JPH0586958A - 内燃機関の失火検出方法 - Google Patents

内燃機関の失火検出方法

Info

Publication number
JPH0586958A
JPH0586958A JP3249597A JP24959791A JPH0586958A JP H0586958 A JPH0586958 A JP H0586958A JP 3249597 A JP3249597 A JP 3249597A JP 24959791 A JP24959791 A JP 24959791A JP H0586958 A JPH0586958 A JP H0586958A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
misfire
class
missfire
value
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3249597A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadao Takagi
高木定夫
Katsuyuki Kajitani
梶谷勝之
Yoichi Iwakura
岩倉洋一
Tetsuo Kuma
九間哲雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP3249597A priority Critical patent/JPH0586958A/ja
Publication of JPH0586958A publication Critical patent/JPH0586958A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】多気筒エンジンの失火発生の誤判定を防止す
る。 【構成】出力回転速度の変化に基づいて失火パラメータ
を決定し、その失火パラメータと所定の比較判定値とを
比較することによって失火が発生したか否かを判定する
際、 絶対値が略零である失火パラメータのグループを
第1類とし、第1類に属する失火パラメータより大なる
絶対値を有する失火パラメータのグループを小さい絶対
値のものから順に少なくとも第2類及び第3類として前
記失火パラメータをその絶対値の大きさ別のグループに
分類し、それぞれの類に属する失火パラメータの個数を
計数する。そして第3類に属する失火パラメータの個数
の第1類に属する失火パラメータの個数に対する割合が
所定値以上であり、かつ第2類に属する失火パラメータ
の個数の第1類に属する失火パラメータの個数に対する
割合より小か否かを判定し、前記所定値以上でかつ小で
ある場合には失火が発生してしないと判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として自動車用の多
気筒エンジンに適用される内燃機関の失火検出方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の失火検出方法に関する先行技術
として、例えば、特開平2−112646号に示される
ように、クランクシャフトの回転速度変化に基づいて失
火の有無を検出するようにしたものが知られている。
【0003】従来、クランクシャフトの回転速度変化に
基づいて失火を検出する場合、例えば、各気筒の上死点
近傍に位置する速度計測期間を、8°クランクアングル
程度に設定しておき、各速度計測期間の始点から終点に
至る経過時間を順次計測すると共に、前回の気筒に対応
する経過時間と、今回の気筒に対応する経過時間との差
を求めて速度変化量を算出し、この速度変化量が一定の
レベルを越えた場合に失火が発生したと判定するように
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、高回転域お
よび軽負荷域では、正常燃焼状態においても、振動また
は気筒間の燃焼差に起因する回転速度変化の影響が無視
できなくなる。そのため、検出された一定レベル以上の
回転速度変化が、実際の失火によるものであるのか否か
の判定が困難になる。したがって、従来の方法では、失
火検出範囲が低回転高負荷運転域に限定されてしまう。
さらには、悪路走行等のように、クランクシャフトに激
しい外的負荷変動が作用する場合は、その外的負荷変動
により正常に点火しているにもかかわらず速度変化量が
一定のレベルを越えて変動し、したがって失火が発生し
たとの誤判定を招き易いという問題がある。
【0005】本発明は、このような不具合を解消するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような手段を講じたものであ
る。すなわち、本発明に係る内燃機関の失火検出方法
は、出力回転速度の変化に基づいて失火パラメータを決
定し、その失火パラメータと所定の比較判定値とを比較
することによって失火が発生したか否かを判定するよう
にした内燃機関の失火検出方法において、絶対値が略零
である失火パラメータのグループを第1類とし、第1類
に属する失火パラメータより大なる絶対値を有する失火
パラメータのグループを小さい絶対値のものから順に少
なくとも第2類及び第3類として前記失火パラメータを
その絶対値の大きさ別のグループに分類し、それぞれの
