JP2009302376A - 半導体光素子およびその製造方法 - Google Patents

半導体光素子およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】低容量化と高い変換効率とを両立し得る半導体光素子を提供する。
【解決手段】半導体光素子10は、基板上に形成された活性層を含むメサ構造の光導波路と、このメサ構造の両側面を被覆する高抵抗半導体からなる埋め込み層とを備える。メサ構造の光導波路は、複数のシングルモード光導波路11Sと、これらシングルモード光導波路11Sを介して光学的に直列で結合された1個以上のマルチモード干渉光導波路11Mとを含む。光導波路全体の光伝搬方向の断面積は、光導波路の全長とシングルモード光導波路11Sの幅との積の1.4倍以上3倍以下の範囲内である。
【選択図】図1

Description

本発明は、光導波路を有する半導体光素子およびその製造方法に関する。
近年、光通信ネットワークにおける伝送容量の大容量化や高速化に伴い、光通信や光信号処理に使用される半導体光デバイス(たとえば、光変調器や光スイッチ)の高性能化および高機能が要求されている。特に、これら半導体光デバイスには、高速光変調特性が要求されるとともに、たとえば、高速光変調特性と高光出力特性との両立や、高速光変調特性とフルバンドでの波長可変特性との両立が求められている。半導体光デバイスの信頼性を考慮すれば、このような特性を実現し得る半導体光デバイスとして、電流ブロック機能を持つ埋め込みヘテロ構造(BH:Buried Hetero-structure)を有する半導体光デバイスが考えられる。
高光出力特性と高速光変調特性とを併せ持つ半導体光デバイスの場合、埋め込みヘテロ構造は、高い電流ブロック機能と超低容量(小さな寄生容量)とを有する必要がある。たとえば、高速光変調器とレーザ素子とがモノリシック集積されかつ埋め込みヘテロ構造を有する波長可変レーザにおいては、レーザ素子の形成領域は、高い電流ブロック機能を持つ埋め込みヘテロ構造を有する必要があり、高速光変調器の形成領域は、超低容量の埋め込みヘテロ構造を有する必要がある。しかも、製造プロセスの簡素化のためには、これら2種類の形成領域の埋め込みヘテロ構造が同一チップ内で同一組成と同一構造とを有することが望ましい。製造プロセスの難易度を考慮しても、レーザ素子の形成領域と高速光変調器の形成領域とで異なる組成および構造を有する埋め込みヘテロ構造を作製することは、回避されるべきである。
しかしながら、高い電流ブロック機能と超低容量とを同一の埋め込みヘテロ構造で実現することは極めて難しいという問題がある。埋め込みヘテロ構造としては、InP材料からなるpnp接合型埋め込みヘテロ構造と、高抵抗半導体材料を使用した埋め込みヘテロ構造(以下、「高抵抗埋め込みヘテロ構造」と呼ぶ。)とが広く知られている。pnp接合型埋め込みヘテロ構造は、たとえば、特許文献1(特開平6−061588号公報)に開示されている。このpnp接合型埋め込みヘテロ構造では、電流ブロック層がpnp接合構造を有するので、高い電流ブロック機能を実現するものの、低容量化を実現することが難しいという問題がある。
一方、高抵抗埋め込みヘテロ構造は、たとえば、特許文献2(再公表WO2005−117217号公報)に開示されている。高抵抗埋め込みヘテロ構造は、活性層を含むメサ構造の両側に、FeドープInP層やRuドープInP層などの高抵抗半導体層を埋め込む構造を有している。しかしながら、この種の高抵抗埋め込みヘテロ構造は、低容量化を実現できるものの、高い電流ブロック機能を実現することが難しい。光変調器とレーザ素子とがモノリシック集積された半導体光デバイスを同一の高抵抗埋め込みヘテロ構造で実現する場合には、半導体積層構造をエッチングで加工してハイメサ光導波路を形成し、このハイメサ光導波路の両側に高抵抗半導体層を埋め込む。更に、このハイメサ光導波路上にはコンタクト層が形成され、このコンタクト層上に電極が形成される。しかしながら、コンタクト層とハイメサ構造との接合面積が小さいために素子抵抗が増大し、これにより電流ブロック特性が劣化するという問題がある。
ハイメサ構造に起因する素子抵抗を低減して高光出力特性を得る光導波路構造としては、特許文献3(特開平11−68241号公報)に開示されている構造が提案されている。この構造は、非特許文献1に開示されているMMI理論に基づく構造である。特許文献3の光導波路構造は、両端がシングルモード光導波路に接続された1×1のマルチモード干渉(MMI:Multimode Interference)型光導波路を含むものである。
特開平6−061588号公報 再公表WO2005−117217号公報 特開平11−68241号公報 Lucas B. Soldano, et al.; "Optical Multi-Mode Interferences Devices Based on Self-Imaging: Principles and Applications"; Journal of Lightware Technology; vol. 13, No. 4, Apr. 1995; pp. 615-627.
