JPH0589424U - 焼結型 - Google Patents
焼結型Info
- Publication number
- JPH0589424U JPH0589424U JP3618192U JP3618192U JPH0589424U JP H0589424 U JPH0589424 U JP H0589424U JP 3618192 U JP3618192 U JP 3618192U JP 3618192 U JP3618192 U JP 3618192U JP H0589424 U JPH0589424 U JP H0589424U
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- Japan
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- sintering
- punch
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Abstract
(57)【要約】
【目的】粉末金属やセラミックスなどの焼結に用いるホ
ットプレスの一軸加圧の場合でも、上下に密度ラムのな
い焼結体が得られる焼結型。 【構成】ダイス1の縦穴に挿通する上パンチ21の上方
から下方の所定部分までに細溝23を彫込み、ダイス1
の上方にはピン穴11を貫設してピン10を挿込んで縦
穴に突出させ、上パンチ21の細溝23に係合させる。
したがって、原料を収納して下パンチ22を挿入んで加
圧すると、ダイス1は浮いた状態になって一軸加圧でも
原料は上下から均等に加圧される。
ットプレスの一軸加圧の場合でも、上下に密度ラムのな
い焼結体が得られる焼結型。 【構成】ダイス1の縦穴に挿通する上パンチ21の上方
から下方の所定部分までに細溝23を彫込み、ダイス1
の上方にはピン穴11を貫設してピン10を挿込んで縦
穴に突出させ、上パンチ21の細溝23に係合させる。
したがって、原料を収納して下パンチ22を挿入んで加
圧すると、ダイス1は浮いた状態になって一軸加圧でも
原料は上下から均等に加圧される。
Description
【0001】
本考案は粉末金属やセラミックスなどの焼結加工に用いる焼結型に関する。
【0002】
粉末金属やセラミックスなどの焼結加工には、いわゆるホットプレスと呼ばれ る加圧軸(ラム)を備えた炉を用い、加圧と加熱により原料粉末を焼結すること が行われている。
【0003】 そして、図5に示すように原料粉末ををダイス内の下パンチと上パンチの間に 収納し、これをスぺーサを介して下ラムの上方に配置し、上パンチ上方から上ラ ムを所定圧力にて圧下するとともに、ダイスをヒータにより所定の温度に加熱し 、加圧により原料の粉末粒子間の接触面積を大にして焼結を促進させている。
【0004】 このような焼結型を用いたものでは円柱状や角柱状の大きな焼結体を得るには 図示のように例えば上方からの一軸加圧が行われるが、この場合、ダイスと下パ ンチとの相対的な動きはなく、上パンチからの圧力は原料とダイス内壁との摩擦 損失にて原料の下の部分の圧力が小となり、焼結体の下になる程密度は粗となっ て割れるなどの欠陥の原因になっている。
【0005】 このため、ダイスを上下のパンチに対し相対移動可能にして両ラムを駆動する 機構に対し駆動出力を同値にする出力制御機構と、その変位量を検出して変位量 の差を0に調整する粉末加圧成型装置が実開平1−102696号公報に示され ている。
【0006】
上述の公開公報に示された提案では上下のラムの変位量の差が無くなるため、 加圧される原料の上下の密度ラムは防げるが、上下に加圧機構を要するとともに 、制御機構も必要となり、これらの機構が複雑となるという問題がある。
【0007】 また、これとは別に電気二重層コンデンサなどに用いる活性炭電極を連続焼結 する方法があるが、水分を吸着しやすい活性炭などの素材や、熱分解によりガス を発生する材料の場合では、予熱により焼結型内の水蒸気圧やガス圧が急激に高 くなり、上パンチが十分な重量の無い場合は上方にパンチが抜けて焼結が困難と なることが生じている。
【0008】 本考案はこのような従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は上述 の上パンチの抜けを防止し、上下の2方向から加圧せずとも均一な密度の焼結体 が得られる焼結型を提供しようとするものである。
【0009】
