JPH05885A - 単結晶引上げ装置 - Google Patents

単結晶引上げ装置

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Publication number
JPH05885A
JPH05885A JP17335191A JP17335191A JPH05885A JP H05885 A JPH05885 A JP H05885A JP 17335191 A JP17335191 A JP 17335191A JP 17335191 A JP17335191 A JP 17335191A JP H05885 A JPH05885 A JP H05885A
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JP
Japan
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wire
single crystal
crucible
ingot
wire holder
Prior art date
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Pending
Application number
JP17335191A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Miyamukai
英明 宮向
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Coorstek KK
Original Assignee
Toshiba Ceramics Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Ceramics Co Ltd filed Critical Toshiba Ceramics Co Ltd
Priority to JP17335191A priority Critical patent/JPH05885A/ja
Publication of JPH05885A publication Critical patent/JPH05885A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 単結晶引上げ時におきる単結晶の振動を抑制
する。 【構成】 巻き取り手段を備えワイヤを回転させつつ巻
き取ってルツボから単結晶を引上げる構成の単結晶引上
げ装置において、ルツボ11と巻き取り手段18の間に
振動抑制手段20を設け、振動抑制手段20が、ワイヤ
16に摺動可能に係合しワイヤ16に沿って移動可能な
ワイヤホルダ21と、ワイヤホルダ21動させるための
昇降手段23と、を備え、ワイヤ16の所定位置におけ
る半径方向の振れをワイヤホルダ21によって抑制する
構成にしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、巻き取り手段を備えワ
イヤを回転させつつ巻き取ってルツボから単結晶を引上
げる構成の単結晶引上げ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】単結晶引上げ装置は、鉛直軸回りに回転
可能なルツボと、その上方に配置され鉛直軸回りに旋回
(回転)可能な巻き取り手段を備えている。ルツボには
例えば溶融シリコンを入れる。そして、先端に種結晶を
つけたワイヤを巻き取り手段で巻き取ってルツボからシ
リコンインゴット(単結晶)を引き上げる。この際、巻
き取り機を旋回させ、ワイヤを軸回りに回転し、ワイヤ
と共にインゴットも回転させつつ引き上げる構成になっ
ている。
【0003】インゴットの引き上げ時には、ワイヤとイ
ンゴットはいわゆる単振り子となる。この単振り子の固
有振動数w1は、ワイヤ上端とインゴット重心との距離
をL(m)、動力加速度をg(m/s2 )とすると、
(L/g)の平方根で近似できる。この固有振動数w1
を回転数Nに換算するとw1/(2π)(rps)とな
る。この回転数Nにインゴット回転数nが近づくと共振
によってインゴットの振動、特に円錐振動が起きる危険
がある。
【0004】さて、単振り子の長さLは単結晶製造装置
の構成によってほぼ決定される。一例をあげると、最初
Lは約2.0〜2.5mに設定でき、ワイヤを巻き上げ
ることによってLは約1.4〜2.5mの範囲を変化す
る。従って、ワイヤとインゴットからなる単振り子の固
有振動数w1は約2.0〜2.6となりこれを回転数N
に換算すると約118〜158rpsとなる。この回転
数Nが危険回転数Nである。従来、単結晶を引き上げる
際には、この危険回転数Nを考慮し、インゴットの回転
数nを危険回転数Nよりも小さめに設定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インゴット
の回転数nは、インゴット中の酸素濃度に影響を与える
ためインゴット中の好しい酸素濃度を得るためにはイン
ゴット回転数nを任意の値に設定できることが望まし
い。
【0006】しかし、従来の単結晶引上げ装置において
は、インゴット回転数nを自由に設定することができな
かった。例えば、インゴット中の酸素濃度を調整するた
めにインゴット回転数nを危険回転数Nに近い値に設定
することが望ましい場合にも、そうすることができなか
った。
【0007】本発明の目的は、単結晶引き上げ時に発生
するインゴットの振動、特に円錐振動を抑制できる単結
晶引上げ装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、巻き取
り手段を備えワイヤを回転させつつ巻き取ってルツボか
ら単結晶を引上げる構成の単結晶引上げ装置において、
ルツボ11と巻き取り手段18の間に振動抑制手段20
を設け、振動抑制手段20が、ワイヤ16に摺動可能に
係合しワイヤ16に沿って移動可能なワイヤホルダ21
と、ワイヤホルダ21を移動させるための昇降手段32
と、を備え、ワイヤ16の所定位置における半径方向の
振れをワイヤホルダ21によって抑制する構成にしたこ
とを特徴とする単結晶引上げ装置である。
【0009】
【作用】振動抑制手段20のワイヤホルダ21がワイヤ
16に摺動可能に係合し、ワイヤ16の所定位置におけ
る半径方向の振れを抑制する。ワイヤホルダ21がワイ
ヤ16に摺動可能に係合しているので、ワイヤ16はワ
イヤホルダ21と相対的に長さ方向及び周方向にスライ
ド及び回転移動可能である。従って、ワイヤホルダ21
は単結晶9の引き上げの妨げにならない。
【0010】昇降手段32によってワイヤホルダ21を
ワイヤ16の所定位置に移動させて、ワイヤ16の実質
的つり下げ長さlを変えることができる。このように、
ワイヤ16と引き上げ中の単結晶9からなる単振り子の