類に属する失火パラメータの個数を計数し、第3類に属
する失火パラメータの個数の第1類に属する失火パラメ
ータの個数に対する割合が所定値以上であり、かつ第2
類に属する失火パラメータの個数の第1類に属する失火
パラメータの個数に対する割合より小か否かを判定し、
前記所定値以上でかつ小である場合には失火が発生して
しないと判定することを特徴とする。
【0007】
【作用】このような構成のものであれば、出力回転速度
の変化に基づいて決定した失火パラメータをその絶対値
の大きさにより第1類、第2類、第3類のグループに分
類し、それぞれのグループに属する失火パラメータの個
数を計数し、その第2類及び第3類の個数の第1類の個
数に対する割合が所定の条件に当てはまるか否かを判定
して失火の判定を再検査しているので、悪路の走行等で
失火パラメータが大きく変動した場合における失火の誤
判定が防止でき、したがって失火検出精度を向上させる
ことができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。
【0009】図1に概略的に示した内燃機関1は、18
0°CA(クランクアングル)毎に、第1気筒→第3気
筒→第4気筒→第2気筒の順で点火が行われるように設
定してあり、この点火を制御するための電子制御装置2
を備えている。なお図示しないが、この内燃機関1には
吸気系のサージタンク内の圧力を検出するための吸気圧
センサやエンジン回転数を検出するための回転数センサ
などを具備しているものである。これらセンサからの信
号は後述する電子制御装置2の入力インターフェース5
を介して中央演算処理装置3に入力されるものである。
【0010】電子制御装置2は、中央演算処理装置3、
ROM及びRAMからなる記憶装置4、入力インターフ
ェース5及び出力インターフェース6を具備してなるマ
イクロコンピュータユニットを主体に構成されており、
空燃比の制御機能、気筒毎の点火の制御機能等と共に失
火を検出する機能を備えている。入力インターフェース
5には、図示しないディストリビュータに内蔵されたク
ランク角基準位置センサ7から、図3に示すように、各
気筒の圧縮上死点(圧縮TDC)を示すN(気筒判別)
信号が180°CA毎に入力されると共に、電磁ピック
アップ8から、出力回転速度を知るためのP信号が、例
えば、18°CA毎に入力されるようになっている。電
磁ピックアップ8は、磁気をおびた鉄心8aの外周に図
示しないコイルを巻装してなる通常のもので、前記鉄心
8aをセンシングギャ9の外周に近接させて配置してあ
る。センシングギャ9は、外周に20枚の歯9aを等間
隔に突設してなるもので、クランクシャフト10の端部
に固着してある。そして、このセンシングギャ9が回転
すると、鉄心8aに発生している磁界が断続されて前記
コイルに交流電圧が発生し、その交流電圧が図示しない
波形整形回路で整形されて入力インターフェース5に前
記P信号として入力されるようになっている。 電子制
御装置2には、本発明の失火検出方法を実施するため
に、図2に概略的に示すようなプログラムが内蔵させて
ある。このプログラムは、180°CA毎、すなわち、
N信号が入力される毎に割り込み処理(Nタイミング割
り込み処理)されるもので、まず、ステップ51で、エ
ンジンの運転状態が定常状態であるか否かを判定する。
具体的には、例えば、過渡時空燃比補正係数が零となっ
た後3秒以上経過したこと、エンジン水温が73℃以上
であること、フューエルカット中でないこと、の少なく
とも3つの条件を満たしている場合に、定常状態である
と判定してステップ52に移行し、条件を満たしていな
い場合にはステップ61に進む。
【0011】ステップ52では、以下に示す式により補
正値KGDLTを演算して学習値の更新を行う。
【0012】 KGDLT={(M−1)KGDLTis+DLTT(n)}/M (但、iは気筒番号で、この実施例では1,2,3,
4、sはその時点で記憶されている補正値であることを
示し、nは正の整数で、Mは定数である。)すなわち、
補正値KGDLTは、その時点で記憶されている補正
値KGDLTisを(M−1)倍し、それに計測で得ら
れた速度変化量DLTT(n)を加え、その合計値を除
数である定数Mで除算して求めるものである。速度変化
量DLTT(n)は次式によって算出する。
【0013】 DLTT(n)=T72CA(n)−T72CA(n−1) 速度変化量を求めるための各気筒に対する速度計測期間
は、45°以上で180°以下の範囲で一定の値に設定
するのが好ましい。ここで、速度計測期間を45°クラ
ンクアングル以上とするのは、高回転域における振動の
影響を抑制するためである。すなわち、この種の失火検
出に対しては、回転数の4次成分の周波数の振動の影響
が大きく、速度計測期間を45°クランクアングル以上
にしておけば、高回転域においても、かかる振動の影響
を受けにくくなる。一方、速度計測期間を180°クラ
ンクアングル以下としたのは、失火の有無を各気筒毎に
判定し得るようにするためである。
【0014】この実施例では、図3の(e)に示すよう
に、各気筒に対する速度計測期間を上死点近傍の72°
クランクアングル(72°CA)としている。速度変化
量を算出するために計測する出力回転速度T72CA
(n)は、この速度計測期間の始点から終点に至る経過
時間すなわち、下死点におけるP信号を0番とし上死点