上述の目的と達成するために本考案によれば、焼結用のダイスを貫通する縦穴 に挿通される上/下パンチの間に原料粉末を充填し、加圧と加熱とにより焼結体 に焼成する焼結型において、前記の上パンチがダイスの縦穴から上方に抜け出す ことを防止する係止手段を設けた焼結体が提供される。
【0010】
ダイスの縦穴に挿通した上パンチに細溝や割溝などを設けるとともに、ダイス には係止ピンを取付けて係止手段としたので、焼成作業時には係止手段によりダ イスが浮くため、上方または下方からの一方の加圧でも原料には均等な圧力が加 わることになって均一な密度の焼結体が得られる。
【0011】
つぎに本考案の実施例について図面を用いて詳細に説明する。
【0012】 図1は本考案にかかる焼結型の一実施例を示す説明図であり、同図において、 1は肉厚の円筒状または所定形状の縦穴を有するダイスで、黒鉛やセラミックス などの耐熱素材からなるもので、その縦穴には上方から上パンチ21、下方には 下パンチ22が挿入され、上下のパンチの間には焼結される粉末金属やセラミッ クスの原料粉が収納されるものである。
【0013】 そして、ダイス1の上方の側壁からは中心に向かって水平なピン穴11が貫設 されるとともに、該ピン穴11には係止ピンとなるピン10が挿入され、その先 端部分は所定の寸法だけ内壁より突出するように形成されている。また、上パン チ21には図示のように上方から下方の所定位置までキー溝状の細溝23が彫り 込まれ、ダイス1に上パンチ21を嵌入した場合はピン10が細溝23に対応し て上下の移動は自在となるが、上パンチ21の底部まで溝が貫かれていないため 上方に引抜けないように形成されている。
【0014】 3は上方より加圧する上ラム、4は下パンチ22を支える下ラムで、該下ラム 4は例えばホットプレス装置の基台に載置されるものである。
【0015】 つぎに本実施例の作動について説明すると、焼結に際し、ダイス1から下パン チ22を外して上パンチ21の細溝23とピン10とを係合させ、ダイス1の内 部に原料5を詰めて下パンチ22を嵌め込み、基台上の下ラム4の上方に配置す る。
【0016】 この場合、上パンチ21にはピン10を介してダイス1の重量が加わるため、 原料5が圧縮されて安定する位置まで沈下する。そして下パンチ22の長さに余 裕があればダイス1は浮いている状態にあるので、加圧力を上方、または下方の どちらから一方のみ加圧を行っても、ダイス1に詰められた原料5は上下から均 等の力で圧縮されることになる。したがって、所定の時間、高温度に加熱して焼 成することにより、上下にわたり密度が均一な焼結体が得られることになる。な お、原料が水蒸気やガスを発生する場合の予熱に際しても、上パンチ21にはダ イス1の重量がピン10を介して加わるため、上パンチ21の抜けが防止できる ことになる。
【0017】 つぎに、図2および図3は本考案の他の実施例を示すそれぞれの説明図であり 、図2においてはダイス1aには直径方向のピン穴11aを貫設し、上パンチ2 1aには割溝23aを設けて係止ピンとなるピン10aを挿通したもので、図3 ではダイス1bの縦穴の上方を絞り部により絞るとともに、上パンチ21bは上 方から下方に向い所定位置まで外周壁を細く削り段付パンチとしてダイス1bの 縦穴に対応させたものであり、ともにその作動は前述の実施例に準じ、ピン10 aや絞り部があるためダイスの浮きが得られて、上下の一方からの加圧でも原料 には均一の力が加わって密度が均一となり、また、上パンチの抜けが防止される ことになる。
【0018】 図4は前述の図1に示した実施例を応用し、そのダイスとダイスホルダとの抜 けの防止を図った一例の説明図であり、図1と同一の部分には同一の符号を付し たものである。
【0019】 図示の6は壺状のダイスホルダで、その絞られた開口部61はダイス1の外壁 に係合して保持し、内部に下パンチ22を収納して下ラム4の上に載置されるも のである。そして、ダイス1の外壁の下方には2個所に抜止ピン12,12が突 設されるとともに、ダイスホルダ6の開口部61の絞られた部分には抜止ピン1 2,12が通過自在な縦溝63,63が設けられている。
【0020】 したがって、このような抜止ピン12を有するダイス1を、開口部61に縦溝 62を有するダイスホルダ6に装着させるには、抜止ピン12と縦溝62とを係 合させて挿入し、抜止ピン12が縦溝62を通過後はダイス1を所定角度回転さ せることにより、両者の位置がずれてダイス1の上方への抜けが防止されること になる。
【0021】
