JPH0590048A - ガス絶縁開閉装置用電圧変成器 - Google Patents

ガス絶縁開閉装置用電圧変成器

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JPH0590048A
JPH0590048A JP3245643A JP24564391A JPH0590048A JP H0590048 A JPH0590048 A JP H0590048A JP 3245643 A JP3245643 A JP 3245643A JP 24564391 A JP24564391 A JP 24564391A JP H0590048 A JPH0590048 A JP H0590048A
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JP
Japan
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gas
voltage
transformer
conductor
insulated switchgear
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JP3245643A
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Inventor
Takaharu Kano
敬治 狩野
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】超高圧用のガス絶縁開閉装置に用いる電圧変成
器の信頼性を高め、保守を容易にする。 【構成】ガス絶縁開閉装置の外殻容器の一部に分圧電極
容器3を設ける。分圧電極容器3内に主回路導体5を同
心的に取り囲む分圧電極16を配置する。分圧電極容器
3に絶縁スペーサ7と接続管路6とを介してタンク8を
接続し、タンク8内にガス絶縁計器用変圧器の本体9を
収納する。接続管路6内及びタンク8内には、ガス絶縁
開閉装置の外殻容器内に封入する絶縁ガスと同じガスを
封入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超高圧(500KV以
上)のガス絶縁開閉装置に用いるのに好適なガス絶縁開
閉装置用電圧変成器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、超高圧用のガス絶縁開閉装置用電
圧変成器としては、増幅形のコンデンサ形電圧変成器
(CVT)と、巻線形のガス絶縁電圧変成器(VT)と
が用いられている。
【0003】増幅形のCVTは、ガス絶縁開閉装置の管
路内に主回路導体を同心的に囲むように設けられた分圧
電極と、該分圧電極と主回路導体との間の静電容量及び
分圧電極と管路との間の静電容量により分圧された主回
路電圧を増幅する増幅部とにより構成される。
【0004】また巻線形のガス絶縁電圧変成器は、鉄心
に1次コイルと2次コイルとを巻装した計器用変圧器本
体を容器内に収納して、該容器内に絶縁ガスを封入した
構造を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】増幅形のCVTは、増
幅部に電子部品を多く使用しているため、長期間の使用
に対する信頼性が低く、保守点検の周期が短くなるとい
う問題があった。しかも増幅部の保守点検は複雑で手間
がかかるため、保守点検に要するコストが高くなるのを
避けられなかった。
【0006】また増幅形のCVTでは、ガス絶縁開閉装
置の設置場所とは別の屋内に増幅部と大容量の安定化電
源とを設ける必要があったため、電圧変成器全体が非常
に大形の設備となり、設備費が高くなるという問題があ
った。更に増幅部を動作させるために常時大電力を消費
するため、ランニングコストが高くなるのを避けられな
かった。
【0007】また巻線形のガス絶縁電圧変成器では、1
次コイルに直接超高圧の電圧が印加されるため、計器用
変圧器本体が大形になり、該計器用変圧器本体を収容す
る容器が大きくなるため、その組立てに大形の設備と多
くの工数とを必要とし、コストが著しく高くなるという
問題があった。
【0008】本発明の目的は、上記の問題を解決したガ
ス絶縁開閉装置用電圧変成器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の電圧変成器は、
ガス絶縁開閉装置の外殻容器の一部を成すように設けら