におけるそれを9番として、8番のP信号から次のサイ
クルの2番のP信号に至る4個分の信号の経過過時間を
計測して求める。この計測はクランクアングルが180
°毎に、かつ第1気筒、第3気筒、第4気筒、第2気筒
の順に行われる。通常、経過時間の計測によって得られ
る各気筒毎の出力回転速度T72CA(n は、図3の
(c)に示すように、正常な点火が行われているときで
あっても同一値とはならず一定値を示さない。この様に
して得られた出力回転速度T72CA(n)は順次記憶
装置4に保存され、速度変化量DLTT(n)の算出に
使用される。すなわち、最新の速度変化量DLTT
(n)は、今回の出力回転速度T72CA(n)から前
回計測された出力回転速度T72CA(n−1)を減算
して求める。得られた速度変化量DLTT(n)は、同
じく図3の(b)に示すように、理論的には零であるの
に対して正または負にずれている。したがって、得られ
たDLTT(n)が以下に示す条件を満足しない場合
は、異常な値として排除して補正値KGDLTiの演算
は行わない。
【0015】 DLTT(n)≦KGDLTis−k DLTT(n)≧KGDLTis+k (但、kは定数) 以上のようにして学習値となる補正値KGDLTが得
られると、ステップ53において、次式によりその補正
値KGDLTが安定しているか否かを判定し、安定し
ている場合はその補正値KGDLTを学習値として採
用し記憶装置4のRAMに格納してステップ54に移行
し、そうでない場合にはステップ61に進む。
【0016】 |KGDLT−KGDLTis|≦α (但、αは定数) 補正値KGDLTは、回転数と吸気圧とに対応する各
気筒固有の速度変化量の零からのずれを各気筒毎に実験
により測定して得られた値を初期値として記憶させてお
き、速度変化量の計測が開始された後はその時点で記憶
されている補正値を、所定の演算により得られた新たな
補正値に修正して記憶しておき、失火パラメータを演算
する際に読み出して使用するものである。この初期値
は、多気筒内燃機関が正常点火状態で回転している際
に、例えば、第1気筒に対応する速度計測期間における
速度変化量K1と、第2気筒に対応する速度計測期間に
おける速度変化量K2と、第3気筒に対応する速度計測
期間における速度変化量K3と、第4気筒に対応する速
度計測期間における速度変化量K4との間に、内燃機関
の形式などに応じて発生するそれぞれ固有のばらつきの
値を充当すればよい。すなわち、補正値KGDLT
は、前記した初期値を回転数と吸気圧とに対応させ
て、図4に示すように、各気筒毎の2次元マップにして
記憶し、エンジンの運転中にあっては、上記した式によ
り算出したものを学習値として一定の条件の下に採用す
ることにより更新してRAMに記憶している。同図にお
いて、Nは回転数、PMは吸気圧である。そして以下に
説明する失火パラメータMISP(n,i を演算する
際には、その時のエンジンの運転状況に対応する回転数
と吸気圧とで第i気筒の2次元マップに特定される1つ
の補正値KGDLTを読み出して用いるものである。
【0017】ステップ54において、ステップ52で算
出した速度変化量DLTT(n)と、学習にて更新され
た気筒毎の補正値KGDLTとを用いて失火パラメー
タMISP(n,i)の計算を以下に示す式によって実
行し、得られた失火パラメータMISP(n,i)をそ
の絶対値の大きさ別に分類して記憶し、かつ所定値と比
較して失火判定処理を行い、ステップ55に移行する。
【0018】 DLTT(n)=T72CA(n)−T72CA(n−1) MISP(n,i)=DLTT(n)−KGDLT 一例として、第3気筒の失火パラメータMISP
(n,3)は、第3気筒が上死点となる際に計測された
速度変化量DLTT(n)から、前述の補正値の2次元
マップからその時のエンジンの運転状況に対応した第3
気筒の補正値KGDLTを読み出し、減算して求め
る。
【0019】分類して記憶された失火パラメータMIS
(n,i)は、その分類毎に記憶されている個数を計
数し、その個数を記憶していく。この実施例では分類
は、図5に示すように、失火パラメータMISP=0を
中心にして所定の幅を有する領域DEに属するグループ
を第1類CZ0とし、第1類CZ0に隣接する領域EF
およびCDに属するグループを第2+類CPS及び第2
−類CNSとし、以下同様に、第3+類CPM、第3−
類CNM、第4+類CPB、第4−類CNB及び第5+
類CPV及び第5−類CNVとして、失火パラメータM
ISP=0に対して正及び負に分けて行われる。この様
にして得られた結果をグラフにしたものが図6及び図7
である。図6は、舗装路を走行して得られた結果であ
り、図7は、未舗装路で凹凸の多いいわゆる悪路を走行
して得られた結果である。これらの図から明らかなよう
に、舗装路の走行では、失火パラメータMISP
(n,i)は路面からの振動の影響を受けないため、第
1類に集中するが、未舗装路の走行では、路面からの影
響でばらつき第1類を中心に全体にわたって失火パラメ
ータMISP(n,i)が分散するものである。なお、
領域の幅については、低回転の場合にはその幅を大きく
する、と言うように、可変設定するものであってもよ
い。 失火パラメータMISP(n,i)は、理論的に
は失火していないかぎり算出されたもの全てが第1類C
