JP2543787Y2 - ガス絶縁開閉装置用電圧変成器 - Google Patents
ガス絶縁開閉装置用電圧変成器Info
- Publication number
- JP2543787Y2 JP2543787Y2 JP1991085640U JP8564091U JP2543787Y2 JP 2543787 Y2 JP2543787 Y2 JP 2543787Y2 JP 1991085640 U JP1991085640 U JP 1991085640U JP 8564091 U JP8564091 U JP 8564091U JP 2543787 Y2 JP2543787 Y2 JP 2543787Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- voltage
- gas
- transformer
- insulated switchgear
- dividing electrode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Transformers For Measuring Instruments (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、超高圧(500KV以
上)のガス絶縁開閉装置に用いるのに好適なガス絶縁開
閉装置用電圧変成器に関するものである。
上)のガス絶縁開閉装置に用いるのに好適なガス絶縁開
閉装置用電圧変成器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、超高圧用のガス絶縁開閉装置用電
圧変成器としては、増幅形のコンデンサ形電圧変成器
(CVT)と、巻線形のガス絶縁電圧変成器(VT)と
が用いられている。
圧変成器としては、増幅形のコンデンサ形電圧変成器
(CVT)と、巻線形のガス絶縁電圧変成器(VT)と
が用いられている。
【0003】増幅形のCVTは、ガス絶縁開閉装置の管
路内に主回路導体を同心的に囲むように設けられた分圧
電極と、該分圧電極と主回路導体との間の静電容量及び
分圧電極と管路との間の静電容量により分圧された主回
路電圧を増幅する増幅部とにより構成される。
路内に主回路導体を同心的に囲むように設けられた分圧
電極と、該分圧電極と主回路導体との間の静電容量及び
分圧電極と管路との間の静電容量により分圧された主回
路電圧を増幅する増幅部とにより構成される。
【0004】また巻線形のガス絶縁電圧変成器は、鉄心
に1次コイルと2次コイルとを巻装した計器用変圧器本
体を容器内に収納して、該容器内に絶縁ガスを封入した
構造を有する。
に1次コイルと2次コイルとを巻装した計器用変圧器本
体を容器内に収納して、該容器内に絶縁ガスを封入した
構造を有する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】増幅形のCVTは、増
幅部に電子部品を多く使用しているため、長期間の使用
に対する信頼性が低く、保守点検の周期が短くなるとい
う問題があった。しかも増幅部の保守点検は複雑で手間
がかかるため、保守点検に要するコストが高くなるのを
避けられなかった。また増幅形のCVTでは、ガス絶縁
開閉装置の設置場所とは別の屋内に増幅部と大容量の安
定化電源とを設ける必要があったため、電圧変成器全体
が非常に大形の設備となり、設備費が高くなるという問
題があった。更に増幅部を動作させるために常時大電力
を消費するため、ランニングコストが高くなるのを避け
られなかった。また巻線形のガス絶縁電圧変成器では、
1次コイルに直接超高圧の電圧が印加されるため、計器
用変圧器本体が大形になり、該計器用変圧器本体を収容
する容器が大きくなるのを避けられない。そのため、そ
の組立てに大形の設備と多くの工数とを必要とし、コス
トが著しく高くなるという問題があった。本考案の目的
は、上記の問題を解決したガス絶縁開閉装置用電圧変成
器を提供することにある。
幅部に電子部品を多く使用しているため、長期間の使用
に対する信頼性が低く、保守点検の周期が短くなるとい
う問題があった。しかも増幅部の保守点検は複雑で手間
がかかるため、保守点検に要するコストが高くなるのを
避けられなかった。また増幅形のCVTでは、ガス絶縁
開閉装置の設置場所とは別の屋内に増幅部と大容量の安
定化電源とを設ける必要があったため、電圧変成器全体
が非常に大形の設備となり、設備費が高くなるという問
題があった。更に増幅部を動作させるために常時大電力
を消費するため、ランニングコストが高くなるのを避け
られなかった。また巻線形のガス絶縁電圧変成器では、
1次コイルに直接超高圧の電圧が印加されるため、計器
用変圧器本体が大形になり、該計器用変圧器本体を収容
する容器が大きくなるのを避けられない。そのため、そ
の組立てに大形の設備と多くの工数とを必要とし、コス
トが著しく高くなるという問題があった。本考案の目的
は、上記の問題を解決したガス絶縁開閉装置用電圧変成
器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案においては、ガス
絶縁開閉装置の金属容器に絶縁スペーサを介して接続さ
れた金属製の分圧電極容器と、ガス絶縁開閉装置の主回
路導体に接続されて分圧電極容器内に配置された高圧電
極と、分圧電極容器内で高圧電極を同心的に囲むように
設けられたカップ状の分圧電極と、分圧電極容器にガス
区分手段と接続管路とを介して接続されたタンク内に計
器用変圧器本体を収納して該タンク内にガス絶縁開閉装
置に用いる絶縁ガスと同じ絶縁ガスを封入したガス絶縁
計器用変圧器と、接続管路内を該接続管路と同心的に伸
びるように設けられて上記タンク内で計器用変圧器本体
の一次端子に電気的に接続されるとともにガス区分手段
を貫通して分圧電極容器内に導入された接続導体とを設
け、該接続導体の分圧電極容器内に導入された端部に分
圧電極を電気的及び機械的に接続することにより、該分
圧電極を支持する構造とした。上記接続管路は金属から
なっていてもよく、分圧電極と接地間に生じる分圧電圧
に耐え得る絶縁強度を有するものであってもよい。本考
案においては、上記のように構成することにより、分圧
電極と高圧電極との間の静電容量C1 と、分圧電極と分
圧電極容器との間の静電容量C2 と、接続導体と接続管
路との間の静電容量C3 とを利用して主回路導体(電圧
変成器の1次高圧端子)の電圧E1 (電圧変成器全体の
1次電圧)を分圧する分圧回路を構成し、この分圧回路
