JPH0586621A - シートパイルの打込み案内装置 - Google Patents

シートパイルの打込み案内装置

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JPH0586621A
JPH0586621A JP27865291A JP27865291A JPH0586621A JP H0586621 A JPH0586621 A JP H0586621A JP 27865291 A JP27865291 A JP 27865291A JP 27865291 A JP27865291 A JP 27865291A JP H0586621 A JPH0586621 A JP H0586621A
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JP
Japan
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sheet pile
machine base
guide device
body portion
ruler member
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Pending
Application number
JP27865291A
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English (en)
Inventor
Mitsuru Nakajima
満 中嶋
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TAKAMATSU KISO KOJI KK
Original Assignee
TAKAMATSU KISO KOJI KK
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Publication date
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  • Placing Or Removing Of Piles Or Sheet Piles, Or Accessories Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シートパイルの打込み作業を作業者が定規部
材中の正確な位置に、安全かつ小さな労力で容易に位置
決めできるようにすること。 【構成】 ガイド装置9と、これを走行自在に支持する
レール部を備えた定規部材1とからなる。上記ガイド装
置9は、吊下されてきたシートパイルsを吸着する電磁
石22を備えたボディ部11と、吸着したシートパイル
sを抱持する、ボディ部11の両側のアーム部材24
と、定規部材1の板部3間の既設シートパイルsをガイ
ド装置9と反対側の板部3に押圧するプッシュ機構18
と、ボディ部11と機台10間に構成した案内レール2
7、外嵌部材28、スクリュー部材29及びナット部材
31からなる移動手段と、機台10に配した、前記レー
ル部に走行自在に係合する走行手段12とで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土木工事に於いて、シ
ートパイルを所定の打込みラインに沿って打込むに際
し、これを定規部材中の所定の位置に正確に案内するシ
ートパイルの打込み案内装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在のところこの種のシートパイルの打
込み案内装置は存在していない。従ってシートパイルの
打込み作業は次のように行なわれている。先ず打込みラ
インに沿わせ、かつそのラインを一対の定規板の内側に
位置するように定規部材を配置する。シートパイルをク
レーン等の吊下げ手段で吊下げつつ定規部材中に運び、
定規部材上で待つ作業者がそのシートパイルの正確な位
置決めを行ない、引続いて打込み手段で該シートパイル
の打込み作業を行なうというような手順である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のような打込み作
業では、吊下げ手段で運ばれてきたシートパイルを作業
者が定規部材中の正確な位置に位置決めする訳である
が、シートパイルは非常に重量の大きなものであるか
ら、大きな労力が必要なばかりでなく非常に危険な作業
でもある。本発明は、このような問題点を解決し、加え
て小人数で作業を行なえるシートパイルの打込み案内装
