JPH059017Y2 - - Google Patents

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JPH059017Y2
JPH059017Y2 JP1986149224U JP14922486U JPH059017Y2 JP H059017 Y2 JPH059017 Y2 JP H059017Y2 JP 1986149224 U JP1986149224 U JP 1986149224U JP 14922486 U JP14922486 U JP 14922486U JP H059017 Y2 JPH059017 Y2 JP H059017Y2
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pump
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、点検時の吐出側締切り状態でのポン
プ運転によるポンプ内の水温上昇を防ぐようにし
た消火ポンプの水温上昇防止装置に関する。
(従来技術) 従来、消火ポンプからの加圧用水をスプリンク
ラーヘツドに供給して散布する消火設備にあつて
は、設備が正常に作動するか否かの動作試験を点
検装置により定期的に行なうようにしている。
この動作試験の項目の中の、ポンプの起動性能
等を点検する試験にあつては、ポンプ吐出側を締
切つた状態で消火ポンプを起動し、起動後全揚程
に達するまでの時間、ポンプ運転状態における電
圧、電流、吸込圧力、吐出圧力等を測定してポン
プ運転が正常に行なわれるか否か確認するように
なる。
ところが、ポンプ吐出側を締切つた状態でポン
プ運転を行なうことから、ポンプ内での水の攪拌
により水温が上昇してライニング、パツキン等を
損傷することから、ポンプ吐出側にオリフイスを
備えた逃し管を接続し、ポンプ加圧水を僅かに環
流させることで水温上昇を防いでいる。
しかし、長期間使用しているうちに、逃し管に
設けたオリフイスの絞り部分に異物が詰つてしま
う場合があり、逃し管が詰つた状態でポンプ締切
り運転を行なうと、ポンプ内の水温が上昇し、ポ
ンプを損傷する恐れがあつた。
この点に関し従来装置にあつては、逃し管にポ
ンプ運転時の水流の有無を検出するフロースイツ
チを設け、フロースイツチの検出出力が得られな
いときにはポンプ締切り運転を禁止するようにし
た装置が提案されている(実願昭58−65603号)。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、逃し管にフロースイツチを設け
た従来装置にあつては、逃し管のオリフイス部分
に異物が付着して水量が低下しても、水流が得ら
れている限りフロースイツチは作動してポンプ運
転を継続させるようになるため、逃し管の水量が
低下しているためにポンプ内の水温が上昇してい
まい、ポンプ内の水の沸騰により消火ポンプを損
傷してしまうという問題が依然として残されてい
た。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、このような従来の問題点に鑑みてな
されたもので、逃し管の詰り具合に応じてポンプ
締切り運転が可能か否かを適切に判断して確実に
水温上昇を防止できるようにした消火ポンプの水
温上昇防止装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するため本考案にあつては、消
火ポンプの吐出側を締切り状態にして運転する点
検時に、ポンプ加圧水を呼水槽等に環流してポン
プ内の水温上昇を防止する逃し管をポンプ吐出側
に接続した消火ポンプの水温上昇防止装置に於い
て、ポンプ締切り運転時に予め設定した流量以上
の水量が流れたときに検出出力を生ずる設定流量
センサを逃し管に設け、逃し管に設けた設定流量
センサの検出出力の有無により点検運転が正常か
否か判別するようにしたものである。
(作用) このような本考案の構成によれば、消火ポンプ
の仕様から水温上昇を防ぐための逃し管流量が所
定の演算式に基づいて与えられることから、この
設定逃し流量以上となる水量が得られているか否
かを設定流量センサで検出し、逃し管のオリフイ
ス部分等に異物の詰りがあつても、設定流量セン
サの検出出力が得られている限り、ポンプ締切り
運転を行なつてもポンプに損傷を与える水温上昇
を確実に防止でき、設定流量以下となつたときに
は、設定流量以下の水流ではポンプ内の水温上昇
が予想されることから点検のポンプ締切り運転を
禁止してポンプ異常と判断することができる。
(実施例) 第2図は本考案の水温上昇防止装置が適用され
る消火設備を消火ポンプ回りについて示した説明
図である。
第2図において、1は消火ポンプであり、地下
水槽2に降した吸込管3により消火用水を汲上
げ、吐出側に接続した給水本管4に加圧消火用水
を供給する。給水本管4は建物の垂直方向に立上
げられており、各階毎に分岐管を接続し、この分
岐管には複数のスプリンクラーヘツドが装着され
るようになる。尚、消火ポンプ1からの給水本管
4の立上り部分には締切弁5が設けられる。
消火ポンプ1の吐出側にはポンプ性能試験を行
なうための試験配管6が分岐接続され、試験配管
6は地下水槽2に戻され、この試験配管6の途中
にはポンプ性能試験時に開かれる電動弁7、試験
流量を測定する流量計8、及びポンブ性能試験時
に定格流量を設定する手動弁9が設けられてい
る。
一方、消火ポンプ1の近傍には所定の高さをも
つて呼水槽10が設置され、呼水槽10より給水
管11により逆止弁12を介して消火ポンプ1の
吐出側に呼び水を常時供給するようにしている。