により分圧された電圧E2 =E1 {(C1 )/(C1 +
C2+C3 )}をガス絶縁計器用変圧器の1次電圧とす
る。上記ガス区分手段は、分圧容器内のガス空間と接続
管路内のガス空間とを区分するものであれば良く、通常
ガス絶縁開閉装置において用いられている絶縁スペーサ
をこのガス区分手段として用いることができる。また上
記静電容量C3 を増大させるために、コンデンサブッシ
ングを上記ガス区分手段として用いることもできる。
絶縁開閉装置の金属容器に絶縁スペーサを介して接続さ
れた金属製の分圧電極容器と、ガス絶縁開閉装置の主回
路導体に接続されて分圧電極容器内に配置された高圧電
極と、分圧電極容器内で高圧電極を同心的に囲むように
設けられたカップ状の分圧電極と、分圧電極容器にガス
区分手段と接続管路とを介して接続されたタンク内に計
器用変圧器本体を収納して該タンク内にガス絶縁開閉装
置に用いる絶縁ガスと同じ絶縁ガスを封入したガス絶縁
計器用変圧器と、接続管路内を該接続管路と同心的に伸
びるように設けられて上記タンク内で計器用変圧器本体
の一次端子に電気的に接続されるとともにガス区分手段
を貫通して分圧電極容器内に導入された接続導体とを設
け、該接続導体の分圧電極容器内に導入された端部に分
圧電極を電気的及び機械的に接続することにより、該分
圧電極を支持する構造とした。上記接続管路は金属から
なっていてもよく、分圧電極と接地間に生じる分圧電圧
に耐え得る絶縁強度を有するものであってもよい。本考
案においては、上記のように構成することにより、分圧
電極と高圧電極との間の静電容量C1 と、分圧電極と分
圧電極容器との間の静電容量C2 と、接続導体と接続管
路との間の静電容量C3 とを利用して主回路導体(電圧
変成器の1次高圧端子)の電圧E1 (電圧変成器全体の
1次電圧)を分圧する分圧回路を構成し、この分圧回路
により分圧された電圧E2 =E1 {(C1 )/(C1 +
C2+C3 )}をガス絶縁計器用変圧器の1次電圧とす
る。上記ガス区分手段は、分圧容器内のガス空間と接続
管路内のガス空間とを区分するものであれば良く、通常
ガス絶縁開閉装置において用いられている絶縁スペーサ
をこのガス区分手段として用いることができる。また上
記静電容量C3 を増大させるために、コンデンサブッシ
ングを上記ガス区分手段として用いることもできる。
【0007】
【作用】上記のように構成すると、計器用変圧器とガス
絶縁開閉装置の絶縁媒体が共通になるので、保守点検が
容易になる。また上記のように構成すると、分圧電極と
主回路導体との間の絶縁距離を適当に設定しておけば、
仮に分圧電極と分圧電極容器間または接続導体と接続管
路との間、計器用変圧器本体とタンク間等で地絡等の異
常が生じた場合でも、主回路導体を通しての通電は継続
することができるので、停電を避けることができる。更
に上記の構成では、電圧変成器の高圧側がガス絶縁開閉
装置と同じガス空間にあり、また計器用変圧器側もガス
絶縁開閉装置と同様の絶縁ガスにより絶縁されているた
め、経年変化に対する信頼性を高くすることができる。
従って保守点検の周期を長くすることができる。また増
幅形の電圧変成器のように、複雑な保守点検作業を必要
としないため、保守点検に要するコストを安くすること
ができる。また、ガス絶縁計器用変圧器には分圧された
電圧が入力されるため、該計器用変圧器としては電圧階
級が低い(例えば154KV以下の)ガス絶縁開閉装置
で標準的に採用されている小形のものを使用すれば良
い。従って1次側に超高圧の電圧が直接入力される巻線
形のガス絶縁電圧変成器を用いる場合に比べて電圧変成
器全体の小形化と、コストの低減とを図ることができ
る。更に、接続管路を絶縁物により形成して、該接続管
路に分圧電圧に耐える絶縁強度を持たせた場合には、1
次高圧端子(ガス絶縁開閉装置側に設けられていて主回
路導体につながっているいずれかの端子)と分圧電極容
器とを接続して、その接続点と接地間に分圧電圧に相当
する試験電圧を印加することにより、電圧変成器の特性
試験(等価回路試験)を行うことができる。このような
方法で特性試験を行えば、1次高圧端子と接地間にガス
絶縁開閉装置の主回路電圧に相当する高い電圧を印加し
て特性試験を行う場合に比べて試験設備をはるかに簡単
にすることができる。
絶縁開閉装置の絶縁媒体が共通になるので、保守点検が
容易になる。また上記のように構成すると、分圧電極と
主回路導体との間の絶縁距離を適当に設定しておけば、
仮に分圧電極と分圧電極容器間または接続導体と接続管
路との間、計器用変圧器本体とタンク間等で地絡等の異
常が生じた場合でも、主回路導体を通しての通電は継続
することができるので、停電を避けることができる。更
に上記の構成では、電圧変成器の高圧側がガス絶縁開閉
装置と同じガス空間にあり、また計器用変圧器側もガス
絶縁開閉装置と同様の絶縁ガスにより絶縁されているた
め、経年変化に対する信頼性を高くすることができる。
従って保守点検の周期を長くすることができる。また増
幅形の電圧変成器のように、複雑な保守点検作業を必要
としないため、保守点検に要するコストを安くすること
ができる。また、ガス絶縁計器用変圧器には分圧された
電圧が入力されるため、該計器用変圧器としては電圧階
級が低い(例えば154KV以下の)ガス絶縁開閉装置
で標準的に採用されている小形のものを使用すれば良
い。従って1次側に超高圧の電圧が直接入力される巻線
形のガス絶縁電圧変成器を用いる場合に比べて電圧変成
器全体の小形化と、コストの低減とを図ることができ
る。更に、接続管路を絶縁物により形成して、該接続管
路に分圧電圧に耐える絶縁強度を持たせた場合には、1
次高圧端子(ガス絶縁開閉装置側に設けられていて主回
路導体につながっているいずれかの端子)と分圧電極容
器とを接続して、その接続点と接地間に分圧電圧に相当
する試験電圧を印加することにより、電圧変成器の特性
試験(等価回路試験)を行うことができる。このような
方法で特性試験を行えば、1次高圧端子と接地間にガス
絶縁開閉装置の主回路電圧に相当する高い電圧を印加し
て特性試験を行う場合に比べて試験設備をはるかに簡単
にすることができる。
【0008】
【実施例】図1は本考案の第1の実施例を示したもの
で、同図において、1はガス絶縁開閉装置の外殻容器の
一部を構成する金属容器で、この金属容器の端部には絶
縁スペーサ2が取り付けられ、ガス絶縁開閉装置の主回
路導体の終端部3が絶縁スペーサ2の貫通導体4に接続
されている。金属容器1内にはSF6 ガスGが所定の圧
