JPH0590880U - 複層セラミックスヒーター - Google Patents
複層セラミックスヒーターInfo
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 本考案は電極部の酸化消耗を防止し、長時間
使用できるようにした複層セラミックスヒ−タ−の提供
を目的とするものである。 【構成】 本考案の複層セラミックスヒ−タ−は、パイ
ロリテックグラファイトからなるヒ−タ−を有するセラ
ミックスヒ−タ−のパイロリテックグラファイト露出表
面を、融点が800 ℃以上である耐熱性、導電性被膜で被
覆してなることを特徴とするものである。
使用できるようにした複層セラミックスヒ−タ−の提供
を目的とするものである。 【構成】 本考案の複層セラミックスヒ−タ−は、パイ
ロリテックグラファイトからなるヒ−タ−を有するセラ
ミックスヒ−タ−のパイロリテックグラファイト露出表
面を、融点が800 ℃以上である耐熱性、導電性被膜で被
覆してなることを特徴とするものである。
Description
【0001】
本考案は複層セラミックスヒ−タ−、特には電極部に導電性の耐酸化性の被覆 をすることによって酸化性雰囲気においても長時間安定に使用することができる ようにしたことから、化学気相蒸着法やスパッタ−法によって薄膜を形成する際 の基板やウエハ−の加熱用に有用とされる複層セラミックスヒ−タ−に関するも のである。
【0002】
分子線エピタキシ装置(MBE)やスパッタリングウエ−ハの加熱、MBEの セルの加熱には、熱分解窒化ほう素/パイロリテックグラファイト(以下PGと 略記する)からなる複層セラミックスヒ−タ−を用いることが有効なものとされ ており(特開昭63-241921 号公報参照)、このものは従来公知のタンタルワイヤ −ヒ−タ−にくらべてコンパクトで熱変形もなく、断線やショ−トなどのトラブ ルもなく、安定で使い易いものとされている。
【0003】
しかし、このものはカ−ボンが露出していることから、酸化性雰囲気に弱く、 ショ−トの原因となるという難点があるため、これについてはこのような難点を 克服するためにこの表面全体を窒素ほう素でオ−バ−コ−トするということも行 なわれているが、この窒素ほう素は耐酸化性であっても絶縁体であるためにこの 導電が必要とされる電極部はカ−ボンを露出したままにしておく必要があるとい う欠点がある。
【0004】
本考案はこのような不利を解決した複層セラミックスヒ−タ−に関するもので あり、これはPGよりなるヒ−タ−部を有するセラミックスヒ−タ−におけるP G露出表面あるいはその露出面全体を融点が800 ℃以上である耐熱性導電性物質 で被覆してなることを特徴とするものである。
【0005】 すなわち、本考案者らは耐熱性が高く、酸化性雰囲気下においても取扱いが簡 単で安定して使用できる複層セラミックスヒ−タ−を開発すべく種々検討した結 果、電極部がPGからなるセラミックスヒ−タ−においてこのPGが露出してい る表面を耐熱性の導電性被膜で被覆すれば電極部の酸化消耗が避けられるし、酸 化性雰囲気下においても長時間使用できるようになることを見出すと共に、この 導電性被膜としては金属を用いることがよく、特には白金、タングステン、タン タルなどの高融点金属を用いることがよいということを確認して本考案を完成さ せた。 以下にこれをさらに詳述する。
【0006】
本考案は複層セラミックスヒ−タ−に関するものであり、これはPGよりなる ヒ−タ−を有するセラミックスヒ−タ−電極接続部のPG露出表面あるいはその 露出面全体が、融点800 ℃以上の耐熱性導電性被膜で被覆されてなることを特徴 とするものである。
【0007】 本考案の複層セラミックスヒ−タ−はセラミックスからなる支持基材の表面に PGからなる発熱層を設けたものとされる。 このセラミックスからなる支持基材はアルミナ、石英、ジルコニア、窒化アル ミニウム、窒化ほう素、サイアロンなどのセラミックスからなるものとされ、こ のものはその表面にPGからなる発熱層が設けられたものとされているが、この 発熱層はこれがヒ−タ−であることから通常はその表面が露出されたものとされ ている。
【0008】 しかし、このPGからなる発熱層が露出していると、これをヒ−タ−として使 用するときにこれが酸化消耗し、このものは分子線エピタキシ装置の基板加熱や ウエ−ハにスパッタリングするときのウエ−ハの加熱に使用すると数回の使用で 使用できなくなるという寿命の短いものであるということから、本考案の複層セ ラミックスヒ−タ−ではこのPGの露出部がエレメント部は耐熱性、絶縁性の、 電極接続部は耐熱性、導電性の被膜で被覆される。また、PG露出部のみに被覆 する場合、ショ−トしない形では全面導電性の被覆でよい。
【0009】 図1は本考案の複層セラミックスヒ−タ−の平面図、図2はその縦断面図を示 したものであるが、このものは上記したようなセラミックスからなる支持基材1 の表面にPGからなる発熱層2を設け、これが加熱源となることから通常はPG が露出している部分を図2に示したようにエレメント部は耐熱性、絶縁性の被覆 、例えば熱分解窒化ほう素、窒化けい素などで被覆し、また電極接続部は耐熱性 で導電性の被膜、例えば融点が800 ℃以上であるPt、W、Taなどの金属で被 覆することによって形成されている。
【0010】 この耐熱性で導電性をもつ被膜は、例えばニッケル、銀、金、白金、タングス テン、モリブデン、タンタルなどのような耐熱性の金属からなるものとすればよ いが、これはこの複層セラミックスヒ−タ−が通常高温で使用されるものである ことから融点が800 ℃以上のものとする必要があるので、これには融点の高い白 金、タングステン、タンタルとすることがよく、このものはまた金属で導電性で あることから通電するときにこの被覆部を露出させる必要もないという有利性が 与えられる。
【0011】 この高融点金属による被覆は、PGからなる電極部以外をマスキングしたのち 、このPGが露出している電極部にこれらの金属を熱蒸着、エレクトロンビ−ム 蒸着(EB蒸着)、または化学蒸着させるか、あるいはスパッタリング法により 付着させればよいが、高融点のものでは熱蒸着がむづかしいので他の手段を適宜 選択すればよい。
【0012】 このようにして高融点の金属でPG露出面が被覆されると、この高融点金属が 耐酸化性のすぐれたものであり、これが金属で導電性をもつものであることから 、このようにして得られた本考案の複層セラミックスヒ−タ−には、これに電力 を供給するとPGの発熱によって高温ヒ−タ−となるが、このヒ−タ−部が耐酸 化性で導電性の被膜で被覆されているので、このヒ−タ−部はその酸化消耗性が 著しく改善され、酸化性雰囲気でも長時間安定して使用することができるように なる。