れた分圧電極容器と、該分圧電極容器内でガス絶縁開閉
装置の主回路導体を同心的に囲むように設けられた円筒
状の分圧電極と、分圧電極容器にガス区分手段と接続管
路とを介して接続されたタンク内に計器用変圧器本体を
収納して該タンク内にガス絶縁開閉装置で用いられてい
る絶縁ガスと同じ絶縁ガスを封入したガス絶縁計器用変
圧器とを備えている。分圧電極は、絶縁スペーサを貫通
し接続管路内を同心的に伸びる接続導体を介して計器用
変圧器本体の1次端子に接続されている。
【0010】本発明においては、上記のように構成する
ことにより、分圧電極と主回路導体との間の静電容量C
1 と、分圧電極と分圧電極容器との間の静電容量C2
と、接続導体と接続管路との間の静電容量C3 とを利用
して主回路導体の電圧E1 を分圧する分圧回路を構成
し、この分圧回路により分圧された電圧E2 =E1
{(C1 )/(C1 +C2 +C3 )}をガス絶縁計器用
変圧器の1次電圧とする。
【0011】上記接続管路の構成は任意であるが、この
接続管路の一部を伸縮継手により構成すると、静電容量
C3 の調整を行うことができるため分圧電圧の調整が可
能になる。この場合、変圧器本体の1次端子として、接
続導体をスライド自在に接触させる構造を有するものを
用いて、接続導体と1次端子との間に相対的な変位が許
容されるようにしておく。
【0012】また上記静電容量C3 を大きくするため、
または接続管路の長さを短くして所定の静電容量C3 を
得るため、接続導体と接続管路との間の空間に絶縁ガス
よりも誘電率が高い誘電体を配置することもできる。
【0013】同じ理由で、接続導体と接続管路との間の
空間に誘電体フィルムと接続導体を取り囲む電極とによ
り構成した分圧補助コンデンサを配置することにより、
接続導体と接続管路との間の静電容量を増大させること
もできる。
【0014】上記ガス区分手段は、分圧容器内のガス空
間と接続管路内のガス空間とを区分するものであれば良
く、通常ガス絶縁開閉装置において用いられている絶縁
スペーサをこのガス区分手段として用いることができ
る。
【0015】また上記静電容量を大きくするために、上
記ガス区分手段としてコンデンサブッシングを用いるこ
ともできる。
【0016】
【作用】上記のように構成すると、計器用変圧器とガス
絶縁開閉装置の絶縁媒体が共通になるので、保守点検が
容易になる。
【0017】また上記のように構成すると、分圧電極と
主回路導体との間の絶縁距離を適当に設定しておけば、
仮に分圧電極と分圧電極容器間または接続導体と接続管
路との間、計器用変圧器本体とタンク間等で地絡等の異
常が生じた場合でも、主回路導体を通しての通電は継続
することができるので、停電を避けることができる。更
に、上記の構成では、電圧変成器の高圧側がガス絶縁開
閉装置と同じガス空間にあり、また計器用変圧器側もガ
ス絶縁開閉装置と同様の絶縁ガスにより絶縁されている
ため、経年変化に対する信頼性を高くすることができ
る。従って保守点検の周期を長くすることができる。ま
た増幅形の電圧変成器のように、複雑な保守点検作業を
必要としないため、保守点検に要するコストを安くする
ことができる。
【0018】更に、ガス絶縁計器用変圧器には分圧され
た電圧が入力されるため、該計器用変圧器としては電圧
階級が低い(例えば154KV以下の)ガス絶縁開閉装
置で標準的に採用されている小形のものを使用すれば良
い。従って1次側に超高圧の電圧が直接入力される巻線
形のガス絶縁電圧変成器を用いる場合に比べて電圧変成
器全体の小形化と、コストの低減とを図ることができ
る。
【0019】上記のように、接続管路の一部を伸縮継手
により構成するとともに、接続導体と変圧器の1次端子
との間の接続部をスライド自在としておくと、接続管路
の長さを調整できるため、接続管路と接続導体との間の
静電容量C3 を調整することができ、これにより分圧電
圧の調整を行うことができる。またこのように構成して
おくと、接続管路部の振動や設置ベースの不等沈下等に
よりガス区分手段に無理な力が加わって、該ガス区分手
段が破損するのを防ぐことができる。
【0020】更に接続導体と接続管路との間に誘電体を
配置するか、または分圧補助コンデンサを配置すると、
接続管路の長さを短くしてしかも分圧比を大きくするこ
とができる。ガス区分手段としてコンデンサブッシング
を用いた場合も同様である。
【0021】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例を示したもの