Z0に属するものとなるが、走行している場合には路面
の状態により、クランクシャフト10に路面状態に基づ
いて発生する振動が影響し、第2+又は第2−類CP
S,CNS等に属するものが発生する。この傾向は未舗
装路を走行した際に顕著に現れる。すなわち、舗装路を
走行している場合には振動の影響が少ないため、算出さ
れた失火パラメータMISP(n,i)は、図6に示す
ように、第1類CZ0に属するものが大半を占め、第3
±類CPM,CNM等に属するものは失火が発生してい
ない場合には極端に少なくなる。これに対し、未舗装路
を走行した場合には、図7に示すように、振動の影響を
受けていない第1類CZ0に属する失火パラメータMI
SP(n,i)が少なくなり、振動の影響を受けて第3
±類CPM,CNMなどに属するものが存在するように
なる。この様にして分類された結果である各類に属する
失火パラメータMISP(n,i)の個数は、記憶装置
4のRAMに記憶しておき後述するステップ72におい
て使用される。
【0020】上記したステップ54において、得られた
失火パラメータMISP(n,i)を所定値と比較して
失火判定処理を行い、ステップ55においてその結果か
ら失火が発生したか否かを判断し、所定値以上であれば
失火が発生したものと判断してステップ56に移行し、
失火でない正常な点火の場合はステップ57に進む。正
常な点火の場合、失火パラメータMISP(n,i)
略零であるのに対し、失火した場合の失火パラメータM
ISP(n,i)は、図3の(a)に点線で示すよう
に、正常時の値から前記所定値以上ずれている。
【0021】ステップ56では、失火した気筒の累積失
火回数を計数する処理を行い、ステップ57に移行す
る。累積失火回数の計数は、それぞれの気筒毎に専用の
カウンタを準備しておき、失火が発生するごとにカウン
タをインクリメントするようにプログラミングしておけ
ばよい。この後ステップ57において、1度速度変化量
の計測が終了したことを検出するために、現在の速度変
化量の測定回数を示す200回転フラグNCNTに1を
加えて200回転毎処理RAMに記憶する。次にステッ
プ58において、200回転フラグNCNTが400で
あるか否かを判断し、200回転フラグNCNTが40
0でないと判断した際には、図示しないメインルーチン
に復帰し、そうでない場合にはステップ71に進む。一
方、ステップ61では、200回転フラグMCNT及び
後述する1000回転フラグJCNTをそれぞれ零にし
て、これらを記憶する200回転毎処理RAM及び10
00回転毎処理RAMをクリアする。
【0022】次に、200回転フラグNCNTが400
である、すなわち最初の速度変化量の測定からクランク
シャフト10が200回転した場合は、ステップ71に
おいてその200回転の間継続してエンジンが定常状態
であったか否かを判定し、定常状態であったならステッ
プ72に移行し、そうでない場合にはステップ81に進
む。
【0023】ステップ72では、下式によって未舗装路
を走行したことによって正常な点火であったにもかかわ
らず振動により大きな値となって失火パラメータMIS
n,i)が失火と判定されていないか否かを判定し
(悪路処理)、失火でないと判定した場合にはステップ
81に移行し、そうでない場合にはステップ73に進
む。
【0024】 ROJUD1=(|CPS|+|CNS|)/2 >(|CPM|+|CNM|)/2 ≧β|CZ0| (但、βは0.1〜0.2) 上式における|CZ0|は、第1類CZ0に属する失火
パラメータMISP(n ,i)の累積個数であり、同様
にしてそれぞれの類に属する累積個数を示している。こ
の式は、第3±類CPM,CNMに属する失火パラメー
タMISP(n, i)の個数の第1類CZ0に属するも
のの個数に対する割合が、β以上であり、第2類CP
S,CNSに属する失火パラメータMISP(n,i)
の個数の第1類CZ0に属するものの個数に対する割合
より小であることを示している。この式の関係が成立し
たとき、すなわち第2+類CPSの累積個数と第2−類
CNSの累積個数との平均値が第3+類CPM及び第3
−類CNMの累積個数の平均値より大きく、かつ第3+
類CPM及び第3−類CNMの累積個数の平均値が第1
類CZ0の累積個数のβ倍以上である場合に、未舗装路
を走行したことにより失火パラメータMISP
(n,i)がばらついたものすなわち失火誤検出と判断
され、ステップ81において1000回転フラグJCN
Tをクリア(=0)する。一方、上式が成立しないと
き、例えば第2+類CPSの累積個数と第2−類CNS
の累積個数との平均値が第3+類CPM及び第3−類C
NMの累積個数の平均値より小さい場合、あるいは第3
+類CPM及び第3−類CNMの累積個数の平均値が第
1類CZ0の累積個数のβ倍未満である場合には、未舗
装路走行でなく失火が発生しているものと判定してステ
ップ73に進む。この様に、失火パラメータMISP
(n,i)のばらつきの度合いから走行している路面の
状態を検出し、これによって格別なセンサを付けること
なく失火の誤検出を判別するので、失火判定の信頼性を
簡単かつ確実に向上させることができる。
【0025】ステップ73では、クランクシャフト10
が200回転した時点での累積失火回数が第1基準値E
MSL1以上であるか否かを判断し、以上である場合は