【0013】 つぎに本考案の実施例をあげる。
直径100mm φで厚さが1mmの分解型窒化けい素板を真空蒸着器内にセットして 真空度1ト−ルに保持し、1,900 ℃に加熱したのち、ここにプロピレンガスを1 リットル/分で5時間供給したところ、このプロピレンガスの分解で発生したP Gが窒化けい素板の片面に厚さ100 μm で蒸着したものが得られたのでこれを機 械加工してヒ−タ−パタ−ンを形成し、積層セラミックスヒ−タ−を作成した。
【0014】 ついで、この積層セラミックスヒ−タ−の電極部をマスキングし、上記と同様 な装置内で1ト−ル、1,500 ℃で四塩化けい素0.5 リットル/分、アンモニア1. 5 リットル/分、1時間供給して厚さ10μm の窒化けい素膜を設け、さらにこの 積層セラミックスヒ−タ−の電極部以外をアルミニウムホイルでマスキングし、 この電極部に白金をスパッタリングして電極部を厚さ5μm の白金被膜で被覆し た。
【0015】 つぎにこのようにして得た電極部を白金で被覆した積層セラミックスヒ−タ− に酸素ガス10-2ト−ルの雰囲気下で通電してこれを1,000 ℃まで加熱したところ 、このものは図3に示したように100 時間後もその抵抗に全く変化は認められな かったが、比較のためにこの白金被覆を設けないものについて同様の試験を行な ったところ、このものは図3に示したように10時間で断線してしまい、以後使用 することができなかった。
【0016】
【考案の効果】 本考案は積層セラミックスヒ−タ−に関するもので、これはPGよりなるヒ− タ−を有するセラミックスヒ−タ−のPG露出表面を、融点800 ℃の耐熱性、導 電性被膜で被覆してなることを特徴とするものであるが、これによれば通常加熱 時には酸化消耗するPGの露出面が耐熱性、導電性の被膜で被覆されているので これが酸化消耗されず、したがってこのものは酸化性雰囲気で使用しても長時間 使用することができるという有利性が与えられる。
【図1】本考案の積層セラミックスヒ−タ−の平面図で
ある。
ある。
【図2】本考案の積層セラミックスヒ−タ−の縦断面図
である。
である。
1・・・支持基材(セラミックス) 2・・・発熱
層 3・・・耐熱性、導電性被膜 4・・・耐熱
性絶縁膜。
層 3・・・耐熱性、導電性被膜 4・・・耐熱
性絶縁膜。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月9日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】追加
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の積層セラミックスヒーターの平面図である。
【図2】 本考案の積層セラミックスヒーターの縦断面図である。
【図3】
本考案の実施例および比較例で作られた複層セラミック
スヒーターの加熱時間 と抵抗値との関係図を示したものである。
スヒーターの加熱時間 と抵抗値との関係図を示したものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 平田 和人 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越化 学工業株式会社精密機能材料研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】パイロリテックグラファイトよりなるヒ−
タ−を有するセラミックスヒ−タ−の電極接続部のパイ
ロリテックグラファイト露出表面あるいはその露出面全
体を、融点800 ℃以上の耐熱性導電性被膜で被覆してな
ることを特徴とする複層セラミックスヒ−タ−。 - 【請求項2】耐熱性導電性被覆がニッケル、銀、金、白
金、タングステン、モリブデン、タンタルなどの高融点
金属からなるものである請求項1に記載した複層セラミ
ックスヒ−タ−。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991030393U JP2500367Y2 (ja) | 1991-04-04 | 1991-04-04 | 複層セラミックスヒ―タ― |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991030393U JP2500367Y2 (ja) | 1991-04-04 | 1991-04-04 | 複層セラミックスヒ―タ― |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0590880U true JPH0590880U (ja) | 1993-12-10 |
JP2500367Y2 JP2500367Y2 (ja) | 1996-06-05 |
Family
ID=12302685
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991030393U Expired - Lifetime JP2500367Y2 (ja) | 1991-04-04 | 1991-04-04 | 複層セラミックスヒ―タ― |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2500367Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102843791A (zh) * | 2011-06-15 | 2012-12-26 | 信越化学工业株式会社 | 陶瓷加热器 |
-
1991
- 1991-04-04 JP JP1991030393U patent/JP2500367Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102843791A (zh) * | 2011-06-15 | 2012-12-26 | 信越化学工业株式会社 | 陶瓷加热器 |
JP2013004247A (ja) * | 2011-06-15 | 2013-01-07 | Shin Etsu Chem Co Ltd | セラミックスヒーター |
TWI573489B (zh) * | 2011-06-15 | 2017-03-01 | 信越化學工業股份有限公司 | 陶瓷加熱器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2500367Y2 (ja) | 1996-06-05 |
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