力で封入されている。
で、同図において、1はガス絶縁開閉装置の外殻容器の
一部を構成する金属容器で、この金属容器の端部には絶
縁スペーサ2が取り付けられ、ガス絶縁開閉装置の主回
路導体の終端部3が絶縁スペーサ2の貫通導体4に接続
されている。金属容器1内にはSF6 ガスGが所定の圧
力で封入されている。
【0009】5は金属製の分圧電極容器で、この分圧電
極容器は、円筒状に形成された本体501と、該本体5
01の一端の開口部を気密に閉じるように取り付けられ
た端部材502とからなっている。端部材502はフラ
ンジ部502aと接続管部502bとを一体に有し、フ
ランジ部502aが本体501の開口部に気密に接続さ
れている。端部材502の接続管部502bの端部のフ
ランジが絶縁スペーサ2に気密に接続されている。分圧
電極容器5の底部の中央に孔部501aが設けられ、こ
の孔部には、金属製の接続管路7の一端に設けられたフ
ランジが絶縁スペーサ8を介して接続されている。接続
管路7の他端(この例では下端)は箱形または円筒形の
タンク9の上部に設けられた開口部に接続され、タンク
9内に計器用変圧器本体10が収納されている。計器用
変圧器本体10は、鉄心11に1次コイル12と2次コ
イル13とを巻装したもので、1次コイル12を囲むよ
うに設けられたシールド14に1次コイルの非接地側端
子が接続され、該シールド14が計器用変圧器本体の1
次端子となっている。接続管路7及びタンク9は気密構
造を有していて、それぞれの内部が共通のガス空間を構
成しており、このガス空間及び分圧電極容器5内にSF
6 ガスGが所定の圧力で封入されている。
極容器は、円筒状に形成された本体501と、該本体5
01の一端の開口部を気密に閉じるように取り付けられ
た端部材502とからなっている。端部材502はフラ
ンジ部502aと接続管部502bとを一体に有し、フ
ランジ部502aが本体501の開口部に気密に接続さ
れている。端部材502の接続管部502bの端部のフ
ランジが絶縁スペーサ2に気密に接続されている。分圧
電極容器5の底部の中央に孔部501aが設けられ、こ
の孔部には、金属製の接続管路7の一端に設けられたフ
ランジが絶縁スペーサ8を介して接続されている。接続
管路7の他端(この例では下端)は箱形または円筒形の
タンク9の上部に設けられた開口部に接続され、タンク
9内に計器用変圧器本体10が収納されている。計器用
変圧器本体10は、鉄心11に1次コイル12と2次コ
イル13とを巻装したもので、1次コイル12を囲むよ
うに設けられたシールド14に1次コイルの非接地側端
子が接続され、該シールド14が計器用変圧器本体の1
次端子となっている。接続管路7及びタンク9は気密構
造を有していて、それぞれの内部が共通のガス空間を構
成しており、このガス空間及び分圧電極容器5内にSF
6 ガスGが所定の圧力で封入されている。
【0010】計器用変圧器本体10のシールド(1次端
子)14には、接続管路7内に同心的に配置された接続
導体15の下端が接続されている。接続導体15の上端
は絶縁スペーサ8を貫通して分圧電極容器5内に導入さ
れている。
子)14には、接続管路7内に同心的に配置された接続
導体15の下端が接続されている。接続導体15の上端
は絶縁スペーサ8を貫通して分圧電極容器5内に導入さ
れている。
【0011】分圧電極容器5内には、棒状の高圧電極1
6が同心的に配置され、この高圧電極16の後端部は絶
縁スペーサ2の貫通導体4に接続されている。高圧電極
16の先端部16aは球状に形成されている。
6が同心的に配置され、この高圧電極16の後端部は絶
縁スペーサ2の貫通導体4に接続されている。高圧電極
16の先端部16aは球状に形成されている。
【0012】分圧電極容器5内にはまた、高圧電極16
を同心的に取り囲むカップ状の分圧電極17が配置さ
れ、この分圧電極17はその底部が、絶縁スペーサ8を
貫通した接続導体15の上端に電気的及び機械的に接続
されて支持されている。
を同心的に取り囲むカップ状の分圧電極17が配置さ
れ、この分圧電極17はその底部が、絶縁スペーサ8を
貫通した接続導体15の上端に電気的及び機械的に接続
されて支持されている。
【0013】タンク9の側面の上部に設けられた開口部
を気密に閉じるように端子板18が取付けられ、該端子
板18を気密に貫通させて端子19,20とアース端子
21とが設けられている。端子19,20は図示しない
口出線を介して2次コイル13の両端に接続されてい
る。アース端子21は図示しないリード線を介して1次
コイルの接地側の端子に接続されている。端子19には
変成比改善用の共振リアクトルLの一端が接続され、該
共振リアクトルLの他端から出力端子22が引き出され
ている。端子20と出力端子22との間に鉄共振抑制用
負担ZDが接続され、端子20から出力端子23が引き
出されている。アース端子21は接地線を通して接地さ
れている。タンク9の側面上部には、端子板18と2次
端子に接続された共振リアクトルL、鉄共振抑制用負担
ZD等を収容する2次端子箱24が取付けられている。
タンク9及びその内部に収納された計器用変圧器本体1
0によりガス絶縁計器用変圧器VTが構成されている。
を気密に閉じるように端子板18が取付けられ、該端子
板18を気密に貫通させて端子19,20とアース端子
21とが設けられている。端子19,20は図示しない
口出線を介して2次コイル13の両端に接続されてい
る。アース端子21は図示しないリード線を介して1次
コイルの接地側の端子に接続されている。端子19には
変成比改善用の共振リアクトルLの一端が接続され、該
共振リアクトルLの他端から出力端子22が引き出され
ている。端子20と出力端子22との間に鉄共振抑制用
負担ZDが接続され、端子20から出力端子23が引き
出されている。アース端子21は接地線を通して接地さ
れている。タンク9の側面上部には、端子板18と2次
端子に接続された共振リアクトルL、鉄共振抑制用負担
ZD等を収容する2次端子箱24が取付けられている。
タンク9及びその内部に収納された計器用変圧器本体1
0によりガス絶縁計器用変圧器VTが構成されている。
【0014】上記の電圧変成器において、高圧電極16
と分圧電極17との間の静電容量をC1 、分圧電極17
と分圧電極容器5との間の静電容量をC2 、接続導体1
5と接続管路7との間の静電容量をC3 とすると、その
等価回路は図5に示すようになり、静電容量C1 と、静
電容量C2 ,C3 とにより分圧された電圧が計器用変圧
