JPH0586667U - トロリー線作業用梯子装置 - Google Patents

トロリー線作業用梯子装置

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JPH0586667U
JPH0586667U JP2892392U JP2892392U JPH0586667U JP H0586667 U JPH0586667 U JP H0586667U JP 2892392 U JP2892392 U JP 2892392U JP 2892392 U JP2892392 U JP 2892392U JP H0586667 U JPH0586667 U JP H0586667U
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JP
Japan
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ladder
hook
main body
wheels
trolley wire
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Application number
JP2892392U
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English (en)
Inventor
淳治 福田
泰雄 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 梯子の姿勢を安定させて作業能率を向上させ
る。 【構成】 軌道敷2のレール3上を走行自在の車輪4の
上方に立ち上がるように梯子本体5を設け、梯子本体5
に、その上端部をメッセンジャワイヤ6に係脱させるフ
ック7と、フック7をメッセンジャワイヤ6に対して係
脱駆動させるフック操作機構と、車輪4の回転を拘束す
る車輪ロック機構とを具備している。 【効果】 足場が平坦で梯子本体5の姿勢を安定させる
ことができ、車輪ロック機構により梯子本体5をレール
3上に固定して安定性を向上させることができる。フッ
ク7により梯子本体5が転倒する恐れを排除することが
でき、フック操作機構により作業時の安全性確保をより
確実ならしめることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はトロリー線の断線復旧や点検等の作業を行う場合に用いられるトロリ ー線作業用梯子装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、トロリー線の断線復旧や点検等の作業を行う場合、地上の軌道敷とトロ リー線の上方にこれと平行に架線されているメッセンジャワイヤとの間に竹製の 梯子を立て掛け、該梯子に作業員が昇って作業していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、梯子を支持する足場は砂利等が敷き詰められた軌道敷であるた め、梯子が傾き易い、転倒のおそれがある、など極めて不安定で危険な状態での 作業を強いられ、作業能率の低下の原因となっていた。
【0004】 本考案は前記課題を有効に解決するもので、梯子の姿勢を安定させて作業能率 を向上させることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案のトロリー線作業用梯子装置は、梯子本体が、軌道敷のレール上を走行 自在の車輪の上方に立ち上がるように設けられ、また該梯子本体に、その上端部 をメッセンジャワイヤに係脱させるフックと、該フックをメッセンジャワイヤに 対して係脱駆動させるフック操作機構と、前記車輪の回転を拘束する車輪ロック 機構とが具備されている構成を有するものである。
【0006】
【作用】
本考案のトロリー線作業用梯子装置を使用してトロリー線の断線復旧や点検等 の作業を行う場合は、軌道敷のレール上に車輪を載置するとともに梯子本体の上 端部をメッセンジャワイヤに接触させ、その状態で梯子装置を目的とする作業対 象箇所までレールに沿って移動させる。そして、梯子本体の上端に有するフック をフック操作機構を操作して駆動させて、該フックをメッセンジャワイヤに係止 させるとともに、車輪ロック機構を操作して車輪の回転を拘束し、この状態で作 業者が梯子本体の上方部においてトロリー線に関する所要の作業を行う。また、 梯子本体の上方部にいる作業者が車輪ロック機構を解除するとともに、メッセン ジャワイヤを掴んでこれを引っ張るようにすれば、梯子装置全体をレールに沿っ て容易に移動させることができる。