で、同図において、1はガス絶縁開閉装置の外殻容器の
一部を構成する管路で、この管路は、金属製の管状容器
2,2´と、容器2,2´との間に、両容器と中心軸線
を共有した状態で配置されて、両容器にフランジ結合さ
れた円筒状の金属製分圧電極容器3とからなっている。
管路1は図示しない絶縁スペーサを介して他の機器を収
納した容器または管路に接続され、管路1の内部及び該
管路に接続された他の容器または管路内には、SF6
ス4が所定の圧力で封入されている。管路1内には、該
管路の中心軸線に沿って直線的に伸びる主回路導体5が
収納され、この主回路導体5は、図示しない絶縁スペー
サにより支持されている。
【0022】分圧電極容器3の側面の下部には分岐管部
3aが設けられ、該分岐管部3aのフランジには、金属
製の接続管路6の上端に設けられたフランジが絶縁スペ
ーサ7を介して接続されている。
【0023】接続管路6の下端は箱形または円筒形のタ
ンク8の上部に接続され、タンク8内に計器用変圧器本
体9が収納されている。計器用変圧器本体9は、鉄心1
0に1次コイル11と2次コイル12とを巻装したもの
で、1次コイル11を囲むように設けられたシールド1
3に1次コイルの非接地側端子につながる1次端子14
が設けられている。接続管路6及びタンク8は気密構造
を有していて、それぞれの内部が共通のガス空間を構成
しており、このガス空間にSF6 ガス4が所定の圧力で
封入されている。
【0024】計器用変圧器本体9は、その1次端子14
が接続管路6と中心軸線を共有するように位置決めさ
れ、絶縁スペーサ7を貫通し接続管路6内を同心的に伸
びる接続導体15の下端が1次端子14に接続されてい
る。
【0025】分圧電極容器3内には、主回路導体5を同
心的に取り囲む円筒状の分圧電極16が配置され、この
分圧電極16は絶縁スペーサ7を貫通した接続導体15
の上端に電気的及び機械的に接続されて支持されてい
る。
【0026】タンク8の側面の上部に設けられた開口部
を気密に閉じるように端子板17が取付けられ、該端子
板17を気密に貫通させて端子18,19とアース端子
20とが設けられている。端子18,19は図示しない
口出線を介して2次コイル12の両端に接続されてい
る。アース端子20は図示しないリード線を介して1次
コイルの接地側の端子に接続されている。端子18には
変成比改善用の共振リアクトルLの一端が接続され、該
共振リアクトルLの他端から出力端子21が引き出され
ている。端子19と出力端子21との間に鉄共振抑制用
負担ZDが接続され、端子19から出力端子22が引き
出されている。アース端子20は接地線を介して接地さ
れている。タンク8の側面上部には、端子板17と2次
端子に接続された共振リアクトルL、鉄共振抑制用負担
ZD等を収容する2次端子箱23が取付けられている。
タンク8及びその内部に収納された計器用変圧器本体9
によりガス絶縁計器用変圧器VTが構成されている。
【0027】上記の電圧変成器において、主回路導体5
と分圧電極16との間の静電容量をC1 、分圧電極16
と分圧電極容器3との間の静電容量をC2 、接続導体1
5と接続管路6との間の静電容量をC3 とすると、その
等価回路は図2に示すようになり、静電容量C1 と、コ
ンデンサC2,C3 とにより分圧された電圧が計器用変
圧器9の1次コイル11に入力されている。ここで被測
定電圧の周波数をf、主回路導体5の対地電圧(電圧変
成器の1次電圧)をE1 、分圧電圧(計器用変圧器9の
1次入力電圧)をE2 とすると、E2 は、E2 =E1
{C1 /(C1 +C2 +C3 )}で与えられる。この場
合、電圧変成器の特性は、f2 ・C1 ・E1 ・E2 の値
が大きいほど良い。従って周波数を変えられないとすれ
ば、静電容量C1 、1次電圧E1 、及び分圧電圧E2 が
高いほど良好な特性が得られる。
【0028】分圧電極E2 が高い程良好な特性が得られ
るが、分圧電極E2 を高くすると、計器用変圧器本体9
として1次電圧が高いものを用いることが必要になる。
計器用変圧器は、1次電圧の上昇に応じてコストが高く
なる。コストを引き下げるためには、最も多く使用され
ている標準的なガス絶縁計器用変圧器を用いるのが良
く、1100KV用の電圧変成器を構成する場合には、
相間電圧が154KV〜66KVのガス絶縁開閉装置で
標準的に用いられているガス絶縁計器用変圧器を用いる
のがよい。
【0029】また上記の実施例においては、分圧電極1
6と分圧電極容器3との間、接続導体15と接続管路6
