JPH0589917U - 部品の連結装置 - Google Patents

部品の連結装置

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JPH0589917U
JPH0589917U JP3182192U JP3182192U JPH0589917U JP H0589917 U JPH0589917 U JP H0589917U JP 3182192 U JP3182192 U JP 3182192U JP 3182192 U JP3182192 U JP 3182192U JP H0589917 U JPH0589917 U JP H0589917U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の部品を相互に連結する場合の部品同志
の連結工程の簡素化、使用ボルトの種類の削減、部品の
小形化及び作業性の向上を図る。 【構成】 連結軸2は頭部21、頭部より小径の軸部2
2及び軸部よりやや大径のねじ部23を備え、軸部22
には軸部と同軸状にコイルばね5が配設されている。部
品3,4には貫通する孔31,41が形成されさらに部
品4には肩部42を有するばね収納孔43が形成されて
いる。コイルばね5はばね収納孔43内に収納され連結
軸2と協働して部品4を部品3へ押圧し保持する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は複数の部品を相互に接合して一体的に組立てる場合に使用される部品 の連結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に産業機械等の分野においては、各々別個の複数の部品を相互に接合し て一体的に組立てて単一のユニットとする場合がある。この場合、従来において は例えば図9に示すように、部品A及び部品Bを公知のボルトD等で連結して部 分組立品Eを作りその後図10に示すように部分組立品E及び部品Cを公知のボ ルトF等で連結して一体的に組立てるという方法をとっていた。
【0003】 しかしながら、かかる方法では部品AとBとの連結及び部品A,Bからなる部 分組立品Eと部品Cとの連結という重複した工程が必要であること、また部品A ,BにはボルトD,Fを挿通するためのスペースが必要であるため部品の小形化 が困難であると共に部品A,Bを連結するためのボルトD及び部分組立品Eと部 品Cとを連結するためのボルトFの2種類のボルトを必要とし部品点数が増加す ること、さらに、部分組立品Eを上下方向逆向きに組付けようとする場合にボル トFが脱落するため作業性が悪いという問題点があった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は従来の部品の連結における上記のような問題点を解決し、部品の連結 工程の簡素化、使用ボルトの種類の削減、部品の小形化及び作業性の向上を可能 とする部品の連結装置を供給することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本考案は、頭部、該頭部の下面から長く伸長し該頭 部より小径の軸部及び該軸部の先端側に形成されたねじ部を有する連結軸と、該 頭部を受ける頭孔が形成された第1の部品と、該軸部を受ける軸孔が形成された 第2の部品とを組合せてなる部品の連結装置において、 該連結軸のねじ部の外径を該軸部の外径よりも大きくし、かつ該軸部には該連 結軸の半径方向外方に該連結軸と同軸状にコイルばねを設け、該コイルばねの一 端部は該連結軸のねじ部と係合するように形成し、該第2の部品には、肩部を有 しかつ該軸孔よりも大径のばね収納孔を形成して構成されている。
【0006】
【作用】
上記構成において、第1の部品及び第2の部品を組合せて頭孔から連結軸を挿 入し、連結軸の先端部からコイルばねを貫通させて連結軸をねじ込むことにより 、コイルばねの一端部が連結軸のねじ部とかみ合ってコイルばねを第2の部品の 収納孔の中へと送り込み最終的にその他端部が第2の部品の肩部と当接する。従 って、コイルばねは第2の部品の肩部と連結軸のねじ部との間で圧縮されそのば ね反力により第2の部品は第1の部品に押圧された状態で保持される。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の部品の連結装置の実施例を図面を参照しながら説明する。
【0008】 図1を参照すると、本考案による部品の連結装置1の一つの実施例が連結軸2 と、部品3及び4と、コイルばね5とを組合せた状態で図示されている。
【0009】 連結軸2は従来のボルトと同様に一端に形成された頭部21と、頭部21から 長く伸長し頭部21の外径よりも小さい外径を有し頭部21と同軸の軸部22と 、軸部22の先端部分の一定範囲に軸部22よりも大きな外径を有するねじ部2 3とを備えている。
【0010】 部品3には連結軸2のねじ部23が貫通可能なようにねじ部23の外径よりも 大きくかつ頭部21の外径よりも小さい内径で部品3を貫通する頭孔31が形成 されている。なお、ここでいう部品とは一般的な機械における主要な構成部品を いうものとする。
【0011】 部品4には、一端部に部品3の頭孔31と同径又はそれ以上の径の軸孔41が 形成され、軸孔41から肩部42を有して軸孔41よりも大径のばね収納孔43 が部品4の他端部まで伸長している。ばね収納孔43の円周方向一部には、後述 するコイルばねの回り止め部を受ける凹部44がばね収納孔43の半径方向外方 へかつ肩部42からばね収納孔の長手方向外方へ向かって伸長している。このば ね収納孔43及び凹部44は図3に好適に示されている。
