JPH0586783U - 防雨カバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 二輪車の前部に搭載された荷物篭内の品物、
典型的には、新聞紙を風雨から防止するのに好適な専用
の防雨カバーを提供する。 【構成】 二輪車のハンドルの長さに略等しい幅を有
し、かつハンドルから前記荷物篭の前部上端に至る長さ
に略等しい長さを有する透明な上部カバーシート３１
と、前記荷物篭の前面及び両側部の長さに略等しい幅を
有し、かつ前記荷物篭の高さに略等しい長さの下部カバ
ーシート３２とから成り、上部カバーシート３１と下部
カバーシート３２とが中央部において多くとも前記荷物
篭の前面の長さに等しい長さに亘って一体的に接合３３
されている。上部カバーシート３１には該シートをハン
ドルに固定するための紐を通す孔を有する。下部カバー
シート３２には該シートを前記荷物篭又は二輪車の一部
に固定するための紐を通す孔３５を有する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【技術分野】

本考案は、防雨カバー、より詳細には、二輪車の前面に搭載した荷物篭内の物 品、例えば、新聞配達等の新聞紙、を風雨から守るための防雨カバーに関する。

【０００２】

【従来技術】

現在、新聞配達は、周知のように、二輪車の前部に搭載した荷物篭内に新聞を 入れ、これを契約した各家庭に順次配達している。しかし、雨の日など新聞が濡 れてしまい、そのため、いちいちビニール袋内に入れて雨に濡れないようにして 配達している。しかし、新聞をいちいちビニール袋内に入れるのは時間もかかり 、また、費用もかかり、得策ではない。また、ビニール袋に入れただけでは、ビ ニール袋が雨で濡れてしまうため、新聞を入れる荷物篭全体をカバーで覆ってい るが、配達の際、このカバーが新聞の取り出し時に邪魔になり、新聞の取り出し 作業がスムーズにいかなかった。また、このカバーをかけることによって、二輪 車運転時、前方がよく見えず、危険であった。

【０００３】

【目的】

本考案は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、特に、二輪車の前部に 搭載された荷物篭内の品物、典型的には、新聞紙を風雨から防止するのに好適な 専用の防雨カバーを提供することを目的としてなされたものである。

【０００４】

【構成】

本考案は、上記目的を達成するために、（１）二輪車の前部に搭載した荷物篭 内の物品を風雨等から守るための防雨カバーであって、該防雨カバーは、二輪車 のハンドルの長さに略等しい幅を有し、かつハンドルから前記荷物篭の前部上端 に至る長さに略等しい長さを有する透明な上部カバーシートと、前記荷物篭の前 面及び両側部の長さに略等しい幅を有し、かつ前記荷物篭の高さに略等しい長さ の下部カバーシートとから成り、前記上部カバーシートと下部カバーシートとが 中央部において多くとも前記荷物篭の前面の長さに等しい長さに亘って一体的に 接合されていること、上部カバーシートには該カバーシートをハンドルに固定す るための紐を通す孔を有すること、下部カバーシートには該カバーシートを前記 荷物篭又は二輪車の一部に固定するための紐を通す孔を有すること、更には、（ ２）前記下部カバーシートの接合されていない両側部上方に設けられた面テープ 及び該面テープの各々に対応して前記上部カバーシートの両側部に設けられた面 テープを有すること、更には、（３）前記下部カバーシートの下部に二輪車のヘ ッドライトを通すための切り欠きを有することを特徴としたものである。以下、 本考案の実施例に基いて説明する。

【０００５】 図１は、本考案による防雨カバーを展開した時の平面図、図２は、使用状態を 示す斜視図で、図２において、１０は二輪車、２０は該二輪車１０の前部に搭載 された荷物篭（点線にて示す）、３０は本考案による防雨シートで、該防雨シー ト３０は、図１に示すように、透明の上部カバーシート３１と下部カバーシート ３２とから成っている。なお、下部カバーシート３２は必ずしも透明でなくても よい。 上部カバーシート３１と下部カバーシート３２とは、中央部において、荷物篭 ２０の略幅の長さＬ₁にわたって一体的に接合されている。上部カバーシート３ １の幅Ｌ₂は、二輪車のハンドル間の長さに略等しく、縦方向の長さＬ₃は、ハン ドルから荷物篭の前部上端部までの長さに略等しく形成されている。また、下部 カバーシート３２の幅方向の長さＬ₄は荷物篭の前部の長さ及び両側面の長さに 略等しく、換言すれば、荷物篭の周囲３面を囲う長さに略等しく、また、縦方向 の長さＬ₅は荷物篭の高さに略等しく形成されている。