との間、または計器用変圧器本体9とタンク8との間が
短絡された場合でも、分圧電極16の内側のガス空間で
主回路導体5の絶縁を図ることができるように、分圧電
極16と主回路導体5との間の絶縁距離が設定されてい
る。従って、分圧電極16と分圧電極容器3との間、接
続導体15と接続管路6との間、計器用変圧器本体9と
タンク8との間等で地絡事故が生じても、主回路の通電
は継続することができ、停電を回避することができる。
【0030】図3は本発明の他の実施例を示したもの
で、この実施例では、分圧電極容器3の分岐管部3aに
絶縁スペーサ7を介して短い接続管6Aの一端が接続さ
れ、該接続管6Aの他端にベローズなどからなる伸縮継
手6Bの一端がフランジ結合されている。またタンク8
の上端に分岐管部8Aが突設され、該分岐管部8Aに伸
縮継手6Bの他端がフランジ結合されている。この例で
は、接続管6Aと伸縮継手6Bと、タンクの分岐管部8
Aとにより、分圧電極容器3とタンク8との間を接続す
る接続管路6が構成されている。またこの例では、変圧
器VTの1次端子14が、接続導体15の下端をスライ
ド自在に嵌合させる構造を有しており、タンク8とガス
絶縁開閉装置の管路1との間に相対的な変位が生じて、
1次端子14と絶縁スペーサ7との間の距離が変化した
場合に、接続導体15が1次端子14に対して相対的に
変位して1次端子14と絶縁スペーサ7との間の距離の
変化を吸収するようになっている。尚この場合、1次端
子14としては、例えば環状に配列されて接圧ばねによ
り付勢された多数の接触片からなる周知のチューリップ
コンタクトを用いることができる。その他の点は図1に
示した実施例とまったく同様である。
【0031】図3のように、接続管路6の一部を伸縮継
手により構成すると、接続管路6の長さを調整すること
により、接続導体15と接続管路6との間の静電容量C
3 を調整することができるため、分圧電圧(変圧器VT
に入力される1次電圧電圧)を微調整することができ
る。従って分圧電極容器3、接続管路6、分圧電極1
6、接続導体15等の取付け公差により分圧電圧のばら
つきが生じた場合に、該分圧電圧を初期の値に容易に調
整することができる。
【0032】また図1の実施例では、振動によりタンク
8が変位したり、地盤沈下等によりタンク8が不等沈下
したりして、変圧器の1次端子14と絶縁スペーサ7と
の間の距離が変化しようとした場合に、絶縁スペーサ7
に過大な応力が生じて、絶縁スペーサが破損するおそれ
があるが、図3の実施例では、伸縮継手の変位と、接続
導体15と1次端子14との間に生じる相対的な変位と
により、1次端子14と絶縁スペーサ7との間の距離の
変化を吸収できるため、絶縁スペーサに過大な応力が生
じて該絶縁スペーサが破損するのを防ぐことができる。
【0033】図1及び図3の実施例においては、接続導
体15の、絶縁スペーサ7を貫通する部分とその他の部
分とが一体化されているが、接続導体15を、絶縁スペ
ーサ7を貫通する貫通導体と接続管路6内をのびる接続
管路内導体とに分けて、該貫通導体と接続管路内導体と
を、導体接続部を介してスライド自在に接続する構造と
してもよい。
【0034】図4は本発明の更に他の実施例を示したも
ので、この実施例では、接続導体15と接続管路6との
間に形成されている環状の空間に、誘電体フィルムと接
続導体を取り囲む電極とにより構成した分圧補助コンデ
ンサ30が配置されている。この分圧補助コンデンサ3
0は、接続導体15を同心的に囲む複数の電極を、相互
間に誘電体フィルムからなる誘電体層を介在させて積層
したもので、一般に用いられているコンデンサブッシン
グにおいてブッシング内に設けられるコンデンサコアと
同様の構造を有するものである。誘電体フィルムとして
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、あ
るいはポリエチレンテレフタレート等、SF6 ガス中で
使用するのに適したものを用いることができる。分圧補
助コンデンサ30は、その半部の断面形状が台形状を呈
するように形成されている。またこのコンデンサ30
は、その内周部と接続導体15との間及び外周部と接続
管路6との間にそれぞれ隙間を生じさせないように設け
られている。この場合、コンデンサ30の一番外側の電
極は、接続管路6に電気的に接続してもよく、該接続管
路6に誘電体層を介して対向させるだけでもよい。その
他の点は図1の実施例と同様である。
【0035】図1または図3の実施例では、分圧電圧E