上述の実施例のように本考案によれば、ダイスと上パンチとを係合させる係止 ピンや絞り部などを設けたので、焼結作業時にはダイスを浮かせることができ、 したがって上または下からの一方の加圧によっても、2軸加圧と同様に圧力が原 料に印加されて、焼結体の密度の不均一が防止されるという効果が得られる。
【0022】 また、本考案では係止ピンや絞り部が上パンチの上方への抜け止めとなるため 、原料から出るガスなどの膨張によっても飛出しが防げる利点があり、さらに上 下の加圧機構や制御機構が不要のため、構造が簡易化されるという効果が生ずる 。
【0023】 なお、本考案のダイスホルダを設けたものでは抜止手段によりダイスの上方へ の抜け止めを行ったので、係止手段とともに上パンチの上方への飛出が防止でき る利点が生ずる。
【図1】本考案の一実施例を示す説明図である。
【図2】他の実施例の説明図である。
【図3】他の実施例の説明図である。
【図4】本考案におけるダイスホルダを用いた実施例の
説明図である。
説明図である。
【図5】従来の焼結炉を示す説明図である。
1…ダイス 3…上ラム 4…下ラム 5…原料 6…ダイスホルダ 10…ピン 12…抜止ピン 21…上パンチ 22…下パンチ 23…細溝 61…縦溝
Claims (6)
- 【請求項1】焼結用のダイスを貫通する縦穴に挿通され
る上/下パンチの間に原料粉末を充填し、加圧と加熱と
により焼結体に焼成する焼結型において、前記の上パン
チがダイスの縦穴から上方に抜け出すことを防止する係
止手段を設けたことを特徴とする焼結型。 - 【請求項2】前記の係止手段は上パンチの外壁に設けら
れ上方から下方の所定位置まで彫り込まれた細溝と、該
細溝に係合しダイスの縦穴に突出する外壁部から挿通さ
れた係止ピンであることを特徴とする請求項1記載の焼
結型。 - 【請求項3】前記の係止手段は上パンチに上方から下方
の所定位置まで切込まれた割溝と、該割溝に対応しダイ
スの縦穴を横断する係止ピンであることを特徴とする請
求項1記載の焼結型。 - 【請求項4】前記の係止手段はダイスの縦穴の上方を狭
める絞り部と、上パンチの上方から下方の所定位置まで
該絞り部に対応させて細く形成した段付パンチであるこ
とを特徴とする請求項1記載の焼結型。 - 【請求項5】前記の下パンチの上方に載置され、係止手
段を備えたダイスを入口の絞られた開口部に挿入して保
持するダイスホルダに該ダイスの上方への抜け出しを防
止する抜止手段を設けたことを特徴とする請求項1記載
の焼結型。 - 【請求項6】前記の抜止手段はダイスの外壁下方に抜止
ピンを突設するとともに、ダイスホルダの絞られた入口
に該抜止ピンに係合する縦溝を刻設し、ダイスの挿着に
際して該縦溝に抜止ピンを係合して開口部に挿入し縦溝
を抜止ピンが通過後はダイスを所定角度回転せしめて保
持させることを特徴とする請求項5記載の焼結型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3618192U JPH0589424U (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | 焼結型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3618192U JPH0589424U (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | 焼結型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0589424U true JPH0589424U (ja) | 1993-12-07 |
Family
ID=12462564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3618192U Pending JPH0589424U (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | 焼結型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0589424U (ja) |
-
1992
- 1992-04-30 JP JP3618192U patent/JPH0589424U/ja active Pending
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