JPH0590703A - 半導体光増幅器 - Google Patents
半導体光増幅器Info
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- JPH0590703A JPH0590703A JP25254391A JP25254391A JPH0590703A JP H0590703 A JPH0590703 A JP H0590703A JP 25254391 A JP25254391 A JP 25254391A JP 25254391 A JP25254391 A JP 25254391A JP H0590703 A JPH0590703 A JP H0590703A
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- Japan
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- optical amplifier
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- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B6/00—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
- G02B6/10—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type
- G02B6/14—Mode converters
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01S—DEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
- H01S5/00—Semiconductor lasers
- H01S5/50—Amplifier structures not provided for in groups H01S5/02 - H01S5/30
- H01S5/5009—Amplifier structures not provided for in groups H01S5/02 - H01S5/30 the arrangement being polarisation-insensitive
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01S—DEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
- H01S5/00—Semiconductor lasers
- H01S5/50—Amplifier structures not provided for in groups H01S5/02 - H01S5/30
- H01S5/5009—Amplifier structures not provided for in groups H01S5/02 - H01S5/30 the arrangement being polarisation-insensitive
- H01S5/5018—Amplifier structures not provided for in groups H01S5/02 - H01S5/30 the arrangement being polarisation-insensitive using two or more amplifiers or multiple passes through the same amplifier
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- Semiconductor Lasers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 小型・集積化可能で製作が容易な偏波依存性
のない光増幅器の提供。 【構成】 半導体レーザ構造を有する少なくとも2ヶ所
の利得領域と、前記利得領域間に上下・左右方向に非対
称な摂動を有する導波路により構成されたTE−TMモ
ード変換領域とを導波光の伝搬方向に接続したことを特
徴とする半導体光増幅器である。 【効果】 導波路幅を数ミクロンと広くできるために製
作が容易で、歩留まりを向上させることができる。さら
に、活性層にMQW構造を利用できるため増幅率を大き
くさせることができる。
のない光増幅器の提供。 【構成】 半導体レーザ構造を有する少なくとも2ヶ所
