JPH0588414B2 - - Google Patents

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JPH0588414B2
JPH0588414B2 JP60177685A JP17768585A JPH0588414B2 JP H0588414 B2 JPH0588414 B2 JP H0588414B2 JP 60177685 A JP60177685 A JP 60177685A JP 17768585 A JP17768585 A JP 17768585A JP H0588414 B2 JPH0588414 B2 JP H0588414B2
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optical fiber
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M11/00Testing of optical apparatus; Testing structures by optical methods not otherwise provided for
    • G01M11/30Testing of optical devices, constituted by fibre optics or optical waveguides
    • G01M11/35Testing of optical devices, constituted by fibre optics or optical waveguides in which light is transversely coupled into or out of the fibre or waveguide, e.g. using integrating spheres

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光学繊維の光伝送損失を測定する方
法の改良に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、光学繊維の光伝送損失の測定は第5図に
示す如き方法で行われていた(特公昭58−
48848)。すなわち、第5図において、1は光学繊
維、2はランプ(左)、3はランプ(右)、4は積
分球(左)、5は積分球(右)、6,7は光電変換
素子、8,9増幅器、10は指示計(左)、11
は指示計(右)である。I(l)はランプ3を
OFFにし、ランプ2をONにして入射された断面
aを右方向に進む光の強度である。また、I(ll)
とI(lr)はそれぞれI(l)が積分球4および5
に伝搬したときの各々の積分球に囲まれた部分の
光学繊維内部の平均光強度である。また、I(l)
はランプ2をOFFにし、ランプ3をONにして入
射された断面dを左方向に進む光の強度である。
又、I(rr)とI(rl)はそれぞれI(r)が積分
球5および4に伝搬したときの各々の積分球に囲
まれた部分の光学繊維内部の平均光強度である。
Lは、積分球4の中心線bおよび積分球5の中心
線Cの間の光学繊維の軸に沿つた長さである。
このような配置において、最初に、ランプ2を
ONにし、ランプ3をOFFにして、光I(l)を
入射すると周知のランバート・ベールの法則によ
り、 I(lr)=I(ll)exp(−KL) …(1) ここで、Kは断面bと断面cの間の光学繊維の
光伝送損失(吸収係数)である。
I(ll)とI(lr)は直接測定することはできな
いが光学繊維内部に含有される例えば、微小な気
泡、異物等による散乱性因子のために、I(ll)
およびI(lr)に比例した光学繊維の外側に放射
される散乱光をそれぞれの積分球により集めるこ
とができる。
即ち、積分球により集められた放射散乱光はそ
れぞれ光電変換素子6,7により電気量(例えば
電圧値)に変換され、増幅器8,9により増幅さ
れ、指示針(例えば電圧計)10および11によ
つて光量に比例した量(例えば電圧値)にE(ll)
およびE(lr)として検出することができる。こ
れを式であらわすと、 E(ll)=α(l)×I(ll) …(2) E(lr)=α(r)×I(lr) …(3) ここで、α(l)は積分球4により囲まれた部
分の光学繊維の総合光電変換効率、α(r)は積
分球5により囲まれた部分の光学繊維の総合光電
変換効率である。
総合光電変換効率α(l)、α(r)は光学繊維
の場所によつて変動する定数であるためこれらを
消去しなければ正確な光伝送損失を求めることは
困難である。
そこで、(1),(2)および(3)式から光伝送損失Kを
