JPH0591158U - 磁石発電機用電機子 - Google Patents
磁石発電機用電機子Info
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- JPH0591158U JPH0591158U JP3404892U JP3404892U JPH0591158U JP H0591158 U JPH0591158 U JP H0591158U JP 3404892 U JP3404892 U JP 3404892U JP 3404892 U JP3404892 U JP 3404892U JP H0591158 U JPH0591158 U JP H0591158U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】電機子コイルからの放熱を良好にしてコイルの
温度上昇を抑制する。 【構成】環状の継鉄部11から複数の突極部12を放射
状に突出させた電機子鉄心1を用い、電機子鉄心1の突
極部12に取付けたボビン2に電機子コイル3を巻く。
ボビン2のつば部22及び23に電機子コイル3側に突
出した突起22a及び23aを設け、これらの突起によ
り電機子コイルの軸線方向の両端の位置を規制して各電
機子コイルとつば部との間にそれぞれ隙間を形成する。
温度上昇を抑制する。 【構成】環状の継鉄部11から複数の突極部12を放射
状に突出させた電機子鉄心1を用い、電機子鉄心1の突
極部12に取付けたボビン2に電機子コイル3を巻く。
ボビン2のつば部22及び23に電機子コイル3側に突
出した突起22a及び23aを設け、これらの突起によ
り電機子コイルの軸線方向の両端の位置を規制して各電
機子コイルとつば部との間にそれぞれ隙間を形成する。
Description
【0001】
本考案は磁石発電機の電機子に関するものである。
【0002】
内燃機関等の原動機により駆動される磁石発電機として、原動機の回転軸に取 付けられたフライホイール磁石回転子と、フライホイール磁石回転子の内側に配 置された電機子(固定子)とにより構成されるものがある。この種の磁石発電機 においては、小形高出力化を図るため、環状の継鉄部から複数の突極部を放射状 に突出させた電機子鉄心の各突極部にボビンを介して電機子コイルを巻回した電 機子が多く用いられている。
【0003】 図4及び図5は従来のこの種の磁石発電機用電機子を示したもので、これらの 図において、1は環状の継鉄部11から4個の突極部12を放射状に突出させた 電機子鉄心、2´は各突極部12に設けられたボビンである。ボビン2´は、電 機子鉄心1をインサートした射出成形用金型内に合成樹脂を注入することにより 、電機子鉄心1と一体に成形されている。ボビン2´は鉄心の各突極部12のコ イル巻回部を覆う筒状部21´と、該筒状部の軸線方向の両端に互いに対向して 設けられたつば部22´及び23´とを有しており、各ボビンの筒状部21´と つば部22´及び23´とにより断面がコ字状を呈するコイル巻装部が形成され ている。3は各ボビン2´のコイル巻装部にそれぞれ巻回された電機子コイルで 、この電機子コイルの軸線方向の両端はそれぞれボビンのつば部22´及び23 ´の内側の面に当接させられている。各電機子コイル3の外周は樹脂テープ4に より被覆されている。
【0004】
磁石発電機用電機子の各電機子コイルは、磁石回転子の回転により発電して外 部負荷に電力を供給するが、その際に電機子コイルに流れる電流により電機子コ イル自体も発熱してコイルの温度が上昇してくる。
【0005】 上記従来の磁石発電機用電機子では、電機子コイルの軸線方向の両端が合成樹 脂製のボビンのつば部に当接していて、電機子コイルの外部を流動する空気に直 接触れることがないため、この部分からの放熱は十分行われない。そのため電機 子コイルからの放熱が旨く行われず、コイルの温度上昇が高くなるという問題が あった。特に電機子コイルがコンデンサ放電式点火回路の点火電源として用いら れるエキサイタコイルである場合には、直径が0.1 〜0.2mm 程度のきわめて細い 銅線が数1000ターン巻回されるため、コイル抵抗が大きく、その発熱量が多くな る。このような電機子コイルが設けられている場合には、コイルの温度が著しく 高くなってコイルが焼損する恐れがあった。
【0006】 本考案の目的は、電機子鉄心の突極部にボビンを介して巻回された電機子コイ ルからの放熱を良好にして、コイルの温度上昇を低く抑えることができるように した磁石発電機用電機子を提供することにある。
【0007】
本考案は、環状の継鉄部から複数の突極部を放射状に突出させてなる電機子鉄 心と、この電機子鉄心の突極部にボビンを介して巻回された電機子コイルとを備 えた磁石発電機用電機子に係わるものである。