器10の1次コイル12に入力されている。ここで被測
定電圧の周波数をf、高圧電極16の対地電圧(電圧変
成器の1次電圧)をE1 、分圧電圧(計器用変圧器10
の1次入力電圧)をE2 とすると、E2 はE2 =E1
{C1 /(C1 +C2 +C3 )}で与えられる。この場
合、電圧変成器の特性は、f2 ・C1 ・E1 ・E2 の値
が大きいほど良い。従って周波数を変えられないとすれ
ば、静電容量C1 、1次電圧E1 及び分圧電圧E2 が高
いほど良好な特性が得られる。
と分圧電極17との間の静電容量をC1 、分圧電極17
と分圧電極容器5との間の静電容量をC2 、接続導体1
5と接続管路7との間の静電容量をC3 とすると、その
等価回路は図5に示すようになり、静電容量C1 と、静
電容量C2 ,C3 とにより分圧された電圧が計器用変圧
器10の1次コイル12に入力されている。ここで被測
定電圧の周波数をf、高圧電極16の対地電圧(電圧変
成器の1次電圧)をE1 、分圧電圧(計器用変圧器10
の1次入力電圧)をE2 とすると、E2 はE2 =E1
{C1 /(C1 +C2 +C3 )}で与えられる。この場
合、電圧変成器の特性は、f2 ・C1 ・E1 ・E2 の値
が大きいほど良い。従って周波数を変えられないとすれ
ば、静電容量C1 、1次電圧E1 及び分圧電圧E2 が高
いほど良好な特性が得られる。
【0015】分圧電圧E2 が高い程良好な特性が得られ
るが、分圧電圧E2 を高くすると、計器用変圧器本体1
0として1次電圧が高いものを用いることが必要にな
る。計器用変圧器は、1次電圧の上昇に応じてコストが
高くなる。コストを引き下げるためには、最も多く使用
されている標準的なガス絶縁計器用変圧器を用いるのが
良く、1100KV用の電圧変成器を構成する場合に
は、相間電圧が154KV〜66KVのガス絶縁開閉装
置で標準的に用いられているガス絶縁計器用変圧器を用
いるのがよい。
るが、分圧電圧E2 を高くすると、計器用変圧器本体1
0として1次電圧が高いものを用いることが必要にな
る。計器用変圧器は、1次電圧の上昇に応じてコストが
高くなる。コストを引き下げるためには、最も多く使用
されている標準的なガス絶縁計器用変圧器を用いるのが
良く、1100KV用の電圧変成器を構成する場合に
は、相間電圧が154KV〜66KVのガス絶縁開閉装
置で標準的に用いられているガス絶縁計器用変圧器を用
いるのがよい。
【0016】また上記の実施例においては、分圧電極1
7と分圧電極容器5との間、接続導体15と接続管路7
との間、または計器用変圧器本体10とタンク9との間
が短絡された場合でも、分圧電極17の内側のガス空間
で主回路の絶縁を図ることができるように、分圧電極1
7と高圧電極16との間の絶縁距離が設定されている。
従って、分圧電極17と分圧電極容器5との間、接続導
体15と接続管路7との間、計器用変圧器本体10とタ
ンク9との間等で地絡事故が生じても、主回路の通電は
継続することができ、停電を回避することができる。
7と分圧電極容器5との間、接続導体15と接続管路7
との間、または計器用変圧器本体10とタンク9との間
が短絡された場合でも、分圧電極17の内側のガス空間
で主回路の絶縁を図ることができるように、分圧電極1
7と高圧電極16との間の絶縁距離が設定されている。
従って、分圧電極17と分圧電極容器5との間、接続導
体15と接続管路7との間、計器用変圧器本体10とタ
ンク9との間等で地絡事故が生じても、主回路の通電は
継続することができ、停電を回避することができる。
【0017】図2は本考案の他の実施例を示したもの
で、この実施例では、丸棒の先端に丸みをつけただけの
形状の高圧電極16が用いられている。またこの実施例
では、接続管路7として伸縮継手が用いられ、変圧器V
Tのシールド14に接続導体15の下端をスライド自在
に嵌合させる構造を有する1次端子(例えばチューリッ
プコンタクト)30が取り付けられ、該1次端子30に
接続導体15の下端がスライド自在に接続されている。
またこの例では、接続導体15が、絶縁スペーサ8を貫
通する貫通導体15Aと接続管路7内を伸びる接続管路
内導体15Bとに分けられて、貫通導体15Aが導体接
続部15Cを介して接続管路内導体15Bにスライド自
在に接続されている。
で、この実施例では、丸棒の先端に丸みをつけただけの
形状の高圧電極16が用いられている。またこの実施例
では、接続管路7として伸縮継手が用いられ、変圧器V
Tのシールド14に接続導体15の下端をスライド自在
に嵌合させる構造を有する1次端子(例えばチューリッ
プコンタクト)30が取り付けられ、該1次端子30に
接続導体15の下端がスライド自在に接続されている。
またこの例では、接続導体15が、絶縁スペーサ8を貫
通する貫通導体15Aと接続管路7内を伸びる接続管路
内導体15Bとに分けられて、貫通導体15Aが導体接
続部15Cを介して接続管路内導体15Bにスライド自
在に接続されている。
【0018】このように構成すると、タンク9とガス絶
縁開閉装置との間に相対的な変位が生じて、変圧器の1
次端子と絶縁スペーサ8との間の距離が変化した場合
に、接続導体15が変圧器の1次端子に対して相対的に
変位するとともに、接続管路7が伸縮してその距離の変
化を吸収するので、設置ベースの不等沈下や地震等によ
り、絶縁スペーサ8に過大な応力が生じて絶縁スペーサ
が破損するのを防ぐことができる。
縁開閉装置との間に相対的な変位が生じて、変圧器の1
次端子と絶縁スペーサ8との間の距離が変化した場合
に、接続導体15が変圧器の1次端子に対して相対的に
変位するとともに、接続管路7が伸縮してその距離の変
化を吸収するので、設置ベースの不等沈下や地震等によ
り、絶縁スペーサ8に過大な応力が生じて絶縁スペーサ
が破損するのを防ぐことができる。
【0019】また接続管路7を伸縮可能に構成しておく
と、該接続管路7の長さを調整することにより、接続導
体15と接続管路7との間の静電容量C3 を調整するこ
とができるため、分圧電圧(変圧器VTに入力される1
次電圧電圧)を微調整することができる。従って分圧電
極容器5、接続管路7、分圧電極17、接続導体15等
の取付け公差により分圧電圧のばらつきが生じた場合
に、該分圧電圧を所期の値に容易に調整することができ
る。
と、該接続管路7の長さを調整することにより、接続導
体15と接続管路7との間の静電容量C3 を調整するこ
とができるため、分圧電圧(変圧器VTに入力される1
次電圧電圧)を微調整することができる。従って分圧電