【０００６】 下部カバーシート３２の中央下部には、二輪車のヘッドライトを通すための切 り欠き部３４が設けられているが、下部カバーシート３２を透明部材で構成する 時は、必ずしもこの切り欠き部３４を設ける必要はない。また、上部及び下部カ バーシートの各角部には、図示のように、孔３５が設けられており、この孔３５ を通して紐４０を通し、この紐４０によって該カバーシートを二輪車の一部或い は荷物篭の一部に取り付けるようにしている。また、下部カバーシート３２の上 両辺部には面テープ３６が固着されており、これら面テープ３６と対応して、上 部カバーシート３１の両側部に面テープ３７が取り付けられている。

【０００７】 雨の日等に買い物に行ったり、新聞配達する時は、下部カバーシート３２を、 図２に示すように、荷物篭２０の前方及び両側方に巻きつけるとともに、孔３５ に紐４０を通して荷物篭又は二輪車本体に下部カバーシート３２を固定するとと もに、上部カバーシート３１の上端部の孔３５に紐４０を通し、該紐４０によっ て、上部カバーシートを二輪車のハンドルに着脱自在に取り付ける。この上部カ バーシート３１の固定は、新聞紙を取り出す時に、ハンドルから容易に離脱出来 るよう、できれば、紐４０の先端に鈎４１等をつけておき、ワンタッチで着脱で きるようにしておくとよい。更に、下部カバーシート３２の上部両側方及び上部 カバーシートの側方に、図示のように、面テープ３６，３７を取り付けとおき、 これら面テープ３６と３７を接着することによって、上部カバーシート３２をよ り確実に取り付けることができ、上部カバーシート３１の側方から荷物篭２０内 に風雨等が入らないようにすることができる。

【０００８】

【効果】

以上の説明から明らかなように、本考案によると、二輪車の前部に取り付けら れた荷物篭内の品物に風雨等が入らないようにするための専用防雨シートを提供 することができる。 上部カバーシートを透明部材で形成することによって、運転中、前方の視界が 妨げられるようなことはない。 新聞配達時、上部カバーシートに設けられた固定具の１つのみを着脱自在に取 り外すことによって新聞紙を取り出すことができ、効率よく新聞配達を行うこと ができる。 上部カバーシートと下部カバーシートに設けた面テープによって、上部カバー シートの側方をより確実にかつ容易に着脱自在に固定可能にしたので、側方から の風雨の侵入を効果的に防止できるとともに、新聞紙の取り出しも容易に出来る 。 更には、下部カバーシートの略中央下部にヘッドライト用の切り欠きを設けた ので、防雨カバーの取り付けをより簡単にかつ確実に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案による防雨シートの一実施例を説明す
るための展開平面図である。

【図２】 本考案による防雨シートの一使用例を示す斜
視図である。

【符号の説明】

１０…二輪車、２０…荷物篭、３０…防雨シート、３１
…上部カバーシート、３２…下部カバーシート、３３…
接合部、３４…切り欠き部、３５…孔、３６，３７…面
テープ、４０…紐、４１…鈎。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 二輪車の前部に搭載した荷物篭内の物品
   を風雨等から守るための防雨カバーであって、該防雨カ
   バーは、二輪車のハンドルの長さに略等しい幅を有し、
   かつハンドルから前記荷物篭の前部上端に至る長さに略
   等しい長さを有する透明な上部カバーシートと、前記荷
   物篭の前面及び両側部の長さに略等しい幅を有し、かつ
   前記荷物篭の高さに略等しい長さの下部カバーシートと
   から成り、前記上部カバーシートと下部カバーシートと
   が中央部において多くとも前記荷物篭の前面の長さに等
   しい長さに亘って一体的に接合されていること、上部カ
   バーシートには該カバーシートをハンドルに固定するた
   めの紐を通す孔を有すること、下部カバーシートには該
   カバーシートを前記荷物篭又は二輪車の一部に固定する
   ための紐を通す孔を有することを特徴とする防雨カバ
   ー。
2. 【請求項２】 前記下部カバーシートの接合されていな
   い両側部上方に設けられた面テープ及び該面テープの各
   々に対応して前記上部カバーシートの両側部に設けられ
   た面テープを有すること、を特徴とする請求項１に記載
   の防雨カバー。
3. 【請求項３】 前記下部カバーシートの下部に二輪車の
   ヘッドライトを通すための切り欠きを有することを特徴
   とする請求項１又は２に記載の防雨カバー。