置を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の構成の要旨とす
るところは、シートパイルの打込みラインをその間に位
置させるべく配する少なくとも一対の平行な板部を有す
る定規部材であって、該シートパイルを上記打込みライ
ン中の所定の位置に案内する後記ガイド装置の機台を走
行自在に支持するレール部をその側部に沿って構成した
定規部材と、前記ガイド装置とからなり、上記ガイド装
置を、吊下げられて来た前記シートパイルをその腹部に
吸着すべく電磁吸着手段を備えたボディ部と、上記ボデ
ィ部の両側に配した一対のアーム部材であって、上記ボ
ディ部の腹部に吸着したシートパイルを抱持・非抱持自
在に構成したアーム部材と、前記機台の下側部に配した
位置調整装置であって、前記定規部材の一対の板部間に
既に打ち込まれているシートパイルを所定の板部側に引
付け又は押付けるべく動作する位置調整装置と、前記ボ
ディ部を前記定規部材と直交する方向に移動自在に支持
する機台であって、前記ボディ部との間に、前記定規部
材と直交する方向への移動動作を行なわせる移動手段を
備えた機台と、上記機台に配した走行手段であって、前
記レール部に走行自在に係合する走行手段とで構成した
シートパイルの打込み案内装置である。
【0005】前記定規部材は、一般的にはH型鋼材を両
側の板部を立てた状態で平行に並べ、その間の寸法を変
更自在としつつ結合したものであり、本発明でも基本的
にはそのような構成を採用することができる。それぞれ
の内側の板部が実質的な定規をなす訳である。
【0006】前記レール部は前記各H型鋼材の両板部に
構成する。当然、前記機台に構成する走行手段と対応関
係をもって構成する。例えば、上記レール部は、上記H
型鋼材の一方の板部の上部内面に沿って固設した軌道部
材と、他方の板部の上部内面に沿って固設した軌道部材
を兼ねるラック部材とで構成することができる。ラック
部材の歯は他の軌道部材と対面する面に構成する。前記
レール部を、以上のように構成した場合は、前記機台の
走行手段は、例えば、機台の下面に前記軌道部材及びラ
ック部材の高さ方向の寸法を僅かに越える間隔で配した
軌道挟持板と、上記機台の下部に配した駆動ギアであっ
て、前記ラック部材に噛み合う駆動ギアと、機台内に配
した上記駆動ギアに対する駆動手段とで構成することが
できる。
【0007】しかしてこの場合は、前記機台の下面と前
記軌道挟持板とで前記レール部の軌道部材及びラック部
材を挟み、かつラック部材に噛み合う駆動ギアでレール
部上を走行できるようにしたものである。なお上記機台
の下面の内、軌道部材の上面及びラック部材の上面にそ
れぞれ対応する位置には、ローラー、ボール又は車輪等
を配して動きをスムーズにすることが好ましい。同様
に、前記軌道挟持板の上面にも、軌道部材の下面及びラ
ック部材の下面にそれぞれ対応する位置にはローラー、
ボール又は車輪等を配して動きをスムーズにすることが
好ましい。
【0008】前記ガイド装置のボディ部は、ガイド装置
を前記定規部材の両側に構成することとする場合は、基
本的に直方体状に構成し、その腹部は単に前記シートパ
イルの背面を当接し得る平面形状に構成すれば良い。前
記電磁吸着手段は、上記平面形状の腹部に作用し、腹部
に背面を当接したシートパイルを吸着し得るように構成
するものである。また前記ボディ部は、ガイド装置を前
記定規部材の片側にのみ構成することとする場合は、基
本的には直方体状に構成し、ただしその腹部には、シー
トパイルの凹んだ前面を当接し得るように、その凹んだ
形状に対応する、平面から見て台形の接合突部を構成
し、その接合突部の前面に作用するように、前記電磁吸
着手段を構成する。この接合突部はシートパイルの背面
を接合するのに特に不都合ないようにして置くこととす
る。
【0009】前記一対のアーム部材は、例えば、ボディ
部の両側に各々水平方向に回動自在に配し、その先端付
近に補助棒を配する構成が適当である。上記補助棒は、
アーム部材をボディ部の両側でそれぞれ前方に突き出し
た状態に回動させた場合に、ボディ部の前面と平行にな
るように、該アーム部材に直角に取り付けるのが適当で
ある。こうして上記アーム部材をボディ部の前方に突き
出した状態にした場合に、ボディ部の腹部に当接させた
シートパイルを抱持することができるようになる。これ
らのアーム部材をシートパイルの抱持状態又は非抱持状
態に回動させるための駆動手段は、様々な構成を自由に
採用し得る。例えば、ボディ部の後部に固設したブラケ
ットに、各々のアーム部材を駆動する各油圧シリンダの
後端を回動自在に軸着し、各油圧シリンダのロッドの先
端をそれぞれアーム部材の背後に固設した補助片の先端
