JPH0587218A - 自動変速機の変速時油圧制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速時油圧制御装置

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JPH0587218A
JPH0587218A JP3252438A JP25243891A JPH0587218A JP H0587218 A JPH0587218 A JP H0587218A JP 3252438 A JP3252438 A JP 3252438A JP 25243891 A JP25243891 A JP 25243891A JP H0587218 A JPH0587218 A JP H0587218A
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JP
Japan
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torque
pressure
automatic transmission
oil pressure
shifting
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JP3252438A
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Masaharu Sakota
雅治 迫田
Daisaku Moriki
大策 森木
Tamiji Sakaki
民司 坂木
Kiyousuke Mori
匡輔 森
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Original Assignee
Mazda Motor Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【目的】 実際の変速トルクに対応した適切な油圧設定
を行なうことのできる自動変速機の変速時油圧制御装置
を提案するものである。 【構成】 自動変速機の入力軸に設けられ、該自動変速
機に入力するトルクを表わす信号Tt を拾うトルクセン
サ(4,5)を具備する。このトルクセンサからのトル
ク信号Tt に基づいて変速機の基本作動圧を設定する。
そして、変速時にスロットル開度THの変化率を演算し
て、負荷の変化率の符号の正負に応じて、前記作動圧を
増減補正する(S14)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機の変速時に
おける油圧制御装置に関し、特に、エンジン負荷の変化
率の変動にも適正に追従した油圧を確保する油圧制御装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動変速装置では、変速指令が制
御装置から出てからというものは、変速装置内でどのよ
うに変速されていくかの制御は、即ち、変速装置内の摩
擦要素等の動作を支配するライン圧の制御は、タービン
トルクTtとタービン回転数N t に応じて制御したり、
あるいは、車速とスロットル開度に応じて制御したり
(特開昭63−62945号)するのがせいぜいであ
る。
【0003】前者の例では、ライン圧は、例えば、 PL=A・Tt +B・Nt +C (A,B,Cは定数) ‥‥‥(1) に従って設定されている。ライン圧は、トルクコンバー
タの作動圧や、ブレーキやクラッチ等の作動圧として働
くのであるから、ライン圧を(1)式のように、タービ
ントルクTt とタービン回転数Nt に応じて制御すると
いうのは一応妥当なところである。
【0004】一方、後者の特開昭63−62945号の
例では、スロットル開度の変化率に応じてライン圧を低
下率を変化させる、即ち、スロットルを早く踏み込んだ
時にはライン圧の低下率を大きくし、遅い踏み込み時に
は低下率を小さくして、変速ショックを防止するという
ものである。これは、アクセルの踏み込み量が異なる
と、エンジンの過渡特性のためにエンジントルクに相違
がでて、即ち、アクセルを早く踏み込んだ場合には、遅
く踏み込んだ場合に比してエンジントルクが小さくな
り、このために、ライン圧の低下率をアクセルの遅い踏
み込みに合せて設定してしまうと、アクセルの早い踏み
込み時にはエンジントルクが足らずに、クラッチがエン
ジン側にブレーキ作用をなして、変速ショックが発生す
るという問題に鑑みてなされたものである。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、種
々の運転条件のなかには、上記の制御によっても対応で
きなくて変速ショックが発生する場合がある。例えば、