呼水槽10はフロート弁13による水の供給を受
けて所定の水位レベルを保つており、更にオーバ
ーフロー管14が設けられ、また給水管11とオ
ーバーフロー管14の間に電磁弁15を設けて呼
水槽10を排水制御できるようにしている。
更に、消火ポンプ1に呼び水を供給する給水管
11に設けた逆止弁12の2次側より分岐されて
呼水槽10に戻る消火ポンプ1の水温防止用の逃
し管16が設けられ、この逃し管16には消火ポ
ンプ1に要求される規定の吐出圧力を損わない程
度の逃し水量を流すためのオリフイス17が設け
られ、更にオリフイス17に続いて消火ポンプ1
の仕様に基づいて所定の演算式から算出される逃
し水量Q以上の水量が得られた時に検出出力を生
ずる設定流量センサ18を設けている。
第3図は第2図の逃し管16に設けられた設定
流量センサ18の具体例を示した説明図である。
第3図において、設定流量センサ18は流路1
9内にコマ20を備え、コマ20は支点21を中
心にリンク22により回動自在に支持されてお
り、リンク22はスプリング23で流入方向に付
勢されている。
この設定流量センサ18の動作は、コマ20が
水流を受けると水量に応じて20aに示すように
移動し、このコマ20の移動に伴うリンク22の
回動量が流量Qに対応しており、予め定めた逃し
流量Qとなるリンク22の回動位置にリミツトス
イツチ24が設けられており、設定した逃し流量
Q以上の流量が流れるとリミツトスイツチ24が
オンして流量検出信号を外部に出力するようにな
る。
尚、本考案で用いる設定流量センサ18として
は、第3図の構造に限定されず、設定流量を超え
る水量を検出したときに出力を生ずる適宜の流量
センサを用いることができる。
次に、第2,3図に示した設定流量センサ18
で検出する逃し流量Qは次式で与えられる。
Q=LsC/60Δt 但し、Q:逃し流量(/min) Δt:ポンプ内部の水温上昇限度(30deg.) Ls:ポンプ締切時圧力 C:1KW時当りの水の発熱量(860Kcal) 従つて、上式で与えられる逃し流量Q以上の流
量を検出できるように、例えば第3図に示した設
定流量センサ18におけるリミツトスイツチ24
の位置設定を行なうことになる。
第1図は本考案の水温上昇防止装置の一実施例
を示したブロツク図である。
まず構成を説明すると、25は試験制御装置で
あり、予め定めた消火設備の点検項目の一つとし
てポンプ締切状態でポンプ運転を行なう試験項目
が設定されており、試験制御装置25に対しては
消火ポンプ1の逃し管16に設けた設定流量セン
サ18の出力が与えられている。また、試験制御
装置25の制御出力はポンプ制御盤26に与えら
れており、試験制御装置25からの制御信号を受
けたポンプ制御盤26はモータ28を駆動して消
火ポンプ1の締切り運転を行なうこととなる。こ
のポンプ制御盤26による消火ポンプ1の運転試
験時において、試験制御装置25はポンプ制御盤
26に制御信号を与えてポンプ起動制御を経て消
火ポンプ1の締切り運転を開始し、初期段階にお
いて設定流量センサ18から設定流量Q以上の逃
し水流が流れて検出出力が得られれば、水温防止
のための正常な逃し流量が得られたものと判断し
てポンプ締切り運転による性能試験を継続し、一
方、設定流量センサ18から検出出力が得られな
かつたときには、逃し流量が前式で与えられる所
定流量以下にあるものとしてポンプ締切運転を停
止し、ポンプの異常警報を出すようになる。
第4図は第1図の試験制御装置25によるポン
プ性能試験の動作処理を示したフローチヤートで
ある。
まず試験制御装置25は自動点検モードと手動
点検モードをもち、自動点検モードにあつては予
め設定した点検周期に達する毎に点検制御を行な
う。一方、手動点検モードにあつてはオペレータ
のスイツチ操作等により点検制御を開始する。
試験制御装置25により点検が開始されると、
まずブロツク40でポンプ制御盤26に対しポン
プ起動制御を行なわせ、ポンプ制御盤26はモー
タ28をY結線状態で起動し、一定時間後にΔ結
線に切換えてポンプ起動を行なう。この時、第2
図に示したように消火ポンプ1の吐出側に接続し
た給水本管4の各階毎に設けている分岐管のスプ
リンクラーヘツドは非作動状態にあることから、
所謂ポンプ締切運転が行なわれることになる。
ブロツク40のポンプ起動制御が完了すると判
別ブロツク41で起動確認を行ない、もし起動が
失敗した場合には、ブロツク42で異常警報を出
す。消火ポンプが正常に起動されたならば、ブロ
ツク43で設定流量センサ18の検出出力を読込
み、判別ブロツク44で設定流量センサ18の検
出出力が得られていれば、予め設定した逃し流量
以上であるものとしてブロツク45に示すポンプ
性能試験を行なう。このポンプ性能試験はポンプ
締切り運転状態における電圧、電流、吸込圧力、
吐出圧力等を測定し、この測定結果から規定のポ
ンプ性能が得られているか否か判断する。ブロツ
ク45のポンプ性能試験が終了するとブロツク4
6に進み、ポンプ停止制御を行なつて一連の試験
処理を終了する。
一方、判別ブロツク44で設定流量センサ18
の検出出力が得られていない時には、予め設定し
た逃し流量以下であることからブロツク47に進
んでポンプ異常の警報を出し、ブロツク46にお
いてポンプ停止制御を行なうことになる。
尚、第4図のフローチヤートに示したポンプ締
切り運転による性能試験は、例えば第5図に示す
ような自動点検処理における点検項目の一つとし
て実行されることとなる。
即ち、第5図に示す自動点検処理にあつては、
予め定めた点検周期に至るとまずブロツク50で
点検項目、年月日、時分を印字し、次のブロツク
52で点検開始前の静止データを収集し、判別ブ