【0007】
【実施例】
以下、本考案のトロリー線作業用梯子装置の一実施例を図面に基づいて説明す る。 このトロリー線作業用梯子装置1は、軌道敷2のレール3上に載置される車輪 4と、該車輪4の上方に立ち上がらせるように設けられた梯子本体5と、該梯子 本体5の上端部をメッセンジャワイヤ6に係止させるフック7と、該フック7を 駆動させるフック操作機構8と、車輪4の回転を拘束させる車輪ロック機構9と を備える構成とされている。なお、符号10で示すものは作業対象となるトロリ ー線である。
【0008】 前記車輪4は、2個設けられて、2本のレール3の一方に載置されるようにブ ラケット11により直列状態に保持されている。
【0009】 梯子本体5は、繊維強化プラスチック等の強度的にも優れる絶縁材からなり、 一対のパイプ状の手摺棒12を複数の桟13により連結した一般的な梯子の形状 を有している。そして、その下端が前記ブラケット11に固定されている。この 場合、ブラケット11は車輪4の側方に突出して設けられており、梯子本体5は 、その上端が2本のレール3のほぼ中間位置の真上に配置されるように垂直方向 に対して傾斜して固定されている。
【0010】 また、梯子本体5の各手摺棒12の上端部には、回転自在なスリーブ状のロー ラ14が該上端部に被せられるようにして設けられており、車輪4をレール3上 に支持したときに両ローラ14が2本のレール3間の真上に位置するメッセンジ ャワイヤ6に接触されるようになっている。
【0011】 前記フック7は、梯子本体5の上端で両手摺棒12を連結しているブラケット 15に、ピン16を介して垂直回動自在に連設されており、該ピン16が前記フ ック操作機構8に接続されている。
【0012】 該フック操作機構8は、梯子本体5における一方の手摺棒12の下方位置に設 けられた操作部21と、前記ピン16に回転力を伝えるピン回転駆動部22とを ケプラー紐23により連結した構成とされている。このケプラー紐23は、図3 ないし図8に示すように、操作部21とピン回転駆動部22との間に2本並列に 設けられて、手摺棒12の中に収納されており、該手摺棒12の上端部には、両 ケプラー紐23を巻回状態で支持する案内ドラム24が設けられている。該案内 ドラム24は、幅方向中央部にガイドフランジ25が設けられており、該ガイド フランジ25により仕切られた左右の各部にケプラー紐23を1本ずつ方向を変 えて巻回するようになっている。したがって、両ケプラー紐23に相反する方向 に張力が作用したときに、案内ドラム24が回転することになる。
【0013】 前記操作部21は、揺動可能なレバー26と、該レバー26により駆動される ドラム27と、これらレバー26とドラム27を拘束するためのラチェット機構 28とから構成されている。この場合、レバー26は、基端部に一体形成された リング部26aがドラム27の中間部に固定されており、また、ラチェット機構 28は、ラチェット歯車28aが梯子本体5側に固定されていて、ラチェット歯 車28aに係合する爪28bが、レバー26内に挿入されたロッド30に連結さ れている。該ロッド30は、その先端部がレバー26の頭部から突出させられて 、ばね31によって突出方向に付勢されており、レバー26内に挿入状態となっ ている端部に前記爪28bがリンク32を介して連結されている。符号33は、 これらロッド30、リンク32、爪28bを結合するピンを示す。
【0014】 前記爪28bは、その長さ方向の中央部がレバー26に軸34により回転自在 に支持されており、図7の矢印で示すようにロッド30頭部のノブ35を押すこ とにより爪28b先端がラチェット歯車28aから離間し、ノブ35の押圧を解 除するとばね31によってロッド30が持ち上げられて爪28b先端がラチェッ ト歯車28aに係合する構成とされている。したがって、ノブ35を押した状態 とすることによりレバー26をラチェット歯車28aに対して回転自由な状態と し、一方、ノブ35の押圧を解除した状態とすることによりレバー26とラチェ ット歯車28aとの相対回転を拘束するようになっている。そして、ケプラー紐 23は、レバー26のリング部26aにより仕切られるドラム27の左右の各部 に巻きつけられており、レバー26の操作方向を変えることにより、ドラム27 の回転方向を変えてケプラー紐23の牽引方向を反対にすることができるもので ある。
