第2筒状体
5 ゴム膜外径端固定体
6 大径部
7 中径部
8 小径部
9 鍔部
10 第1ゴム膜
11 第2ゴム膜
12 第3ゴム膜
14 釣り合い室
15 通路
17 外筒
18 第1環状体
19 第2環状体
20 大口径部
21 中口径部
22 小口径部
25 タイロッド
0 内筒の内径
1 第1ゴム膜の有効受圧直径
2 第2ゴム膜の有効受圧直径
3 第3ゴム膜の有効受圧直径

Claims (1)

  1. 軸方向に相対向する2つの筒状体を連結してなる配管用伸縮継手において、繊維で補強された断面U字形の環形状の第1ゴム膜、第2ゴム膜及び第3ゴム膜を有し、流体圧を受圧して定まる第1ゴム膜、第2ゴム膜及び第3ゴム膜の有効受圧直径をそれぞれD1 、D2 、D3 とし、筒状体の内径をD0 としたとき、下記の関係が保たれて作動するように、3つのゴム膜のそれぞれの開口部の内径側の端を一方の筒状体に気密固定し、3つのゴム膜のそれぞれの開口部の外径側の端を環状体を介して他方の筒状体に固定されたゴム膜外径端固定体に気密固定するとともに、第1ゴム膜と第3ゴム膜で筒状体内部に連通する釣り合い室を形成したことを特徴とする釣り合い室を有する伸縮継手。
    2 2=D1 2−D3 2+D0 2
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