の利得領域と、前記利得領域間に上下・左右方向に非対
称な摂動を有する導波路により構成されたTE−TMモ
ード変換領域とを導波光の伝搬方向に接続したことを特
徴とする半導体光増幅器である。 【効果】 導波路幅を数ミクロンと広くできるために製
作が容易で、歩留まりを向上させることができる。さら
に、活性層にMQW構造を利用できるため増幅率を大き
くさせることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は小型・集積化が可能で、
偏波依存性のない半導体光増幅器に関するものである。
偏波依存性のない半導体光増幅器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体光増幅器としては図3に示
す構成のものが用いられてきた。図3において、1は電
極、2はp型InGaAsからなるキャップ層、3はp型InP
からなる第一クラッド層、4はInGaAsPからなる第一ガ
イド層、5aはInGaAsPからなる活性層、6はn型InPか
らなる基板、7は反射防止膜を示している。
す構成のものが用いられてきた。図3において、1は電
極、2はp型InGaAsからなるキャップ層、3はp型InP
からなる第一クラッド層、4はInGaAsPからなる第一ガ
イド層、5aはInGaAsPからなる活性層、6はn型InPか
らなる基板、7は反射防止膜を示している。
【0003】この半導体光増幅器は、光を発する活性層
5aの両側にバンド幅の異なる半導体であるキャップ層
2と第一クラッド層3が接合されて、いわゆる二重ヘテ
ロ接合となっている。そこで、活性層5aの片側に禁制
帯幅の大きいp型半導体を接合させておくと、活性領域
に注入された電子はエネルギーの壁のために活性領域に
閉じ込められてレーザー発光に有効に寄与する。さら
に、活性層5aの両端面を結晶の壁開面である反射防止
膜7で構成し、これをファブリーペロー共振器のミラー
として利用することによって、活性層5a内で生じる自
然放射光は、共振器内の往復で徐々に利得を上げ、位相
の揃った誘導放射光を発生させる。
5aの両側にバンド幅の異なる半導体であるキャップ層
2と第一クラッド層3が接合されて、いわゆる二重ヘテ
ロ接合となっている。そこで、活性層5aの片側に禁制
帯幅の大きいp型半導体を接合させておくと、活性領域
に注入された電子はエネルギーの壁のために活性領域に
閉じ込められてレーザー発光に有効に寄与する。さら
に、活性層5aの両端面を結晶の壁開面である反射防止
膜7で構成し、これをファブリーペロー共振器のミラー
として利用することによって、活性層5a内で生じる自
然放射光は、共振器内の往復で徐々に利得を上げ、位相
の揃った誘導放射光を発生させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この構造の光
増幅器では通常活性層5aの厚さは0.1μm程度、また第
一ガイド層4の厚さは0.2μm程度であるに対し、導波路
幅は2μm程度あり上下・左右方向の構造ならびに形状に
異方性が生じている。そのためTEモードの光とTMモ
ードの光の電界分布が異なり、活性層5aにおける閉じ
こめ係数に差が生じる。その結果、TEモードとTMモ
ードで増幅率に差が生じてしまう。
増幅器では通常活性層5aの厚さは0.1μm程度、また第
一ガイド層4の厚さは0.2μm程度であるに対し、導波路
幅は2μm程度あり上下・左右方向の構造ならびに形状に
異方性が生じている。そのためTEモードの光とTMモ
ードの光の電界分布が異なり、活性層5aにおける閉じ
こめ係数に差が生じる。その結果、TEモードとTMモ
ードで増幅率に差が生じてしまう。
【0005】通常TEモードの閉じこめ係数の方がTM
モードの閉じこめ係数よりも大きいため増幅率もTEモ
ードの方が大きくなる。また、動作電流の低減のために
活性層5aに量子井戸構造(MQW)を用いた場合は、
活性層5aのゲイン係数自体TEモードの方が大きくな
ってしまうために増幅率の差はさらに大きくなってしま
う。
モードの閉じこめ係数よりも大きいため増幅率もTEモ
ードの方が大きくなる。また、動作電流の低減のために
活性層5aに量子井戸構造(MQW)を用いた場合は、
活性層5aのゲイン係数自体TEモードの方が大きくな
ってしまうために増幅率の差はさらに大きくなってしま
う。
【0006】このように動作電流の低減と偏波無依存化
とを両立させることは難しく、通常はどちらか一方にチ
ューニングされている。偏波無依存を実現するためには
TEモードとTMモードの閉じこめ係数を等しくする
か、あるいは活性層5aのTMモードに対するゲイン係
数を大きくすることが必要となる。後者は、活性層5a
