JPH0588177B2 - - Google Patents

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JPH0588177B2
JPH0588177B2 JP62043846A JP4384687A JPH0588177B2 JP H0588177 B2 JPH0588177 B2 JP H0588177B2 JP 62043846 A JP62043846 A JP 62043846A JP 4384687 A JP4384687 A JP 4384687A JP H0588177 B2 JPH0588177 B2 JP H0588177B2
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JP
Japan
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foaming
resin layer
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foamed
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Akinori Seki
Mikio Ishikiryama
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Kanto Leather Cloth Co Ltd
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Kanto Leather Cloth Co Ltd
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Molding Of Porous Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉 本発明は、凹凸模様を有する結露防止発泡装飾
材の製造方法に関するものである。 〈従来の技術〉 合成樹脂を使用した装飾材に結露防止効果をも
たせる公知の方法としては大別して、次の三つの
方法がある。すなわち、一つは特開昭56−3302号
公報に開示されているように、合成樹脂層に吸水
性高分子を混入することであり、もう一つは特開
昭53−31772号公報に示されているように、無数
の連通する微細気泡を有する発泡層とすることで
あり、他の一つは特公昭53−38102号公報に記さ
れているように、オレフイン系微多孔シートによ
り透湿性をもたせることである。 〈発明が解決しようとする問題点〉 これらの装飾材は主として内装用の壁装材とし
て用いられる為に、通常は機械的エンボス装置に
より凹凸模様を付与されていたが、この凹凸模様
形成時に、結露防止効果を著しく損い、所定の結
露防止効果を発揮することができなかつた。 合成樹脂層に吸水性高分子を混入する方法では
表面に露出した吸水性高分子にのみ吸水作用が働
くわけであるが、装飾材としての意匠性を得るた
めに機械的エンボスを施すと、表面に露出してい
た吸水性高分子の露出面積が狭くなつたり、極端
な場合は押し潰されて本来の結露防止効果を期待
できなかつた。 また、無数の連通する微細気泡を有する発泡層
としたものも、意匠性を確保するために機械的エ
ンボスを施すと、エンボス時の加熱で発泡合成樹
脂層が溶融して連通する微細気泡が消失したりし
た上、エンボス時の機械的圧力により、凹部分の
連通する微細気泡が押し潰されてしまい、やはり
所望する結露防止効果が得られなかつた。 また、オレフイン系微多孔シートにより透湿性
をもたせたものでも、内装材としての意匠性を確
保するために機械的エンボス加工を施すと、エン
ボス時の加熱により、シートの微多孔が溶融して
塞がつたり、エンボス時の機械的圧力を受ける凹
部分では微多孔が押し潰されていまい、やはり所
望の透湿効果を著しく損つてしまうおそれがあつ
