JPH0587817A - スライド載置材料の処理装置および方法 - Google Patents

スライド載置材料の処理装置および方法

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JPH0587817A
JPH0587817A JP4036765A JP3676592A JPH0587817A JP H0587817 A JPH0587817 A JP H0587817A JP 4036765 A JP4036765 A JP 4036765A JP 3676592 A JP3676592 A JP 3676592A JP H0587817 A JPH0587817 A JP H0587817A
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valve
station
slide
reservoir
fluid
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JP4036765A
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Uwe R Muller
ウーウイ・リチヤード・ミユラー
Lawrence J Mika
ロウレンス・ジヨン・ミカ
Donald J Lindley
ドナルド・ジーン・リンドレイ
Ernest J Wisner
アーネスト・ジヨン・ウイスナー,ジユニアー
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BP Corp North America Inc
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    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
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    • G01N1/28Preparing specimens for investigation including physical details of (bio-)chemical methods covered elsewhere, e.g. G01N33/50, C12Q
    • G01N1/30Staining; Impregnating ; Fixation; Dehydration; Multistep processes for preparing samples of tissue, cell or nucleic acid material and the like for analysis
    • G01N1/31Apparatus therefor
    • G01N1/312Apparatus therefor for samples mounted on planar substrates
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 スライド面部の逐次多段処理のための装置お
よび方法の提供。 【構成】 装置の小組立体および組立体、およびこれに
対するコンピュータ駆動される制御システムを含む。こ
のようなプロセス・シーケンスの少なくとも1つのステ
ップが、最小限の処理液量で実施することを可能にし、
これは水性組成含有プローブの如き高価な試薬による試
料の処理において有利である。免疫化学的およびハイブ
リッド形成法手順の実施が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、試料スライド面に載置
された材料、特に生物学的材料の逐次の多段階制御され
た処理のための装置および方法に関し、特にプログラム
可能な制御された流体接触ステップおよび最小限に抑え
ることが可能な流体量で使用される装置および方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】スライド面に載置された生物学的材料の
前記逐次段階的処理は公知であり、種々の手順において
使用されている。このような手順のあるものは、生物工
学、生化学、分子生物学、分子遺伝学、細胞遺伝学、細
胞生物学、薬理学、免疫学などを含む種々の生物学的研
究分野における分析および診断目的のため広く一般に使
用されている。このような手順は、一般に、このような
載置材料の多種の流体(液体および(または)気体)と
の接触を含む一連の処理ステップの各々で実施される。
特定の処理ステップ・シーケンスが適正に実施されなけ
れば、所要の結果は得られない。与えられた手順の実施
において用いられるこのような処理の総ステップ数は、
多数の可変要因に応じて変化し得る。
【0003】このような手順の事例は、スライドに載置
された生物学的組織などの免疫組織化学的染色の如き組
織、細胞および細胞誘導物質の染色、ハイブリッド形成
法の如き相補的ヌクレオチド配列を含む標識プローブに
よるスライド固定核酸の雑種形成、などを含む。
【0004】例えば、生物学的材料のスライド載置試料
の染色においては、用意されたスライドは、それぞれ容
積量で約0.2乃至2リッタの、またそれぞれ洗浄剤、
緩衝液、脱水剤、染料などの如き特定の液体処理組成を
含む一連の小さな容器即ちジャーのそれぞれに順次浸漬
される。異なる細胞、細胞の構造、細胞内構造、細胞生
成物などを際立たせるため1種以上の染料物質を使用す
ることがある。結果として得る染色スライドは、洗浄さ
れて乾燥され、おそらくは貯蔵され、次いで顕微鏡的検
査が行われる。特定の抗体または遺伝子プローブを用い
る選択的染色手順が開発され、好都合にも非常に特定的
であり感度が高い。しかし、このような手順は、多くの
連続的なステップを実施することを必要とする。
【0005】別の事例として、ハイブリッド形成法にお
いて、ある細胞構造における特定の核酸タイプの存在、
位置、本質あるいは量が決定される。スライド・ガラス
に載置された細胞学的な出発標本(preparati
ons)は種々に処理される。例えば、1つのステップ
は、(細胞の核酸構造の本質を失うことなく)DNAま
たはRNAを変性させる処理を含み得る。その後、結果
として得るスライドは、適当な放射性同位体、発蛍光
団、酵素、ハプテン、アビディンなどで標識を付したオ
リゴヌクレオチド・プローブを含む液体組成と接触させ
られる。このプローブと、染色体上の遺伝子、リボソー
ムRNA(rRNA)などの如き相補的核酸との間に雑
種形成が生じる。結果として得るスライドは、残留プロ
ーブを取除くため適当に洗浄される。後続の他の手順の
処理ステップもまた行われる。結果として得たスライド
は、例えば、顕微鏡、オートラジオグラフィ、蛍光測定
法、光子発射法などの評価手順を用いて検査される。約
30まで、あるいはそれ以上の制御されたステップ・シ
ーケンスが1つの雑種形成手順に対して含まれる。
【0006】スライドに載置した生物学的材料の多重処
理は典型的には多数のスライド、複数の処理液および複
数のステップ条件を含むため、全て同じ処理シーケンス
を受けるスライドの全ての同一な処理を行う際に制御上
の問題が生じる。更に複雑なことは、ある処理液が非常
に高価であり、ヌクレオチド・プローブを含む液の如く
節約して使用しなければならない。このような液は、処
理シーケンスにおけるタップ・ノードステップで用いら
れる諸条件と異なる条件下で使用される。このことは、
複数のスライドに対して逐次の問題の多重処理技術を同
一に実施することを困難にする。
【0007】当技術において、与えられた多重スライド
処理シーケンスを反復し得る方法で実施するように操作
でき実施できる装置および方法に対する需要がある。こ
のシーケンスの個々のステップにおいて1つのスライド
面に悪影響を与える、温度、時間、および試薬濃度、液
体の流速、スライド面の滞留時間などの液体と接触する
可変因子を含む全ての可変因子は、制御される必要があ
る。典型的には、あるグループの全てのスライドが、こ
のグループの個々のスライドがある手順で相互に並行し
て処理され、あるいは連続的な手順において相互に逐次
の関係にあるかどうかに拘わらず実質的に同じ処理を受
けることが望ましい。
【0008】更に、当技術には、このような制御された
ステップ・シーケンスが予めプログラムされた条件下で
自動的に実施されることを可能にする装置および方法に
対する需要がある。更にまた、当技術には、必要に応じ
て特にプローブに関して最小量の処理液および薬剤で実
施が可能なかかる装置および方法に対する需要がある。
【0009】現在知る限り、このような能力を持つ装置
および方法はこれまで知られていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、スライド載
置材料などの逐次の多段制御処理(Sequentia
l,multi−step controlled p
rocessing)のための装置および方法に関する
ものである。
【0011】1つの特質において、本発明は、各ステッ
プにおいて用いられる処理条件を調整しながら、かかる
一連の処理ステップを行うための装置および方法を提供
する。本装置および本方法は、個々のスライドまたは複
数のスライドで用いることができる。スライドは、逐次
あるいは並行に(a serial manneror
a parallel manner)処理すること
が可能である。
【0012】別の特質において、本発明は、1つ以上の
処理ステーションにおける順次の各提供ステップにおい
て用いられる個々の流体流が、調整可能なガスの脈流
(pulsed gas flow)によって制御自在
に変更可能である前記ステップ順序付け装置および方法
を提供する。これは、有効で信頼し得る操作を行い、さ
もなければ別の手段および(または)手法により同じ結
果を達成するため必要となる付加要素の必要を最小限に
抑える。
【0013】別の特質において、本発明は、かかるステ
ップの順序付け装置および方法のコンピュータ化された
プログラム可能な操作のための自動装置および方法を提
供する。このようなコンピュータ化された制御およびプ
ログラム可能な操作を用いて現在望ましい1つの操作モ
ードにおいて、このステップ順序付け装置および方法
は、予め定めたプログラム可能シーケンスに従うように
オペレータが予め選定される。別の現在望ましい操作モ
ードにおいては、ステップ順序付け装置および方法の操
作のため予めセットされたコンピュータ・プログラムが
用いられるが、このプログラムは、特定の装置モードお
よび操作条件に関する選定された選択がオンラインまた
はオフラインにいずれでもオペレータにより実行および
(または)変更が可能なように、オペレータと対話型で
ある。別の現在望ましい操作モードでは、必要に応じ
て、ステップの1つ以上あるいはステップの各部を1つ
の処理シーケンスで手動で実行するように、オペレータ
がある操作能力を制御するコンピュータ・プログラムお
よびオペレータの手動操作の組合わせが用いられる。例
えば、プローブを含む液体をある時点に、またはあるシ
ーケンスである特定の処理ステーションへ注入し、次い
で以降の培養ステップなどの持続期間(時間)および温
度を選定するステップが、オペレータ制御できる。
【0014】別の特質において、本発明は、必要に応じ
て、1つ以上のスライドがある順序で同時に処理され、
各スライドが別の処理ステーションと関連させられるよ
うに使用できる如き装置および方法を提供する。複数の
スライドが処理されつつある時各ステーションにおける
個々のスライドは、必要に応じて、他のスライドに対し
て同じ方法であるいは種々の方法で処理することができ
る。例えば、これら複数のスライドの全てが同時に同じ
階段的な処理シーケンスを受けることができ、あるいは
このような複数のスライドがそれぞれこの複数のスライ
ドの他方が受けつつある処理シーケンスとは異なる処理
シーケンスを受けることができる。あるいはまた、この
複数のスライドはそれぞれ同じ処理シーケンスを受け得
るが、様々な出発時間に、または種々に選定された条件
で、あるいはその組合わせで、また必要に応じて、使用
される特定の装置、選定されたコンピュータ・プログラ
ミング、スライド処理の目的などに従って同じシーケン
スを受け得る。
【0015】別の特質においては、本発明は、最小量の
処理液を用いてこのようなスライド面処理を行うことを
可能にする装置および方法を提供する。このため、個々
のスライド処理ステーションおよび共働する機能的に関
連する装置要素は、個々のステーション温度および流量
がそれぞれ調整自在であるが、このような処理ステップ
のシーケンスが少量の処理液を用いて達成可能であるよ
うに構成されることが望ましい。
【0016】また、個々のスライド処理ステーション
は、このような処理シーケンスにおいて、1つのシーケ
ンス・チャンバにある全流体量、チャンバの流体容積、
チャンバ内の流体の滞留時間などが調整可能であるよう
に構成されることが望ましい。例えば、複数のシーケン
ス・ステップの少なくとも1つの処理ステップにおい
て、接触するスライド面に用いられる液量がこのような
処理シーケンスの他のステップに用いられる各液量に比
して減少され最小限に抑えられる。別の事例において
は、処理ステーションのチャンバ容積は、少なくとも1
つのこのような流体接触ステップの間、スライド接触チ
ャンバに対して理論的および実際的な限度と思われる容
積まで減少され、この容積は少なくとも、特定の処理シ
ーケンスの少なくとも1つの流体接触ステップにおいて
使用される同じチャンバの容積より略々小さな大きさに
選択自在である。このような小さな変更可能な容積を持
つチャンバを備えたスライド接触ステーションは、明ら
かにこれまで知られていなかった。
【0017】別の特質においては、本発明はある種別の
スライド面処理ステーションを提供し、その各々は、
(a)個々に温度制御可能かつチャンバ容積可変であ
り、(b)比較的小さな処理液容量を使用し、(c)層
状あるいは略々層状であるスライド面部上に流路を提供
し、(d)1つのスライドの面部を含む多重処理ステッ
プ手順の完全なステップ・シーケンスで使用可能であ
る。
【0018】例えば、1つの現在望ましいこのような処
理ステーションは、制御され、かつ必要に応じて連続的
あるいは逓増的なチャンバ容積の変更を行う能力を特徴
とし、例えば、個々のステーションのチャンバ容積は、
必要に応じて約500μl(マイクロリッタ)以上から
約10μl以下までの範囲にすることができる。現在望
ましい1つの操作モードでは、2段からなる個々のステ
ーション・チャンバ容積が用いられ、1つのチャンバ容
積は例えば、少なくとも1つを除く処理シーケンスの全
てのステップに対して用いられる約200μlであり、
また第2のチャンバの容積は例えば、このようなシーケ
ンスの他のステップに対して用いられる約10μlであ
る。
【0019】別の特質においては、本発明の装置は、モ
ジュール型の小組立体、特に処理ステーション小組立体
が提供される。このため、このような処理ステーション
・モジュールは、入出力流体通路を持つガスケットを備
えたスライド接触チャンバを有する温度調整されたスラ
イド処理チャンバ・ブロック組立体、温度調整された処
理液供給用貯溜部、この貯溜部を前記チャンバと関連さ
せる相互に連結する管路、前記供給貯溜部からチャンバ
・ブロックへ送られる流体の流量を調整する調整自在の
加圧弁装置を組合わせにおいて有する。必要に応じて、
このような処理ステーション・モジュールの構成要素の
全てまたは一部は、電気制御および流体供給のための適
当な迅速接断終端コネクタが設けられることが望ましい
個々に挿入取外し可能なステーション・モジュールに構
成することができる。本発明の装置の実施例におけるこ
のようなモジュールは、装置の製造および保守における
コスト上の利点の達成のみならず、種々の操作装備形態
を簡単かつ信頼し得る方法で達成し操作することをも可
能にする。このため、本発明の装置および方法は、必要
に応じて、色々な順次多重処理手順の経済性および活用
性を促す。
【0020】別の特質において、本発明は、(a)最初
それぞれ各調整可能な貯溜部にある複数の処理液、
(b)多数の位置を持つ切換え弁装置、および(c)調
整可能な圧送弁装置を用いて、1つ以上の処理ステーシ
ョンで順次の多段階の材料の流体処理を実施するための
コンピュータ支援制御システムを提供する。処理ステー
ションの温度制御もまた達成可能である。本システム
は、制御の目的のためコンピュータが生じるアナログ信
号と多重化された2進ディジタル信号、処理ステーショ
ンの個々の調整可能な構成要素と機能的に関連する周辺
装置を使用して、このようなコンピュータが生じる制御
信号が前記調整可能な構成要素の操作のための調整用指
令信号に変換されるようにする。この制御システムは、
比較的少量の処理材料および処理流体と共に使用するた
めのものである。
【0021】別の特質において、本発明は、スライド面
載置材料の逐次の多段階の制御された処理を行うための
改善されたプロセスを提供し、このプロセスは、(a)
この処理の各逐次ステップの間特定の順序付けおよびス
テップ条件の使用をどのプログラムが指令するかを処理
するスライド面逐次処理のためのコンピュータ・プログ
ラムを選択し、(b)スライド処理チャンバに材料が載
置された面の部分を有するスライドを設置し、このチャ
ンバは温度調整装置および面部分上でチャンバを逐次流
れる流体を調整する調整流体供給装置と機能的に関連し
て作動し、(c)プログラムがスライド面と関連して実
行されるようにプログラムを温度調整装置および調整自
在な流体供給装置(弁、管路など)と関連させるステッ
プを含む。
【0022】別の特質において、本発明は、制御された
条件下でスライド面に載置された材料の染色(stai
ning)を行うための自動プロセスを提供する。この
ようなプロセスは、スライド面の流体処理の少なくとも
2つの予備的ステップ、少なくとも1つの染色ステッ
プ、および少なくとも2つのスライド面流体処理の最終
ステップからなっている。このようなプロセスは、関与
するスライドを約500μl以下の容積を持つことが望
ましい比較的小さなスライド面処理チャンバの1つの壁
部を構成するように配置して行われる。
【0023】別の特質において、本発明は、制御された
条件下で核酸を含むスライド面に載置された細胞学的材
料の雑種形成(hybridization)を行うた
めの自動的プロセスを提供する。このようなプロセス
は、スライド面の流体処理の少なくとも2つの予備的ス
テップ、雑種形成プローブ露出(hybridizin
g probe exposure)の少なくとも1つ
のステップ、およびスライド面流体処理の少なくとも2
つの最終ステップを含む。このようなプロセスは、約5
00μl以下の容積を持つことが望ましい比較的小さな
スライド面処理チャンバの1つの壁部を構成するように
関与するスライドが配置されて行われる。
【0024】本発明の顕著な特徴は、スライド面処理が
最小量の処理流体を流動または注入手順のいずれかによ
り用いて行われることである。例えば、高価な処理液を
最小量注入することができる。また、個々のスライド処
理ステーションを使用することで、各スライドが他のス
ライドからの材料により汚染されない同じ処理液を受取
ることを可能にする。
【0025】他の実施例、特徴、目的、利点、目標、応
用、使途などについては、本文の教示を添付図面および
頭書の特許請求の範囲と共に読めば当業者には明らかに
なるであろう。
【0026】
【実施例】
(出発スライド)スライドは、自立物質の自立する略々
平坦な板であり、その少なくとも1つの面には検査、処
理などを受ける物質を置き、支持し、かつ望ましくはあ
る手段により接着あるいは固定することができる。
【0027】本発明の望ましい実施態様においては、逐
次の多段階手順で処理される物質がスライドの表面部分
に載置される。このような面部は、スライドの予め定め
た表面位置内に位置する。このようなスライド面位置
は、結果として得るスライドが本発明の実施において関
連させられるべきあるスライド処理ステーションのチャ
ンバ内に置かれ、あるいはその一壁部を形成する。
【0028】典型的には、また更に望ましくは、このス
ライド面部は、未処置のスライド面よりも良好な物質保
持を行うように予め処理される。必要に応じて、種々の
スライド予備処理手順を用いることができる。
【0029】一般的な予備処理手順は、ゼラチンおよび
クロム・アルミニウムの組成でスライド面を下塗りする
ことを含む。
【0030】別の公知のスライド予備処理手順は、細胞
学的予備処理のためのあるプロトコルで使用されるスラ
イドに対してポリリジン・コーティングを使用すること
を含む。
【0031】上記のスライド予備処理手順は、特にガラ
スのスライドで使用される事例である。従来のガラス・
スライドが現在選好されるが、当業者は、本発明の装置
および方法を利用する目的のためにどんな便利なスライ
ド構造あるいはスライド予備処理手順も使用できること
が容易に理解されよう。ガラス・スライドの代わりに、
プラスチック、金属、セラミックなどからなるスライド
を使用することができる。スライドの要件は、本発明に
おける使用には特に特性となるものではない。従来技術
その他で公知のスライドを必要に応じて使用することが
できる。
【0032】例えば、必要に応じて、図14および図1
5に示される如きスライド構造体20に被着する試料の
順次の多段階表面処理を使用することもできる。スライ
ド構造体20は、比較的堅固で、自立する寸法が安定し
て望ましくは透明である矩形状のスライド状部材として
構成されることが望ましい基板21を使用する。基板2
1は、ポリメチルメタクリレートの如きアクリル樹脂、
または他のアクリレート・ポリマーなどの成型された熱
可塑性プラスチック、あるいはケイ酸塩などの如きガラ
スからなるものでよい。基板21として好都合な厚さ
は、より厚い構造もより薄い構造も使用できるが約0.
5乃至2.5mmの範囲内にある。基板21として好都合
な外周寸法は、必要に応じてより長い寸法もより短い寸
法も使用できるが、幅で約1.5乃至2.5cmの範囲内
にあり、また長さで約10乃至40cmの範囲内にある。
最も望ましい寸法は、従来のガラス・スライドの寸法に
類する。
【0033】基板21は、その中心に位置し横方向に延
長する(基板21の全表面積に対して)大きな開口22
を持つ。開口22の周囲形状は、円形、楕円形、方形、
矩形(現在望ましい)などでよい。開口22の周囲寸法
はユーザの選択事項であるが、現在要求される実際の使
用のため充分な構造的一体性を提供するその側部に沿っ
た境界を持つことが望ましい。この開口22の面積は、
状況に従ってより大きな面積もより小さな面積も使用で
きるが、約100乃至約600mm2の範囲内にある。
【0034】基板21の対向する平行面の一方の全面上
には、都合よく半透明か、望ましくは透明なプラスチッ
クからなる層23が形成されることが望ましい。この積
層は、例えば熱封止、接着剤(図示せず)などを含む都
合のよい手段により得ることができる。層23は、可撓
性、弾性に富み、周囲条件において寸法的に安定してい
る。また、層23は、基板21と同様に比較的活性に乏
しいが、その外側面部24(特に、開口22と反対側の
領域)に、例えば本発明により教示される如き多段階処
理手順を受ける資料物質の薄い層25(その厚さは図示
の目的のため図15では誇張されている)を取付けるこ
とができる。このような資料物質は、当技術で公知の手
順により面24上にこのように取付けることができるこ
とが望ましくかつ好都合である。
【0035】層23は更に、大気圧以上または以下の流
体(空気、窒素などの気体が望ましい)の圧力が開口2
2を介して層23の内面26に掛かる時、開口22の周
部に隣接するその領域において弾性的に変形する能力を
特に特徴とする。このような変形性は、以下に述べるよ
うに、ステーション・チャンバの容積が変化されつつあ
る時(図16および図17、および同図に関する以下の
記述を参照)、本発明で教示される如き装置および方法
を用いて多段階処理シーケンスで処理ステーションにお
いて利用される。層23は、ポリエチレン・テレフタレ
ート、ポリ塩化ビニリデンなどの如き種々のポリマーか
らなることができる。層23の好都合な厚さは、必要に
応じて、より厚いか薄い層も使用できるが、約5乃至約
50ミクロンの範囲内にある。ポリエチレン・テレフタ
レートの層23をアクリル・ポリマーの基板21に対し
て積層するため適当な接着剤は、低い分子量のポリオレ
フィンなどを含む。この接着剤層は、より厚いか薄い層
も使用できるが、約5乃至約20ミクロンの厚さを持つ
ことができる。
【0036】開口22の(基板21に対して)対向する
各内側で隣接する領域は、必要に応じて、英数字、バー
コードなど(図示せず)の如き識別標識と関連させ得る
面域を提供する。また、必要に応じて、このような標識
を有する面域は、層23の外側面部24上に接着剤など
(図示せず)により取付けられる磁気材料の比較的短い
ストリップ27と関連させることができる。機械が読め
る形態の識別情報を、ストリップ27上に記録すること
ができる。このため、スライド構造体20は、本発明の
装置および方法を用いて、このような複数のスライド構
造体20の順次の多段階処理を完全に自動化するための
能力を提供する。
【0037】一般に、本発明の実施のためには、従来寸
法のスライドを用いることができ、また現在選好されて
いる。例えば、生物学的材料の取付けのため使用される
如き標準的なガラス・スライドは、約25mmの幅、約7
5mmの長さ、および約1mmの厚さを有する。
【0038】(試料の準備)従来の材料即ち試料の用
意、およびスライド取付け手順は、本発明の実施におけ
る使用のため使用することができる。多くのこのような
的が従来技術では公知であり、これらはそれ自体本発明
の一部をなすものではない。
【0039】一般に、本発明の実施のためには、本発明
の教示を用いて処理されるべき試料材料の接着層が取付
けられあるいは被着された表面部が準備されたスライド
もまた、このような試料材料で覆われない隣接面部を有
することが望ましい。これは、覆われない面部を、識別
のためのスライドのラベル付け、あるいは取扱い、設
置、処理中の保持などの他の目的のため使用することを
可能にする。
【0040】組織スライスなどのスライス上の生物学的
試料の取付けは、既知の素地からの生物学的組織を含み
得、このような組織を充分に確立された手順を用いてス
ライド上に載置することができる。試料材料のコーティ
ングは、確立されたコーティング手順を用いて既知の素
地から同様に調製することができる。「コーティン
グ」、「載置」などの用語は、以下本文において便宜の
ため互換的に使用される。
【0041】スライド上の試料材料のコーティングの厚
さは、試料、目的およびユーザの意図の如き要因に従っ
て変化し得るが、本発明によるスライド処理目的のため
には、試料材料のコーティングは均一であり、また現在
望ましくは約25μm(約0.001インチ)より大き
くない厚さを有することが望ましい。また、試料材料の
コーティングは、コーティングの全ての部分に透過する
ように本発明の教示により行われる多段階処理手順の間
流体が接触させられることを許容するため充分に構造的
に多孔性あるいは透過性を呈さねばならない。現在最も
選好されるコーティング厚さは、実質的に均一である。
このような試料材料のコーティング(即ち層)によりス
ライド面上で占められる表面積は、ユーザの要求、およ
び処理チャンバの大きさあるいは装置の貯溜部容量など
の特定装置の諸制限に従って、大きさが著しく変化し得
る。例えば、前記の従来寸法を有するガラス・スライド
を使用する時、現在選好されるコーティング面域の大き
さは、当業者には理解されるように、処理ステーション
のチャンバ寸法などの因子に応じて、必要に応じてより
小さな面域およびより大きな面域が使用可能であるが、
約100mm2乃至約600mm2の範囲内にある。
【0042】試料材料のコーティング(組織スライスを
含む)の厚さ、コーティングされた面積、組成および他
の諸特性における大きな変化があり得る。一般に、当業
者には用意に理解されるように、本発明の教示を用いて
適当に実施される多段階処理シーケンスの実行において
種々のコーティングの使用が可能である。
【0043】(出発プローブ)本発明の教示に従って実
施される多段階処理シーケンスの過程におけるスライド
面処理のためのプローブを使用することが必要とされる
時、従来技術に公知のプローブを使用することができ
る。その処理のため公知のプロセスを使用することがで
きる。今日では、組換えDNA手法が、どんな所要のシ
ーケンスのDNAまたはRNAプローブを得る機会を提
供する。一重鎖プローブおよび2重鎖プローブから選択
することができる。ハイブリッド形成法における如き細
胞学的標本におけるDNAまたはRNAに対する雑種形
成のため、DNAおよびRNA両用の2重鎖プローブお
よび一重鎖プローブが成功裏に使用されてきた。特に細
胞学的標本におけるRNAに対する雑種形成では、例え
ば、それぞれ約50乃至約150のヌクレオチドを含む
短いプローブを使用することが一般に望ましいが、これ
は最も有効な雑種形成を生じると思われる故である。従
来技術は、RNAプローブがDNAプローブより少ない
バックグラウンドを生じることを示す。
【0044】従来技術において公知の手順も、本発明の
教示による処理ステップ・シーケンスを用いて行われる
雑種形成において使用される組成に対するプローブの調
製のため、同様に使用することができる。このような調
製手順および組成は、それ自体は本発明の一部を構成す
るものではない。必要に応じて、水性プローブ処理組成
は、標識付きプローブに加えて、例えば、DNAプロー
ブの非特定結合を減じるためE.coli DNAまた
はRNAを、またバックグラウンドを減じるためDen
hardt溶液(それぞれ0.02%のボビン・セラム
・アルブミン(BRL)、フィコール(Ficoll)
(シグマ)およびポリビニルピロリドン(シグマ))
を、また雑種形成を加速するため硫酸デクトランを含み
得る。
【0045】本発明の装置および方法の使用に関して理
解し例示する目的のため、スライド載置材料の染色およ
び雑種形成のための多段階の従来技術処理手順について
次に簡単に考察する。
【0046】(従来技術:染色)例えば、従来技術の免
疫組織化学的染色においては、顕微鏡的研究および分析
などの目的のため、パラフィンなどに埋設され、あるい
は凍結された臓器などが、ミクロトームを用いておそら
くは約3乃至5ミクロンの厚さの部分に裁断され、ガラ
ス・スライドに取付けられる。凍結組織部は、アセトン
により処理され、次いで使用前に塩水などで多数回洗浄
される。パラフィン処理された組織部は、約56℃など
で熱処理され、パラフィンを除去(溶解)するためキシ
レンで洗浄される。その後、試料はエタノールの減級溶
液で脱水され、次いで約30分間過酸化水素の希釈水溶
液で処理され、次に緩衝塩水で洗浄される。乾燥後、結
果として得た試料は、抗体媒介染色剤でよい染色剤と接
触させ、培養され、過剰染色剤を取除くため緩衝塩水な
どにおいて多数回洗浄することができる。乾燥後、結果
として得た試料は別の試薬と接触させ、培養され、多数
回同様に洗浄される。このような培養および洗浄シーケ
ンスは、最後の乾燥が行われる前に、3回、4回あるい
は更に多数回繰返すことができる。
【0047】本発明によれば、染色のための種々の事後
のスライド載置手順ステップは、必要に応じて、本発明
の装置および方法を用いて実施することができる。
【0048】一般に、免疫染色プロトコルは、固定およ
び浸透ステップ(メタノールまたは他のアルコールまた
はアルデヒド処理)、目標ハプテンに多クローン性また
は単クローン性一次抗体の結合、その後の酵素である
(あるいは他の標識を付した)二次抗体の一次抗体に対
する結合、および最後に検出ステップを必要とする。こ
の検出ステップの性格は、二次抗体に取付けられる標識
に依存する。結果として得る処理済みのスライドは、光
学顕微鏡の下で観察される。
【0049】必要に応じて、二次抗体を省くことがで
き、その場合には、標識は直接一次抗体い取付けること
ができる。
【0050】細胞または組織の染色のための抗体の使用
の詳細な記述は、例えば、Ed Harlowおよび
D.Lane著「Antibodies.A Labo
ratory Manual」(Cold Sprng
Harbor Laboratory、1988年)
に記載されている。
【0051】無論、DNAプローブまたは抗体の如き結
合剤の助けを経ずに直接細胞または組織を染色する試薬
の使用を含まない手順の如き複雑でない染色手順を使用
することもできる。このような従来技術の染色手順およ
び出発物質の総括的リストは、G.Clark(Ed)
著「Staining Prcedures」第4版
(Williams & Williams刊)に見出
すことができる。
【0052】(従来技術:ハイブリッド形成法)別の事
例として、ハイブリッド形成法においては、細胞素子の
研究および分析などの目的のため、細胞学的物質または
物質の調製が多くの従来技術手順の1つを用いてスライ
ド面部上に展開され保持される。載置された物質はDN
Aおよび(または)RNAシーケンス(核酸ターゲッ
ト)を含む。多段階の逐次処理展開の1つのステップで
は、このようなターゲットが標識を付した相補的核酸
(プローブ)に対して選択的に結合される。予備的細胞
学的標本手順は、よく展開され非常に平坦なスライド載
置された標本を好都合にももたらすが、これはこのよう
な標本が最良な形態を持ち、また最良の雑種シグナルを
生じるためである。フォルムアルデヒドを含む如きある
固定液は、変性に干渉するように見え、従って避けるこ
とが望ましい。過剰の酸処理は核酸を変性し、従って雑
種形成レベルを低減する。エタノール中のスライド載置
標本の貯蔵は、核酸の逸失の原因となり、雑種形成を低
減するおそれがある。
【0053】典型的には、一旦細胞学的標本がスライド
載置されると、雑種形成の処理が始まり得る。試料に応
じて、種々の手順を行うことができる。例えば、Dro
sophila polytene染色体あるいは押し
潰し組織細胞の載置試料は、それぞれ10分間95%の
エタノールで予め3回連続洗浄が行われ、次いで空気乾
燥される。
【0054】雑種形成前のスライド面載置細胞学的材料
の予備的処理は、種々のステップを含み得る。例えば、
B.D.HamesおよびS.J.Higgins,E
d.の「Nucleic Acid Hybridiz
ation」における M.L.Pardueの「In
Situ Hybridization」179〜2
02頁(IPL Press、1985年刊)により教
示される、DNAに対する雑種形成前のこのようなスラ
イドの従来技術の予備的処理は、下記のステップを含
む。即ち、 1.30分間70℃で2X SSC中でスライドを培養
する。SSCの組成は、0.15M NaCl、0.0
15Mのクエン酸3ナトリウム、(NaOH)pH7.