【0008】 本考案においては、電機子コイルの軸線方向の両端にそれぞれ対向するボビン のつば部に、電機子コイル側に突出した突起を設け、このつば部の突起により電 機子コイルの軸方向の端部位置を規制して各電機子コイルとつば部との間にそれ ぞれ隙間を形成するようにした。
【0009】
上記のように、ボビンのつば部に電機子コイル側に突出した突起を設け、この 突起により電機子コイルの軸線方向の端部位置を規制して各電機子コイルとつば 部との間に隙間を形成するようにすると、磁石回転子が回転したときに電機子コ イルの周辺を流動する空気が電機子コイルとつば部との間の隙間内を流通するの で、該流動空気によって電機子コイルの軸線方向の端部からも放熱を良好に行わ せることができる。従って電機子コイルの温度上昇を低く抑えることができ、コ イルの焼損を防ぐことができる。また絶縁階級が低い安価なコイル導体を用いて 電機子コイルを巻回することができるようになるため、電機子のコストの低減を 図ることができる。
【0010】
図1ないし図3は本考案の実施例を示したもので、図1は磁石発電機用電機子 の正面図、図2は図1の実施例で用いられる電機子鉄心及びボビンを一部切除し て示した斜視図、図3は図1のA−A線断面図である。これらの図において、1 は環状の継鉄部11から4個の突極部12を放射状に突出させた4極突極形の電 機子鉄心で、この電機子鉄心1は鋼板を所定の形状に打ち抜いて形成した鉄心片 を所要枚数積層したものからなっている。各突極部12の径方向の外端は図示し ないフライホイール磁石回転子の磁極と小ギャップを介して対向する極部12a となっており、また継鉄部11には、電機子鉄心1を内燃機関等の固定部に取付 ける際に位置決め用インロー部となる孔13と、取付ネジを挿通させるための複 数個(この例では2個)のネジ挿通孔14とが形成されている。
【0011】 2は電機子鉄心の各突極部12にそれぞれ設けられたボビンである。各ボビン 2は、突極部12のコイル巻回部を覆う筒状部21と、該筒状部の軸線方向の両 端に互いに対向するように設けられたつば部22及び23とを有し、筒状部21 とつば部22及び23とによりコイル巻装部が形成されている。また図2に示し たように、各ボビン2のつば部22及び23の対向面には、それぞれ90度間隔 で放射状に伸びる突起22a〜22d及び23a〜23dが設けられている。4 個のボビン2の互いに隣接するつば部22,22,…相互間は、電機子鉄心の継 鉄部11の径方向の外側面を覆うように形成された連接部24により連結されて いる。つば部22に設けられた突起22a〜22dの内、連接部24と同方向に 伸びる2つの突起22b及び22dは、連接部24とともにボビン相互間を伸び るように連接部24と一体に形成されている。各ボビン2及び連接部24は、電 機子鉄心をインサートした射出成形用金型内に合成樹脂を射出することにより、 電機子鉄心1と一体に成形されている。
【0012】 3は各ボビン2のコイル巻装部にそれぞれ巻回された電機子コイルで、この電 機子コイルは点灯やバッテリ充電用の発電コイルや、点火電源用のエキサイタコ イル等として用いられている。電機子コイル3は、ボビンのつば部22及びつば 部23にそれぞれ設けられた突起22a〜22d及び突起23a〜23dにより 巻き幅が制限されるので、各電機子コイルの軸線方向の両端とボビン2のつば部 22及び23との間にそれぞれ隙間5a及び5b(図2参照)が形成されている 。各電機子コイル3の固定と保護とを図るため、各電機子コイル3の外周面が、 含浸された熱硬化性樹脂が半硬化状態にある樹脂含浸絶縁テープ(プリプレグテ ープ)4により被覆され、該テープの含浸樹脂が加熱硬化されて、コイルの外装 が形成されている。
【0013】 上記実施例の電機子は、図示しない内燃機関等の回転軸に取り付けられたフラ イホイール磁石回転子(図示せず)の内側に配置された状態で機関のケース等に 取り付けられ、フライホイール磁石回転子とともに磁石発電機を構成する。この 磁石発電機が運転されると、磁石回転子の回転により各電機子コイル3の周辺を 空気が流動し、該流動空気は、電機子コイル3とつば部22及び23との間の隙 間5a及び5bを通して流通する。そのため電機子コイル3の両端の端面からも 良好に放熱が行われ、コイルの温度上昇が抑制される。
【0014】 上記の実施例では、電機子鉄心が4個の突極部を有しているが、突極部の数は 任意である。
【0015】 上記の実施例では、突極部に設けられて電機子コイルが巻回されるボビンが、 合成樹脂により電機子鉄心と一体に射出成型により形成されているが、電機子鉄 心とは別体に形成したボビンを電機子鉄心の突極部に嵌装して取付ける場合にも 本考案を適用できるのはもちろんである。
【0016】
以上のように、本考案によれば、ボビンのつば部に電機子コイル側に突出した 突起を設けて、該突起により電機子コイルの端部位置を規制して電機子コイルと つば部との間に隙間を形成するようにしたので、電機子コイルの軸線方向の端部 からも放熱を良好に行わせて電機子コイルの温度上昇を抑制することができる。 従って電機子コイルの焼損を防止することができ、また電機子コイルに耐熱階級 の低い絶縁電線を使用することができるようになるため電機子のコストの低減を 図ることができる利点がある。