本発明者らは、高抵抗埋め込みヘテロ構造に1×1型のMMI光導波路を適用すれば、前述の素子抵抗に起因する電流ブロック特性の劣化を抑制できるのではないかと考えた。しかしながら、たとえ、高抵抗埋め込みヘテロ構造に1×1型のMMI光導波路を適用したとしても、pnp型埋め込みヘテロ構造と比べれば、高い電流ブロック特性を得ることは難しいという問題に直面した。
また、MMI光導波路を適用すると、活性領域の面積が増大するので、しきい値電流(レーザ発振に必要な駆動電流)が上昇し、スロープ効率(電流−光変換効率)が低下するという問題がある。これは、所望の光出力を得ようとすれば、駆動電流の上昇を招くという副次的な問題を顕在化させてしまう。すなわち、高速光変調特性が要求される光デバイスには、励起光源のように1Wを超える高光出力は要求されておらず、むしろ20mW〜30mW程度の光出力をできるだけ低い駆動電流で実現することが要求される。高抵抗埋め込みヘテロ構造にMMI光導波路を適用すると、20mW〜30mW程度の光出力についてしきい値電流が増大し、スロープ効率が低下するという問題が生じた。
上記に鑑みて本発明は、低容量化と高い変換効率とを両立し得る半導体光素子およびその製造方法を提供するものである。
本発明によれば、基板と、前記基板上に形成された活性層を含むメサ構造の光導波路と、前記メサ構造の両側面を被覆する高抵抗半導体からなる埋め込み層と、を備えた半導体光素子が提供される。前記メサ構造の光導波路は、複数のシングルモード光導波路と、前記シングルモード光導波路を介して光学的に直列で結合された1個以上のマルチモード干渉光導波路と、を含み、前記光導波路全体の光伝搬方向の断面積は、前記光導波路の全長と前記シングルモード光導波路の幅との積の1.4倍以上3倍以下の範囲内である。
また、この発明によれば、基板上に活性層を含む積層構造を形成するステップと、前記積層構造をエッチングにより加工してメサ構造の光導波路を形成するステップと、前記メサ構造の両側面を被覆するように高抵抗半導体からなる埋め込み層を形成するステップと、を備えた半導体光素子の製造方法が提供される。この製造方法においては、前記メサ構造の光導波路は、複数のシングルモード光導波路と、前記シングルモード光導波路を介して光学的に直列で結合された複数のマルチモード干渉光導波路と、を含み、前記光導波路全体の光伝搬方向の断面積は、前記光導波路の全長と前記シングルモード光導波路の幅との積の1.4倍以上3倍以下の範囲内である。
前述の通り、本発明による半導体光素子およびその製造方法では、前記光導波路全体の光伝搬方向の断面積が前記光導波路の全長と前記シングルモード光導波路の幅との積の1.4倍以上3倍以下の範囲内に制限される。これにより、20mW〜30mW程度の光出力に対してしきい値電流の上昇が抑制されるので、高抵抗埋め込みヘテロ構造による高速光変調特性を実現しつつ、20mW〜30mW程度の光出力を比較的低い駆動電流で得ることができ、良好なスロープ効率を実現することが可能となる。また、半導体レーザなどの光能動素子と光変調器などの光受動素子とを同一の高抵抗埋め込みヘテロ構造で構成することにより、光能動素子と光受動素子とが同一基板上にモノリシック集積された高性能な半導体光素子を作製することが可能である。
本発明によれば、20mW〜30mW程度の光出力に対して低容量化と良好なスロープ効率とを両立し得る半導体光素子およびその製造方法を提供することができる。
以下、本発明に係る種々の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、すべての図面において、同様な構成要素には同一符号が付され、その詳細な説明は重複しないように適宜省略される。
(基本構成)
図1は、本発明に係る実施形態の半導体光素子10の基本構成を概略的に示す上面図であり、図2は、この半導体光素子10の断面を概略的に示す斜視図である。図2に示すように、半導体光素子10は、半導体基板101と、この半導体基板101上に形成された活性層103を含み、かつ凸形状を有するメサ構造の光導波路と、このメサ構造の両側面を被覆する高抵抗半導体からなる埋め込み層108A,108Bと、を備える。図1に示されるように、光導波路は、複数のシングルモード光導波路11Sと、これらシングルモード光導波路11Sを介して光学的に直列で結合された複数のマルチモード干渉(MMI)光導波路11Mとを含む。