0である。
【0055】2.スライドを室温で10分間70%エタ
ノールに移動する。再び70%エタノールで洗浄し、次
に95%のエタノールで5分間洗浄する。空気乾燥。
【0056】3.スライドを2X SSCを含む湿気箱
に置く。RNaseを100μl(2X SSC中10
0μg/ml)を各スライド上の標本上に置き、それぞ
れをカバースリップ(22mm2)で覆う。RNaseは
出生が膵臓であり、20mMのpH5.0の酢酸ナトリ
ウム中で1mg/1mlの速度で分解され、5分間沸騰
水浴中に置かれる。アリコートは−20℃で貯蔵され、
必要に応じて使用の直前に希釈される。全RNAを除去
するためRNaseによる細胞学的標本の予備的処理が
高濃度の酵素(100μg/ml)で行われる。非交雑
RNAのみを除去するため雑種形成後の標本の事後処理
がより低濃度の酵素(20μl/ml)で行われる。
【0057】4.室温で2時間スライドを培養する。次
に、カバースリップを浮かして除去するためスライドを
2X SSCのビーカに浸漬することによりカバースリ
ップをゆっくり除去する。
【0058】5.スライドを2X SSC中で(約3乃
至5分)、70%エタノールで(約2乃至10分間)、
また95%エタノールで(5分間)洗浄する。空気乾
燥。
【0059】6.スライドを0.1Mのトリエタノール
アミン−HCl、pH8.0中に吊す。溶液を激しく撹
拌し、無水酢酸をリッタ当たり5mlまで添加する。
【0060】7.無水酢酸が完全に分散されると、撹拌
を停止して10分間放置する。
【0061】8.スライドを2X SSC中で(5分
間)、70%エタノール中で(約2乃至10分間)、9
5%エタノールで(5分間)洗浄する。
【0062】9.スライドを70mMのNaOHで3分
間放置する。次に、70%エタノールを3回取り替え
(それぞれ10分間)、95%のエタノールを2回取り
替え(それぞれ5分間)スライドを洗浄する。
【0063】10.空気乾燥。
【0064】別の事例では、これもPardue(下
記)により教示されるこのようなスライドのRNAに対
する雑種形成前の従来技術の予備処理が下記のステップ
を含む。即ち、 1.スライド載置された細胞学的標本は、細胞RNAに
対するプローブの接近を改善するためプロテアーザを用
いて予め消化される。
【0065】2.プローブの非特定結合を低減するため
(例えば、前記手順におけるステップ6〜9を用いて)
標本をアセチル化する。あるいはまた、研究中の組織に
応じて緩衝液を選択して生理学的緩衝液で標本を洗浄
し、蒸留水に移動し、直ちに雑種形成のため使用する。
子の場合、水がスライド上に残ってプローブの希釈を生
じないように注意する。
【0066】雑種形成、即ち移動プローブの(載置され
た処理済みスライドの細胞学的標本における)載置ター
ゲットとの接触を種々の手順により実施することができ
る。例えば、Pardue(下記)は、TNS緩衝液
(0.15M NaCl、10mM Tris−HC
l、pH6.8)の如き塩水溶液中かあるいは低温度の
フォルムアミドの存在下で雑種形成が実施できることを
教示している。
【0067】例えば、高温度の塩水溶液中の雑種形成
は、一般に、スライド当たりプローブの1〜10ngを
用いて、67℃の0.3M NaCl、20mMのTr
is−HCl、pH6.8中で行われる。もしDNAプ
ローブが使用されるならば、剪断された変性E.col
i DNAをも、プローブの非特定結合を低減するため
例えばスライド当たり4.0μgの速度で添加すること
ができる。もしRNAプローブが使用中ならば、E.c
oli rRNAが代わりに添加される。例えば、約1
5乃至20μlの雑種形成混合物を各スライド載置細胞
学的標本に置き、カバースリップで覆う(18mm2)。
スライドは、67℃の完全に封止された湿気箱中の雑種
形成緩衝液の貯溜部に維持される。湿気箱の液体量は、
カバースリップ下方からの蒸発を防止するに充分でなけ
ればならない。典型的な雑種形成時間は、67℃で約1
2乃至14時間である。
【0068】別の事例として、フォルムアミド水溶液中
の雑種形成は、一般に40℃の4XSSC中40%のフ
ォルムアミドを用いて実施される。スライド当たり使用
されるプローブおよびE.coli DNAの量は、塩
水溶液中の雑種形成について先に述べたものである。こ
こで、例えば、5μlの雑種形成混合物が各標本上に置
かれ、カバースリップ(18mm2)で覆われる。このカ
バースリップは、カバースリップ下方からの蒸発を防止
するため湿気箱をフォルムアミド緩衝液で満たす経費を
節減するゴム糊の厚い覆いで封止される。封止されたス
ライドは、ゴム糊の乾燥を防止するため湿気を帯びた紙
タオル上の密閉容器内で培養される。典型的な培養時間
は、40℃で約12乃至14時間である。
【0069】雑種形成後のスライド面に載置された細胞
学的物質の処理は、種々のステップを含み得る。湿気箱
から取外した後、カバースリップおよび雑種形成混合物
は、例えばビーカ中の2X SSCを用いてスライドを
浸漬して洗浄される。あるいはまた、もしスライドがゴ
ム糊で封止されたならば、この糊は最初に剥離される。
次に、スライドは2X SSCを含む染色皿に置かれ、
約15分間放置される。
【0070】その後、例えば特に雑種形成温度より僅か
に低い温度での洗浄、あるいはRNase処理により取
除くことができる。Pardue(下記)は、RNAプ
ローブに対する以降の事後雑種形成手順について記載し
ている。即ち、 1.スライドを2X SSCまたは0.5M NaC
l、10mMのTris−HCl、pH8.0(37
℃)中の20μg/mlのRNase(上記の特徴を有
する)に1/2乃至1時間置く。
【0071】2.スライドを37℃の2X SSC中で
2回それぞれ10分間すすぎ、あるいは緩衝液を含む上
記のTris−HCl中で30分間37℃で洗浄し、次
いで0.1X SSC中で50℃で10分間、更に0.
1X SSC中で室温で10分間洗浄する。
【0072】3.70%、次に95%のエタノールで脱
水して、空気乾燥する。
【0073】また、DNAプローブに対する下記の手順
による。即ち、(1)雑種形成緩衝液中で雑種形成温度よ
り数度低い温度で繰返し洗浄することにより雑種形成さ
れないプローブを除去し、(2)スライドを0.1XSS
C中で室温で洗浄し、(3)70%、次いで95%のエタ
ノール中で脱水し、空気乾燥する。
【0074】更に、プローブが間接的に標識付けされる
時は、プローブ標識をプローブおよびその接続された核
酸を見えるようにあるいは検出可能にする部分と反応さ
せるため更なる処理ステップが必要となる。例えば、プ
ローブが最初にビオチンまたはハプテンで最初に標識付
けされる時、また雑種形成が生じた後、残留プローブが
除去され、ハイブリッド(雑種細胞)は、例えばアビジ
ン、ストレプタビジンまたは例えば蛍光団を含む、放射
性同位体を含む色原体、あるいは酵素を含む部分などで
標識付けされる抗体の如き結合剤と接触させられる。そ
の後、残留した未結合の結合剤が洗浄により除去され
る。
【0075】プローブが最初に酵素により標識付けされ
た時、また雑種形成が生じた後、残留プローブが除去さ
れ、スライド結合したハイブリッドが酵素作用により光
子を発する化学発光剤に転化する識別基板と接触させら
れる。あるいはまた、同様に色原体に転化された酵素で
ある色原体基板が添加される。その後、残留した未結合
の基板材料が洗浄により除去される。
【0076】プローブが最初にアビディン、ストレプタ
ビディンまたは抗体で標識付けされ、雑種形成が生じた
後、および残留プローブが取外された後、結果として得
るハイブリッドが、例えば蛍光団、放射性同位体、色原
体、酵素活性蛋白質、などで標識付けされるビオチンま
たはハプテンと接触されて検出可能な標識部分を生じ
る。その後、このように標識付けられた残留材料が洗浄
により除去される。
【0077】好都合にも、必要に応じて本発明を用いる
時、雑種形成のための種々の従来技術のスライド載置後
の流体接触手順ステップが使用できる。また、本発明
は、新しくかつ非常に有効な雑種形成手順を可能にす
る。
【0078】(装置:処理ステーション)特にスライド
面載置材料の逐次の多段階処理のための装置において使
用するため、本発明は、スライド面部を流体と接触させ
る新しく非常に有効な処理ステーション装置を提供す
る。
【0079】図2乃至図9において、本発明により提供
される本文に記述する如き本発明の逐次多段階処理装置
において有効であるスライド処理ステーションの一実施
例36が示される。ステーションの実施例36は、良好
な熱伝達特性を持つ材料、望ましくは金属、現在最も選
好されているアルミニウムまたはアルミニウム合金から
なるブロック部材37を含む。ブロック部材37は、一
般に矩形の形態を有し、従来のガラス・スライド41な
どの一面39を隣接して収容するための平坦面38を含
む。
【0080】面38には、その周部が望ましくは断面が
略々矩形状である開口チャンネル即ち溝43により画成
される内部即ち部分42が設けられている。溝43に
は、内部42の周囲に延長して流体密のシールを内部4
2とスライド41の面39の隣接部分との間に作るため
のガスケットが封止されている。ブロック部材37、ガ
スケット44、スライド41は共働して、スライド面3
9と内部42との間に配置されたチャンバ46を画成す
る。現在選好されるのは、深さが特徴的に浅く幅および
長さが長いチャンバ46を使用することである。
【0081】例えば図9に示されるように、ガスケット
44の実施例は、略々対称的にテーパ状を呈するも平坦
な側壁部と丸みのある頂面を持つ縦断面方向に略々平坦
な底部を有する。他のガスケットの断面形状も必要に応
じて使用できる。ガスケット44は、溝43内を連続的
に延長している。例えば、試料コーティングが約400
mm2の面積を占める従来寸法のガラス・スライドの場合
は、その周囲の溝43の横方向幅は、例えば約3.17
5mm(0.125インチ)でよく、ガスケット44の底
部を横切る横方向幅は約2.870mm(0.113イン
チ)でよい。また、同じ実施例では、溝43の深さは約
2.032mm(0.080インチ)であり、ガスケット
44の高さは約2.870mm(0.113インチ)でよ
い。当業者は理解するように、他のこのような寸法も使
用できる。
【0082】機能的には、本発明の本例において、ガス
ケット44は弾性に富みかつ圧縮自在である。このた
め、圧縮圧力がその頂面と底部間に縦方向に加えられる
と、ガスケット44は圧縮され、また徐々に大きな圧縮
力が加えられると、ガスケット44は図9に示される如
きその最初の弛緩した形状から変形状態にあんる。ガス
ケット44が拡がるに伴い、その断面は横方向(側方)
に変形する。このため、ガスケット44は圧縮される
と、ガスケット44がその最初の状態即ちチャンネル4
3における弛緩した状態よりも少なくとも多くチャンネ
ル43を充填するようになっている。
【0083】ガスケット44は、その垂直高さを溝43
の垂直高さと等しくさせるに充分な程度縦方向に圧縮可
能であることが望ましいが、ガスケット44は依然とし
て溝43およびスライド41の隣接する面部分と封止作
用的に係合させられる。ガスケット44は、より小さい
かより大きいジュロメータ硬度も使用できるが、例え
ば、ショア硬度Aスケールで約25のジュロメータ硬度
を持つことができる。ガスケット44は、通常の液体、
ガス、あるいは更に固体、特に水溶液、更には空気、窒
素などの気体のガスケット44による許容(即ち、吸収
など)を低減し望ましくは防止するように、実質的に不
活性で、非多孔質および非発泡性であることが望まし
い。ガスケット44は、ポリシロキセンなどのシリコン
・ゴムを含む適当な便利な弾性材料からなるものでよ
い。
【0084】ガスケット44は、縦方向の圧縮力が取除
かれるとその最初の弛緩した形状を取戻すに充分な弾性
を呈すことが望ましく、また選好ガスケット44は、圧
縮されない状態から縦方向に完全に圧縮された状態へ不
定であるが多数回復すことができることが望ましい(即
ち、ガスケット44が形状に似た溝43へ圧縮される
時、次いで再びその最初の圧縮されない状態へ膨張する
ことが許される如き)。与えられたチャンバ46の大き
さ(即ち、容積)は、接触した面と封止する係合状態の
ままであるその能力を維持しながら、ガスケット44の
圧縮性により影響を受ける。
【0085】ブロック部材37は、その側部81に形成
された流体の流入および流出チャンネル47、48を有
する。ブロック部材37において、チャンネル47、4
8は、例えば図6に示される如く相互に略々平行に離間
された位置関係に延長している。チャンネル47、48
はそれぞれ、ブロック部材37の長手方向側縁部81に
画成されたブロック・ポート52、53を有し、このポ
ート52、53はそれぞれ比較的短い外側に突出した導
管部材即ちニップル49(対をなす)が設けられる。各
ニップル49は、ステンレス鋼、銅、銅合金、硬質プラ
スチックなどからなることが望ましい。
【0086】各ニップル49の外部終端面部上には、可
撓性プラスチック・チューブ部材(詳細は示さない)な
どが必要に応じてクランプなどにより取付け可能であ
る。各ニップル49をブロック部材37のポート52、
53、に取付ける目的のため、各ニップル49の内側の
終端面部には適当な金属カラー51が設けられ、このよ
うな構成が必要に応じてかしめ、ハンダ付け、螺合など
によりブロック部材37のポート52、53に一緒に固
定されている。
【0087】チャンネル47、48の各々は、流れをよ
くするためその各ポート52、53からより小さな長い
チャンネル54、56になるよう下方に細くなってい
る。各チャンネル54、56の直径はその他方と等しい
ことが望ましく、より大きいか小さい直径も使用できる
が、例示された直径は約2.388mm(0.094イン
チ)である。各チャンネル54、56は、それぞれ内部
42の対向する側縁部59、61に沿って内部42の中
心平坦面62の下方で内方に延長し、また側縁部59、
61に沿って延長する時溝43に隣接している。
【0088】中心平坦面62の対向する縁部におけるチ
ャンネル54、56の各々には、それぞれ直線状の長い
空間57、58が形成されている。各空間57、58
は、弧状に凹んだ形状の側部を有し、その底部は内部4
2の中心平坦面62の下方でブロック部材37に陥没し
ている。各空間57、58は、側縁部59、61のそれ
ぞれを横方向に横切りかつこれに隣接して延長してい
る。各空間57、58は、個々の隣接して下側にある各
チャンネル54、56に対して縦方向に略々等しい間隔
をおいた位置関係にある。実際には、空間57、58は
中心平坦面62の表面積を減少させる。
【0089】平坦面62および空間57、58により占
められる表面積は、本発明の教示による多段階処理を受
けるスライド41の表面39上に被着された試料材料層
により占められる表面積と略々対応するようになってい
る。例示的な寸法は先に示した。
【0090】空間57、58に対して縦方向に指向され
た複数の小さなチャンネル63、64はそれぞれ、相互
に略々等しい横方向間隔をおいた関係に各空間57、5
8の底部に沿って配置されている。これら複数のチャン
ネル63、64は、ブロック部材37においてそれらの
関連する各空間57、58の内部で底部から下側の各チ
ャンネル54、56の頂部まで延長している。チャンネ
ル63、64の直径は、より大きいか小さい直径も使用
できるが、約0.343mm(0.0135インチ)であ
る例示的な直径と相互に等しいことが望ましい。このた
め、ポート52、53からチャンネル63、64まで延
びる流体の通路がチャンネル47、48の各々に設けら
れ、これらチャンネルはチャンネル64に流体が出入り
するためのオリフィスを提供する。
【0091】チャンネル63、64間相互の関係は、処
理流体が(本文に述べたように、スライド41がブロッ
ク部材37と係合状態になる時)例えばチャンネル63
からチャンバ46へ流入して、チャンネル64から出る
ように層状にチャンバ46の中心平坦面62上を流れ得
るように、またその逆にすることが望ましい。流れに関
して本文において使用される如く、用語「層状」とは、
約2300より大きくないレイノルズ数と関連する。こ
のため、処理流体はチャンバ46へ、これを通って、ま
たこれから循環させることができる。
【0092】ブロック部材37を加熱するため、1対の
電気抵抗ヒータ要素66、67がブロック部材37の側
部81に形成された内孔33、34(図5)に配置され
る。ヒータ66、67は、中心平坦面62の下方でチャ
ンネル47と48間に相互に平行に離間された位置関係
になるように配置される(例えば、図5および図6参
照)。
【0093】(作動条件に応じて)オペレータにより調
整される作動可変因子としてブロック部材37を冷却
し、またおそらくは加熱するため、螺旋状の流体通路が
ヒータ66、67の下方に置かれたブロック部材37に
設けられる。このような通路は、例えば図7に示される
ように、ブロック部材37の側部82に4個の離間され
た平行な内孔68、69、71、72を穿孔することに
より画成される。外側の内孔68、72の各々の内端部
は、4個の前記内孔68、69、71、72が入る側部
82に隣接するブロック部材37の対向側部83、84
のそれぞれから対向する内孔73、74を穿孔すること
により各隣接内孔69、71の内端部と相互に連結され
ており、各内孔73、74の深さは、内孔68の端部を
内孔69と、また内孔72の端部を内孔71と相互に連
結するに充分である。その後、対向する内孔73、74
の各々は、各側部83、84から内孔68、72の各々
の縁部まで延長するプラグ31により閉塞される。側部
82と隣接する各内孔68、72のそれぞれの外側端部
86、87は拡大されてタップが切られ、各内孔69、
7あの対応する端部は、内孔68、72のねじ部分8
6、87により占められる距離と略々同じ距離だけ側部
82から内方へ延長するプラグ32により閉塞される。
プラグ74の内端部に隣接する領域における内孔69、
71間の連結を行うため、内孔76がブロック部材37
の側部83に設けられる。一旦この連結が行われると、
短いプラグ77が内孔68を内孔69から分離するブロ
ック部材37の体部を貫通して延長する領域の内孔76
に置かれ、別のより長いプラグ78が内孔68から側部
83までブロック部材37の体部を貫通して延長する領
域の内孔76に置かれる。このため、端部領域86から
内孔68、73、69、76、71、74および72を
経て端部領域87に延びる螺旋状の流体通路が設けられ
る。
【0094】ネジを設けた各端部領域86、87は、そ
れぞれ更に導管部材79、80と螺合するネジを設けた
コネクタ88、89が嵌合される。導管部材79、80
は各々、温度調整液体が螺旋状通路を循環できるよう
に、必要に応じて可撓性で収縮自在のプラスチック・チ
ューブ(図示せず)の端部に挿入可能な長手方向に短い
金属スリーブなどでよい。
【0095】ブロック部材37に対する電気的および流
体作用の温度調整装置のこのような組合わせの使用は現
在の選好として用いられるが、ブロック部材37の温度
調整のための他の手段も必要に応じて使用することがで
きる。しかし、この組合わせは、例えばある多段階処理
シーケンスにおける連続的なステップの実施において時
に要求される如く、ブロック部材37およびこれと関連
するスライド41の温度の1つの値から別の値への比較
的早い変更を可能にする特徴を含む温度制御の優れた能
力を提供する。
【0096】ブロック部材37は更に、その後面90か
ら内部42の平坦面62の略々中間の位置までこれを貫
通して延びる小さなチャンネル91が設けられている。
ブロック部材37の製造中、面62に隣接する領域にあ
るチャンネル91は、弁座93で終了する端ぐり92
(例えば、図5および図8に示される如き)により拡大
される。弁座93は、端ぐり92の形成のため使用され
たものより小さな寸法であるがチャンネル91の形成の
ため使用されるドリルよりは大きいドリルにより最初に
チャンネル91を穿孔し、次いで端ぐり92を穿孔する
ことにより作ることができる。逆止弁組立体94を提供
するため、Oリング96が弁座93の傾斜面に当接さ
れ、ボール97がこれに収められる。円筒状弁体98
が、必要に応じて所定位置にかしめなどにより端ぐり9
2に摺動自在に押さえられて、弁体98を端ぐり92内
に保持する。弁体98は、その内部に弁体98の軸心に
沿ってボール97を常にOリング96と封止作用的に係
合された状態に弾性的に保持するコイル圧縮ばね101
が配置される盲状の内部の中心チャンネル99を含む。
弁体98の長手方向軸心に対して半径方向に離間された
位置関係で長手方向に延長しているのは、複数の、望ま
しくは4個の周部に離間された流体チャンネル102で
ある。これらのチャンネルはそれぞれ、中心チャンネル
99の長手方向に延長する縁部上に重なり、これによ
り、ボール97がOリング96から離れされる時、流体
がチャンネル91から流体チャンネル102を通って流
れ得るように通路を提供する。
【0097】逆止弁組立体94およびチャンネル91
は、小さな寸法である。例えば、チャンネル91の直径
は、より大きいか小さい直径も使用できるが、約0.5
59mm(0.022インチ)でよい。Oリング96は、
例えば、約1.397乃至1.524mm(0.055乃
至0.060インチ)、望ましくは、約1.448mm
(0.057インチ)の外径と、約0.381乃至0.
508mm(0.015乃至0.020インチ)、望まし
くは、約0.432mm(0.017インチ)の内径とを
有する。
【0098】逆止弁組立体94を開くため、また流体を
チャンネル91を介してチャンバ46へ導くため、図1
0に示される如きノッチ形態の尖端部104を持つ皮下
注射針103が使用される。望ましくは、この皮下注射
針103は、チャンネル91と摺動自在に容易に係合し
得る約0.508mm(0.020インチ)の如き外径を
有する。このような尖端部104は、その内部の頂点1
07が皮下注射針103の軸心108にある内側に延び
るノッチ106が形成されている。ノッチ106のそれ
ぞれの側部109が相互に対称的の形状であることが望
ましい。望ましくは、各側部109は、注射針103を
(図10に示される如く)側方から見た時、軸心108
に対して約45°の角度をなしている。
【0099】図2に示される如く皮下注射針103がブ
ロック部材37の後面90からチャンネル91へ挿入さ
れる時、尖端部104はボール97と係合し、充分な長
手方向の加圧作用力が注射針103に加えられてOリン
グ96からボール97を離す。次に、注射針はOリング
96を通過してシールを形成し、このシールは流体が注
射針103とチャンネル91との間に逆に漏れることを
防止する。次いで、流体は、計量された量で注射針10
3と関連する皮下注射器から注射針103を経てノッチ
106から、従ってチャンバ46へ送るため流体チャン
ネル102へ注入することができる。その後、注射針1
03がチャンネル91から引抜かれると、ボール97が
Oリング96に対して再び着座し、これによりチャンネ
ル91を封止し、流体が再びチャンバ46から逆止弁組
立体94を通ってチャンネル91から出る運動を阻止す
る。チャンネル91、逆止弁組立体94、皮下注射針1
03および本発明の実施と関連する構成要素の使用につ
いて以下にんべる。
【0100】位置決め、保持および温度調整の目的のた
め、ブロック部材37は、ナイロン、ポリエステル、ア
セタールなどの断熱プラスチックからなる(機械加工ま
たは鋳型成型により)成型された容器状のハウジング1
51内に入れ子状に収められる。ブロック部材37の後
面90は、ハウジング151の後部150の内面に対し
て静置し、ブロック部材37の側部83、84はハウジ
ング151の側部148、149の各内面に対して静置
する。ブロック部材37の側部81は、ハウジング15
1の内面側部147に対して静置する。ブロック部材3
7の残りの側部82は、機械ねじ154などにより側部
148、148および後部150の縁部に固定されたカ
バープレート155により覆われる。コネクタ88、8
9および導管79、80を貫通して延長させるため、開
口153がカバープレート155に設けられる。また、
電気加熱要素66(対)および関連するカラー組立体5
1およびニップル組立体49(対)のため、開口152
がハウジング151の側部147に設けられる。後部1
50は、後面90におけるチャンネル91の入り口の中
心位置にあることが望ましい開口152が中心に位置さ
れる。ブロック部材37の面38は覆われたままであ
る。
【0101】ブロック部材37の面38に対してスライ
ド41を保持するため、ステーション実施例36には、
1対のU字形フレーム部材157を内蔵する取外し自在
のスライド・ホルダー小組立体156が設けられる。各
部材157は、他の部材に対して平行に離間された位置
関係で配置される。各部材157の各脚部161(対)
の開放端部の領域は、ブロック部材37のそれぞれの側
部83、84に空間的に隣接した位置から(ブロック部
材37の面38に対して)上方に延長している。このた
め、各部材157の一体の交差部162は、その隣接す
る側部83、84に対して上昇させられる。各交差部1
62の開放端部は、機械ねじ158などにより、後部1
59に当接する底部板159の隣接する側縁部に対して
機械ねじ158などにより固定される。各交差部162
の反対側端部は、機械ねじ158などによりスペース・
バー163(対)の当接端部に対して固定される。底部
板159は、ハウジング151の開口152を経てチャ
ンネル91に容易に接近できるように、比較的大きな中
心位置に形成された略々矩形状の開口164(対)を有
する。ハウジング151をU字形部材157の脚部16
1の隣接部分に接して位置決めして保持するため、側部
147には1対の外側に突出する一体の対向した耳部即
ちフランジ166が設けられ、カバープレート155に
は対応する1対の外側に突出する対向した耳部即ちフラ
ンジ167が設けられる。これらのフランジ166、1
67は、ハウジング151を保持する際脚部161と共
働する。
【0102】ホルダー小組立体156は更に、アクリル
・ポリマーなどのプラスチックであることが望ましい透
明で比較的断熱性の大きな材料からなることが望ましい
透明ブロックまたは板169を内蔵するスライド保持板
組立体168(図5参照)を内蔵している。ブロック1
69の1つの平坦面171は、スライド41の後面即ち
対向する平坦面40に対して嵌合するようになってい
る。板169の対向面172は、その各長手方向側縁部
に沿ってL字形の金属支持ブラケット173(対)が設
けられている。各ブラケット173は、ブロック169
の1の隣接部分に組込まれ、機械ねじ164などにより
取付けられる。このため、スライド41は、板組立体1
69がスライド41の面40に隣接して配置される時、
板169を介して見ることができる。この板組立体は、
ブロック169およびその関連するブラケット173
が、各隣接する脚部161の内側縁部と摺動自在に係合
する機械ねじ154の対向する外側に突出する頭部と共
に対をなすU字形フレーム部材冠で摺動自在に運動する
ことができる。
【0103】板169の面172と各スペースバー16
3との間、および脚部161の各々の間には、1対の横
方向に位置された円筒状面のカム・ローラ176が、端
部と関連するスペーサ・ワッシャ177および各ローラ
176と螺合するように各脚部161に形成された開口
に延びる機械ねじ178により、U字形のフレーム部材
157間に回転自在であるが偏心状に取付けられてい
る。このため、1つのカム・ローラ176は脚部161
の平行に隔てられた各対間で横断するように延長してい
る。このカムの偏心率は、各ローラ176がその回転軸
心上でローラ176間の半径方向距離が略々最小となる
位置まで回転される時、スライド41が面38に挿入さ
れこれから取外すことができるが、各ローラ176がそ
の回転軸心上で更に回転されると、各ローラの面部が係
合してアングル173および板組立体168の面172
の各部に圧縮力を及ぼすことにより、スライド41の面
39を移動させてブロック部材37の面38に対して押
圧する如きものである。この構成は、各ローラ176が
板組立体168に対して所要のカム作用を及ぼす位置ま
で移動される時、ガスケット44が所要の程度まで圧縮
される如きものであることが望ましい。本文に述べるよ
うに、ガスケット44が完全に溝43内に収受され得る
時、最大の圧縮が得られる。
【0104】2つのカム・ローラ176を相互に同期的
に回転させるため、番号179により全体的に示される
平行四辺形型の作動機構が使用される。機構179は、
同じ対のレバー・アーム181を使用する。各レバー・
アーム181の一端部は、各カム・ローラ176の回転
軸心と枢動自在に関連させられ、同じ枢動軸心の周囲で
共に回転するように固定されている。
【0105】各カム・ローラ176の指向位置は、その
他方と同じになるように調整される。各カム・ローラ1
76の回転運動は、各々の関連するレバー・アーム18
1と固定的に結合されている。このため、各レバー・ア
ーム181の対向端部の弧状運動が、関連する各カム・
ローラ176の対応する角度的な枢動運動を生じる。各
カム・ローラ176の与えられた位置では、レバー・ア
ーム181が相互に平行に離間された位置関係にある。
【0106】結合アーム182は、アーム182の空間
的変位が各カム・ローラ176の同じ枢動運動を調整す
るように平行四辺形型のレバー装置を完成するようにレ
バー・アーム181の各対向端部を横切って機械ねじ1
83などにより回転自在に固定される。
【0107】当業者は、レバー・アーム181および結
合アーム182の空間的方向に対する所要の設定が選定
可能であることを容易に理解されよう。しかし、事例お
よび現在望ましい構成として図2および図4に示される
ものでは、平行四辺形型の作動機構179が移動され
て、それぞれ図4A、図4Bおよび図4Cに段階的に示
される3つの位置のどれかに設定(固定)される。特
に、図4Aに示される如き位置(a)は、スライド41
の装填および取外しのため有効な如き、板組立体168
がブロック部材37に対して開放形状にある開放位置で
ある。図4Bに示される如き位置(b)は、スライド4
1の面39がブロック37の面38上に位置され、ガス
ケット44がチャンバ46の所要の容積を得るため充分
な程度にスライド40に対して板組立体168を押圧す
ることにより圧縮された中間位置である。図4Cに示さ
れた如き位置(c)は、ガスケット44が溝43内に完
全に収まるに充分な程度圧縮された最終的な位置であ
る。このシーケンスは必要に応じて反対にすることがで
きる。
【0108】位置(c)(図4C参照)においては、ブ
ロック部材37の面38は、これに隣接するスライド4
1の面39の各部と面同士で係合する状態にある。この
ような面同士の係合状態を生じるためには、当業者は理
解されるように、機構179および板組立体168にお
いて調整がなされねばならない。例えば、板169とア
ングル173間にシム(図示せず)を置くことができ
る。
【0109】位置(b)(図4B参照)においては、カ
ム・ローラ176は、板組立体168に対して部分的に
延長している。この位置を維持するため、機械ねじ18
3などの軸心周囲に枢動する一端部を持ち、この一端部
を交差部162の略々中間部に支持する平坦保持アーム
182が設けられる。アーム182の反対側端部には、
アーム182と直角に重なるように位置決めされたフラ
ンジ184が設けられている。平行四辺形型作動機構1
79が、フランジ184の平坦な内面が1つのレバー・
アーム181の中間部分の縁部に対して静置する図2お
よび図4に示される如き位置に置かれる時、平行四辺形
型作動機構179は、実際にこのような位置即ち形状で
保持即ち固定される。この保持アームは、アーム182
が図4A、図4B、図4Cに示される如き作動機構17
9の位置と係合するように押圧されるように、ねじ18
3からアーム182の片側まで延びる偏倚ばね186
(図4A、図4B、図4Cに仮想線で示される)を備え
ることが望ましい。
【0110】スライド41がブロック37と面同士で係
合する状態にある時、チャンバ46の容積は、スライド
41の面39と部材37の面38の内部42の面62と
の間の間隔により決定される。内部42に隣接する領域
では、スライド41は、本文で述べたように、その上に
本発明の教示による多段階の逐次処理を受ける試料材料
の層即ちコーティングが載置されている。この層が現在
選好されるように約25μ(0.001インチ)より厚
さが大きくない時、また面62が現在選好されるように
包囲する面38に対して約25μ(0.001インチ)
だけ低い(即ち、埋まる)時、チャンバ46の容積(空
間57、58により包囲される容積は勘定しない)は、
面62の約400mm2(先に述べたように、処理のため
スライド上に被着された試料材料の望ましい面積と対応
する)の例示的な表面積の場合に約10マイクロリッタ
となる。
【0111】このような容積をスライド41上のスライ
ド試料材料層の厚さの如き因子を制御することにより調
整できるが、テストおよび評価、ならびに実際および理
論的な考察によれば、約10マイクロリッタの平坦面6
2に対する容積が約400mm2のスライド表面積の場合
の最小値であることが判る。より小さな容積は、現在一
般に被着されるスライド面の不規則性(試料およびスラ
イド・コーティング手順による)と隣接する面62との
間の接触面域を生じようとし、その結果覆われたスライ
ド面上の「乾燥した」即ち処理不能な面域が結果として
生じ、これは一般に均一な多段階処理の目的には受入れ
られないものと見做される。また、処理液の粘性、表面
張力、毛管現象などは、もしチャンバ46に対してより
小さな容積が用いられる場合には、取扱いおよび処理上
の問題を生じるものと思われる。
【0112】スライド処理ステーション36を使用する
諸プロセスについて以下本文に述べるが、厚さが約25
μより大きくなく約440mm2の表面積(平坦面62と
溝57、58の合成表面積と対応する)を占める以下に
示す寸法を持つ従来の標準化されたスライドにおいて、
また先に述べた如き寸法および特性を持つガスケット4
4および溝43の場合は、チャンバ46の最大容積は、
より大きいか小さな値も得られるが、例えば、有効な流
体シールがガスケット44とスライド面39との間に維
持し得る、約650乃至約700マイクロリッタの範囲
内にあり得る。しかし、このようなスライドのパラメー
タでは、ポート52、53を用いて処理流体がチャンバ
46に通される(即ち、循環させられる)時、本発明の
教示に従って多段階の流体処理を実施する目的のために
は、約200乃至250マイクロリッタであるチャンバ
46の流体容積を用いることが望ましくかつ使用上便利
である。作動機構179は、このようなチャンバ46の
200マイクロリッタの容積が規定される時上記の位置
(b)にあるように調整(即ち、設定)される。従っ
て、容積が約10マイクロリッタ程度のチャンバ46が
要求される時は、作動機構179は、これが上記の位置
(c)にあるように再調整(即ち、設定)される。
【0113】スライド41の位置決めおよびブロック部
材37上からの取外しの操作、および作動機構179お
よび板組立体168の位置決めの関連する操作は手動で
行われるが、当業者は、本発明のスライド面処理装置が
必要に応じて、このような手動操作を無くす完全に自動
化された操作を可能にする手段を設けることができるこ
とを理解されよう。例えば、作動機構179は、コンピ
ュータ制御によるソレノイド作動弁(図示せず)などの
如き流体作動シリンダにより離れた位置で操作すること
ができる。また、作動機構179は本文では3つの操作
位置でのみ用いられるが、当業者は、本発明の装置およ
び方法をスライド41を所定位置においてチャンバ46
に2つ以上の操作容積で本発明の装置および方法を作動
させることが要求される時など、必要に応じて無限に大
きい操作位置数を用いることができることを理解されよ
う。無論、本文述べたように、本発明の装置および方法
は、必要に応じて、このようなチャンバ46に対して唯
1つの容積を用いて実施することができる。
【0114】シーケンスの1つのステップがチャンバ4
6の小さな容積あるいは更に最小の容積を持つ多段階シ
ーケンスでステーション36が用いられる時、装置の操
作はチャンバ46に対して第1の比較的大きな容積を用
いるステップ・シーケンスを用いて実施することができ
る。このシーケンスの終りに、チャンバ46は、このシ
ーケンスの別のステップにおける如く、任意に乾燥条件
に置くことができる。その後、関連するスライドが縦方
向に向けられることが望ましいように処理ステーション
を置けば、処理液体などを含む高価な水溶液プローブの
如き約20μl以下の如き少量の処理液体を、チャンネ
ル91を介して図10に示した如き皮下注射針を用いて
チャンバ46内に供給される。この装置形態は、このよ
うな注射器および注射針が仮想線で示した図2に示され
る。注射されるこのような量の処理液は、処理を受ける
スライドの表面積の大きさ、および後で達成されるべき
チャンバ46の大きさにより影響を受ける。例えば、約
400mm2のスライド処理面積および約10マイクロリ
ッタのチャンバ容積の場合、約10マイクロリッタの処
理液が注入される。その後、チャンバ46の容積はホル
ダー小組立体156の操作により減少される。スライド
41の面39とブロック37の面62との間にこのよう
に生じた圧縮の効果は、必要に応じて、処理されつつあ
るスライド面上に拡散するこのように注入された液に対
して圧縮作用を生じることである。ブロック37の温度
は、同時に所要の値に調整されることが望ましい。
【0115】雑種形成の場合の培養時間の如き予め定め
た時間間隔の後、チャンバ46の容積が拡大され、雑種
形成の場合の洗浄液体の如きこれを流れる液体の循環が
開始される。注入された液体はこのようにチャンバ46
から追出され、(再使用されることなく)スライド表面
から除去される。多段階処理シーケンスの他のステップ
は、次に実行することができる。
【0116】図11において、本発明の逐次多段階処理
装置に用いられるスライド処理ステーションにおいて有
効であるブロック部材191の別の実施例が示される。
例えば、ブロック部材191は、スライド処理ステーシ
ョン36におけるブロック部材37を置換するため用い
ることができる。
【0117】ブロック部材191は、流体の処理に関す
るブロック部材37の内部構造、および電気的および流
体的な温度調整手段の両者と比肩し得る内部構造を有す
ると見做すことができる。例えば、ポート192、19
3は、ブロック部材37のポート52、53と対応する
と見做すことができ、またチャンネル194、195は
それぞれブロック部材37のチャンネル63、64と対
応すると見做すことができる。空間57、58と比肩し
得る空間はブロック部材191には用いられず、この部
材は中心平坦面62およびポート52、53の代わりに
1つの中心平坦面197を使用する。チャンネル194
からチャンネル195への、あるいはその逆の中心平坦
面197上の望ましい処理液体の層状流れが得られる。
【0118】面197は、周囲の平坦面198に対する
その空間的レベルに関して下げられる。寸法的には、周
囲の平坦面198は、表面積が平坦面197の表面積と
略々対応することが望ましい逐次多段階処理に使用でき
る試料材料を1つの面上に被着させた従来のガラス・ス
ライド(図示せず)などの如きスライド部材を隣接して
受入れるようになっている。このような試料材料のコー
ティングは、隣接する周囲のスライド面部が周囲の平坦
面198と隣接位置関係にある平坦面197に体面させ
ることができる。
【0119】平坦面198内で、中心平坦面197に隣
接しかつその周囲には、平坦な底部を持つ浅い樋即ち溝
199が設けられる。溝199は、ガスケット200
(部分的に示される)に対する座として働く。このよう
なガスケットは、これに当接したスライド面と封止作用
的に係合を生じるようになっている。例えば、ラテック
ス・タイプのエラストマのシートから適当なガスケット
を裁断することができる。適当なエラストマは、ポリウ
レタン、ポリシロキサン、ポリブタジェンなどを含む。
このようなガスケットの約0.508mm(0.020イ
ンチ)の厚さは、溝199の深さよりやや大きい。例示
として、このガスケットは、ラテックス・シートから得
ることができ、幅が約1乃至4mm、厚さが約0.5乃至
1.0mm、ジュロメータ硬度値が約20乃至40の範囲
内にある。周囲の平坦面198の肩部は、溝199と中
心平坦面197との間に設けられる。
【0120】周囲の平坦面198に対する中心平坦面1
97の深さは変化し得るが、現在の選好は深さが約0.