求めると、 K=1/L{lnE(ll)/E(lr)+ lnα(r)/α(l)} …(4) α(l)、α(r)を消去するためにI(l)と逆
方向に進む光を入射して、I(l)を入射したと
きと同様な測定を行う。即ち、ランプ3をONに
し、ランプ2をOFFにして光I(r)を入射する
とI(l)のときと同様次の式が成立する。
I(rl)=I(rr)exp(−KL) …(5) E(rr)=α(r)×I(rr) …(6) E(rl)=α(l)×I(rl) …(7) そこで、(5),(6)および(7)式からKを求めると、 K=1/L{lnE(rr)/E(rl)+ lnα(l)/α(r)} …(8) (4)式と(8)式を結合すると、 K=1/2L{lnE(ll)/E(lr)+ lnE(ll)/E(rl)} …(9) 即ち、従来は、第5図に示したように、光学繊
維を通した2個の積分球を、一定の距離Lだけ離
して設置して、該積分球間の光伝送損失を測定す
る部分の光学繊維に対して光学繊維の外側から互
に逆方向に進行する光を交互に入射し、それぞれ
の向きの光の入射時の積分球内の光量比を測定
し、(9)式により計算することによつて光伝送損失
を測定している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
かかる従来の方法では以下のような問題点があ
る。
ランプ2およびランプ3の照射光を正確に交
互にON,OFFさせる必要がある。つまり、交
互切替が完了せず両方のランプの光が被測定部
分を伝送している瞬間には正しい伝送損失値を
得ることができない。従つて、2つのランプの
光が同時に入射する瞬間が全くないようにする
か、或いは、同時に入射している瞬間の伝送損
失値は除外するような演算装置が必要である。
後者の場合でも、できるだけ同時入射の時間が
短いことが必要である。
製造中の光学繊維の伝送損失を測定する場合
のように、光学繊維が走行している場合には、
光学繊維が積分球内を通過するに要する時間よ
りも2つのランプの照射光を切替える時間の方
が短くすることが望ましいが、前記項の条件
を満たしかつ2つのランプの照射光を切替える
のは容易ではない。チヨツパーを使用して、例
えば、両方の照射光を同じ周波数で位相を180゜
ずらしてON,OFFする方法では窓を等間隔に
あけた円板を同期モーターで回転させる方法が
考えられるが、位相を合わせることは容易でも
高速化が困難である。直流モーターで回転させ
る場合には高速化は容易であるが周波数と位相
を精密に合わせることは容易ではない。また、
ランプとして、LED、レーザ、フラツシユラ
ンプなどを用いて電源を制御してON,OFFす
る場合には、周波数と位相の制御は容易である
が光出力が不足であつたり、光学繊維の特性
(例えば吸収の窓に一致した発光波長)に適合
した光源が得られなかつたり、電源装置が複雑
あるいは高価であつたり、ランプの寿命が短か
つたりする。また、タングステンランプや水銀
ランプ、キセノンランプの場合には大きな光出
力が得られるが、高速の電源制御によるON,
OFFは困難である。つまり、ランプ2および
ランプ3の照射光を正確に高速で交互にON,
OFFするには装置上の制限が多く、伝送損失
の測定の高速化が容易ではない。
光学繊維の被測定部分に側面から光を入射さ
せ、放射散乱される光量を測定して伝送損失を
求めているため、検出される光量が微弱である
ので、測定のSN比を高くするには、それぞれ
のランプの一周期のON,OFFの間にできるだ
け長い時間ランプの光が光学繊維に入つている
こと、つまりデユーテイが高いこと、が望まし
い。しかし、前記および項の関係を満たさ
ねばならないので、十分にデユーテイを高くす
ることは困難である。
前記、、が満足されている場合でも、
光電変換素子によつて検出された照射光以外の
光、つまり、外乱光が重畳していると伝送損失
の(9)式による計算で誤差を生じる。ランプ2及
び3の照射光が交互に切り換えられて光学繊維
に入射し被測定部を伝搬し、外乱光の重畳は測
定光(伝送損失の測定に使用される光)のバツ
クグランドレベルを増加させることになり、こ
の重畳された外乱光を差し引く操作をしない限
り伝送損失の値に誤差を生じる。しかし、外乱
光を差し引くことは測定光が微弱光であり、ラ
ンダムノイズも含まれているから、外乱光のみ
を識別して差し引くことは容易なことではな
い。そこで、誤差を少なくするには外乱光を除
去する必要がある。
外乱光には大別して2種類ある。1つは光学
繊維中を測定光と同じように伝搬して被測定部
に達し、光学繊維内から放射されて光電変換素