固有振動数を自由に変化させることができる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明の単結晶引上げ装置を概念的に示す
断面図、図2は振動抑制手段を示す拡大斜視図である。
【0012】単結晶引上げ装置10は減圧容器14を有
する。減圧容器14は、下部が大径、上部が小径の円筒
状容器で形成されている。減圧容器14の上には回転部
材17が気密にかつ減圧容器14に対して回転可能に設
定されている。減圧容器14と回転部材17の中心軸は
一致していて、回転部材17は両者に共通の中心軸回り
に回転する構成になっている。減圧容器14には排気手
段(図示せず)が設けてあり、排気手段によって減圧容
器14内雰囲気を所望の減圧状態に保つことができる。
【0013】減圧容器14の下部にはルツボ11が軸1
5を中心に回転可能(矢印A)に設けられている。軸1
5は回転部材17の回転軸に一致している。ルツボ11
は内側に配置された薄肉の石英ルツボと、その外側に配
置された厚肉のカーボンルツボから構成されている。ル
ツボ11は上下移動可能な構成にしてもよい。
【0014】ルツボ11の外側にはヒータ12が設けら
れている。ヒータ12は例えばグラファイトやMoで構
成する。ヒータ12のまわりには保温筒16が設けられ
ている。保温筒16は例えばSiC多孔体で構成する。
【0015】回転部材17にはワイヤ16を巻き取るた
めの巻き取り装置18が設けられている。ワイヤ16を
巻き取るための巻き取り装置18は、回転部材17を回
転させた時に、鉛直下方に伸びたワイヤ16を中心軸と
して回転又は旋回可能な位置に配置されている。
【0016】単結晶引上げ時には、回転部材17を回転
させ、巻き取り装置18を駆動して、ワイヤ16をその
軸回りに回転(矢印C)させつつ上方に巻上げる(矢印
B)。図1ではルツボ11内に溶融シリコン8が入れて
あり、そこからシリコン単結晶9が引き上げられてい
る。なお、ワイヤの先端には予めシリコンの種結晶を固
定しておき、これを利用してシリコン単結晶を育成する
のである。
【0017】ルツボ11と巻き取り装置18の間には振
動抑制機構20が設けられている。以下、振動抑制機構
20について詳細に説明する。
【0018】減圧容器14の小径部の内壁には断面円形
で細長いガイドシャフト26が鉛直方向に、すなわちワ
イヤ16と平行に設けられている。ガイドシャフト26
は両端の支持部材26aを介して減圧容器14の内壁に
固定してあり、シャフト自体は内壁からわずかに距離を
おいて配置されている。ガイドシャフト26には円環状
のスライド体25が係合している。スライド体25はガ
イドシャフト26にそって鉛直方向に移動可能である。
ガイドシャフト26の断面形状は矩形状でもよい。その
場合にはスライド体25を円環でなく角環状にする。
【0019】ワイヤ16をはさんでガイドシャフト26
の対向位置には昇降手段32が設けられている。昇降手
段32は送りネジ23、スリーブ22、サーボモータ2
4を備えている。送りネジ23はワイヤ16及びガイド
シャフト26と平行に、すなわち鉛直方向に配置されて
いる。送りネジ23の下端は、減圧容器内壁に設けられ
たスラストベアリング及びラジアルベアリング27で支
持されている。送りネジ23の上端は、減圧容器内壁に
固定関係に設けられたサーボモータ24の出力軸に接続
されている。サーボモータ24を駆動することによっ
て、送りネジ23を回転させることができる。
【0020】円筒状のスリーブ22が送りネジ23に設
定されている。スリーブ22の内面にはメネジが形成さ
れていて、これが送りネジ23に係合している。送りネ
ジ23が回転するとスリーブ22が送りネジ23にそっ
て鉛直方向に移動する。
【0021】ワイヤ16には円環状のワイヤホルダ21
がゆるく係合されている。ワイヤホルダ21はワイヤ1
6に摺動可能である。ワイヤホルダ21はアーム31,
31を介してスリーブ22とスライド体25に接続され
ている。スリーブ22、ワイヤホルダ21及びスライド
体25は同じ高さで一直線状に配置されている。スリー
ブ22が送りネジ23にそって鉛直方向に移動するとワ
イヤホルダ21とスライド体25もそれぞれワイヤ16
とガイドシャフト26にそって鉛直方向に移動する。ワ
イヤホルダ21はアーム31,31を介してスリーブ2
2とスライド体25にガイドされる。
【0022】ワイヤホルダ21の貫通穴にはワイヤ16
が通っているが、この貫通穴の径はワイヤ16の径より
も幾分大きめである。ワイヤ16はワイヤホルダ21に
ゆるく係合しているので、矢印B方向に移動可能であ
り、また矢印C方向に回転可能でもある。一方、ワイヤ
の半径方向の移動は、ワイヤホルダ21によって抑制さ
れる。
【0023】インゴット引上げ時には、ワイヤホルダ2
1より下側の部分のワイヤとインゴットがいわゆる単振
り子になる。昇降手段32によってワイヤホルダ21を
鉛直方向に移動し、単振り子の腕の長さlを変えること
ができる。このように、腕の長さlを変えることによっ
て単振り子の固有振動数を調整することができる。
【0024】例えば、インゴットの回転数を単振り子の
固有振動数(危険回転数)より小さめに設定しておく。
次に、ワイヤホルダ21を短時間で下降させて危険回転
数を短時間で下げる。この場合、瞬間的に危険回転数が
インゴットの回転数に等しくなるが短時間であれば問題
がない。このようにすれば、インゴット回転数を任意の
値に設定できる。もちろん、危険回転数をインゴット回
転数から終始隔った値に設定してもよい。
【0025】本発明は前述の実施例に限定されない。例
えば、昇降装置はピニオン・ラック機構やその他の移動
機構によっても構成できる。また、ガイドシャフトを2
本以上設けてワイヤホルダを案内してもよい。さらに、
ワイヤホルダは円環でなく断面矩形状の貫通穴を持って
いてもよい。
【0026】
【発明の効果】本発明の単結晶引上げ装置によれば、巻
き取り手段を備えワイヤを回転させつつ巻き取ってルツ
ボから単結晶を引上げる構成の単結晶引上げ装置におい
て、ルツボ11と巻き取り手段18の間に振動抑制手段
20を設け、振動抑制手段20が、ワイヤ16に摺動可
能に係合しワイヤ16に沿って移動可能なワイヤホルダ
21と、ワイヤホルダ21を移動させるための昇降手段
23と、を備え、ワイヤ16の所定位置における半径方
向の振れをワイヤホルダ21によって抑制する構成にな
っているので、ワイヤの実質的なつり下げ長さlを変え
ることによってワイヤと育成中の単結晶からなる単振り
子の固有振動数を変化させ、単結晶の振動、特に、円錐
振動を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の単結晶引上げ装置を概念的に示した断
面図。
【図2】図1に示した単結晶引上げ装置の昇降手段を示
す拡大斜視図である。
【符号の説明】
10 単結晶引上げ装置 11 ルツボ 16 ワイヤ 18 巻取り手段 20 振動抑制手段 21 ワイヤホルダ 32 昇降手段 ◆