【図1】本考案の実施例を示した正面図である。
【図2】図1の実施例で使用される電機子鉄心及びボビ
ンを一部分切除して示した斜視図である。
ンを一部分切除して示した斜視図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】従来例を示した正面図である。
【図5】図4のB−B線断面図である。
1 電機子鉄心 11 継鉄部 12 突極部 2 ボビン 22,23 つば部 22a〜22d 突起 23a〜23d 突起 3 電機子コイル 5a,5b 隙間
Claims (1)
- 【請求項1】 環状の継鉄部から複数の突極部を放射状
に突出させてなる電機子鉄心と、前記電機子鉄心の突極
部にボビンを介して巻回された電機子コイルとを備え、
前記ボビンは該ボビンに巻回された電機子コイルの軸線
方向の両端にそれぞれ対向するつば部を有している磁石
発電機用電機子において、 前記ボビンのつば部に電機子コイル側に突出した突起が
設けられ、前記つば部の突起により電機子コイルの軸線
方向の端部位置が規制されて各電機子コイルとつば部と
の間にそれぞれ隙間が形成されていることを特徴とする
磁石発電機用電機子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992034048U JP2561135Y2 (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 磁石発電機用電機子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992034048U JP2561135Y2 (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 磁石発電機用電機子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0591158U true JPH0591158U (ja) | 1993-12-10 |
JP2561135Y2 JP2561135Y2 (ja) | 1998-01-28 |
Family
ID=12403421
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992034048U Expired - Fee Related JP2561135Y2 (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 磁石発電機用電機子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2561135Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017131088A (ja) * | 2016-01-22 | 2017-07-27 | 三菱電機株式会社 | 固定子の製造方法および固定子 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5183702U (ja) * | 1974-12-27 | 1976-07-05 | ||
JPS63149159U (ja) * | 1987-03-23 | 1988-09-30 |
-
1992
- 1992-05-22 JP JP1992034048U patent/JP2561135Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5183702U (ja) * | 1974-12-27 | 1976-07-05 | ||
JPS63149159U (ja) * | 1987-03-23 | 1988-09-30 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017131088A (ja) * | 2016-01-22 | 2017-07-27 | 三菱電機株式会社 | 固定子の製造方法および固定子 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2561135Y2 (ja) | 1998-01-28 |
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Legal Events
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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