に回動自在に軸着して構成することができる。しかして
上記油圧シリンダのロッドを伸縮させてアーム部材を抱
持又は非抱持状態に回動させることができる。
【0010】前記位置調整装置は、新しいシートパイル
を打込む際に、その直前に打込んだ隣接する既設のシー
トパイルの打込み位置を正確な位置に調整する装置であ
る。シートパイルは、隣接する相互を互いに前後逆向き
としつつ打込む事とし、縁部に折曲して構成したセクシ
ョンと呼ばれる部分を相互に噛み合わせて結合するもの
である。従って隣接するシートパイルは、定規部材内に
於いて、各々その背面が逆の側のH型鋼材の板部に当接
するように打込まれていなければならないものである。
にも拘らず、新しくシートパイルを打込む際に、これに
隣接する既設のシートパイルの位置がずれていて、その
背面が所定のH型鋼材の板部から離れていることがあ
る。前記位置調整装置は、以上のように、シートパイル
を打込む際に、隣接する既設のシートパイルの背面が所
定の板部に当接状態になっていない場合に、そのシート
パイルを押付け、又は引付けて対応する板部に当接状態
とし、そのシートパイルのセクションとこれから打込む
シートパイルのセクションとが係合し合えるように位置
を調整するための装置である。かくして、前記位置調整
装置は、ガイド装置を定規部材の両側に位置させる場合
には、シートパイルを反対側の板部に押付けるプッシュ
機構として構成することができる。上記プッシュ機構
は、例えば、そのロッドの先端でシートパイルの前面側
を押圧する油圧シリンダ等で構成することができる。ガ
イド装置を定規部材の片側にのみ位置させる場合には、
同様に油圧シリンダで前記位置調整装置を構成する場
合、そのロッドの先端をシートパイルの前面側を押圧す
るのに不都合でなく、かつシートパイルの背面側を吸着
その他により結合して引っ張ることができるように構成
する必要がある。
【0011】前記ボディ部を機台上で、前記定規部材と
直交する方向に移動自在に支持する構成は、様々な構成
を自由に採用することができる。例えば、機台上に複数
条の案内レールを固設し、他方、ボディ部の下面に上記
案内レールに摺動自在に嵌合する外嵌部材を固設し、前
者に後者を嵌合させる等である。なお前記案内レール
は、当然、前記定規部材と直交する向きに配するもので
ある。更に前記移動手段は、例えば、機台上に、上記案
内レールに平行に配したスクリュー部材と、ボディ部の
下部に固設したナット部材であって、前記スクリュー部
材に螺合したナット部材とで構成することができる。な
お上記ナット部材に、これを回転駆動する回転駆動体を
接続する。回転駆動体とスクリュー部材間はギア、溝付
きベルト、チェーン又はスプロケット等により接続す
る。
【0012】前記機台の走行手段は、前記レール部に対
応させて、自由な構成を採用することができる。前記し
たのはその一例である。
【0013】
【作用】本発明は、以上のように構成したので、次のよ
うに、シートパイルの打込みに際して有用に使用するこ
とができる。先ず定規部材を所定の位置に設置する。そ
うした上で、上記定規部材の両側又は片側のレール部に
ガイド装置を設置する。ここでは取り敢えず、両側にそ
れぞれガイド装置を設置した場合について説明し、最後
に片側にのみ設置した場合について略述する。
【0014】前記ガイド装置の一方は、前記一対のアー
ム部材を開いた状態で、シートパイルの打込み初めの位
置に待機させる。他方シートパイルは、クレーン等の適
当な吊下げ手段でその上部を保持して吊下げ、ガイド装
置のボディ部の腹部にその背面を当接させるように降下
させる。次いでガイド装置の一対のアーム部材を抱持状
態に動作させ、前記シートパイルをボディ部の腹部に正
確に位置決めする。こうした上で、前記電磁吸着手段を
作用させて、ボディ部の腹部に上記シートパイルを電磁
吸着させ、ボディ部に於けるシートパイルの保持状態を
確実なものとする。
【0015】この後、必要に応じて、レール部上の機台
を走行手段を動作させて定規部材に沿って若干動かし、
または前記移動手段を動作させて機台上のボディ部を定
規部材と直交する方向に動かす。こうしてボディ部の腹
部に抱えかつ電磁吸着して保持したシートパイルを定規
中の正確な位置に位置決めする。該シートパイルの背面
が、保持しているガイド装置の位置する側の板部に当接
するように位置決めする訳である。このように正確に位
置決めができた後は、前記電磁吸着手段の動作を停止
し、前記アーム部材による抱持状態は維持したままシー
トパイルを降下させ、引続いて打込み手段により該シー
トパイルを必要なだけ打込むものである。
【0016】従って、以上のように、シートパイルの位