に歪超格子を導入すれば達成できるものの、歪超格子の
作製には非常に高度な技術が要求される。さらに、歪超
格子を用いた場合はTMモードのゲイン係数が大きくな
る代わりにTEモードのゲイン係数が小さくなってしま
うという問題もある。
とを両立させることは難しく、通常はどちらか一方にチ
ューニングされている。偏波無依存を実現するためには
TEモードとTMモードの閉じこめ係数を等しくする
か、あるいは活性層5aのTMモードに対するゲイン係
数を大きくすることが必要となる。後者は、活性層5a
に歪超格子を導入すれば達成できるものの、歪超格子の
作製には非常に高度な技術が要求される。さらに、歪超
格子を用いた場合はTMモードのゲイン係数が大きくな
る代わりにTEモードのゲイン係数が小さくなってしま
うという問題もある。
【0007】前者のTE・TM両モードの閉じ込め係数
を等しくする方法としては、活性層5aに等方性の媒質
を用い、その断面形状を正方形にする方法が用いられ
る。この場合、導波路がシングルモードとなる条件から
活性層5aの厚さ、幅ともに0.3〜0.4μmにする必要が
ある。この構造でTE−TM増幅率差1dB以下が実現さ
れている。
を等しくする方法としては、活性層5aに等方性の媒質
を用い、その断面形状を正方形にする方法が用いられ
る。この場合、導波路がシングルモードとなる条件から
活性層5aの厚さ、幅ともに0.3〜0.4μmにする必要が
ある。この構造でTE−TM増幅率差1dB以下が実現さ
れている。
【0008】従って、以上説明したような構成で光増幅
器を構成するため、次のような欠点を有する。 1)導波路幅をサブミクロンにしなければならないため
プロセス上再現性に乏しい。 2)活性層を等方性の媒質で構成する必要があり、ゲイ
ン係数の大きなMQW構造を用いることができない。
器を構成するため、次のような欠点を有する。 1)導波路幅をサブミクロンにしなければならないため
プロセス上再現性に乏しい。 2)活性層を等方性の媒質で構成する必要があり、ゲイ
ン係数の大きなMQW構造を用いることができない。
【0009】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、小型・集積化が可能で、かつ製作が容易な偏
波依存性のない光増幅器を実現することにある。
たもので、小型・集積化が可能で、かつ製作が容易な偏
波依存性のない光増幅器を実現することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、半導体レーザ構造を有する少なくとも2ヶ所の利得
領域と、前記利得領域間に上下・左右方向に非対称な摂
動を有する導波路により構成された第1のTE−TMモ
ード変換領域とを導波光の伝搬方向に接続したことを特
徴とする半導体光増幅器である。
は、半導体レーザ構造を有する少なくとも2ヶ所の利得
領域と、前記利得領域間に上下・左右方向に非対称な摂
動を有する導波路により構成された第1のTE−TMモ
ード変換領域とを導波光の伝搬方向に接続したことを特
徴とする半導体光増幅器である。
【0011】請求項2に記載の発明は、上下・左右方向
に非対称な摂動を有する導波路により構成された第2の
TE−TMモード変換領域を、信号光の伝搬方向に対し
て最前部あるいは最後部に付加した事を特徴とする請求
項1に記載の半導体光増幅器である。
に非対称な摂動を有する導波路により構成された第2の
TE−TMモード変換領域を、信号光の伝搬方向に対し
て最前部あるいは最後部に付加した事を特徴とする請求
項1に記載の半導体光増幅器である。
【0012】請求項3に記載の発明は、上下・左右方向
に非対称な摂動を有する導波路により構成されたTE−
TMモード変換領域の長さを、モード変換を生じさせる
ために必要な完全結合長の(2n+1)倍(n=0、
1、2…)としたことを特徴とする請求項1または請求
項2に記載の半導体光増幅器である。
に非対称な摂動を有する導波路により構成されたTE−
TMモード変換領域の長さを、モード変換を生じさせる
ために必要な完全結合長の(2n+1)倍(n=0、
1、2…)としたことを特徴とする請求項1または請求
項2に記載の半導体光増幅器である。
【0013】
【作用】本発明では、半導体光増幅器を半導体レーザ構
造を有する少なくとも2ヶ所の利得領域と、該利得領域
間に上下・左右方向に非対称的な摂動を有する導波路に
より構成されたTE−TMモード変換領域とを導波光の
伝搬方向に接続することによりなるもので、導波路幅を
数ミクロンと広くできるために製作が容易で歩留まりを
向上させることができる。また、活性層にMQW構造を