この半導体光素子10の製造方法の基本プロセスは以下の通りである。すなわち、半導体基板101上に、n型バッファ層、多重量子井戸(MQW:Multi-Quantum Well)構造を有する活性層およびクラッド層を順次形成する。次に、その結果形成された積層構造をドライエッチングにより加工してメサ構造の光導波路を形成する。このメサ構造は、図2に示したように、n型バッファ層102、活性層103およびクラッド層104で構成される。クラッド層104上にはコンタクト層(図示せず)が形成される。そして、このメサ構造の両側面を被覆するように高抵抗半導体からなる埋め込み層108A,108Bを形成する。
メサ構造は、たとえば、InP、InGaAsP、AlGaInAs、AlInAsまたはInGaAsなどのIII−V族化合物半導体からなる結晶材料で構成されればよい。埋め込み層108A,108Bには、これら埋め込み層108A,108Bの結晶を高抵抗化するために、たとえば、ルテニウム(Ru)、鉄(Fe)、クロム(Cr)、コバルト(Co)またはチタン(Ti)などの不純物元素がドープされていればよい。
このような半導体光素子10の光導波路全体の光伝搬方向の断面積S(すなわち、図1に示された光導波路の面積)は、当該光導波路の全長Lとシングルモード光導波路11Sの幅Woとの積L×Woの1.4倍以上3倍以下の範囲内に制限される。言い換えれば、以下の関係式が成立するように断面積Sが規定される。
1.4≦S/(L×Wo)≦3
ここで、シングルモード光導波路11Sの幅Woは、2μm以下に制限することが望ましい。これにより、半導体光素子10は、高次モードの発生を抑制してシングルモードの光を安定して出力することができる。
より好ましくは、断面積Sは、積L×Woの1.5倍以上3倍以下の範囲内に限定されればよい。この範囲内に断面積Sを限定することで、より安定した効果を奏することが可能となる。
更に、MMI光導波路11Mの幅Wmは6μm以下に制限されることが望ましい。これにより、特に光通信に適した波長(約1.3μm〜1.6μm)の光を出力する高性能な半導体光素子を得ることができる。
半導体光素子10の構造は、上記非特許文献1に記載されているMMI理論に基づいて構成すればよい。このMMI理論は、主に、1×N(1ポート×Nポート)型もしくはN×N(Nポート×Nポート)型の分岐・合流受動光導波路を設計するための理論として知られている。MMI光導波路11Mの領域は、1×1型の素子として動作するように設計される。
このMMI理論により導出されるMMI長Lπは、下記式(1),(2)の通りに定義される。
Lπ=4NrWe/3λ …(1)
We=Wm+(λ/π)(Nc/Nr)2σ(Nr−Nc−1/2 …(2)
ここで、WmはMMI領域の幅、Nrは導波路の屈折率、Ncはクラッドの屈折率、λは入射光波長である。また、σは、TEモードのときσ=0、軸モードのときσ=1である。MMI領域の長さをLmとする。このとき、MMI理論によれば、下記式(3)の条件を満たせば、MMI領域は1×N型の光導波路として動作する。
Lm=(3/4N)Lπ (Nは1以上の正整数) …(3)
また、下記式(4)の条件を満たすとき、MMI領域はN×N光導波路として動作することが一般的に知られている。
Lm=(3/N)Lπ (Nは1以上の正整数) …(4)
上式(1)〜(4)を用いることにより、MMI領域は、幅の広いマルチモード干渉光導波路でありながら、当該マルチモード干渉光導波路の両端面においてシングルモード光のみが伝播する構造を実現することが可能である。
上記半導体光素子10においては、光変調素子や位相変調素子などの光受動素子が形成された受動領域と、半導体レーザ素子などの光能動素子が形成された能動領域とを同一の半導体基板101上にモノリシック集積することができる。ここで、受動領域と能動領域は共に上記メサ構造の光導波路を含むものとする。
半導体光素子10が奏する効果は以下の通りである。前述の通り、光導波路全体の光伝搬方向の断面積Sは、光導波路の全長Lとシングルモード光導波路11Sの幅Woとの積L×Woの1.4倍以上3倍以下、好ましくは1.5倍以上3倍以下の範囲内に制限される。これにより、20mW〜30mW程度の光出力に対してしきい値電流の上昇が効果的に抑制されるので、半導体光素子10の高抵抗埋め込みヘテロ構造による高速光変調特性を実現しつつ、20mW〜30mW程度の光出力を比較的低い駆動電流で得ることができ、良好なスロープ効率を実現することが可能となる。断面積Sを前述の範囲内に制限することで、MMI光導波路11Mの導入(すなわち、導波路面積の増加)による閾値電流の上昇やスロープ効率の低下を極力抑えることができ、かつ、光出力飽和を抑制することができる。このため、低駆動電流での動作が可能である。
また、図1に示されるように、複数のMMI光導波路11Mをシングルモード光導波路11Sを介して直列で結合することにより、導波路全体の面積を拡大しつつ、光導波路全体の長さ(共振器長)Lを短くすることができる。このため、半導体光素子10の素子抵抗の低減、小型化および低消費電力化が可能になる。