置決めに人の労力を要せず、ガイド装置自体又はそのボ
ディ部の位置の調節によって行ない得られるので、安全
であり、重筋作業を避けることができるものである。
【0017】次に上記打込んだシートパイルに引続いて
これに隣接するシートパイルを打込む場合は、定規部材
の反対側のガイド装置を使用することとし、これを前記
打込済のシートパイルの打込み進行方向の隣接する位置
に位置させる。これは云うまでもなく、機台に配した走
行手段を動作させて行なう。次いでこれから打込むべき
シートパイルを、クレーン等の吊下げ手段でその上部を
保持して吊下げ、ガイド装置のボディ部の腹部にその背
面を当接させるように降下させる。ガイド装置では、そ
の一対のアーム部材を抱持状態に動作させ、上記シート
パイルをボディ部の腹部に正確に位置決めする。こうし
た上で、前記電磁吸着手段を作用させて、ボディ部の腹
部に上記シートパイルを電磁吸着させ、ボディ部に於け
るシートパイルの保持状態を確実なものとする。
【0018】この後、必要に応じて、レール部上の機台
を走行手段を動作させて定規部材に沿って若干動かし、
又は前記移動手段を動作させて機台上のボディ部を定規
部材と直交する方向に動かす。こうしてボディ部の腹部
に抱えかつ電磁吸着して保持したシートパイルを定規部
材中の正確な位置であって、該シートパイルの該当する
側のセクションが既設のシートパイルの対応する側のセ
クションと係合し得る位置に位置決めする。この位置決
めで、これから打込むべきシートパイルは、既設のシー
トパイルの背面が当接しているべき板部と反対側の板部
に、その背面が当接状態となるようにする訳である。な
おこのとき前記既設のシートパイルの背面が該当する側
の板部から離れている場合には、前記位置調整装置を動
作させて、前記既設のシートパイルを上記板部側に押圧
することにより、既設のシートパイルについても正確に
位置決めし、かつその状態を保持する。このように正確
に位置決めができた後は、前記電磁吸着手段の動作を停
止し、前記アーム部材による抱持状態は維持したままシ
ートパイルを降下させると、該当するセクションが既設
の対応するセクションと係合しつつ降下し、引続いて打
込み手段により該シートパイルを必要なだけ打込むもの
である。
【0019】その後は、交互に定規部材を挟んで反対側
のガイド装置を利用して、以上に説明したようにシート
パイルを保持して、安全にかつ重筋作業をなくして打込
み作業を行なうことができる。
【0020】なお定規部材の一方の側にのみレール部を
構成し、そのレール部にガイド装置を配した場合は、常
時そのガイド装置を用いてシートパイルを所定の位置に
案内し、打込み作業を行なうこととなる。両側にガイド
装置を配する場合との違いは、新たなシートパイルの打
込み毎に、ボディ部に、交互にシートパイルの背面と前
面とを当接させて抱持・吸着すること、及び前記位置調
整装置では、既設のシートパイルをガイド装置の前方の
板部に押付け、又はガイド装置側の板部に引付ける動作
を交互に行なうこととなる点である。
【0021】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の一実施例を説明
する。図1及び図2に示したように、定規部材1は、二
本のH型鋼材2、2を両側の板部3、3を立てた状態で
平行に並べ、その間の寸法を変更自在としつつ結合した
ものである。両H型鋼材2、2の端部の上部は、相互に
シリンダ装置4で間隔変更自在に結合し、端部の下部も
また相互にそれぞれから延長した連結片5をヒンジピン
6で屈曲可能に結合する。それぞれのH型鋼材2、2の
それぞれの内側の板部3、3が実質的な定規をなす。
【0022】前記H型鋼材2、2には、レール部を構成
する。このレール部は、上記H型鋼材2、2の両板部
3、3の上部内面に固設した軌道部材7及びラック部材
8とで構成する。ラック部材8を内側の板部3の内面上
部に位置させ、軌道部材7を外側の板部3の内面上部に
位置させる。ラック部材8の歯は軌道部材7と対面する
面に構成する。上記ラック部材8はまた軌道部材を兼ね
る。
【0023】前記両レール部にセットされるガイド装置
9、9は、図2に示したように、それぞれ下方の機台1
0と上方のボディ部11とで構成する。上記機台10の
下部には、図2及び図5に示したように、前記軌道部材
7及びラック部材8に対応する走行手段12を構成す
る。上記走行手段12は、前記機台10の下面に上記軌
道部材7及びラック部材8の高さ方向の寸法を僅かに越
える間隔寸法で配した軌道挟持板13と、上記機台10
の下部に配した駆動ギア14を基本として構成する。上
記軌道挟持板13は、カラーを外装した軸からなる四本