015乃至0.019mmであり、約0.018mmの深さ
がより選好される。スライドがこのような中心平坦面1
97上に置かれ、スライドが上記の如く試料材料コーテ
ィングをその中心に置かれると、このように画成された
処理チャンバの容積は広く変化し得、これによりユーザ
が欲する特定の値を得る。現在の選好は、約150乃至
600マイクロリッタの範囲内にあり、約200乃至3
50マイクロリッタの範囲の容積が更に選好される。
【0121】ブロック部材191は、ポート192、1
93の1つを介する以外に、処理チャンバへの処理流体
の流入経路は設けられない。プローブを含む組成の如き
高価な液体をポート192または193を介してこのよ
うなチャンバへ、あるいはその逆に流す代わりに、例え
ば限られた量の液体のみを導入することができる。使用
される量は、チャンバの容積を充填すうるに充分であり
得る。このような量の液体は、(必要に応じて、チャン
バの温度を制御しながら)指定された期間だけチャンバ
に残される。その後、チャンバから液体を取出し、ある
いはチャンバからの液体を洗浄することができる。この
ような洗浄は、洗浄液体などをチャンバに流すことによ
り行うことができる。
【0122】例えば、(a)ブロック部材197がその
一端部に空間をもって配置され、(b)そのポート19
2がその最下端部に配置され、(c)このポート192
に、1つの脚部202が常に閉鎖される形式のY字形の
3路弁201が設けられることにより、処理流体が第2
の脚部203から弁201を経てポート192に至る第
3の脚部204へ流す時、水溶性プローブを含む組成の
如き限られた量の処理液をある手順に従ってこのような
チャンバに入れることができる。
【0123】第1に、このようなチャンバにおける処理
液の連続的な流れは、例えばあるステップ・シーケンス
におけるある処理ステップの終りに終了される。もし処
理液が液体ならば、これはこのチャンバから徐々に脚部
204、203を経て、関連する3路の弁207などに
より大気へ通気される他のポート193と関連する導管
206により排出される。次に、弁201は、脚部20
2から弁201を介して脚部204に流体の流れが生じ
る間、脚部203に関して入出する流体が遮断されるよ
うに構成し直すことができ、また水溶性プローブを含む
組成または他の処理液体はチャンバの容積を充填するに
充分なだけの量で注射器などからチャンバへ導入され
る。導管206が大気と通気されるため、前記の導入が
生じる時にチャンバ内の空気または他の気体は大気へ逃
がされる。その後、チャンバ内の予め定めた、あるいは
計量された滞留時間の後、必要に応じて、前記組成また
は処理液体を注射器へ吸引作用により逆に取出すことも
できる。次に、弁201は、脚部202を閉じ脚部20
3を開いて通常の状態に再構成される。
【0124】あるいはまた、必要に応じて、このように
組成または処理液を取出すことなく、組成をチャンバ内
に置いたまま弁201を再構成する。いずれの場合も、
導管206の流体の流れが生じるて大気への通気が終了
されるように弁207がその通常の状態に閉じられた
後、チャンバに流れる流体が再び生じて、その結果別の
洗浄が要求されても、チャンバ内の組成または処理液が
直ちにこれから追出されて除去されるようにする。無
論、チャンバの容積は固定されるため、ブロック部材1
91は本質的に、ブロック部材37が少なくとも2つの
チャンバ位置で操作されてこのような組成または処理液
の流入のため使用されるチャンバ位置がブロック部材1
91と関連するものより小さな容積である時、ブロック
部材37により使用されるより大きな量のこのような組
成または処理液を使用する。
【0125】ブロック部材191がスライド処理ステー
ション36において使用される時、平行四辺形型作動機
構は、所要のチャンバ容積を得る1つのスライド保持設
定に便利にかつ選好的に調整される。
【0126】図12および図13において、本発明によ
り提供されかつ本文に述べた如き本発明の逐次多段処理
装置において有効であるスライド処理ステーションの別
の実施例211が示される。ステーションの実施例21
1は、ステーション実施例36におけるブロック部材3
7と構造的および機能的に類似し得るブロック部材21
2を内蔵する。ブロック部材212のある対応部分は、
便宜のため番号を付し、この番号は識別のためブロック
部材37における対応部分と同じ番号にプライム・マー
ク(’)を付す。
【0127】ステーション211は、相互に平行に離間
された位置関係にある1対の包囲するフレーム即ち支持
部材213、214を使用する。フレーム部材213、
214間でその片側に隣接して、アクリル樹脂、ポリカ
ーボネイトなどのポリマーの如きプラスチックからなる
ことが好都合で望ましい透明材料のブロック216が取
付けられる。1つのスライドの後面はブロック216の
内面に接して配置される。中心領域に処理されるべき試
料材料層(図示せず)が被着されたスライド217の前
面は、ブロック212の面38'に接して配置されてい
る。
【0128】ブロック212は、フレーム部材213、
214の各々の間でこれに沿ってスライド217に接近
離反する制限された横方向の摺動運動を生じるようにな
っている。図13において、ブロック212は、スライ
ド217がガスケット44'と風刺された係合状態にあ
ってブロック216とブロック212間に保持されるよ
うに、スライド217に対して移動された状態にある。
【0129】ブロック212の摺動運動を調整するた
め、トグル機構218が設けられている。機構218
は、脚部220(対)が各々フレーム部材213、21
4の各々に形成されたスロットを横切って摺動自在に延
長するU字形のフレーム部材219を内蔵する。これに
より、U字形フレーム部材219は、ブロック212に
対して固定された横方向間隔を持ち、U字形フレーム部
材219の交差部224がその運動を指向させる把持ハ
ンドルとして働いて、フレーム部材213、214を横
切って往復可能に移動することができる。
【0130】U字形フレーム部材219の各々脚部に隣
接するブロック212の側部は、4個のトグル・リンク
221により相互に連結されており、このリンクの各々
は、リンク221の各反対側端部領域を貫通するピン2
22などによりブロック212と前記脚部220の双方
と枢動自在に関連している。このため、U字形フレーム
部材219の摺動運動は、ブロック212の横方向の摺
動運動を生じる。
【0131】ブロック212のスライド217に対する
運動制限は、リンク221の上方対がこれに当接すると
フレーム213により与えられる。部材213、223
は、フレーム部材219の脚部に対するスロットを設け
たガイドを有する。しかし、リンク221は、このリン
ク221がフレーム213に当接することによりトグル
固定作用が生じるようにする時、中心を越えて移動する
ように構成される。図16および図17において、本発
明により提供され本文に述べるように本発明の逐次多段
処理装置において有効であるスライド処理ステーション
の別の実施例229が示される。ステーションの実施例
229は、特に先に述べた如きスライド構造体20に使
用されるためのものである。ステーションの実施例22
9は、それぞれブロック部材37およびハウジング15
1と比較し得るブロック部材および容器状のハウジング
を内蔵する。従って、便宜上、各々は同じ番号を付し、
その類似の各構成要素は識別のため同じ番号が付されて
いる。
【0132】ステーションの実施例229は、それぞれ
スライド処理ステーション211に内蔵されるものと構
造的および機能的に類似し得るフレーム構造およびトグ
ル機構を内蔵し、従って、これら構成要素は同じ番号が
付されるが、識別のためプライム・マークを付記する。
トグル機構218'の動作は、ステーションの実施例2
11におけるトグル機構218のそれと比較し得る。
【0133】透明ブロック216'は、その中心位置に
おいて、通常自らを貫通して延長しこれと係合するねじ
を設けた継手233と係合されるチャンネル231が設
けられる。ブロック216'はまた、その内面に浅い凹
部即ち腔部234が設けられている。腔部234の周部
に隣接して外側に隔てられた位置関係でチャンネル25
1が連続的に延長し、チャンネル251には流体封止ガ
スケット252が着座される。ガスケット252は、よ
り大きいか小さな値も必要に応じて使用できるが、約2
0乃至約50の範囲内のジュロメータ値を持ち得る。
【0134】ブロック216'とブロック37との間に
は、開口22の領域におけるその層23の内面26上に
試料材料コーティング(図示せず)を有するスライド2
0が載置される。このような層23の外面部は、必要に
応じて、腔部234の領域を除いてブロック216'の
面部に対して隣接位置関係にあることができる。このた
め、トグル機構218'がその閉じた位置にある時、チ
ャンバ46'はスライド層23、ガスケット43および
ブロック部材37間に存在し、チャンバが腔部234の
領域のスライド層23、ガスケット252およびブロッ
ク216'間に存在すれう。開口22の周径は腔部46'
の周寸法より小さいかあるいはこれと等しいことが望ま
しく、また腔部234の周径より小さいことが望まし
い。腔部234は、一般にチャンバ46'と整合される
ことが望ましい。
【0135】処理するための流体は、チャンネル54、
63およびチャンネル56、64を用いるステーション
の実施例36のチャンバ46と同様にチャンバ46'に
流される。もし層23の内面26をプローブなどの水溶
液組成の如き少量の液体で処理することが要求される
時、図17に全体的に示される形態を持つチャンバ4
6'内で移動される予め定めた予備処理(多段シーケン
スであり得る)の後、例えば、3路弁253が導管11
4内で切換えられる。このため、導管114は閉じら
れ、導管254は開放される。導管254は、皮下型の
注射器256と機能的に関連する。所要の少量の液体は
注射器256から導管254へ注入されて、導管254
および114を経て連続的にチャンバ46'へ送られ
る。対で、加圧された略々不活性の流体、望ましくは空
気、窒素などの如き気体が、弁259(ソレノイド作動
される開閉弁でよい)の開放と同時にコンプレッサ25
7から導管232へ充填され、この加圧流体は腔部23
4へ進む。このように腔部234に導入された流体の圧
力は、スライド20の層23をブロック37に対して移
動させるに充分に選定され、これにより腔部234の容
積を増してチャンバ46'の容積を減少させる。このよ
うに生じる運動量は、注射器256からチャンバ46'
へ隆々される液体体積と略々等しいチャンバ46'の最
終的な容積を結果として生じるに充分なように選定され
る。チャンバ46'のこのように減少した最終的体積
は、より大きいか小さい体積も必要に応じて使用できる
が、約20マイクロリッタより小さいことが望ましい。
チャンバ46'の大きさが減少するに伴い、チャンバ4
6'内に変位された気体はチャンネル63、64へ移動
し、ブロック37からチャンネル54、56を介して出
る。
【0136】ブロック37の温度は、ステーションの実
施例36に関して先に述べたように、このように大きさ
が減少したチャンバ46'に注入された液体の滞留前、
滞留中および滞留後に調整することができる。
【0137】このように注入された液体が、開口22の
領域の層23の内面26を実質的に覆うに充分であるこ
とが望ましい液体の拡がりを生じるに充分なことが望ま
しいチャンバ46'の容積の変化によって再び分配され
た後、このように注入された液体は、ハイブリッド形成
法の培養中に生じる如き所要の期間このように減少した
大きさのチャンバ内に維持することができる。
【0138】その後、腔部234内の流体圧力は、層2
3をスライド20におけるその出発形態へ戻すように減
少することができ、次いでその時拡大したチャンバ4
6'に流れる流体の流れを開始でき、洗浄ステップ・シ
ーケンスなどを必要に応じて実施させる。
【0139】図18に示されるのは、スライド処理チャ
ンバ供給用貯溜部116の一実施例による断面図であ
る。このような貯溜部116の構成要素および作動につ
いては図19乃至図22に関して以下に説明されるが、
アルミニウムが現在選好される熱伝達金属で貯溜部11
6を形成することが望ましい。貯溜部116は一緒に緊
締された2つの半部に加工されることが望ましい。この
半部は、長手方向あるいは横方向に形成することができ
る。貯溜部腔部の流体封止目的のため、ガスケット(図
示せず)を前記半部間に置くことができる。
【0140】図19において、本発明により提供される
如き逐次多段処理装置における使用に適する単一処理ス
テーション・モジュール141の構造が略図的に示され
る。ステーション112は、装置内の処理中試料材料を
内部に保持できるチャンバを提供するための便利な形態
でよい。本例においては、ステーション112は、スラ
イド面部の処理のために供される。ステーション・モジ
ュール141は、図20に示される処理装置の実施例1
11のコンテキストに照らして容易に理解されるため、
モジュール141の記述は以下に行う装置111の説明
と組合わされる。
【0141】前の記述から、スライド表面処理ステーシ
ョン装置の種々の実施例が提供されることが判る。この
ような装置は、特徴的にスライドの1つの面をこれに隣
接して収容するためのブロック手段を内蔵する。ガスケ
ット装置が、スライドとブロック装置との間の領域を包
囲して相互に封止的に係合する。ガスケット、ブロック
構造および(または)スライド構造体の大きさを制御す
ることにより、ブロック、ガスケットおよびスライドに
より画成されるチャンバの容積は制御可能であり、この
ような部材の1つの組合わせのため必要に応じて変更可
能である。このような装置は、ブロック装置と関連して
スライドを保持し位置決めするための解除自在の保持装
置を含む。このような装置は更に、温度調整装置を含む
ことが望ましい。ここに提供される処理ステーション構
造は矩形状の周部を持つ全体的に長い形状を呈し厚さが
比較的薄いスライドと共に使用される如くに例示的に記
載されるが、当業者は、他のスライド形態も使用でき、
本例に提供される処理ステーション構造を必要に応じて
共に使用するため再構成できることが理解されよう。
【0142】本発明のスライド面処理ステーション・ブ
ロック組立体は、処理液体を供給するための処理ステー
ション供給用貯溜部、および(または)処理液の制御さ
れた量の移動および注入を生じるための計量弁またはポ
ンプ装置と組合わせて容易に使用されるようになってい
る。このようなスライド表面処理ステーション・ブロッ
ク組立体、処理ステーション供給用貯溜部および計量弁
の組合わせは、スライド面部の逐次多段処理のための装
置における小組立体としての使用に適する基本ユニット
あるいはここの処理ステーション・モジュールを構成す
るように機能的に連結する要素および制御装置と一体に
共働することが可能である。
【0143】(装置:逐次多段階処理)本発明は更に、
1つ以上の処理ステーション、望ましくは複数の処理ス
テーションで複数の(即ち、少なくとも2つの)プロセ
ス・ステップを逐次実施するのに適する装置を提供す
る。各処理ステーションは、スライドの面処理のための
装置を含むことが望ましい。このような各処理ステーシ
ョンは、予め定めた複数のFLS貯溜部のいずれかから
選択された流体を受取ることができる。このような選択
された流体は、各処理ステーションにおける処理チャン
バに予め定められ調整されることが望ましい特定の流量
で送ることができる。任意に、しかし望ましくは、各処
理ステーションおよびこれに注入される処理流体の温度
は個々に制御され。各貯溜部および各処理ステーション
に対するこのような逐次処理装置の動作は、コンピュー
タ駆動が可能な制御装置により調整することができる。
【0144】図20において、便宜上各々がそれぞれR
1乃至R11として表示される11個の供給貯溜部のど
れかから流体を送らせることが可能な1つの処理ステー
ション112を内蔵する本発明の多段階の逐次処理装置
が示される。また、共通に加圧導管即ちバス管路127
からの流体は通過させることができる。処理ステーショ
ン112は、当業者が理解されるように所要のあるいは
適当な構造または形態を持つことができる。しかし、ス
ライド面処理の現在選好される操作モードを実施する目
的のため、装置111は、先に述べたスライド処理ステ
ーションの実施例の1つの如きスライド処理ステーショ
ン、あるいは必要に応じて他の装置を備えることが望ま
しい。現在の選好は、スライド処理ステーションの実施
例36を用いることである。
【0145】図20は、貯溜部R1乃至R11、および
共通の加圧導管即ちバス管路127から処理ステーショ
ン112に流体を出入りさせるための基本的な搬送シス
テムのみを示す。このため、図20は、装置111の操
作、調整および制御のため使用される如き電気的回路の
詳細は示さず、また図20は装置111と共に内蔵され
る1つ以上の個々の小構成要素と関連する如き構造上の
詳細または操作上の特徴は示さない。また、装置111
の変更例は示さない。
【0146】装置111において、処理ステーション1
12に入る全ての処理流体は、処理ステーション112
をステーション供給用貯溜部116と機能的に連結しそ
の間に延長するステーション供給用導管114を介して
充填される。
【0147】貯溜部116およびステーション112の
温度制御を行う理由のため、(現在選好される)水、炭
化水素、グリコールなどの液体であることが望ましい温
度調整用流体が、ステーション112および貯溜部11
6の各々に任意に、しかし独立的に循環されることが望
ましい。このため、装置111においては、加圧冷媒流
体貯溜部117からの冷媒流体が管路118を介してス
テーション112へ、また管路119を介して貯溜部1
16へ送られる。現在便利な選好される加圧冷媒貯溜部
117は、地域水道水を含む。冷媒流体は、ステーショ
ン112および貯溜部116の各々から、例えば再循
環、排水(下水)、廃水容器その他に対する収集用貯溜
部123まで共に延長し得る各管路121、122を経
て送られる。
【0148】装置111はステーション112における
多段階の流体処理シーケンスの実施のため使用されるこ
とを意図するものであり、かつステーション112およ
び貯溜部116が共に温度に応答させられることが選好
されるため、ステーション112および貯溜部116は
それぞれ電気加熱装置(図20には示されず)を備える
ことも望ましい。このような電気加熱装置を流体冷媒装
置と組合わせることは、オペレータがステーション11
2および貯溜部116の温度の比較的迅速な上昇または
降下を生じることを可能にする。例えば、ステーション
112および貯溜部116へ送られる冷媒流体の温度が
実質的に固定される(即ち、ある予め定めた範囲などの
値に調整される)時、各管路118、119を介するス
テーション112および貯溜部116のそれぞれに対す
る冷媒流体の流れは、例えば、必要に応じて、ステーシ
ョン112および貯溜部116における従来のプロセス
制御フィードバック・ループおよび遠隔調整可能な温度
センサ(図17には示さない)などを用いて、管路11
8、119における変更可能な流体流量制御弁124、
126によって調整可能である。
【0149】貯溜部116は、ステーション112へ送
られる全ての流体、特に液体の温度の調整を可能にす
る。また、貯溜部116は、以下に述べるように弁13
9を用いて、貯溜部116から管路114を経てステー
ション112へ供給される全ての流体の流量の調整を可
能にする。
【0150】バス管路127に使用される加圧流体がス
テーション112において処理される材料ならびに貯溜
部R1乃至R11における処理液体の双方に関して望ま
しくは、または典型的に実質的に不活性である気体であ
るように選定されるが、装置111においては、貯溜部
R1乃至R11の各々は、多段階の逐次処理において使
用される異なる処理液を保持する際に使用されるように
選定される。適当な加圧気体の事例は、空気、窒素、ア
ルゴンなどを含む。加圧来たは減圧弁(図示せず)など
を備えたボンベ中の市販される加圧気体でよいが、装置
111に圧縮空気を、バス管路127まで接続される圧
力減少および調整弁120を備えたある容積のチャンバ
115へ充填する小型空気コンプレッサ110を備える
ことが望ましい。
【0151】バス管路127内の気体圧力は、比較的低
い所要の比較的一定な圧力に維持される。約0.2乃至
0.6kg/cm2(3乃至9ポンド/平方インチ)の
圧力がバス管路127に対して現在選好される。圧縮気
体は、このように共通連結加圧導管即ちバス管路127
を経て、各貯溜部R1乃至R11と関連する各々便宜上
V1乃至V11で示される1つの開閉弁、更に別の開閉
弁V12および可変弁131を含む実施例111に設け
られた13個の弁の各々に供給される。各弁V1乃至V
11はその関連する貯溜部R1乃至R11と直接連通す
るが、弁V12は12位置の導管切換え弁129の流入
部と弁導管128を介して連通する。
【0152】実施例111においては、弁129は、貯
溜部R1乃至R11の各々を貯溜部116と接続するこ
とを可能にする流体分配弁として機能する。弁129
は、次に更に説明するように回転タイプであることが望
ましい。弁129は、個々に1つの流出ポートと内部で
結合する複数の流入ポートを有する多数位置の弁構造で
あることが望ましい。このように、弁129は、前記の
如き弁流出ポートと個々の弁流入ポートを遠隔調整自在
に連結するための装置を内蔵する。
【0153】特に、弁129に対する装置111は、ソ
レノイド段階作動によるコアおよび制御装置(図20に
は示さず)を有する回転タイプの12位置弁を使用す
る。装置111における弁V1乃至V12は、それぞれ
ソレノイド作動され開路位置または閉路位置のいずれか
に置かれることが望ましい(図20には装置は示さな
い)。弁V1乃至V12はそれぞれ常閉位置に偏倚され
ることが望ましい。
【0154】望ましくは、弁V1乃至V11の各々は、
バス管路127に開路された後この弁が閉路される時、
その貯溜部R1乃至R11の各々と関連する側で大気に
通気されるように3路タイプのものである。このため、
関連する貯溜部R1乃至R11の各々のこれと関連する
内部は、関連する弁V1乃至V11が閉じられる時大気
に通気される。大気の通気は、所要の割合で生じるよう
に調整することができるが、各貯溜部R1乃至R11は
迅速に、かつその関連する各弁V1乃至V11が閉じら
れた後できるだけ早く通気することが望ましい。しか
し、弁V12は2路タイプのもので、開かれた後閉じら
れる時は同様に通気を生じない。
【0155】装置111のバス127と接続される13
番目の弁は、導管132により貯溜部116と直接関連
する加圧気体流量調整用圧送弁131である。当業者
は、12位置の弁129の代わりに、装置111が11
個より少ない貯蔵用貯溜部と1つの加圧流体供給源とと
もに作動可能であるように、必要に応じて上下の導管流
入位置および切換え容量の弁を使用できることが理解さ
れよう。しかし、装置111は、ステーション112と
貯溜部116との組合わせのため1つの弁131を使用
する。調整弁131に流れる加圧気体流は、弁131が
バス管路127に対して開かれる時電気的に制御可能で
ある(装置は図20に示さない)。弁131はまた、バ
ス管路127に対して閉じられる時、導管132と接続
されるその側で大気に開かれるように3路タイプのもの
である。
【0156】弁129の中心即ち共通の流出ポートは、
供給導管133により貯溜部116と相互に連結され
る。それぞれ便宜上C1乃至C11として示される供給
導管は、それぞれ貯溜部R1乃至R11の各々を弁12
9の異なる流入位置に連結する。供給導管128は、弁
V12を弁129の12番目と最後の流入位置に連結す
る。
【0157】このように、いかに述べるように、オペレ
ータによるかあるいはプログラムに従ってコンピュータ
動作により、例えば貯溜部R1の弁V1の如きある貯溜
部弁が(望ましくは常閉位置から)ある開路位置へ作動
させられる時、また導管C1からの液体経路が供給導管
133に対して開かれるように12位置の弁129が構
成される時は常に、液体は順次このような関連する貯溜
部(本例においては、貯溜部R1)から弁129および
導管133を経て貯溜部116へ流れることができる。
このように生じた流体の流れは、バス管路127と関連
する気体圧力と正比例する。
【0158】導管114内の流体の流れを調整し、また
弁129から貯溜部116へ送られる流体が直接貯溜部
116および処理ステーション112に流れることを妨
げる即ち阻止するため、管路114には便利に手動によ
り調整自在あるいは設定可能なニードル弁139が設け
られる。また、供給導管133には、流体の流量を調整
するニードル弁137が設けられる。
【0159】弁V1乃至V12は、以降の作動説明によ
り判るように、装置111の作動を生じる目的のため弁
129との組合わせにおいて必要となる。例えば、弁V
1乃至V12は、弁129による個々の貯溜部R1乃至
R11の各々の間の流体の流通がこのような弁V1乃至
V12により制御不能となる場合に、弁129がある接
続から別の接続へ切換えられる時に生じ得る如き装置1
11の弁および導管系統における流体の噴出あるいは排
出を避ける際に有効である。供給用貯溜部R1乃至R1
1における流体を汚染するおそれがあり、あるいは貯溜
部116における流体成分を汚染してステーション11
2の望ましくない流体の流れをもたらす結果となる故
に、このような噴出は望ましくない。
【0160】流体は、必要に応じてステーション112
から導管134を経て廃水貯溜部136その他に排出す
る。
【0161】弁144は、導管138に配置された2位
置の弁である。導管138は、逆止弁137手前で導管
133と連結し、導管138は廃水貯溜部136に供給
する。弁144は、ソレノイドで作動されることが望ま
しく、通常は閉路される。開かれると、114は、導管
138を経て廃水貯溜部136へ流れる流体を供給す
る。弁144は、以下に述べるように、導管の追出しを
開始する際に特に有効である。
【0162】処理ステップの所要の多段階シーケンスが
ステーション112で行われた後、装置111は同じス
テップ・シーケンスまたは異なるステップ・シーケンス
の別の繰返しを行うために使用することができる。この
ような別のシーケンスのためには、ステーション112
における多段階処理を受ける材料を新しい材料または異
なる材料と置換することができ、このような置換はステ
ーション112において手動または自動的に行われる
(装置は図20に示さない)。
【0163】装置111は、その動作において、下記の
如く3つの異なる作動装置ステップ・シーケンスの発生
を特徴とすると考えることができる。即ち、(a)各ス
テーション112毎の貯溜部116の液体充填シーケン
ス、(b)各ステーション112毎の貯溜部116の液
体排出シーケンス、および(c)各ステーション112
毎の貯溜部116における弁131の気体装入シーケン
スである。これら装置のシーケンスについて以下に記述
する。
【0164】多段階処理シーケンスにおける特定の貯溜
部116の充填を実行するため装置111において使用
されることが望ましい作動シーケンスは、下記の如くで
ある(図20参照)。即ち、ステップ1 弁131がその導管132に対する大気通気位置に開か
れると同時にバス管路127に対して閉じられると、相
互の連結が導管133と、液体供給導管C1乃至C11
からなる導管グループから選定される1つの導管グルー
プとの間で行われるように弁129を位置決めする(回
転させる)。
【0165】例えば、導管C5は弁129と介して導管
133と連結される。
【0166】ステップ2 供給用導管C1乃至C11のそれぞれがそれ自体の加圧
弁V1乃至V11を有する異なる貯溜部R1乃至R11
と関連させられるため、弁129とステップ1において
連結された供給用導管と関連する貯溜部の加圧弁がその
時その通常閉じられた位置からバス管路127へ開かれ
る。弁V1乃至V11のこの1つの開路は、その時結合
されたバス管路127から与えられる加圧気体により影
響を受ける関連する各貯溜部R1乃至R11における処
理液の加圧をもたらす結果となる。その結果、加圧され
た貯溜部における加圧処理液は関連する連結された導管
へ有効に圧送されて、弁129を介して導管133へ送
られる。
【0167】事例を続けて述べれば、弁V5は、バス管
路127からの加圧気体が貯溜部R5へ流入して、処理
液をその貯溜部R5から追出して導管C5へ流入させ弁
129から導管133へ流れさせる充分なだけ気体空間
を内部の処理液のレベル以上に加圧する。
【0168】ステップ3 貯溜部116は、貯溜部R1乃至R11のこのように選
定されたものから処理液の計量分を受取る。弁129お
よび弁V1乃至V11の1つのこのような漸進的な開路
の直後に、(a)貯溜部R1乃至R11の接続された1
つの貯溜部が加圧される時間間隔が生じ、(b)処理液
が貯溜部116へ流れ(入り)始める前に、貯溜部から
の処理液が付勢された供給導管(C1乃至C11の1
つ)、および供給導管133を充填する。この時間間隔
は、計測(評価)可能であり、システム定数に関連付け
ることができる。その後、このようなある貯溜部からの
選定されたこの処理液の全量が貯溜部116に充填され
る。この充填は、従来の弁を設けた試料ループにより、
あるいはある検出装置(重量検出トランスジューサ、レ
ベル・コントローラなど、全て図示しない)によって、
経過時間により計量される。
【0169】貯溜部116の充填中、パルス幅変調され
た可変流量圧送弁131がその常閉位置即ち不作動形態
にあり、またこの弁131は導管132および貯溜部1
16が大気圧に維持されるように大気圧に通気される。
このため、貯溜部116が処理液で充填する時、貯溜部
116内の空気(気体)は排出されて主として弁131
から出て行く。このステップの間、弁131は付勢用の
パルス幅変調制御信号を受取らない。また、このステッ
プの間、導管114におけるニードル弁139は開いた
ままであるが、貯溜部116からの流体のステーション
112への流れは、弁139の設定点および貯溜部11
6の充填のため用いられる全期間から無視し得ると見做
される。