【0015】 ピン回転駆動部22は、4個のかさ歯車40A〜40Dが90°で交差するよ うにかみ合わせられ、その一つのかさ歯車40Aに同軸状に前記ピン16が連結 され、該かさ歯車40Aに対して90°交差している両かさ歯車40B,40D にそれぞれドラム41が連結され、これらドラム41に前記ケプラー紐23が1 本ずつ巻き取られた構造となっている。つまり、前記操作部21により両ケプラ ー紐23の一方が牽引され他方が繰り出されると、牽引力が作用しているケプラ ー紐23によりドラム41の一方が回転させられ、かさ歯車40A〜40Dによ る回転伝達を介して他方のドラム41が反対方向に回転して他方のケプラー紐2 3を巻き取るものである。そして、これらドラム41の回転により該ドラム41 を支持しているかさ歯車40B,40Dの間に配置されたかさ歯車40Aととも に前記ピン16が回転させられ、フック7を揺動させる構造である。
【0016】 一方、前記車輪ロック機構9は、梯子本体5の手摺棒12の上方位置に設けら れた操作部45と、車輪4の回転を拘束する制動部46とをケプラー紐47によ り連結した構成とされている。
【0017】 操作部45は、前記フック操作機構8における操作部21と同様な構成のレバ ー48、ラチェット機構、ドラム等を有し、レバー48を操作することによりケ プラー紐47を牽引して制動部46を作動させる構成とされている。
【0018】 制動部46は、図9に示すように、車輪4を回転自在に支持している軸51が スリーブ状に形成されるとともに、該軸51の中にキー52により摺動自在にス ライドピン53が挿入されており、該スライドピン53の先端が軸51から突出 し、その先端と車輪4の側面との間にクラッチ54が設けられている。該クラッ チ54は軸51及び車輪4の表面に相互にかみ合うクラッチ板54A,54Bを 配設したもので、スライドピン53が軸51から突き出る方向に移動したときに 両クラッチ板54A,54Bが離間され、軸51内に引き込む方向に移動したと きに接続されるようになっている。そして、スライドピン53の端部に前記ケプ ラー紐47が接続されている。なお、スライドピン53はクラッチ板54Aを有 する先端部よりもケプラー紐47に接続されている後端部の方が小径に形成され た段付きピンとされており、その小径部53aを挿通させる端面板55がクラッ チ54とは反対側における軸51の端面に固定され、該端面板55とスライドピ ン53の段部との間に、スライドピン53を先端方向に押圧付勢するばね56が 設けられている。したがって、レバー48をロック方向へ操作することによって ケプラー紐47を牽引したときにクラッチ54が接続されて車輪4が固定され、 レバー48を解除方向に操作するとばね56の付勢力によってクラッチ54が解 除されるようになっている。
【0019】 なお、この車輪ロック機構9におけるケプラー紐47も手摺棒12の中に収納 されており、該手摺棒12の下端部にはケプラー紐47を屈曲状態に支持する案 内ローラ57が設けられている。
【0020】 このように構成されたトロリー線作業用梯子装置1を用いてトロリー線10の 断線復旧や点検等の作業を行うには、先ず軌道敷2のレール3上に車輪4を搭載 して梯子本体5の上端のローラ14をメッセンジャワイヤ6に接触させる。そし て、梯子装置1を目的とする作業対象箇所までレール4に沿って移動させた後、 梯子本体5の下方位置に設けられているフック操作機構8における操作部21の レバー26を操作してフック7を倒すことにより、梯子本体5の上端をメッセン ジャワイヤ6に係止させる。次いで、作業員が梯子本体5に昇り、梯子装置1の 設置位置が作業対象箇所に対して適正であれば、梯子本体5の上方位置に設けら れている車輪ロック機構9における操作部45のレバー48を操作して車輪4を ロックし、この状態で所要の作業を行う。また、作業途中等において梯子本体5 の位置を若干移動する必要が生じた場合には、前記操作部45のレバー48のノ ブ33を押しながらレバー操作して車輪4のロックを解除するとともに、メッセ ンジャワイヤ6を掴んでこれを引っ張るようにすることにより、装置全体をレー ル3に沿って容易に移動させることができる。
【0021】 一方、梯子本体5上での作業が終了したら、作業者は車輪4のロックを解除し て梯子本体5を伝って地上に降り、その後、梯子本体5の下方位置の操作部21 のレバー26を回動操作してフック7を起こして梯子本体5の上端のメッセンジ ャワイヤ6に対する係止状態を解除し、装置全体を必要な箇所までレール3に沿 って移動して撤去すればよい。