2 =E1 {(C1)/(C1 +C2 +C3 )}を小さくし
て変圧器VTとして小形のものを用いようとすると、静
電容量C3 を大きくするために、接続管路6の長さを相
当に長くする必要がある。
【0036】これに対し、図4に示した実施例のよう
に、接続導体15と接続管路6との間に分圧補助コンデ
ンサ30を配置すると、該コンデンサにより接続導体と
接続管路との間の静電容量を大きくすることができるた
め、接続管路6の長さを短くすることができる。
【0037】図4の実施例では、接続導体15と接続管
路6との間にコンデンサ30を配置したが、接続管路6
との間にSF6 ガスよりも誘電率が高い誘電体フィルム
の積層体からなる誘電体(図4のコンデンサ30と同様
の輪郭形状を有するもの)を配置することにより、接続
導体15と接続管路6との間の静電容量C3 を増大させ
てもよい。
【0038】図4の実施例では、コンデンサ30に接続
導体15を囲む複数の電極が設けられているとしたが、
該電極は1つだけでもよい。
【0039】上記の各実施例では、分圧電極容器3と接
続管路6との間をガス区分するガス区分手段として絶縁
スペーサ7を用いたが、絶縁スペーサに代えて他の手
段、例えばブッシングを用いることもできる。
【0040】図5は本発明の更に他の実施例を示したも
ので、この実施例では、分圧電極容器3と接続管路6と
の間をガス区分するガス区分手段としてコンデンサブッ
シング31が用いられている。このコンデンサブッシン
グ31は、中心導体を同心的に囲む多数の電極を誘電体
層を介して積層したコンデンサコア32をブッシング3
3内に配置したもので、コンデンサコア32の一番外側
の電極から接地端子32aが導出され、この接地端子3
2aが接続管路6に電気的に接続されている。この例で
は、コンデンサブッシング31の中心導体が接続導体1
5として用いられている。
【0041】図4のように構成した場合には、コンデン
サブッシング31により接続導体15と接続管路6との
間の静電容量を大きくすることができるため、接続管路
6を短くすることができる。また該静電容量を大きくす
るための手段が分圧電極容器3と接続管路6との間をガ
ス区分する手段を兼ねることになるので、図4の実施例
に比べて構造を簡単にすることができる。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、計器用
変圧器とガス絶縁開閉装置の絶縁媒体が共通になるの
で、保守点検を容易にすることができる。
【0043】また本発明によれば、分圧電極と主回路導
体との間の絶縁距離を適当に設定しておくことにより、
仮に分圧電極と分圧電極容器との間や接続導体と接続管
路との間等で地絡等の異常が生じた場合でも、主回路導
体の通電を継続することができる利点がある。
【0044】更に本発明によれば、高圧側はガス絶縁開
閉装置と同じガス空間にあり、また計器用変圧器側もガ
ス絶縁開閉装置と同様の絶縁ガスにより絶縁されている
ため、経年変化に対する信頼性を高くすることができ、
保守点検の周期を長くすることができる利点がある。
【0045】また本発明によれば、増幅形の電圧変成器
のように複雑な保守点検作業を必要としないため、保守
点検に要するコストを安くすることができる。
【0046】更に本発明においては、ガス絶縁計器用変
圧器に分圧された電圧が入力されるため、該計器用変圧
器としては電圧階級が低いガス絶縁開閉装置で標準的に
採用されている小形のものを使用することができる。従
って1次側に超高圧の電圧が直接入力される巻線形のガ
ス絶縁電圧変成器を用いる場合に比べて電圧変成器全体
の小形化と、コストの低減とを図ることができる。
【0047】また請求項2に記載した発明によれば、接
続管路の一部を伸縮継手により構成するとともに、接続
導体と変圧器の1次端子との間を相対的にスライド自在
な接続部により接続したので、接続管路の長さを調整し
て接続管路と接続導体との間の静電容量C3 を調整する
ことができ、これにより分圧電圧の調整を行うことがで
きる利点がある。またこの発明によれば、接続管路部の
振動や設置ベースの不等沈下等によりガス区分手段に無
理な力が加わって、該ガス区分手段が破損するのを防ぐ
ことができる利点がある。
【0048】更に請求項3ないし5にそれぞれ記載した
発明によれば、接続管路の長さを長くすることなしに、
接続導体と接続管路との間の静電容量を大きくして、分
圧電圧(変圧器の1次電圧)を低くすることができるた