【0170】現在の作動上の選好として、ある充填時に
貯溜部116へ充填される処理液の最大量は貯溜部11
6の全容積の約50%より小さいことが望ましい。もし
要求されるこのような処理液の量が貯溜部116の全容
積の50%より小さければ、このような小さな量は貯溜
部116へ移される。
【0171】本例を続けて述べれば、貯溜部R5におけ
る処理液の計量された量は貯溜部116へ移される。例
えば、処理ステーション112におけるチャンバは約2
00μlの作動容積を持ち、貯溜部116は約2mlの
作動容積を持つ時、貯溜部116は約1mlより多くな
い処理液で充填されることが望ましい。
【0172】ステップ4 ある貯溜部R1乃至R11から貯溜部116に対するこ
のような処理液の計量された転送が完了すると、弁V1
乃至V11の開かれた1つが閉じられる。この弁がバス
管路127に対して閉じられると、この弁は大気に対し
て開く(通気する)ことにより、加圧された貯溜部およ
び連結された供給用導管(説明したように、C1乃至C
11の1つ)の双方を迅速に減圧する。しかし、供給用
導管は処理液で充填されたままである。
【0173】更に本例では、弁V5は閉じられ、貯溜部
R5および導管C5は減圧される。
【0174】ステップ5 弁129は、供給用導管133と加圧気体供給用導管1
28との間に連結が行われるように位置が切換えられ
る。
【0175】ステップ6 弁V12は開かれ、これによりバス管路127からの加
圧気体を導管128へ導入する。このような気体は弁1
29および導管133を通過する。その結果、弁129
および導管は貯溜部116に送られる処理液が追出され
る。このような導管の追出しは、比較的短い時間間隔で
完了する。貯溜部116からの加圧気体の導管114追
出される弁114への流れは無視し得る。
【0176】更に本例では、約2秒の追出し時間が現在
選好される。
【0177】ステップ7 弁V12は閉じられ、これにより導管128内の気体の
流れを停止する。
【0178】貯溜部116の充填サイクルはこの時完了
し、次にステップ1乃至7(上記)を繰返すことにより
新たに開始することができる。単一の処理ステーション
112が使用される装置111の場合は、このような充
填サイクルは、貯溜部116が弁131の動作により空
になった(ポンプで排気され尽くしたかあるいはそれに
近い状態)後に開始される。
【0179】本例で唯1つの処理ステーション112が
使用され、かつ充填サイクルの後同じ1充填サイクルの
後、同じ処理液を用いて同じ充填サイクルが反復される
場合には、追出し動作の排除が貯溜部116に対する処
理液の以後の計量に悪影響を及ぼすことがない時の如
く、必要に応じて追出し動作を無くすことができる。こ
のような排除においては、ステップ5、6および7をバ
イパスでき(行わないでよい)、ステップ1は、貯溜部
116が予め定めた程度に空にされた後ステップ5に続
いて開始することができる。あり得る汚染問題を避ける
ため、連続的な充填サイクルが前の充填サイクルの異な
る処理液を使用する時は、追出しが選好される。
【0180】弁131が作動され導管132が大気に対
して閉じられる前に、2種以上の処理液をモジュール1
41の同じ貯溜部116へ送ることができる。連続的に
導入される液体の飛散作用が液体の混合を生じる目的に
は充分であると信じられる。
【0181】特定の貯溜部116のポンプ・ダウンまた
は多段階処理シーケンスにおけるステーション112に
おける排出を実行するため装置111において使用され
ることが望ましい作動シーケンスは下記の如くである
(図20参照)。即ち、ステップ1 上記の貯溜部116の充填シーケンスのステップ7が完
了した後、弁131は大気圧に対して閉じられ、次いで
導管132は弁131を介して加圧気体バス管路127
と連通することができる。
【0182】ステップ2 可変流量圧送弁131は、バス管路127からの加圧気
体がこれを経て導管132および貯溜部116へ、貯溜
部116から導管114、弁137を経てステーション
112への処理液の所要の流量を生じる所要のパルス速
度で排出されるように、予め定めたパルス幅変調電気信
号で変調される。液体が貯溜部116から排出されるに
伴い、貯溜部116に残る液体量は減少する。貯溜部1
16に残る液体量は、経過時間(選好)により従来の弁
を設けた試料ループ、あるいはある検出手段(重量検出
トランスジューサ、レベル・コントローラなど、全て図
示しない)によって計量することができる。液体量が予
め定めたレベル(ゼロ・レベルを含む)まで減少した
後、あるいは貯溜部116が液体が空になるばかりでな
く管路114まで空になり、貯溜部116および管路1
14が実際に追出し状態となる時、貯溜部116および
管路114は新しい、おそらくは(ステーション112
に対するある選定された多段階処理シーケンスの一部と
して)異なる処理液に対して用意ができる。弁131の
作動により生じる有効排出量は、(先に述べたように)
充填ステップ・シーケンスが行われる速度とは独立的で
ありこれとは関連しない。
【0183】ステップ3 弁131は遮断され(即ち、その作動用パルス幅変調が
終了され)、弁131は大気と通気される。このため、
バス管路127から流れる気体の流れは終了し、貯溜部
116は導管132を介し弁131を経て大気圧まで減
圧され、これにより貯溜部116を先に述べた如き貯溜
部116に対する充填シーケンスのステップ1〜7の実
施により行われる如き処理液の新しい充填分を受取るた
め利用可能にする。
【0184】バス管路127から貯溜部116およびス
テーション112に流れる加圧気体流を実行するため装
置111において使用されることが望ましい作動シーケ
ンスは、下記の如くである(図20参照)。即ち、ステップ1 上記の貯溜部116の排出シーケンスのステップ2が完
了し、貯溜部116および管路114が弁131の圧送
作用により処理液が空になった後、弁131は更に、バ
ス管路127からの加圧気体が管路132、貯溜部11
6、管路114(および弁139)、およびステーショ
ン112に流れ続けるように、予め定めたパルス幅変調
を用いて作動される。弁131を広く開いた状態に維持
する最大加圧気体流量が得られる(即ち、作動電気信号
は、有効なパルス幅変調なしに弁131へ連続的に与え
られる)。あるいはまた、もし弁131が前に遮断され
て前記の貯溜部116の排気シーケンスのステップ3の
実行後に大気と通気されるならば、弁131はバス管路
127に対して開かれ、(a)付勢信号がパルス幅変調
され、あるいは(b)連続的に広く開いた設定に維持さ
れる。
【0185】ステップ2 弁131は遮断されて大気に通気され、これにより貯溜
部116を、先に述べたように、貯溜部116に対する
充填シーケンスのステップ1〜7の実施により行われる
如き新しい処理液の充填分を受取るようにさせる。
【0186】導管133、128が弁129を介して閉
路された弁131と連通された弁V12の開路は、ある
加圧気体を供給導管133へ流れさせて連続的に貯溜部
116、管路114、ステーション112および流出導
管134から廃水貯溜部136へ移動させる。しかし、
気体流量は、上記の選好された手順が用いられる時より
低い。
【0187】特に加圧気体が比較的乾燥し、あるいは比
較的液体、湿気および他の凝縮しない揮発成分のない状
態にある時、加圧気体の貯溜部116およびステーショ
ン112に対する流れは、ある多段階処理手順において
要求されるように、ステーション112において処理さ
れる材料の表面部分を乾燥するように作用し得る。
【0188】貯溜部116および貯溜部R1乃至R11
の動作は、例え貯溜部116が個々の貯溜部R1乃至R
11より少なくとも約100倍少ない容積を持つ場合で
も、明らかに特定の液体レベルの維持を要求しない。略
々完全に一杯の貯溜部と略々空の貯溜部との間の圧送量
に小さな差があるように思われる。貯溜部116から導
管114に流れる流量は、例えば、バス管路127にお
ける加圧気体圧力、種々の導管114に用いられる配管
の内径、管路114の接続部のオリフィス寸法およびニ
ードル弁139におけるニードル弁の設定値によって制
限される。一般に、装置においては、液体流量は加えら
れる気体圧力に比例する。
【0189】装置111においては、処理ステーション
112と、ステーションの供給用貯溜部116、ニード
ル弁139、および流量調整弁131の組合わせは、処
理ステーション112および貯溜部116の各々に対す
る温度調整装置、流体管路、電気制御回線および適当な
速動断続端子接続手段(詳細は示さない)と共に、例え
ば図20に示した如き点線で囲んだブロック141によ
り全体的に囲まれた、便宜上図20では別個の形態で示
した小組立体と見做すことができる。
【0190】先に述べたように、小組立体141は、必
要に応じて、本発明の装置において使用されるモジュラ
ー装置と見做すことができる。しかし、現在の選好は、
ステーション112、貯溜部116、ニードル弁13
9、および管路114を図19または図20に点線の包
囲ブロック141により示される置換え可能なモジュー
ルとして使用することである。このようなモジュール・
サブユニットは、別個のハウジングおよび速動断続型流
体/電気回線装置(図示せず)を有する。当業者には容
易に理解されるように、与えられた置換可能なモジュー
ル141の構造は変化し得る。現在選好されることは、
モジュール141がスライド面処理に用いられること、
およびこのようなユニットが実施例36と対応するステ
ーションおよび実施例116と対応する貯溜部とを使用
すること(特に、図18参照)である。
【0191】実施例111により示される装置の形式
は、このような処理ステーション小組立体141に容易
に使用されるためのものである。このような多段階ステ
ーション装置の実施例140は図21に示される。図2
1に示した装置140は、図20に示した装置111と
類似すると見做すことができる。類似の構成要素は便宜
上および理解を簡単にするため同じ番号が付される。
【0192】実施例140は、各々が全体的に141と
して識別される12個のステーション小組立体モジュー
ルを含み、その3個が図21に示され、便宜上ここでは
小組立体141.1乃至141.3と表示される(小組
立体141.4乃至141.12は示さない)。また、
各モジュール141は、それぞれ冷媒流入管路118、
119が設けられ、これは冷媒液体をそれぞれ流出導管
121、122を持つステーション112および貯溜部
116の各々に独立的に供給する。このような流入導管
118、119は共に冷媒供給源117(水道蛇口の如
き)からの共通冷媒供給バス管路127Aから分岐す
る。
【0193】実施例140における貯溜部R1乃至R1
1はそれぞれ、実施例111におけるように、各導管C
1乃至C11を介して12位置の弁129と接続され、
加圧気体はそれぞれこれと関連する弁V1乃至V11を
介して各貯溜部R1乃至R11へ供給可能である。各弁
V1乃至V11は、加圧バス管路127と接続する。弁
129は、導管128および弁V12を介して加圧気体
を受取ることができる。各小組立体モジュール141
は、各弁131が同じバス管路静圧に維持されるように
バス管路127と個々に連結されたそれ自体の流量調整
弁131が設けられている。
【0194】各小組立体モジュール141は、その各々
の貯溜部116供給導管133が12位置弁142の異
なる供給位置と接続されている。弁142は望ましくは
構造および動作上弁129と類似するが、その動作は逆
方向である。このため、弁142が1つの流入ポートと
複数の(12個の)流出ポートを持つようにこうされ、
その回転コアはソレノイドで作動させられる(図21に
は装置は示さない)。弁142の中心即ち流入ポート
は、弁間の導管143により弁129の中心即ち流出ポ
ートと相互に連結され、抽気弁144が機能敵に導管1
43と関連させられる。このため、実際には、流体分配
弁129はステーション分配弁142と相互に連結され
る。
【0195】その結果、供給用貯溜部R1乃至R11の
いずれ、またバス管路127は、弁129および142
を介して小組立体141.1乃至141.12のいずれ
かとそれぞれ連結することができる。
【0196】装置140は、その動作において、下記の
如く3つの異なる作動ステップ・シーケンスの発生を特
徴とする。即ち、(a)ステーション112毎の貯溜部
116の液体充填シーケンス、(b)ステーション11
2毎の貯溜部116の液体輩出シーケンス、および
(c)ステーション112毎の貯溜部116を介する弁
131の気体流入シーケンスである。これらシーケンス
については、次に説明する。
【0197】装置140の一実施例の斜視図が図1に示
される。取外し自在の各モジュール113は、上記の如
き速動断続管路手段を含む。各ステーション・モジュー
ル141の作動状態は、ステーション・モジュール14
1の行の背後に配置された観察パネル246上の指示灯
245により示される。各ステーションでスライド・ホ
ルダーを作動させることにより、スライドを定置しまた
個々のブロック・チャンバ46の容積を変更する個々の
空圧作動シリンダ(詳細は示さない)を設けることがで
きる。事例のコンピュータ・アクセス・ポート247
が、装置ハウジング248の一端部に設けられている。
個々のステーション141において要求される局部機能
を制御するバット・ハンドル型のトグル・スイッチ25
0を設けることができる。
【0198】ステーション141.1乃至141.12
の特定の一ステーションで多段階処理シーケンスを充填
する特定の貯溜部116を実行するため装置の実施例1
40で使用されることが望ましい作動シーケンスは下記
の如くである(図21参照)。即ち、ステップ1 弁131が導管132に対するその大気圧通気位置に開
くと同時にバス管路127に対して閉じると、導管14
3と、液体供給導管C1乃至C11からなる導管グルー
プから選定された1つの導管との間の連結が行われるよ
うに、流体分配弁129を位置決め(回転)する。導管
143と、液体供給導管133.1乃至133.12か
らなる導管グループから選定された1つの導管との間に
連結が生じてある導管経路が提供されるように弁142
を位置決め(回転)する。弁142の前に流体分配弁1
29がこのように開かれるならば問題はないが、現在は
弁142を最初に所定位置に置くことが選好される。弁
V1乃至V12は、流体分配弁129および142が設
定されるまでは開いてはならない。
【0199】例えば、弁131が待機と通気状態にある
と、供給導管C5は流体分配弁129を介して導管14
3と連結され、導管弁131.2は弁142を介して導
管143と連結される。
【0200】ステップ2 弁144は、導管143における直接結合が結果として
生じるように切換えられる。また、供給導管C1乃至C
11の各々がそれ自体各加圧弁V1乃至V11を有する
異なる貯溜部R1乃至R11と関連しているため、ステ
ップ1で流体分配弁129と連結された供給用導管と関
連する貯溜部の加圧弁がその時バス管路127に対する
常閉位置から開かれる。弁V1乃至V11の1つの開路
は、その時結合されたバス管路127から加えられる加
圧気体により影響される各関連する貯溜部R1乃至R1
1における処理液の加圧を結果として生じる。その結
果、加圧された貯溜部におけるこのように加圧された処
理液が弁129を介して有効に関連する連結された導管
に圧送され、弁129を経て導管143へ、また弁14
2を経て選択された供給用導管へ流れることになる。
【0201】更に本例において、弁V5は、バス管路1
27からの加圧気体が貯溜部R5に入り、その内部の処
理液のレベル上の気体空間をこの処理液をその貯溜部R
5から出て導管C5に入り、弁129を経て導管143
へ進むようにさせるに充分なだけ加圧するように開かれ
る。このように加圧された処理液は弁142を経て供給
導管133.2へ進む。
【0202】ステップ3 このように選択されたステーション141.1乃至14
1.12の貯溜部116は、貯溜部R1乃至R11のこ
のように選択された1つから処理液の計量分を受取る。
弁129、142の開路、およびその後の弁V1乃至V
11の1つの開路の直後に、(a)貯溜部R1乃至R1
1の結合された1つの貯溜部が加圧状態となり、(b)
処理液が貯溜部116への充填(進入)を始める前に、
1つの貯溜部からの処理液が供給導管(C1乃至C11
の1つ)と供給導管133.1乃至133.12の1つ
からなる付勢された経路を充填する時間間隔が経過す
る。この時間間隔は計測(評価)可能であり、またシス
テム定数と関連付けることができる。その後、ある貯溜
部からの選択された処理液の全量が貯溜部116へ充填
される。この充填は、(選好)経過時間、従来の弁を備
えた試料ループ、あるいはある検出手段(重量検出トラ
ンスジューサ、レベル・コントローラなど)によって計
量される。貯溜部116のこのような充填中、選択され
たステーションのパルス幅変調による可変流量圧送弁1
31はその常閉状態即ち不作動状態にある。また、弁1
31は、この選択されたステーションの導管132およ
び関連するこのように選択されたステーションの貯溜部
116の双方が大気圧に維持されるように、大気に通気
される。このため、貯溜部116が処理液で一杯になる
と、貯溜部116における空気(気体)が移動されて主
として弁131から出る。このステップの間、選択され
たステーションの弁131は、付勢するパルス幅変調制
御信号は受取らない。また、このステップの間、貯溜部
116および導管114のニードル弁139は開いたま
まであるが、選択されたステーションの貯溜部116か
ら選択された処理ステーション・ブロック112への流
体の通過は、選択されたステーションの弁139の設定
点および選択されたステーションの貯溜部116の充填
のため使用された全期間のゆえに無視し得るものと見做
される。現在の作動上の選好として、ある充填において
選択されたステーションの貯溜部116へ充填された最
大処理液量は選択されたステーションの貯溜部116の
全容積の約50%より小さいことが望ましい。もし要求
される処理液量が選択されたステーションの貯溜部11
6の全容積の約50%より小さければ、この少ない量の
みが選択されたステーションの貯溜部116に送られ
る。
【0203】更に本例において、貯溜部R5における処
理液の計量された量が、ステーション141.2の貯溜
部116へ送られる。例えば、ステーション141.2
の処理ステーション・ブロック112におけるチャンバ
が約200μlの作動容積を有し、貯溜部116が約2
mlの作動容積を有する時、貯溜部116は約1mlよ
り多くない処理液で充填されることが望ましい。
【0204】ステップ4 ある貯溜部R1乃至R11から貯溜部116への処理液
の計量された移動が完了すると、弁V1乃至V11の開
いた弁が閉じられる。この弁がバス管路127に対して
閉じられると、この弁は大気に対して開き(通気し)、
これにより加圧された貯溜部および連結された供給導管
(説明したように、C1乃至C11の1つ)の両方を迅
速に減圧する。しかし、供給導管は、処理液により充填
されたままである。
【0205】更に本例において、弁V5が閉じられ、貯
溜部R5および導管C5は減圧される。
【0206】ステップ5 弁129は、その内部で供給導管143と加圧された気
体供給導管128との間で連結状態が生じる。
【0207】ステップ6 弁V12は開かれ、これによりバス管路127からの加
圧気体を導管128へ導入させる。この気体は弁12
9、導管143、弁142、接続された供給導管133
を経て選択されたステーションの貯溜部116へ流過す
る。その結果、弁129、142および導管143、1
33は処理液が追出され、この液体は選択されたステー
ションの貯溜部116へ送られる。導管の追出しは、比
較的短い時間で完了する。選択されたステーションの貯
溜部116からの加圧気体の導管114および弁139
での流れは無視し得る。
【0208】更に本例において、約2秒の追出し時間が
現在選好される。
【0209】ステップ7 弁V12は閉じられ、これにより弁142および選択さ
れた導管133を介して導管128内の気体流を停止す
る。
【0210】選択されたステーションの貯溜部116の
充填サイクルがこの時完了し、次に別の選択された1つ
のステーションの貯溜部に対する別の充填サイクルをス
テップ1乃至7(前記)を反復することにより始めるこ
とができる。複数の処理ステーション141が使用され
る装置140の場合は、ある選択されたステーションの
貯溜部116に対する反復充填サイクルが、このステー
ションの貯溜部116が選択されたステーションの弁1
31を介して空になった(圧送され尽くされる、それに
近い状態の)後に開始可能である。
【0211】選択されたステーションの弁131が作動
されて選択されたステーションの導管132が大気に対
して閉じられる前に、2種類以上の処理液をある選択さ
れたステーションの貯溜部116へ送ることができる。
ある貯溜部へ連続的に導入された液体の飛散作用は、液
体の混合を行う目的のために充分であると間がえらえ
る。
【0212】特定の選択されたステーションの貯溜部1
16のポンプ・ダウンの実行あるいは多段階処理シーケ
ンスにおける排出のため装置140において用いられる
ことが望ましい作動シーケンスは下記の如くである(図
21参照)。即ち、ステップ1 上記の貯溜部116の充填シーケンスのステップ7が完
了した後、選択されたステーションの弁131が大気圧
に対して閉じられ、導管132が弁131を介して加圧
気体バス管路127と連通する。
【0213】ステップ2 選択されたステーションの可変流量圧送弁131が、バ
ス管路127からの加圧気体がこれを経て選択されたス
テーションの導管132および貯溜部116に対して、
貯溜部116から導管114および弁139を経てステ
ーション・ブロック112に至る処理液の所要の圧送量
を生じる所要のパルス数で排出されるように、予め定め
たパルス幅変調された電気信号で変調される。貯溜部1
16から液体が排出されるに伴い、貯溜部116に残る
液体量は減少する。貯溜部116に残る液体量は、(選
好)経過時間、従来の弁を備えた試料ループ、あるいは
ある検出手段(重量検出トランスジューサ、レベル・コ
ントローラなど、全て示さない)によって計量すること
ができる。この液体量がある予め定めたレベル(ゼロ・
レベルを含む)まで減少した後、あるいは貯溜部116
が液体が空になるのみならず導管114も同様になって
選択されたステーションの貯溜部116および導管11
4が実際に追出し状態になる時、選択されたステーショ
ンの貯溜部116および導管114は、新たな処理液、
またおそらくは異なる処理液に対して(ステーション1
12に対するある選択された多段処理シーケンスの一部
として)用意ができる。弁131の作動により生じる有
効圧送量は、前記充填ステップ・シーケンス(上記のス
テップ1〜7)が実施される速度とは独立しこれとは関
連しない。
【0214】ステップ3 選択されたステーションの弁131は遮断され(即ち、
作動中のソノパルス幅変調が終了し)、弁131は大気
に対して通気される。このため、バス管路127からの
気体の流れは終了され、選択されたステーションの貯溜
部116は、関連する導管132、選択されたステーシ
ョンの弁131を介して大気圧まで減圧され、これによ
り処理液の新しい充填分を受取るため選択されたステー
ションの貯溜部116を使用可能にする(先に述べたよ
うに、貯溜部116に対する充填シーケンスのステップ
1〜7の実施により行われる如き)。
【0215】バス管路127から貯溜部116およびス
テーション112に流れる加圧気体の流れを実行するた
め装置140において使用されることが望ましい作動シ
ーケンスは下記の如くである(図21参照)。即ち、ステップ1 上記の選択されたステーションの貯溜部116の排出シ
ーケンスのステップ2が完了し、溜部116および導管
114が弁131の圧送動作により処理液が空になった
後、バス管路127からの加圧気体が導管132、貯溜
部116、導管114(および弁139)、およびステ
ーション112に流れ続けるように、弁131は更に予
め定めたパルス幅変調を用いて作動される。弁131を
広く開いた状態(即ち、付勢用電気信号が有効パルス幅
変調なしに連続的に弁131に与えられる)に維持する
ため加圧気体の最大流量が得られる。あるいはまた、も
し弁131が前に遮断され、前記の貯溜部116排出シ
ーケンスのステップ3の実行後に大気に対して通気され
るならば、弁131はバス管路127に対して開かれ、
(a)パルス幅変調付勢信号で変調されるか、あるいは
(b)連続的に広く開いた設定に維持される。
【0216】ステップ2 弁131は遮断されて大気と通気され、これにより選択
されたステーションの貯溜部116を、上記の如く貯溜
部116に対する充填シーケンスのステップ1〜7の実
施により行われる如き新しい処理液の充填分を受取るた
め使用可能にする。
【0217】導管143および133が弁129および
142を経て閉路された弁131と連結されて弁V12
を開路することで、ある量の加圧気体を供給導管133
に流入させて連続的に貯溜部116、導管114、ステ
ーション・ブロック112へ移動させ、かつ導管134
から廃水貯溜部136へ流出させる。しかし、気体の流
量は前記の選好された手順が用いられる時より少ない。
【0218】特に、加圧気体が比較的乾燥しあるいは湿
気その他の凝結し易い揮発成分を比較的少ない時、貯溜
部116およびステーション112に対する加圧気体の
流れは、ある多段処理手順において要求される如く、ス
テーション112において処理されつつある材料の表面
部分を乾燥させるのに役立ち得る。
【0219】貯溜部R1乃至R11からの圧送量は、先
に示したように、貯溜部容器R1乃至R11における溶
液レベルと共に明瞭には変化しない。しかし、貯溜部の
充填レベルと関連する時間遅延差が含まれる。例えば、
それぞれ約20秒の時間間隔にわる圧送テストにおいて
は、比較的標準的な貯溜部流出量が観察された。しか
し、僅かに1mlの液体が圧送されるようにテストがそ
れぞれ僅かに約4秒の時間間隔にわった時は、このよう
に圧送される液体量のある変化が結果として生じること
が判った。この変化は、貯溜部の充填レベルと明らかに
関連している。このような変化を克服するため、以下に
述べるように、装置の実施例140などに対して試料ル
ープを内蔵させることができる。即ち、まず図20にお
いて、弁129の領域における装置の実施例111で
は、包囲された点線により示され、便宜上全体が番号2
61により示される試料ループが示されている。試料ル
ープ261は、導管133のニードル弁137の代わり
に、2路の開閉自在なソレノイド作動弁262を使用
し、これにより便宜上区域133Aおよび区域133B
として識別される2つの異なる区域に導管133を分割
している。区域133Bは、弁262と貯溜部116の
間に延長し、区域133Aは弁129と弁262との間
に延長して、廃水導管138との導管133Aの接合点
263が弁262の直前にある。導管133Aの外部通
路の容積は、弁129と接合点263周囲との間で例え
ば1mlの如き予め定めた値を持つように選定される。
本装置の形態もまた、装置の実施例111が先に述べた
ように、供給貯溜部116へある供給用貯溜部液体を供
給するため試料ループ261の使用とは独立的に時間ベ
ースで作動することを可能にするが、弁137がなけれ
ば、弁262を開いて導管133Aおよび133Bに流
れる液体の流速はニードル弁137を所定位置に設けた
場合より更に早くなることが判る。
【0220】試料ループ261を作動させるため、弁2
62が閉じられ、ソレノイド作動の開閉自在な排気弁1
44が開かれ、これにより貯溜部R1乃至R11の予め
定めたものからの液体を弁V1乃至V11のその関連す
る1つを先に述べた方法で開くことにより、圧送(充填
あるいは移動)させる。このため、液体は、関連する導
管C1乃至C11の各々を介して弁129へ、次いで導
管133Aへ順次流れる。このような圧送は、この液体
が導管C1乃至C11の1つ、弁129、充填導管13
3Aに流れ、接合点263を経て廃水供給導管138
へ、またおそらくは導管138の弁144を流れるに充
分である圧送時間間隔を用いることにより便利に調整さ
れる。次いで、選定された供給源の貯溜部からのこのよ
うな転送は、(先に述べた方法で)液体が送り出された
貯溜部R1乃至R11の1つの供給源と関連する弁V1
乃至V11の内の開いた弁を閉じることにより停止され
る。この作動時点において、1mlの液体が導管133
Aの計量された容積を充填する。次に、弁262が開か
れ、弁144が閉じられ、弁129が、流出導管133
Aが加圧気体管路128と結合される位置付近に(段階
的に)切換えられる。次いで、弁V12が開かれて、管
路127内の加圧気体を導管128へ進入させ、弁12
9を通過して導管133A内の計量された液体容積を導
管133Bを経て貯溜部116内へ前方に押しやる。
【0221】次に図21において、弁129および14
2の領域における装置140の、点線ブロックにより示
され本文では便宜上全体的に番号266で示された試料
ループが示されている。試料ループ266は導管143
内に弁144を必要とせず、従って、試料ループ266
においては、この弁144は取除くかれるか、あるいは
試料ループ266が使用中は導管143において開路状
態に放置される。試料ループ266は、弁142からの
12本の流出導管の1つを使用し、このような目的のた
めに、12個のステーション141の1つのステーショ
ン、例えばステーション141.12が取除かれ(遮断
され)、弁142からこれに結合された導管はこの時再
び廃水貯溜部136と結合され、本文では便宜上廃水供
給導管267として示される。導管143の内部容積
は、弁129と弁142の間で、例えば1mlの如きあ
る予め定めた値を持つような寸法が与えられる。本装置
の形態は、依然として装置の実施例140が上記の如く
試料ループ266の使用とは独立的に、あるステーショ
ン141の供給貯溜部116に対する貯溜部液体のある
供給量の供給のためある調時ベースで作動することを許
容することに注意されたい。
【0222】装置140においては、12個のステーシ
ョン141の各々に対する導管133.1乃至133.