ステップ74に移行し、そうでない場合はステップ75
に進む。ステップ74では、異常であることを報知する
ために警告燈MILを点灯する。この場合の警告方法と
しては、前記した警告燈MILを点灯するものの他に、
電子制御装置2にダイアグ出力端子を設けておき、その
端子に接続されるテスタ等により異常を検出し得るよう
にしておいてもよい。そしてステップ75では、失火回
数の異常判断が1度実行されたことを検出するために、
現在の異常判断回数を示す1000回転フラグJCNT
に1を加えて1000回転毎処理RAMに記憶する。ス
テップ76において、1000回転フラグJCNTが5
であるか否かを判断し、5である場合はステップ77に
移行し、そうでない場合はステップ82に進む。
【0026】ステップ82では、200回転フラグNC
NTを記憶している200回転毎処理RAMの内容をク
リア(NCNT=0)して、図示しないメインルーチン
に復帰する。一方、ステップ77では、クランクシャフ
ト10が1000回転した時点での累積失火回数が第2
基準値EMSL2(≧第1基準値EMSL1)以上であ
るか否かを判断し、以上である場合はステップ78に移
行し、そうでない場合はステップ79に進む。ステップ
78ではステップ74と同様に、異常であることを報知
するために警告燈MILを点灯する。ステップ79で
は、1000回転フラグJCNTを記憶している100
0回転毎処理RAMの内容をクリア(JCNT=0)し
てステップ82に移行する。
【0027】以上の構成において、失火の検出は180
°CA毎に割り込み処理によって、制御がステップ51
→52→53→54→55→56と進み、クランクシャ
フト10が200回転していない場合は割り込み処理を
終了してメインルーチンへ戻るが、200回転した場合
はステップ71に移行する。そして失火の検出が正確に
なされたか否かを判定するためにステップ72が実行さ
れ、誤検出でなければ制御がステップ73〜79と進
む。そして、クラクンシャフト10の回転数に対応して
検出された失火の回数が基準値以上である場合は、警報
が発せられるよう制御される。この場合の制御は、ステ
ップ73→74→75→76→82またはステップ73
→74→75→76→77→78→79→82と進ん
で、クランクシャフト10が200回転し、かつ失火の
累積回数が第1基準値EMSL1以上の場合に警報を発
し、さらに1000回転し、かつ累積回数が第2基準値
EMSL2以上の場合に警報を発する。この様に、正常
点火が続いている際すなわち正常運転時には、実際に計
測された速度変化量と常時一定の条件下で更新される補
正値とが略等しくなるため、失火パラメータは略零にな
り失火として検出されず、失火が発生すると、実際に計
測される速度変化量と補正値との間に相違が生じるた
め、その場合だけ、失火パラメータが零から離れた値を
示すことになり、したがって、各気筒間における正常点
火時の速度変化量のばらつきによる影響をなくすことが
できる。さらに、失火パラメータを算出するために使用
する補正値を常に更新しているので、車両、エンジンに
関するばらつきや経時変化による誤差が防止でき、失火
時の失火パラメータの値と正常点火時のそれとの差がよ
り明確になり、精度よく失火検出を行うことができる。
【0028】なお、本発明は以上説明した実施例に限定
されるものではなく、各気筒に対する速度計測期間は、
45°クランクアングル以上で180°クランクアング
ル以下の範囲で適宜設定すればよい。また、上記実施例
では補正値KGDLTを学習により一定条件下で更新
する構成を説明したが、補正値KGDLTは実施例に
おいて説明した初期値に固定しておく構成であってもよ
いし、さらには補正値KGDLTを用いずに失火パラ
メータMISP(n,i)を算出する構成であってもよ
い。
【0029】その他、各部の構成は図示例に限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変
形が可能である。
【0030】
【発明の効果】本発明は、以上に詳述したように、失火
パラメータがその大きさ別にどの様に分布しているのか
を所定の条件式から判定し、その結果より凹凸の多い悪
路を走行したのか否かを判定するので、失火パラメータ
がばらついた場合であってもそのばらつきが悪路の走行
によって発生したものであることが判定でき、したがっ
て失火の発生を誤って検出することがなくなり非常に精
度よく失火検出ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体構成図。
【図2】同実施例の制御手順を概略的に示すフローチャ
ート図。
【図3】同実施例の制御態様を示すタイミングチャート
図。
【図4】同実施例の補正値の2次元マップの構成を示す
構成説明図。
【図5】同実施例における失火パラメータの変動状態を
示す状態説明図。
【図6】同実施例における舗装路走行の場合の失火パラ
メータの分布状態を示す棒グラフ図。
【図7】同実施例における未舗装路走行の場合の失火パ
ラメータの分布状態を示す棒グラフ図。
【符号の説明】
1…内燃機関 2…電子制御装置 7…クランク角基準位置センサ 8…電磁ピックアップ 9…センシングギャ 10…クランクシャフト