一般に、半導体レーザなどの光機能素子への電流注入により光導波路の屈折率は変化する。この屈折率変化によりマルチモード干渉現象が影響を受けて伝搬光の結像位置が本来の結像位置であるMMI光導波路11Mの端からずれる場合がある。かかる場合、MMI光導波路11Mの内部で発振したレーザ光の一部がシングルモード光導波路11Sに導波せずに放出され、これにより、ある電流値以上の駆動電流を注入しても光出力が増加しない飽和現象が生じる。また、光機能素子をヒートシンク(図示せず)に半田を介して固着する場合、当該半田を融点以上(たとえば、300℃程度)に加熱して半田を溶かした後、再び室温に冷却するという過程を経ることとなる。この過程において、半導体光素子10およびヒートシンクではそれぞれ固有の構成材料の熱膨張と収縮が生じるため、半田を用いて半導体光素子10をヒートシンクに固着した後、ヒートシンクと半導体光素子10との間に物理的な歪みが内在する場合がある。かかる場合、この物理的歪みは、半導体光素子10の構成材料の屈折率を変化させるため、この屈折率変化に起因した光出力の飽和現象が生じてしまう。
MMI領域が長くなると、屈折率が変化した領域を光が長時間伝搬するので、結果として前述の光出力の飽和現象が生じやすくなる。本実施形態では、複数のMMI光導波路11Mをシングルモード光導波路11Sを介して直列で結合することにより、導波路全体の面積を拡大しつつ、光導波路全体の長さ(共振器長)Lを短くすることができるため、光出力の飽和現象を抑制することができる。
以下、半導体光素子10のより具体的な実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図3(A)〜図3(C)は、本発明に係る第1の実施形態の半導体光素子10の製造工程を概略的に示す断面図である。以下、図3(A)〜図3(C)を参照しつつ、第1の実施形態の半導体光素子(半導体レーザ)10の製造方法を説明する。
先ず、図3(A)に示されるように、n型InP基板201の(100)面上に、n型InPバッファ層202P、活性層203P、p型InPクラッド層204P、p型InGaAsコンタクト層205Pおよびp型InPキャップ層(図示せず)を、有機金属気相成長(MOVPE:Metal-Organic Vapor Phase Epitaxy)法により順次成長させる。活性層203Pは、InGaAsPの量子井戸構造を有している。
次いで、p型InPキャップ層を除去した後、CVD法によりp型InGaAsコンタクト層205P上にSiOなどのマスク層(図示せず)を形成する。その後、このマスク層にフォトリソグラフィによるパターニングを施し、更にバッファードフッ酸を用いたエッチングを施して図3(A)に示す光導波路形成用のマスクパターン207を形成する。この結果形成されたマスクパターン207は、図1に示すようにシングルモード光導波路11Sを介して直列で結合された複数の1×1型MMI光導波路11Mを形成するためのパターンである。
次に、図3(B)に示すように、たとえばメタン系ガスを用いた反応性イオンエッチングにより積層体を加工して、活性層203を突き抜ける数μm程度の深さを持つメサ構造を形成する。形成されたメサ構造は、n型InPバッファ層202、活性層203、p型クラッド層204およびp型InGaAsコンタクト層205で構成される。続いて、図3(C)に示すように、マスクパターン207を選択成長用マスクとしてMOVPE法により、メサ構造の両側に埋め込み層208A,208Bを成長させる。埋め込み層208A,208Bは、たとえば、Fe、Ru、Cr、CoまたはTiなどの不純物元素がドープされたInP層とすればよい。その後、形成された素子の裏面に研磨が施され、表面電極(図示せず)と裏面電極(図示せず)がそれぞれスパッタリング法により形成される。
次に、第1の実施形態の半導体光素子10の特性について説明する。本発明者らは、第1の実施形態の半導体光素子10を実施例として作製し、この半導体光素子10の特性を測定した。
作製された半導体光素子10の構造は、以下の通りである。n型InPバッファ層202の厚みは2μm、n型InPバッファ層202のキャリア濃度は1×1018cm−3、活性層203の厚みは0.3μm、活性層203の発光波長は1.55μm、p型クラッド層204の厚みは2.0μm、p型クラッド層204のキャリア濃度は1×1018cm−3、p型InGaAsコンタクト層205の厚みは0.2μm、p型InGaAsコンタクト層205のキャリア濃度は1×1019cm−3である。また、p型InGaAsコンタクト層205上に形成された後に除去されたp型InPキャップ層の厚みは0.1μm、このp型InPキャップ層のキャリア濃度は1×1018cm−3である。また、図3(B)に示すメサ構造の深さは3μmとされた。埋め込み層208A,208BはFeドープInP層として形成され、埋め込み層208A,208Bの厚みは3μmとされた。