12の各々がそれ自体のニードル弁137.1乃至13
7.12をそれぞれ内蔵する。
【0223】試料ループ266を作動させるため、弁1
42が導管267を廃水貯溜部136と連結する位置の
周囲に割出し(段階付け)される。従って、貯溜部R1
乃至R11の選択された(先に述べた方法で)然るべく
加圧されたものが、適当な設定弁129により導管14
3を介して供給(充填または転送)を受ける。この液体
の一部は、導管143から弁142へ送られ、導管26
7へ進入する。このような供給は、導管143の充填の
みならず導管267の少なくとも部分的な充填を行うた
め、この液体の転送のため充分な時間間隔を選定するこ
とにより都合よく調整される。次いで、このように選定
された貯溜部からのこのような転送は(先に述べた方法
で)停止される。この作動点において、1mlの液体が
導管143の計量された容積を充たす。次に、弁142
は、これがステーション141.1ないし141.11
の選択されたものに対する貯溜部116の供給導管13
3と結合される位置へ(段階的に)切換えられる。ま
た、弁129は、これが加圧気体管路127と結合され
る位置へ(段階的に)切換えられる。その結果、導管1
43における液体の計量された量が弁142を介し、選
択された供給導管133を介して選択された1つのステ
ーションの貯溜部116へ送られることになる。
【0224】このため、試料ループ261または266
のいずれか一方の特定の装置形態が示す如き使用によ
り、必要に応じて、処理液の正確に制御された量を処理
ステーション・モジュール141の貯溜部116に対し
て計量することを可能にする。
【0225】実施例111および140により示される
装置の形式もまた、必要に応じて、処理流体の再使用に
容易に供される。このため、例えば図22に示す如く、
多重ステーションの実施例236である、処理液の再使
用能力を含むように変更された多重貯溜部装置が提供さ
れる。装置140と同様に、装置236は、図22で2
41.1乃至241.3として示される12個のステー
ション小組立体を含む(組立体241.4乃至241.
12は示さない)。便宜上、簡素ならびに理解を容易に
するため、構造および機能において装置111および1
40における対応構成要素と類似する装置236におけ
る構成要素は同じ番号を付す。
【0226】前のステーション・モジュール即ち小組立
体141の場合におけるように、このステーション・モ
ジュール即ち小組立体241は各々、処理ブロック11
2、ステーション供給貯溜部116、およびその間のニ
ードル弁139を備えた連結用導管114を含んでい
る。また、流入する処理液は、供給導管133を介して
各ステーション241の貯溜部116へ充填され、装置
の実施例140におけるように、各ステーション241
に対する1つのこのような供給導管があり、この供給導
管はそれぞれ133.1乃至133.12として示され
るが、供給導管133.1乃至133.3のみは図22
に示される。各ステーション241において、処理液の
ある充填分が貯溜部116から導管114を経てブロッ
ク112へパルス幅変調弁131および関連する加圧バ
ス管路127から貯溜部116に対して変更可能な流量
の気体パルス入力により圧送される。パルス幅変調信号
は、各弁131のソレノイドに与えられる。冷却水(ま
たは他の冷媒液)は、前のように、導管セット118/
121および119/122、および関連する弁124
および126を介して循環する。
【0227】しかし、各ステーション241は更に、そ
れぞれ再循環受取りタンク(または貯溜部)237(便
宜上、それぞれ237.1乃至237.12として示さ
れる)が備えられる。このような各貯溜部237は、ス
テーション・ブロック112からの処理液排出導管13
4と連結している。再循環貯溜部237において受取ら
れる収集された処理液は、以下に述べるように、装置2
36の弁129および142が貯溜部R1乃至R11の
選択されたものから個々のステーション241.1乃至
241.2の貯溜部116のそれぞれに対する充填液と
関与しない時間間隔においては、貯溜部R1乃至R11
の元のものへ戻される。
【0228】各再循環貯溜部237は、各ステーション
241における2位置4ポート分岐弁244の1つの流
入ポートと連結する流出導管238と結合される。この
弁244の1つの流出ポートは、廃水貯溜部136と結
合する排水供給導管233と結合されている。各ステー
ション241に対する供給導管133は、この弁244
の第2の流入ポートと第2の流出ポートに跨って接続さ
れる。貯溜部116の作動時の充填および排出の間、処
理液の再循環が考えられない時、弁244は図22に示
される形態を呈し、これにおいて流入液体は順次導管1
33、弁244をへて貯溜部116へ移動し、またブロ
ック112から排出された液体は順次その経路において
導管134、再循環貯溜部237、導管238、弁24
4および導管233を経て廃水貯溜部136に流れる。
しかし、処理液の再循環が対象となる時は、貯溜部11
6は最初に予め定めた量の処理液で充填することがで
き、次いで例えば弁142および129が切換えられつ
つある時には、弁244は、供給導管133が閉鎖さ
れ、導管233が閉鎖され、導管238が導管133の
流入側と接続されるその第2の位置へ切換えることがで
きる。この構成においては、貯溜部237における液体
は、順次導管238、弁244を経て導管133へ送る
(排出する)ことができる。
【0229】適当な供給弁244はソレノイド作動さ
れ、本発明の教示によるコンピュータ化された制御に供
される。このような適当な弁244は、例えば、種々の
製造者から市販されている。このような弁は、1つの位
置から他の位置へ弁を段階的に切換える12ボルトの関
連するソレノイドによって作動されることが望ましい。
【0230】再循環貯溜部237は、導管271を介し
て2位置3路の弁272と接続され、この弁は構造およ
び機能において弁V1乃至V11の1つと類似するもの
でよい。弁272は更に、その流入側で加圧気体バス管
路127と接続されている。再循環が行われない時、弁
272はバス管路127に対して閉路され、管路127
に対しては大気に通気される。再循環が使用される時
は、環貯溜部237はバス管路127および導管271
に対して開路され(従って、通気されない)、従って再
循環貯溜部237は加圧され、内部の液体は再循環貯溜
部237から導管238へ有効に圧送することができ
る。
【0231】弁142が段階操作(割出し)されて特定
の導管133(弁244を介して導管238と接続さ
れ、またこれを介して液体があるステーション141か
ら再循環させられる)が導管143と連結される状態に
置かれる時、また弁129が段階操作(割出し)され
て、貯溜部R1乃至R11の元の(再循環される液体に
対して)貯溜部と連通する導管C1乃至C11から特定
の管路と連結される状態に設定される時、弁272は前
述の如く開き管路271が加圧されて、再循環貯溜部2
37における液体は貯溜部R1乃至R11の始動貯溜部
へ戻される。
【0232】装置236を備えた再循環貯溜部と共に試
料ループ266を使用することは、このような再循環の
ため弁142および129を使用するための別の即ちよ
り長い期間を提供することの助けとなり得る。供給貯溜
部R1乃至R11のあるものからの充分な液体がステー
ション141に対して実質的に充填でき、このステーシ
ョンがしばらく運転することを許容する。また、このよ
うな試料ループによれば、実施例111の弁137の如
きニードル弁による各ステーション141に対する供給
導管133における狭搾は除去され、従って、試料ルー
プの導管143における液体は、弁142を介して選択
されたステーション貯溜部116に対して加圧される
時、迅速に移動する。また、内部の液体の加速された流
速を結果として生じるより大きな直径の導管を使用する
ことができる。例え短い遅れが例えば再循環時間により
あるステーションの処理ステップ・シーケンスの実行時
に生じても、このような遅れは明らかにステップの処理
をそれほど干渉しないか、あるいはこのステップ・シー
ケンスが多段シーケンスの個々のステップ間の短い期間
では、また例えば連続的な洗浄ステップなどの如きこの
ようなステップの間でも、一般に湿式システムの一部で
ある故に、試料材料はあるステーションにおいて処理さ
れる。
【0233】本発明により提供される以下に述べる制御
システムのコンピュータにより調整される作動シーケン
スは、回転可能な、切換え、ステップ漸進、ソレノイド
作動の弁142、129が処理液の充填のために動作し
ていない適当な時間間隔を提供し選択するように調整さ
れ、ステーション141の再循環貯溜部237のどれか
における液体が液体貯溜部R1乃至R11の元の1つへ
戻されるのは、このような時間間隔(先に述べた如き)
においてである。あるいはまた、任意に、再循環貯溜部
237における液体は、必要ならば、元の貯溜部(詳細
は示さない)以外の指定された受取り貯溜部に対して排
出することができる。
【0234】装置236に対する作動ステップ・シーケ
ンスは、装置140に対するものと類似しているが、上
記の修正は、再循環の装置および作動状態が使用される
時に使用される。
【0235】装置140の如き装置の一態様において使
用されるニードル弁における有効口径が小さいため、実
質的に粒子のない処理液および圧縮気体を使用すること
が選好される。このような粒子は、ニードル弁の開口の
閉塞を充分に生じ得る。処理液および圧縮気体が本発明
の装置に導入される前に、これらを濾過することが望ま
しい。更に、このような液体が貯溜部R1乃至R11の
各々から出る時に濾過することが望ましい。
【0236】1つの便利かつ例示的な実施態様におい
て、貯溜部R1乃至R11の各々は、ねじ込まれたプラ
スチック・キャップが嵌合されたプラスチックまたはガ
ラスびんを含む。各キャップは、その口部の隣接した頚
部に形成された外周ねじと螺合することが望ましい内周
ねじを有する。従来の容器構造は、びんとキャップに対
して便利に使用されている。各キャップには、一方は弁
V1乃至V11の1つと関連し、他方はキャップが係合
する時各びんの外側に延長する浸漬チューブと関連する
開口が設けられている。フィルタは、弁を介して貯溜部
に流入する加圧気体の作用下で浸漬チューブを介して出
てくる液体が導管C1乃至C11の1つに流入する前に
濾過されるように、関連するキャップの領域における各
浸漬チューブの外側口部に設けられことが望ましい。空
気フィルタは、気体の流動方向における弁V12の前ま
たは後に配置されることが望ましい。フィルタは、弁1
39が導管114に使用されるならばこの弁の望ましく
は前方に設けることができる。別の導管フィルタを必要
に応じて使用することができる。望ましくは約10μ以
下の孔隙率を有する従来の流体フィルタを、このような
目的に使用することが可能である。
【0237】フィルタは導管の抵抗として働くが、これ
らのフィルタは、後で口径設定時に各ニードル弁を設定
を設定することを一般に可能にする上で更に有用であ
る。このため、ニードル弁は、管路の閉塞を生じること
なくより大きな粒子を取扱うことができる。このため、
流れの損失は最小限に抑えられる。
【0238】また、弁139を取除きこれを抵抗で置換
することも可能である。例えば、弁139は、抵抗の如
くに作用するフィルタで置換することができる。このよ
うなフィルタは、突き固められて加熱されたステンレス
鋼のフリット状粒子からなるものでよく、その結果、よ
り大きな孔隙率も使用できるが、例えば約5μ以下、更
に望ましくは約2μより大きくないか更に小さい孔隙率
を有する。このフィルタの孔隙率、厚さおよび断面積
は、全てこのようなフィルタを抵抗として使用する時は
重要な因子となる。このようなフィルタは導管134内
に配置して、プロセス・ブロック112から流体を反ら
せることができる。このような配置は、処理液によるブ
ロック112の望ましい遅れであり得るより長い閉塞時
間をもたらす。しかし、液体中を抜ける気体は、液体に
よるよりもはるかに早い速度で抵抗を迅速に通過する。
このような作動モードにおいては、フィルタは主として
粒子の濾過のためではなく流れの制御のために用いられ
る。
【0239】パルス幅変調弁131の代わりに、蠕動ポ
ンプ、ピストン・ポンプまたは他の形式の正圧ポンプを
使用することができる。このようなポンプ装置で、先に
述べた気体加圧圧送系統を置換することができる。この
ため、処理液は各貯溜部116から取出してステーショ
ン・ブロック112を通って機械的に圧送することがで
きる。
【0240】図33において、複数の処理ステーション
36など、本例では36.1乃至36.6で示される例
えば6個のステーション、ならびにそれぞれR1乃至R
11として示される複数の処理液供給貯溜部を含む本発
明の多段逐次処理装置の一実施例319が示されてい
る。共通の加圧導管即ち加圧気体バス管路127からの
加圧気体は、それぞれ各貯溜部に隣接する弁V1乃至V
11を介して各貯溜部R1乃至R11へ供給することが
できる。貯溜部R1乃至R11の各々は、回転する12
個の流入ポートの異なるポート、1つの流出ポート弁1
29と連結されている。また、管路127からの加圧気
体は、導管128を経、加圧気体バス管路127と連結
する弁V12を経て弁129へ供給可能である。このた
め、装置111または140の作動状態においては、貯
溜部R1乃至R11の1つからの処理液あるいは加圧気
体バス管路127からの気体が、弁129を経て、弁1
29の流出ポートと関連する供給導管133へ送ること
ができる。
【0241】導管133は、弁129からの流体を、ス
テーション36の各々に供給する個々の供給導管へ供給
し、このような各供給導管は連続する番号321.1乃
至321.6で示される。このような各供給導管321
には、それぞれ管路抵抗および流量制御手段を提供する
ため、それぞれニードル弁322.1乃至322.6が
設けられている。ニードル弁322の代わりに、粒度が
約5μより小さい粒子を捕捉することができるフィルタ
の如きフィルタを必要に応じて使用することができ、こ
のフィルタは粒子を濾過するその能力および管路抵抗の
双方において機能する。あるいはまた、このようなニー
ドル弁およびこのようなフィルタの組合わせは、このよ
うな各供給導管321において使用することができる。
このような装置は、各ステーション36に対する流体の
流れを均一にするため使用される。
【0242】このように、各ステーション36への処理
液の流れは、このステーションを流過しこれからそれぞ
れ流出導管323.1乃至323.6を介して出る。こ
の流出導管323はそれぞれ、各ステーション36から
の流出分を廃水貯溜部136へ送る廃水導管134と接
合する。
【0243】従って、各ステーション36において、ス
ライド上のコーティング(図33には示さない)の如き
逐次処理される材料は、同じ処理手順を受ける。必要に
応じて、流れシーケンスにおける休止を生じることがで
き、この休止の間、必要に応じて、プローブを含む液体
組成を各ステーション36のチャンバへ注入することが
でき、その後、例えば図4Cに示した如きホルダー組立
体の最終位置決めにより、先に述べた如く、小さな容積
のチャンバ46を得るためスライド緊締機構の再設定が
続く。適当な、あるいは所要の培養期間の後、先に述べ
たように、このホルダー組立体を再び設定し、チャンバ
46を拡大し、更に別の即ち以降の処理ステップ・シー
ケンスを実施することができる。
【0244】各ステーション36の温度は、弁124を
介する供給源117からの、導管118から流入導管3
26.1乃至326.6を経て各ステーション36に流
入する冷却水などで調整することができる。必要に応じ
て、電気加熱装置を使用することができる。必要に応じ
て印加された電流を制御するため、設定点が手動で調整
可能な温度コントローラを各ステーション36で使用す
ることができる。各ステーション36からの廃水は、収
集用導管324.1乃至324.6を介して排水導管1
21へ流すことができる。
【0245】装置319の簡単な構造の故に、弁の手動
制御を用いることができる。
【0246】図34において、複数の、本例では例えば
6個の36.1など36.6でそれぞれ示される処理ス
テーション36、ならびにそれぞれR1乃至R11で示
される処理液供給貯溜部などを含む本発明の別の多段逐
次処理装置の実施例329が示される。
【0247】貯溜部R1乃至R11はそれぞれ逆止弁3
31.1乃至331.11が設けられ、これにより大気
が関連する貯溜部へ進入し得るがこれからは出られな
い。また、貯溜部R1乃至R11の各々には、12個の
流入ポートの1つの流出ポート弁129と連結するC1
乃至C11で示される流出導管が設けられている。
【0248】導管133は、弁129の流出ポートと関
連させられ、弁129からの液体を、ステーション36
の各々へ供給する個々の供給導管へ送り、各供給導管は
連続的な番号321.1乃至321.6で識別される。
このような各供給導管321には、それぞれニードル弁
322.1乃至322.6が設けられている。装置31
9の場合の如く、弁322はフィルタまたは他の抵抗と
置換することもでき、あるいはこれと組合わせて使用す
ることもできる。
【0249】各ステーション36からの流体の分離およ
び除去は、装置319において用いられた方法と同様に
行われる。温度の調整も同様に行うことができる。必要
に応じて、与えられた処理液を手動で供給しステーショ
ンから除去することができる。
【0250】貯溜部R1乃至R11からの液体を弁12
9を経て、次に各ステーション36を通って供給するた
め、ピストン・ポンプ、蠕動ポンプなどの如き正圧ポン
プ332が、導管133の弁129と供給導管321.
1乃至321.6の初めの間に取付けられる。弁129
が貯溜部R1乃至R11の選択された1つと連結される
と、このような貯溜部からの液体は順次導管C1乃至C
11の関連するものおよび弁129を経て導管133へ
送られる。ポンプ332を通過した後、液体は各ステー
ション36へ流入する。
【0251】もし圧縮気体のステーション36への流入
が要求されるならば、これは弁V12を開くことにより
加圧管路127から導管128を経て流入することがで
きる。
【0252】12番目の貯溜部R12は導管C12を経
て弁129と連結するために使用することができるが、
本発明の他の教示から明らかなように、図34には示さ
ない結合により、弁129と結合する導管の追出しおよ
び抽気において使用される12位置の弁129の12番
目のポートを反転させることが望ましい。
【0253】装置329の簡単な構造の故に、弁の手動
制御が使用可能である。
【0254】このため、本発明は、複数の流体貯溜部を
使用する処理ステーションにおけるスライド載置物質そ
の他の物質の処理ステーションにおける逐次多段処理を
行われための種々の装置の実施例を提供する。
【0255】(装置:制御システム)装置の実施例14
0の如き本発明の弁を備えた装置は、以下に説明する如
く1つのディジタル制御コンピュータなどで、図25、
図26、図27に示される各図に示される如く制御され
駆動されるコンピュータでよい。
【0256】本文に用いられる如き用語「ポート」と
は、電気エネルギが加えられあるいは除去され、あるい
はコンピュータまたはコンピュータが生成した変数を観
察し計測するコンピュータに対するアクセスの場所に対
する従来の意味を有する。
【0257】本文に用いられる如き用語「ゲート」と
は、過渡状態を除いて流出チャンネルの状態が同時の流
入チャンネルの状態により完全に決定されるように、1
つの流出チャンネルと1つ以上の流入チャンネルを有す
る装置を意味する。
【0258】ANDは、Pがステートメント、Qがステ
ートメント、Rがステートメントであるならば、P,
Q,R、、、のANDは、全てのステートメントが真で
あれば真となり、どれかのステートメントが偽であれば
偽となる特性を有する論理的演算子である。
【0259】ORは、Pがステートメント、Qがステー
トメント、Rがステートメント、、、ならば、P,Q,
R、、、のORは、少なくとも1つのステートメントが
真であれば真となり、全てのステートメントが偽ならば
偽となる特性を有する論理的演算子である。
【0260】NORは、Pがステートメント、Qがステ
ートメント、Rがステートメント、、、ならば、P,
Q,R、、、のNORは、全てのステートメントが偽で
あれば真となり、少なくとも1つのステートメントが真
ならば偽となる特性を有する論理的演算子である。
【0261】NANDは、Pがステートメント、Qがス
テートメント、Rがステートメント、、、ならば、P,
Q,R、、、のNANDは、少なくとも1つのステート
メントが偽であれば真となり、全てのステートメントが
真ならば偽となる特性を有する論理的演算子である。
【0262】ゲートは、ANDゲート、ORゲート、N
ORゲート、またはNANDゲートであり得る。
【0263】コンピュータに関して本文に使用される如
き用語「バス」は、信号または電力を1つ以上のソース
から1つ以上の宛て先へ送るため使用される1つ以上の
導体を意味する。
【0264】制御コンピュータ275は、従来は1つ以
上のいわゆるダディオ(dadio)ボードの如き適当
な回路が設けられている。現在の選好は、ディジタル信
号を並列ポートAおよびCへ、また以下に述べる如く制
御システムに使用されるならば、別の並列ポートBへ出
力する如きディジタル入出力ボードを使用することであ
る。更に、このような1つのダディオ・ボードはまた所
要の0乃至5ボルトのアナログ信号を出力することもで
きる。あるいはまた、別の事例においては、ポートA、
BおよびCに対してそれぞれ8ビット使用できる24桁
のビット容量を持つ1つのボード、および以下に述べる
如く各々のパルス幅変調弁131により使用される所要
のパルス信号を生じることを管理するに充分である、1
2のこのような出力などの複数の独立的に制御可能なア
ナログ信号出力を生じる他のボードを使用することがで
きる。このようなボードは、種々の供給者から市販され
ている。
【0265】ポートAおよびCからのディジタル信号出
力は、切換え弁129、142および加圧弁131を制
御するため使用される。各アナログ出力電圧信号を用い
て、この弁のソレノイド電流のパルス幅変調により個々
のステーション圧送弁131を制御する。ポートBと同
じ第3のポートは、任意ではあるが各ステーションにお
ける温度制御のために含まれることが望ましい。
【0266】本発明により提供され、前記の装置140
により例示される如き本発明の逐次多段処理装置を制御
するのに適するコンピュータに基く制御システム276
の基本的な一実施例が図25および図26に示される。
制御装置の別の実施例は、図27においてシステム28
6として示される。システム276については、最初は
一般的に記述する。
【0267】制御システム276によれば、個々の処理
ステーションにおける調製されたスライドの位置決めお
よび載置は各スライドにおいて人手により行われる。ま
た、このようなシステム276においては、1つのステ
ーション・ブロック組立体36におけるチャンバ46の
如きスライド処理チャンバの容積の変更は、小さなチャ
ンネル91の使用における如く(その関連する逆止弁組
立体94の作動と共に)手動により行われる。しかし、
ステーション141のブロック部材37およびステーシ
ョン供給用貯溜部116の温度調整は、必要に応じて、
このような手動により実行される操作の前、およびその
間、およびその後に行うことができる。
【0268】制御システム276は、供給貯溜部R1乃
至R11の各々における液体から選定された流体および
バス管路127における加圧気体を用いて、流体が使用
される各スライド処理チャンバに送られる逐次の多段処
理手順の実行を達成するこのような処理装置を操作する
比較的簡単かつ信頼し得る手段を提供する。更なる制御
上の特徴、および上記の手動操作を置換する如き他の自
動操作は、必要に応じて、本発明の制御システム276
から逸脱することなく付加することができる。また、同
様に、操作性、条件または容易性、棚卸し、検証などに
対する種々の装置テストの如き種々の操作上の特徴を必
要に応じて付加することができる。制御システム276
の有効性および多岐性については、当業者には理解され
よう。
【0269】制御システム276は、図25および図2
6に示される如き下記の品目を含む。即ち、(a)ステ
ーション141.〜141.12の各々における弁13
1.1乃至131.12の如き可変出力パルス幅変調弁
の各々を作動させる装置277、(b)弁V1乃至V1
2の如き開閉可能な加圧気体供給弁の各々を作動させる
装置278、(c)弁129および142の如き2つの
多重ポート導管の各々を作動させる装置279、および
(d)項目(a)、(b)、(c)の作動、順序付けお
よびタイミングを制御するプログラムされた装置280
である。
【0270】任意に、しかし望ましくは、制御システム
276は更に、(e)ブロック部材112における温
度、およびステーション・モジュール141の各々の供
給貯溜部116をも調整する装置281を含む。
【0271】制御システム276は、1つのディジタル
・コンピュータを使用することが望ましい。適当なコン
ピュータは、例えばいわゆるパーソナル・コンピュータ
(PC)タイプのものを含むマイクロ・タイプおよびミ
ニ・タイプのコンピュータと従来通り関連する如きアナ
ログ信号生成機能を含む。適当なアナログ信号生成機能
は、それぞれ市販されるいわゆる「カード」即ち回路ボ
ードの形態の1つ以上の適当な回路をこのようなコンピ
ュータに装備することにより達成可能である。例えば、
使用されるマイクロコンピュータは、色々な製造者から
市販されるいわゆるIBM互換タイプのものでよい。
【0272】このような制御システム276および28
6における先に示した項目(a)即ち装置277は、図
25、図26、図27において示される如き鋸歯状電圧
とコンピュータ生成アナログ電圧を組合わせることによ
り各弁131に対して達成される。
【0273】このような制御システム276、286に
おける先に示した項目(b)即ち装置278は、図2
5、図26、図27に示される如き制御コンピュータの
ポートCからの復号された多重化2進信号によりこのよ
うな加圧弁V1乃至V12に対して達成される。
【0274】このような制御システム276、286に
おける先に示した項目(c)即ち装置279は、図2
5、図26、図27に示される如き制御コンピュータの
ポートAからの処理された2進信号によりこのような多
重ポート弁127、142に対して達成される。
【0275】このような制御システム276、286に
おける先に示した項目(e)即ち装置281は、図25
および図26に示される如き温度制御コンピュータ装置
によりブロック112および各ステーション・モジュー
ル141における供給用貯溜部116に対して達成され
る。
【0276】このような制御システム276、286に
おける先に示した項目(d)は、便宜上280として示
され、図29乃至図32に示される監視プログラムによ
り、かかる項目(a)、(b)、(c)および(d)の
制御のため使用される。
【0277】このような種々のこのような(a)、
(b)、(c)および(e)について次に記述する。即
ち、各弁131は、先に述べたように、本発明において
は、バス管路127に対して常閉位置にソレノイド作動
およびばね偏倚される2位置3路弁であり、このような
閉路された位置にある間は、導管132に関して大気に
通気される。閉路されると、弁131は、供給源(バス
管路127)からの加圧気体を受取り導管132へ供給
することができない。弁131のソレノイドは閉路され
ると作動しない。このような弁131は市販され、例え
ば、Clifford社により製造販売されるいわゆる
「ET−3M」弁が使用でき、このような弁のソレノイ
ドは12ボルトの電圧により作動される。本発明の装置
における各ステーション141のこのような各弁131
は、電圧が0乃至約5ボルトに変化する制御信号により
作動される。
【0278】本発明においては、各ステーション・モジ
ュール141の弁131は、弁131のソレノイドに与
えられるパルス幅変調電圧信号により作動される。この
ソレノイドに与えられるこのような電圧信号は、(弁1
31がバス管路127に対して開かれる時)バス管路1
27から弁131を通る引数の流れを遮断させる。弁1
31の迅速な開閉動作は、例えば、図24のプロットA
およびBに示される如き疑似方形波形態を有するこのよ
うな与えられた変調電圧パルスを用いて弁131のソレ
ノイドの対応する動作により達成される。
【0279】実際に、弁131がこのように開閉される
と、(ソレノイドの作動により)それを流れあるいは停
止する気体圧力は即時には応答しない。このように生じ
た気体圧力波自体は、真の方形波ではない。弁131が
開くと同時に、初期の気体圧力上昇が生じ、弁131が
閉じると同時に、終端の遅れが生じて、その結果弁13
1の開路状態から生じる実際の各気体圧力波が当業者は
理解するように僅かに丸みを帯びる。
【0280】図26は、加圧気体弁131の個々のソレ
ノイドへ与えられる電圧波形を生じる1つの状態を示
す。各ステーション・モジュール141において、アナ
ログ(即ち、直流)電圧はコンピュータが生じ、その値
は供給貯溜部116からブロック112への処理液の移
動に必要な圧送量のユーザによる選択に従う。この実施
例におけるコンピュータ制御電圧は、0乃至約5ボルト
の範囲内の値を有する。この電圧は、ある弁131に対
して要求される気体処理量即ち圧送量に比例し(望まし
くは、一次的に関連し)、例えば、約2.5%へのこの
アナログ電圧の設定は、その全気体処理能力の約半分で
作動するように弁131を設定することに相当する。
【0281】コンピュータの外部(あるいは、特殊なコ
ンピュータあるいは特製のコンピュータでは内部)に、
いわゆる鋸歯状波形を生じる第2の回路が設けられる。
本実施例では、この第2の回路には、単位時間当たり選
定数の電圧パルスを生じるTexas Instrum
ents社から入手可能な変換されたいわゆる「555
タイマー」などの如き従来のパルス・ジェネレータが設
けられている。例えば、現在の選好されることは、約3
0Hzの速度のパルス・ジェネレータが生じるパルスを
使用することである。このように結果として生じる電圧
信号は、本例では4ビットの容量を持つ従来のカウンタ
へ入力される。この電圧信号は、(良好な制御を得るた
め)明らかな不整部のない更に規定された鋸歯波形を生
じるためコンデンサによって適当に平滑化される。この
カウンタは、ある入力信号の受取り毎に一連の識別可能
な1つの状態から次の状態へ変化することができる。例
えば、このカウンタは、ある予め定めた数の入力パルス
を受取る毎に1つの出力パルスを生じる回路でよい。あ
るいはまた、例えば、このカウンタは、ディジタル・カ
ウントを行うようにカスケード接続されたこのような幾
つかの回路からなることができる。このパルス・ジェネ
レータおよびカウンタは、当業者も知るように何ら特殊
な構造を持つ必要はない。
【0282】前記カウンタからの出力は、いわゆるR−
2Rネットワークなどの如き従来周知の変換ネットワー
クへ与えられる。このような変換ネットワークは、この
カウンタ出力を階段波電圧からなるアナログ鋸歯波形へ
変換するように機能することが望ましい。
【0283】鋸歯波形は、ランプ部と、初期値部分への
戻りとを含み、この2つの部分は通常等しくない持続時
間である。
【0284】パルス周期における階段波は周期的かつ、
等しい大きさで同じ極性の小さな一連の階段状を呈す
る。
【0285】この選好は、大きさが0乃至約5ボルトに
変化し、その周波数が毎秒略々2つの完全波形(サイク
ル)である基準鋸歯状電圧波形をこのような変換ネット
ワークを用いて生じることであるが、他の構成も使用す
ることができる。このような鋸歯波形の現在望ましい形
態の事例は、図24に示され、ここでは各鋸歯波形は、
第2の階段波電圧当たり30ステップからなっている。
この波形を平滑化するためコンデンサを使用することが
できる。
【0286】図24に示されるように、アナログ鋸歯状
電圧波形Vsは、制御コンピュータからの出力である約
0乃至約5ボルトの範囲の安定したアナログ電圧信号V
Iと「コンパレータ」回路で連続的に比較される。この
I電圧の大きさは、弁131の所要の圧送量設定と略
々PPRLするように設定される。大きさにおいてVI
がVsより小さい期間中、コンパレータVCの出力アナロ
グ電圧は無視し得、略々0ボルトである。大きさにおい
てVIがVsより大きい期間中は、コンパレータのアナロ
グ出力電圧は、矩形状の波形持つ約5つの電圧最大値の
アナログ電圧信号である。2つのこのような例示的な入
力アナログ電圧は、図24に示される鋸歯波形Sに重ね
られる点線により例示的に示される。実際に、Vs電圧
の部分はクリップされ、その残りの部分は、パルス幅が
I電圧の値に比例する電圧出力を生じるように構成さ
れる。このように、弁131は、VIがVsより大きくな
ければ遮断(通気)されるが、VsがVIより大きい時
は、VsがVIと等しいレベルまでの出力電圧がパルスさ
れる。VsがVIと等しい値以上では、弁131は加圧気
体がバス127に存在する管路圧力で通過する開路状態
にある。
【0287】図24に示された例示的なパルス幅変調電
圧波形AおよびBはそれぞれ、この図24において最上
部に示される鋸歯波形から得られる。例示的な各アナロ
グ電圧AおよびBの各々がこのような鋸歯波形と最初に
当たる鋸歯波形の上昇部に沿った位置は、方形の出力パ
ルス電圧波形の初めで始まるが、例示的な各アナログ電
圧AおよびBの各々は次に即ち2番目にこのような鋸歯
波形と当たる鋸歯波形の傾斜部分に沿った位置は、方形
波の出力パルス電圧波形の終りを始める。
【0288】電圧コンパレータの出力は、典型的に弁1
31のソレノイドを直接作動させるに充分な電流レベル
を弁131へ送ることができない。例えば、このような
出力は約5ボルトの大きさでよいが、各弁131のソレ
ノイドは約12ボルトの作動電圧を必要とする。従っ
て、適当な中間回路即ち装置は、各弁131と電圧コン
パレータとの間に介挿され、各弁131に対して望まし
くは1つのこのような装置があることが望ましい。この
ような回路は、例えば各ステーション141において弁
131と隣接して配置することができる。この回路は、
実際には、(a)弁131のソレノイドを作動させるに
充分な電流を供給することができ、(b)電圧コンパレ
ータからのパルス幅変調波形出力の電圧に応答し、
(c)拡大方向に比例するようにパルス幅変調弁131
のソレノイド制御波形を再生するためのアナログ電力増
幅器である。適当なこのような回路あるいはアナログ増