スロットル操作の途中(アクセル操作の途中)で変速ラ
インが越えられたために変速指令が出たような場合を想
定する。この場合に、上記2つの従来技術のうち、前者
によれば、油圧制御の応答遅れにより、発生されるライ
ン圧はスロットルの踏み込み速度に追随できないから、
スロットルを早く踏み込むほど、変速時に必要なライン
圧と発生されるライン圧との間に不一致が増大する結果
となり、これが変速ショックを生む原因となる。この事
情を図1に示す。図1では、A点,B点は夫々、緩加速
時の変速指令発生点、クラッチの締結点であり、A'
点,B' 点は夫々、急加速時の変速指令発生点、クラッ
チの締結点である。急加速時には、緩い加速に比べて、
タービン回転数の上昇が早く、しかも、変速指令後にタ
ービントルクが増減しても、変速動作中の油圧を変速指
令時点で決めているために、図1のように、要求ライン
圧(破線)と実際のライン圧との不一致量が急加速時ほ
ど大きくなるのである。
【0006】一方、後者の従来技術は、急加速時にはラ
イン圧の低下率を更に大きくしようとするものであるか
ら、上記のスロットル操作の途中(アクセル操作の途
中)で変速ラインが越えられたために変速指令が出たよ
うな場合には、変速ショックは更に大きくなることが予
想される。そこで、本発明はこのような従来技術の欠点
を改善するためになされたもので、その目的は、実際の
変速トルクに対応した適切な油圧設定を行なうことので
きる自動変速機の変速時油圧制御装置を提案するもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】上記課題を達成
するための本発明の自動変速機の変速時油圧制御装置
は、自動変速機の入力軸に設けられ、該自動変速機に入
力するトルクを表わす信号を拾うトルクセンサと、この
トルクセンサからのトルク信号に基づいて変速機の作動
圧を設定する作動圧設定手段と、変速時にエンジンの負
荷の変化率を演算する手段と、負荷の変化率の符号の正
負に応じて、前記作動圧を増減補正する補正手段とを具
備することを特徴とする。
【0008】即ち、作動圧設定手段は、通常時の必要最
小限の油圧を設定する。エンジン負荷が変動したとき
は、その変動率に応じて、補正手段が必要最小限の油圧
を補正するので、実変速時のトルクに応じた適切な油圧
設定が行なえる。
【0009】
【実施例】以下添付図面を参照しながら、本発明の自動
変速機の変速時油圧制御装置の好適な実施例を説明す
る。この実施例の特徴は、基本ライン圧をタービントル
クT t とタービン回転数Nt により決め、更に、スロッ
トル開度(TH)の変化率に一次比例した補正項を付加
しているものである。
【0010】先ず、本実施例に用いられているトルクセ
ンサについて説明し、次に、実施例の自動変速機につい
て説明し、その後、そのコントローラの制御手順につい
て説明する。図2は、本実施例の自動変速機に用いるト
ルクセンサの構成を示す。同図において、1は鉄系材料
により形成されたタービン軸(回転軸)であり、このタ
ービン軸1にはその軸方向に間隔をおいて第1及び第2
の磁気記録部2,3が設けられている。そして、この第
1及び第2の磁気記録部2,3に対向するように第1及
び第2の磁気ヘッド4,5が配設され、この磁気ヘッド
4,5より得られる信号を信号処理回路6で処理し、自
動変速機のコントローラ100に与えるようにしてい
る。
【0011】上記磁気記録部2,3は、図3に示すよう
に、非磁性皮膜8の上に磁性皮膜9が設けられてなり、
タービン軸1の全周にわたってリング状に形成されてい
る。上記非磁性皮膜8は、上記磁気ヘッド4,5によっ
て磁性皮膜9に信号を記録するときのタービン軸1への
磁束の洩れを防止するためのものであり、本例の場合は
アルミニウム系金属の溶射により形成されている。一
方、上記磁性皮膜9は、上記磁気ヘッド4,5によって
信号、すなわち、タービン軸周方向の位置信号が記録さ
れるものであり、Fe34 (四三酸化鉄)を主として
含有する酸化鉄の溶射により形成されている。
【0012】第1及び第2の磁気ヘッド4,5は、上記
磁気記録部2,3に上記位置信号をタービン軸周方向に
所定周波数で記録するとともに、この記録された位置信
号を再生する記録再生兼用型ヘッドである。また、信号
処理回路6は、上記磁気ヘッド4,5で得られる位置信
号の再生周波数に基いてタービン軸1から出力されるト
ルクTt を演算するトルク演算部と、上記再生周波数に
基いてタービン軸1の回転数Nt を演算する回転数演算
部とを備えてなる。さらに、コントローラ100は、検
出されたトルクTt と回転数Nt とに基いて、自動変速
機の変速制御,ライン圧制御,変速ショック緩和制御等
を実行するものである。