【0012】 連結軸2の軸部22の他端側にはコイルばね5が軸部22と同芯状に配設され ている。コイルばね5は図4に示すように、一端51から他端52に向かって同 一径で伸長するが、他端52は一端51よりも小径に形成され、連結軸2のねじ 部23のねじ溝とかみ合う程度の径となっている。また、他端52からは半径方 向外方に向かってかぎ状の回り止め部53が伸長している。図1に示すように、 コイルばね5の一端51は部品4の肩部42と当接し、その他端52は連結軸の ねじ部23の一端面と係合しており、かつ回り止め部53は部品4の凹部44内 に受け入れられている。コイルばね5の取付状態を図1のR−R方向から見たも のを図2に示す。
【0013】 上記構成において、部品3及び部品4を連結する場合、部品3及び4を合せて 頭孔31から連結軸2を挿入する。次に、コイルばね5をその一端51側から連 結軸のねじ部を介して連結軸に取付ける。回り止め部53の円周方向位置を凹部 44の位置に整合させる。コイルばねの他端52が小径となっておりねじ部23 とかみ合うため、連結軸を回すことによりコイルばね5は、順次軸部22の方へ 送られて、最終的には部品4の肩部42にコイルばね5の一端51が当接しかつ ねじ部23の軸部側の端面にコイルばね5の他端52が当接して圧縮されそして 回り止め部53が凹部44内に受け入れられた状態で、コイルばね5がばね収納 孔43内に配設される。この状態では部品4はコイルばね5のばね反力により部 品3の方へ押圧されており、従って、図5に示すような部分組立品6が形成され る。この部分組立品6に連結軸のねじ部23とかみ合うめねじ部が形成された部 品7を連結することにより、図6に示すような単一のユニットが完成する。分解 する場合には上記と逆の手順を行えばよい。 図7及び図8には本考案にかかる部品の連結装置をソレノイドバルブに応用し た実施例が示されている。図7に示すように、ソレノイドバルブ9はソレノイド 部91、弁本体92及びサブプレート93の各部品から構成されている。ここで 、ソレノイド部91は上述の部品3に、弁本体92は部品4に、サブプレート9 3は部品7に、それぞれ対応する。ソレノイドバルブのこれらの部品91,92 ,93は本考案の連結装置により前述の手順で相互に連結され、図8に示すよう に一体化した単一のソレノイドバルブ9に組立てられる。
【0014】 なお、図7及び図8では本考案をソレノイドバルブに応用した例を示したが、 これ以外に一般的な複数の部品を相互に組立てる場合にも本考案を適用し得るこ とは明白である。
【0015】
【考案の効果】
本考案は、上述の如く、連結軸にコイルばねを配設してこれらの協働により部 品をばね反力で保持するようにした事により、部品同志の連結工程の簡素化、使 用ボルトの種類の削減、部品の小形化及び作業性の向上が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の部品の連結装置の拡大断面図である。
【図2】図1のR−R方向から見た図である。
【図3】部品に形成されたばね収納孔を示す斜視図であ
る。
【図4】コイルばねの斜視図である。
【図5】本考案の連結装置により各部品を連結して部分
組立品を形成した状態を示す図である。
【図6】図5の部分組立品に別の部品を連結して単一の
ユニットを完成させた状態を示す図である。
【図7】従来のソレノイドバルブの構造を示す図であ
る。
【図8】本考案の連結装置を図7のソレノイドバルブに
応用した例を示す図である。
【図9】従来の方法で各部品を連結して部分組立品を形
成した状態を示す図である。
【図10】図9の部分組立品に、従来の方法で別の部品
を連結して単一のユニットを完成させた状態を示す図で
ある。
【符号の説明】
1:部品の連結装置 2:連結軸 3:部品 4:部品 5:コイルばね 41:軸孔 42:肩部 43:ばね収納孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭部、該頭部の下面から長く伸長し該頭
    部より小径の軸部及び該軸部の先端側に形成されたねじ
    部を有する連結軸と、該頭部を受ける頭孔が形成された
    第1の部品と、該軸部を受ける軸孔が形成された第2の
    部品とを組合せてなる部品の連結装置において、 該連結軸のねじ部の外径を該軸部の外径よりも大きくし
    かつ該軸部には該連結軸の半径方向外方に該連結軸と同
    軸状にコイルばねを設け、該コイルばねの一端部は該連
    結軸のねじ部と係合するように形成し、該第2の部品に
    は、肩部を有しかつ該軸孔よりも大径のばね収納孔を形
    成したことを特徴とする部品の連結装置。
JP1992031821U 1992-05-14 1992-05-14 部品の連結装置 Expired - Lifetime JP2587641Y2 (ja)

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JP2587641Y2 JP2587641Y2 (ja) 1998-12-24

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008019914A (ja) * 2006-07-11 2008-01-31 Nippon Pillar Packing Co Ltd 流体デバイスどうしの接続構造

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JPS5022160A (ja) * 1973-06-30 1975-03-10

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