の離間結合棒33、33…により機台10の下面に前記
間隔で取り付けるものである。前記駆動ギア14は、こ
の走行手段12をレール部にセットした場合に前記ラッ
ク部材7に噛み合うように位置関係を定める。このよう
にセットした状態で、図2に示したように、前記軌道挟
持板13はその縁部付近が上記ラック部材8の下方及び
軌道部材7の下方に位置することとなる。なお前記駆動
ギア14には機台10内に配した電動モータ15を減速
機16を介して結合する。また上記機台10の下面に
は、前記軌道部材7及びラック部材8の上面に当接する
位置に複数の回転自在なボール17、17…を配する。
また前記軌道挟持板13の縁部上面には、上記軌道部材
7及びラック部材8の下面に当接する位置及び前記板部
3、3に当接する位置に複数の回転自在なボール17、
17…を配する。かくして、図2に示したように、セッ
トすると、駆動ギア14を回転駆動することにより、機
台10はレール部に沿って滑らかに移動することができ
る。
【0024】また上記機台10の右側部には、図1、図
2、図4及び図5に示したように、プッシュ機構18を
構成する。上記プッシュ機構18は、特に図4及び図5
に示したように、シートパイルsの前面を押圧する油圧
シリンダ19と、その後端を固設した支持板20であっ
て、その途中に固設した回動片の端部を機台10の側部
に回転自在に取り付けた支持板20と、上記支持板20
の他端に、そのロッドの先端を回動自在に取り付けた回
動用シリンダ21とで基本的に構成する。なお上記油圧
シリンダ19は、前記支持板20が機台10の前面と平
行になっている状態で、そのロッドが定規部材1の反対
側の板部3の方を向いているように構成する。また上記
ロッドの先端には回動自在なボールを配する。また前記
回動用シリンダ21は、シリンダ部の途中を環状支持体
を介して機台10の側部に回動自在に取り付けるもので
ある。しかして上記回動用シリンダ21を伸長させれ
ば、図4に示しかつ図5中実線で示したように、油圧シ
リンダ19を、そのロッドが反対側の板部3に向く状態
にすることができる。短縮させれば、図5中二点鎖線で
示したように、油圧シリンダ9は上方を向いた状態とな
る。
【0025】前記機台10上に構成される前記ボディ部
11は、図1、図2及び図3に示したように、縦長の直
方体状に構成し、その腹部は前記シートパイルsの背面
を当接し得る平面形状に構成する。また上記ボディ部1
1中には、その腹部に当接したシートパイルsに必要に
応じて電磁吸着力を作用させ得るように電磁石22を配
設する。
【0026】また前記ボディ部11の両側には各々ブラ
ケットを配設し、上記各ブラケットにそれぞれ先端近傍
に補助棒23を備えたアーム部材24を水平方向に回動
自在に軸着する。上記補助棒23は上記アーム部材24
にその水平方向の回動面内で直角に取り付ける。即ち、
上記補助棒23、23は、上記アーム部材24、24を
ボディ部11の前方に突き出すべく回動させた場合、図
1及び図3に示したように、それぞれボディ部11の腹
部の前方に位置しかつその面と平行になるようにする訳
である。またボディ部11の後部には平面から見てほぼ
V字状に広がるブラケット25を固設し、上記ブラケッ
ト25の二つの後端のそれぞれに、油圧シリンダ26の
後端を回動自在に軸着し、それらのロッドの先端を前記
アーム部材24、24の背後側途中に固設した補助片の
先端に各々回動自在に軸着する。しかして上記両油圧シ
リンダ26、26のロッドを連動させて伸縮させること
により前記アーム部材24、24を抱持又は非抱持状態
に回動させることができる。若干詳しく述べれば、上記
油圧シリンダ26、26を最大限に伸長させた場合に、
アーム部材24、24及び補助棒23、23を前記ボデ
ィ部11の腹部に当接させたシートパイルsに対して抱
持状態とすることができる。短縮させた場合に、逆に非
抱持状態とすることができる。
【0027】図5〜図7に示したように、機台10の上
面の両側に定規部材1と直交する方向の案内レール2
7、27を固設し、ボディ部11の下面両側に上下対応
させて外嵌部材28、28を固設し、前者のそれぞれに
後者のそれぞれを摺動自在に嵌合させる。また特に図6
及び図7に示したように、機台10の上面で、前記案内
レール27、27の中間部には、それらと平行にスクリ
ュー部材29を配設する。上記スクリュー部材29はそ
の両端付近を機台10に立設したブラケット30、30
に回動自在に支持する。また上記スクリュー部材29に
は予めナット部材31を螺合して置き、上記ナット部材
31をボディ部11の下面に固設する。なお前記スクリ
ュー部材29にはスプロケットを固設して置き、機台1
