JPH058694Y2 - - Google Patents

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JPH058694Y2
JPH058694Y2 JP20285686U JP20285686U JPH058694Y2 JP H058694 Y2 JPH058694 Y2 JP H058694Y2 JP 20285686 U JP20285686 U JP 20285686U JP 20285686 U JP20285686 U JP 20285686U JP H058694 Y2 JPH058694 Y2 JP H058694Y2
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noise
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  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は高周波雑音防止用プリント板、特に
自身塔載した高周波電流発生源からの高周波ノイ
ズの発生防止と外部からの高周波ノイズの受信を
防止可能とした高周波雑音防止用プリント板に関
する。
[従来の技術] 近年、自動車にはマイクロコンピユータを塔載
した電子機器の増大により、クロツクパルスやパ
ワートランジスタのスイツチング信号から発生す
る高周波ノイズ電流成分が電子機器筐体やワイヤ
ハーネスから誘導、輻射し、他の電子機器や無線
装置、例えばFMラジオ、無線機、TV、自動車
電話等に悪影響を与え、ラジオ雑音を生じたり装
置を誤動作させたり、あるいは機能が停止したり
するという問題が生じていた。
従来、このようなマイクロコンピユータからの
クロツクノイズ対策として、コンデンサや抵抗に
よる素子フイルター、あるいはクロツクパルスの
立上り、立下りをなますことにより、ノイズの発
生を防止するという方法が用いられていた。
また、車両用ワイヤハーネスに重畳する高周波
雑音を抑制する対策として、本件出願人の出願に
係る特公昭57−59962号公報や特開昭52−147622
号公報記載の技術が提案されている。
すなわち、車両用デフオガ熱線やワイヤハーネ
ス等のノイズワイヤに沿つてλ/4(λはノイズ
電流の伝搬波長)のノイズトラツプワイヤを設
け、ノイズワイヤの途中で高周波ノイズ電流を極
めて小さい値に抑制することによつて、他のワイ
ヤへのノイズの影響を減少させるようにしたもの
である。
この従来技術のうち、例えば特公昭57−59962
号公報によれば、第5図に示されるように、車載
バツテリとデフオガ熱線30とを接続するノイズ
ワイヤ32には、その全長にわたつて、ノイズ電
流iが生じており、ノイズ電流iの重畳している
ノイズワイヤ32に第1の低インピーダンス分岐
路34を接続して高周波ノイズ電流による定在波
を強制的に形成させ、この定在波の節に相当する
位置に第2の低インピーダンス分岐路36を接続
して、ノイズ源となる高周波ノイズ電流が電子装
置付近に伸びる他のワイヤまで伝搬しないように
したものである。そして、これらのノイズトラツ
プワイヤ34,36はノイズワイヤ32に沿つて
テーピングされ、ノイズ電流強度を他のワイヤに
影響を与えない程度にまで低減することができ
る。
[考案が解決しようとする問題点] 従来の問題点 しかしながら、前述した素子フイルタ等による
クロツクノイズ対策によるといずれも実装上や制
御上の限界があり、また、ノイズトラツプワイヤ
によれば、ワイヤハーネスの本数も多いためこれ
ら各本毎にノイズトラツプワイヤをテーピングす
るのは、工数が増大するという問題があつた。
以上の理由から、今日、車載電子機器に設けら
れたマイクロコンピユータ等の電子回路が、放送
局や高出力無線機等による外部からの強電磁界の
影響を受けないようにするニーズが高まつてお
り、このため、車載電機機器のプリント板にコン
パクトにノイズ防止装置を実現したいという要望
が高まつていた。
しかし、現在のところプリント板の回路配線パ
ターンに着目した高周波ノイズ防止に関する技術
は未だ提案されていなかつた。
考案の目的 この考案は係る問題点を解決するためになされ
たもので、多層プリント基板のスルーホール接続
部を利用して低インピーダンスのノイズトラツプ
パターンを形成するとともに、中間層にアースパ
ターンを形成し、これによつて高周波ノイズによ
る影響を防止するようにしたプリント板の提供を
目的とする。
[問題点を解決するための手段および作用] 前記目的を達成するために、本考案は、各種電
子部品が実装される多層プリント基板の回路配線
パータン近傍に、スルーホール接続部を利用して
一端が回路側端子に接続され他端が開放されてそ
の長さが λ/4+λ/2×n (λはノイズ電流の伝搬波長、n=0,1,