MMI領域の幅Wmは3μm〜9μmの範囲内で設定された。この幅Woの数値範囲に対して、上式(1)〜(4)を満たすようにMMI領域の長さLmが33〜200μmの範囲内に設定された。たとえば、MMI領域の幅Wmが4μmの場合、MMI領域の長さLmは44μmに設定された。また、シングルモード光導波路11Sの幅Woは1.5μmに、各シングルモード光導波路11Sの長さは45μm〜76μmの範囲内に、それぞれ設定された。また、MMI光導波路11Mの両端に接続された2個のシングルモード光導波路11S,11Sの長さの合計は、90μm〜152μmの範囲内に設定された。実施例の素子の全長はおよそ500μm〜600μmである。
図4は、駆動電流−光出力特性(I−L特性)を示すグラフである。このグラフ中の曲線L3が実施例の測定曲線である。一方、曲線L1は、高抵抗埋め込みヘテロ構造を持つ半導体レーザ(第1比較例)の測定曲線であり、曲線L2は、pnp接合型埋め込みヘテロ構造を持つ半導体レーザ(第2比較例)の測定曲線である。第1比較例と第2比較例ともにMMI領域を持たない。第1比較例の半導体レーザは、素子全体に亘って幅1.5μmのシングルモード光導波路を有している。実施例、第1比較例および第2比較例のいずれについても、パルス発振駆動と25℃の条件下で、クリーブ面(光出力端にコーティングを施さないへき開面)からの出力光を検出することにより測定が行われた。
図4に示されるように、低光出力領域では、第1比較例(MMI構造を持たない高抵抗BH半導体レーザ)の方が、第2比較例(pnp接合型BH半導体レーザ)よりも良好なI−L特性を有するが、高光出力領域では、第1比較例の光出力は飽和するので、第2比較例の方が第1比較例よりも良好なI−L特性を有する。しかしながら、MMI構造を持つ実施例は、低光出力領域と高光出力領域の双方において、第2比較例よりも良好なI−L特性を有することが分かる。実施例は、第2比較例と比べると、低い駆動電流でより大きな光出力を得ている。
図4のI−L特性の測定と同時に、駆動電流に対する抵抗の測定が行われた。図5は、実施例(Wm=4μm)と第1比較例の抵抗値の測定結果を示すグラフであり、図6は、実施例(Wm=4μm)と第2比較例の抵抗値の測定結果を示すグラフである。図5では、曲線P1が第1比較例の抵抗値を示し、曲線P3が実施例の抵抗値を示している。図6では、曲線P2が第2比較例の抵抗値を示し、曲線P3が実施例の抵抗値を示している。図5と図6の曲線P3,P3は同じものである。
図5によれば、全体的に、実施例の方が第1比較例よりも低い抵抗値を持つことが分かる。また、図6によれば、全体的に、実施例の方が第2比較例よりも低い抵抗値を持つことが分かる。
次に、図7、図8、図9および図10は、各種半導体レーザの特性を示すグラフである。すなわち、図7および図8のグラフにおいて、横軸は、半導体レーザから20mWの一定の光出力を得るために必要とした駆動電流(単位:mA)を示し、縦軸は、半導体レーザに200mAの一定の駆動電流を流したときに測定された光出力(単位:mW)を示している。
図7は、Wm=3μm、4μmの実施例(SI−BH)の特性と、第1比較例(SI−BH直線:MMI構造を持たない高抵抗BH半導体レーザ)の特性と、第2比較例(pnp−BH直線:pnp接合型BH半導体レーザ)の特性と、Wm=9μmの第3比較例(SI−BH)の特性とを示している。また、図8は、Wm=5μm、6μmの実施例(SI−BH)の特性と、第1比較例(SI−BH直線)の特性と、第2比較例(pnp−BH直線)の特性と、Wm=9μmの第3比較例(SI−BH)の特性とを示している。
一方、図9および図10のグラフにおいては、横軸は、半導体レーザから30mWの一定の光出力を得るために必要とした駆動電流(単位:mA)を示し、縦軸は、半導体レーザに300mAの一定の駆動電流を流したときに測定された光出力(単位:mW)を示している。図9は、Wm=3μm、4μmの実施例(SI−BH)の特性と、第2比較例(pnp−BH直線)の特性と、Wm=9μmの第3比較例(SI−BH)の特性とを示している。図10は、Wm=5μm、6μmの実施例(SI−BH)の特性と、第2比較例(pnp−BH直線)の特性と、Wm=9μmの第3比較例(SI−BH)の特性とを示している。