ロツク54において静止データに異常データが含
まれているか否かチエツクする。もし異常データ
が含まれていれば、ブロツク56に進んで異常警
報を出して点検処理を終了する。
静止データが正常であればブロツク58に進ん
で点検項目、例えば第4図のフローチヤートに示
したポンプ締切り運転による性能試験を実行す
る。続いてブロツク60で運転データ、即ちポン
プ締切運転における電圧、電流、吸込圧力、吐出
圧力等を測定し、ブロツク62で運転データに異
常データが含まれるかどうかの状態判別を行な
い、続いてブロツク64で初期状態に復旧するた
めの終了処理を行なう。この終了処理が終ると次
のブロツク66で再び点検終了後の静止データを
収集して判別ブロツク68で状態を判別し、最終
的にブロツク70で点検項目と終了時刻を印字
し、予め定めている次の点検項目の処理に移行す
るようになる。
(考案の効果) 以上説明してきたように本考案によれば、消火
ポンプの吐出側を締切り状態にして運転する点検
時に、ポンプ加圧水を呼水槽等に環流してポンプ
内の水温上昇を防止する逃し管をポンプ吐出側に
接続した消火ポンプの水温上昇防止装置におい
て、ポンプ締切り運転時に予め設定した流量以上
の水量が流れたときに検出出力を生ずる設定流量
センサを逃し管に設け、逃し管に設けた設定流量
センサの検出出力によりポンプ運転が正常に行な
われるか否か判別するようにしたため、逃し管に
異物が完全に詰つていても、予め設定した逃し流
量以上の水量が得られない時には、ポンプ締切り
運転の続行を停止することになるため、ポンプ性
能を確認するための運転試験の続行でポンプ内の
水温が上昇してライニングやパツキン等を損傷し
てしまうことを確実に防ぎ、消火ポンプ設備を損
傷することなく信頼性の高いポンプ性能試験を行
なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示したブロツク
図、第2図は本考案が適用される消火設備のポン
プ回りを示した説明図、第3図は本考案で用いる
設定流量センサの一例を示した説明図、第4図は
本考案の動作処理を含むポンプ運転試験の動作処
理を示したフローチヤート、第5図は自動点検処
理を示したフローチヤートである。 1……消火ポンプ、2……地下水槽、3……吸
込管、4……給水本管、5……締切弁、6……試
験配管、7……電動弁、8……流量計、9……手
動弁、10……呼水槽、11……呼水給水管、1
2……逆止弁、13……フロート弁、14……オ
ーバーフロー管、15……電磁弁、16……逃し
管、17……オリフイス、18……設定流量セン
サ、19……流路、20……コマ、21……支
点、22……リンク、23……スプリング、24
……リミツトスイツチ、25……試験制御装置、
26……ポンプ制御盤、28……モータ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 消火ポンプの吐出側を締切り状態にして運転す
    る点検時に、ポンプ加圧水を呼水槽等に環流して
    ポンプ内の水温上昇を防止する逃し管をポンプ吐
    出側に接続した消火ポンプの水温上昇防止装置に
    於いて、 前記逃し管に設けられポンプ運転時に予め設定
    した流量以上の水量が流れたときに検出出力を生
    ずる設定流量センサと、該設定流量センサの検出
    出力の有無により点検運転が正常か否かを判別す
    る判別手段とを設けたこと特徴とする消火ポンブ
    の水温上昇防止装置。
JP1986149224U 1986-09-29 1986-09-29 Expired - Lifetime JPH059017Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1986149224U JPH059017Y2 (ja) 1986-09-29 1986-09-29

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JP1986149224U JPH059017Y2 (ja) 1986-09-29 1986-09-29

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Publication Number Publication Date
JPS6353563U JPS6353563U (ja) 1988-04-11
JPH059017Y2 true JPH059017Y2 (ja) 1993-03-05

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ID=31064232

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5192402A (ja) * 1975-02-10 1976-08-13

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59169856U (ja) * 1983-04-30 1984-11-13 ホーチキ株式会社 消火用ポンプの水温上昇防止装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5192402A (ja) * 1975-02-10 1976-08-13

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JPS6353563U (ja) 1988-04-11

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