幅装置が従来技術で公知である。
【0289】このように、実際に、弁131から出てく
る入力圧力気体は、実際に貯溜部116の液体に加えら
れる気体圧力のパルスを生じるようにパルス幅変調さ
れ、これによりこの液体を管路(あるいは導管)114
を介してステーション・ブロック112へ弁のソレノイ
ド電流のパルス幅変調と対応する速度で圧送する。この
ように変調された電流は、加圧気体(即ち、空気)のパ
ルス幅変調を生じ、これが更にパルス幅変調気体圧力の
積分(平均)値と略々PPRLする速度で貯溜部116
からの液体流を生じる圧送作用をもたらす結果となる。
空気圧力のオフ・タイムに対するオン・タイムの比率
が、このような液体の圧送速度を決定する。
【0290】当業者には理解されるように、本発明の実
施において使用される鋸歯状電圧は、段階電圧波形をデ
ィジタル的に生成することにより、また任意にこれをコ
ンデンサにより平滑化することにより、あるいは積分回
路を用いることにより生成することができる。各ステー
ション・モジュール141毎に、別個のアナログ電圧発
生器および別個の鋸歯状電圧発生器が使用される。
【0291】このため、先の説明から判るように、可変
出力圧送弁131はそれぞれ、その大きさ(振幅)がこ
のような弁に対して要求される予め定めた圧送速度に比
例するコンピュータが生じたアナログ電圧信号を用いる
ことにより操作され制御される。予め定めた一定の周波
数の鋸歯状の基準アナログ電圧信号を生じるための信号
生成装置が提供される。電圧コンパレータは、このよう
なアナログ電圧信号を鋸歯状の電圧信号に比較して、そ
のパルス幅がこのようなアナログ電圧信号と比例するパ
ルス出力電圧が生じる。回路装置が、この電圧コンパレ
ータ装置および可変出力弁装置を機能的に連結する。こ
のため、このような各可変出力弁131のソレノイドが
変調されて、このようなパルス幅変調電圧で作動させら
れる。
【0292】図25において、制御システム276の論
理的機能図が示され、2つのポートAおよびCの各々が
図示の如くプルアップ抵抗を経て加えられることが望ま
しい各出力信号を有することが判る。本例では、このよ
うな各抵抗は、当業者には理解されるように、状況に応
じてより大きいか小さい抵抗値を使用できるが、約33
00Ωの値を有することが望ましい。このプルアップ抵
抗は、ディジタル信号を送出するコンピュータ・ボード
が典型的に「蓄えることができるよりもはるかに多くの
電流を同期する」ことができる故に使用され、このこと
はディジタル的なハイの状態に出力電流を制限し、また
ことにより必要に応じて方形(迅速な立ち上がり時間
の)波を維持するように負荷抵抗が充分に大きくなけれ
ばならないことを意味する。
【0293】ポートCは、例えば、2つの4ビット・チ
ャンネルに分離される8ビットのディジタル出力を有す
る。このような4ビット・チャンネルの1つは、プルア
ップ立ち上がりを通った後、装置140の実施例にV1
乃至V12として示される加圧弁と機能的に関連するデ
マルチプレクサIと導通させられる。このデマルチプレ
クサIは、多重化された2進ディジタル制御信号を復号
するように機能し、次いで個々の弁制御信号を受取り弁
V1乃至V12の各々へ中継する。
【0294】ポートCからの他の4ビット・チャンネル
は、プルアップ抵抗を経た後、デマルチプレクサIIと
接続される。
【0295】デマルチプレクサIの作動について最初に
説明する。即ち、気体弁V1乃至V11の各々は、先に
述べたように、本発明においては、ソレノイド作動し常
閉位置にばね偏倚されることが望ましい2位置(開また
は閉)弁である。弁V1乃至V11は各々、バス管路1
27に対して常に閉位置にある時、その関連する各貯溜
部R1乃至R11に対して大気に通気され、弁V12
は、管路127に対してこのような常閉位置にある時、
その関連する導管128に対しては通気されない(先に
述べたように)。現在の選好は、それぞれ12ボルトの
電流信号により作動される関連するソレノイドを有する
弁V1乃至V12を使用することであるが、ソレノイド
が他の電圧により作動される他の適当なソレノイド作動
弁も必要に応じて使用することができる。
【0296】このような弁V1乃至V12は市販され
る。例えば、V1乃至V11タイプの12ボルトのソレ
ノイド・オン/オフ気体弁が、米国オハイオ州Cinc
innatiのClippard社から「ET−3M」
として入手可能であり、V12タイプの適当な12ボル
トのソレノイド・オン/オフ弁は同じClippard
社から「ET−2M」として入手可能である。
【0297】(a)電圧信号を用いて弁V1乃至V12
の各々を作動させ、(b)このような電圧信号が低く
(典型的には、5ボルト範囲にある)、(c)弁V1乃
至V12の各々が例えば12ボルト電源により駆動され
る電流で作動されるソレノイドによって物理的に作動さ
れるため、高いインピーダンス(略々一定電圧)の電源
を用いて低いインピーダンス(略々一定電流)の電源を
制御する。このため、それ自体5ボルト範囲にある電圧
信号により作動される従来のリード・リレーの如きリレ
ーが、このような各ソレノイドとデマルチプレクサとの
間に介挿される。適当なリレー・リードが種々の製造者
から市販されている。
【0298】当業者には理解されるように、このような
弁V1乃至V12を便利な作動装置により作動させる可
能であるが、特に貯溜部R1乃至R11の如き複数の供
給貯溜部、またモジュール141.1乃至141.2の
如き複数のステーション・モジュールの如きと関与する
個々の作動ステップ数のため、弁V1乃至V11および
V12の作動のためコンピュータ装置を使用することが
非常に望ましい。このようなコンピュータ作動装置が使
用される時、適当なポートにおける転送のため、適当な
デマルチプレクサを介して多数の制御可能な装置の状態
を制御するため使用できる2進多重コード化出力を生成
するディジタル・コンピュータを使用することが現在望
ましい。
【0299】デマルチプレクサは、2進コード化入力に
ついて作動して、デマルチプレクサIの場合に制御され
つつある弁V1乃至V12の各々と対応するN本の回線
(回路)のいずれかに2進出力信号を生じるディジタル
装置である。例示的なシステムにおいて、ポートCから
4つの2進チャンネルが入力され、デマルチプレクサI
により16の個々の出力チャンネルへ(2つの電力に基
いて)変換される。これら16チャンネルの内、本例で
は各弁V1乃至V12に1つずつ12個が使用される。
全てのこのような出力は、比較的低く付勢または消勢さ
れる弁と対応する特定のチャンネルであるものを除い
て、(使用されるデマルチプレクサ装置のタイプに従っ
て、正または負のいずれかで)比較的高い。この1つの
低い出力チャンネルは、2進入力により制御されるべき
アドレスの相当番号である。
【0300】本例では、貯溜部R1乃至R11の各々の
弁V1乃至V11および導管127の弁V12をそれぞ
れ制御するため使用される。デマルチプレクサIIは、
本例では、ステーション・モジュール141.1乃至1
41.12の各々を制御するため使用される。
【0301】適当なデマルチプレクサが種々の企業から
チップ・タイプ・デバイスとして入手可能である。現在
選好される1つのデマルチプレクサは、部品番号「74
LS154」で識別される。このデマルチプレクサ
は、制御コンピュータとは別物と見做すことができる。
【0302】作動において、弁V1乃至V12の個々の
ものへ特にアドレス指定されるデマルチプレクサIから
生じる信号が生じるか、あるいは生じない。選好される
作動モードにおいては、デマルチプレクサIは、4つの
2進チャンネルを用いて16の出力チャンネルの状態を
規定するが、当業者には理解されるように、他のこのよ
うな組合わせも必要に応じて使用することができる。こ
のようなシステムは、一般に、少なくとも充分に多くの
異なる信号の組合わせまたは変化を生じて、使用される
複数の特定の弁(本例では、弁V1乃至V12)の各弁
が、それ自体の一義的な個別の2進アドレス信号を割当
てられ、このような複数の個々の弁の開閉位置がこのよ
うなシステムを用いて個々に制御することができるよう
にする。
【0303】弁V1乃至V12の個々のものが、ワイヤ
手段によりデマルチプレクサIと電気的に接続されてい
る。このため、デマルチプレクサIのロジックがこれに
対する特定の信号入力がこのような弁の極性の1つの弁
のソレノイドを閉路するための一義的な作動信号である
時、デマルチプレクサIが、特定の1つの弁と関連する
リード・リレーを作動させる弁V1乃至V12の1つの
弁に対して適当なワイヤを介して信号を送る。一旦この
ように係合即ち作動されると、このリレーは直ちに回路
を閉じ、これが特定の1つの弁と関連するソレノイドを
付勢することによりこの弁をその常開位置から閉じる。
【0304】弁V1乃至V12の各々に適する電気制御
回路が図23に示され、同図では本コンピュータ/デマ
ルチプレクサの制御サブシステムのデマルチプレクサI
構成要素が弁V1乃至V12の各々と係合した状態で示
される。ここで、デマルチプレクサにより出力される5
ボルト電源のアナログ信号は、各作動されるリード・リ
レーの閉路を生じる。リード・リレーを作動させるには
小さな量のエネルギを要するに過ぎず、これが更に関連
する弁のより高いエネルギである12ボルトのソレノイ
ド回路の閉路を生じてこのような特定の弁V1乃至V1
2の作動を行う。
【0305】特定のリード・リレーに対する作動信号が
(コンピュータからの2進コード化指令に対してデマル
チプレクサIを通って)終ると、リード・リレーが迅速
に開き、弁V1乃至V12の作動された1つの弁のソレ
ノイドに対する電流が無くなり、この弁が開いて加圧気
体がもはやこれに流れ得ない。この弁のソレノイドの消
勢は、この弁に流れる気体流の終了と略々対応してい
る。
【0306】このように、前の記述から判るように、こ
のように開閉可能な弁装置V1乃至V12の各々が、こ
の弁の各々に対するアドレス・コードを含み、かつこの
弁の特定の1つを開または閉に指令する指令コードを含
み得るコンピュータが生じる多重化ディジタル信号を用
いることにより作動制御される。これらの各弁に対する
出力信号を受取り、復号し、生成するデマルチプレクサ
装置が提供される。回路装置は、このようなデマルチプ
レクサ装置を、これら弁を前記出力信号の対応するもの
に正しく応答させるためこのような各弁と機能敵に連結
する。
【0307】基本的な制御システム276においては、
デマルチプレクサIIは任意のものではあるが望ましい
構成要素である。デマルチプレクサIIから出力される
復号された多重化2進ディジタル制御信号は、一連のN
ORゲートの個々のものに対する入力信号として使用さ
れる。このようなNORゲートの各々は、2入力、1出
力タイプのものでよい。このNORゲートの各々に対す
る第2の入力は、別の供給源からの信号を受取る。例え
ば、本例のシステム276の実施例においては、ポート
Aのチャンネル7からの信号がこのNORゲートのそれ
ぞれに入力される。例えば、チャンネルA7は、弁12
9、142を介してステーション141におけるある貯
溜部116の充填が生じない(あるいは、終了した)こ
とを示す情報信号を含み得る。また、例えば、ポートC
からデマルチプレクサIIへ送られた信号は、個々のス
テーション141または個々の調整可能なその構成要素
に対する指令信号を構成することができる。
【0308】このような指令信号は、1つの機能、即ち
多段操作シーケンスにおける1つの機能を開始するため
に使用することができる。弁131.1乃至131.1
2の動作は、このような指令信号とは独立的にパルス幅
変調により制御される。弁V1乃至V12の動作、およ
び弁129、142の動作は、このような指令信号とは
独立している。このような指令信号は、ある多段処理シ
ーケンスに対して生成される予め定めた組みの定義即ち
変数に従ってセットアップされる。あり得るこのような
事象の事例は下記のものを含む。即ち、 (1)ステーション141の供給用貯溜部116は、関連
する弁131による圧送が開始する前に、貯溜部116
からステーション・ブロック112を経て圧送されるべ
き予め定めた量の液体を保有しなければならない。
【0309】(2)供給用貯溜部116は、関連する弁1
31によるある圧送動作が停止する前に、前の処理液が
空にされねばならない。
【0310】(3)もし温度が臨界プロセス変数であるな
らば、ステーション・ブロック112または供給用貯溜
部116のいずれか一方、あるいはその双方の設定温度
には、関連する弁131によるある圧送動作が開始する
前に達していなければならない。
【0311】処理のパラメータとは別に、種々の装置条
件即ち状態が各ステーション141における処理の開始
または継続に対する制約として選定することができる。
このような事象即ち状況の事例は下記のものを含む。即
ち、 (1)貯溜部R1乃至R11の各々から弁129に対する
導管C1乃至C11が抽気されたか? (2)ブロック112のチャンバ46は閉じられたか?
(即ち、信号の切換えにより示される如く処理中のスラ
イドは所定位置にあるか?) 図示の目的のため、このような事象、条件あるいは状態
に関する指令信号が生成されてデマルチプレクサIIへ
入力される。復号後、この信号はチャンネルA7から受
取った入力と共に個々のNORゲートにおいて入力とし
て受取られる。
【0312】通常の個々のNORゲートの動作におい
て、その内部スイッチは常に閉じられる。このようなス
イッチが共に各入力線における適当な入力信号により開
かれる時、出力が存在する。この出力は、ラッチ・デバ
イスを作動させるためのラッチ信号として使用すること
ができるチップ可能化パルスを構成する。このラッチ・
デバイスからの出力信号は、ステーションの作動指令を
生じるために使用することができる。
【0313】適当なデータ・ラッチ・デバイスは、種々
の商業的ソースからチップの形態で市販される。1つの
入力バスと、1つの出力バスと、少なくとも1つの可能
化入力線を持つ形式のデータ・ラッチ・デバイスを使用
することが現在便利であり選好される。図示の目的か
ら、ラッチ当たり唯1つの可能化線が用いられる。もし
ラッチ信号が可能化線より入力されるならば、このラッ
チに格納されたものは全て出力バス上に送出される。例
えば、入力された可能化信号パルスがローである時は、
ラッチは入力バス上の信号を無視して、既に出力バスに
出力されたものを全て出力し続ける。一方、ラッチ信号
が可能化線より入力されるならば、このラッチは入力バ
スにあるもの全てをとり、実際にはこれを記憶し、直ち
に信号バスにあるものを出力する。例えば、入力可能化
信号パルスがハイである時、ラッチはこの入力バス信号
をとり、これを出力バス線上に置く。この時、各データ
・ラッチは1つの指令機能を行うように働くディジタル
出力を有する。
【0314】制御システム276においては、貯溜部R
1乃至R11の1つからあるステーション141の供給
用貯溜部116への液体の転送が完了した後、また多重
ポート弁129および141が例えば装置140の先に
述べた作動ステップ・シーケンスにおける如くこのステ
ーションの特定の供給導管131から外れるように切換
えられた後(温度調整が行われない時)、前記ステーシ
ョンの弁131がその圧送作動モードに作動される。
【0315】貯溜部R1乃至R11から1つの供給用貯
溜部116への液体転送動作の完了と同時に、2進指令
信号が弁V1乃至V12の付勢された関連する1つの弁
に対してデマルチプレクサIへポートCにより出力し
て、この1つの弁と関連するリード・リレーおよびソレ
ノイドの消勢を生じる。
【0316】弁131による貯溜部116のポンプ停止
の完了と同時に、コンピュータ・ソフトウエアは、(望
ましくは、経過時間に基いて)弁131に対して作動の
停止を指令する。一旦弁131の作動が開始されると、
コンピュータにおけるラッチ・デバイスは0乃至5ボル
トのアナログ出力電圧を予め定めた値に維持し、パルス
・ジェネレータが連続的に作動し、これにより両信号が
電圧コンパレータにおいて連続的に共働して弁131を
「オン」の作動モードに維持する出力信号を生じる。ア
ナログ出力電圧が停止すると、弁131の動作は停止す
る。
【0317】当業者には理解されように、弁131が略
々ゼロのアナログ出力電圧で作動を開始しないことを保
証するため、作動可能範囲がゼロ・ボルトより僅かに低
い値、例えば約0.005ボルトから約4.995ボル
トから始まるようにシステムを調整することが望まし
い。
【0318】切換え弁129、142の各々には、作動
する時、その回転弁のコア部材を1つの流体流の完全な
弁経路から次に続くこのような完全な弁経路へ段階的に
切換える(前進させる)。当業者は理解されるように、
このような各経路は、1つのコア・ポートおよび経路か
ら複数の弁内部の経路の1つへ弁体およびコア内部で延
長し、特定の弁体ポートで終了する。
【0319】関連するソレノイドの逓増ステップ形式の
運動を用いて回転弁コアの予め定めた各経路位置への段
階的に回転する連続的な前進を生じるため、下記の構成
が用いられる。即ち、8ビットのディジタル出力および
8つの出力チャンネルを持つことが望ましい制御コンピ
ュータのポートAは、その3つのチャンネルにおいてデ
ィジタル信号を出力し、これは、プルアップ抵抗を通っ
た後、ソレノイドの付勢および弁129、142のソレ
ノイド前進の切換えのため使用される。図26におい
て、これらのチャンネルはチャンネル(または、回路)
A0、A1およびA2として識別される。
【0320】さもなければ、制御システム276が切換
え弁のロータがどの位置にあるかを識別する方法がない
ため、弁129、142の各々に対する基準即ち「ホー
ム」位置が設けられる。これにより、切換え弁129、
142の各々は、ソレノイドと関連する回転スイッチを
有し、このソレノイドは1対の対向した同軸状に配置さ
れるこれから延長するスタブ軸が設けられる。この軸の
前方部は弁ロータを回転させるため使用され、この軸の
後部はスイッチを回転させるため用いられる。1本の電
線がスイッチの中心と接続され、別のこのような線が1
2の切換え位置接点の1つに接続され、このスイッチが
このような#1位置にある時、これらの線間に短絡が生
じるようにする。このため、パルス回路へ供給される検
出信号として容易に検出できかつ使用可能である各弁に
おける「ホーム」位置が識別される。
【0321】このような切換え弁のソレノイドが制御コ
ンピュータによりポートAを介して出されるディジタル
指令パルスに応答して段階作動される前であるが、状況
に応じて前の切換え弁の設定後あるいは始動時に、この
弁は回路A2を介してそのソレノイドを13回歩進させ
る信号を受取る。このため、この弁の回転コアは、その
最初の位置の如何に拘わらず、ホーム位置に達するまで
歩進される。弁がホーム位置になると、(先に述べたよ
うに)従来の2作用ポート、1出力ポートのNANDゲ
ートの1つの入力ポートへ送られる出力信号を生成す
る。NANDゲートの第2の入力ポートは、ポートA
(本例では、例えばチャンネルA2)の1つの出力回路
から切換え弁のホーム位置を識別する入力信号が送られ
る。両方の入力信号が関連する切換え弁がそのホーム位
置即ち#1位置にある時にのみ生じる論理レベル1であ
る条件を除いて、全ての入力状態に対して、論理レベル
1がNANDゲートから特徴的に出力される。実際に、
ホーム位置の弁からのフィードバック信号がNANDゲ
ートを閉路位置へ切換え、この位置ではNANDゲート
を通らないためA2線にある他のパルスは何の結果も生
じない。
【0322】このため、例えば、パルスが切換え弁12
9に対してチャンネルA1に沿って送られる時、この弁
のソレノイドはこれが「ホーム」位置になるまで歩進
し、次いで歩進を停止する。例えば、A1線が交互にハ
イとローに切換えられ、A2線がハイである時、信号が
弁129から戻らない時は、この弁のソレノイドは連続
的に歩進させられる。しかし、A2線がハイであり、弁
129が「ホーム」位置に達する時、周辺回路はこれ以
上のパルス指令の動作を無視する。
【0323】次に、例えば、指令ディジタル信号が線A
1から切換え弁129へ入力され、これが弁のソレノイ
ドをそのホーム位置から歩進させ、これにより弁のロー
タを連続する流体の移動のためその所要の位置へ移動さ
せる。このため、NANDゲートからの出力線は入力線
として2入力、1出力タイプの後続の従来のANDゲー
トへ送られる。このANDゲートの第2の入力線は線A
1を受取る。実際に、両入力が論理レベル1である時の
み、このANDゲートからの出力信号があり得る。この
ため、例えば、必要に応じて所要のパルス切換え指令信
号が弁129へ進めるように、NANDゲートおよび線
A1からのハイの信号がANDゲートを通る信号を結果
として生じ得る。図26に示されるように、NANDゲ
ートおよびANDゲートのこのような別の組合わせが各
切換え弁に対して設けられる。
【0324】(A1線またはA2線からの如何に拘わら
ず)ANDゲートからの出力として送られるパルス信号
は各切換え弁129、142と関連する24ボルトのソ
レノイドを作動させるのには適さないため、下記の構成
が本実施例において用いられる。即ち、ANDゲートか
らの出力信号が再トリガー不能な単安定マルチバイブレ
ータへ入力される。マルチバイブレータはディジタルで
はなくアナログ・デバイスであるが、これらは容易にパ
ルス・ジェネレータとして働くことができる。単安定マ
ルチバイブレータは、1つの安定状態と1つの不安定状
態を持つ。その安定状態で始動して、トリガー信号はこ
れをその不安定状態へ変換する。ある期間の後、回路は
その安定状態へ戻る。このため、出力は回路の遅延時間
と等しいパルス幅の形態を呈する。ここで生じた各パル
ス幅は、弁のソレノイドの1ステップ前進を生じるのに
適する。別のパルスを生じるためには更に別のトリガー
信号を、、ということが必要である。この故に、このよ
うなデバイスは再トリガー不能、即ちワンショット・マ
ルチバイブレータとして知られる。1つの切換え動作で
生じるパルスの総数は、「ホーム」位置を越えて要求さ
れる11の位置の1つへ弁を切換えるため必要なパルス
数に等しい(「ホーム」位置が所要の位置である場合に
は、パルスは生じない)。
【0325】このようなマルチバイブレータから出力さ
れるパルス信号が僅かに5ボルトに過ぎないため、これ
ら信号は24ボルトの弁ソレノイドを作動させるほど大
きくない。従って、本例においては、MOSFET(金
属酸化膜半導体電界効果トランジスタ)がこのようなマ
ルチバイブレータの5ボルト出力と24ボルトのソレノ
イド電流ソースとの間に介挿される。ここでは、MOS
FETは、MOSFETに流れるソレノイド電流がその
ベースに加えられる電圧により制御されるようにソリッ
ドステート・リレーとして働く。
【0326】各切換え弁は、マルチバイブレータとMO
SFETのこのような組合わせで提供される。両方のこ
のようなデバイスは適当な形態で市販されている。便宜
上、現在選好されることは、種々の供給者から商標「7
4LS221」で市販されるものの如き2つの再トリガ
ー不能な単安定マルチバイブレータを内蔵する単一チッ
プを使用することである。種々の適当なMOSFETが
市販されている。
【0327】当業者は、他の構成も適することが理解さ
れよう。例えば、24ボルトのソリッドステートを持つ
12位置の回転弁を選択することは、例えば、弁の機械
的トルクが充分であれば、適当な作動特性および性能特
性を持つどんな回転弁も使用可能であるため、比較的選
択が自由である。電圧の要件は、選択される特定の機械
的設計によって決定される。
【0328】このため、これまでの記述から判るよう
に、所要の特定位置を識別する情報を含むディジタル信
号を生じるようにコンピュータを使用することにより、
切換え弁129、142はそれぞれ作動される。ゲート
装置を用いて、このようなディジタル信号を受取りこれ
を予め選定したスイッチのホーム位置に基いて通す。再
トリガー不能な単安定マルチバイブレータは、このよう
に通されたディジタル信号を受取り、これをソレノイド
の歩進動作のため適当な持続時間の出力電圧パルスに変
換する。適当な回路装置が、このようなマルチバイブレ
ータ出力を各切換え弁のソレノイドと機能的に相互に接
続する。
【0329】本発明の制御システムは、各ブロック部材
112および各ステーション・モジュール141の供給
用貯溜部116の各々の温度をそれぞれ適当に予め定め
た値即ち設定点に維持するための装置を含む。
【0330】従来および現在の望ましい温度調整装置
は、先に述べたように、流入温度が周囲値である冷媒液
体をブロック部材112および種々のステーション・モ
ジュール141.1乃至141.12の各々に設けられ
た通路を通るように循環させることである。同時に、種
々のブロック部材112および供給用貯溜部116の各
々における各電気加熱要素は、これらの各構成要素を所
要の設定点まで加熱する。循環する冷媒は、連続する処
理シーケンスなどに対して上昇温度を迅速に降下あるい
は上昇させることを可能にする。
【0331】ブロック112および供給用貯溜部116
の各々は、温度センサ、および商標「CN2012」で
Omega社から市販される形式の温度コントローラの
如き従来の温度コントローラとを設けることができる。
この温度コントローラは、電気加熱要素へ送られる電流
量を調整する制御ループを含む。現在選好されること
は、直列接続された個々の加熱要素の付勢のため約11
0ボルトの交流電圧を有する交流電源を使用することで
ある。このように供給される電流量は、設定温度を達成
するため必要な量と対応している。
【0332】各温度コントローラの温度設定点は、それ
自体、制御コンピュータにより生成され各温度コントロ
ーラへ送られるディジタル制御信号によって、本発明に
従って設定(調整)される。この結果を制御システム2
76を用いて生じるためには、前述の如く、制御を行い
装置の切換えを行うために使用される同じ制御コンピュ
ータにおける少なくとも1つの直列ポートを使用するこ
とが望ましい。
【0333】このため、図26の制御システム276に
おいては、1つのステーション141に対するこのよう
な直列ポートおよび温度コントローラ対が、例示のため
仮想線(点線)で示される。装置149の全てのステー
ション141の種々の温度コントローラは、1つの直列
ポートと接続する共通バス線と並列に一緒に接続されて
いる。それぞれ予め適当な識別番号が割当てられた個々
の温度コントローラにおけるディップ・スイッチは、設
定点の調整が行われるように個々の温度コントローラを
認識する。
【0334】コンピュータに基く制御システム286の
別の実施例が図27に示される。制御システム286
は、制御システム276と関連する諸特質および特徴を
含んでおり、従って対応する構成要素は制御システム2
86において便利なように同じ番号で識別される。
【0335】並列の8ビット・ポートCおよびAに加え
て、制御システム286は、そのディジタル出力信号が
温度制御のためコード化される8ビットの並列ポートB
を使用する。ポートB、CおよびAは、RS232タイ
プのものでよい。ポートBからの信号は、個々のステー
ション141に内蔵される個々の制御ボード187へ送
られる前に、3300Ωのプルアップ抵抗に、またバス
・ドライバに直列に送られる。簡単にするため、図27
には唯1つのボード187が示される。
【0336】図27に示される実施例における各制御ボ
ード187は、288および289として示される2つ
のラッチを内蔵し、その動作は先に述べた如きものであ
り、また構造は制御システム276に内蔵されたラッチ
・デバイスと類似のものでよい。このようなラッチは、
例えば74LS373タイプでよい。
【0337】ラッチ288からの出力はディジタル/ア
ナログ・コンバータへ送られ、またこのコンバータから
の出力はステーション141のブロック部材112およ
び供給用貯溜部116と関連する温度制御デバイスの温
度設定点の調整のための出力信号を生じる温度制御回路
へ送られる。ラッチ、ディジタル/アナログ・コンバー
タおよび温度制御回路の別のこのような組合わせ(図2
7には示さない)を、他のステーション温度制御装置の
ための制御ボード187において使用することができ
る。従来の直列1200ボーのデータなどを、ポートB
からステーション141の温度コントローラへ送出する
ことができ、また各制御ボード187は、これに送られ
るものと認識するデータを復号してこれに応答して設定
点を調整する。並列ポートBからデータ温度制御に関し
てディジタル信号を、温度コントローラにより使用可能
なアナログ出力信号へ変換するため1つのステーション
・チップを使用することで、ディジタル信号を直接、
(本文で先に述べたように)それぞれ設定点調整のため
このような入力を直接用いられる個々の温度コントロー
ラへ入力するため直列ポートを使用することよりも構造
コストの節減を可能にする。
【0338】回転切換え弁127、142の制御のため
使用されないポートAと関連する2進回路は、下記の如
き色々な別の制御目的のため使用することができる。例
えば、 (a)ステーション・ブロック37に指令して、その関
連するスライド保持装置を開閉すること (b)ブロック37に指令して、その関連するスライド
保持装置の作動によりそのチャンバ46の容積を1つの
大きさから第2のより小さな大きさへ、またその反対に
変更すること (c)全てのステーションを不動作状態に、また弁14
2を特定の状態に維持する間、全ての導管C1乃至C1
1の抽気の実行を指令すること。
【0339】このような制御指令は、個々のステーショ
ン141がそれ自体の個々の制御ボード287が設けら
れる制御システム286により容易に行われる。ボード
287におけるラッチ回路289は、さきに例示した如
き指令の実行において使用される。各ステーションのラ
ッチ回路は、有効に相互にある並列関係にすることがで
きる。例えば、全てのステーションをポートBおよびポ
ートAの各々の関連する出力回路と相互に接続するため
バスを使用することができる。
【0340】例示として、再循環貯溜部237は、気体
弁272を制御するため1つのラッチ回路を、また弁2
44を制御するため別のラッチ回路を使用することによ
り作動させることができる。
【0341】ある作動条件下では、各ステーションにお
けるパルス幅変調弁131を例えば上記の如く装置11
1または140において先に述べた如く作動させて、ス
テーション・ブロック112に流入される処理液を流量
において変動するのを観察することができる。1つあり
得る原因を、熱可塑性ポリマーからなる導管と本質的に
関連する導管の可撓性特性に及ぼされる気体圧力の膨張
および圧縮作用として理論化される(理論により拘束す
る意図はない)。ステーションのニードル弁139を導
管114内でブロック112と密接するように配置する
ことで、このような変動を軽減するのに役立つ。
【0342】しかし、このような変動を軽減するための
現在望ましいシステムは、各ステーション141に図3
0に示される如き制御ループ301を装備する。制御ル
ープ301は、ソリッドステート・シリコン圧力センサ
302を用いて供給用貯溜部116に有効に加えられる
瞬間的な(または、管路上の)加圧気体の圧力を検出す
る。適当なシリコン圧力センサは市販される。このよう
なセンサは、アナログ信号出力を持ち、ホィートストー
ン・ブリッジに対してアナログ的に作動する。
【0343】ループ301の電気的/電子的な動作はか
きの如くである。即ち、センサ302からの電気信号出
力は検出された圧力と直線的に関連し、直接圧力と相関
する。センサ302からのミリボルト出力は、ソリッド
ステート差動増幅器303において約100回程度増幅
されてアナログ信号と比較し得る電圧レベル信号を生じ
る。増幅器303からのアナログ信号出力は電圧コンパ
レータ306に入力され、このコンバータはまた同時
に、あるステーション141の特定の弁131(図30
には完全には示されない)に対する制御コンピュータ
(図30には示されない)により出力される制御コンピ
ュータが生じる0乃至5ボルトのアナログ信号304を
受取る。このアナログ信号304は、弁131に対して
望ましい圧送量と比例する。この電圧コンパレータ30
6からの出力アナログ信号は、次に、ワンショット・マ
ルチバイブレータ307へ入力され、これは適当に接続
されるいわゆる555タイマーでよい。このようなマル
チバイブレータ307からの出力は、その幅が弁131
のソレノイド311を作動させるに適するパルスの形態
である。このようなパルス幅は、回路遅延時間に等し
い。更に別のトリガー信号が、マルチバイブレータ30
7からの別のパルスなどを次々に生成するため必要であ
る。マルチバイブレータ307からの出力パルスの周波
数は、0〜5ボルトのアナログ電圧と、電圧コンパレー
タ306へ送られる増幅された圧力センサ信号との間の
相互作用により決定される。この出力パルス周波数は、
一定圧力を圧力センサに保持するため必要な弁131に
対する圧送量を生じるため必要な値になるように実際に
回路により選定される。所要の圧力は、0乃至5ボルト
のアナログ信号のレベルにより設定され、これが直接的
な圧力変換を結果として生じる。
【0344】マルチバイブレータ307からのパルス出
力は、適当なバイアス抵抗308を介して、マルチバイ
ブレータ307と弁131のソレノイド311との間に
インターフェースするトランジスタ309へ送られる。
特に、マルチバイブレータ307からの出力は、(マル
チバイブレータ307からの出力の接地を避けるため)
適当な抵抗308を介してトランジスタ309のベース
へ送られ、トランジスタ309のコレクタはソレノイド
311に取付けられている。トランジスタ309のエミ
ッタは接地されている。ソレノイド311の一端部に
は、12ボルトの如きソレノイド付勢電圧が加えられる
が、その他端部はコレクタと接続されている。実際には
このようにゼロ・ボルトがトランジスタのベースに加え
られるため、その間には導通がなく、ソレノイドは12
ボルトで有効にフローティング状態となる。トランジス
タのベースがマルチバイブレータ307、コレクタおよ
びエミッタからのパルスを受取ると、コレクタが有効に
一体となり、ソレノイド311はその結果作動状態とな
る。
【0345】このため、例えば、マルチバイブレータ3
07からの約5ボルトの出力パルスは、12ボルトのソ
レノイド311を駆動してこのソレノイドのパルス幅変
調を行うことができ、弁131を通る圧縮気体の所要の
変更自在に制御可能な処理量を達成する。弁131は、
実際に、0乃至5ボルトのアナログ制御入力信号(先に
述べた)の選択されたものとの関連により、貯溜部11
6に指定圧力を維持するに充分な速度でオン/オフ切換
えされる。現在選好されることは、約0.28乃至0.
