JPH0589976U - 一方向クラッチのリテーナ - Google Patents

一方向クラッチのリテーナ

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JPH0589976U
JPH0589976U JP3670392U JP3670392U JPH0589976U JP H0589976 U JPH0589976 U JP H0589976U JP 3670392 U JP3670392 U JP 3670392U JP 3670392 U JP3670392 U JP 3670392U JP H0589976 U JPH0589976 U JP H0589976U
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inner race
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JP3670392U
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年宏 小野田
満明 上原
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株式会社フジユニバンス
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 部品点数を少なくするとともに、スプラグの
摩耗および損傷を低減して耐久性を高くする。 【構成】 アウタレース15の軸心側に潤滑油供給用の
油孔25が形成されたインナレース16を嵌合し、アウ
タレース15とインナレース16との間に多数のスプラ
グ17を介装し、各スプラグ17を周方向に所定ピッチ
で配列するリテーナ19を設けてなる一方向クラッチ1
3のリテーナ19において、リテーナ19は、各スプラ
グ17が嵌合する配列孔21aを周方向に所定ピッチで
有する多孔筒状の保持部21と、保持部21の両側にア
ウタレース15の内周とインナレース16の外周とに摺
動可能に密接嵌合するワッシャ状の側板20とを一体に
設け、各側板20に厚さ方向に貫通する連通孔20bを
設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、アウタレースとインナレースとの間に多数のスプラグを介装し、該 スプラグの作動によりアウタレースとインナレースとのトルク伝達を一方向にの み行なわせるようにした一方向クラッチに関し、特に上記各スプラグを周方向に 所定ピッチで配列するリテーナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術として、図5に示すものがあった。図5において、Aは一方向クラ ッチであり、同芯状に嵌合したアウタレース1とインナレース2との間に、スプ ラグ3、リテーナ5およびブッシュ8を介装する。上記スプラグ3はアウタレー ス1とインナレース2とを係合・解除するものであり、周方向に多数配列し、外 周面および内周面を滑らかな曲面に形成して上記アウタレース1の内周1aおよ びインナレース2の外周2aに対面させ、インナレース2側の内周部に該インナ レース2の円周方向に延びる溝4を形成してなる。また上記リテーナ5は上記各 スプラグ3を周方向に所定ピッチで配列するものであり、各スプラグ3を嵌合す る配列孔6が周方向に所定ピッチで明けられた多孔筒状の保持部5aと、該保持 部5aの両側から軸心方向に延びる側板5bとを一体に有する。そして、上記各 スプラグ3の溝4にコイルばねからなるリング状の弾性体7を嵌合させ、該弾性 体7の反力により各スプラグ3を放射方向に起立付勢してその外周面と内周面と を上記アウタレース1の内周1aとインナレース2の外周2aとに接触させる。
【0003】 また、上記ブッシュ8はアウタレース1とインナレース2とを同芯に保持する ものであり、ワッシャ状に形成してその内周と外周とを上記アウタレース1の内 周1aとインナレース2の外周2aとに摺動可能に密接嵌合させる。上記各ブッ シュ8はその内周部と外周部とに対面方向に屈曲するフランジ8a,8bを有し 、このフランジ8a,8bに前述したリテーナ5を嵌合させる。また上記インナ レース2の両側にクラッチドラム9およびナイロン製のプレート10を取付け、 これらクラッチドラム9およびプレート10により上記各ブッシュ8の外側を包 囲する。そして、インナレース2に油孔11を形成し、この部からスプラグ3の 収容室に潤滑油を供給し、各スプラグ3の焼付きを防止する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来のものは、アウタレース1とインナレース2とを同芯に保持するため に、専用のブッシュ8を要し、部品点数が増大する欠点があった。また、このブ ッシュ8は無孔の板材により形成されていたので、このブッシュ8がアウタレー ス1とインナレース2との間隙部の両側を密閉し、油孔11から供給される潤滑 油によってスプラグ3を収容する収容部の内圧が高くなり、該収容部に潤滑油が 円滑に供給されなくなる欠点があった。本考案は上記欠点を解消した新規な一方 向クラッチのリテーナを得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記目的を達成するために以下の如く構成したものである。即ち、 アウタレースの軸心側に潤滑油供給用の油孔が形成されたインナレースを嵌合し 、該アウタレースとインナレースとの間に多数のスプラグを介装し、該各スプラ グを周方向に所定ピッチで配列するリテーナを設けてなる一方向クラッチのリテ ーナにおいて、前記リテーナは、各スプラグが嵌合する配列孔を周方向に所定ピ ッチで有する多孔筒状の保持部と、該保持部の両側に前記アウタレースの内周と インナレースの外周とに摺動可能に密接嵌合するワッシャ状の側板とを一体に設 け、各側板に厚さ方向に貫通する連通孔を設ける構成にしたものである。