フロントページの続き (72)発明者 九間哲雄 大阪府池田市桃園2丁目1番1号 ダイハ ツ工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】出力回転速度の変化に基づいて失火パラメ
    ータを決定し、その失火パラメータと所定の比較判定値
    とを比較することによって失火が発生したか否かを判定
    するようにした内燃機関の失火検出方法において、 絶対値が略零である失火パラメータのグループを第1類
    とし、第1類に属する失火パラメータより大なる絶対値
    を有する失火パラメータのグループを小さい絶対値のも
    のから順に少なくとも第2類及び第3類として前記失火
    パラメータをその絶対値の大きさ別のグループに分類
    し、それぞれの類に属する失火パラメータの個数を計数
    し、第3類に属する失火パラメータの個数の第1類に属
    する失火パラメータの個数に対する割合が所定値以上で
    あり、かつ第2類に属する失火パラメータの個数の第1
    類に属する失火パラメータの個数に対する割合より小か
    否かを判定し、前記所定値以上でかつ小である場合には
    失火が発生してしないと判定することを特徴とする内燃
    機関の失火検出方法。
JP3249597A 1991-09-27 1991-09-27 内燃機関の失火検出方法 Pending JPH0586958A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3249597A JPH0586958A (ja) 1991-09-27 1991-09-27 内燃機関の失火検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3249597A JPH0586958A (ja) 1991-09-27 1991-09-27 内燃機関の失火検出方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0586958A true JPH0586958A (ja) 1993-04-06

Family

ID=17195387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3249597A Pending JPH0586958A (ja) 1991-09-27 1991-09-27 内燃機関の失火検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0586958A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3696528A1 (en) * 2019-02-15 2020-08-19 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Misfire detection device for internal combustion engine, misfire detection system for internal combustion engine, data analysis device, and controller for internal combustion engine
JP2021032091A (ja) * 2019-08-20 2021-03-01 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の状態検出システム、データ解析装置、及び車両
US10969304B2 (en) 2019-02-15 2021-04-06 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha State detection system for internal combustion engine, data analysis device, and vehicle
US11255282B2 (en) 2019-02-15 2022-02-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha State detection system for internal combustion engine, data analysis device, and vehicle

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3696528A1 (en) * 2019-02-15 2020-08-19 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Misfire detection device for internal combustion engine, misfire detection system for internal combustion engine, data analysis device, and controller for internal combustion engine
CN111577457A (zh) * 2019-02-15 2020-08-25 丰田自动车株式会社 内燃机的失火检测装置、系统、方法、数据解析装置、及内燃机的控制装置