た。 また、機械的エンボス加工によらない凹凸模様
作成方法としては、特公昭47−27794号公報にあ
る発泡抑制剤含有インキによる凹凸模様の製造方
法があり、これはいわゆるケミカルエンボス法
(化学的凹凸模様作成法)として知られている。 このケミカルエンボス法は凹部分と凸部分がそ
れぞれ広い面積をもつ意匠に多用されている。例
えば、タイル調や木目調等の意匠を表現する点で
は優れた方法であつたが、凹部・凸部の面積が広
いため、室内の湿度が高いとすぐに表面に結露す
る欠点を有していた。 そこで、本発明は、吸水性高分子、連通する微
細気泡を有する発泡層、透湿性樹脂という三者三
様の長所のみと、発泡抑制剤含有インキを使用す
るケミカルエンボス法とをたくみに組合せて、き
わめて優れた結露防止発泡装飾材の製造方法を提
供することを、その目的としてなされたものであ
る。 〈問題点を解決するための手段〉 本発明は、紙・布等の基材上に微粉状の吸水性
高分子及び加熱発泡後無数の連通する微細な気泡
(連続気泡)を形成する発泡剤を含有させた合成
樹脂層を形成し、該合成樹脂層上に発泡抑制剤を
含有した印刷インキで所望の模様を印刷し、次に
更に、該合成樹脂層上に透湿性樹脂被膜を形成し
たのち前記合成樹脂層を加熱発泡させて凹凸模様
を現出させるか、あるいはまた前記合成樹脂層を
加熱発泡させて凹凸模様を現出させた後その発泡
層上に透湿性被膜を形成した構成としたものであ
る。 以下、さらに詳細に説明すると、基材として
は、紙、布、不織布、水酸化アルミニウム紙、合
成紙、ポリサンド紙等、任意のものが用いられ
る。これらの基材上に、コーテイング法、カレン
ダー法、ラミネート法、ロータリー法等の公知の
積層方法で、微粉状の吸水性高分子及び加熱発泡
後無数の連通する微細気泡を形成する発泡剤を含
有する合成樹脂層を形成する。この合成樹脂層に
用いられる樹脂としては加熱発泡性の塩化ビニル
樹脂をはじめとして任意のものが使用できる。 吸水性高分子は、それ自体は公知の、水を吸収
して膨張することのできる親水性樹脂であり、自
重の50倍以上の純水を吸収しうる性能であること
が望ましい。主な吸水性高分子としては、でんぷ
ん/アクリル酸ソーダグラフト共重合体、ビニル
エステル/エチレン系不飽和カルボン酸またはそ
の誘導体の鹸化物、ポリアクリル酸ソーダ架橋
体、ポリビニルアルコール/アクリル酸塩グラフ
ト共重合体等を挙げることができる。市販品で
は、例えば、スミカゲル−SP(住友化学製品)、
サンウエツトIM−300(三洋化成製品)、アクアキ
ープ4S(製鉄化学工業製品)等がある。 これらの吸水性高分子は、通常、粒子径350〜
0.1μ程度の微粉末であるが、分散性を考慮すると
平均粒径100μ以下が好ましい。添加部数として
は、通常2〜40部であるが、好ましくは5〜15部
前後である。 上記した合成樹脂に添加される発泡剤は、発泡
後の状態で連続気泡率70%以上にするのが結露防
止効果上好ましい。その比率の調整は独立気泡形
成の発泡剤と連続気泡(連通気泡)形成の発泡剤
との混合率、あるいは安定剤の選定による発泡ス
ピードの調整、あるいは発泡加熱温度と発泡加熱
時間の調整等により達成できる。前掲の特開昭53
−31772号公報には発泡剤(ユニホームAZ−F
大塚薬品)と安定剤(スタビライザ−F 共同薬
品)の組合せ、発泡剤(オニフアインMO 大塚
薬品)と任意の安定剤との組合せの例示がある
が、本発明の場合にも、後述する発泡抑制剤との
作用を考慮しても適用可能である。塩化ビニル樹
脂の場合には通常のウゾジカーボンアマイドが用
いられることが多い。 発泡抑制剤は、発泡剤含有合成樹脂層に予め混
入されている発泡促進作用をもつ安定剤の働きを
妨げる効果を持つものであり、例えば発泡促進安
定剤としては有機亜鉛化合物であり、これの抑制
剤としてはベンゾトリアゾールがある。有機亜鉛
化合物は発泡剤の分解温度を下げる働きをし、ベ
ンゾトリアゾールはこの有機亜鉛化合物の作用を
実質上なくす働きをし、発泡剤の分解温度が実質