0中に配した電動モータの出力軸とチェーン32等を介
して接続する。
【0028】この実施例では、以上のように構成したの
で、次のように、シートパイルsの打込みに際して有用
に使用することができる。先ず定規部材1を所定の位置
に設置する。そうした上で、上記定規部材1の両側のレ
ール部に各々の走行手段12を係合させることでガイド
装置9、9を設置する。
【0029】上記ガイド装置9、9は、それぞれ図2に
示したように、機台10の下面に離間状態に構成した前
記軌道挟持板13を前記軌道部材7及びラック部材8の
下方に側方から装入し、前記駆動ギア14を上記ラック
部材8に噛み合わせる。このようにしてガイド装置9、
9を定規部材1の両側のレール部に設置することができ
る。その後、先ず一方のガイド装置9は、図3に二点鎖
線で示したように、前記一対のアーム部材24、24を
開いた状態で、シートパイルsの打込み初めの位置に待
機させる。前記アーム部材24、24は、油圧シリンダ
26、26を短縮動作させることで開くことができる。
またガイド装置9は前記電動モータ15を所定方向に回
転動作させ、駆動ギア14を回転駆動することにより、
レール部上を所定の位置に移動させることができる。他
方シートパイルsは、クレーン等の適当な吊下げ手段で
その上部を保持して吊下げ、該当するガイド装置9のボ
ディ部11の腹部にその背面を当接させるように降下さ
せる。次いでガイド装置9の一対のアーム部材24、2
4を、図3に実線で示したように、前記油圧シリンダ2
6、26を伸長動作させて、抱持状態になるまで回動さ
せ、前記シートパイルsをボディ部11の腹部に正確に
位置決めする。こうした上で、前記電磁石22を作用さ
せて、図1に示したように、ボディ部11の腹部に上記
シートパイルsを電磁吸着させ、ボディ部11に於ける
シートパイルsの保持状態を確実なものとする。
【0030】この後、必要に応じて、レール部上の機台
10を走行手段12を動作させて定規部材1に沿って若
干動かし、または前記機台10の上部のスクリュー部材
29を適切な方向に回転させ、これに螺合しているてナ
ット部材31を前後させ、これを固設したボディ部11
を定規部材1と直交する方向に動かす。こうして前後左
右に動かしてボディ部11の腹部に抱えかつ電磁吸着し
て保持したシートパイルsを定規部材1中の正確な位置
に位置決めする。この場合は、打込み初めの位置であっ
て、該シートパイルsの背面が保持しているガイド装置
9の位置する側の板部3に当接するように位置決めする
訳である。このように正確に位置決めができた後は、前
記電磁石22の吸着動作を停止させ、前記アーム部材2
4、24による抱持状態は維持したままシートパイルs
を降下させ、引続いて打込み手段により該シートパイル
sを必要なだけ打込むものである。
【0031】従って、以上のように、シートパイルsの
位置決めに人の労力を要せず、ガイド装置9自体又はそ
のボディ部11の位置の調節によって行ない得られるの
で、安全であり、重筋作業を避けることができるもので
ある。
【0032】次に上記打込んだシートパイルsに引続い
てこれに隣接するシートパイルsを打込む場合は、定規
部材1の反対側のガイド装置9を使用することとし、こ
れを前記打込済のシートパイルsの打込み進行方向の隣
接する位置に位置させる。これは云うまでもなく、機台
10に配した走行手段12を動作させて行なう。次いで
これから打込むべきシートパイルsを、クレーン等の吊
下げ手段でその上部を保持して吊下げ、ガイド装置9の
ボディ部11の腹部にその背面を当接させるように降下
させる。ガイド装置9では、その一対のアーム部材24
を抱持状態に動作させ、上記シートパイルsをボディ部
11の腹部に正確に位置決めする。こうした上で、前記
電磁石22を吸着動作させて、ボディ部11の腹部に上
記シートパイルsを電磁吸着させ、ボディ部11に於け
るシートパイルsの保持状態を確実なものとする。
【0033】この後、必要に応じて、レール部上の機台
10を走行手段12を動作させて定規部材1に沿って若
干動かし、または前記スクリュー部材29を回転動作さ
せて該機台10上のボディ部11を定規部材1と直交す
る方向に動かす。こうしてボディ部11の腹部に抱えか
つ電磁吸着して保持したシートパイルsを定規部材1中
の正確な位置であって、該シートパイルsの該当する側
のセクションが既設のシートパイルsの対応する側のセ
クションと係合し得る位置に位置決めする。即ち、図1
の最下部に描かれたシートパイルsをその直上に描かれ
たシートパイルsに対応させて位置決めするごとくであ
る(なお図1中左上方のガイド装置9はアーム部材2