US10969304B2 (en) 2019-02-15 2021-04-06 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha State detection system for internal combustion engine, data analysis device, and vehicle
US11099102B2 (en) 2019-02-15 2021-08-24 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Misfire detection device for internal combustion engine, misfire detection system for internal combustion engine, data analysis device, and controller for internal combustion engine
US11255282B2 (en) 2019-02-15 2022-02-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha State detection system for internal combustion engine, data analysis device, and vehicle
US11397133B2 (en) 2019-02-15 2022-07-26 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Misfire detection device for internal combustion engine, misfire detection system for internal combustion engine, data analysis device, and controller for internal combustion engine
JP2021032091A (ja) * 2019-08-20 2021-03-01 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の状態検出システム、データ解析装置、及び車両

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0437212A2 (en) Method and apparatus for detecting misfired cylinder of internal combustion engine
US6062071A (en) Method for detecting combustion misfires in an internal combustion engine
JPH0552707A (ja) 多気筒内燃機関の失火検出装置
JP2807738B2 (ja) 内燃エンジンの燃焼状態検出装置
JPH0642397A (ja) エンジンの失火検出方法
JP3325162B2 (ja) 内燃機関の燃焼状態検出装置
JPH08284741A (ja) 内燃エンジン用の不点火検出器にてクランク軸加速度を決定するための適合修正係数を得る方法
US5390537A (en) Combustion state-detecting system for internal combustion engines
JP2666232B2 (ja) 内燃エンジンの燃焼状態検出装置
US5503008A (en) Apparatus for diagnosing misfire of multi-cylinder internal combustion engine
US6023964A (en) Misfire diagnosis method and apparatus of internal combustion engine
JPH06146999A (ja) 内燃エンジンの燃焼状態検出装置
JPH0586958A (ja) 内燃機関の失火検出方法
JPH0693919A (ja) 内燃エンジンの燃焼状態検出装置
JPH0472450A (ja) 内燃機関の失火気筒検出装置
JPH0586959A (ja) 内燃機関の失火検出方法
JP2807736B2 (ja) 内燃機関の燃焼状態判定装置
US5991684A (en) Apparatus and method of detecting combustion state of internal combustion engine and recording medium storing program for execution of the detecting method
US6892130B2 (en) Method for detecting rotational speed
JPH04101071A (ja) 内燃機関の失火検出装置
JPH05195856A (ja) 内燃機関の失火検出方法
JP3346138B2 (ja) 内燃機関の失火検出装置
JP3284817B2 (ja) エンジンの失火診断装置
JPH0586957A (ja) 内燃機関の失火検出方法
JP2889651B2 (ja) 内燃機関の失火検出装置