2,……) である低インピーダンスのノイズトラツプパター
ンを形成するとともに、中間層にアースパターン
を形成したことを特徴とする。
前記構成により、マイクロコンピユータ等から
発せられるクロツクパルスに含まれる高周波成分
は、電子機器筐体やワイヤハーネスから誘導、輻
射され、FMラジオ、TV、自動車電話等の無線
機に妨害を与えるおそれがあるが、回路配線パー
タン近傍に、スルーホール部を利用して形成した
高周波ノイズトラツプパターンにより、波長が
λ/4にて共振する周波数領域を選択的にノイズ
トラツプパターン側に引き込み、中間層に形成さ
れたアースパターンとの静電結合により雑音抑制
を可能としたものである。
[実施例] 以下、図面に基づき本考案の好適な実施例を説
明する。
第1図a,bには本考案に係る高周波雑音防止
用プリント板の実施例が示されている。同図にお
いて、マイクロコンピユータ10やIC11、外
部との接続を行うコネクタ12等が実装された多
層プリント基板14が導電性のケース16内に収
容されており、このケース16はアース接続18
されている。
ここで本考案の特徴的なことは、各種電子部品
が実装される多層プリント基板の回路配線パター
ン近傍に、スルーホール接続部を利用して一端が
回路側端子に接続され他端が開放されてその長さ
が λ/4+λ/2×n (λはノイズ電流の伝搬波長、n=0,1,
2,……) である低インピーダンスのノイズパターンを形成
するとともに、中間層にアースパターンを形成し
たことである。
すなわち、本実施例において、多層プリント基
板14にはスルーホール24が設けられており、
部品実装側においてこのスルーホール24とマイ
クロコンピユータ10のクロツク端子10−5と
がノイズトラツプパターン22−1により接続さ
れ、また、半田面側において、一端が前記スルー
ホール24に接続され他端が開放されたノイズト
ラツプパターン22−2,22−3が形成されて
いる。これらのノイズトラツプパターン22−
2,22−3はFM波、TV波等の異なる周波数
領域の高周波ノイズの防止用に用いられる。そし
て、前記ノイズトラツプパターン22は通常の回
路配線パターンと同様の銅箔等にて形成され、そ
の長さはスルーホール24を介して接続されたプ
リント基板14の表裏両面側のパターン22−2
と22−3の長さ、及びスルーホール24の長さ
との合計が λ/4+λ/2×n (λはノイズ電流の伝搬波長、n=0,1,2,
……) また、本実施例において、前記多層プリント基
板14の中間層の内の一層がアースパターン26
に形成されていることを特徴とする。
すなわち、このアースパターン26は、ケーブ
ル28にて設置されており、多層プリント基板1
4の表裏両面に形成されたノイズトラツプパター
ン22−1,22−2,22−3と近接した状態
で付設されている。
このようにノイズトラツプパターン22とアー
スパターン26を形成した場合、まずマイクロコ
ンピユータ10のクロツク端子10−5からのノ
イズトラツプパターン22の引出し部において、
ノイズトラツプパターン側とマイクロコンピユー
タ10からコネクタを介して外部機器に接続され
るワイヤハーネス側のインピーダンスとを比較し
てみると、ワイヤハーネス側のインピーダンスは
極めて大きい反面、ノイズトラツプパターン22
側のインピーダンスは極めて小さいので、高周波
電流は大部分ノイズトラツプパターン側に流れ、
ワイヤハーネス側にはほとんど流れことなく、ま
た、ノイズトラツプパターンに近接配置されたア
ースパターン26との静電結合により、例えば自
身塔載したマイクロコンピユータのクロツクパル
ス信号に含まれる高周波クロツクノイズの外部へ
の発生が防止されることになる。
このノイズトラツプパターン22の長さは、例
えば前述した式においてn=0とした場合に76〜
90MHzのFM帯で75cm、200MHzのTV帯で30cm、
430MHzのアマチユア無線帯で15cm、800MHz自動
車電話の場合7.5cm程度となる。
そして、前記ノイズトラツプパターン22の長
さはn=0の時のλ/4の長さが実用的である。
前記ノイズトラツプパターン22の横幅は通常
の回路配線パターン20の実用的な幅である0.5
〜10mm程度で充分であり、この幅を広くするほど
雑音防止周波数帯が広帯域化する。一方、アース
パターン26の横幅は広いほどフイルタ効果が向
上することが知られている。さらに、その膜厚も
高周波電流の表皮効果によつてもつぱら表面に集
中して流れるため、通常の回路配線パターン20
の銅箔厚さ(例えば25μm)で充分である。
以上説明したように、マイクロコンピユータか
ら発せられるクロツクパルスによる高周波成分
は、通常回路配線パターン及びコネクタを介しワ
イヤハーネスを伝わり、外部に出てFMラジオ、
TV、自動車電話等の無線機に妨害を与えるおそ
れがあるが、本実施例によれば、マイクロコンピ