図7〜図10の特性を測定する際に、Wm=3μmの実施例の構造として1つの構造だけを作製したのではなく、MMI領域の長さLmを30μm〜42μmの範囲内で変化させてS/(Wo×L)=1.45〜1.55の範囲内の値を持つ複数の構造を作製した。これら構造の各々について図7に示す駆動電流と光出力とを測定し、その測定結果を図7にプロットした。Wm=4μmの実施例の場合、Lmを44μm〜60μmの範囲内で変化させてS/(Wo×L)=1.65〜1.92の範囲内の値を持つ複数の構造を作製した。Wm=5μmの実施例の場合、Lmを72μm〜82μmの範囲内で変化させてS/(Wo×L)=2.19〜2.33の範囲内の値を持つ複数の構造を作製した。Wm=6μmの実施例の場合、Lmを78μm〜114μmの範囲内で変化させてS/(Wo×L)=2.32〜2.85の範囲内の値を持つ複数の構造を作製した。そして、Wm=9μmの第3比較例の場合、Lmを173μm〜227μmの範囲内で変化させてS/(Wo×L)=3.71〜4.53の範囲内の値を持つ複数の構造を作製した。
第1比較例(SI−BH直線)についても複数の構造が作製され、第2比較例(pnp−BH直線)についても複数の構造が作製された。
一定の注入電流(駆動電流)に対する光出力が高く、一定の光出力を得るための駆動電流が低いことが、半導体光素子10を低消費電力で動作させるうえで望まれる特性であることから、図7〜図10のグラフの左上の領域、すなわち高光出力かつ低駆動電流の領域にプロットされた特性が好ましい。
先ず、図7および図8を参照しつつ、200mAの低駆動電流および20mWの低光出力の条件での測定結果を説明する。図7および図8のグラフに示されるように、Wm=3μm,4μmおよび5μmの実施例(SI−BH)は、200mAの低い駆動電流の供給に応じて、第1比較例(SI−BH直線)よりも高い約24mW以上の安定した光出力を得ることができた。図8に示されるように、Wm=6μmの実施例(SI−BH)の構造の中には、第1比較例(SI−BH直線)よりも高い約24mW以上の光出力を得た構造が存在することが分かる。
図7および図8に示されるように、Wm=3μm,4μm,5μmおよび6μmの実施例(SI−BH)の構造の中には、第2の比較例(pnp−BH直線)とほぼ同等の特性、あるいは、第2比較例(pnp−BH直線)よりも優れた特性を有する構造が存在することが分かる。図7に示されるように、特に、Wm=3μmおよび4μmの実施例(SI−BH)の構造は、安定した優れた特性を有している。
図7および図8から明らかなように、Wm=3μm,4μm,5μmおよび6μmの実施例(SI−BH)は、Wm=9μmの実施例(SI−BH)よりも優れた特性を有している。
次に、図9および図10を参照しつつ、300mAの低駆動電流および30mWの低光出力の条件での測定結果を説明する。図9および図10のグラフに示されるように、Wm=3μm,4μm,5μmおよび6μmの実施例(SI−BH)の構造の中には、第2比較例(pnp−BH直線)よりも高い光出力を得るとともに、第2比較例(pnp−BH直線)よりも低い駆動電流で30mWの光出力を得ている構造が存在する。特に、Wm=4μmおよび5μmの実施例(SI−BH)の構造は、第2比較例やWm=9μmの第3比較例と比べると、安定した優れた特性を有している。
(第2の実施形態)
次に、本発明に係る第2の実施形態について説明する。図11は、第2の実施形態の半導体光素子10の構成を概略的に示す上面図である。図12(A)〜図12(C)は、第2の実施形態の半導体光素子10の製造工程を概略的に示す断面図である。
図11に示されるように、この半導体光素子10は、シングルモード光導波路40〜48とMMI光導波路30〜33とギャップ構造の反射鏡50とが同一基板上にモノリシック集積された構造を有する波長可変レーザである。MMI光導波路30,31の各々は2×2(2ポート×2ポート)型の構造を有する。MMI光導波路32,33の各々は1×1(1ポート×1ポート)型の構造を有する。シングルモード光導波路42,43は、位相変調領域(マッハツェンダー型光変調器)を構成している。反射鏡50およびシングルモード光導波路46は、位相調整領域を構成し、MMI光導波路32,33およびシングルモード光導波路47は、レーザ領域(光能動領域)を構成している。図1および図2に示した基本構成は、このレーザ領域に適用することができる。
図12(A)〜図12(C)は、図11に示す位相変調領域、位相調整領域およびレーザ領域の製造工程を選択的に示す断面図である。以下、図12(A)〜図12(C)を参照しつつ、第2の実施形態の半導体光素子10の製造方法を説明する。
