JPH0590637U - ディスク駆動装置 - Google Patents

ディスク駆動装置

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JPH0590637U
JPH0590637U JP3256592U JP3256592U JPH0590637U JP H0590637 U JPH0590637 U JP H0590637U JP 3256592 U JP3256592 U JP 3256592U JP 3256592 U JP3256592 U JP 3256592U JP H0590637 U JPH0590637 U JP H0590637U
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disk
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスクカートリッジのシヤッタの上面片、
下面片が開くことなく、ローディング動作が円滑に行な
え、薄型化を図かることができるディスク駆動装置を提
供する。 【構成】 カートリッジホルダ15に磁気ヘッド保護壁
79とシヤッタ59用の規制部80を一連で一体に形成
したため、カートリッジホルダ15に設けたシヤッタ5
9用の規制部80でディスクカートリッジ14のシヤッ
タ59の上面片81を押え、シヤッタ59が開くことが
なく上側磁気ヘッド9にぶつかったりして部品を損傷さ
せることなく、また、ディスクカートリッジ14のシヤ
ッタ59の下面片82を押える押え部材83を設けたた
め、押え部材83でディスクカートリッジ14のシヤッ
タ59の下面片82を押え、シヤッタ59が開くことが
なく下側磁気ヘッド8にぶつかったりして部品を損傷さ
せることない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はディスク駆動装置に係り、特に、情報記録媒体としての磁気ディスク を収納してなるディスクカートリッジを装着して使用されるディスク駆動装置に 関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のディスク駆動装置は、下カバーと、アルミ合金からなるシャー シと、シャーシに昇降可能に支持され、ディスクカートリッジが装置内へ挿入さ れるとこれを保持するカートリッジホルダと、ディスクカートリッジのケース内 に収納されている磁気ディスクを搭載するためのターンテーブルと、シャーシの 底面側に配設されてターンテーブルを回転駆動するスピンドルモータと、スピン ドルモータに取付けたバックヨークと、スピンドルモータに接続したプリント基 板と、ターンテーブル上にロードされた磁気ディスクの両面に対して信号の書き 込み/読み出しを行う上側磁気ヘッドおよび下側磁気ヘッドと、自由端部に上側 磁気ヘッドを保持して回動可能なホールドケースと、下側磁気ヘッドを保持する とともにホールドケースを回動支持するキャリッジと、このキャリッジを磁気デ ィスクの半径方向に移送するステッピングモータとから主に構成されている。
【0003】 カートリッジホルダの昇降動作は、移動可能なスライド板の動作に連動する公 知のカム機構によつて行われる。すなわち、カートリッジホルダ内の最奥部まで ディスクカートリッジが挿入されると、ディスクカートリッジのシヤッタを開放 した状態でエジェクトアームがロックレバーによりロックされ、これと同時にス ライド板のロックが外れ、ばねの弾性力によつてスライド板がカートリッジ挿入 口側へ移動し、この移動に伴つてカム機構によりカートリッジホルダがロード位 置まで降下する。また、カートリッジホルダがロード位置にあるとき、スライド 板に連結されているエジェクト釦を押し込むと、スライド板が奥側へ移動するの に伴つて、カム機構によりカートリッジホルダが上昇するとともに、ロックレバ ーおよびエジェクトアームが回転してディスクカートリッジはシヤッタを閉鎖し た状態でカートリッジ挿入口側へ移動し、カートリッジ挿入口から装置外へ排出 される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、この種のディスク駆動装置は薄型化が要望されているが、ディスク 駆動装置の薄型化を図かると、ディスクカートリッジと上側下側磁気ヘッドとの 距離が近づくことから、ディスクカートリッジのシヤッタの上面片、下面片が開 いてその縁部が上側、下側磁気ヘッドにぶつかり、シヤッタ、上側磁気ヘッドを 損傷させるとともに、ローディング動作が円滑に行われない虞れがあり、薄型化 の障害となっていた。
【0005】 本考案はこのような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ディスクカー トリッジのシヤッタの上面片、下面片が開くことなく、ローディング動作が円滑 に行なえ、薄型化を図かることができるディスク駆動装置を提供することにある 。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した本考案の目的は、ディスク状に形成された情報記録ディスクを収納し たディスクカートリッジを保持するカートリッジホルダと、このカートリッジホ ルダを昇降動作させ、保持したディスクカートリッジ内の情報記録ディスクをタ ーンテーブル上にロードし、またターンテーブル上からアンロードさせる昇降手 段と、ターンテーブルを回転駆動する回転駆動手段と、情報記録ディスクに対し て信号の書き込み及び/又は読み出しを行う上下ヘッドと、この上下ヘッドを支 持すると共に情報記録ディスクに対して接近・離反自在に支持する上下ヘッド支 持手段と、カートリッジホルダに設けられ、前記上下ヘッドの出入りする開口部 と、カートリッジホルダに設けられ、前記開口部を開放・閉鎖するシヤッタとを 備えたディスク駆動装置において、前記カートリッジホルダに磁気ヘッド保護壁 を設けると共に、この磁気ヘッド保護壁と一連で一体に、前記シヤッタの上シヤ ッタ片の浮き上がりを規制する規制部を形成した第1の手段によって達成される 。