ユータ10のクロツク端子10−5に接続された
ノイズトラツプパターン22により、λ/4にて
共振する周波数領域を選択的にノイズトラツプパ
ターンに引き込み、アースパターン26との静電
結合により雑音の防止が可能となる。
特に、ケース16がプラスチツク等の非導電性
部材からなる場合には、本考案はアースパターン
26により極めて有効に機能する。
すなわち、本考案の実施例によれば、アースパ
ターン26によりノイズトラツプパターン22に
トラツプされた高周波ノイズの二次輻射を抑え、
容量結合により低インピーダンスのアースパター
ンにてプロテクトすることができるため、第2図
に示されるように、従来のプリント板に比べて5
〜15dBほどフイルタ効果が増し、ノイズレベル
を一層低減することができる。
第3図a,bには多層プリント基板の中間層の
うち2層をアースパターンとし、これらの中間に
ノイズトラツプパターンを配置した実施例が示さ
れている。
すなわち、スルーホール124とマイクロコン
ピユータ100のクロツク端子100−5とがノ
イズトラツプパターン122−1により接続さ
れ、また、前記スルーホール124には多層プリ
ント基板140の中間層の1層が接続されて、そ
れぞれノイズトラツプパターン122−2,12
2−3が形成されている。
これらノイズトラツプパターン122−2,1
22−3の上下の中間2層がアースパターン12
6−1,126−2として配置され、それぞれケ
ーブル128−1,128−2によつて接地さ
れ、前記ノイズトラツプパターン122−2,1
22−3は、前述の実施例と同様にFM波、TV
波等の異なる周波数領域の高周波ノイズ防止用に
用いられ、第4図に示されるように、従来のプリ
ント基板に対し10〜20dBほどフイルタ効果が向
上することがわかる。
[考案の効果] この考案は以上説明したとおり、多層プリント
基板の回路配線パターン近傍に、スルーホール接
続部を利用して低インピーダンスのノイズトラツ
プパターンを形成するとともに、中間層にアース
パターンを形成したことにより、回路素子による
雑音防止フイルタ等を用いることなく高周波雑音
を有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図a、第1図bは本考案に係る高周波雑音
防止用プリント板の実施例を示す図、第2図は本
考案の実施例によるフイルタ効果を示す図、第3
図a、第3図bは他の実施例を示す図、第4図は
第3図のフイルタ効果を示す図、第5図は車両用
ワイヤハーネスに重畳する高周波雑音を防止する
従来例を示す図である。 10……マイクロコンピユータ、14……多層
プリント基板、16……ケース、22,122…
…ノイズトラツプパターン、24,124……ス
ルーホール、26,126……アースパターン。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 各種電子部品が実装される多層プリント基板の
    回路配線パータン近傍に、スルーホール接続部を
    利用して一端が回路側端子に接続され他端が開放
    されてその長さが λ/4+λ/2×n (λはノイズ電流の伝搬波長、n=0,1,
    2,……) である低インピーダンスのノイズトラツプパター
    ンを形成するとともに、中間層にアースパターン
    を形成したことを特徴とする高周波雑音防止用プ
    リント板。
JP20285686U 1986-12-27 1986-12-27 Expired - Lifetime JPH058694Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20285686U JPH058694Y2 (ja) 1986-12-27 1986-12-27

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JP20285686U JPH058694Y2 (ja) 1986-12-27 1986-12-27

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JPS63108667U JPS63108667U (ja) 1988-07-13
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WO2012176933A1 (ja) * 2011-06-22 2012-12-27 日本電気株式会社 ノイズ抑制装置及びそれを搭載した多層プリント基板

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JPS63108667U (ja) 1988-07-13

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