上高くなる。従つて、発泡加熱処理の温度、時間
を調整することにより、発泡抑制剤の施されてい
る部分とそうでない部分とでは、それぞれ発泡し
ない部分と発泡する部分とになり、厚みの段差が
現出することになる。また、発泡加熱処理の温
度、時間を微妙に調整することにより、発泡抑制
剤の印刷されている部分の発泡剤もわずかに発泡
させて、連通する気泡を確保することもできる。
一般に加熱発泡性の塩化ビニル樹脂の場合、通常
の発泡加熱処理では含有する発泡剤の70〜80%が
分解する程度にとどめて、30〜20%は分解しない
まま残して、過発泡による面荒れを防止すること
が多い。発泡抑制剤を含有する印刷インキを使用
する場合にも、凸部分になる合成樹脂層の発泡剤
をほぼ完全に分解させるように発泡加熱処理する
と、発泡抑制剤含有印刷インキの施された部分の
発泡剤も10〜40%位分解して、わずかに発泡層を
形成させることもできるが、この場合にも意匠性
の選択により充分商品価値があるばかりでなく、
本発明の目的とする結露防止効果を優れたものに
する上で、極めて有効である。 発泡促進安定剤と発泡抑制剤との組合せは多々
あり特公昭47−27794号公報等に詳述されている
通りであり、本発明で使用する連続気泡を形成す
る発泡剤との組合せでも何ら不都合を生じない。 透湿性樹脂としては、例えばウレタン系W/O
型エマルジヨン樹脂、アミノ酸/メタクリル酸/
ウレタン共重合体のほかに、前記オレフイン系樹
脂の微多孔性シート等が掲げられるが、発泡のた
めの高湿加熱の際、透湿性樹脂の性能を失われ
ず、かつまた、壁装材や椅子等の家具に用いられ
た場合に発泡装飾材が汚れた時に拭きとる際の洗
浄汚水の滲み込みをなくすため、水蒸気の形態の
場合のみ通過させるが、液体の形では通過させな
いアミノ酸/メタクリル酸/ウレタン共重合体が
好ましいが、前記したものに類似の性質を有する
透湿性樹脂でも差し支えない。 基材上の合成樹脂層上に透湿性樹脂被膜を形成
するには、透湿性樹脂塗料をコーテイング法によ
り塗布するか、もしくは予め形成していた透湿性
樹脂フイルムをラミネートしても良い。 また発泡加熱後の凹凸模様が現出したあとに透
湿性樹脂被膜を形成する場合には、グラビア印刷
法による表面処理方式でも可能である。この場合
には透湿性樹脂塗料の粘度を低くする必要がある
ので所望の被膜を形成するには、多色グラビア印
刷のように重ねグラビア印刷をする必要がある。
この時、凹凸模様が既に現出形成されている発泡
合成樹脂層上に透湿性樹脂塗料を印刷することに
なるが、本発明品では無数の連通気泡が存在する
ので、グラビア印刷時の圧胴の圧力により発泡凸
部は押し潰されてもすぐに復元して、凹凸模様の
段差が損われるおそれはないし、かつ発泡合成樹
脂層の凹部分と凸部分との塗布量はほぼ等量であ
り、実用上、透湿性樹脂被膜の機能を保持できる
利点を有する。 〈発明の効果〉 本発明の方法によれば、連通する微細気泡を有
する発泡合成樹脂層には微粉末状の吸水性高分子
がほぼ均一に混入散在しており、しかもその発泡
合成樹脂層の表面は透湿性樹脂被膜層で被覆され
ている。従つて、表面に結露が生じようとして
も、その湿気は透湿性樹脂被膜等を通過して発泡
合成樹脂層の連続微細気泡及び吸水性高分子によ
り積極的に吸収されるため、結露の発生を生じさ
せることがないので、結露水が発泡装飾材の表面
に付着して流下するといつたことがなくなる。 この発泡装飾材を壁紙として使用した場合に
は、結露防止効果があるばかりか、室内が極めて
乾燥した場合には、逆に発泡合成樹脂層内部に吸
収されていた湿気(水分)が連続微細気泡の毛細
現象により、透湿性樹脂被膜層を通過して徐々に
室内の空気中に放出され、湿度調整作用(調湿作
用)も発揮する。この調湿作用は、室内温度・湿
度と壁面の発泡装飾材の表面温度の関係に左右さ
れるほか、発泡合成樹脂層に内在している湿気の
総量にも影響されるが、この他に連続微細気泡の
存在状態(数と気泡の大きさ等)や発泡合成樹脂