極容器5、接続管路7、分圧電極17、接続導体15等
の取付け公差により分圧電圧のばらつきが生じた場合
に、該分圧電圧を所期の値に容易に調整することができ
る。
【0020】尚図2の実施例においては、導体接続部1
5Cとして接続管路内導体15Bをスライド自在に接続
するものを用いたが、この導体接続部15Cは導体15
Bのスライドを許容しないものを用いてもよい。また導
体接続部15Cとして、導体15Bのスライドを許容す
るものを用いた場合には、1次端子30として、導体1
5のスライドを許容しないものを用いてもよい。
5Cとして接続管路内導体15Bをスライド自在に接続
するものを用いたが、この導体接続部15Cは導体15
Bのスライドを許容しないものを用いてもよい。また導
体接続部15Cとして、導体15Bのスライドを許容す
るものを用いた場合には、1次端子30として、導体1
5のスライドを許容しないものを用いてもよい。
【0021】更に、図1の実施例においても、接続導体
15を貫通導体15Aと接続管路内導体15Bとに分け
ることができる。
15を貫通導体15Aと接続管路内導体15Bとに分け
ることができる。
【0022】また本考案において、高圧電極16の先端
部の形状は、電界分布を乱さない形状であればよく、例
えば図3に示したような形状にすることもできる。
部の形状は、電界分布を乱さない形状であればよく、例
えば図3に示したような形状にすることもできる。
【0023】また図3に示したように、接続導体15と
接続管路7との間に形成されている環状の空間に、誘電
体フィルムと接続導体を取り囲む複数の電極との積層体
からなる分圧補助コンデンサ31を配置することもでき
る。この分圧補助コンデンサは、一般に用いられている
コンデンサブッシングにおいてブッシング内に設けられ
るコンデンサコアと同様の構造を有するものである。誘
電体フィルムとしては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、あるいはポリエチレンテレフタレー
ト等、SF6 ガス中で使用するのに適したものを用いる
ことができる。分圧補助コンデンサ31は、その半部の
断面形状が台形状を呈するように形成されている。また
このコンデンサ31は、その内周部と接続導体15との
間及び外周部と接続管路7との間にそれぞれ隙間を生じ
させないように設けられている。この場合、コンデンサ
31の一番外側の電極は、接続管路7に電気的に接続し
てもよく、該接続管路7に誘電体層を介して対向させる
だけでもよい。
接続管路7との間に形成されている環状の空間に、誘電
体フィルムと接続導体を取り囲む複数の電極との積層体
からなる分圧補助コンデンサ31を配置することもでき
る。この分圧補助コンデンサは、一般に用いられている
コンデンサブッシングにおいてブッシング内に設けられ
るコンデンサコアと同様の構造を有するものである。誘
電体フィルムとしては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、あるいはポリエチレンテレフタレー
ト等、SF6 ガス中で使用するのに適したものを用いる
ことができる。分圧補助コンデンサ31は、その半部の
断面形状が台形状を呈するように形成されている。また
このコンデンサ31は、その内周部と接続導体15との
間及び外周部と接続管路7との間にそれぞれ隙間を生じ
させないように設けられている。この場合、コンデンサ
31の一番外側の電極は、接続管路7に電気的に接続し
てもよく、該接続管路7に誘電体層を介して対向させる
だけでもよい。
【0024】図1または図2の実施例では、分圧電圧E
2 =E1 {(C1)/(C1 +C2 +C3 )}を小さくし
て変圧器VTとして小形のものを用いようとすると、静
電容量C3 を大きくするために、接続管路7の長さを相
当に長くする必要がある。
2 =E1 {(C1)/(C1 +C2 +C3 )}を小さくし
て変圧器VTとして小形のものを用いようとすると、静
電容量C3 を大きくするために、接続管路7の長さを相
当に長くする必要がある。
【0025】これに対し、図3に示した実施例のよう
に、接続導体15と接続管路7との間に分圧補助コンデ
ンサ31を配置すると、該コンデンサにより接続導体と
接続管路との間の静電容量を大きくすることができるた
め、接続管路7の長さを短くすることができる。
に、接続導体15と接続管路7との間に分圧補助コンデ
ンサ31を配置すると、該コンデンサにより接続導体と
接続管路との間の静電容量を大きくすることができるた
め、接続管路7の長さを短くすることができる。
【0026】図3の実施例では、接続導体15と接続管
路7との間にコンデンサ31を配置したが、接続導体1
5と接続管路7との間にSF6 ガスよりも誘電率が高い
誘電体フィルムの積層体からなる誘電体(図3のコンデ
ンサ31と同様の輪郭形状を有するもの)を配置するこ
とにより、接続導体15と接続管路7との間の静電容量
C3 を増大させてもよい。
路7との間にコンデンサ31を配置したが、接続導体1
5と接続管路7との間にSF6 ガスよりも誘電率が高い
誘電体フィルムの積層体からなる誘電体(図3のコンデ
ンサ31と同様の輪郭形状を有するもの)を配置するこ
とにより、接続導体15と接続管路7との間の静電容量
C3 を増大させてもよい。
【0027】図3の実施例では、コンデンサ31に接続
導体15を囲む複数の電極が設けられているとしたが、
該電極は1つだけでもよい。
導体15を囲む複数の電極が設けられているとしたが、
該電極は1つだけでもよい。
【0028】上記の各実施例では、分圧電極容器5と接
続管路7との間をガス区分するガス区分手段として絶縁
スペーサ8を用いたが、絶縁スペーサに代えて他の手
段、例えばブッシングを用いることもできる。
続管路7との間をガス区分するガス区分手段として絶縁
スペーサ8を用いたが、絶縁スペーサに代えて他の手
段、例えばブッシングを用いることもできる。
【0029】分圧電極容器5と接続管路7との間をガス
区分するガス区分手段としてコンデンサブッシングを用
いることもできる。コンデンサブッシングは、中心導体
を同心的に囲む多数の電極を誘電体層を介して積層した
コンデンサコアをブッシング内に配置したもので、コン
デンサコアの一番外側の電極からは接地端子が導出され
ている。該接地端子は接続管路7に電気的に接続する。
このように分圧電極容器と接続管路との間のガス区分手
段としてコンデンサブッシングを用いる場合には、該ブ
ッシングの中心導体を接続導体15として用いることが
