JPH0588608U - 燃料フィルタの構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、燃料フィルタの構造に関し、フィ
ルタ本体を手で締め付けできない場合に、専用工具を使
用せずに一般工具を用いて簡単に締め付けできるように
することを目的とする。 【構成】 ブラケットにフィルタ本体をねじ込むことに
より取付ける燃料フィルタの構造において、フィルタ本
体の底部に補強板を介してナットを固着した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、内燃機関の燃料を濾過する燃料フィルタの構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

車両の内燃機関の燃料フィルタは、図２に示すような構造になっており、給油 口等があるブラケット１の取付部３に、フィルタエレメント６が内蔵されたフィ ルタ本体４のねじ孔７をねじ込むことにより取付けている（例えば、実公平１− １３５２４号公報）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

然し乍ら、車両のエンジンスペースが狭いために、スペース，レイアウト等の 観点から、フィルタ本体４を手で完全に締め付け固定できにくい場合がある（例 えば、日産ディーゼル技報第５２号第４８頁図２、平成２年４月２日発行）。従 って、作業性がよくない。そのために、専用工具のフィルタレンジを用いて行う ことになり、簡単な作業で取付けできない。

【０００４】 本考案は上記に鑑みてなされたもので、スペース，レイアウト等の理由により 、フィルタ本体を手で締め付けできない場合に、専用の工具を使用せずに一般の 工具を用いて簡単に締め付けできる燃料フィルタの構造を提供することを目的と する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、ブラケットにフィルタ本体をねじ込むことにより取付ける燃料フィ ルタの構造において、上記フィルタ本体の底部に補強板を介してナットを固着し たことを特徴とする。

【０００６】

【作用】 フィルタ本体の底部に補強板を介してナットを固着すれば、手で締められない 狭い所でも、一般工具のスパナを用いて簡単に締め付け固定できる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案を図に基づいて詳細に説明する。 図１は、本考案の燃料フィルタの構造の一実施例を示したものである。

【０００８】 図において、１は車体側に固定されているブラケットで、そのブラケット１に は、給油口２等が形成されている。また、ブラケット１の下部には、突出ねじか らなる取付部３が設けられている。

【０００９】 一方、４はフィルタ本体で、コイルばね５で保持されたフィルタエレメント６ が内蔵されている。また、フィルタ本体４の上部には、上記突出ねじからなる取 付部３に係合するねじ孔７が形成され、上記ブラケット１の取付部３にねじ孔７ が係合してブラケット１にフィルタ本体４が着脱自在に装着できるようになって いる。

【００１０】 そして、前記フィルタ本体４の底部には、補強板８が設けられ、その補強板８ を介して溶接等によりナット９が固着されている。 かかる燃料フィルタの構造によれば、フィルタ本体４の底部に補強板８を介し てナット９が設けられているので、狭い所でも、一般工具のスパナを用いて簡単 に締め付け固定できる。

【００１１】

【考案の効果】

以上説明したように本考案は、スペース，レイアウト等の理由により、フィル タ本体を手で締め付けできない場合でも、専用の工具を使用せずに一般の工具を 用いて簡単に締め付けできる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の断面図である。

【図２】従来の例の断面図である。

【符号の説明】

１ ブラケット ３ 取付部 ４ フィルタ本体 ７ ねじ孔 ８ 補強板 ９ ナット

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ブラケットにフィルタ本体をねじ込むこ
   とにより取付ける燃料フィルタの構造において、上記フ
   ィルタ本体の底部に補強板を介してナットを固着したこ
   とを特徴とする燃料フィルタの構造。