層の厚みにも左右される。 結露防止効果のほかに積極的に調湿作用を期待
する場合には、発泡剤の添加量や発泡加熱処理を
微妙に調整する必要があるが、本発明品では湿気
放出時にも透湿性樹脂被膜が存在するために、湿
気放出時に水滴が表面に発生することがない点で
も甚だ優れている。 また、発泡加熱処理の温度や時間を微妙に調整
したり、合成樹脂層の厚みや発泡剤の含有量及び
発泡抑制剤の濃度を加減することなどにより、発
泡抑制剤含有印刷インキの印刷された合成樹脂層
をも、ある程度発泡させて凹部分にも連通する微
細気泡を現出させることが可能であり、意匠性を
考慮して設定すれば、凹凸段差をあまり損わず
に、凹部分の結露防止効果を確保できる利点を有
する。 本発明の製造方法によれば、発泡抑制剤含有イ
ンキの印刷されている合成樹脂層部分を全く発泡
させないように発泡加熱処理した場合でも、未発
泡のままに残る凹部分の表面(透湿性樹脂被膜の
すぐ下の合成樹脂層表面)には吸水性高分子が露
出しており、しかも特開昭56−3302号公報にある
ような機械的エンボス加工をしないので、表面に
露出した吸水性高分子が押し潰されたりすること
がない利点を有する。同様に、特開昭53−31772
号公報に示されているものでは、意匠性を付与す
るには機械的エンボス加工が必要であり、その機
械的エンボス加工の際の加熱と圧力により、凹部
分になる発泡樹脂層の連通する微細気泡は消失し
てしまい、結果的には凹部分の面積が広い意匠の
場合には、凹部分の結露防止効果は全く期待し得
なかつたが、本発明の方法によれば、譬え凹部分
の面積が広い意匠であつても、凹部分の結露防止
効果を損ねるおそれはないし、特に前述したよう
に発泡抑制剤含有印刷インキの印刷された合成樹
脂層をわずかに発泡させるようにすれば、透湿性
樹脂被膜の直下の合成樹脂層表面に露出している
吸水性高分子だけでなく、合成樹脂層内部の吸水
性高分子の吸水機能も利用でるため従来方法に比
較すれば格段の結露防止効果を発揮させることが
可能である点できわめて優れている。 更に本発明の方法によれば、透湿性樹脂被膜も
機械的エンボス加工による圧力を一切受けること
が無いので、凹部分でも結露水が付着して流れ落
ちる心配は全くない点でも優れている。 〈実施例〉 実施例 1 水酸化アルミニウム紙1に下記配合よりなる発
泡性塩化ビニル樹脂ペーストをドクターナイフコ
ート法により0.19mm厚に塗布し、これを発泡剤の
分解温度よりも低い130〜140℃で1分間乾燥して
半ゲル化されて合成樹脂層2を作成した(第1−
A図)。 樹脂……ポリ塩化ビニル樹脂 100部 可塑剤……DOP 50部 安定剤……A(Zn系) 1.0部 安定剤……B(有機亜鉛化合物) 1.5部 発泡剤……ADCA系 5部 充填剤……炭酸カルシウム 50部 吸水性高分子……スミカゲルSP−520 5部 顔料……チタン白 15部 次に発泡抑制剤ベンゾトリアゾールを5〜25%
含有した印刷インキ3と通常の印刷インキ4とを
用いて多色模様をグラビア印刷した(第1−B
図)。この印刷模様は発泡抑制剤含有印刷インキ
の印刷部分の面積と、発泡抑制剤含有印刷インキ
が施されていない部分の面積の割合がそれぞれ50
%になるような意匠を選択した。 さらに、上記印刷済み合成樹脂層上にグラビア
印刷機を使用し、アミノ酸/メタクリル酸/ウレ
タン共重合体からなる透湿性樹脂塗料を塗布乾燥
することで、透湿性樹脂層5を形成した(第1−
C図)。 続いてこれを約230℃に設定された発泡加熱炉
に導き1分間加熱して発泡させたところ、発泡抑
制剤含有印刷インキ印刷部分は発泡せずに凹部分
を形成し、通常印刷インキ印刷部分及び何も印刷
されていない部分は塗布厚みの5倍近く発泡膨脹
して凸部分を形成して、印刷模様と同調した凹凸
模様を有する結露防止発泡装飾剤が得られた(第
1−D図)。 この凹凸模様を有する結露防止発泡装飾材は発
泡した凸部分と発泡しないままの凹部分がそれぞ
れ50%の割合になつているものであり、壁紙とし