め、装置が大形になるのを防ぐことができる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の要部を示す断面図である。
【図2】図1の実施例の等価回路を示した回路図であ
る。
【図3】本発明の他の実施例の要部を示す断面図であ
る。
【図4】本発明の更に他の実施例の要部を示す断面図で
ある。
【図5】本発明の更に他の実施例の要部を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1…ガス絶縁開閉装置の管路、2,2´…管状容器、3
…分圧電極容器、4…SF6 ガス、5…主回路導体、6
…接続管路、7…絶縁スペーサ、9…計器用変圧器本
体、10…鉄心、11…1次コイル、12…2次コイ
ル、15…接続導体、30…分圧補助コンデンサ、31
…コンデンサブッシング。
【手続補正書】
【提出日】平成3年10月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の電圧変成器は、
ガス絶縁開閉装置の外殻容器の一部を成すように設けら
れた分圧電極容器と、該分圧電極容器内でガス絶縁開閉
装置の主回路導体を同心的に囲むように設けられた円筒
状の分圧電極と、分圧電極容器にガス区分手段と接続管
路とを介して接続されたタンク内に計器用変圧器本体を
収納して該タンク内にガス絶縁開閉装置で用いられてい
る絶縁ガスと同じ絶縁ガスを封入したガス絶縁計器用変
圧器とを備えている。分圧電極は、ガス区分手段を貫通
し接続管路内を同心的に伸びる接続導体を介して計器用
変圧器本体の1次端子に接続されている。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガス絶縁開閉装置の外殻容器の一部を構成
    するように設けられた分圧電極容器と、 前記分圧電極容器内でガス絶縁開閉装置の主回路導体を
    同心的に囲むように設けられた円筒状の分圧電極と、 前記分圧電極容器にガス区分手段と接続管路とを介して
    接続されたタンク内に計器用変圧器本体を収納して該タ
    ンク内に前記ガス絶縁開閉装置に用いる絶縁ガスと同じ
    絶縁ガスを封入したガス絶縁計器用変圧器とを具備し、 前記絶縁スペーサを貫通し前記接続管路内を同心的に伸
    びる接続導体により前記分圧電極と前記計器用変圧器本
    体の1次端子との間を接続したことを特徴とするガス絶
    縁開閉装置用電圧変成器。
  2. 【請求項2】前記接続管路の一部が伸縮継手からなり、
    前記変圧器本体の1次端子は、前記接続導体をスライド
    自在に接触させる構造を有していることを特徴とする請
    求項1に記載のガス絶縁開閉装置用電圧変成器。
  3. 【請求項3】前記接続導体と接続管路との間の空間に前
    記絶縁ガスよりも誘電率が大きい誘電体を配置したこと
    を特徴とする請求項1または2に記載のガス絶縁開閉装
    置用電圧変成器。
  4. 【請求項4】前記接続導体と接続管路との間の空間に、
    誘電体フィルムと前記接続導体を取り囲む電極とにより
    構成した分圧補助コンデンサを配置したことを特徴とす
    る請求項1または2に記載のガス絶縁開閉装置用電圧変
    成器。
  5. 【請求項5】前記ガス区分手段は絶縁スペーサからなっ
    ていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1
    つに記載のガス絶縁開閉装置用電圧変成器。
  6. 【請求項6】前記ガス区分手段はコンデンサブッシング
    からなっていることを特徴とする請求項1ないし4のい
    ずれか1つに記載のガス絶縁開閉装置用電圧変成器。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11821521B2 (en) 2018-12-21 2023-11-21 Eagle Industry Co., Ltd. Sliding component
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US11933405B2 (en) 2019-02-14 2024-03-19 Eagle Industry Co., Ltd. Sliding component

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