利用できるために増幅率を大きくすることが可能であ
る。
造を有する少なくとも2ヶ所の利得領域と、該利得領域
間に上下・左右方向に非対称的な摂動を有する導波路に
より構成されたTE−TMモード変換領域とを導波光の
伝搬方向に接続することによりなるもので、導波路幅を
数ミクロンと広くできるために製作が容易で歩留まりを
向上させることができる。また、活性層にMQW構造を
利用できるために増幅率を大きくすることが可能であ
る。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の第一の実施例を示した図で
あって図中1〜4、6〜7は、図3における1〜4、6
〜7と同一の構成要素、5bはバンドギャップ波長1.55
μmのInGaAsPウエル層、バンドギャップ波長1.30μmのI
nGaAsPバリア層からなるMQW活性層、8はバンドギャ
ップ波長1.30μmのInGaAsPからなる第二ガイド層、9は
InPからなる第二クラッド層を示している。また、A
1、A2は利得領域、BはTE−TMモード変換領域を
示している。これらは通常の半導体レーザ作製法と同様
にして形成される。利得領域A、TE−TMモード変換
領域Bはバットジョイント法(butt-joint法)により接
続されている。反射防止膜7はA12O3膜をスパッタす
ることにより形成した。
あって図中1〜4、6〜7は、図3における1〜4、6
〜7と同一の構成要素、5bはバンドギャップ波長1.55
μmのInGaAsPウエル層、バンドギャップ波長1.30μmのI
nGaAsPバリア層からなるMQW活性層、8はバンドギャ
ップ波長1.30μmのInGaAsPからなる第二ガイド層、9は
InPからなる第二クラッド層を示している。また、A
1、A2は利得領域、BはTE−TMモード変換領域を
示している。これらは通常の半導体レーザ作製法と同様
にして形成される。利得領域A、TE−TMモード変換
領域Bはバットジョイント法(butt-joint法)により接
続されている。反射防止膜7はA12O3膜をスパッタす
ることにより形成した。
【0015】ここで、図1の構成における光増幅器の動
作について説明する。
作について説明する。
【0016】まず、利得領域A1に外部から信号光が入
射したとする。利得領域A1ではMQW構造を用いたM
QW活性層5bを用いているために主にTEモードが増
幅される。このTE成分が増幅された信号光はTE−T
Mモード変換領域Bに入射する。本領域には上部第二ク
ラッド層9を第二ガイド層8直上までエッチングするこ
とにより上下方向への摂動が左右非対称に形成されてい
るため、TEモードとTMモードとの間に結合が生じ
る。
射したとする。利得領域A1ではMQW構造を用いたM
QW活性層5bを用いているために主にTEモードが増
幅される。このTE成分が増幅された信号光はTE−T
Mモード変換領域Bに入射する。本領域には上部第二ク
ラッド層9を第二ガイド層8直上までエッチングするこ
とにより上下方向への摂動が左右非対称に形成されてい
るため、TEモードとTMモードとの間に結合が生じ
る。
【0017】この摂動を周期的に形成しTEモードとT
Mモードの位相整合をとることによりTE・TMモード
変換が可能となる。TEモードからTMモードへの完全
な変換、あるいはその逆変換が生じるために必要な長さ
を完全結合長Lcとすると、変換領域Bに入射したTE
光は(2n+1)Lc、(n=0、1、2、…)だけ伝
搬したところでTMモードに、またはTM光はTEモー
ドに変換されている。従って、領域Bの長さLB=(2
n+1)Lcとすると、領域Bを伝搬する間に信号光の
偏波面は、90×(2n+1)度回転することになる。
この信号光は、今度は利得領域A2に入射する。
Mモードの位相整合をとることによりTE・TMモード
変換が可能となる。TEモードからTMモードへの完全
な変換、あるいはその逆変換が生じるために必要な長さ
を完全結合長Lcとすると、変換領域Bに入射したTE
光は(2n+1)Lc、(n=0、1、2、…)だけ伝
搬したところでTMモードに、またはTM光はTEモー
ドに変換されている。従って、領域Bの長さLB=(2
n+1)Lcとすると、領域Bを伝搬する間に信号光の
偏波面は、90×(2n+1)度回転することになる。
この信号光は、今度は利得領域A2に入射する。
【0018】領域A2に入射した時の信号光の偏波状態
を領域A1における信号光の偏波状態と比較すると、領
域A1でのTE成分が領域A2でのTM成分に、また領
域A1でのTM成分が領域A2でのTE成分になってい
る。従って、領域A2に入射した信号光は見かけ上、主
にTM成分が増幅された信号光となっている。