先ず、図12(A)に示すn型InP基板301の(100)面上に、n型InP層(たとえば、厚み2μm、キャリア濃度1×1018cm−3)、InGaAsPの量子井戸構造の活性層(たとえば、厚み0.3μm、発光波長1.55μm)およびp型InP層(たとえば、厚み20nm)をMOVPE法により順次積層して積層体を形成する。次いで、この積層体の上にCVD法によりSiOなどのマスク層(図示せず)を形成する。このマスク層にフォトリソグラフィによるパターニングを施してレーザ領域のみを被覆するマスクパターン305を形成する。その後、たとえばメタン系ガスを用いた反応性イオンエッチングにより光変調・位相調整領域の積層体を活性層の中間部程度まで加工し、引き続き、硫酸と過酸化水素水と水の混合液を用いたウェットエッチングによりInGaAsP活性層を選択的に除去する。この結果、図12(A)に示す構造が得られる。図12(A)に示されるように、n型InPバッファ層302上のレーザ領域のみに、活性層303、p型InPクラッド層304およびマスクパターン305が形成されている。
次に、図12(B)に示されるように、光変調・位相調整領域で、n型InPバッファ層302上に、InGaAsP層306(たとえば、厚み0.3μm、発光波長1.40μm)およびp型InP下部クラッド層307(たとえば、厚み20nm)をバットジョイント接合技術を用いて形成する。ここで、ウェットエッチングにより選択的にInGaAsP活性層が選択的に除去された先の工程では、マスクパターン305に対してInGaAsP活性層303のサイドエッチングが進行して庇部が形成される。この庇部が、活性層303とInGaAsP層306との接合面でのInGaAsP層306のせり上がり成長を抑制する。この結果、レーザ領域の光導波路層の高さと、位相調整領域および光変調器領域共通の光導波路層の高さとが一致するため当該接合面での結合損失が抑制されるようにバットジョイント接合を実現できる。その後、マスクパターン305は除去される。
次に、図12(C)に示されるように、光変調・位相調整領域とレーザ領域との双方で、積層構造上に、p型InP上部クラッド層308(厚み2.5μm、キャリア濃度1×1018cm−3)、p型InGaAsコンタクト層309(厚み0.2μm、キャリア濃度1×1019cm−3)およびp型InPキャップ層310(厚み0.05μm、キャリア濃度1×1018cm−3)を順次積層する。
その後、上記第1の実施形態に係る図3(A)〜図3(C)の製造工程と同様の工程を実行することにより図11に示した可変波長レーザが作製される。図13(A)は、図11に示す位相調整領域のC−C'線に沿った断面を概略的に示す図であり、図13(B)は、図11に示すレーザ領域のB−B'線に沿った断面を概略的に示す図である。
図13(A)に示される構造は、n型InP基板301と、このn型InP基板301上に形成されたInGaAsP層306を含みかつ凸形状を有するハイメサ構造と、を備える。このメサ構造は、InGaAsP層306、p型InP下部クラッド層307、p型InP上部クラッド層308、p型InGaAsコンタクト層309およびマスクパターン311からなる積層構造である。このハイメサ構造の両側面を被覆するように高抵抗半導体からなる埋め込み層312A,312Bが形成されている。
一方、図13(B)に示される構造は、n型InP基板301と、このn型InP基板301上に形成された活性層303を含みかつ凸形状を有するハイメサ構造と、を備える。このハイメサ構造は、活性層303、p型InPクラッド層304、p型InP上部クラッド層308、p型InGaAsコンタクト層309およびマスクパターン311からなる積層構造である。このメサ構造の両側面を被覆するように高抵抗半導体からなる埋め込み層312A,312Bが形成されている。
図13(A)および図13(B)のハイメサ構造は、マスクパターン311をマスクとしたドライエッチングにより全領域一括で形成される。また、埋め込み層312A,312Bは全領域一括で埋め込み成長される。よって、比較的簡素な工程でモノリシック集積を実現することが可能である。また、半導体レーザや光増幅器などの光能動素子の電流狭窄層(電流ブロック層)312A,312B(図13(B))を容易に形成できる。更に、光変調器などの光制御素子の形成領域では、高抵抗層である埋め込み層312A,312B(図13(A))は、横モード制御層あるいは光導波路の側面保護層として機能し得るので、半導体光素子10の信頼性を向上させる役割を果たす。
以上、図面を参照して本発明の種々の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。たとえば、上記実施形態において、層厚やキャリア濃度を示したが、これらは結晶成長条件やレーザ構造に応じて適切に設定されるべきものであり、限定されるものではない。