4、24が閉じているが、実際には開いた状態で待機し
ていることとなる。)。この位置決めで、これから打込
むべきシートパイルsは、既設のシートパイルsの背面
が当接しているべき板部3と反対側の板部3に、その背
面が当接状態となる。
【0034】なおこのとき前記既設のシートパイルsの
背面が該当する側の板部3から離れている場合には、前
記プッシュ機構18を動作させ、先ず前記回動用シリン
ダ21を伸長させると、図4に示しかつ図5中実線で示
したように、油圧シリンダ19は、そのロッドが反対側
の板部3に向く状態に回動する。そして油圧シリンダ1
9を伸長動作させれば、図1に示したように、既設のシ
ートパイルsをそのロッドの先端で前記反対側の板部3
側に押圧し、その背面を該板部3に当接させて正確に位
置決めしかつその状態を保持する。このように正確に位
置決めをした後は、前記電磁石22の吸着動作を停止
し、前記アーム部材24による抱持状態を維持したまま
シートパイルsを降下させると、図1に示したように、
該当する側のセクションが既設の隣接するシートパイル
sの対応するセクションと係合しつつ降下し、引続いて
打込み手段により該シートパイルsを必要なだけ打込む
ものである。
【0035】その後は、定規部材1を挟んで交互に反対
側のガイド装置9を利用して、以上に説明したようにシ
ートパイルsを保持して、安全にかつ重筋作業をなくし
て打込み作業を行なうことができる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、重量の大きなシートパ
イルを定規部材中の所定の位置に容易に移動させ得、安
全にかつ重筋作業をなくしてシートパイルの打込み作業
を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】定規部材にセットしたガイド装置によりシート
パイルの定規部材中への案内を行なっている状態を示し
た概略平面図。
【図2】定規部材にガイド装置をセットした状態の概略
横断面図。
【図3】ガイド装置のボディ部とこれに構成したアーム
部材等を示した概略平面図。
【図4】ガイド装置の機台とこれに構成したプッシュ機
構をボディ部を省略して示した概略平面図。
【図5】ガイド装置の機台とこれに構成したプッシュ機
構及び走行手段とを示した拡大側面図。
【図6】機台とボディ部との結合部分を示した概略正面
図。
【図7】機台とボディ部との結合部分を示した一部省略
の概略側面図。
【符号の説明】
1 定規部材 2 H型鋼材 3 板部 4 シリンダ装置 5 連結片 6 ヒンジピン 7 軌道部材 8 ラック部材 9 ガイド装置 10 機台 11 ボディ部 12 走行手段 13 軌道挟持板 14 駆動ギア 15 電動モータ 16 減速機 17 ボール 18 プッシュ機構 19 油圧シリンダ 20 支持板 21 回動用シリンダ 22 電磁石 23 補助棒 24 アーム部材 25 ブラケット 26 油圧シリンダ 27 案内レール 28 外嵌部材 29 スクリュー部材 30 ブラケット 31 ナット部材 32 チェーン 33 離間結合棒 s シートパイル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートパイルの打込みラインをその間に位
    置させるべく配する少なくとも一対の平行な板部を有す
    る定規部材であって、該シートパイルを上記打込みライ
    ン中の所定の位置に案内する後記ガイド装置の機台を走
    行自在に支持するレール部をその側部に沿って構成した
    定規部材と、 前記ガイド装置とからなり、 上記ガイド装置を、 吊下げられて来た前記シートパイルをその腹部に吸着す
    べく電磁吸着手段を備えたボディ部と、 上記ボディ部の両側に配した一対のアーム部材であっ
    て、上記ボディ部の腹部に吸着したシートパイルを抱持
    ・非抱持自在に構成したアーム部材と、 前記機台の下側部に配した位置調整装置であって、前記
    定規部材の一対の板部間に既に打ち込まれているシート
    パイルを所定の板部側に引付け又は押付けるべく動作す
    る位置調整装置と、 前記ボディ部を前記定規部材と直交する方向に移動自在
    に支持する機台であって、前記ボディ部との間に、前記
    定規部材と直交する方向への移動動作を行なわせる移動
    手段を備えた機台と、 上記機台に配した走行手段であって、前記レール部に走
    行自在に係合する走行手段とで構成したシートパイルの
    打込み案内装置。
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