て使用できるものであつた。 この実施例1のものと類似の凹凸模様を有する
従来技術による壁紙とを比較検討した試験結果を
第1表に示す。
【表】
【表】 上記した実施例1では、透湿性樹脂被膜層5を
発泡加熱前の印刷済み合成樹脂層2上に形成した
が、発泡加熱後に形成しても同様な効果が確保さ
れた。 実施例 2 難燃紙6に下記配合よりなる発泡性塩化ビニル
樹脂ペーストをドクターナイフコート法により
0.19mm厚に塗布し、次にこれを発泡剤の分解温度
よりも低い、130〜140℃で1分間乾燥して、半ゲ
ル化させて合成樹脂層7を作成した(第2−A
図)。 樹脂……ポリ塩化ビニル樹脂 100部 可塑剤……DOP 50部 安定剤……A(Zn系) 1.0部 安定剤……B(有機亜鉛化合物) 1.5 発泡剤……ADCA系 7部 充填剤……炭酸カルシウム 40部 吸水性高分子……スミカゲルSP−520 10部 顔料……チタン白 15部 次に発泡抑制剤ベンゾトリアゾールを5〜15%
含有した印刷インキ8を用いて多色模様をグラビ
ア印刷した(第2−B図)。この印刷模様は発泡
抑制剤含有印刷インキの印刷部分の面積と、印刷
されていない部分の面積の割合がほぼ50%になる
ような意匠を選択した。 さらに、上記印刷済み合成樹脂層上にグラビア
印刷機を使用し、アミノ酸/メタクリル酸/ウレ
タン共重合体からなる透湿性樹脂塗料を塗布乾燥
することで、透湿性樹脂層9を形成した(第2−
C図)。 続いて、前述した加工を施された未だ発泡して
いない合成樹脂層7を積層した難燃紙6を精密か
つ正確にそれぞれ第1室が190℃(炉長……5m)、
第2室が210℃(炉長……5m)、第3室が240℃
(炉長……5m)に調整されている発泡加熱炉に導
き、1分18秒間加熱して発泡させたところ、発泡
抑制剤含有印刷インキ印刷部分も塗布厚みの2.5
倍ほど発泡した凹部分を形成し、印刷されていな
い部分は塗布厚みの8倍近く発泡して凸部分を形
成して、印刷模様と同調した凹凸模様を有する結
露防止発泡装飾材が得られた(第2−D図)。 この凹凸模様を有する結露防止発泡装飾材は凹
部分も多少発泡しており、連通した微細気泡が凸
部分に比較して、1/4位認められるものであり、
また意匠的にも壁紙として通用するものであつ
た。 この実施例2のものは、実施例1よりも優れた
結露防止効果を持つものであつた。
【図面の簡単な説明】
第1−A図〜第1−D図は実施例1の、第2−
A図〜第2−D図は実施例2の本発明の製造方法
のそれぞれ異なる段階の実施態様を説明する為の
断面図である。 1……水酸化アルミニウム(基材)、2……吸
水性高分子及び加熱発泡剤を含有する合成樹脂
層、2′……発泡合成樹脂層、3…発泡抑制剤含
有印刷インキ、4……通常印刷インキ、5……透
湿性樹脂層、6……難燃紙(基材)、7……吸水
性高分子及び加熱発泡剤を含有する合成樹脂層、
8……発泡抑制剤含有印刷インキ、9……透湿性
樹脂層、7′……凸部発泡合成樹脂層、7″……凹
部発泡合成樹脂層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 基材上に微粉状の吸水性高分子及び加熱発泡
    後無数の連通する微細気泡を形成する発泡剤を含
    有させた合成樹脂層を形成し、該合成樹脂層上に
    発泡抑制剤を含有する印刷インキで所望の模様を
    印刷し、更に該合成樹脂層上に透湿性樹脂被膜を
    形成したのち、次に前記合成樹脂層を加熱発泡さ
    せるか、または前記合成樹脂層を加熱発泡させた
    後その発泡層上に透湿性樹脂被膜を形成すること
    を特徴とする凹凸模様を有する結露防止発泡装飾
    材の製造方法。
JP62043846A 1987-02-26 1987-02-26 凹凸模様を有する結露防止発泡装飾材の製造方法 Granted JPS63210147A (ja)

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