【0022】 なお、図10は梯子本体5の下端部に両側方に張り出すステー61を設け、こ れらステー61の先端に車輪4を支持することにより車輪4の間隔を大きくして 、梯子本体5の安定性を高めたものである。
【0023】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案のトロリー線作業用梯子装置によれば 、次のような効果を奏することができる。 軌道敷のレールに梯子本体の下端の車輪を載置するとともに梯子本体の上端を メッセンジャワイヤに立て掛けるようにしているから、足場が平坦で梯子本体の 姿勢を安定させることができる。この場合に、車輪ロック機構を設けているから 、梯子本体をレール上に確実に固定して安定性を向上させることができる。 梯子本体の上端部にメッセンジャワイヤに係止されるフックを設けたから、梯 子本体が転倒する恐れを排除することができる。しかもフック操作機構を操作す ることにより、はじめてフックが駆動するようになっているから、作業時の安全 性確保をより確実ならしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案のトロリー線作業用梯子装置の一実施
例を示す正面図である。
【図2】 図1の梯子装置の側面図である。
【図3】 フック操作機構におけるピン回転駆動部の正
面図である。
【図4】 図3のピン回転駆動部の側面図である。
【図5】 手摺棒の上端部の正面図である。
【図6】 手摺棒に設けられている案内ドラムの側面図
である。
【図7】 フック操作機構における操作部の断面図であ
る。
【図8】 図7のフック操作機構のA−A線に沿う矢視
図である。
【図9】 車輪ロック機構の一部を省略した断面図であ
る。
【図10】 梯子本体の下端部の他の例を示す正面図で
ある。
【符号の説明】
1…トロリー線作業用梯子装置、2…軌道敷、3…レー
ル、4…車輪、5…梯子本体、6…メッセンジャワイ
ヤ、7…フック、8…フック操作機構、9…車輪ロック
機構、10…トロリー線、12…手摺棒、14…ロー
ラ、21…操作部、22…ピン回転駆動部、23…ケプ
ラー紐、26…レバー、45…操作部、46…制動部、
47…ケプラー紐、48…レバー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 梯子本体(5)が、軌道敷(2)のレー
    ル(3)上を走行自在の車輪(4)の上方に立ち上がる
    ように設けられ、また該梯子本体(5)に、その上端部
    をメッセンジャワイヤ(6)に係脱させるフック(7)
    と、該フック(7)をメッセンジャワイヤ(6)に対し
    て係脱駆動させるフック操作機構(8)と、前記車輪
    (4)の回転を拘束する車輪ロック機構(9)とが具備
    されていることを特徴とするトロリー線作業用梯子装
    置。
JP2892392U 1992-04-30 1992-04-30 トロリー線作業用梯子装置 Pending JPH0586667U (ja)

Priority Applications (1)

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JP2892392U JPH0586667U (ja) 1992-04-30 1992-04-30 トロリー線作業用梯子装置

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JP2892392U JPH0586667U (ja) 1992-04-30 1992-04-30 トロリー線作業用梯子装置

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JPH0586667U true JPH0586667U (ja) 1993-11-22

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016203704A1 (ja) * 2015-06-15 2016-12-22 株式会社永木精機 操作レバーのロック構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016203704A1 (ja) * 2015-06-15 2016-12-22 株式会社永木精機 操作レバーのロック構造
JP2017001157A (ja) * 2015-06-15 2017-01-05 株式会社永木精機 操作レバーのロック構造

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