JPH0592473U - 汎用エンジンの電装ケーブルクランプ機構 - Google Patents
汎用エンジンの電装ケーブルクランプ機構Info
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- JPH0592473U JPH0592473U JP4067192U JP4067192U JPH0592473U JP H0592473 U JPH0592473 U JP H0592473U JP 4067192 U JP4067192 U JP 4067192U JP 4067192 U JP4067192 U JP 4067192U JP H0592473 U JPH0592473 U JP H0592473U
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- cable
- general
- guide plate
- cooling air
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- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 エンジンのシリンダヘッドへ冷却風を導くた
めの既設のガイド部材を利用して、電装ケーブルを簡単
に着脱でき、部品点数も増えず、構造的にも簡単な、汎
用エンジンのケーブルクランプ機構を提供する。 【構成】 エンジンカバー3の前部の下端に、点火プラ
グ20が取り付けられたシリンダヘッド16の頂部へ向
けて冷却風のガイド板21が一体に延設されている。こ
のガイド板21の、点火プラグ20の上方の位置に、後
述する電装ケーブル23のクランプ溝22が切り欠いて
開設されている。このクランプ溝22に、イグニッショ
ンコイル24に一端を接続した電装ケーブル23の中間
部が、嵌入保持され、その他端側の端子部23aが、点
火プラグ20に接続されている。
めの既設のガイド部材を利用して、電装ケーブルを簡単
に着脱でき、部品点数も増えず、構造的にも簡単な、汎
用エンジンのケーブルクランプ機構を提供する。 【構成】 エンジンカバー3の前部の下端に、点火プラ
グ20が取り付けられたシリンダヘッド16の頂部へ向
けて冷却風のガイド板21が一体に延設されている。こ
のガイド板21の、点火プラグ20の上方の位置に、後
述する電装ケーブル23のクランプ溝22が切り欠いて
開設されている。このクランプ溝22に、イグニッショ
ンコイル24に一端を接続した電装ケーブル23の中間
部が、嵌入保持され、その他端側の端子部23aが、点
火プラグ20に接続されている。
Description
【0001】
この考案は、草刈り機や芝刈り機などの駆動源として用いる汎用エンジンに関 し、詳しくは点火プラグ用電装ケーブルを着脱自在に保持するためのクランプ機 構に関するものである。
【0002】
この種の汎用エンジンでは、従来、点火プラグ用電装ケーブルを保持するため に板金製のクランプ金具が一般に用いられている。このクランプ金具は、所定幅 の金属薄板を略リング状に屈曲させてそのリング状部分でケーブルを挟持し、金 属薄板の対向する両端部分を重ね合わせ、重ね合わせ部分を一連に貫通する穴に ボルトを挿通し、このボルトでエンジン本体などに取り付ける構造からなる。ま た、電装ケーブルを保持するリング状部分の内側には、ゴム製リングなどの弾性 部材を貼着して電装ケーブルの外被に傷が付かないように保護している。なお、 その他の例を示す先行技術文献として、実公昭55−15659号公報がある。
【0003】 ところで、汎用エンジンを芝刈り機などに搭載する場合、エンジンを露呈させ た状態で使用することが多いので、通常、エンジン本体の一端にエンジンカバー が装着されている。また、汎用エンジンには、ラジエターなどの付属機器が不要 な空冷方式のエンジンが一般に採用されている。そして、空冷式のエンジでは、 冷却風をエンジンで回転する冷却ファンによって発生させるが、この冷却ファン は、エンジンカバー内に配備されることが多い。
【0004】
しかしながら、従来の汎用エンジンにおける電装ケーブルクランプ機構は、下 記のような点で改良の余地がある。
【0005】 別部品のクランプ金具を用いるので、部品点数が増え、またクランプ金具 をボルトで取り付けるので、時間がかかる。
【0006】 電装ケーブルはクランプ金具で挟持した状態で保持されるので、点火プラ グの清掃作業を行うときなどに電装ケーブルを取り外す場合に、いったんボルト を緩めてクランプ金具を取り外さないと、電装ケーブルを取り外すことができな い。したがって、ケーブルの着脱に手間がかかるうえ、作業に工具を要する。
【0007】 この考案は上述の点に鑑みなされたもので、エンジン(のシリンダヘッド)へ 冷却風を導くための既設のガイド部材を利用して、電装ケーブルを簡単に着脱で き、部品点数も増えず、構造的にも簡単な、汎用エンジンのケーブルクランプ機 構を提供することを目的としている。
【0008】
上記の目的を達成するためにこの考案の汎用エンジンの電装ケーブルクランプ 機構は、a)エンジンカバーを備え、該エンジンカバー内に冷却ファンを回転可 能に配備した汎用エンジンにおいて、b)前記エンジンカバーの一部を、シリン ダヘッドに向けて延設して冷却風のガイド板に形成し、c)該ガイド板に、点火 プラグ用電装ケーブルのクランプ溝を開設している。
【0009】