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 巻き取り手段を備えワイヤを回転させつ
    つ巻き取ってルツボから単結晶を引上げる構成の単結晶
    引上げ装置において、ルツボ(11)と巻き取り手段
    (18)の間に振動抑制手段(20)を設け、振動抑制
    手段(20)が、ワイヤ(16)に摺動可能に係合しワ
    イヤ(16)に沿って移動可能なワイヤホルダ(21)
    と、ワイヤホルダ(21)を移動させるための昇降手段
    (32)と、を備え、ワイヤ(16)の所定位置におけ
    る半径方向の振れをワイヤホルダ(21)によって抑制
    する構成にしたことを特徴とする単結晶引上げ装置。
JP17335191A 1991-06-19 1991-06-19 単結晶引上げ装置 Pending JPH05885A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17335191A JPH05885A (ja) 1991-06-19 1991-06-19 単結晶引上げ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17335191A JPH05885A (ja) 1991-06-19 1991-06-19 単結晶引上げ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05885A true JPH05885A (ja) 1993-01-08

Family

ID=15958808

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17335191A Pending JPH05885A (ja) 1991-06-19 1991-06-19 単結晶引上げ装置

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Country Link
JP (1) JPH05885A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5582642A (en) * 1995-06-20 1996-12-10 Memc Electronic Materials, Inc. Apparatus and method for adjusting the position of a pull wire of a crystal pulling machine
KR101402842B1 (ko) * 2013-01-14 2014-06-03 주식회사 엘지실트론 단결정 잉곳 제조 장치

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5582642A (en) * 1995-06-20 1996-12-10 Memc Electronic Materials, Inc. Apparatus and method for adjusting the position of a pull wire of a crystal pulling machine
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