【0013】図4はエンジン11及び自動変速機12を
示す。同図において、13はエアクリーナ14から吸気
マニホールド15に延びる吸気通路に介設されたスロッ
トルバルブ、16は前記スロットルバルブ13の開度T
Hを検出するスロットル開度センサである。また、17
はエンジン11のクランク軸の回転を自動変速機12の
タービン軸1に伝達するトルクコンバータである。
【0014】自動変速機12は、上記トルクコンバータ
17と、多板クラッチやバンドブレーキ等の摩擦締結要
素を有する遊星歯車式変速機構による補助変速装置と、
上記トルクコンバータ17のロックアップクラッチや上
記摩擦締結機構を作動せしめる複数の油圧シリンダと、
コントロールバルブユニット18とを備えてなる。コン
トロールバルブユニット18は、上記各油圧シリンダへ
供給するライン圧を制御するデューティソレノイドバル
ブ19を有するライン圧制御機構と、各油圧シリンダへ
のライン圧の給排制御を行なう複数の変速用ソレノイド
バルブ20とを有するものであり、上記自動変速機12
の内部に組み込まれている。
【0015】次に、上記信号処理回路6によるタービン
軸1に加わるトルクTt の演算及びタービン軸1の回転
数Nt の演算について説明する。まず、上記第1及び第
2の磁気ヘッド4,5は、タービン軸1の磁気記録部
2,3への位置信号の記録周波数が互いに異なり、図5
に示すように、第1磁気ヘッド4は記録周波数が低く、
第2磁気ヘッド5は記録周波数が高い。そして、この両
磁気ヘッド4,5は、タービン軸1に負荷トルクが作用
していない状態で互いに位相を一致せしめて位置信号を
記録する(図5参照)。従って、上記タービン軸1に負
荷トルクが作用すると、タービン軸1に実感の捩れを生
ずる結果、上記両磁気ヘッド4,5による上記位置信号
の再生周波数は、図6に示すように互いの位相がずれ
る。このずれ量Δtは、上記タービン軸1の捩れ角度に
対応し、従って、タービン軸1に作用する負荷トルクに
対応する。
【0016】そうして、上記トルク演算は、上記両磁気
ヘッド4,5よる再生周波数に基いて上記ずれ量Δtを
演算し、次式に基いてタービン軸1に加わっているトル
クT t を求めるものである。 Tt =π2 ・G。・d4 ・Δt・Nt /16L なお、πは円周率、Gはタービン軸1の横弾性係数、d
はタービン軸1の直径、Nt はタービン軸の回転数、L
は上記磁気記録部2,3の間隔である。
【0017】また、信号処理回路6は、上記磁気ヘッド
4,5のいずれか一方により得られる再生周波数に基い
て次式によりタービン軸1の回転数Nt を求めるもので
ある。 Nt =N0 ・f/f0 なお、N0 は位置信号記録時のタービン軸1の回転数、
0 はそのときの記録周波数、fは再生周波数である。
【0018】次に上記自動変速機12のライン圧制御機
構について図7に基いて説明する。同図において、21
はエンジン11により駆動されるポンプPで発生した油
圧を油路22から受け所定圧に減圧する減圧バルブ、2
3は前記減圧バルブ21により減圧された油圧を油路2
4を介して受ける一方、上記油圧をデューティソレノイ
ドバルブ19が設けられたデューティ圧通路25を介し
てパイロット圧として受けるスロットルモジュレータバ
ルブである。スロットルモジュレータバルブ23は、デ
ューティソレノイドバルブ19のデューティ比に応じた
スロットルモジュレータ圧を発生する。この場合、デュ
ーティソレノイドバルブ19におけるオン・オフ作動1
周期当りのオン時間比率(デューティ比)を制御するこ
とによって、デューティ圧通路25内の作動油圧(デュ
ーティ圧)が調整されることになる(デューティ比が高
くなるほどデューティ圧は低くなる)。
【0019】26は上記スロットルモジュレータ圧をパ
イロット圧通路27を介して受け、ポンプPで発生した
油圧を各変速段において上記摩擦締結機構の油圧シリン
ダを作動させるに最適な圧力に調整するライン圧制御バ
ルブである。上記パイロット圧通路27には、この通路
内で油圧の脈動が発生したときにそれを吸収し上記ライ
ン圧制御バルブ26に供給されるパイロット圧を安定化
させるアキユムレータ28が設けられている。このアキ
ユムレータ28は、ドレンポート29と排圧ポート30
とを有し、リリーフバルブとしても機能するようになっ
ている。
【0020】また、上記ライン圧制御バルブ26におい
て、31はマニュアルバルブのリバースポートに通ずる
リバース油路、32及び33は上記摩擦締結機構の油圧
シリンダに通ずる第1及び第2のライン油路、34はト
ルクコンバータ17に通ずるコンバータ油路、35はド
レン油路である。上記ライン圧制御バルブ26等の作動
を説明すると、エンジン11が停止しライン圧が作用し
ていない状態ではスプリング36によるスプール37の
付勢によりコンバータ油路34は閉鎖されている。エン
ジン11が始動され、オイルポンプPからのライン圧が
第1ライン油路32から作用すると、パイロット圧と上
記スプリング36との付勢力に抗してスプール37が左
方へ移動し、コンバータ油路34が開通し、コンバータ
油圧がトルクコンバータ17に作用する。アクセル開度
の拡大に伴い、エンジン回転数が上昇してライン圧が高
くなると、スプール37はさらに左方へ移動し、第1ラ
イン油路32及びドレン油路35を介してドレンが行な
われ、ライン圧はパイロット圧とスプリング36とによ
る付勢力に釣り合った位置で一定油圧に安定した状態に
なる。
【0021】従って、コントローラ100によってデュ
ーティソレノイドバルブ19のデューティ比を制御して
デューティ圧ひいてはパイロット圧を調節することによ
り、上記パイロット圧とスプリング36とによる付勢力
を制御し、この付勢力に釣り合うためのライン圧を制御
できることになる。上記コントローラ100について説
明すると、これは、不図示のCPUとROMとRAMと
を含むマイクロコンピュータと、入出力インターフェイ
スと、A/D変換器及び波形整形回路と、変速用ソレノ
イドバルブ20のための駆動回路及びデューティソレノ
イドバルブ19のための駆動回路等を備えている。そう
して、上記マイクロコンピュータのROMには、変速制
御のためのプログラムと、ライン圧制御のためのプログ
ラムと、変速ショック緩和制御プログラムとが予め入力
格納されている。
【0022】上記変速制御は、上記信号処理回路6から
の回転数信号Ntと、スロットル開度センサ16からの
スロットル開度信号とにより例えば図8に示す変速特性
に基いて変速段を決定し、その変速段となるように変速
用ソレノイドバルブ20を制御することを内容とするも
のである。上記ライン圧制御は、上記信号処理回路6か
らのトルク信号Tt と上記回転数信号Nt とを読み込
み、摩擦締結機構の複数の油圧シリンダへ供給されるラ
イン圧PL を次式により決定し、デューティソレノイド
バルブ19を介してライン圧制御することを内容するも
のである。
【0023】PL=K1・Tt +K2・Nt+補正項 なお、K1 ,K2 は定数、Tt 及びNtはタービン軸1
のトルク及び回転数である。尚、上記式では、最初の2
項が基本ライン圧であり、第3項が補正項で、後述する
ように、 補正項=C1・χ である。ここで、χはスロットル開度THの微分χ=d
t/dtである。
【0024】図9は、本実施例におけるトルクセンサの
取り付け位置を示す。このセンサは、トルクコンバータ
17のタービン軸1に設けられている。タービン軸1は
変速歯車機構に入力するのは周知の通りである。尚、ト
ルクセンサは、図9のような歯車機構の前段位置ではな
く、後段につけてもよい。しかし、センサを後段につけ
ると、そのセンサは、出力軸のトルク信号TP を検出す
ることになる。そして、TP は、実質的な変速動作の開
始時点を示すB点で緩慢な変化を示すので、変曲点の検
出のためには検出精度の悪い信号と考えられる。この理
由で、本実施例では、トルクセンサはタービン軸1に取
り付けた。
【0025】図10は、制御回路100における、トル
クショック緩和を目的としたライン圧設定のための制御
手順を示すフローチヤートである。図10のステップS
2においては、タービントルクTt ,タービン回転数N
t,スロットル開度THを夫々のセンサから読み取る。
ステップS4では変速指令が来るのを待つ。変速指令が
ない場合には、ステップS4→ステップS8→ステップ
S2のループを形成する。フラグFは変速動作が実行中
であることを示すフラグである。
【0026】変速指令を受け取ると、ステップS6でフ
ラグFをセットし、ステップS12で、トルクTt の時
間微分を計算する。そして、ステップS14で下記の式
に基づいてライン圧を設定する。 PL=K1・Tt +K2・Nt +C1・χ (C1 は定数) 図13に、補正項C1・χのグラフを示す。即ち、この補
正項は、スロットル開度の変化が大きいほどに大きな補
正量の寄与をライン圧に付与する。換言すれば、スロッ
トルが急速に増大すればライン圧もより大きく増大さ
れ、スロットルが急速に減少すればライン圧もより大き
く減少する。かくして、スロットルの変化率に対応した
要求ライン圧を満たすことができる。
【0027】変速指令が出た後は、ステップS2→ステ
ップS4→ステップS8→ステップS10→ステップS
12…と進んで、そのときの、トルクTt,回転数N
t ,スロットル開度変化率χに応じたライン圧が設定さ
れる。変速の終了は、ステップS10において、タービ
ン回転数Nt と出力軸回転数NP との比から判断する。
変速終了が検出されると、ステップS16でフラグFを
リセットする。
【0028】本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で種々
変形が可能である。以下に変形例を図11,図12に基
づいて説明する。前記実施例の制御(図10)は、補正
項がχに一次比例するものであった。これから説明する
変形例は、補正項が階段状に変化するもの(図11)
と、χが所定値αを越さないときは補正を加えないとい
うものである。
【0029】図11のフローチヤートは、図10のステ
ップS14の代りである。即ち、図10のステップS1
2が実行された後に図11のステップS20に進んで、 PL=K1・Tt +K2・Nt +f(χ) を演算する。ここで、f(χ)は図13の破線のグラフ
で示すような階段上に変化する関数である。この第1の
変形例の方が上記実施例よりは演算制御が容易である。
【0030】図12は第2の変形例を示す。この図12
のフローチヤートも、図11と同じく図10のステップ
S14の代りで、図10のステップS12が実行された
後に図12のステップS30に進んでくる。即ち、ステ
ップS30では、スロットル変化率χが所定値αを越え
たか否かをチェックする。αを越えない緩加速時には、
前述したように、基本ライン圧のみで十分であるから補
正は加えない。一方、αを越える場合は、ステップS3
4で、補正項として、C3 ・χを加える。この第2変形
例の特性を図13に一点鎖線のグラフで示す。
【0031】また、本発明はさらに変形が可能である。
例えば、図10のステップS12においては、スロット
ル開度の微分を演算する代りに、トルクTt の微分を演
算しても類似の効果を得ることができる。スロットル開
度変化はタービントルク変化に反映されるからである。
またステップS14,S20,S32,S34等におけ
る演算は全てマップによって求めることもできる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の自動変速
機の変速時油圧制御装置によれば、作動圧設定手段は、
通常時の必要最小限の油圧(基本圧力)を設定する。そ
して、エンジン負荷が変動したときは、その変動率に応
じて、補正手段が必要最小限の油圧を補正する。かくし
て、実変速時のトルクに応じた適切な油圧設定が行なえ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術の問題点を説明するための従来の制
御装置の動作を説明するタイミングチヤート。
【図2】
【図3】 本実施例に用いられているトルクセンサの構
成を示す図。
【図4】 本実施例の自動変速機の制御システムの構成
を示すブロック図。
【図5】
【図6】 図2のセンサの出力信号を説明する図。
【図7】 図4のシステムにおける油圧回路の回路図。
【図8】 実施例に用いられる変速ラインを説明する
図。
【図9】 図2のセンサの取り付け位置を説明する図。
【図10】 実施例の制御の手順を示すフローチヤー
ト。
【図11】
【図12】 夫々変形例の制御手順を示すフローチヤー
ト。
【図13】 実施例、変形例の補正項の特性を示すグラ
フ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 匡輔 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動変速機の入力軸に設けられ、該自動
    変速機に入力するトルクを表わす信号を拾うトルクセン
    サと、 このトルクセンサからのトルク信号に基づいて変速機の
    作動圧を設定する作動圧設定手段と、 変速時にエンジンの負荷の変化率を演算する手段と、 負荷の変化率の符号の正負に応じて、前記作動圧を増減
    補正する補正手段とを具備することを特徴とする自動変
    速機の変速時油圧制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動変速機の変速時油
    圧制御装置において、前記補正手段は、エンジンの負荷
    の変化率が所定値よりも大きいときに補正する。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の自動変速機の
    変速時油圧制御装置において、前記補正手段は、前記負
    荷の変化率の略比例して、補正量を増減する。
JP3252438A 1991-09-30 1991-09-30 自動変速機の変速時油圧制御装置 Withdrawn JPH0587218A (ja)

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