【0007】 上記した本考案の目的は、ディスク状に形成された情報記録ディスクを収納し たディスクカートリッジを保持するカートリッジホルダと、このカートリッジホ ルダを昇降動作させ、保持したディスクカートリッジ内の情報記録ディスクをタ ーンテーブル上にロードし、またターンテーブル上からアンロードさせる昇降手 段と、ターンテーブルを回転駆動する回転駆動手段と、情報記録ディスクに対し て信号の書き込み及び/又は読み出しを行う上下ヘッドと、この上下ヘッドを支 持すると共に情報記録ディスクに対して接近・離反自在に支持する上下ヘッド支 持手段と、カートリッジホルダに設けられ、前記上下ヘッドの出入りする開口部 と、カートリッジホルダに設けられ、前記開口部を開放・閉鎖するシヤッタとを 備えたディスク駆動装置において、前記ディスクカートリッジの前記シヤッタの 下シヤッタ片の浮き上がりを押える押え部材を設けた第2の手段によって達成さ れる。
【0008】
【作用】
上記第1の手段によれば、カートリッジホルダ15に磁気ヘッド保護壁79と シヤッタ59用の規制部80を一連で一体に形成したため、従来、ディスクカー トリッジ14のシヤッタ59の上面片81が開いてその縁部が上側磁気ヘッド9 にぶつかり、シヤッタ59、上側磁気ヘッド9を損傷させるとともに、ローディ ング動作が円滑に行われない虞れがあり、特に、ディスク駆動装置1の薄型化を 図る場合に前述した虞れが高くなって薄型化の障害となっていたが、カートリッ ジホルダ15に設けたシヤッタ59用の規制部80でディスクカートリッジ14 のシヤッタ59の上面片81を押え、シヤッタ59が開くことがなく上側磁気ヘ ッド9にぶつかったりして部品を損傷させることなく、ローディング動作を円滑 に行える。
【0009】 上記第2の手段によれば、ディスクカートリッジ14のシヤッタ59の下面片 82を押える押え部材83を設けたため、押え部材83でディスクカートリッジ 14のシヤッタ59の下面片82を押え、シヤッタ59が開くことがなく下側磁 気ヘッド8にぶつかったりして部品を損傷させることなく、ローディング動作を 円滑に行える。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0011】 図1ないし図23は本考案の一実施例に係るディスク駆動装置を説明するため のもので、図1は本考案の一実施例に係るディスク駆動装置を示す平面図、図2 は本考案の一実施例に係るディスク駆動装置のカートリッジホルダ及びディスク カートリッジを透過して示す平面図、図3は本考案の一実施例に係るディスク駆 動装置のカートリッジホルダを取り除いて示す平面図、図4(a),(b),( c)は本考案の一実施例に係るディスク駆動装置のディスクカートリッジの挿入 動作を示す説明図、図5(a),(b)は本考案の一実施例に係るディスク駆動 装置のカートリッジホルダのガイド状態を示す要部側面図及び平面図、図6(a ),(b)は本考案の一実施例に係るディスク駆動装置のカートリッジホルダの ガイド状態を示す要部側面図及び平面図、図7は本考案の一実施例に係るディス ク駆動装置のキャリッジ駆動機構部分を示す説明図、図8は本考案の一実施例に 係るディスク駆動装置の分解斜視図、図9は本考案の一実施例に係るディスク駆 動装置の分解斜視図、図10(a),(b)は本考案の一実施例に係るディスク 駆動装置のディスクカートリッジ押え機構部分のアンロード、ロード状態を示す 説明図、図11は本考案の一実施例に係るディスク駆動装置のフレキシブルプリ ント基板(FPC)の配置を示す説明図、図12は本考案の一実施例に係るディ スク駆動装置のスピンドルモータ−キャリッジ方向における縦断面図、図13は 本考案の一実施例に係るディスク駆動装置のスピンドルモータ−回路素子方向に おけるを示す縦断面図、図14は本考案の一実施例に係るディスク駆動装置のF PC押え状態を示す縦断面図、図15は本考案の一実施例に係るディスク駆動装 置のスピンドルモータ付近の縦断面図、図16(a),(b)は本考案の一実施 例に係るディスク駆動装置のFPC接続前、後の状態を示す説明図、図17は本 考案の一実施例に係るディスク駆動装置のコネクタを示す説明図、図18は本考 案の一実施例に係るディスク駆動装置における斜め挿入の原理を示す説明図、図 19は本考案の一実施例に係るディスク駆動装置のヘッドの最内周位置と最外周 位置を示す説明図、図20(a),(b),(c)は本考案の一実施例に係るデ ィスク駆動装置におけるディスクカートリッジのシヤッタ押え部材を示す正面図 、側面図、及び部分正面図、図21は本考案の一実施例に係るディスク駆動装置 に使用するディスクカートリッジの底面図、図22は図11に対応する従来のデ ィスク駆動装置のプリント基板の配置を示す説明図、図23は図17に対応する 従来のディスク駆動装置のコネクタを示す説明図である。
【0012】 これらの図において、ディスク駆動装置1は、下カバー2と、下絶縁シート3 と、スピンドルモータ4に接続されたフレキシブルプリント基板(FPC)5と 、FPC5上に配設された上絶縁シート6と、上絶縁シート6を介して配設され たシャーシ7と、このシャーシ7上に設けられ、先端に一対の磁気ヘッド8,9 を備えたキャリッジ10と、キャリッジ10を後述の磁気ディスク11の半径方 向に移送するキャリッジ移送装置12と、シャーシ7上に突出しシャーシ7に取 付られたスピンドルモータ4によって回転駆動されるターンテーブル13と、デ ィスクカートリッジ14を装置内で保持するとともに、シャーシ7に対して垂直 な方向に昇降自在に支持されたカートリッジホルダ15と、カートリッジホルダ 15を昇降動作させるスライド板18と、ディスクカートリッジ14をロード位 置まで導入し、ロード位置から排出位置まで押し出すエジェクトレバー16と、 上カバー17とから主に構成されている。
【0013】 シャーシ7は、アルミ合金のプレス加工によって形成され、図1において上側 にあたるディスク駆動装置1の後部側にキャリッジ移送装置12が設けられ、下 側にあたる前部側にターンテーブル13が設けられ、さらにこのターンテーブル 13を中心としてカートリッジホルダ15およびスライド板18が設けられてい る。また、シャーシ7には、スピンドルモータ4を露出する開口部92が設けら れている。