子に入射するものと、もう1つは光学繊維を経
由せずに測定部カバー24と光学繊維との〓間
などを通つて光電変換素子に入射するものとが
ある。後者は前記〓間を小さくするなど漏れ光
遮蔽方法の改良によつて、実質的に無視できる
大きさまで除去することは可能である。一方、
前者は外乱光源で光学繊維が照らされるのを防
ぐことで除去できる。そのためには測定部カバ
ーの外で外乱光源によつて光学繊維が照らされ
ないように照明灯のない暗室で測定するか、あ
るいは照明灯などの外乱光源が作業上消灯でき
ない場合には送り出しボビン(又は光学繊維製
造装置)及び光学繊維の巻き取りボビンを暗箱
の中に納め、外乱光源により光学繊維が照らさ
れないようにする遮蔽が必要である。しかし、
このように遮蔽すると伝送損失の測定作業や光
学繊維製造作業の能率が低下し不都合となる。
外乱光の光源としては窓からの自然光や室内
照明灯がある。これらの光源が光学繊維を照明
する照度はランプ2などの照度に比較て一般に
は非常に低い(3乃至5桁)ので問題ないよう
に思えるがそうではない。その理由は光学繊維
の外側より照明して発生させた伝搬光の光量
は、照明されている光学繊維の長さとその照度
の積に比例するからである。実際の測定機では
測定部カバーの外側にあつて外乱光源によつて
照明される光学繊維部分の長さは普通には10mm
以上になり、伝送損失測定のための光源によつ
て照明される部分の長さよりも非常に長い(3
乃至4桁)。このため外乱光と測定光が同じレ
ベルになる可能性があり無視できない。このよ
うに測定精度の確保と作業性の確保の両立が困
難であるという問題点がある。
また、ある程度これと両立させる方法とし
て、照明光と測定光の波長を異なつた波長にす
ることが考えられるが、測定光の波長が可視光
であると都合がよいプラスチツク光学繊維の場
合には照明光が有色光となり作業者に好まれな
いという問題点がある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は上述した問題点を解消した光伝送損失
測定方法を提供するもので、従来の方法が光学繊
維の被測定部分をはさんだ2個所から光照射を同
一周波数で交互に行う同期照射方式であるのに対
し、本発明は光学繊維の被測定部分をはさんだ2
個所からの光照射を異なる周波数で同時に行う非
同期照射方式である。
即ち、本発明によれば、光伝送損失の測定方法
において、光学繊維の被測定部分をはさんだ2個
所から、該被測定部分に異なる周波数でその強度
を変調した光を互に逆方向に進行するように同時
に入射させ、該入射光が被測定部分を伝搬する際
に放射する放射光量を該被測定部分の両側側面部
において検出し、検出された電気量について各々
の変調周波数ごとの電気量成分に分離したのち、
各々の方向に進行する光についての該両側側面部
における放射光量の比を求めることを特徴とし、
さらに本発明によれば、光伝送損失の測定装置に
おいて、光学繊維の被測定部分をはさんだ2個所
に設けられ該被測定部分に異なる周波数でその強
度を変調した光を互に逆方向に進行するように同
時に入射させる装置、該入射光が被測定部分を伝
搬する際に放射する放射光量を該被測定部分の両
側側面部において検出する装置、検出された電気
量について各々の変調周波数ごとの電気量信号成
分に分離する装置、および、各々の方向に進行す
る光についての該両側側面部における放射光量の
比を演算する装置を具備することを特徴とする。
〔実施例〕
第1図は本発明に係る光伝送損失測定方法の原
理を示す装置の基本ブロツク図、第2図は各点に
おける波形図である。第1図において、第5図と
同様に、1は光学繊維、2はランプ(左)、3は
ランプ(右)、4は積分球(左)、5は積分球
(右)、6,7は光電変換素子、8,9は増幅器で
ある。そして、10a,10bはバンドパスフイ
ルタ、11a,11bはバンドパスフイルタ、1
2,13はチヨツパ、14は演算手段である。
チヨツパ12および13は同一形状であり第3
図に示す如く円板に等間隔に配置されたスリツト
12aが設けられている。チヨツパ12および1
3は異なる回転数のモーターによつて回転され、
ランプ2からの照射光は周波数にて断続させ、
ランプ3からの照射光には周波数rにて断続させ
る。光学繊維1には上述の如く、ランプ2の側か
ら周波数でその強度を変調した光が、ランプ3
の側から周波数rでその強度を変調した光がそれ
ぞれ照射されるが、前述したように、積分球4に
伝搬したときの光学繊維内部の平均光強度と、積
分球5に伝搬したときの光学繊維内部の平均光強
度は、それぞれ図のに示すごとく積分球4におい
ては11の和、積分球5においては22

和により表わされる。ここで、1および2は周
波数fの関数であり、同様に1および2は周波
数rの関数である。従つて後述するように光電変
換素子6により検出され増幅された電気量、例え
ば電流値は11となり、光電変換素子7によ
り検出され増幅された電流値は22となる。
ここで、1および2は周波数の関数であり、
i1rおよび2は周波数rの関数である。
バンドパスフイルタ10aは電流値11
うち周波数の成分のみを通過させ、実効値i1f
が得られ、10bは周波数rの成分のみを通過さ
せ実効値i1rが得られる。一方、バンドパスフイ
ルタ11aは電流値22のうち周波数の成
分のみを通過させ実効値i2fが得られ、11bは
周波数rの成分のみを通過させ実効値i2rが得ら
れる。
前述の如く、周知のランバート・ベールの法則
によつて、(1)と同様に、ランプ2の照射光につい
ては、 K=1/Lln(I1f/I2f) …(10) が成立する。ここで、Kは前述と同様、区間L
における光学繊維の光伝送損失である。また、
I1fおよびI2fはそれぞれランプ2の照射光の積分
球4および5に伝搬したときの光学繊維内部の平
均光強度である。
光学繊維内部の平均光強度は直接測定すること
はできないが、光学繊維内部に含有される例えば
微小な気泡、異物等による散乱性因子のために、
これらの平均光強度に比例した光学繊維の外側に
放射される散乱光をそれぞれ積分球により集める
ことができる。
即ち、積分球により集められた放射散乱光はそ
れぞれ光電変換素子6,7により電気量に変換さ
れ、増幅器8,9により増幅される。そして、周
波数のみを通過するバンドパスフイルタを通し
て実効値i1fおよびi2fを読取ると、前述の(2)式お
よび(3)式と同様に、 i1f=α1・I1f …(11) i2f=α2・I2f …(12) ここで、α1は積分球4、光電変換素子6、増幅
器8、バンドパスフイルタ10aまでの総合光電
変換効率である。また、α2は積分球5、光電変換
素子7、増幅器9、バンドパスフイルタ11aま
での総合光電変換効率である。(10)、(11)および(12)式
から光伝送損失Kを求めると、(4)式と同様に、 K=1/L{lni1f/i2f+ lnα2/α1} …(13) 一方、ランプ3側から照射した場合についても
同様に光伝送損失Kを求めると、 K=1/L{lni2r/i1r+ lnα1/α2} …(14) (13)および(14)を結合すると、 K=1/2L{lni1f/i2f+ lni2r/i1r} …(15) (15)式から明らかなように総合光電変換効率α1
α2を消去し、光伝送損失Kを求めることができ
る。
従来は、両方のランプを交互に照射することに
よつて、それぞれのランプが照射されたときの放
射散乱光を積分球により集め電気量に変換し、そ
の比を求めることにより光伝送損失Kを得てい
る。即ち、一方のランプの照射光がONのときは
他方はOFFであるように交互に照射し、交互に
逆向きに被測定部分に光を伝搬させて、それぞれ
の伝搬方向について被測定部の両側側面部におけ
る放射光量を測定する必要があつた。
一方、本発明は、両方のランプから照射される
光強度の変調周波数を異なるものにして、同時に
照射する。そして、被測定部の両側側面部におけ
る放射散乱光を積分球により集め電気量に変換
し、バンドパスフイルタなどを使用して変調周波
数成分ごとに分離したのちそれらの比を求めるこ
とにより光伝送損失Kを得ている。即ち、周波数
の違いにより光伝送方向を区別し、それぞれの伝
搬方向の放射散乱光の比を測定している。
第2図a〜hは、第1図装置の各点における光
量の変化または電流値の変化を示す波形図であ
る。
第2図a,bはそれぞれ、縦軸は光学繊維への
照射光量、横軸は時間を示している。
aはランプ2の光を周波数fのチヨツパーにて
変調したときの照射光波形、bはランプ3の光を
周波数rのチヨツパーにて変調したときの照射光
波形である。
第2図c,dはそれぞれ増幅器8および9の出
力であり、増幅器8の出力は例えば電流値1
i1r、増幅器9の出力は電流値22となる。こ
れらの値は図に示す如く、両方のランプの光が混
合した波形を示し、周波数fで照射するランプ2
に近い側の光電素子6により検出し増幅器8で増
幅した信号の波形cは、周波数fの成分が強く現
出し、周波数rで照射するランプ3に近い側の光
電素子7により検出し増幅器9で増幅した信号の
波形dは、周波数rの成分が強く現出している。
増幅器8および9の出力はそれぞれバンドパス
フイルタ10a,10bおよび11a,11bに
入力される。前述の如く、バンドパスフイルタ1
0aは電流値11のうち周波数の成分のみ
を通過させ、同様にバンドパスフイルタ10bは
周波数rの成分を、バンドパスフイルタ11aは
周波数の成分を、バンドパスフイルタ11bは
周波数rの成分をそれぞれ通過させる。これらの
バンドパスフイルタを通過した波形は正弦波とな
り第2図e〜hに示される。この場合の各波形の
実効値はi1f,i2f,i1rおよびi2rであり、前述の(11)
〜(15)式において用いられる。
演算手段14は、バンドパスフイルタ10a,
10b,11aおよび11bを通過させて得られ
た信号の実効値i1f,i2f,i1rおよびi2rを(15)式に基
づいて演算し、光伝送損失Kを得るためのアナロ
グ演算回路である。この演算手段14は基本的
に、対数演算回路、減算回路、加算回路および乗
算回路により構成され、(15)式の演算を行うことに
より光伝送損失Kを出力する。
以上の説明は、バンドパスフイルタを通過した
信号の実効値i1f,i2f,i1r,i2rを測定し、(15)式を
用いて伝送損失を求める方法について行つた。こ
こでi1f等は実効値に限られるのではなく、例え
ば振幅値であつてもよい。或いはそれぞれのラン
プの照射光の波形に近い形のままでも、例えば、
i1fとi2fは相似波形であるのでそのまま比を演算
して伝送損失を求めることも可能である。また、
バンドパスフイルタの代りに、周波数と周波数
rの間に遮断周波数を持つハイパスフイルタまた
はローパスフイルタを用いて各々の周波数成分に
分離することも可能である。要するに、周波数
成分と周波数r成分が分離できればよい。また、
第2図aおよびbに示したようにランプ2とラン
プ3の照射光の波形は正弦波が好ましいが、矩形
波、台形波、三角波その他いづれの波形であつて
もよい。また、それぞれのランプの照射光はその
照射光強度が周期的に変化するものであれば、照
射光が完全にゼロである瞬間をもつ必要はない。
従つて、照明光の周波数と異なつた外乱光があつ
ても、それによる誤差は生じない。また、伝送損
失の絶対値を必要としない場合例えば、製造中の
光学繊維の伝送損失の変動を監視する場合などで
は、(15)式に従つて完全に損失値を求める必要はな
い。例えば、i1f,i2f,i1r,i2rを4ペン記録計に
記録し、波形の変化から伝送損失の変化を知るこ
とができるし、(15)式のカツコの中の第1項と第2
項をそれぞれ記録しても伝送損失の変化を知るこ
とができるなど、種々の省略は可能である。演算
手段はここではアナログ演算方式で示したが、勿
論デイジタル演算方式でもよいし、両者の併用も
可能である。
第4図は本発明の実施に使用する装置の一具体
例を示すブロツク図である。第4図において、
LIA1〜LIA4はロツクインアンプ群である。ロ
ツクインアンプは等価的に狭帯域のバンドパスフ
イルタと考えることができ、その中心周波数は参
照信号により設定することができる。従つて、狭
帯域ではあつても中心周波数は参照信号に完全に
同調させることができるのでそれぞれのチヨツパ
の周波数のゆつくりした変動があつても安定した
動作をさせることができる。このような参照信号
は、別個に設けられたホトダイオード15および
16によつて得られる。ロツクインアンプには光
電変換素子6および7により検出され増幅器8お
よび9を経た電流値11および22
入力
される。ロツクインアンプの出力は演算手段14
に入力され前述の所定の演算が行われる。
第4図では、さらに、未測定光学繊維のボビン
17、測定した光学繊維を巻取つたボビン18、
一対のニツプローラ19、集光レンズ20,2
1、光照射部カバー22,23、測定部カバー2
4、光照射部(左)25、光照射部(右)26、
が設けられる。このような構成において、光学繊
維1はボビン17から出て一定速度で駆動される
一対のニツプローラ19により引取られ、ボビン
18に巻取られる。光照射部25および26は異
なる変調周波数の光を光学繊維内に入射させる。
光学繊維1が積分球4および5内を通過するに要
する時間よりも変調の周期が短いことが望まし
い。さらに、本装置が暗室内ではなく照明灯の点
灯された室内で使用される場合には、照明灯など
の光がボビン17,18に当たり、外乱光を発生
させるので、この変調周波数は外乱光源の変動周
期と異なつた周波数にすることによつて作業性を
低下させずに測定精度を確保することができる。
前述の如くチヨツパ12および13は光を断続さ
せるためのものである。チヨツパの型式は羽根車
型、プリズム型、Kerr Cell型等いずれの型式で
もよい。レンズ20および21はランプの像が光
学繊維1の付近に生ずるように配置し、光照射部
カバー22および23は、内部を反射率のよい材
質を用いると光入射効率が高くなるので望まし
い。積分球4および5は内面を反視率の高い拡散
面で覆つた球形のものが好ましいが、この積分球
部分の形状は測定には影響を及ぼさないので如何
なる形状でもよい。光電変換素子6および7は通
常は光電子増倍管を用いるが、所定の周波数に対
する感度が十分あればどのようなものでもよい。
増幅器8および9は必要に応じて設置する。
〔発明の効果〕
本発明によれば、従来の利点に加えてさらに、
左右のランプによる照射光を異なる周波数で変調
して同時に照射し、検出した光信号の周波数から
光の照射方向を判別するようにしたので、左右照
射光の同期をとる必要はなく、従つて、照射波形
の制約はなく、これによりチヨツパ形状の制限も
なくなり、さらにモーターは同期型でなくともよ
くDCモーターも使用可能であり高速化が図れる。
また、デユーテイ比が高くなり従つてS/Nは向
上し測定精度は向上する。
また、室内照明灯の点灯された状態で製造中の
長尺の光学繊維を測定する場合、外乱光が光学繊
維中を伝搬することになるが、照明光の周波数を
外乱光の周波数と一致しないよう適当に設定する
ことによつて、明るい場所で測定及び光学繊維製
造の作業性を低下させることなく高い精度で行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る光伝送損失測定方法の
原理を示す装置の基本ブロツク図、第2図a〜h
は、第1図装置の各点における波形図、第3図
は、チヨツパーの平面図、第4図は、本発明の実
施に使用する装置の一具体例を示すブロツク図、
および第5図は、従来の光伝送損失測定方法の原
理を示す装置の基本ブロツク図である。 符号の説明、1…光学繊維、2,3…ランプ、
4,5…積分球、6,7…光電変換素子、8,9
…増幅器、10a,10b,11a,11b…バ
ンドパスフイルタ、12,13…チヨツパ、12
a,13a…モーター、12b…スリツト、14
…演算手段、15,16…ホトダイオード、LIA
1,LIA4…ロツクインアンプ、17,18…ボ
ビン、19…ニツプローラ、20,21…集光レ
ンズ、22,23…光照射部ガバー、24…測定
部カバー、25,26…光照射部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 光学繊維の被測定部分をはさんだ2個所か
    ら、該被測定部分に異なる周波数でその強度を変
    調した光を互に逆方向に進行するように同時に入
    射させ、該入射光が被測定部分に伝搬する際に放
    射する放射光量を該被測定部分の両側側面部にお
    いて検出し、検出された電気量について各々の変
    調周波数ごとの電気量信号成分に分離したのち、
    各々の方向に進行する光についての該両側側面部
    における放射光量の比を求めることを特徴とする
    光学繊維の光伝送損失測定方法。 2 光学繊維の被測定部分をはさんだ2個所に設
    けられ該被測定部分に異なる周波数でその強度を
    変調した光を互に逆方向に進行するように同時に
    入射させる装置、該入射光が被測定部分を伝搬す
    る際に放射する放射光量を該被測定部分の両側側
    面部において検出する装置、検出された電気量に
    ついて各々の変調周波数ごとの電気量信号成分に
    分離する装置、および、各々の方向に進行する光
    についての該両側側面部における放射光量の比を
    演算する装置を具備する光学繊維の光伝送損失測
    定装置。
JP17768585A 1985-08-14 1985-08-14 光学繊維の光伝送損失測定方法及び装置 Granted JPS6238341A (ja)

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Citations (3)

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JPS555939U (ja) * 1978-06-27 1980-01-16
JPS5848848A (ja) * 1981-09-17 1983-03-22 Nisshin Steel Co Ltd 渦流探傷装置
JPS5965228A (ja) * 1982-10-06 1984-04-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 多重分光放射測定方法

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