70Kg/cm2(4乃至10psi)の範囲、望まし
くは約0.35乃至0.53Kg/cm2(5乃至7.
5psi)の範囲の圧縮気体圧力を使用することであ
る。圧力センサ302は、約0乃至1.05Kg/cm
2(0乃至約15psi)の範囲内の応答特性を持つこ
とができる。
【0346】ループ301における機械的構成は下記の
如くである。即ち、加圧された供給気体導管132内の
貯溜部116と弁131間では、気体容積のタンク31
2と流量制御弁313が接続され、タンク312は貯溜
部116と隣接し、弁313はタンク312と隣接して
いる。圧力センサ302は圧力貯溜部116を監視する
ことが望ましいが、現在選好されることは、圧力センサ
302により導管114または貯溜部116のいずれか
の気体圧力を監視することである。現在選好される作動
モードでは、センサ302は相互に連結する検出導管3
14を経て貯溜部116と機能的に関連している。
【0347】気体タンク312は、導管132内の気体
圧力の変動に対してある平滑化作用を及ぼし、弁131
と供給用貯溜部116との間の気体貯蔵チャンバとして
働く。特性としては、弁313およびタンク312の組
合わせは、タンク312からの圧縮気体を充填より早く
排出させる。
【0348】この目的に適するタンクは、種々の供給元
から市販されている。貯溜部116の容積とタンク31
2の容積との間には関係のある必要はないが、必要に応
じて、より大きいか小さい比率でも使用できるが、約
5:1乃至約20:1の範囲内にあるタンク312に対
する貯溜部116の容積比を用いることが現在の選好で
ある。タンク312は、より大きいか小さい容積でも使
用できるが、約10乃至約50cm3の範囲内の容積を持
つことができる。
【0349】流量制御弁313は、方向Aにおける気体
の流れに対して小さな抵抗を供するが、導管132は反
対方向B(図30に示される如き)の気体の流れに調整
可能に変更し得る抵抗を供する。弁131は、オン即ち
作動状態にない時大気と通気し、また気体タンク312
は充填時より早く空になるため、流量制御弁313は、
作動サイクルの対大気通気部分を絞ることにより、貯溜
部116への加圧気体の流入における大気変動を平滑化
するように働く。
【0350】特に制御ループ301が使用される時は、
弁139をその導管114内の位置より取外して、この
弁139をステーション・ブロック112に隣接して
(場所は、図20における装置111に仮想ブロック1
14?で示される)導管134内に挿入することがはる
かに望ましい。このような別の場所は、圧力制御を改善
することができる。このため、例えば、供給用貯溜部1
16内の1mlの如き処理液充填分が弁131により導
管114を介してブロック112内へ圧送される時、こ
のような圧送の終り付近で、供給用貯溜部116におけ
る処理液の「末端(heel)」が比較的小さい時、こ
れに対してこのような貯溜部116の内部から加わる圧
縮気体圧力は、前記「末端の」残余が速いかつ異常な速
度で充填される「遅れ(slugging)」効果を生
じ得る。ニードル弁137では圧縮気体流が比較的迅速
に生じ、この弁137を流れる液体流は比較的遅くな
る。その結果、ブロック112におけるブロック37の
チャンバ46内で処理される材料(スライド面上のコー
ティングの如き)とその上を流れる処理液との間の完全
な所要の表面処理即ち接触度は達成されないことにな
る。例えば、多段処理シーケンスにおける洗浄サイクル
即ちステップの場合は、所要の完全な洗浄は行われな
い。先に述べたように弁139の配置を変えることによ
り、チャンバ46が最初に気体充填される時の如きブロ
ック112のチャンバ46の満足できるものと考えられ
るより迅速な初期充填が生じる。また、供給用貯溜部1
16の圧送終期における上記の終端の遅れ効果は回避さ
れ、これは望ましいことである。
【0351】特に制御ループ301が使用される時、ニ
ードル弁137乃至137.12は、その関連する供給
導管133.1乃至133.12から除去される。
【0352】このような制御システムを実現するため
に、ポートA、BおよびCの各々で要求される出力、ア
ナログ電圧レベル、およびもし使用される場合は公共ポ
ートのコンピュータ生成のため、基本的なソフトウエア
・コードが使用される。このようなコードは、ボード固
有のものであり、その内部の回路によって決定される。
このため、市販される構成要素は、このように個々のコ
ードと関連しており、従って一般化は不可能である。こ
のようなボード、コードおよびコンピュータのインター
フェースに慣れた当業者は、このようなコードの使用お
よび作動は理解しよう。
【0353】(コンピュータ制御:監視プログラム)実
際に、個々のステーションの可変出力弁装置131、開
閉可能な加圧弁装置V1乃至V12の各々、および多重
ポート切換え弁装置127、142の各々を作動させる
上記の装置を用いて111、140または211の如き
装置の動作を構成して制御するために、監視用のコンピ
ュータ制御プログラムが使用される。
【0354】基本的コードを操作し、本発明の装置のプ
ログラムされた動作を達成する際に使用される例示的な
監視用のコンピュータ制御プログラムが、図26、図2
7、図28および図29に論理図で示される。
【0355】図28〜図32において、制御システム2
76または286を用いる装置140の如き本発明の装
置を作動させるのに適する例示の監視用コンピュータ・
プログラム280の一実施例が示される。プログラム・
ルーチンに従う前に全ての識別子および定数が予め定め
た条件および値に設定されることを保証するため、この
プログラムは、始動時に自動的に初期化されることが望
ましい。次に、ラインは指令ファイルから逐次読出され
て実行される。システム・パラメータは、オペレータに
より最初の判定点291(図29参照)において入力さ
れる。このようなパラメータは、各処理ステップにおけ
る各ステーション141のステーション・ブロック11
2および供給用貯溜部116の温度、あるステップにお
いて各ステーション・ブロック112に送られる各処理
液の量、各ステーション・ブロックに流れる各処理液の
圧送(流動)速度、システムが休止モードなどに入る時
などの温度の段階的変更のため各ステーションにおける
液体プローブ組成の手動添加および取外しの実行の如き
目的のための時間的遅延を含み得る。
【0356】オペレータが実行するため監視制御プログ
ラムをセットアップするためオペレータにより選択され
入力されねばならない潜在的な多数の個々の運転パラメ
ータのゆえに、プログラム280などにおいては、ある
ステップ・シーケンスを自動的に起生させ、これにより
オペレータに対する指令を簡素化することが望ましい。
例えば、1つの処理ステップにおいてあるステーション
で使用される処理液の全量が供給用貯溜部116の容量
を越える時、監視プログラムは、予め定めた時点である
セルに対する弁131による供給用貯溜部116の圧送
を遮断し、供給用貯溜部116を再充填したその後弁1
31の作動により圧送が再開する1つの処理ステップの
間、オペレータが選定した全量を受入れた後進行する。
このような自動的な作動サイクルは、ある処理液のオペ
レータ指定量が特定の供給用貯溜部116から特定のセ
ルのブロック112へ送られるまで反復される。
【0357】別の例では、ある供給用貯溜部R1乃至R
11からのある処理液の正確な量を転送する理由のた
め、ある順次の多段処理が開始される前、および(また
は)主要な運転停止(導管が排出できる)後、導管C1
乃至C11の全てを抽気することが非常に望ましい。
【0358】このため、システム・パラメータが正しく
第1の判定点191で入力された後、コンピュータは次
の判定点292へ進む。ここで、オペレータの検査およ
び判定のため観察、コメントなど(指令ではない)が表
示される。このような注記は、オペレータによって無視
あるいは応答することができる。
【0359】次に、判定点293に達する。もし全ての
用意ができておれば、オペレータは点293において図
30に示される如き抽気ルーチンを開始し、その過程に
おいてこのルーチンは導管C1乃至C11の各々に対し
て反復される。図29において、文字「i」は標識数お
よびカウンタとして使用され、「i」は1乃至12のど
んな値でもよい。弁142は抽気においては使用されな
い。排気弁124が開かれ、弁129は反復動作に置か
れる。もし弁144が用いられなければ、弁129が試
料ループにおいて使用される如きマスター供給位置へ切
換えられる。圧縮気体が弁V1乃至V12に入ると、こ
の弁は試料ループから排気へ圧送する。抽気が完了する
までは、導管の気体ポケットにより生じる液体転送の異
常を避けるため、液体はステーションの貯溜部116へ
流れてはならないが、これは本発明の装置の望ましい使
用である。抽気ルーチンは、完了するまではループで実
行し、抽気弁が閉路された後プログラムは読出し指令部
分の初めの位置A(プログラムの開始点)へ戻る。この
プログラムは、ダディオ・ボードを初期化した後実行
(進行)する。プログラムは、行の読出しを行うようセ
ットされ、次にこの行における指令を実行する。介入記
憶域は使用されない。
【0360】抽気ルーチンの後、停止または進行の動作
が次の判定点294で提示される。全ての用意が完了し
ておれば、多段ルーチンのシーケンスが、指令「ステッ
プ・ルーチン実行」により示される如く判定点295で
開始される。
【0361】構文エラーが生じるならば、プログラム
は、図示の如くトラックから外れて次の行から開始す
る。
【0362】図32において、各セル毎に行われるステ
ップ・シーケンスが示される。このシーケンスはプロセ
スを更新する。シーケンスは、次のセルに進む前の時点
で各セル毎に実行される。ここで、例示および典型例と
して、簡単なセル操作のための指令言語が示される。装
置140において存在する如き多重セル状態であ、この
指令言語は異なり、1枚の紙の図では示すことが難し
い。多重セル・プログラムに対する指令言語は多重タス
キングを含む。
【0363】「より多くの溶液を圧送」が要求される
と、プログラムは充填ステップを網羅すると見做すこと
ができる図32の右側に示した列から出る。液体を貯溜
部116からブロック112へ移動する弁131に対す
る圧送サイクルは、ここでは言語「正しい流量までPW
M弁を回す」により明瞭に示される。
【0364】本プログラムでは、オペレータは作動パラ
メータを指令ファイルへセットする。読出しは累積す
る。オペレータは、自分の使用のあため特定の予め定め
たプロトコルを取上げて自分の選択を指令ファイルへ入
れる。
【0365】(応用および方法論)本文に示す如く、本
発明はスライド面部の順次の多段処理のためのプロセス
を提供する。本プロセスは、スライド面部を1つのステ
ーションに1つのチャンバの壁部部材として配置し、次
いでこの面部を前記チャンバにおいて、このチャンバに
関して出入りする少なくとも2種の処理液と順次接触さ
せることを含む。
【0366】この順次の接触は、各流体をこのチャンバ
に向けて、これを流れ、これから出るように流すことに
より行うことができる。この流れは、望ましくは流路に
沿って前記チャンバ内に生じ、この流路は前記面部の全
ての面域の略々等しい処理を生じるように層状になろう
とする。現在選好されることは、前記スライド面部をそ
の片側からその反対側まで略々横切って延びる流路を使
用することである。このような流れにおいて、流体の流
速は調整されることが望ましい。
【0367】順次の接触はまた、この流体を前記チャン
バ内へ注入した後、望ましくはある接触期間の後にこの
注入流体をこのチャンバから取除くことの組合わせによ
り行うことができる。この接触期間中、このようなチャ
ンバの容積は、この接触期間前、あるいは更にこの接触
期間後でさえチャンバ容積に比して減少することがで
き、かつそれが望ましい。
【0368】使用される流体はそれぞれ(望ましくは)
液体、または気体でよい。
【0369】このような接触中、前記チャンバの温度は
調整されることが望ましい。前記接触以前のこの処理液
はそれぞれ温度調整されることが望ましい。
【0370】処理液がこのように注入され除去される
時、除去は注射器などにより吸引するか、もしくは洗浄
流体など(液体が望ましい)を前記チャンバに流すこと
により行うことができる。もしこのチャンバが接触期間
中容積が減少したならば、チャンバの容積はこのような
流れに対して拡大されることが望ましい。
【0371】現在選好される1つ種類の順次処理では、
少なくとも2つのこのような流体がそれぞれ順次チャン
バ内に流され、次いでこの流体(液体であることが望ま
しい)は前記チャンバへ注入され、この接触期間の終了
後に除去され、次いで少なくとも2種の流体(液体であ
ることが望ましい)がそれぞれこのチャンバ内に流され
る。
【0372】本発明により提供される使用の関連する装
置および方法論は、多くの異なる種類の逐次多段処理に
対して使用することができる。試料材料が面に載置され
たスライドの場合には、このスライド面は、本文に示し
たように温度、流量などの制御された条件を維持しなが
ら、選定されたスライド面部に隣接する個々のスライド
処理ステーションに形成された小さなチャンバ内に流さ
れる(循環される)選定された流体と順次自動的に接触
させられる。
【0373】例えば、スライド面に固定される相補型核
酸ターゲットに対する核酸プローブの選択的な雑種形成
を実施することができる。このため、選定されたスライ
ド面部上に従来の方法で調製されたこのようなターゲッ
トを含むコーティングを載置する調製済みスライドが、
処理ステーション・ブロック内の処理チャンバに密閉状
に配置される。このスライドとブロック間に画成される
出発チャンバの容積は、より大きいか小さいチャンバ容
積も使用できるが、約200ないし500μlの範囲内
にあることが望ましい。このチャンバは、温度制御装置
と関連することが望ましい。処理液の予め定めた順序で
ステーションの処理チャンバに関して出入りするように
移動される。装置140の場合には、これらの流体は、
説明するように処理チャンバ112に流入する前に、最
初にステーション供給用貯溜部116を流過する。制御
された条件下の予め定めた処理ステップ・シーケンスは
このように実施される。
【0374】このようなステップの少なくとも1つは、
スライド面の液体プローブを含む組成との接触、このス
テップの別のステップであるプローブ/ターゲット・シ
ステムの培養、および更に別のステップである残留プロ
ーブを分離するため結果として得るスライド面の洗浄を
含み得る。
【0375】1つの現在選好される雑種形成処理モード
においては、ステップ・シーケンスは下記の如くであ
る。即ち、 (a)スライド面の液体プローブを含む組成の流れとの
接触が終了する前に、約100μlよりは多くなく約1
0μlよりは少なくないことが望ましいある量の液体プ
ローブを含む組成がチャンバ内に導入される。
【0376】(b)チャンバの容積は、このように注入
される前記プローブ含有組成の体積と略々等しい値まで
減少させられる。
【0377】(c)このように充填され、このように縮
少されたチャンバは、プローブと核酸ターゲットとの間
に雑種形成を利得ための時間および温度で培養条件に置
かれる。
【0378】(d)その後、このチャンバの容積は、約
200ないし約500μlの範囲内にある大きさまで増
大される。
【0379】(e)次いで、このようにプローブ処理さ
れたスライド面を結果として得るように、少なくとも1
つの予め定めた洗浄液がこのチャンバに流される。
【0380】例えば、1つの多段処理シーケンスがその
予め定めた時点で遮断即ち中断され、この中断の間、ス
テーション・チャンバが、少量の液体プローブを含む組
成(特性的には水溶液)をステーションの供給用貯溜部
へ初めに充填することなく、このプローブ含有組成が手
動あるいは自動的に直接充填される。このチャンバを手
動で中断充填するための装置および方法は、先に本文に
述べたように使用することができる。このように充填さ
れたプローブ含有組成の量は、典型的にはステーション
の供給用貯溜部からチャンバを経て順次移動される処理
液のどれかの量の一部である。例えば、この量は、約1
00μl乃至約10μlの範囲内にあり得、現在選好さ
れるのは約10乃至30μlの範囲内の量を使用するこ
とである。このような直接的な充填の直後に、チャンバ
の容積は使用されるプローブ含有組成の容量と対応する
容積まで縮小されることが望ましい。
【0381】コーティングされたスライドとステーショ
ン36の底壁部のチャンバ46との対向する各面が一つ
になると、流入したプローブ含有組成がその間に圧縮さ
れ、チャンバ内のコーティングされたスライド面部上に
拡散される。次いで、培養期間の後、チャンバは、この
ように得られる処理されたスライド面部が更なる逐次多
段処理を受け得るようにより大きな容積に拡大すること
ができる。この更なる処理は、典型的には残留プローブ
を除去するための洗浄を含む。この操作の間、特にプロ
ーブ接触を含むステップの間、処理チャンバ(および関
連するスライド)は慎重に制御された温度維持措置を受
けることが望ましい。
【0382】本発明の装置および方法は、複数のスライ
ド面の逐次対向する処理を同時に実施することを可能に
する。このような各スライド面は、1つのチャンバが処
理を受けるスライド面部に隣接して設けられる別個の処
理ステーションに置かれる。複数の異なるスライドはそ
れぞれ同時に同じ逐次多段処理シーケンスを受けること
ができる。あるいはまた、複数の異なるスライドは、そ
れぞれ異なる逐次多段処理シーケンスを受けることがで
きる。
【0383】雑種形成、免疫染色などのため本発明によ
り提供される如き装置および方法を使用する際、出発ス
ライドおよびスライド載置試料の調製のための従来技術
の手法を用いることができる。また、従来技術の処理液
を使用することができる。従来技術の処理ステップおよ
び条件の使用が可能であるが、本発明は必要に応じてこ
れらを変更したものを使用することを可能にする。この
ような手法の事例については、先に簡単に言及した。本
装置および方法を操作し実施する際にこのような従来技
術手法をこのように使用できることは、本発明とともに
使用される新しい特殊化された手法を開発する必要なら
びにコストを避ける故に有利である。
【0384】以下に述べる雑種形成の実施例は、本発明
の利用を教示し例示するものである。
【0385】実施例 本発明は更に、下記の事例により更に例示され更によく
理解されよう。
【0386】(出発材料)幅が25mm、長さが76mm、
厚さが1mmの従来のガラス・スライドは、それぞれその
片面上に核酸ターゲットとして人間の白血球を含む組成
でコーティングされる。このコーティング組成は、厚さ
が約25ミクロン(0.001インチ)で表面積が約4
00mm2の乾燥した均一な被覆層である。このコーティ
ングは、D.Pinkel、J.Landegent、
C.Collins、J.Fuscoe、R.Segr
aves、J.LucasおよびJ.Gray著「Fl
uorescene in situ hybridi
zation with human chromos
ome−specific Libraries:De
tectiion of trisomy 21 an
d translocationsof chromo
some 4」(Proc.Natl.Acad.Sc
i.Usa、第85巻、9138〜9142頁、198
8年刊)の教示を用いて調製される。この文献は、スラ
イドの調製および色々な個々の試薬に対する説明を提示
している。
【0387】鮭の精子DNAは、Sigma chem
ical社から乾燥形態で購入され、水中で溶解されて
10mg/mlの溶液を得る。
【0388】フォルムアミドは、米国コネチカット州0
6535、New HavenのInternatio
nal Biotechnologies社から購入さ
れる。
【0389】フルオレセイン・ストレプタビジン(fl
uorescein streptavidin)は、
2mg/mlの溶液としてVector Labs(米
国カルフォルニア州94010、Burlingam
e、RollinsRoad、1429番地)から購入
され、PNM緩衝液で希釈されてPNM中5μl/ml
のFITC−ストレプタビジンの最終的な溶液濃度を生
じる。20XSSCは、pHがHClで5.3に調整さ
れた3M NaClおよび0.3Mのクエン酸ナトリウ
ムとして調製される。
【0390】70%(v/v)のフォルムアミドおよび
2X SSCは、70mlの溶液を得るため14mLの
水に、49mlのフォルムアミドと7mLのpH5.3
の20X SSCを加えることにより調製される。
【0391】50%(v/v)のフォルムアミドおよび
2X SSCは、210mlの溶液を得るため84mL
の水に、105mLのフォルムアミドと21mLのpH
5.3の20X SSCを加えることにより調製され
る。
【0392】10リットルの1X PN緩衝液を調製す
るには、0.1Mのリン酸ナトリウムと0.1%(v/
v)のNP40(Calbiochemカタログ)が混
合されて、pHが約8.0乃至8.1である溶液を生じ
る。
【0393】PNM緩衝液あ、PN緩衝液を5%の脱脂
粉乳と0.02%(v/v)のアジ酸ナトリウムで補充
することにより調製される。
【0394】抗染色抗褪色溶液は、下記を添加すること
により調製される。即ち、 0.2ug/mLのNaCl 1mg/mlの−フェニレンジアミン・ジヒドロクロリ
ド 13.7mMのNaCl 0.27mMのKCl 1mMのKH2PO4、および# 90%(v/v)のグリセロール 溶液のpHは、0.5Mのカルボネート−バイカーボネ
ート緩衝液で8.0に調整される。
【0395】カルボネート−バイカーボネート緩衝液
は、水中に0.5MのNaHCO3を解き、pHをNa
OHで9に調整することにより調製される。
【0396】各プローブは、同じDNA配列を用いる。
このシーケンスは、本例では例えば人間の染色体番号8
の動粒領域と関連する特定アルファ・サテライト・シー
ケンスである特定のターゲットDNA配列と関連する。
このDNA配列は、従来技術で公知の浮遊密度遠心分離
手順(例えば、D.Pinkel等の文献(引用済み)
参照)を用いて予め純化される。1つのプローブは、こ
D.Pinkelシーケンスをバイオチナイレート(b
iotinylating)することにより調製され
る。第2のプローブは、このDNA配列をフルオロリン
酸塩処理(fluorophorinating)する
ことにより調製される。第3のプローブは、このDNA
配列をハプテンで結合することにより調製される。この
ようなプローブの調製は、例えば、D.Pinkel等
の文献(引用済み)により提示される如き従来技術の手
順を用いて行われる。このような各プローブは、10μ
lの液体当たり16ナノグラムのプローブを含む拡散水
中に作られる。このため、1つのチャンバ容積が約50
μlである本発明の教示により提供される如きチャンバ
を備えたステーション内に配置されるスライド上に載置
されたターゲットDNAを雑種形成する際に使用するた
め、このような各チャンバ(以下本文に述べる如き)
は、約50μlのこのような各プローブ組成で(注射器
などを用いて)充填される。このため、50μlのプロ
ーブ組成は、80ナノグラムのプローブを含む。
【0397】バイチナイレートされたプローブによる雑
種形成の後、プローブ/ターゲットの錯体は、雑種形成
手順の一部として色の発現目的のためFITC−ストレ
プタビジンと接触させられる。
【0398】蛍光団標識プローブによる雑種形成の後、
蛍光顕微鏡などによる雑種形成後の検査前に更に別の標
識発現処理は不要である。
【0399】ハプテン標識プローブによる雑種形成の
後、プローブ/ターゲット錯体は、抗体をハプテンと結
合するため一次抗体(水性組成中の)と接触させられ
る。結果として得る錯体は、次に二次抗体および酵素
(水性組成中の)の錯体と接触させられる。このような
錯体中の二次抗体は、一次抗体中のいわゆるFCフラグ
メントと特に結合し得る。結果として得る錯体は更に、
(水性組成中の)発色団含有基板と接触させられる。そ
の結果、以後の雑種形成後手順(必要に応じて、顕微鏡
的検査など)の使用により検出可能な発色体が解離され
る。
【0400】(雑種形成)事例1:処理チャンバ内のスライド載置ターゲットDN
Aの逐次多段雑種形成 ブロック191(図11)の如くであるが関連する供給
用貯溜部116のないスライド処理ステーション・ブロ
ック組立体を用いて、ブロック温度が調整され、処理液
が直接ブロックに流入されて流れ、スライドが所定位置
に保持された雑種形成を受ける雑種形成手順が実施され
る。プローブの導入および除去は、注射器で行われる。
図4A、図4Bおよび図4Cに示される如き平行四辺形
のスライド支持機構が使用される。
【0401】このようなステーション・ブロック組立体
を用いて、上記の如く調製されたスライドをコーティン
グを処理チャンバ46内に面するように配置して保持す
る。
【0402】500μlサイズの貯溜容器を用いる。即
ち、 (a)貯溜容器R1を、70%のフォルムアミドおよび
2X SSC溶液(上記)100mlで充填する。
【0403】(b)貯溜容器R2を500mlの70%
のエタノールで充填する。
【0404】(c)貯溜容器R3を、500mlの85
%のエタノールで充填する。
【0405】(d)貯溜容器R4を、500mlの10
0%のエタノールで充填する。
【0406】(e)貯溜容器R5を、500mlの50
%のフォルムアミドおよび2X SSC溶液(上記)で
充填する。
【0407】(f)貯溜容器R6を、500mlのPN
緩衝液(上記)で充填する。
【0408】(g)貯溜容器R7を、70mlのFIT
C−ストレプタビジン溶液(上記)で充填する。
【0409】加圧気体管路127を約41340パスカ
ル(ゲージ)(6psig)の空気で加圧する。この管
路127は、各貯溜部と直接接続され、この貯溜部は前
記ステーション・ブロックと直接接続される。上記のバ
イオチナイレートされたプローブ組成を使用し、これと
ともに使用されるスライド・チャンバの容積は約50μ
lである。
【0410】表Iに示される下記の多段処理シーケンス
が実施される。
【0411】ステップ15(表I参照)の完了後、製品
スライドが処理ステーションから取出される。約10μ
lの抗染色/抗褪色溶液がスライドの処理された表面域
上に塗布される。KONO抗染色/抗褪色溶液は上記の
如くである。その後、製品スライドの処理済み面域が、
ガラス・カバースリップで覆われ、蛍光顕微鏡の下で検
査される。
【0412】この顕微鏡検査は、通常の核型で予期され
る如き2つの番号8の染色体の存在を確認する2つの点
を明らかにする。従って、1つのステーションで行われ
る雑種形成手順が成功する。
【0413】また、使用されるステーション・ブロック
が雑種形成率を改善し、このため従来技術において達成
し得るよりも短い雑種形成時間を可能にする。
【0414】実施例2:自動的に行われる雑種形成 雑種形成を自動的に行う本発明装置の能力を例示するた
め、下記の手順が行われる。即ち、装置の実施例140
と似た装置が使用される。本例で使用される6個のステ
ーション141.l乃至141.6の各々は、ステーシ
ョン・ブロック組立体l36と、供給用貯溜部116
と、弁131と、ニードル弁139を備える。また、各
ブロック37および各貯溜部116は、制御コンピュー
タにおける直列ポートからそれ自体のディジタル・デー
タを受入れてこれをある設定点に変換することができる
温度コントローラが備えられる。この制御システムは、
システム276と類似する。貯溜容器R1乃至R11の
各々は、(1)ディップ・チューブおよび(2)弁V1乃至
V11の各々と対応する弁が嵌合されるねじ込みキャッ
プを持つ250mlのプラスチック容器である。加圧気
体管路127は、約0.5Kg/cm2(7.5psi
ゲージ)の空気で加圧される。
【0415】R1乃至R6で示される6個の貯溜容器の
各々は、表IIに示される如き処理液で充填される。
【0416】各ステーション141.1乃至141.6
は、上記の如く調製されたコーティングされスライドが
然るべく載置される。
【0417】上記のバイオチナイレートされたプローブ
組成がそれぞれ約50μlのスライド・チャンバの容積
を充填するため使用される。
【0418】この監視プログラム280の指令ファイル
には、表IIIに示される逐次多段手順で示される各提
供ステップに対する制御指令が入力され、この指令ファ
イル入力は表IVに示される。
【0419】このような多段手順に対するプログラムが
開始される前に、図30にshnるコンピュータ制御お
よび抽気シーケンスを用いて導管C1乃至C7が最初に
抽気される。その後、図29および図31に示されるプ
ログラム・シーケンスを用いて、この多段手順が実施さ
れる。
【0420】製品スライドは、蛍光顕微鏡の下で検査さ
れる解き、交雑されたターゲットを含むことが見出され
る。この雑種形成手順は成功した。
【0421】実施例3:同時に行われた多重雑種形成 多数の同時に雑種形成を行う本発明装置の能力を示すた
め、下記の手順が行われた。即ち、使用された装置およ
び監視用コンピュータ・プログラム280は実施例2に
記述する如きである。
【0422】貯溜容器の各々の充填は、表Vに示される
如きである。
【0423】12個のステーション141.1乃至14
1.12の各々は、サイズおよびコーティングが上記の
如きガラス・スライドと関連している。
【0424】ステーション141.1乃至141.4に
おける4個のスライドの第1のセットが、上記のバイオ
チナイレート処理されたプローブ組成を50μlのスラ
イド・チャンバ当たり約50μlの流量で使用する多段
雑種形成手順により処理され、その後上記の蛍光団標識
ストレプタビジン組成により処理される。プログラム・
ステップの概要は、表VIに示される。指令はプログラ
ム280の指令ファイルへ入力される。
【0425】ステーション141.5乃至141.8に
おける4枚のスライドの第2のセットは、プローブが上
記の蛍光団で直接標識付けされる上記の如きプローブ組
成を使用する多段雑種形成手順により処理される。この
プログラム・ステップの概要は表VIIに示される。指
令は、プログラム280の指令ファイルへ入力される。
【0426】ステーション141.9乃至141.12
における4枚のスライドの第3のセットは、上記の如き
ハプテン標識付けされたプローブを含むプローブ組成を
使用する多段雑種形成手順により処理され、その後上記
の抗酵素抗体抱合水性組成による処理が続く。このプロ
グラム・ステップの概要は、表VIIIに示される。指
令は、プログラム280の指令ファイルに入力される。
【0427】実施例2において述べた如き装置導管の抽
気の後、これら3つのプログラムされたシーケンスが本
装置により自動的に同時に実行される。
【0428】このような第1のセットの結果としてこの
ように処理されたスライドは各々、適当なフィルタ・セ
ットを備えた蛍光顕微鏡の下で観察される。染色体が中
期にある時、動粒領域の真上の2つの人間の染色体番号
8上に蛍光点が観察される。2つの点は、ほとんどの間
期の核において見出される。
【0429】異常細胞の存在は、中期の拡がりあるいは
間期の核のいずれかにおいて予測以上または以下の点の
存在により検出される。
【0430】この第2のセットのこのように処理された
スライドの各々は、前記第1のセットのスライドにより
使用されたものと同じ手順を用いて、蛍光顕微鏡の下で
視認される。比較可能な観察が行われる。
【0431】このような第3のセットのこのように処理
された各スライドは、前記第1および第2のセットのス
ライドとは異なり、検出が色原体の生成に基くため、光
学顕微鏡の下で視認される。このため、光学顕微鏡の下
では、典型的には1つの着色点が各中期染色体番号8の
動粒領域上に観察されるか、あるいは典型的には2つの
着色点が各間期の染色体番号8の試料の略々動粒領域上
に観察されるかのいずれかである。 (染色)実施例4:自動的に行われた免疫染色 免疫染色を行う本装置の能力を示すため、下記の手順が
行われた。即ち、使用された装置および監視プログラム
280については実施例2に記載する如きである。
【0432】各貯溜部容器の充填は、表IXに示される
如くである。
【0433】処理ステーション141.1乃至141.