【0006】
【作用】
本考案は、上記構成にしたものであるから、アウタレースとインナレースとは 、リテーナの側板によって同芯に保持される。またインナレースの油孔からスプ ラグの収容室に供給された潤滑油は該収容室に滞留して各部を潤滑した後、リテ ーナの側板に形成した連通孔から外部に排出されることになる。
【0007】
【実施例】
以下本考案の実施例を図面に基いて説明する。図において、図1は本考案の実 施例を示す要部断面正面図、図2はそのII−II断面図、図3はリテーナの部分平 面図、図4はリテーナの部分側面図である。図1〜図2において、Bは一方向ク ラッチであり、同芯状に嵌合したアウタレース15とインナレース16との間に 、多数のスプラグ17と該各スプラグ17を周方向に所定ピッチで配列するリテ ーナ19とを介装する。上記アウタレース15、インナレース16および各スプ ラグ17は従来と同構造となっている。
【0008】 上記リテーナ19は、図3および図4に示すようになっている。即ち、一対の ワッシャ状の側板20の内周部をそれぞれプレスにより周方向に所定ピッチで打 ち抜くとともに、その打ち抜き片20aを対面方向に折り曲げ、両者を突き合わ せて溶接固着する。これにより、上記打ち抜き片20aによりスプラグが嵌合す る配列孔21aを周方向に所定ピッチで有する多孔筒状の保持部21を形成する 。また上記打ち抜き部を連通孔20bとする。上記各側板20はその外径をアウ タレース15の内径よりも若干小径に、その内径をインナレースの外径よりも若 干大径に形成し、これらをアウタレース15の内周15aとインナレース16の 外周16aとに摺動可能に密接嵌合させることにより、上記アウタレース15と インナレース16とを同芯に保持する。
【0009】 図1および図2において、22は従来と同様の弾性体であり、各スプラグ17 の溝18に嵌合させ、該弾性体22の反力により各スプラグ17を放射方向に起 立付勢してその外周面と内周面とを上記アウタレース15の内周15aとインナ レース16の外周16aとに接触させる。23および24はインナレース16の 両側に取付けた従来と同様のクラッチドラムおよびプレートであり、リテーナ1 9の外側を包囲する。そしてインナレース16に油孔25を形成し、この部から スプラグ17の収容室に潤滑油を供給し、各スプラグ17の焼付きを防止する。
【0010】 上記実施例によれば、アウタレース15とインナレース16とは、リテーナ1 9の側板20によって同芯に保持され、また各スプラグ17は、リテーナ19の 保持部21によって周方向に所定ピッチで保持されるとともに、弾性体22によ りそれぞれアウタレース15の内周15aおよびインナレース16の外周16a に略均等の力で弾圧接触する。そして、図2において、アウタレース15がイン ナレース16に対して左方に相対回転すると、スプラグ17が左回動、つまり起 立方向に回動してアウタレース15とインナレース16とが摩擦係合し、逆にア ウタレース15がインナレース16に対して右方に相対回転すると、スプラグ1 7が右回動、つまり傾斜方向に回動して上記摩擦係合が解除される。またインナ レース16の油孔25からリテーナ19内、即ちスプラグ17の収容室に供給さ れた潤滑油は、該収容室に滞留してスプラグ17の各接触部を潤滑した後、リテ ーナ19の側板20に形成した連通孔20bから外部に排出される。
【0011】
【考案の効果】
以上の説明から明らかな如く、本考案は、部品点数が少なくなって生産性が高 くなるとともに、スプラグの摩耗および損傷が低減して耐久性が高くなる効果を 奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の実施例を示す要部断面正面図で
ある。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】本考案によるリテーナの部分平面図である。
【図4】本考案によるリテーナの部分側面図である。
【図5】従来例を示す要部断面正面図である。
【符号の説明】
B 一方向クラッチ 15 アウタレース 15a 内周 16 インナレース 16a 外周 17 スプラグ 18 溝 19 リテーナ 20 側板 20a 打ち抜き片 20b 連通孔 21 保持部 21a 配列孔 22 弾性体 23 クラッチドラム 24 プレート 25 油孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アウタレースの軸心側に潤滑油供給用の
    油孔が形成されたインナレースを嵌合し、該アウタレー
    スとインナレースとの間に多数のスプラグを介装し、該
    各スプラグを周方向に所定ピッチで配列するリテーナを
    設けてなる一方向クラッチのリテーナにおいて、前記リ
    テーナは、各スプラグが嵌合する配列孔を周方向に所定
    ピッチで有する多孔筒状の保持部と、該保持部の両側に
    前記アウタレースの内周とインナレースの外周とに摺動
    可能に密接嵌合するワッシャ状の側板とを一体に設け、
    各側板に厚さ方向に貫通する連通孔を設けたことを特徴
    とする一方向クラッチのリテーナ。
JP3670392U 1992-05-01 1992-05-01 一方向クラッチのリテーナ Expired - Lifetime JP2566710Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019158136A (ja) * 2018-03-12 2019-09-19 株式会社椿本チエイン 一方向クラッチ
WO2019176226A1 (ja) * 2018-03-12 2019-09-19 株式会社椿本チエイン 一方向クラッチ

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