上記した構成を有する本考案の汎用エンジンの電装ケーブルクランプ機構によ れば、エンジンの運転時に冷却ファンが回転し、この冷却ファンにより生じる冷 却風が、エンジンカバーと一体に形成されたガイド板によってシリンダヘッドへ 案内され、エンジンが冷却される。この冷却風用ガイド板は、シリンダヘッドの 頂部近傍へ延ばされており、またシリンダヘッドの頂部に点火プラグが取り付け られるので、この点火プラグに電流を供給するための電装ケーブルを保持するの に好適な位置、いいかえれば点火プラグから最適な距離を隔てた位置に、冷却風 用ガイド板がある。そこで、冷却風用ガイド板に開設されたクランプ溝に、電装 ケーブルを嵌入することにより、同ケーブルは無理なく保持される。また電装ケ ーブルは、クランプ溝から引き出すことにより簡単に取り外せる。したがって、 電装ケーブルの着脱作業が、工具を用いずに容易に行える。
【0010】
以下、この考案にかかる汎用エンジンの電装ケーブルクランプ機構の実施例を 図面に基づいて説明する。
【0011】 図1は電装ケーブルのクランプ機構を備えた縦軸型の空冷式汎用エンジンの全 体を示す斜視図、図2は図1のエンジンの正面図およびクランプ溝の拡大図、図 3は図2のエンジンのIII−III線断面図、図4は図1のエンジンの一部を切り欠 いて示す平面図である。
【0012】 図1に示すように、エンジン1は、エンジン本体2の上部に合成樹脂製のエン ジンカバー3を備えている。エンジンカバー3には、燃料タンク4、エアクリー ナ5などが一体に組み込まれ、またリコイルスタータ6およびリコイルスタータ 6の操作ハンドル7および燃料蓋8が取り付けられ、さらにオイル注入用の蓋9 がエンジンカバー3の上面に露出して設けられている。なお、エンジン本体2の 一側面に、マフラー10が取り付けてあり、エンジン本体2の他側面に、キャブ レター11が取り付けてある。図中の符号16bは、ロッカーアームカバーであ る。
【0013】 図2に示すように、エンジン本体2のクランクケース13内の垂直方向にクラ ンクシャフト14が回動自在に配装され、クランクシャフト14の下端部14a を出力軸として、下方に突出させてある。
【0014】 図4に示すように、エンジン本体2の上端に設けられたエンジンカバー3内に おいて、クランクシャフト14(図2)の上端に冷却ファン15が一体回転可能 に取着されている。エンジンカバー3の内部には、冷却ファン15により発生す る冷却風を下方のシリンダヘッド16に導くための導風路3aが、図3のように 一体に形成されている。また導風路3aに連通する、エンジンカバー3の前部の 下端に、シリンダヘッド16の頂部へ向けて合成樹脂製の冷却風ガイド板21が 一体に延設されている。
【0015】 図2および図3に示すように、シリンダヘッド16の頂部の中央部付近にロッ カーアーム室16aが設けられ、このロッカーアーム室16a内に、吸排気バル ブやロッカーアームなどが配備され、ロッカーアームカバー16bにより覆われ ている。また、ロッカーアーム室16aのすぐ近傍に、点火プラグ20がシリン ダヘッド16の頂面の中心部に向けてやや傾斜して螺着されている。前記冷却風 ガイド板21の、点火プラグ20の上方の位置に、後述する電装ケーブル23の クランプ溝22が開設されている。このクランプ溝22は、図2の拡大図に示す ように入り口をやや絞った瓢箪形状の溝からなる。
【0016】 図4に示すように、エンジン本体2のクランクケース13の上面に、イグニッ ションコイル24が固定されている。そして、このイグニッションコイル24に 一端が接続された電装ケーブル23が、エンジンカバー3内から引き出され、そ の他端側の端子部23aが、図2および図3のように点火プラグ20に着脱自在 に接続されている。また、電装ケーブル23のほぼ中間位置が、クランプ溝22 内に嵌入され保持されている。
【0017】 次に、上記の構成からなる本実施例の汎用エンジンについて、その動作および クランプ機構の使用態様を説明する。
【0018】 図1に示すように、エンジン1は、全体的にほぼ立方体状をなしている。エン ジン1をリコイルスター6の操作ハンドル7を牽引操作することにより、始動さ せる。エンジン1の運転状態で、冷却ファン15が回転し、図2のようにリコイ ルスタータ6の外気取り入れ口から導入された外気が冷却風となって、エンジン カバー3内の導風路3aに沿って案内されたのち、前記ガイド板21によって下 方のシリンダヘッド16に向けて吹き付けられ、エンジン本体2が冷却される。
【0019】 冷却風のガイド板21のクランプ溝22には、点火プラグ20にイグニッショ ンコイル24からの高圧電流を供給するための電装ケーブル23が嵌入され、保 持されている。このため、電装ケーブル23が絡んだり、振動したりすることが ないので、点火プラグ20から電装ケーブル23が外れることがない。また、点 火プラグ20の位置とガイド板21のクランプ溝22の位置との間は、ケーブル の保持に最適な距離(本実施例では、10cm前後)をもたせてあり、また電装 ケーブル23がクランプ溝22に対し直交して配置されているので、電装ケーブ ル23が無理なく保持される。
【0020】 さらに、上記したように冷却風が、ガイド板21に沿ってシリンダヘッド16 の頂部に向けて送られるが、この冷却風の流通経路に、点火プラグ20と電装ケ ーブル23が配置されているので、点火プラグ20や電装ケーブル23にダスト が溜まるのも防止される。
【0021】 ところで、上記実施例では、冷却風ガイド板21が合成樹脂材で形成されてい るので、その材質の特性(可撓性)によってクランプ溝22だけでケーブル23 に傷を付けずに保持できるため、とくにクランプ溝22の内側に弾性部材を装着 しなかったが、ガイド板21がアルミニウム合金や鋼板などの金属材料の場合に は、クランプ溝22の内側に弾性部材を装着するとよい。
【0022】
以上説明したことから明らかなように、本考案の汎用エンジンのケーブルクラ ンプ機構は、次のような優れた効果を有する。
【0023】 (1) 電装ケーブルを保持するための別部品のクランプ金具が不要で、部品点 数が減り、またその取付作業が省かれる。そのうえ、クランプ金具を取り付ける ためのスペースも不要になり、構造が簡単になる。
【0024】 (2) 電装ケーブルの着脱が容易で、工具を用いず短時間で行えるので、点火 プラグの点検や清掃時などに便利である。
【0025】 (3) エンジンの冷却風の流通経路に、点火プラグや電装ケーブルが配置され るので、それらの上にダストが溜まるのが防止される。
【図1】この考案の実施例にかかる電装ケーブルのクラ
ンプ機構を備えた縦軸型の空冷式汎用エンジンの全体を
示す斜視図である。
ンプ機構を備えた縦軸型の空冷式汎用エンジンの全体を
示す斜視図である。
【図2】図1のエンジンの正面図およびクランプ溝の拡
大図である。
大図である。
【図3】図2のエンジンのIII−III線断面図である。
【図4】図1のエンジンの一部を切り欠いて示す平面図
である。
である。
1 エンジン 2 エンジン本体 3 エンジンカバー 3a 導風路 15 冷却ファン 16 シリンダヘッド 20 点火プラグ 21 冷却風ガイド板 22 クランプ溝 23 電装ケーブル
Claims (1)
- 【請求項1】 エンジンカバーを備え、該エンジンカバ
ー内に冷却ファンを回転可能に配備した汎用エンジンに
おいて、 前記エンジンカバーの一部を、シリンダヘッドに向けて
延設して冷却風のガイド板に形成し、 該ガイド板に、点火プラグ用電装ケーブルのクランプ溝
を開設したことを特徴とする汎用エンジンの電装ケーブ
ルクランプ機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4067192U JPH0592473U (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | 汎用エンジンの電装ケーブルクランプ機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4067192U JPH0592473U (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | 汎用エンジンの電装ケーブルクランプ機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0592473U true JPH0592473U (ja) | 1993-12-17 |
Family
ID=12586993
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4067192U Pending JPH0592473U (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | 汎用エンジンの電装ケーブルクランプ機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0592473U (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5138033A (ja) * | 1974-08-05 | 1976-03-30 | Lockheed Missiles Space | |
JPS57158108A (en) * | 1981-03-25 | 1982-09-29 | Hennessy Ind | Device for pressurizing tire up to desired pressure level |
JPS60136211A (ja) * | 1983-12-23 | 1985-07-19 | 松下電器産業株式会社 | 内部電極ペ−スト |
JPS623667A (ja) * | 1985-06-28 | 1987-01-09 | Toshiba Corp | 電力量計の端子構造 |
-
1992
- 1992-05-20 JP JP4067192U patent/JPH0592473U/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5138033A (ja) * | 1974-08-05 | 1976-03-30 | Lockheed Missiles Space | |
JPS57158108A (en) * | 1981-03-25 | 1982-09-29 | Hennessy Ind | Device for pressurizing tire up to desired pressure level |
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JPS623667A (ja) * | 1985-06-28 | 1987-01-09 | Toshiba Corp | 電力量計の端子構造 |
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