4の各々は、大きさが上記の如くであり、かつそのコー
ティングが、DAKO社(米国カルフォルニア州、Ca
rpinteria)からスライドおよび試薬と共に入
手される上記の如き製品で説明した通りであるガラス・
スライドと関連している。
【0434】スライドは、牛の組織からの注入組織部分
の如きHPVビールスでコーティングされた。調製され
すぐ使用できるスライドは、DAKO社から購入するこ
とができる。
【0435】このような各スライドは、一次および二次
抗体(リンカー抗体)および三次抗体−酵素錯体を使用
する多段免疫染色手順によって処理される。色の発現
は、酵素抗体錯体を用いて達成された。プログラム・ス
テップの概要については、表Xに記載されている。指令
は、プログラム280の指令ファイルに入力される。
【0436】スライドは、光学顕微鏡により評価され
る。特徴となる茶色が発現する領域は、抗原の存在を示
す。一次抗体がHPVビールスに対するものである時、
この場合のように、色は組織部におけるこのようなビー
ルスの存在を示す。
【0437】上記の記述からは何らの不当な制限も生じ
ない。
【0438】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の逐次多段スライド処理装置の一実施例
を示す斜視図である。
【図2】図1に示される如き装置において使用可能な、
カム形式のスライド保持装置を備えたスライド処理チャ
ンバ・ブロック組立体の一実施例を示し、更に針が機能
的に関連した状態で仮想線で皮下注射器を示すす環境斜
視図である。
【図3】図2に示されるブロック組立体を示す立面図で
ある。
【図4】Aは、平行四辺形のカム作動機構を用いてスラ
イド面処理ブロックに対してスライド保持ブロックが前
進する状態を示す図4と似た図である。Bは、平行四辺
形のカム作動機構を用いてスライド面処理ブロックに対
してスライド保持ブロックが前進する状態を示す図4と
似た図である。Cは、平行四辺形のカム作動機構を用い
てスライド面処理ブロックに対してスライド保持ブロッ
クが前進する状態を示す図4と似た図である。
【図5】一部が取外された状態の図3の線V−Vに関す
る断面図である。
【図6】図5の線VI−VIに関する断面図である。
【図7】図5の線VII−VIIに関する断面図であ
る。
【図8】図6の線VIII−VIIIに関する部分断面
図である。
【図9】図6の線IX−IXに関する所定位置にガスケ
ットを配置したチャンバ・ブロック構造の断面図であ
る。
【図10】図2乃至図9のスライド処理ステーションに
おいて使用される皮下注射針の先端領域構造の一実施例
を示す拡大側面図である。
【図11】図2乃至図9に示される処理ステーションで
使用される別のチャンバ・ブロック構造を示す斜視図で
ある。
【図12】ブロック組立体がトグル形式のスライドを装
備した図1に示される如き装置において使用可能なスラ
イド処理チャンバ・ブロック組立体の別の実施例を示す
立面図である。
【図13】図12に示される組立体を示す側面図であ
る。
【図14】本発明の実施において使用されるスライド構
造の一実施例を示す平面図である。
【図15】図14の線XV−XVに関する横断面図であ
る。Aは、図15に示された図の中間部の部分拡大詳細
図である。
【図16】スライド加圧および液体注入装置の共働装置
の概略図を含む、図14および図15に示された形式の
スライド構造の使用のためのスライド処理チャンバ・ブ
ロック組立体の別の実施例を示す側面図である。
【図17】図16に示されるステーションの線XVII
−XVIIに関する縦断面図である。
【図18】図1に示される如き装置におけるスライド処
理ステーションと組合わせ手使用可能であるスライド処
理チャンバ供給貯溜部の一実施例の断面図である
【図19】本発明の逐次多段階処理装置で使用可能なチ
ャンバ・ブロック組立体および供給貯溜部からなる単一
スライド処理ステーションを示す概略図である。
【図20】流体の移動のみを示す、単一処理ステーショ
ンを内蔵する複数の供給貯溜部を含む逐次多段階処理装
置の一実施例を示す概略フロー図である。Aは、図20
に示される如き装置の部分図であるが、多重ポート分配
弁の領域における構成要素の別の配置を示す図である。
【図21】複数の供給貯溜部と複数の処理ステーション
・モジュールを含む別の装置実施例を示す図20と類似
の概略フロー図である。Aは、2つの多重ポート分配弁
の領域における構成要素の別の構成を示す図21に示し
た如き装置の部分図である。
【図22】複数の供給貯溜部と各々が更にリサイクル貯
溜部を有する複数の処理ステーション・モジュールとを
含む別の装置実施例を示す図21と類似のフロー図であ
る。
【図23】図20乃至図22の装置において使用される
流体供給弁を開閉するコンピュータ制御電気装置の一実
施例を示す概略図である。
【図24】持続時間および周波数が制御自在に変更可能
であり、これにより個々の処理ステーション・モジュー
ル弁がパルス幅変調に応答して作動して異なる流体流量
を生じることを可能にする電圧パルスへの鋸歯波形の変
換を示すグラフである。
【図25】本発明の逐次多段処理装置のための制御シス
テムの一実施例を示すブロック図である。
【図26】本発明のコンピュータ駆動制御システムの基
本的実施例に使用される電気回路の論理図である。
【図27】本発明のコンピュータ駆動制御システムの別
の実施例を用いた電気回路の論理図である。
【図28】図20および図21に使用される形式の各処
理ステーション・モジュールで使用される流体および電
気要素の修正された組合わせを示す図である。
【図29】逐次の多段階プロセスにおいてステップ・シ
ーケンスおよび個々のステップ条件がコンピュータ制御
される図25乃至図27に示される如き制御システムを
用いて図21に示される如き装置の作動に適する監視型
コンピュータ・プログラムの一実施例のフロー図であ
る。
【図30】図21に示される如き装置の作動における管
路抽気シーケンスを確保するため図28のプログラムに
おいて使用可能なコンピュータ・プログラムのステップ
・シーケンスの一実施例を示すフロー図である。
【図31】図20乃至図22に示される如き装置を作動
させる図29のプログラムに使用可能なサブ指令・プロ
グラムの一実施例を示すフロー図である。
【図32】図20乃至図22に示される如き装置の作動
のための制御ループを示すフロー図である。
【図33】複数の供給用貯溜部と複数のステーション処
理ブロックとを含む装置の別の実施例を示す図20と類
似の概略フロー図である。
【図34】複数の供給用貯溜部と複数のステーション処
理ブロックとを含む装置の別の実施例を示す図20と類
似の概略フロー図である。
【符号の説明】 20 スライド構造体 21 基板 22 開口 23 層 26 内面 27 ストリップ 31 プラグ 32 プラグ 33 内孔 34 内孔 36 スライド処理ステーション 37 ステーション・ブロック部材 38 スライド面 39 スライド面 40 平坦面 41 スライド 43 溝 44 ガスケット 46 ブロック・チャンバ 47 チャンネル 48 チャンネル 対) ニップル組立体49( 51 金属カラー組立体 52 ポート 53 ポート 54 チャンネル 56 チャンネル 58 空間 62 中心平坦面 63 チャンネル 64 チャンネル 66 ヒータ 67 ヒータ 68 内孔 69 内孔 74 プラグ 76 内孔 79 導管部材 80 導管部材 81 側部 82 側部 83 側部 90 後面 91 チャンネル 92 端ぐり 93 弁座 94 逆止弁組立体 96 Oリング 97 ボール 98 弁体 99 チャンネル 101 ばね 102 流体チャンネル 103 皮下注射針 104 尖端部 106 ノッチ 107 頂点 108 軸心 110 空気コンプレッサ 111 処理装置 112 ステーション・ブロック部材 114 導管 115 チャンバ 116 ステーション供給用貯溜部 117 加圧冷媒流体貯溜部 118 導管 120 圧力減少および調整弁 121 排水導管 124 流量制御弁 126 流量制御弁 127 加圧気体バス管路 128 弁導管 129 流体分配弁 131 可変流量圧送弁 132 導管 133 供給導管 134 導管 136 廃水貯溜部 137 ニードル弁 139 ニードル弁 140 装置 141 単一処理ステーション・モジュール 142 ステーション分配弁 143 導管 144 抽気弁 149 装置 150 後部 151 ハウジング 155 カバープレート 156 スライド・ホルダー小組立体 157 フレーム部材 158 機械ねじ 159 底部板 161 脚部 162 交差部 163 スペースバー 164 機械ねじ 166 フランジ 167 フランジ 168 スライド保持板組立体 169 板組立体 171 平坦面 173 ブラケット 176 カム・ローラ 178 機械ねじ 179 作動機構 181 レバー・アーム 182 結合アーム 184 フランジ 186 偏倚ばね 187 制御ボード 191 ブロック部材 192 ポート 193 ポート 194 チャンネル 195 チャンネル 197 中心平坦面 198 周囲の平坦面 199 溝 201 弁 211 スライド処理ステーション 212 ブロック部材 213 フレーム部材 214 フレーム部材 216 ブロック 217 スライド 218 トグル機構 219 U字形フレーム部材 220 脚部 221 トグル・リンク 224 交差部 229 スライド処理ステーション 231 チャンネル 233 排水供給導管 234 腔部 237 再循環貯溜部 238 導管 241 ステーション 244 2位置4ポート分岐弁 245 指示灯 246 観察パネル 247 コンピュータ・アクセス・ポート 248 装置ハウジング 250 トグル・スイッチ 251 チャンネル 252 ガスケット 253 3路弁 256 皮下注射器 261 試料ループ 262 ソレノイド作動弁 266 試料ループ 267 導管 271 導管 272 弁 276 制御システム 280 監視用コンピュータ・プログラム 286 制御システム 287 制御ボード 288 ラッチ 289 ラッチ 301 制御ループ 302 ソリッドステート・シリコン圧力センサ 303 ソリッドステート差動増幅器 304 アナログ信号 306 電圧コンパレータ 307 ワンショット・マルチバイブレータ 308 バイアス抵抗 309 トランジスタ 311 ソレノイド 312 気体タンク 313 流量制御弁 314 検出導管 321 供給導管 322 ニードル弁 323 導管 324 導管 326 導管 331 逆止弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ドナルド・ジーン・リンドレイ アメリカ合衆国イリノイ州60540,ナパー ヴイル,ツペロ・アベニユー 420 (72)発明者 アーネスト・ジヨン・ウイスナー,ジユニ アー アメリカ合衆国イリノイ州60120,エルジ ン,センター・ストリート 1010

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平坦面と、該平坦面に画成されたチャン
    バ腔部とを有し、かつ該腔部に関して流入流出する経路
    手段を有するブロック手段と、 スライドを前記腔部上に前記面に隣接してチャンバを画
    成するように配置する取外し自在の保持手段とを設けて
    なることを特徴とするスライドの処理ステーション。
  2. 【請求項2】 前記腔部が、その周部に延長する弾性的
    かつ圧縮自在なガスケット手段により画成され、該ガス
    ケットは該配置されたスライドと封止係合され、前記チ
    ャンバの容積が前記保持手段によりスライドに加えられ
    る保持力により調整可能であることを特徴とする請求項
    1記載のステーション。
  3. 【請求項3】 スライド面部を流体と接触させる処理ス
    テーション装置において、 前記スライドの片面部をそれに隣接的に適応させる平坦
    面を有するブロック手段と、 前記平坦面の内部の周部領域に延長して、これに隣接す
    る時に該内部と該スライド面部との間に流体密シールを
    形成する弾性的かつ圧縮自在のガスケット手段とを設
    け、 前記ブロック手段および前記ガスケット手段は、前記ス
    ライドと隣接する時、前記する面部と前記内部との間に
    チャンバを画成するように共働し、 前記ブロック手段に画成され、流入および流出ポート手
    段の各々ならびに前記内部に配置された流入および流出
    オリフィス手段の各々を含む流入および流出経路と、 前記スライドの面部を前記内部に隣接して、前記ガスケ
    ット手段と封止状に係合関係に前記スライド面部を保持
    する取外し自在な保持手段とを組合わせて設けてなるこ
    とを特徴とする処理ステーション装置。
  4. 【請求項4】 前記チャンバが、深さが浅くかつ幅およ
    び長さが長い形状であり、前記スライド面部が保持され
    る時、前記流入および流出オリフィス手段が、該流入オ
    リフィス手段から流出オリフィス手段への流体の流れが
    前記チャンバの内部の長い寸法を横切って生じるように
    配置されることを特徴とする請求項3記載の処理装置。
  5. 【請求項5】 前記ブロックの内部と、前記流入および
    流出オリフィス手段との間の相互関係が、前記スライド
    が保持される時前記流体の横断流が実質的に層状である
    ことを特徴とする請求項4記載のステーション装置。
  6. 【請求項6】 前記ブロック手段が更にその温度調整手
    段を含み、該温度調整手段は、前記経路に冷媒流体が流
    れるように前記ブロック手段と関連付けされた流入およ
    び流出導管手段によって前記ブロックに画成された冷媒
    経路を含むことを特徴とする請求項3記載のステーショ
    ン装置。
  7. 【請求項7】 (a)前記スライドと前記保持手段との
    間の関係は、前記チャンバの初期の容積が約500マイ
    クロリッタ(μl)より大きくなく、 (b)前記保持力が、前記スライド面を前記平坦面と略
    々接触係合関係になるようにさせるに充分である時、お
    よび前記ブロック内部と隣接する前記スライド面部が、
    厚さが約25ミクロンより大きくない試料層でコーティ
    ングされている時、前記チャンバの容積が約10μlよ
    り大きくないことを特徴とする請求項3記載のステーシ
    ョン装置。
  8. 【請求項8】 前記ブロック手段が更に、 (a)該ブロックの後面からブロックの内部まで縦方向
    に延長するチャンネルと、 (b)前記チャンネル内に配置され、前記ブロック後面
    から前記内部に進む方向への流体の通過を制限する逆止
    弁手段とを含むことを特徴とする請求項3記載のステー
    ション装置。
  9. 【請求項9】 前記逆止弁が、常にボールを前記チャン
    ネルに跨って弾性的に保持するボールおよびばねバイア
    ス手段を含み、前記ボールは、液体が針尖端手段から前
    記チャンネル内を前記1つの方向に略々封止された環境
    で流れることができるように、延長可能な皮下注射針尖
    端手段により逆止弁の開路状態に変位可能であることを
    特徴とする請求項8記載のステーション装置。
  10. 【請求項10】 取外し自在な緊締手段が、 (a)前記スライドの反対の外側面部と係合する板手段
    と、 (b)前記スライドをその間に定置させた状態で前記板
    手段を前記平坦面に関して接近離反するように移動させ
    る位置決め可能な緊締手段とを含むことを特徴とする請
    求項3記載のステーション装置。
  11. 【請求項11】 (a)供給貯溜手段と、 (b)前記流入ポート手段を前記供給貯溜手段と連結す
    る流体導管手段と、 (c)液体を前記供給貯溜手段ないに流入させる手段
    と、 (d)前記供給貯溜手段から前記導管手段を経て前記チ
    ャンネルへ制御された流量の液体を伝送する圧送手段と
    を更に設け、 前記圧送手段が、圧縮気体の供給源と前記供給貯溜手段
    との間に機能的に介挿可能なパルス幅変調弁手段を含む
    ことを特徴とする請求項3記載のステーション装置。
  12. 【請求項12】 多重ステーション・スライド処理装置
    に組込むためのモジュール・スライド処理ステーション
    において、 (a)平坦面と、該平坦面に画成されたチャンバ腔部と
    を持ち、該腔部に関して流体を流入流出させる経路手段
    を含むブロック手段と、 (b)チャンバを画成するようにスライドを前記腔部上
    に前記面に隣接して定置する取外し自在な保持手段と、 (c)流入流出チャンネルを含む流体保持供給貯溜手段
    と、 (d)前記流出チャンネルを前記流入経路手段と連結す
    る導管手段と、 (e)流体を前記貯溜手段から前記チャンバに伝送する
    遠隔制御可能なポンプ手段とを組合わせて設けてなるス
    ライド処理ステーション。
  13. 【請求項13】 材料の逐次の多段処理を行う装置にお
    いて、 (a)少なくとも1つの処理ステーションを設け、該処
    理ステーションの各々は、 (1)腔部を画成し、かつ該腔部に関して流体を流入流出
    させる流体経路手段を有するブロック手段と、 (2)前記材料を前記腔部に隣接して定置してチャンバを
    画成する取外し自在な保持手段と、 (3)前記チャンバの周部に流体密なシールを形成する弾
    性的かつ圧縮可能なガスケット手段とを含み、前記各保
    持手段とこれと関連するスライドとの位置関係は、前記
    各チャンバが前記保持手段により該スライドに加えられ
    る保持力の量で変化され得る容積を有し、 (b)各々が流体を伝送する導管手段を含む複数の流体
    供給貯溜手段と、 (c)流体が前記貯溜部の選択されたものから前記処理
    ステーションの少なくとも1つの前記経路手段へ流れる
    ことができるように、前記供給貯溜手段の各々を前記処
    理ステーションの各々と個々に選択的に連結するための
    関連した導管手段を含む弁手段と、 (d)流体をこのように連結された供給貯溜手段から前
    記このように連結された経路手段へ圧送する調整可能な
    圧送手段と、 (e)多段動作の順序付けおよび調整のためのコンピュ
    ータで駆動される制御手段とを設けてなることを特徴と
    する装置。
  14. 【請求項14】 前記処理ステーションの1つの前記ブ
    ロック手段が更に、 (a)ブロックの後面から前記ブロックの内部へ縦方向
    に貫通して延長するチャンネルと、 (b)前記後面から前記内部へ進む方向への流体の通過
    を制限する前記チャンネル内の逆止弁手段とを含むこと
    を特徴とする請求項13記載の装置。
  15. 【請求項15】 (a)前記各ステーションが更に、 供給貯溜手段と、 前記経路手段の流入部分を前記供給貯溜手段と連結する
    第1の流体導管手段と、 前記供給貯溜手段を弁手段と連結する第2の流体導管手
    段と、 液体を前記供給貯溜手段から前記第1の流体導管手段お
    よび前記チャンネルを経て伝送する制御可能な圧送手段
    とを含み、流体の流れが、各ステーションにおける前記
    チャンバに流れる前に、このように連結された供給貯溜
    手段から前記弁手段を経て前記供給貯溜手段へ流れるよ
    うにし、 (b)前記ステーションの少なくとも1つが更に、 再循環貯溜手段と、 前記再循環手段を前記流出経路からの側流と関連させる
    導管手段と、 前記再循環貯溜手段および前弁手段と接続された関連す
    る戻り導管手段と関連する制御可能な切換え弁手段とを
    含み、前記再循環貯溜部で受取られる流体が前記再循環
    貯溜手段から前記供給貯溜手段の元のものへ再循環する
    ことができるようにし、 (c)本装置を操作するための制御手段が設けられるこ
    とを特徴とする請求項14記載の装置。
  16. 【請求項16】 流体の接触により材料の多段逐次処理
    を行う装置において、 (a)前記チャンバに対する流入流出手段を含む、流体
    が通過し得る画成可能なチャンバを有する処理ステーシ
    ョンと、 (b)ステーション導管手段により前記ステーション流
    入手段と接続される流出手段を有し、更に2つの流入手
    段を有するステーション貯溜手段と、 (c)前記ステーション導管手段と関連して前記処理ス
    テーションに流れる流体を調整する制限手段と、 (d)複数の流入ポートと1つの流出ポート戸を有し、
    該流入ポートの各々を前記流出ポートと調整自在に連結
    する内部手段を含み、更に前記1つの流出ポートを前記
    貯溜部の流入手段と接続する外部の導管手段を含む多重
    位置弁手段と、 (e)各々が、貯溜部の流入および流出手段を有する複
    数の個々の流体供給貯溜手段とを設け、該供給貯溜手段
    の各々の流出手段が、前記多重位置弁の流入ポートの各
    々と外部導管手段により接続され、 (f)各々が前記供給貯溜手段の1つの異なる流入手段
    と関連させられる複数の操作可能な閉路可能な弁手段を
    設け、その別のものが前記多重位置弁の流入ポートの1
    つと関連させられ、 (g)前記供給貯溜手段の流入手段の第2のものと関連
    する可変流量調整弁手段と、 (h)前記開閉弁手段の各々の流入側と接続された加圧
    流体バス管路とを設け、該バス管路が、調整された加圧
    流体の供給源と接続するための手段を含み、 (i)前記操作可能な閉路可能な弁手段と、前記多重位
    置弁手段と、前記可変流量調整弁手段の各々の動作を調
    整する手段を設け、前記供給貯溜手段の各々における流
    体と、前記加圧流体とからなる流体グループから選択さ
    れた流体がある予め定めた流量で前記処理ステーション
    に通過可能なようにし、かつ前記グループの他の個々の
    流体がそれぞれ以後逐次前記処理ステーションに予め定
    めた流量で送ることができるようにし、 (j)再循環手段を設け、該手段において、 前記処理ステーションの各々には、前記ブロック手段か
    らの側流を受取る再循環貯溜手段が設けられ、 前記各再循環貯溜手段には、側流導管手段内に配置され
    るソレノイド動作される開閉可能な供給弁手段が設けら
    れ、 前記再循環貯溜手段から流れる側流が、第1および第2
    の切換え弁が適当に切換えられる時、該切換え弁を介し
    て、廃水または前記貯溜手段の元のものへ流れることが
    できるように、前記供給貯溜手段に対して圧縮気体を制
    御可能に供給する導管手段が設けられる、ことを特徴と
    する装置。
  17. 【請求項17】 材料の逐次多段制御処理のための装置
    において、 (a)少なくとも1つの処理ステーションを設け、該各
    ステーションは、 (1)前記材料がブロック手段と関連して配置される処理
    チャンバを画成するブロック手段と、 (2)供給貯溜手段と、 (3)液体が加えられる気体圧力で前記供給貯溜手段から
    前記処理チャンバへ伝送されるように、該供給貯溜手段
    に対して圧縮気体の調整された量を逃がす前記供給貯溜
    手段と関連したパルス幅変調可能なソレノイド作動弁手
    段とを含み、 (b)複数の液体供給貯溜部と、 (c)前記貯溜部の各々と関連するソレノイド作動開閉
    可能弁手段と、更に別のソレノイド作動開閉可能弁手段
    と、 (d)1つの流出ポートおよび多数の流入ポートを有す
    る第1のソレノイド・ステップド・ロータリ切換え弁手
    段とを設け、前記各貯溜部は前記多重流入ポートの各々
    と導管手段により関連させら、前記弁手段の更に1つは
    前記多重流入ポートの別のものと導管手段により関連さ
    せられ、 (e)多数の流出ポートおよび1つの流入ポートを有す
    る第2のソレノイド・ステップド・ロータリ切換え弁手
    段を設け、前記処理ステーションの前記各供給貯溜手段
    は、前記多数の流出ポートの各々と機能的に関連させら
    れ、前記1つの流入ポートは前記第1のソレノイド作動
    切換え弁手段の前記1つの流出ポートと関連させられ、 (f)(1)前記パルス幅変調可能な弁手段、および (2)前記開閉可能な弁手段のそれぞれに圧縮気体を供給
    する気体導管手段と、 (g)追出しおよびブリードのため導管手段と機能的に
    連結されたソレノイド作動分岐弁と、 (h)前記弁の作動、および前記気体導管手段への圧縮
    気体の付加により、 (1)前記供給貯溜手段のいずれかからの液体が該供給貯
    溜手段のいずれかへ伝送可能であり、 (2)前記供給貯溜手段のいずれかからの液体が前記ブロ
    ック手段へ伝送可能であり、 (3)液体が、関連する選択された導管手段から追出しお
    よび(または)ブリード可能であるように、前記装置に
    対する制御システムと、を組合わせにおいて備えること
    を特徴とする装置。
  18. 【請求項18】 前記流体がそれぞれ異なる液体であ
    り、各々が1つの分離した前記チャンバにある複数の各
    々のスライド面部が同時に接触させられることを特徴と
    する請求項17記載の方法。
  19. 【請求項19】 少なくとも流体の接触中、前記チャン
    バの容積が流体の流れるチャンバの容積に関して縮小さ
    れることを特徴とする請求項17記載の方法。
  20. 【請求項20】 流体の接触中、前記チャンバの温度が
    前記各流体に対して異なる設定値に調整することができ
    ることを特徴とする請求項17記載の方法。
  21. 【請求項21】 処理ステーションにおける1つのチャ
    ンバに配置されたスライド面載置材料をコンピュータ制
    御されるプログラム逐次多段処理する方法において、 (a)該プログラムが前記処理の各逐次ステップの間特
    定のステップ・シーケンスおよびステップ条件の使用を
    指令する、特定のスライド面の逐次ステップ処理手順を
    監視するコンピュータ・プログラムに対する変数を選定
    し、 (b)スライド処理チャンバに材料が載置された面部を
    有するスライドを位置付けし、該チャンバは、温度調整
    手段と、種々の調整された処理流体を前記チャンバに関
    して供給し取出し、かつ該流体を前記スライド面と接触
    させる調整可能な流体搬送手段との作動機能的な関連状
    態にあり、 (c)該プログラムが前記スライド面に関連して対して
    前記コンピュータにより実行可能であるように、前記プ
    ログラムを、前記温度調整手段と、前記調整可能な流体
    搬送手段とに関して作用的である制御コンピュータと関
    連させるステップを含むことを特徴とする方法。
  22. 【請求項22】 スライド面を選択された流体と自動的
    に逐次接触させて、前記スライド面に付着された相補型
    核酸ターゲットに対する核酸プローブの選択的な雑種形
    成を行う方法において、 (a)前記前記スライド面を、約200乃至約500μ
    lの範囲内の容積を持つチャンバの1つの壁部として封
    止的に定置し、該チャンバは温度制御手段と関連させら
    れ、 (b)予め定めたステップにおいて、予め定めたグルー
    プの流体の各々を前記チャンバに関して出入りするよう
    に逐次流して複数のステップ・シーケンスが実施される
    ようにし、 前記シーケンスの前記ステップの少なくとも1つが、前
    記スライド面を液体組成含有プローブと接触させ、前記
    ステップの別の1つが前記プローブと前記ターゲットを
    培養することを含み、前記ステップの別の1つが前記ス
    ライド面を洗浄して未反応のプローブをこれから除去す
    ることを含むことを特徴とする方法。
  23. 【請求項23】 スライド構造体において、 対向する略々平行な面を有する自立板構造体を設け、該
    板構造体が、その中心部に横断方向に貫通して延長する
    開口を有し、該開口は前記板構造体の全断面積に比較し
    て相対的に大きな断面積を有し、 前記面の1つに積層され、前記開口上に延長する比較的
    弾性的に撓み得るシート部材を設けてなることを特徴と
    するスライド構造体。
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