できる。
区分するガス区分手段としてコンデンサブッシングを用
いることもできる。コンデンサブッシングは、中心導体
を同心的に囲む多数の電極を誘電体層を介して積層した
コンデンサコアをブッシング内に配置したもので、コン
デンサコアの一番外側の電極からは接地端子が導出され
ている。該接地端子は接続管路7に電気的に接続する。
このように分圧電極容器と接続管路との間のガス区分手
段としてコンデンサブッシングを用いる場合には、該ブ
ッシングの中心導体を接続導体15として用いることが
できる。
【0030】上記のように、ガス区分手段としてコンデ
ンサブッシングを用いた場合には、該コンデンサブッシ
ングにより接続導体15と接続管路7との間の静電容量
を大きくすることができるため、接続管路7を短くする
ことができる。また該静電容量C3 を大きくするための
手段が分圧電極容器5と接続管路7との間をガス区分す
る手段を兼ねることになるので、構造を簡単にすること
ができる。
ンサブッシングを用いた場合には、該コンデンサブッシ
ングにより接続導体15と接続管路7との間の静電容量
を大きくすることができるため、接続管路7を短くする
ことができる。また該静電容量C3 を大きくするための
手段が分圧電極容器5と接続管路7との間をガス区分す
る手段を兼ねることになるので、構造を簡単にすること
ができる。
【0031】電圧変成器の特性試験を行う場合には、ガ
ス絶縁開閉装置側に設けられていて主回路導体3につな
がる端子(電圧変成器の1次高圧端子に相当する。)と
接地間に主回路電圧に相当する試験電圧E1 を印加する
ことにより、図5において、コンデンサC1 とC2 との
直列回路の両端に試験電圧E1 を印加し、これによりコ
ンデンサC2 の両端に所定の分圧電圧E2 =E1 {C1
/(C1 +C2 +C3)}を生じさせる。この場合、試
験電圧E1 を印加するために長大なブッシングが必要に
なり、大掛かりな試験設備を必要とする。
ス絶縁開閉装置側に設けられていて主回路導体3につな
がる端子(電圧変成器の1次高圧端子に相当する。)と
接地間に主回路電圧に相当する試験電圧E1 を印加する
ことにより、図5において、コンデンサC1 とC2 との
直列回路の両端に試験電圧E1 を印加し、これによりコ
ンデンサC2 の両端に所定の分圧電圧E2 =E1 {C1
/(C1 +C2 +C3)}を生じさせる。この場合、試
験電圧E1 を印加するために長大なブッシングが必要に
なり、大掛かりな試験設備を必要とする。
【0032】そこで、図5に示す回路をテブナンの定理
により図7のように書き替えて、この図7の等価回路を
用いて特性試験(等価回路試験という。)を行うことが
考えられている。即ち、図5に示す回路において、分圧
コンデンサC2 の両端の端子に着目して、テブナンの定
理を適用し、電源(E1 )を短絡すると、図6の回路の
ようになる。図6において、端子a,bから分圧コンデ
ンサC2 側をみたインピーダンスをZo 、端子a,b間
に接続される負荷(コンデンサC3 と計器用変圧器本体
10とを含む回路)のインピーダンスをZとすると、イ
ンピーダンスZに流れる電流は、I=E2 ´/(Zo +
Z)となる。これは、インピーダンスZo とZとの直列
回路に電圧E2 ´を印加したときに流れる電流と同じで
あるから、図6の回路は、図7の回路にように書き替え
られる[但し、E2 ´=E1 {C 1 /(C1 +C2
)}]。
により図7のように書き替えて、この図7の等価回路を
用いて特性試験(等価回路試験という。)を行うことが
考えられている。即ち、図5に示す回路において、分圧
コンデンサC2 の両端の端子に着目して、テブナンの定
理を適用し、電源(E1 )を短絡すると、図6の回路の
ようになる。図6において、端子a,bから分圧コンデ
ンサC2 側をみたインピーダンスをZo 、端子a,b間
に接続される負荷(コンデンサC3 と計器用変圧器本体
10とを含む回路)のインピーダンスをZとすると、イ
ンピーダンスZに流れる電流は、I=E2 ´/(Zo +
Z)となる。これは、インピーダンスZo とZとの直列
回路に電圧E2 ´を印加したときに流れる電流と同じで
あるから、図6の回路は、図7の回路にように書き替え
られる[但し、E2 ´=E1 {C 1 /(C1 +C2
)}]。
【0033】図7の等価回路を用いて等価回路試験を行
う場合には、ガス絶縁開閉装置側の1次高圧端子と分圧
電極容器5とを接続して、その接続点と接地間に分圧電
圧に相当する試験電圧を印加する。
う場合には、ガス絶縁開閉装置側の1次高圧端子と分圧
電極容器5とを接続して、その接続点と接地間に分圧電
圧に相当する試験電圧を印加する。
【0034】上記のような等価回路試験を行うことがで
きれば、図5に示す分圧電圧E2 にほぼ等しい試験電圧
(例えば超高圧ガス絶縁開閉装置の場合には66/√3
〜154/√3KV)を印加すれば良いため、簡単な試
験設備で特性試験を行うことができる。
きれば、図5に示す分圧電圧E2 にほぼ等しい試験電圧
(例えば超高圧ガス絶縁開閉装置の場合には66/√3
〜154/√3KV)を印加すれば良いため、簡単な試
験設備で特性試験を行うことができる。
【0035】ところが、図1ないし図3に示した実施例
のように、分圧電極容器5が金属製の接続管路7を通し
て計器用変圧器のタンク9に電気的に接続されている場
合には、1次高圧端子と分圧電極容器5との接続点と接
地間に分圧電圧に相当する試験電圧を印加したときに、
変圧器のタンク9の電位が上昇して2次引出端子等の耐
電圧を超えるため、閃絡が生じてしまう。従って図1な
いし図3に示した実施例では、上記等価回路試験を行う
ことはできない。
のように、分圧電極容器5が金属製の接続管路7を通し
て計器用変圧器のタンク9に電気的に接続されている場
合には、1次高圧端子と分圧電極容器5との接続点と接
地間に分圧電圧に相当する試験電圧を印加したときに、
変圧器のタンク9の電位が上昇して2次引出端子等の耐
電圧を超えるため、閃絡が生じてしまう。従って図1な
いし図3に示した実施例では、上記等価回路試験を行う
ことはできない。
【0036】図4は、上記等価回路試験を行うことがで
きるようにした実施例を示したもので、この実施例で
は、接続管路7がFRP(繊維強化プラスチック)や磁
器等により形成された管または筒からなっていて、この
接続管路が分圧電圧に十分耐え得る絶縁強度を有してい
る。その他の点は図1の実施例と同様である。
きるようにした実施例を示したもので、この実施例で