を領域A1における信号光の偏波状態と比較すると、領
域A1でのTE成分が領域A2でのTM成分に、また領
域A1でのTM成分が領域A2でのTE成分になってい
る。従って、領域A2に入射した信号光は見かけ上、主
にTM成分が増幅された信号光となっている。
【0019】領域A2の構造は領域A1の構造と同一で
あるため、信号光は領域A2で主にTE成分が増幅され
る。その結果、領域A1、B、A2を透過した信号光は
TE・TM両成分とも増幅されたことになり、偏波無依
存化が実現できる。ただし、この時出力信号光の偏波面
は入射信号光の偏波面から見て90×(2n+1)度だ
け回転している。
あるため、信号光は領域A2で主にTE成分が増幅され
る。その結果、領域A1、B、A2を透過した信号光は
TE・TM両成分とも増幅されたことになり、偏波無依
存化が実現できる。ただし、この時出力信号光の偏波面
は入射信号光の偏波面から見て90×(2n+1)度だ
け回転している。
【0020】本発明では、導波路幅を2μmとしTE−T
Mモード変換領域Bを、リッジ幅を2μmのうち片側1μm
ずつ交互に上部第二クラッド層9をコア層直上までエッ
チングすることにより構成した。またTEモードとTM
モードの位相整合をとるために周期を75μmとした。本
構成では結合長Lcは300μmとなるため、領域Dの長さ
LD=Lc=300μmとした。また、利得領域A1、A2の
長さLA1、LA2は各200μmとした。以上より、図1の構
成における素子長は700μmとなる。
Mモード変換領域Bを、リッジ幅を2μmのうち片側1μm
ずつ交互に上部第二クラッド層9をコア層直上までエッ
チングすることにより構成した。またTEモードとTM
モードの位相整合をとるために周期を75μmとした。本
構成では結合長Lcは300μmとなるため、領域Dの長さ
LD=Lc=300μmとした。また、利得領域A1、A2の
長さLA1、LA2は各200μmとした。以上より、図1の構
成における素子長は700μmとなる。
【0021】本構成の素子に波長1.55μmの信号光を入
射させ、利得領域A1およびA2に各30mAの電流を注入
したところ、信号光の増幅率20dBが得られた。また、こ
のときの増幅率の偏波依存性は0.5dB以下となり、偏波
無依存化が実現された。
射させ、利得領域A1およびA2に各30mAの電流を注入
したところ、信号光の増幅率20dBが得られた。また、こ
のときの増幅率の偏波依存性は0.5dB以下となり、偏波
無依存化が実現された。
【0022】図2は本発明の第二の実施例を説明した図
で図1の構成の光増幅器の後段にさらにTE−TMモー
ド変換領域B’(長さ(2m+1)Lc、m=0、1、
2…)を付加したものである。この構成では図1の構成
の光増幅器の出力信号光の偏波面をさらに90×(2m
+1)度だけ回転させるため、出力信号光の偏波面は入
力信号光の偏波面と完全に一致させることができる。領
域B’の長さを300μm(=Lc)として素子を作製した
ところ、本構成においても偏波無依存の光増幅が実現さ
れた。
で図1の構成の光増幅器の後段にさらにTE−TMモー
ド変換領域B’(長さ(2m+1)Lc、m=0、1、
2…)を付加したものである。この構成では図1の構成
の光増幅器の出力信号光の偏波面をさらに90×(2m
+1)度だけ回転させるため、出力信号光の偏波面は入
力信号光の偏波面と完全に一致させることができる。領
域B’の長さを300μm(=Lc)として素子を作製した
ところ、本構成においても偏波無依存の光増幅が実現さ
れた。
【0023】以上、半導体光増幅器について説明してき
たが、本発明は偏波依存性をもつ他の光素子の偏波無依
存化にも応用することができる。すなわち、本発明では
第1の利得領域で一偏波成分を増幅し、TE−TMモー
ド変換領域で偏波面を回転させ、第2の利得領域でもう
一方の偏波成分を増幅したが、例えばこの利得領域の代
わりにスイッチ部を形成すれば光スイッチの偏波無依存
化が達成される。
たが、本発明は偏波依存性をもつ他の光素子の偏波無依
存化にも応用することができる。すなわち、本発明では
第1の利得領域で一偏波成分を増幅し、TE−TMモー
ド変換領域で偏波面を回転させ、第2の利得領域でもう
一方の偏波成分を増幅したが、例えばこの利得領域の代
わりにスイッチ部を形成すれば光スイッチの偏波無依存
化が達成される。
【0024】
【発明の効果】以上、説明したように半導体光増幅器を
半導体レーザ構造を有する少なくとも2ヶ所の利得領域
と、前記少なくとも2ヶ所の利得領域間に上下・左右方
向に非対称な摂動を有する導波路により構成されたTE
−TMモード変換領域とを導波光の伝搬方向に接続する
ことにより構成するため以下のような利点がある。 (1)導波路幅を数ミクロンと広くできるために製作が
容易で歩留まりが高い。 (2)活性層にMQW構造を利用できるために増幅率が
大きい。
半導体レーザ構造を有する少なくとも2ヶ所の利得領域
と、前記少なくとも2ヶ所の利得領域間に上下・左右方
向に非対称な摂動を有する導波路により構成されたTE
−TMモード変換領域とを導波光の伝搬方向に接続する
ことにより構成するため以下のような利点がある。 (1)導波路幅を数ミクロンと広くできるために製作が
容易で歩留まりが高い。 (2)活性層にMQW構造を利用できるために増幅率が
大きい。
【図1】本発明の第一の実施例の構成図である。
【図2】本発明の第二の実施例の構成図である。
【図3】従来の光増幅器の構成図である。
1 電極 2 キャップ層 3 第一クラッド層 4 第一ガイド層 5a 活性層 5b MQW活性層 6 基板 7 反射防止膜 8 第二ガイド層 9 第二クラッド層
Claims (3)
- 【請求項1】 半導体レーザ構造を有する少なくとも2
ヶ所の利得領域と、前記利得領域間に上下・左右方向に
非対称な摂動を有する導波路により構成された第1のT
E−TMモード変換領域とを導波光の伝搬方向に接続し
たことを特徴とする半導体光増幅器。 - 【請求項2】 上下・左右方向に非対称な摂動を有する
導波路により構成された第2のTE−TMモード変換領
域を、信号光の伝搬方向に対して最前部あるいは最後部
に付加した事を特徴とする請求項1に記載の半導体光増
幅器。 - 【請求項3】 上下・左右方向に非対称な摂動を有する
導波路により構成されたTE−TMモード変換領域の長
さを、モード変換を生じさせるために必要な完全結合長
の(2n+1)倍(n=0、1、2…)としたことを特
徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体光増幅
器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25254391A JPH0590703A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 半導体光増幅器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25254391A JPH0590703A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 半導体光増幅器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0590703A true JPH0590703A (ja) | 1993-04-09 |
Family
ID=17238838
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25254391A Pending JPH0590703A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 半導体光増幅器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0590703A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0615323A2 (en) * | 1993-03-09 | 1994-09-14 | Canon Kabushiki Kaisha | A semiconductor optical amplifier which functions independently of polarization and an optical communication system using the same |
WO2002017452A1 (fr) * | 2000-08-22 | 2002-02-28 | Alcatel | Dispositif optique amplificateur |
JP2018206899A (ja) * | 2017-06-01 | 2018-12-27 | 富士通株式会社 | 光増幅器及び光増幅回路装置 |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP25254391A patent/JPH0590703A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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