上記の活性層130,203,303の構成材料は、InGaAsPのみならず、InGaAsやAlGaInAsでもよい。活性層130,203,303は、量子井戸構造に限らず、バルク構造でもよい。
本発明に係る実施形態の半導体光素子の基本構成を概略的に示す上面図である。 図1に示した半導体光素子の断面を概略的に示す斜視図である。 (A)〜(C)は、本発明に係る第1の実施形態の半導体光素子の製造工程を概略的に示す断面図である。 駆動電流−光出力特性(I−L特性)を示すグラフである。 抵抗値の測定結果を示すグラフである。 抵抗値の測定結果を示すグラフである。 各種半導体レーザの特性を示すグラフである。 各種半導体レーザの特性を示すグラフである。 各種半導体レーザの特性を示すグラフである。 各種半導体レーザの特性を示すグラフである。 本発明に係る第2の実施形態の半導体光素子の構成を概略的に示す上面図である。 (A)〜(C)は、第2の実施形態の半導体光素子の製造工程を概略的に示す断面図である。 (A)は、図11に示す位相調整領域のC−C'線に沿った断面を概略的に示す図であり、(B)は、図11に示すレーザ領域のB−B'線に沿った断面を概略的に示す図である。
符号の説明
10 半導体光素子
11S シングルモード光導波路
11M マルチモード干渉(MMI)光導波路
30〜33 MMI光導波路
40〜48 シングルモード光導波路
50 反射鏡
101 半導体基板
108A,108B 埋め込み層
102 n型バッファ層
103 活性層
104 クラッド層

Claims (10)

  1. 基板と、
    前記基板上に形成された活性層を含むメサ構造の光導波路と、
    前記メサ構造の両側面を被覆する高抵抗半導体からなる埋め込み層と、
    を備え、
    前記メサ構造の光導波路は、複数のシングルモード光導波路と、前記シングルモード光導波路を介して光学的に直列で結合された1個以上のマルチモード干渉光導波路と、を含み、
    前記光導波路全体の光伝搬方向の断面積は、前記光導波路の全長と前記シングルモード光導波路の幅との積の1.4倍以上3倍以下の範囲内である、半導体光素子。
  2. 請求項1記載の半導体光素子であって、前記シングルモード光導波路の幅は2μm以下である、半導体光素子。
  3. 請求項1または2記載の半導体光素子であって、光能動素子が形成された能動領域と光受動素子が形成された受動領域とを有し、前記能動領域と前記受動領域とが前記基板上にモノリシック集積されており、前記能動領域および前記受動領域は共に前記メサ構造の光導波路を含む、半導体光素子。
  4. 請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の半導体光素子であって、前記マルチモード干渉光導波路の幅は6μm以下である、半導体光素子。
  5. 請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の半導体光素子であって、前記メサ構造はIII−V族化合物半導体材料からなる、半導体光素子。
  6. 基板上に活性層を含む積層構造を形成するステップと、
    前記積層構造をエッチングにより加工してメサ構造の光導波路を形成するステップと、
    前記メサ構造の両側面を被覆するように高抵抗半導体からなる埋め込み層を形成するステップと、
    を備え、
    前記メサ構造の光導波路は、複数のシングルモード光導波路と、前記シングルモード光導波路を介して光学的に直列で結合された複数のマルチモード干渉光導波路と、を含み、
    前記光導波路全体の光伝搬方向の断面積は、前記光導波路の全長と前記シングルモード光導波路の幅との積の1.4倍以上3倍以下の範囲内である、半導体光素子の製造方法。
  7. 請求項6記載の半導体光素子の製造方法であって、前記シングルモード光導波路の幅は2μm以下である、半導体光素子の製造方法。
  8. 請求項6または7記載の半導体光素子の製造方法であって、光能動素子が形成された能動領域と光受動素子が形成された受動領域とが前記基板上にモノリシック集積され、前記能動領域および前記受動領域は共に前記メサ構造の光導波路を含む、半導体光素子の製造方法。
  9. 請求項6から8のうちのいずれか1項に記載の半導体光素子の製造方法であって、前記マルチモード干渉光導波路の幅は6μm以下である、半導体光素子の製造方法。
  10. 請求項6から9のうちのいずれか1項に記載の半導体光素子の製造方法であって、前記メサ構造はIII−V族化合物半導体材料からなる、半導体光素子の製造方法。
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