は、接続管路7がFRP(繊維強化プラスチック)や磁
器等により形成された管または筒からなっていて、この
接続管路が分圧電圧に十分耐え得る絶縁強度を有してい
る。その他の点は図1の実施例と同様である。
【0037】図4のように接続管路7の部分に分圧電圧
に耐える絶縁強度を持たせると、タンク9を接地し、1
次高圧端子と分圧電極容器との接続点と接地間に試験電
圧を印加することにより、等価回路試験を実施すること
ができる。
に耐える絶縁強度を持たせると、タンク9を接地し、1
次高圧端子と分圧電極容器との接続点と接地間に試験電
圧を印加することにより、等価回路試験を実施すること
ができる。
【0038】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、計器用
変圧器とガス絶縁開閉装置の絶縁媒体が共通になるの
で、保守点検を容易にすることができる。
変圧器とガス絶縁開閉装置の絶縁媒体が共通になるの
で、保守点検を容易にすることができる。
【0039】また本考案によれば、分圧電極と主回路導
体との間の絶縁距離を適当に設定しておくことにより、
仮に分圧電極と分圧電極容器との間や接続導体と接続管
路との間等で地絡等の異常が生じた場合でも、主回路導
体の通電を継続することができる利点がある。
体との間の絶縁距離を適当に設定しておくことにより、
仮に分圧電極と分圧電極容器との間や接続導体と接続管
路との間等で地絡等の異常が生じた場合でも、主回路導
体の通電を継続することができる利点がある。
【0040】更に本考案によれば、高圧側はガス絶縁開
閉装置と同じガス空間にあり、また計器用変圧器側もガ
ス絶縁開閉装置と同様の絶縁ガスにより絶縁されている
ため、経年変化に対する信頼性を高くすることができ、
保守点検の周期を長くすることができる利点がある。
閉装置と同じガス空間にあり、また計器用変圧器側もガ
ス絶縁開閉装置と同様の絶縁ガスにより絶縁されている
ため、経年変化に対する信頼性を高くすることができ、
保守点検の周期を長くすることができる利点がある。
【0041】また本考案によれば、増幅形の電圧変成器
のように複雑な保守点検作業を必要としないため、保守
点検に要するコストを安くすることができる。
のように複雑な保守点検作業を必要としないため、保守
点検に要するコストを安くすることができる。
【0042】更に本考案においては、ガス絶縁計器用変
圧器に分圧された電圧が入力されるため、該計器用変圧
器としては電圧階級が低いガス絶縁開閉装置で標準的に
採用されている小形のものを使用することができる。従
って1次側に超高圧の電圧が直接入力される巻線形のガ
ス絶縁電圧変成器を用いる場合に比べて電圧変成器全体
の小形化と、コストの低減とを図ることができる。
圧器に分圧された電圧が入力されるため、該計器用変圧
器としては電圧階級が低いガス絶縁開閉装置で標準的に
採用されている小形のものを使用することができる。従
って1次側に超高圧の電圧が直接入力される巻線形のガ
ス絶縁電圧変成器を用いる場合に比べて電圧変成器全体
の小形化と、コストの低減とを図ることができる。
【0043】また請求項2に記載した考案によれば、接
続管路を絶縁物により形成して、該接続管路に分圧電圧
に耐える絶縁強度を持たせたので、1次高圧端子と分圧
電極容器との接続点と接地間に分圧電圧に相当する試験
電圧を印加して、電圧変成器の等価回路試験を行うこと
ができ、電圧変成器の特性試験を簡単な設備により実施
できる利点がある。
続管路を絶縁物により形成して、該接続管路に分圧電圧
に耐える絶縁強度を持たせたので、1次高圧端子と分圧
電極容器との接続点と接地間に分圧電圧に相当する試験
電圧を印加して、電圧変成器の等価回路試験を行うこと
ができ、電圧変成器の特性試験を簡単な設備により実施
できる利点がある。
【図1】本考案の実施例の要部を示す断面図である。
【図2】本考案の他の実施例の要部を示す断面図であ
る。
る。
【図3】本考案の更に他の実施例の要部を示す断面図で
ある。
ある。
【図4】本考案の更に他の実施例の要部を示す断面図で
ある。
ある。
【図5】本考案の実施例の等価回路を示す回路図であ
る。
る。
【図6】図5の回路をテブナンの定理を用いて等価回路
に書き替える過程を説明する説明図である。
に書き替える過程を説明する説明図である。
【図7】図5の回路をテブナンの定理を用いて書き替え
た等価回路を示した回路図である。
た等価回路を示した回路図である。
【符号の説明】 1…ガス絶縁開閉装置の金属容器、2…絶縁スペーサ、
3…主回路導体、5…分圧電極容器、7…接続管路、8
…絶縁スペーサ、9…タンク、10…計器用変圧器本
体、12…1次コイル、13…2次コイル、15…接続
導体、16…高圧電極、17…分圧電極。
3…主回路導体、5…分圧電極容器、7…接続管路、8
…絶縁スペーサ、9…タンク、10…計器用変圧器本
体、12…1次コイル、13…2次コイル、15…接続
導体、16…高圧電極、17…分圧電極。
Claims (2)
- 【請求項1】ガス絶縁開閉装置の金属容器に絶縁スペー
サを介して接続された金属製の分圧電極容器と、 前記ガス絶縁開閉装置の主回路導体に接続されて前記分
圧電極容器内に配置された高圧電極と、 前記分圧電極容器内で前記高圧電極を同心的に囲むよう
に設けられたカップ状の分圧電極と、 前記分圧電極容器にガス区分手段と接続管路とを介して
接続されたタンク内に計器用変圧器本体を収納して該タ
ンク内に前記ガス絶縁開閉装置に用いる絶縁ガスと同じ
絶縁ガスを封入したガス絶縁計器用変圧器と、 前記接続管路内を該接続管路と同心的に伸びるように設
けられて前記タンク内で前記計器用変圧器本体の一次端
子に電気的に接続されるとともに、前記ガス区分手段を
貫通して前記分圧電極容器内に導入された接続導体とを
具備し、 前記分圧電極は、前記接続導体の分圧電極容器内に導入
された端部に電気的及び機械的に接続されて支持されて
いる ことを特徴とするガス絶縁開閉装置用電圧変成器。 - 【請求項2】前記接続管路は絶縁物で形成されていて、
前記分圧電極と接地間に生じる分圧電圧に耐え得る絶縁
強度を有していることを特徴とする請求項1に記載のガ