【0014】 回路基板として、従来のプリント基板に換えてフレキシブルプリント基板(F PC)5を使用すると共に、このFPC5にスピンドルモータ4の軸とベアリン グを貫通する開口部(図示せず)を設け、下カバー2にはスピンドルモータ4を 露出する開口部28を設け、FPC5を挾持してバックヨーク(モータヨーク) 22が固設されている。このスピンドルモータ4のバックヨーク22を下カバー 2の開口部28内に挿入して組み込むようにしてある。このFPC5は例えば両 面テープ等によってバックヨーク22の上面に貼着すればよい。20はシャーシ 7に突出形成したFPC押え部、21はシャーシ7とバックヨーク22を締結し ているネジ、23はIC素子、24はチップ部品である。また、シャーシ7は部 品高さに制限の無いところは凸形状にし、制限のあるところは凹形状にし、図1 2に示すように、シャーシ7の下面は下カバー2に密着され、また、FPC5を 介在している部分では、シャーシ7は、FPC5及びIC素子23及びチップ部 品24を収納するように凸形状部26とされている。この凸形状部26によって 形成された空間にチップ部品24は収納されているが、IC素子23は高いので シャーシ7に開口部27が形成されてIC素子23を開口部27内に納めるよう にしている。そして、ステッピングモータ25の回路部品をFPC5に搭載した ので、バックヨーク22を小さくできる。また、0TRセンサ、ステッピングモ ータ25、スピンドルモータ4を1枚のFPC5で結合し、各種のスイッチ90 もFPC5に直接、半田付けできる。このように、下カバー2にFPC5を密着 させているので、下カバー2で基準位置を出せると共に、剛性を高めることがで きる。また、FPC5をバックヨーク22に貼着させているので、バックヨーク 22にFPC5を取付けられるようにしておく必要がなく、したがって、バック ヨーク22を小型化でき、下カバー2に開口部28を形成してこの開口部28に スピンドルモータ4の小さくしたバックヨーク22を一部入れているので、高さ を低くできる。
【0015】 キャリッジ移送装置12は、図8に示すように、下側磁気ヘッド8を搭載した キャリッジ10と、このキャリッジ10の反磁気ヘッド搭載端で揺動自在に支持 され、上側磁気ヘッド9を搭載したホールドケース29と、キャリッジ10の中 央下部でこのキャリッジ10を支持するガイドシャフト30と、ガイドシャフト 30と平行に配設され、外周部に螺旋状の送り溝31が刻設されたスクリューシ ャフト32と、キャリッジ10に突設され、フオロワピン33とフオロワバネ3 4を支持する支持部材35とから主に構成されている。36はガイドシャフト3 0をシャーシ7に固定するガイドシャフト押え部材である。このキャリッジ10 は、軸受を介してガイドシャフト30に摺動自在に支持され、ターンテーブル1 3に装着された磁気ディスク11の半径方向に沿って移動自在になっている。こ のフオロワピン33は、図7に示すように、支持部材35に一体成形され、また 、フオロワバネ34は支持部材35の下面に止めネジ37により固定されている 。フオロワピン33は、送り溝31の傾き方向と一致させて突設され、フオロワ バネ34とフオロワピン33とでスクリューシャフト32を弾性的に挾持してフ オロワピン33の送り溝31からの離脱を防止している。キャリッジ10の支持 部材35の下面38を斜面に形成してその先端程細くし、その下面38に止めネ ジ37によりフオロワバネ34が固定されているので、水平に配置したフオロワ バネに比べて斜めに配置したフオロワバネ34はその厚みを薄くしても必要な弾 性力を得ることができる。また、支持部材35を厚く(剛性が高く)できる。
【0016】 スクリューシャフト32は、図1、図8に示すように、一端側がステッピング モータ25に連結され、ステッピングモータ25の回転と同期して回転するよう になっている。そして、スクリューシャフト32が回転すると、フオロワピン3 3がその回転運動を直線運動に変換し、キャリッジ10はスクリューシャフト3 2の回転量に応じてガイドシャフト30に沿って往復動し、指令された磁気ディ スク11のトラック位置に移送される。39はスクリューシャフト32及びステ ッピングモータ25を保持する保持枠である。
【0017】 このカートリッジホルダ15は図8に示すように、両側にコの字状のカートリ ッジ保持部40と、カートリッジ保持部40を連結する薄板からなる上面部41 とから一体的に形成され、カートリッジ保持部40の下側部分でディスクカート リッジ14の下面を支持し、その他の下面部分は全て開放され、ターンテーブル 13と磁気ディスク11の後述のハブ42とが対向できるようになっており、ま た、カートリッジ挿入側Aに、カートリッジ挿入口43を備えている。カートリ ッジホルダ15のカートリッジ保持部40には、さらに後述するシャーシ7の案 内溝部44及び案内切欠部45に係合する突起46,46とが形成されている。 また、カートリッジホルダ15はコイルばね(図示せず)により常時シャーシ7 方向へ弾性付勢されている。
【0018】 シャーシ7の側板47,48の内面には、図2、図5、図6に示すように、カ ートリッジホルダ15のカートリッジ保持部40に配設された突起46を案内す る案内溝部44および案内切欠部45がそれぞれ形成され、カートリッジホルダ 15はこの案内溝部44および案内切欠部45のガイドに沿ってシャーシ7に対 し略垂直に移動して磁気ディスク11のローディングおよびアンローディングを 行なうことが可能になっている。この移動は、カートリッジホルダ15の上面に 配設され、その上面に沿って平行に移動可能なスライド板18の動作に応じて垂 直移動させるような後述するカム機構によって行われ、カートリッジホルダ15 がロード状態あるときスライド板18に連結されているエジェクトボタン91を シャーシ7の奥行き方向Bに押し込むと、その移動にともなってカートリッジホ ルダ15が上方すなわちアンローディング方向に押し上げられる。
【0019】 スライド板18は、図1、図4に示すように、カートリッジホルダ15の上面 に装着されており、カートリッジホルダ15(シャーシ7)に対して前後方向の スライド運動が許容されている。このスライド板18は上面板49と、その上面 板49の両側縁から下方に折り曲げ形成された側板50,50が設けられている 。そのスライド板18の側板50,50の一方には、非ロード時に上記突起46 が当接し摺動するシャーシ7の上面に平行な平行カム部51,52と、ローディ ング動作時にカートリッジホルダ15を下降させ、エジェクト動作時に上昇させ るためのシャーシ7に対し後部(奥)側に下り勾配に形成された傾斜カム部53 ,54が前、後2ヵ所に設けられている。この前、後の平行カム部51,52は 、カートリッジ挿入側Aに近い方(平行カム部51)が、奥側(平行カム部52 )より高く設定され、後述するように、ディスクカートリッジ14は斜めに挿入 され、その後、カートリッジホルダ15が下降されてロード位置となるとディス クカートリッジ14は水平状態となる。また、スライド板18はスライドスプリ ング55により常時カートリッジ挿入側Aに付勢されている。このスライド板1 8はエジェクトレバー16によりロード位置、即ち押し込み位置でロックされ保 持される。この平行カム部51,52、傾斜カム部53,54、案内溝部44、 案内切欠部45、および突起46等によってカム機構が構成されている。このス ライド板18には複数の操作ボタン取付部56,56…が一体に設けられている もので、所望の個所の操作ボタン取付部56を除いて他の操作ボタン取付部56 を取り除くようにし、スライド板18の所望の個所の操作ボタン取付部56を切 断するだけで例えば図8に示すタイプとし、ユーザーの各種の要望に合わせるこ とができる。
【0020】 カートリッジホルダ15の図1右上の部分には、エジェクトレバー16がエジ ェクトスプリング57により常時エジェクト方向(反時計方向)に弾性付勢され た状態で支軸58に揺動自在に支持されている。このエジェクトレバー16の揺 動端には、そのエジェクトレバー16の回動動作と共に、シヤッタ59の側端に 当接してディスクカートリッジ14のシヤッタ59を開放するようになっている 。尚、エジェクトレバー16は、ディスクカートリッジ14を挿入してカートリ ッジホルダ15が降下すると、図示していないロック部材に係合し、これにより エジェクトレバー16の矢印C方向の回動が阻止され、エジェクトレバー16が 押し込まれた状態でロックされることになる。
【0021】 また、図1、図8に示すように、ホールドケース29のアーム部60が当接し て、カートリッジホルダ15のホールドケース29を口開きさせるアーム部当接 部61の端部は上方に屈曲形成されたガイド片62が延設されている。アーム部 当接部61の端部がキャリッジ10の移送動作により、引き回されている磁気ヘ ッド接続用のFPCケーブル63に近づいてもアーム部当接部61の端部に突き 当たりFPCケーブルを破損することなく、アーム部当接部61の端部に突き当 たらないようにガイド片62によってFPCケーブル63をガイド片62の下面 にガイドさせている。
【0022】 ディスクカートリッジ14は、図21に示すように、合成樹脂製の硬質のケー ス64内に可撓性を有する磁気ディスク11を収納したもので、このケース64 の一方の端部には金属製のシヤッタ59が内蔵するばね(図示せず)により常時 閉鎖方向(矢印D方向)に弾性付勢された状態で、往復動自在に装着されている 。このシヤッタ59の所定位置には、ケース64に形成されたヘッド挿入孔65 とほぼ同形状の開口66が設けられており、シヤッタ59開放時に、ヘッド挿入 孔65と上記開口66とが一致して、ケース64外から磁気ヘッド8,9が磁気 ディスク11に摺接できるようになっている。このケース64の底面には、さら に、磁気ディスク11のハブ42がケース外に露出するためのハブ突出孔67と 、ディスクカートリッジ14の位置決め用の位置決め穴68、および側面側にも 開口したローディング用の係合溝69が形成されている。
【0023】 図9、図16に示すように、FPC5の半田付部70の一部をプリント基板( PCB)71の半田付部72と重ね合わせないようにしたPCB71とFPC5 との半田付け構造としてあり、73はPCB71に形成された銅箔部、74はF PC5に形成された銅箔部である。溶融されてPCB71とFPC5との間から 溢れ出た半田75は、図16(b)に示すように、レジスト76により遮られて PCB71側には洩れずに、開放されているFPC5の半田付部70の一部から FPC5側に洩れるが、FPC5の接続部付近はレジスト77により覆われてい るので、隣接する接続端子78が溢れ出た半田75で接続されることがない。
【0024】 図1、図8、図10に示すように、カートリッジホルダ15に磁気ヘッド保護 壁79とシヤッタ59用の規制部80を一連で一体に形成したため、シヤッタ5 9用の規制部80でディスクカートリッジ14のシヤッタ59の上面片81を図 16(b)に示すように、押えるので、シヤッタ59が開くことがなく上側磁気 ヘッド9にぶつかったりして部品を損傷させることなく、ローディング動作を円 滑に行える。
【0025】 また、図2、図3、図10に示すように、ディスクカートリッジ14のシヤッ タ59の下面片82を押える押え部材83が設けられており、この押え部材83 は図20に示すように上面から見て略コ字型に形成され、且つカートリッジホル ダ15内に挿入されるディスクカートリッジ14のシヤッタ59の下面片82に 圧接するように上方に屈曲形成されている。この押え部材83の略コ字型部分は 、前述したシャーシ7の開口部27の形状に合わせてある。なお、押え部材83 の基部には前記ガイドシャフト押え部材36が一体に形成されている。この押え 部材83で図16(b)に示すように、ディスクカートリッジ14のシヤッタ5 9の下面片82を押えるので、シヤッタ59が開くことがなく下側磁気ヘッド8 にぶつかったりして部品を損傷させることなく、ローディング動作を円滑に行え る。
【0026】 図1、図17に示すように、シャーシ7に取付けたコネクタ84を、ディスク 駆動装置1の側面より引き込んで配置してある。この引き込み量は例えばコネク タ84の長さ+補強板85の長さ分である。これにより、コネクタ84に常用さ れている補強板85により、コネクタ84から引き出されているコード86が比 較的大きな弧を取りながら例えば上方へ引き回されても、前記弧の略半径分のス ペースをシャーシ7内の遊んでいた空間に吸収し、ディスク駆動装置1の外部に 余分なスペースを必要としない。
【0027】 図11に示すように、片面又は多層のFPC5を回路基板として構成され、屈 曲性のあるFPC5を用いてある。従来、図22に示すように主要部品を搭載す るメインPCB100と、スピンドルモータ駆動回路101を搭載するモータP CB102より構成されている。2枚のPCB100,102同志の接続はもと より、非主要部品(HD,STP,0TRセンサ等)をPCB100,102に 接続する必要があるため、接続個所も多く、一定数のコネクタが必要であった。 しかしながら、前記実施例によれば、コネクタレス化により、コネクタ分の部品 点数の削減とコストダウンができ、また、コネクタがないことでシャーシ7に孔 を穿けなくて済むので、剛性の向上して薄型のディスク駆動装置1を設計する制 約が少なくなる。また、FPC化により、更なる薄型ディスク駆動装置1の設計 が可能となり、また、従来のFPCが使用されている主要部品のFPCがなくな って大幅な部品点数の削減とコストダウンが可能となり、また、通常PCBに対 しディスク駆動装置1の軽量化が可能となり、また、従来の硬いPCBでは使え なかった空間を使用できることでディスク駆動装置1の薄型化が可能となり、ま た、形状の工夫によってFPC単品のコストダウンが可能となり、また、ディス ク駆動装置1全体で見た場合の接続回数の減少による製造コストの削減が可能と なり、また、ディスク駆動装置1に振動を与えた時に共振モードが低周波数にな るので、メカ側への影響が少なくて環境性能が向上し、また、FPC5の剛性が 低いことによりシャーシ7へ取付けたときに歪が発生せず、アタッチメントへの 影響が小さい。このように、可動部品(HD,0TRセンサ等)へも柔軟に直接 接続が可能となる。コネクタ84はI/F用の1個のみとなり、内部構成的には コネクタレス基板が達成できる。
【0028】 ディスクカートリッジ14の挿入に際しては、前述したように、カートリッジ ホルダ15がその奥側を下位置とし0.5°傾斜して保持されているため、上下 側磁気ヘッド8,9が磁気ディスク11の最内周にある位置で、磁気ディスク1 1の上面が上側磁気ヘッド9に突き当らず、かつ上下側磁気ヘッド8,9が磁気 ディスク11の最外周にある位置で、ディスクカートリッジ14(磁気ディスク 11)の下面が下側磁気ヘッド8に突き当らないように、ディスクカートリッジ 14(磁気ディスク11)が斜めに傾けて挿入されることになる。つまり、ディ スクカートリッジ14をカートリッジホルダ15に挿入する際に、図18示すよ うに、ディスクカートリッジ14の下面とターンテーブル13の軸先端87との 距離と、ディスクカートリッジ14の上面と最内周位置での上側磁気ヘッド9と の距離と、ディスクカートリッジ14の下面と最外周位置での下側磁気ヘッド8 との距離とを、例えば等距離に設定しているので、tanα×r=tであり(た だし、α:ディスクカートリッジ14の挿入傾斜角、r:ターンテーブル13の 軸87から上下側磁気ヘッド8,9の最外周位置までの距離、t:上下側磁気ヘ ッド8,9の最外周位置でのディスクカートリッジ14の下降許容量とする)、 ここで、r=39.5mm、t=0.35mm〔この数値は、ディスクカートリ ッジ14の厚みt1’=3.3mmで誤差が±0.2mmあるから厚みt1=3 .5mmで、ディスクカートリッジ14のそりd1=4.2mmであり、したが って、t=(d1−t1)/2=(4.2mm−3.5mm)/2=0.35m mである〕とすると、α=0.5°となる。したがって、上側磁気ヘッド9の最 内周位置でのディスクカートリッジ14の下降量は、ほぼr1×tan0.5° (ただしr1:ターンテーブル13の軸から最内周位置での上側磁気ヘッド9ま での距離とする)であり、従来のディスクカートリッジの平行挿入に比べて前記 実施例にあっては、r1×tanα分、ディスク駆動装置1全体の厚みを薄くす ることができる。
【0029】 なお、88はカートリッジ挿入口側Aに取付けられた開閉扉、89は開閉扉8 8を開閉自在に取付けた前面板、90はメデアINあるいは1/2・4MBある いはライトプロテクト等の検出スイッチである。
【0030】 次に、上記のように大略構成された磁気ディスク駆動装置1のローディングお よびアンローディングの動作について説明する。
【0031】 図4(a)に示すアンロードの状態からディスクカートリッジ14を挿入する と、最初、アンロード位置では斜め状態で挿入される。そして、ディスクカート リッジ14の先端のシヤッタ59の側面にエジェクトレバー16の回動端が当接 し、さらにディスクカートリッジ14を押し込むと、エジェクトレバー16はそ の支軸58を中心として回動し、このエジェクトレバー16の回動端によってシ ヤッタ59が解放されながら奥に進む。そして、ディスクカートリツジ14がカ ートリッジホルダ15の最奥部まで挿入されると、図示しないが、スライド板1 8のロックが外れ、スライドスプリング55の弾性力によってスライド板18が 図1下方向(磁気ディスク駆動装置1の前面方向)に移動する。このスライド板 18が解除された時点でシヤッタ59は全開となる。また、スライド板18を矢 印B方向にスライド移動させ、ディスクカートリッジ14のハブ42がターンテ ーブル13の真上に位置し、これ以上ディスクカートリッジ14を導入できない 位置にきたときに、図4(b)に示すように、丁度カートリッジホルダ15の突 起46がスライド板18の側板47に形成された傾斜カム部53,54の上部に 位置するように設定してある。これにより、スライド移動させられたスライド板 18は、カートリッジホルダ15をベース方向に付勢する弾性力と、スライド板 18の側面に形成した傾斜カム部53,54との作用により矢印B方向にさらに 移動し、カートリッジホルダ15は案内溝部44および案内切欠部45に沿って シャーシ7側に垂直に降下して磁気ディスク11がターンテーブル13にロード され、図4(b)に示すように、磁気ヘッド8,9がヘッド挿入孔65からケー ス64内に侵入して磁気ディスク11に当接し、記録/再生が可能となる。
【0032】 このようにして、ホールドケース29側の上側磁気ヘッド9が磁気ディスク1 1にタッチし、キャリッジ10側の下側磁気ヘッド8との間で磁気ディスク11 を挾み、ローディング状態となり、磁気ディスク11のローディングが完了する 。
【0033】 記録または再生が終了し、ディスクカートリッジ14を取り出す際には、エジ ェクト動作を行うことになるが、このときには、前述のエジェクトボタン91を シャーシ7の奥側に押し込むと、スライド板18がこれにともなって同じく奥側 に移動し、カートリッジホルダ15の突起46を傾斜カム部53,54に沿って 押し上げ、突起46を平行カム部51,52に位置させ、カートリッジホルダ1 5が上方(シャーシ7から離間する方向)に移動してアンロード状態になる。さ らに押し込むことにより、スライド板18が奥側位置でロックされ、また、スラ イド板18の移動により、エジェクトレバー16のロックも外れてエジェクトレ バー16はエジェクトスプリング57の弾性力により支軸58を中心にして図1 反時計方向に回動され、ディスクカートリッジ14を矢印B方向にエジェクトす る。このエジェクトする過程で、エジェクトレバー16に係合しているディスク カートリッジ14のシヤッタ59も閉鎖方向に移動し、エジェクトされたときに は当然に閉鎖されることになる。したがって、エジェクトレバー16はシヤッタ 開閉レバーとしても機能している。このようにして、エジェクトされてはじめて ディスクカートリッジ14を手で取り出すことが可能となる。
【0034】 また、上下側磁気ヘッド8,9が磁気ディスク11の最内周にある位置で、磁 気ディスク11の上面が上側磁気ヘッド9に突き当らず、かつ上下側磁気ヘッド 8,9が磁気ディスク11の最外周にある位置で、磁気ディスク11の下面が下 側磁気ヘッド8に突き当らないように、磁気ディスク11を斜めに傾けて挿入・ エジェクトするようにしてある。
【0035】 このように構成された前記実施例によれば、挿入された磁気ディスク11を装 着して回転させるスピンドルモータ4と、このスピンドルモータ4と接続された プリント基板と、スピンドルモータ4及びプリント基板を収納する下カバー2と を有するディスク駆動装置において、プリント基板にフレキシブルプリント基板 (FPC)5を使用すると共に、このFPC5にスピンドルモータ4の軸とベア リングを貫通する開口部(図示せず)を設け、下カバー2にはスピンドルモータ 4を露出する開口部28を設け、FPC5を挾持してバックヨーク22が固設さ れている。このスピンドルモータ4のバックヨーク22を下カバー2の開口部2 8内に挿入して組み込むようにしてある。また、シャーシ7は部品高さに制限の 無いところは凸形状にし、制限のあるところは凹形状にし、図12に示すように 、シャーシ7の下面は下カバー2に密着され、また、FPC5を介在している部 分では、シャーシ7は、FPC5及びIC素子23及びチップ部品24を収納す るように凸形状部26とされている。この凸形状部26によって形成された空間 にチップ部品24は収納されているが、IC素子23は高いのでシャーシ7に開 口部27が形成されてIC素子23を開口部27内に納めるようにしている。そ して、ステッピングモータ25とFPC5の一体化により、バックヨーク22の 面積を小さくして軽量化できる。また、0TRセンサ、ステッピングモータ25 、スピンドルモータ4を1枚のFPC5で結合し、各種のスイッチ90もFPC 5に直接、半田付けできる。このように、下カバー2にFPC5を密着させてい るので、下カバー2で基準位置を出せると共に、剛性を高めることができる。ま た、FPC5をバックヨーク22に貼着させているので、バックヨーク22にF PC5を取付けられるようにしておく必要がなく、したがって、バックヨーク2 2を小型化でき、下カバー2に開口部28を形成してこの開口部28にスピンド ルモータ4の小さくしたバックヨーク22を一部入れているので、高さを低くで きる。したがって、FPC5の使用により、硬質なプリント基板の厚み分および のバックヨークの一部分を薄型化できると共に、軽量化を図ることができる。
【0036】 また、前記実施例によれば、FPC5の半田付部70の一部をプリント基板( PCB)71の半田付部72と重ね合わせないようにしたPCB71とFPC5 との半田付け構造によれば、溶融されてPCB71とFPC5との間から溢れ出 た半田75は、レジスト76により遮られてPCB71側には洩れずに、開放さ れているFPC5の半田付部70の一部からFPC5側に洩れるが、FPC5の 接続部付近はレジスト77により覆われているので、隣接する接続端子78が溢 れ出た半田75で誤接続されることがない。
【0037】 また、前記実施例によれば、ホールドケース29のアーム部60が当接して、 カートリッジホルダ15のホールドケース29を口開きさせるアーム部当接部6 1の端部は上方に屈曲形成されたガイド片62が設けられている。ところで、デ ィスク駆動装置の薄型化を図り、且つ充分なホールドケース29の口開きを確保 するためには、ホールドケース29の開閉支持部よりでホールドケース29のア ーム部60を持ち上げる方がよい。しかしながら、アーム部当接部61の端部を 延設していくと、アーム部当接部61の端部がキャリッジ10の移送動作により 、引き回されている磁気ヘッド接続用のFPCケーブル63に近づいてアーム部 当接部61の端部に突き当たりFPCケーブル63を破損してしまうため、従来 はFPCケーブル固定部材を必要としていたが、アーム部当接部61の端部に突 き当たらないようにガイド片62によってFPCケーブル63をガイド片62の 下面にガイドさせているので、従来の如くFPCケーブル固定部材を取付けるこ となく、上方に屈曲形成されたガイド片62を設けるという簡単な構成で、ディ スク駆動装置1の薄型化及び軽量化を図れる。
【0038】 また、前記実施例によれば、シャーシ7に取付けたコネクタ84を、ディスク 駆動装置1の側面より引き込んで配置してあるところから、一般に、この種のコ ネクタ84に常用されている補強板85により、コネクタ84から引き出されて いるコード86が比較的大きな弧を取りながら例えば上方へ引き回され、図23 に示すように、ディスク駆動装置1の側面から前記弧の略半径分のスペースが空 いてしまうが、図17に示すように、前記弧の略半径分のスペースをシャーシ7 内の遊んでいた空間に吸収し、ディスク駆動装置1の外部に余分なスペースを必 要としない。
【0039】 また、前記実施例によれば、図7に示すように、キャリッジ10の支持部材3 5の下面38を斜面に形成してその先端程細くし、その下面38に止めネジ37 によりフオロワバネ34が固定されているので、水平に配置したフオロワバネに 比べて斜めに配置したフオロワバネ34はその厚みを薄くしても必要な弾性力を 得ることができ、かつ、支持部材35の剛性を高めることができ、キャリッジ移 送機構部分の薄型化を図れる。
【0040】 また、前記実施例によれば、片面又は多層のFPC5を回路基板として構成さ れ、屈曲性のあるFPC5を用いることで、可動部品(HD,0TRセンサ等) へも柔軟に直接接続が可能となる。コネクタ84はI/F用の1個のみとなり、 内部構成的にはコネクタレス基板が達成できる。つまり、従来、図22に示すよ うに主要部品を搭載するメインPCB100と、スピンドルモータ駆動回路10 1を搭載するモータPCB102より構成されている。2枚のPCB100,1 02同志の接続はもとより、非主要部品(HD,STP,0TRセンサ等)をP CB100,102に接続する必要があるため、接続個所も多く、一定数のコネ クタが必要であった。しかしながら、前記実施例によれば、図11に示すように 屈曲性のあるFPC5を用いてコネクタレス化することより、コネクタ分の部品 点数の削減とコストダウンができ、また、コネクタがないことでシャーシ7に孔 を穿けなくて済むので、剛性の向上して薄型のディスク駆動装置1を設計する制 約が少なくなる。また、FPC化により、更なる薄型ディスク駆動装置1の設計 が可能となり、また、従来のFPCが使用されている主要部品のFPCがなくな って大幅な部品点数の削減とコストダウンが可能となり、また、通常PCBに対 しディスク駆動装置1の軽量化が可能となり、また、従来の硬いPCBでは使え なかった空間を使用できることでディスク駆動装置1の薄型化が可能となり、ま た、図11に示すようなFPC5の形状の工夫によってFPC単品のコストダウ ンが可能となり、また、ディスク駆動装置1全体で見た場合の接続回数の減少に よる製造コストの削減が可能となり、また、ディスク駆動装置1に振動を与えた 時に共振モードが低周波数になるので、メカ側への影響が少なくて環境性能が向 上し、また、FPC5の剛性が低いことによりシャーシ7へ取付けたときに歪が 発生せず、アタッチメントへの影響が小さい。
【0041】 また、前記実施例によれば、ディスク状に形成された磁気ディスク11を収納 したディスクカートリッジ14を保持するカートリッジホルダ15と、このカー トリッジホルダ15を昇降動作させ、保持したディスクカートリッジ14内の磁 気ディスク11をターンテーブル13上にロードし、またターンテーブル13上 からアンロードさせる昇降手段と、ターンテーブル13を回転駆動するスピンド ルモータ4と、磁気ディスク11に対して信号の書き込み及び/又は読み出しを 行う上下側磁気ヘッド8,9と、この上下側磁気ヘッド8,9を支持すると共に 磁気ディスク11に対して接近・離反自在に支持する上下側磁気ヘッド支持手段 と、この上下側磁気ヘッド支持手段を磁気ディスク11の半径方向に移送する上 下側磁気ヘッド移送手段とを備えたディスク駆動装置1において、上下側磁気ヘ ッド8,9が磁気ディスク11の最内周にある位置で、磁気ディスク11の上面 が上側磁気ヘッド9に突き当らず、かつ上下側磁気ヘッド8,9が磁気ディスク 11の最外周にある位置で、磁気ディスク11の下面が下側磁気ヘッド8に突き 当らないように、磁気ディスク11を斜めに傾けて挿入するようにしたため、デ ィスクカートリッジ14をカートリッジホルダ15に挿入する際に、図18示す ように、ディスクカートリッジ14の下面とターンテーブル13の軸先端87と の距離と、ディスクカートリッジ14の上面と最内周位置での上側磁気ヘッド9 との距離と、ディスクカートリッジ14の下面と最外周位置での下側磁気ヘッド 8との距離とを、例えば等距離に設定しているので、従来のディスクカートリッ ジの平行挿入に比べて前記実施例にあっては、r1×tanα分、ディスク駆動 装置1全体の厚みを薄くすることができる。
【0042】 また、前記実施例によれば、ディスク状に形成された磁気ディスク11を収納 したディスクカートリッジ14を保持するカートリッジホルダ15と、このカー トリッジホルダ15を昇降動作させ、保持したディスクカートリッジ14内の磁 気ディスク11をターンテーブル13上にロードし、またターンテーブル13上 からアンロードさせる昇降手段と、この昇降手段を動作させるスライド板18と 、ターンテーブル13を回転駆動するスピンドルモータ4と、磁気ディスク11 に対して信号の書き込み及び/又は読み出しを行う上下側磁気ヘッド8,9と、 この上下側磁気ヘッド8,9を磁気ディスク11の半径方向に移送するヘッド移 送手段とを備えたディスク駆動装置1において、スライド板18には複数の操作 ボタン取付部56,56…を一体に設け、所望の個所の操作ボタン取付部56を 除いて他の操作ボタン取付部56を取り除くようにしたため、数種類の金型を製 作して数種類の部品を製造・管理する必要かなく、一つの金型で製造したスライ ド板18の所望の個所の操作ボタン取付部56を切断するだけでユーザーの各種 の要望に合わせることができる。したがって、金型費、管理費等を削減でき、コ ストダウンを図ることができる。
【0043】 また、前記実施例によれば、カートリッジホルダ15に磁気ヘッド保護壁79 とシヤッタ59用の規制部80を一連で一体に形成したため、従来、ディスクカ ートリッジ14のシヤッタ59の上面片81が開いてその縁部が上側磁気ヘッド 9にぶつかり、シヤッタ59、上側磁気ヘッド9を損傷させるとともに、ローデ ィング動作が円滑に行われない虞れがあり、特に、ディスク駆動装置1の薄型化 を図る場合に前述した虞れが高くなって薄型化の障害となっていたが、カートリ ッジホルダ15に設けたシヤッタ59用の規制部80でディスクカートリッジ1 4のシヤッタ59の上面片81を押え、シヤッタ59が開くことがなく上側磁気 ヘッド9にぶつかったりして部品を損傷させることなく、ローディング動作を円 滑に行える。
【0044】 また、前記実施例によれば、ディスクカートリッジ14のシヤッタ59の下面 片82を押える押え部材83を設けたため、従来、ディスクカートリッジ14の シヤッタ59の下面片82縁部が開いて下側磁気ヘッド8にぶつかり、シヤッタ 59、下側磁気ヘッド8を損傷させるとともに、ローディング動作が円滑に行わ れない虞れがあり、特に、ディスク駆動装置1の薄型化を図る場合に前述した虞 れが高くなって薄型化の障害となっていたが、押え部材83でディスクカートリ ッジ14のシヤッタ59の下面片82を押え、シヤッタ59が開くことがなく下 側磁気ヘッド8にぶつかったりして部品を損傷させることなく、ローディング動 作を円滑に行える。
【0045】
【考案の効果】
以上説明したように請求項1に記載の考案によれば、カートリッジホルダに磁 気ヘッド保護壁とシヤッタ用の規制部を一連で一体に形成したため、従来、ディ スクカートリッジのシヤッタの上面片が開いてその縁部が上ヘッドにぶつかり、 シヤッタ、上ヘッドを損傷させるとともに、ローディング動作が円滑に行われな い虞れがあり、特に、ディスク駆動装置の薄型化を図る場合に前述した虞れが高 くなって薄型化の障害となっていたが、カートリッジホルダに設けたシヤッタ用 の規制部でディスクカートリッジのシヤッタの上面片を押え、シヤッタが開くこ とがなく上ヘッドにぶつかったりして部品を損傷させることなく、ローディング 動作を円滑に行える。
【0046】 請求項2に記載の考案によれば、ディスクカートリッジのシヤッタの下面片を 押える押え部材を設けたため、従来、ディスクカートリッジのシヤッタの下面片 縁部が開いて下側磁気ヘッドにぶつかり、シヤッタ、下ヘッドを損傷させるとと もに、ローディング動作が円滑に行われない虞れがあり、特に、ディスク駆動装 置の薄型化を図る場合に前述した虞れが高くなって薄型化の障害となっていたが 、押え部材でディスクカートリッジのシヤッタの下面片を押え、シヤッタが開く ことがなく下ヘッドにぶつかったりして部品を損傷させることなく、ローディン グ動作を円滑に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るディスク駆動装置を示
す平面図である。
【図2】本考案の一実施例に係るディスク駆動装置のカ
ートリッジホルダ及びディスクカートリッジを透過して
示す平面図である。
【図3】本考案の一実施例に係るディスク駆動装置のカ
ートリッジホルダを取り除いて示す平面図である。
【図4】本考案の一実施例に係るディスク駆動装置のデ
ィスクカートリッジの挿入動作を示す説明図である。
【図5】本考案の一実施例に係るディスク駆動装置のカ
ートリッジホルダのガイド状態を示す説明図である。
【図6】本考案の一実施例に係るディスク駆動装置のカ
ートリッジホルダのガイド状態を示す説明図である。
【図7】本考案の一実施例に係るディスク駆動装置のキ
ヤリッジ駆動機構部分を示す説明図である。
【図8】本考案の一実施例に係るディスク駆動装置の分
解斜視図である。
【図9】本考案の一実施例に係るディスク駆動装置の分
解斜視図である。
【図10】本考案の一実施例に係るディスク駆動装置の
ディスクカートリッジ押え機構部分の動作を示す説明図
である。
【図11】本考案の一実施例に係るディスク駆動装置の
FPC基板の配置を示す説明図である。
【図12】本考案の一実施例に係るディスク駆動装置の
スピンドルモータ−キャリッジ方向における縦断面図で
ある。
【図13】本考案の一実施例に係るディスク駆動装置の
スピンドルモータ−回路素子方向におけるを示す縦断面
図である。
【図14】本考案の一実施例に係るディスク駆動装置の
FPC押え状態を示す縦断面図である。
【図15】本考案の一実施例に係るディスク駆動装置の
スピンドルモータ付近の縦断面図である。
【図16】本考案の一実施例に係るディスク駆動装置の
FPC接続を示す説明図である。
【図17】本考案の一実施例に係るディスク駆動装置の
コネクタを示す説明図である。
【図18】本考案の一実施例に係るディスク駆動装置に
おける斜め挿入の原理を示す説明図である。
【図19】本考案の一実施例に係るディスク駆動装置の
ヘッドの最内周位置と最外周位置を示す説明図である。
【図20】本考案の一実施例に係るディスク駆動装置に
おけるディスクカートリッジのシヤッタ押え部材を示す
説明図である。
【図21】本考案の一実施例に係るディスク駆動装置に
使用するディスクカートリッジの底面図である。
【図22】従来のディスク駆動装置のプリント基板の配
置を示す説明図である。
【図23】従来のディスク駆動装置のコネクタを示す説
明図である。
【符号の説明】
1 ディスク駆動装置 4 スピンドルモータ 7 シャーシ 8 下側磁気ヘッド 9 上側磁気ヘッド 11 磁気ディスク 13 ターンテーブル 14 ディスクカートリッジ 15 カートリッジホルダ 25 ステッピングモータ 40 カートリッジ保持部 42 ハブ 79 磁気ヘッド保護壁 80 シヤッタ用の規制部 81 シヤッタの上面片 82 シヤッタの下面片 83 押え部材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状に形成された情報記録ディス
    クを収納したディスクカートリッジを保持するカートリ
    ッジホルダと、このカートリッジホルダを昇降動作さ
    せ、保持したディスクカートリッジ内の情報記録ディス
    クをターンテーブル上にロードし、またターンテーブル
    上からアンロードさせる昇降手段と、ターンテーブルを
    回転駆動する回転駆動手段と、情報記録ディスクに対し
    て信号の書き込み及び/又は読み出しを行う上下ヘッド
    と、この上下ヘッドを支持すると共に情報記録ディスク
    に対して接近・離反自在に支持する上下ヘッド支持手段
    と、カートリッジホルダに設けられ、前記上下ヘッドの
    出入りする開口部と、カートリッジホルダに設けられ、
    前記開口部を開放・閉鎖するシヤッタとを備えたディス
    ク駆動装置において、前記カートリッジホルダに磁気ヘ
    ッド保護壁を設けると共に、この磁気ヘッド保護壁と一
    連で一体に、前記シヤッタの上シヤッタ片の浮き上がり
    を規制する規制部を形成したことを特徴とするディスク
    駆動装置。
  2. 【請求項2】 ディスク状に形成された情報記録ディス
    クを収納したディスクカートリッジを保持するカートリ
    ッジホルダと、このカートリッジホルダを昇降動作さ
    せ、保持したディスクカートリッジ内の情報記録ディス
    クをターンテーブル上にロードし、またターンテーブル
    上からアンロードさせる昇降手段と、ターンテーブルを
    回転駆動する回転駆動手段と、情報記録ディスクに対し
    て信号の書き込み及び/又は読み出しを行う上下ヘッド
    と、この上下ヘッドを支持すると共に情報記録ディスク
    に対して接近・離反自在に支持する上下ヘッド支持手段
    と、カートリッジホルダに設けられ、前記上下ヘッドの
    出入りする開口部と、カートリッジホルダに設けられ、
    前記開口部を開放・閉鎖するシヤッタとを備えたディス
    ク駆動装置において、前記ディスクカートリッジの前記
    シヤッタの下シヤッタ片の浮き上がりを押える押え部材
    を設けたことを特徴とするディスク駆動装置。
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