JPH058713B2 - - Google Patents

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JPH058713B2
JPH058713B2 JP26546884A JP26546884A JPH058713B2 JP H058713 B2 JPH058713 B2 JP H058713B2 JP 26546884 A JP26546884 A JP 26546884A JP 26546884 A JP26546884 A JP 26546884A JP H058713 B2 JPH058713 B2 JP H058713B2
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JP
Japan
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toluene
dissolved
silicon
carbonyl chloride
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JP26546884A
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Akira Kurashima
Satoshi Macha
Koichi Yamaguchi
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CHUO KEMIKARU KK
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CHUO KEMIKARU KK
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Priority to DE19853544601 priority patent/DE3544601A1/de
Priority to US06/810,314 priority patent/US4654428A/en
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Publication of JPH058713B2 publication Critical patent/JPH058713B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、含ケイ素イソシアネート化合物の製
造方法、特に各種シリル基含有化合物の製造原料
として有用な、アルコキシ−ケイ素結合を包含す
るシリルアルキルイソシアネート化合物の製造方
法に関する。
〔従来の技術〕
従来、上記のようなケイ素化合物の製法の1例
として、相当するアルキシシランとアリルイソシ
アネートとを、三塩化ロジウムの存在下で高温付
加反応させて、アルコキシシリルプロピルイソシ
アネートを製造する方法が知られている(特公昭
55−40592号)。しかし、該方法には、高価な触媒
を使用する、高温反応である、及び生成物はシリ
ルプロピルイソシアネートに限られるという問題
点がある。
また、別の製法として、相当するシリルアルキ
ルアミンをカルバミン酸のハロシリル塩とし、そ
れを分解する方法(特公昭57−57020号公報の例
6参照)、及び同じく相当するカルバミン酸メチ
ルエステルとし、それを真空中で熱分解する方法
(米国特許第3494951号)が知られている。しか
し、これらは、いずれも一旦カルバメートとして
から分解することに伴う工程数上の問題点、また
カルバメートのエステル成分又は塩成分の原料
費、回収等の問題点、更に、特に後者の方法では
真空中で高温加熱することに伴う装置、費用等の
問題点があつた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかして、一般にイソシアネート化合物の工業
的製造は、アミンと塩化カルボニルとの反応によ
つて実施されている。
しかしながら、従来、アルコキシ−ケイ素結合
を包含するシリルアルキルアミンと塩化カルボニ
ルとの反応では、アルコキシ基が塩素化して目的
化合物をうることができなかつた(特公昭42−
23171号公報の実施例1参照)。
なお、アミノアルキルジシロキサン(アルコキ
シ基を含有していない)からの塩化カルボニル法
でも、まず、該アミノ基にトリメチルシリル基を
導入した2段法が知られているに過ぎない(仏国
特許第1563380号明細書参照)。
本発明の目的は、副反応が著しく抑制され、円
滑に目的とするイソシアネート化合物を製造する
方法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明を概説すれば、本発明は、下記一般式
(式中R1,R2及びR3は、同一又は異なり、炭
化水素基、アルコキシ基又はシロキシ基を示す
が、その少なくとも1つはアルコキシ基であり、
nは1〜4の数を示す)で表される含ケイ素イソ
シアネート化合物の製造方法に関する発明であつ
て、塩化カルボニルと下記一般式: (式中R1,R2,R3及びnは前記式と同義で
ある)で表される含ケイ素アルキルアミンとを、
不活性有機溶媒中、第三級アミンの存在下で反応
させることを特徴とする。
本発明方法に用いられる第三級アミンの例とし
ては、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ト
リプロピルアミンなどの脂肪族第三級アミン、
N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルア
ニリンなどの芳香族第三級アミン、ピリジン、ピ
コリン、ルチジンなどのヘテロ環式第三級アミン
などを挙げることができる。
前記一般式()で表される含ケイ素アルキル
アミン化合物の例としては、式中のR1,R2及び
R3がメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ヘキシル基のようなアルキル基、フエニル基
のようなアリール基、ベンジル基のようなアラル
キル基、ビニル基、アリル基のようなアルケニル
基、メトキシ基、エトキシ基のようなアルコキシ
基、トリメチルシロキシ基、トリエチルシロキシ
基のようなシロキシ基であるものを挙げることが
できる。但し、R1,R2及びR3の少なくとも1つ
は、アルコキシ基である。このような化合物の例
としては、α−ジメトキシメチルシリルメチルア
ミン、α−ジエトキシメチルシリルメチルアミ
ン、τ−トリエトキシシリルプロピルアミン、τ
−メチルジエトキシシリルプロピルアミン、τ−
トリブトキシシリルプロピルアミン、δ−ジメチ
ルメトキシシリルブチルアミン、τ−ジエトキシ
(トリメチルシロキシ)シリルプロピルアミンな
どを挙げることができる。
塩化カルボニルと前記一般式()で表される
含ケイ素アルキルアミンは、通常約1:1のモル
比で用いられるが、所望に応じて塩化カルボニル
を過剰に用いることもできる。
第三級アミンの使用量は、前記一般式()で
表される含ケイ素アルキルアミンに対して2倍モ
ル以上が好ましく、これ未満では副反応が起り好
ましくない。
本発明に用いられる溶媒としては、反応物及び
生成物に不活性な有機溶媒であれば特に制限はな
く、例えばベンゼン、トルエン、n−ヘキサン、
シクロヘキサン等の炭化水素類、塩化メチレン、
クロロホルム、トリクロロエチレン等のハロゲン
化炭化水素類、エチルエーテル、ジオキサン等の
エーテル類及びこれらの二以上の混合溶媒が好適
に使用される。反応は、塩化カルボニルを溶解し
た上記有機溶媒に、第三級アミン及び前記一般式
()で表される含ケイ素アルキルアミンの上記
有機溶媒との混合溶液を滴下する。反応は、好ま
しくは、−50℃〜+50℃、特に好ましくは、−30℃
〜+10℃の温度で行われる。反応終了後、第三級
アミンの塩酸塩の結晶を反応液より別し、液
より蒸留により目的物を単離する。
〔実施例〕
次に実施例により本発明を更に詳細に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。
実施例 1 トルエン150mlに塩化カルボニル9.9gを溶解さ
せ、これにτ−トリエトキシシリルプロピルアミ
ン22.1g、N,N−ジメチルアニリン27.9gをト
ルエン50mlに溶解した溶液を−5〜−10℃、3時
間で滴下し、反応させた。反応後、N,N−ジメ
チルアニリン塩酸塩の結晶を別し、液を蒸留
したところ、トルエン回収ののち、沸点88〜91
℃/4.5mmHgの留分として、τ−トリエトキシシ
リルプロピルイソシアネート19.8gを得た。
実施例 2 トルエン150mlに塩化カルボニル9.9gを溶解さ
せ、これにτ−トリエトキシシリルプロピルアミ
ン22.1g、トリエチルアミン23.3gをトルエン50
mlに溶解した溶液を0〜−5℃、3時間で滴下
し、反応させた。反応後トリエチルアミン塩酸塩
の結晶を別し、液を蒸留したところトルエン
を回収ののち、沸点88〜91℃/4.5mmHgの留分と
してτ−トリエトキシシリルプロピルイソシアネ
ート16.0gを得た。
実施例 3 塩化メチレン150mlに塩化カルボニル9.9gを溶
解させ、これにτ−ジエトキシメチルシリルプロ
ピルアミン19.1g、トリエチルアミン23.3gを塩
化メチレン50mlに溶解した溶液を−5〜−10℃、
3時間で滴下し、反応させた。反応後トリエチル
アミン塩酸塩の結晶を別し、液を蒸留した。
塩化メチレンを回収したのち、沸点91〜93℃/9
mmHgの留分として、τ−ジエトキシメチルシリ
ルプロピルイソシアネート17.4gを得た。
実施例 4 トルエン150mlに塩化カルボニル9.9gを溶解さ
せ、これにτ−ジエトキシ(トリメチルシロキ
シ)シリルプロピルアミン29.5g、トリエチルア
ミン23.3gをトルエン50mlに溶解した溶液を−5
〜−10℃、3時間で滴下し、反応させた。反応後
トリエチルアミン塩酸塩の結晶を別し、液を
蒸留した。トルエンを回収したのち、沸点93〜94
℃/12mmHgの留分として、τ−ジエトキシ(ト
リメチルシロキシ)シリルプロピルイソシアネー
ト24.0gを得た。
実施例 5 エチルエーテル150mlに塩化カルボニル9.9gを
溶解させ、これにτ−トリエトキシシリルプロピ
ルアミン22.1g、ピリジン18.2gをエチルエーテ
ル50mlに溶解した溶液を−5〜−10℃、3時間で
滴下し、反応させた。反応後ピリジン塩酸塩の結
晶を別し、液を蒸留した。エチルエーテルを
回収したのち、沸点95〜100℃/8mmHgの留分と
して、τ−トリエトキシシリルプロピルイソシア
ネート17.3gを得た。
実施例 6 トルエン150mlに塩化カルボニル9.9gを溶解さ
せ、これにα−ジエトキシシリルシリルメチルア
ミン16.3g、N,N−ジメチルアニリン24.2gを
トルエン50mlに溶解した溶液を−5〜−10℃、3
時間で滴下し、反応させた。反応後、N,N−ジ
メチルアニリン塩酸塩の結晶を別し、液を蒸
留した。トルエンを回収したのち、沸点196〜198
℃の留分として、α−ジエトキシメチルシリルメ
チルイソシアネート13.0gを得た。
実施例 7 トルエン150mlに塩化カルボニル9.9gを溶解さ
せ、これにδ−ジメチルメトキシシリルブチルア
ミン14.5g、N,N−ジメチルアニリン27.9gを
トルエン50mlに溶解した溶液を−5〜−10℃、3
時間で滴下し、反応させた。反応後、N,N−ジ
メチルアニリン塩酸塩の結晶を別し、液を蒸
留した。トルエンを回収ののち、沸点95〜100
℃/12mmHgの留分として、δ−ジメチルメトキ
シシリルブチルイソシアネート12.8gを得た。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように、本発明方法によれ
ば、余分の原料を使用しないで、副反応が著しく
抑制され、円滑に目的とする含ケイ素イソシアネ
ート化合物を得ることができる。
本発明方法の目的化合物は、イソシアネート基
とアルコキシ基とを持つため、種々の用途に有用
であり、例えばガラス繊維、ポリエステルフイル
ムなどのカツプリング剤、樹脂のコーテイング剤
などに用いられる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 塩化カルボニルと下記一般式; (式中R1,R2及びR3は、同一又は異なり、炭
    化水素基、アルコキシ基又はシロキシ基を示す
    が、その少なくとも1つはアルコキシ基であり、
    nは1〜4の数を示す)で表される含ケイ素アル
    キルアミンとを、不活性有機溶媒中、第三級アミ
    ンの存在下で反応させることを特徴とする下記一
    般式: (式中R1,R2,R3及びnは前記式と同義で
    ある)で表される含ケイ素イソシアネート化合物
    の製造方法。
JP26546884A 1984-12-18 1984-12-18 含ケイ素イソシアネ−ト化合物の製造方法 Granted JPS61145188A (ja)

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JP26546884A JPS61145188A (ja) 1984-12-18 1984-12-18 含ケイ素イソシアネ−ト化合物の製造方法
FR858518711A FR2574796B1 (fr) 1984-12-18 1985-12-17 Procede de preparation de composes d'isocyanate contenant du silicium
DE19853544601 DE3544601A1 (de) 1984-12-18 1985-12-17 Verfahren zur herstellung von siliciumhaltigen isocyanatverbindungen
US06/810,314 US4654428A (en) 1984-12-18 1985-12-17 Process for preparation of silicon-containing isocyanate compounds

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JPS61145188A JPS61145188A (ja) 1986-07-02
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