ス絶縁開閉装置用電圧変成器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991085640U JP2543787Y2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | ガス絶縁開閉装置用電圧変成器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991085640U JP2543787Y2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | ガス絶縁開閉装置用電圧変成器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0538855U JPH0538855U (ja) | 1993-05-25 |
JP2543787Y2 true JP2543787Y2 (ja) | 1997-08-13 |
Family
ID=13864428
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991085640U Expired - Fee Related JP2543787Y2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | ガス絶縁開閉装置用電圧変成器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2543787Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6064508B2 (ja) * | 2012-10-16 | 2017-01-25 | 株式会社明電舎 | 真空コンデンサ形計器用変圧器 |
JP6089573B2 (ja) * | 2012-10-18 | 2017-03-08 | 株式会社明電舎 | 真空コンデンサ形計器用変圧器 |
CN116247799B (zh) * | 2022-12-30 | 2024-09-20 | 国网宁夏电力有限公司电力科学研究院 | 一种高压限流装置操作机构及测控单元的供电系统 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4941886A (ja) * | 1972-08-30 | 1974-04-19 | ||
JPS5117683A (en) * | 1974-08-05 | 1976-02-12 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Handotaisochino seizohoho |
-
1991
- 1991-10-21 JP JP1991085640U patent/JP2543787Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0538855U (ja) | 1993-05-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7064267B2 (en) | Gas insulating apparatus and method for locating fault point thereof | |
US7027280B2 (en) | Gas insulating apparatus and method for locating fault point thereof | |
US3835353A (en) | Capacitive voltage-dividing arrangement for high voltage measuring apparatus | |
JP3355580B2 (ja) | 金属封入ガス絶縁高圧装置用に組み合わせた変流器と計器用変圧器 | |
CN101256892B (zh) | 高压独立式电子式电压互感器 | |
US3701944A (en) | High-voltage metal-clad apparatus comprising a capacitive voltage divider | |
US3763378A (en) | Voltage transformer for fully insulated, metal-clad high voltage switching installations | |
US3953815A (en) | Cast-resin insulated instrument transformer, in particular potential transformer | |
US3943433A (en) | Measuring transformer arrangement for a high-voltage installation carrying several conductors | |
JP2543787Y2 (ja) | ガス絶縁開閉装置用電圧変成器 | |
JP4764139B2 (ja) | ガス絶縁開閉装置と油入変圧器の接続構造 | |
US6717499B2 (en) | Transformer for gas insulated electric apparatus | |
JPH0590048A (ja) | ガス絶縁開閉装置用電圧変成器 | |
US5257304A (en) | High-voltage power device and power pack for X-ray tube | |
JP3161027B2 (ja) | ガス絶縁変流器 | |
JPH10132860A (ja) | 容量分圧器 | |
RU2794411C1 (ru) | Испытательный трансформатор высокого напряжения комбинированный | |
JPH0624991Y2 (ja) | ガス絶縁変成器 | |
JPH04125424U (ja) | ガス絶縁試験用変圧器 | |
JPS60260863A (ja) | 3相一括形ガス絶縁電気機器の電圧電流検出装置 | |
WO2020174521A1 (ja) | 電圧変成器 | |
KR20240109375A (ko) | 전자식 전압 센서 | |
JPS59221671A (ja) | ガス絶縁電気機器用光学式電圧変成装置 | |
JPS587935Y2 (ja) | 壁貫ガスブツシング | |
CN115036115A (zh) | 一种器身单元及电磁式电压互感装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970318 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |