JPH0586226A - 易崩壊性組成物 - Google Patents
易崩壊性組成物Info
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- JPH0586226A JPH0586226A JP27734791A JP27734791A JPH0586226A JP H0586226 A JPH0586226 A JP H0586226A JP 27734791 A JP27734791 A JP 27734791A JP 27734791 A JP27734791 A JP 27734791A JP H0586226 A JPH0586226 A JP H0586226A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L3/00—Compositions of starch, amylose or amylopectin or of their derivatives or degradation products
- C08L3/02—Starch; Degradation products thereof, e.g. dextrin
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L29/00—Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an alcohol, ether, aldehydo, ketonic, acetal or ketal radical; Compositions of hydrolysed polymers of esters of unsaturated alcohols with saturated carboxylic acids; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L29/02—Homopolymers or copolymers of unsaturated alcohols
- C08L29/04—Polyvinyl alcohol; Partially hydrolysed homopolymers or copolymers of esters of unsaturated alcohols with saturated carboxylic acids
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29K—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
- B29K2003/00—Use of starch or derivatives as moulding material
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L1/00—Compositions of cellulose, modified cellulose or cellulose derivatives
- C08L1/02—Cellulose; Modified cellulose
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- Organic Chemistry (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Biological Depolymerization Polymers (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 エチレン含有量3〜24モル%のエチレン−
ビニルアルコール共重合体および多糖類からなる易崩壊
性組成物。 【効果】 本発明の組成物は易崩壊性が優れており、フ
ィルム成形時の延展性が優れている。さらに本発明の組
成物から得られる成形物は使用後廃棄物として土中に埋
め立てた場合、微生物により速やかに崩壊をうけ、その
形状、強度などが消失する。
ビニルアルコール共重合体および多糖類からなる易崩壊
性組成物。 【効果】 本発明の組成物は易崩壊性が優れており、フ
ィルム成形時の延展性が優れている。さらに本発明の組
成物から得られる成形物は使用後廃棄物として土中に埋
め立てた場合、微生物により速やかに崩壊をうけ、その
形状、強度などが消失する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルム溶融成形時の
延展性に優れた易崩壊性組成物に関する。
延展性に優れた易崩壊性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に合成高分子は高度の材料特性をそ
なえ加工性に優れしかも安価であるため、あらゆる分野
で広く利用されている。しかしその成形品はかさ高く、
自らの耐久性のため投棄あるいは埋め立てしても自然に
崩壊せず、また焼却すれば発熱量が高いため、焼却設備
をいためるなど、最近プラスチック廃棄物の処理法が問
題となっている。そのため光あるいは微生物などによっ
て、部分的に分解させることにより、該プラスチック廃
棄物のかさ高さを減少させ、廃棄物の処理設備あるいは
埋め立て地を有効に利用する研究がなされてきた。
なえ加工性に優れしかも安価であるため、あらゆる分野
で広く利用されている。しかしその成形品はかさ高く、
自らの耐久性のため投棄あるいは埋め立てしても自然に
崩壊せず、また焼却すれば発熱量が高いため、焼却設備
をいためるなど、最近プラスチック廃棄物の処理法が問
題となっている。そのため光あるいは微生物などによっ
て、部分的に分解させることにより、該プラスチック廃
棄物のかさ高さを減少させ、廃棄物の処理設備あるいは
埋め立て地を有効に利用する研究がなされてきた。
【0003】中でも、比較的安価でかつ完全な生物分解
性を有する澱粉を易崩壊性付与剤として、熱可塑性樹脂
にブレンドすることにより、生物崩壊性を有する、熱可
塑性樹脂組成物に関する研究は盛んにおこなわれている
(特開平2−14228号、同3−31333号)。
性を有する澱粉を易崩壊性付与剤として、熱可塑性樹脂
にブレンドすることにより、生物崩壊性を有する、熱可
塑性樹脂組成物に関する研究は盛んにおこなわれている
(特開平2−14228号、同3−31333号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれらの
組成物は、易崩壊性が充分でなく、また成形する場合の
延展性に問題があり、薄いフィルムが得られない。
組成物は、易崩壊性が充分でなく、また成形する場合の
延展性に問題があり、薄いフィルムが得られない。
【0005】しかして本発明の目的は、易崩壊性に優れ
た、しかもフィルム成形時の延展性の優れた組成物を提
供することにある。
た、しかもフィルム成形時の延展性の優れた組成物を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、エチレン含
有量3〜24モル%のエチレン−ビニルアルコール共重
合体(EVOH)および多糖類からなる組成物を提供す
ることによって達成される。
有量3〜24モル%のエチレン−ビニルアルコール共重
合体(EVOH)および多糖類からなる組成物を提供す
ることによって達成される。
【0007】本発明において、エチレン含量3〜24モ
ル%のEVOHを用いた場合、該EVOHと様々な多糖
類との組成物は、使用に耐え得る機械的強度、並びにフ
ィルム成形時すぐれた延展性を示し、使用後廃棄物とし
て土中に埋め立てた場合、すみやかにその形状、機械的
強度を消失するという易崩壊性を有している。
ル%のEVOHを用いた場合、該EVOHと様々な多糖
類との組成物は、使用に耐え得る機械的強度、並びにフ
ィルム成形時すぐれた延展性を示し、使用後廃棄物とし
て土中に埋め立てた場合、すみやかにその形状、機械的
強度を消失するという易崩壊性を有している。
【0008】EVOHの生物による易崩壊性に関しては
日経ニューマテリアル1990年3月26日号に一部記
載があるし、またEVOHと天然物である澱粉よりなる
樹脂組成物に関しては、特開平2−14228および特
開平3−31333に記載がある。しかしながら従来当
業界にて常識的に用いられてきたEVOHのエチレン含
有量は25モル%以上であり、またこれらの刊行物また
は公報には本発明で特定しているような低エチレン含有
量のEVOHを使用することの具体的な実施例はない。
また上記公報のうち特開平3−31333にはエチレン
含有量10〜90重量%(モル%に換算すると14.9
〜93.4モル%)のEVOHの記載はあるが、とくに
エチレン含有量が25モル%より小さいEVOHが易崩
壊性に優れているとの記載はない。さらに本発明者らの
追試の結果、従来より用いられてきたエチレン含有量2
5モル%以上のEVOHは本発明に記載のEVOHに比
べ崩壊性が著しく低下することがわかった。このことは
後述する比較例からも明らかである。
日経ニューマテリアル1990年3月26日号に一部記
載があるし、またEVOHと天然物である澱粉よりなる
樹脂組成物に関しては、特開平2−14228および特
開平3−31333に記載がある。しかしながら従来当
業界にて常識的に用いられてきたEVOHのエチレン含
有量は25モル%以上であり、またこれらの刊行物また
は公報には本発明で特定しているような低エチレン含有
量のEVOHを使用することの具体的な実施例はない。
また上記公報のうち特開平3−31333にはエチレン
含有量10〜90重量%(モル%に換算すると14.9
〜93.4モル%)のEVOHの記載はあるが、とくに
エチレン含有量が25モル%より小さいEVOHが易崩
壊性に優れているとの記載はない。さらに本発明者らの
追試の結果、従来より用いられてきたエチレン含有量2
5モル%以上のEVOHは本発明に記載のEVOHに比
べ崩壊性が著しく低下することがわかった。このことは
後述する比較例からも明らかである。
【0009】本発明においてEVOHのエチレン含有量
としては3〜24モル%であることが重要であり、好ま
しくは3〜20モル%、さらに好ましくは3〜14モル
%、最適には5〜12モル%である。エチレン含有量が
24モル%を越えると本発明の目的とするフィルム成形
時の延展性が得られないし、また易崩壊性も十分でな
い。一方3モル%を下回るとフィルムとして成形したと
き実用に耐え得る十分な強度が得られないし、また易崩
壊性も十分でない。
としては3〜24モル%であることが重要であり、好ま
しくは3〜20モル%、さらに好ましくは3〜14モル
%、最適には5〜12モル%である。エチレン含有量が
24モル%を越えると本発明の目的とするフィルム成形
時の延展性が得られないし、また易崩壊性も十分でな
い。一方3モル%を下回るとフィルムとして成形したと
き実用に耐え得る十分な強度が得られないし、また易崩
壊性も十分でない。
【0010】EVOHのビニルエステル成分のけん化度
としては50%以上であることが好ましい。また熱安定
性の観点からは80%以上、さらには90%以上である
ことが好ましい。けん化度が50%を下回ると熱安定性
が低下し成形時に多量のゲルが発生するため外観が好ま
しくない。また熱水可溶性の観点からは、けん化度50
〜95%、さらには60〜95%であることが好まし
い。またEVOHとはエチレンとビニルエステルとの共
重合体けん化物であり、ここでビニルエステルとしては
酢酸ビニルが代表例としてあげられるが、他の脂肪酸ビ
ニルエステル(例ピバリン酸ビニルエステル)なども使
用できる。さらにEVOHには本発明の目的が阻害され
ない範囲で、プロピレン等の炭素数3以上のオレフィ
ン、(メタ)アクリル酸、ビニルシラン系化合物(ビニ
ルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシランな
ど)、ビニルピロリドン系化合物などの第三成分を共重
合することは自由である。また末端および/または側鎖
に炭素数が4〜50のアルキル基を有するEVOH、水
酸基の一部が酸化されているEVOH、脂肪酸ポリエス
テルがグラフトされているEVOH、末端にイオン性基
(カルボン酸基またはその塩、スルホン酸基またはその
塩、アンモニウム基など)を有するEVOHも例示され
る。またEVOHの固有粘度[溶剤 水/フェノール
15/85(重量比),30℃]は0.05〜0.2リ
ットル/g、好ましくは、0.07〜0.15リットル
/gである。
としては50%以上であることが好ましい。また熱安定
性の観点からは80%以上、さらには90%以上である
ことが好ましい。けん化度が50%を下回ると熱安定性
が低下し成形時に多量のゲルが発生するため外観が好ま
しくない。また熱水可溶性の観点からは、けん化度50
〜95%、さらには60〜95%であることが好まし
い。またEVOHとはエチレンとビニルエステルとの共
重合体けん化物であり、ここでビニルエステルとしては
酢酸ビニルが代表例としてあげられるが、他の脂肪酸ビ
ニルエステル(例ピバリン酸ビニルエステル)なども使
用できる。さらにEVOHには本発明の目的が阻害され
ない範囲で、プロピレン等の炭素数3以上のオレフィ
ン、(メタ)アクリル酸、ビニルシラン系化合物(ビニ
ルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシランな
ど)、ビニルピロリドン系化合物などの第三成分を共重
合することは自由である。また末端および/または側鎖
に炭素数が4〜50のアルキル基を有するEVOH、水
酸基の一部が酸化されているEVOH、脂肪酸ポリエス
テルがグラフトされているEVOH、末端にイオン性基
(カルボン酸基またはその塩、スルホン酸基またはその
塩、アンモニウム基など)を有するEVOHも例示され
る。またEVOHの固有粘度[溶剤 水/フェノール
15/85(重量比),30℃]は0.05〜0.2リ
ットル/g、好ましくは、0.07〜0.15リットル
/gである。
【0011】本発明に使用されるEVOHは熱水可溶性
であることがEVOHの易崩壊性を促進させる効果があ
りとくに好ましい。ここで熱水可溶性とは95℃の熱水
中に1分間浸漬したとき、実質的に完全に溶解する性質
を意味する。またEVOHは熱可塑性であることが、溶
融成形が可能であることから好ましい。
であることがEVOHの易崩壊性を促進させる効果があ
りとくに好ましい。ここで熱水可溶性とは95℃の熱水
中に1分間浸漬したとき、実質的に完全に溶解する性質
を意味する。またEVOHは熱可塑性であることが、溶
融成形が可能であることから好ましい。
【0012】本発明のEVOHと多糖類の各成分の配合
量はEVOH1〜99重量部および多糖類99〜1重量
部である。EVOHが1重量部以下、あるいは多糖類が
99重量部を越えると、廃棄物として投棄後、微生物に
よる十分な易崩壊性樹脂が得られない。好適な配合量と
してはEVOH10〜90重量部、多糖類90〜10重
量部である。
量はEVOH1〜99重量部および多糖類99〜1重量
部である。EVOHが1重量部以下、あるいは多糖類が
99重量部を越えると、廃棄物として投棄後、微生物に
よる十分な易崩壊性樹脂が得られない。好適な配合量と
してはEVOH10〜90重量部、多糖類90〜10重
量部である。
【0013】本発明において用いられる多糖類として
は、澱粉、セルロール、キチン、キトサン、ヘミセルロ
ース、ペクチン、プルラン、寒天、アルギン酸、カラギ
ーナン、デキストランなどがあげられるが、これらのう
ち澱粉が成形性、崩壊性の点で好ましい。澱粉として
は、とうもろこし、馬鈴薯などの生澱粉、これらに物理
的あるいは化学的処置を施した化工澱粉(テキストリ
ン、酸化澱粉、エステル化澱粉、エーテル化澱粉、カチ
オン化澱粉など)などが用いられる。
は、澱粉、セルロール、キチン、キトサン、ヘミセルロ
ース、ペクチン、プルラン、寒天、アルギン酸、カラギ
ーナン、デキストランなどがあげられるが、これらのう
ち澱粉が成形性、崩壊性の点で好ましい。澱粉として
は、とうもろこし、馬鈴薯などの生澱粉、これらに物理
的あるいは化学的処置を施した化工澱粉(テキストリ
ン、酸化澱粉、エステル化澱粉、エーテル化澱粉、カチ
オン化澱粉など)などが用いられる。
【0014】本発明の組成物は、後述する実施例からも
明らかなように、従来のエチレン含量の高いEVOHを
澱粉に配合した組成物にくらべ、フィルムの延展性が優
れている。
明らかなように、従来のエチレン含量の高いEVOHを
澱粉に配合した組成物にくらべ、フィルムの延展性が優
れている。
【0015】また本発明の組成物には、樹脂の成形加工
性、可とう性をさらに増すために、他の添加剤、たとえ
ば、水、グリセリンなどの可塑剤を加えることは自由で
ある。可塑剤の例としてはポリエチレングリコール、エ
チレングリコール、ジグリセリン、グリセリン、1,3
−および1.4−ブタンジオール、1,2−プロピレン
グリコール、ソルビトール、ε−カプロラクタム、尿
素、トルエンスルホン酸アミド、ラウリルアミド、アセ
トアミド、ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジオ
クチルフタレート、ジブチルフタレート、水などから選
ばれる1種あるいは2種以上が混合して用いられる。好
適にはグリセリン、水、尿素などが用いられる。
性、可とう性をさらに増すために、他の添加剤、たとえ
ば、水、グリセリンなどの可塑剤を加えることは自由で
ある。可塑剤の例としてはポリエチレングリコール、エ
チレングリコール、ジグリセリン、グリセリン、1,3
−および1.4−ブタンジオール、1,2−プロピレン
グリコール、ソルビトール、ε−カプロラクタム、尿
素、トルエンスルホン酸アミド、ラウリルアミド、アセ
トアミド、ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジオ
クチルフタレート、ジブチルフタレート、水などから選
ばれる1種あるいは2種以上が混合して用いられる。好
適にはグリセリン、水、尿素などが用いられる。
【0016】さらに本発明の組成物には発明の効果が阻
害されない範囲で充填剤(タルク、クレー、マイカ、セ
ルロース繊維、PVA繊維など)、熱安定剤、紫外線吸
収剤、酸化防止剤、植物油、着色剤などをブレンドする
ことも自由である。
害されない範囲で充填剤(タルク、クレー、マイカ、セ
ルロース繊維、PVA繊維など)、熱安定剤、紫外線吸
収剤、酸化防止剤、植物油、着色剤などをブレンドする
ことも自由である。
【0017】本発明の組成物を得るための各成分の配合
手段としては、リボンブレンダー、高速ミキサーコニー
ダー、ミキシングロール、押出機、インテンシブミキサ
ー等が用いられる。
手段としては、リボンブレンダー、高速ミキサーコニー
ダー、ミキシングロール、押出機、インテンシブミキサ
ー等が用いられる。
【0018】本発明の組成物は周知の押出機、射出成形
機、プレス機などをもちいて任意の成形物(例:フィル
ム、シート、各種容器、各種射出成形品)を得ることが
できるし、または得られたフィルムを延伸することによ
りスプリットヤーンとし、これを織物または編物とする
こともできる。
機、プレス機などをもちいて任意の成形物(例:フィル
ム、シート、各種容器、各種射出成形品)を得ることが
できるし、または得られたフィルムを延伸することによ
りスプリットヤーンとし、これを織物または編物とする
こともできる。
【0019】成形物の例としては特に制限はないが、あ
る期間使用したのち、廃棄される成形物、たとえば食品
容器としてのカップ、ボトル、トレー、農業用資材とし
てのシート、くい、根おおい(マルチフィルム)、プラ
ンター、農薬・肥料・土壌改良剤等の容器あるいはキャ
リヤー材料、日用品として結束ひも、子供用のおもち
ゃ、ゴミ箱、工業用としてのクッション材、パッキン、
各種コンテナー、コロストミーバッグなどがあげられ
る。
る期間使用したのち、廃棄される成形物、たとえば食品
容器としてのカップ、ボトル、トレー、農業用資材とし
てのシート、くい、根おおい(マルチフィルム)、プラ
ンター、農薬・肥料・土壌改良剤等の容器あるいはキャ
リヤー材料、日用品として結束ひも、子供用のおもち
ゃ、ゴミ箱、工業用としてのクッション材、パッキン、
各種コンテナー、コロストミーバッグなどがあげられ
る。
【0020】また該成形品を使用した後、廃棄する場合
には一般のゴミと同様のゴミ集積地に投棄した直後より
崩壊がはじまるが、土中の微生物による崩壊の効果を高
めるために土中への埋め立てによる処理方法が好適であ
る。
には一般のゴミと同様のゴミ集積地に投棄した直後より
崩壊がはじまるが、土中の微生物による崩壊の効果を高
めるために土中への埋め立てによる処理方法が好適であ
る。
【0021】本発明においては、上記組成物層を少なく
とも一層有する多層体として使用することもできる。多
層体とする場合の他の層としては、生分解性樹脂層また
は光分解性樹脂層であることが好ましい。ここで生分解
性樹脂層としては、タンパク質(ゼラチン、コラーゲ
ン)、ポリペプチド、ポリエステル(ポリアジペート、
ポリラクトン、脂肪族ポリエステル、脂肪族ポリエステ
ルアミド)、ポリエーテル、ポリウレタン、ポリスチレ
ン、さらには多糖類(澱粉、セルロース、キチン、キト
サンなど)を含有する熱可塑性樹脂{ポリオレフィン
(ポリエチレンなど)、ポリスチレン、ビニルアルコー
ル系樹脂(エチレン含有量25〜65モル%のEVOH
など)、エチレン−アクリル酸共重合体などの熱可塑性
樹脂に多糖類を配合したものから得られるフィルムまた
はシートが代表的なものとしてあげられる。また光分解
性樹脂層としてはエチレンと一酸化炭素との共重合体、
メチルビニルケトンとエチレン、スチレン、塩化ビニ
ル、メチルアクリレートなどとの共重合体、光分解性マ
スターバッチ(ポリエチレンにメチルビニルケトンと少
量のメチルスチレンをグラフト重合したもの)を配合し
た各種熱可塑性樹脂から得られるフィルムまたはシート
が代表的なものとしてあげられる。また、他の層として
は、セルロース系の紙、不織布、網などもあげらられ
る。
とも一層有する多層体として使用することもできる。多
層体とする場合の他の層としては、生分解性樹脂層また
は光分解性樹脂層であることが好ましい。ここで生分解
性樹脂層としては、タンパク質(ゼラチン、コラーゲ
ン)、ポリペプチド、ポリエステル(ポリアジペート、
ポリラクトン、脂肪族ポリエステル、脂肪族ポリエステ
ルアミド)、ポリエーテル、ポリウレタン、ポリスチレ
ン、さらには多糖類(澱粉、セルロース、キチン、キト
サンなど)を含有する熱可塑性樹脂{ポリオレフィン
(ポリエチレンなど)、ポリスチレン、ビニルアルコー
ル系樹脂(エチレン含有量25〜65モル%のEVOH
など)、エチレン−アクリル酸共重合体などの熱可塑性
樹脂に多糖類を配合したものから得られるフィルムまた
はシートが代表的なものとしてあげられる。また光分解
性樹脂層としてはエチレンと一酸化炭素との共重合体、
メチルビニルケトンとエチレン、スチレン、塩化ビニ
ル、メチルアクリレートなどとの共重合体、光分解性マ
スターバッチ(ポリエチレンにメチルビニルケトンと少
量のメチルスチレンをグラフト重合したもの)を配合し
た各種熱可塑性樹脂から得られるフィルムまたはシート
が代表的なものとしてあげられる。また、他の層として
は、セルロース系の紙、不織布、網などもあげらられ
る。
【0022】上記他の層は本発明の組成物層の片面、ま
たは両面に設けることができるし、また他の層の両面に
本発明の組成物層を設けることもできる。これらの多層
体を製造する場合には、必要に応じ接着剤、好ましくは
生分解性接着剤を使用することができる。
たは両面に設けることができるし、また他の層の両面に
本発明の組成物層を設けることもできる。これらの多層
体を製造する場合には、必要に応じ接着剤、好ましくは
生分解性接着剤を使用することができる。
【0023】接着剤としてはポリウレタン系樹脂、スタ
ーチ系樹脂およびこれらを含有してなる不飽和カルボン
酸又はその無水物(無水マレイン酸など)をオレフィン
系重合体または共重合体[ポリエチレン{低密度ポリエ
チレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LL
DPE)、超低密度ポリエチレン(SLDPE)}、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アク
リル酸エステル(メチルエステル、またはエチレンエス
テル)共重合体]にグラフトしたものがもちいられる。
これらの接着剤は層間接着剤として、あるいは組成物層
あるいは他層に配合して使用される。
ーチ系樹脂およびこれらを含有してなる不飽和カルボン
酸又はその無水物(無水マレイン酸など)をオレフィン
系重合体または共重合体[ポリエチレン{低密度ポリエ
チレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LL
DPE)、超低密度ポリエチレン(SLDPE)}、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アク
リル酸エステル(メチルエステル、またはエチレンエス
テル)共重合体]にグラフトしたものがもちいられる。
これらの接着剤は層間接着剤として、あるいは組成物層
あるいは他層に配合して使用される。
【0024】多層体を得る方法としては、押出ラミネー
ト法、ドライラミネート法、共押出ラミネート法、共押
出シート成形法、共押出パイプ成形法、共射出成形法、
溶液コート法などがあげられる。以下、実施例にてより
詳細な説明を行うが、これにより本発明はなんら限定さ
れるものではない。
ト法、ドライラミネート法、共押出ラミネート法、共押
出シート成形法、共押出パイプ成形法、共射出成形法、
溶液コート法などがあげられる。以下、実施例にてより
詳細な説明を行うが、これにより本発明はなんら限定さ
れるものではない。
【0025】
実施例1 本発明のEVOH単品の易崩壊性を検討した。エチレン
含有量7モル%、けん化度99.7%のEVOHを水/
プロパノール混合溶液を溶媒として濃度10重量%のE
VOH溶液を得た。該溶液を温度75℃に調整した回転
ドラム上に塗布することにより溶媒を蒸発させ厚さ15
μの均一なフィルムを得た。
含有量7モル%、けん化度99.7%のEVOHを水/
プロパノール混合溶液を溶媒として濃度10重量%のE
VOH溶液を得た。該溶液を温度75℃に調整した回転
ドラム上に塗布することにより溶媒を蒸発させ厚さ15
μの均一なフィルムを得た。
【0026】該フィルムを15×100mmに切り出
し、95℃に調整した熱水中に1分間浸漬し、熱水溶解
性を調べた。結果を第1に示す。なお熱水溶解性は下記
のように3段階で評価した。 ○・・・完全に溶解する △・・・膨潤し、ばらばらになる ×・・・不変
し、95℃に調整した熱水中に1分間浸漬し、熱水溶解
性を調べた。結果を第1に示す。なお熱水溶解性は下記
のように3段階で評価した。 ○・・・完全に溶解する △・・・膨潤し、ばらばらになる ×・・・不変
【0027】該フィルムを0.2g切り出し、これを予
め滅菌したポリビニルアルコール(PVA)0.3%含
有液体培地100ミリリットル(ml)に浸漬した。本
培地にあらかじめPVA0.3%含有液体培地にて3日
間振とうし増殖させたPVA分解性菌液1ミリリットル
(ml)を植菌し、途中PHを7〜7.5に調整しなが
ら2週間振とうし、該フィルムの重量変化を下式より求
め表1に示した。なお振とう条件は120rpm(30
℃)である。
め滅菌したポリビニルアルコール(PVA)0.3%含
有液体培地100ミリリットル(ml)に浸漬した。本
培地にあらかじめPVA0.3%含有液体培地にて3日
間振とうし増殖させたPVA分解性菌液1ミリリットル
(ml)を植菌し、途中PHを7〜7.5に調整しなが
ら2週間振とうし、該フィルムの重量変化を下式より求
め表1に示した。なお振とう条件は120rpm(30
℃)である。
【0028】 重量は、フィルムを20℃、50%RH下に48時間放
置後に測定した値である。
置後に測定した値である。
【0029】なお、上記PVA0.3%含有液体培養地
(PH=7.5)の組成は次の通りである。 PVA(重合度1700、けん化度99.9%) 0.3% NH4NO3 0.1% KH2PO4 0.02% K2HPO4 0.1% MgSO4・7H2O 0.02% NaCl 0.01% NaCl2・2H2O 0.01% FeSO4・7H2O 0.001% Peptone 0.005% Y.ext. 0.005% ピロロキノリンキノン 1μg/ml
(PH=7.5)の組成は次の通りである。 PVA(重合度1700、けん化度99.9%) 0.3% NH4NO3 0.1% KH2PO4 0.02% K2HPO4 0.1% MgSO4・7H2O 0.02% NaCl 0.01% NaCl2・2H2O 0.01% FeSO4・7H2O 0.001% Peptone 0.005% Y.ext. 0.005% ピロロキノリンキノン 1μg/ml
【0030】実施例2〜3および比較例1〜4 表1に示す以外は実施例1と同じ条件で実施した。結果
を表1に示す。
を表1に示す。
【0031】実施例4 エチレン含有量10モル%、けん化度90%のEVOH
30重量部ととうもろこし澱粉70重量部、可塑剤とし
てグリセリン20重量部および水20重量部をブレンド
し、スクリュー直径40mm、L/D=26のフルフラ
イト型スクリューを有する一軸押出機を用いて溶融混練
し、押出機の先端に取り付けたペレットダイより押出機
温度180℃にてストランドと化し、引き続きペレタイ
ザーを用いてペレットと化した。
30重量部ととうもろこし澱粉70重量部、可塑剤とし
てグリセリン20重量部および水20重量部をブレンド
し、スクリュー直径40mm、L/D=26のフルフラ
イト型スクリューを有する一軸押出機を用いて溶融混練
し、押出機の先端に取り付けたペレットダイより押出機
温度180℃にてストランドと化し、引き続きペレタイ
ザーを用いてペレットと化した。
【0032】該ペレットは上記押出機に550mm幅、
リップ開度0.3mmのコートハンガーダイを取り付け
た製膜装置より押出し、直径800mmのキャストドラ
ムを有する引取装置にてフィルムと化した。この時該引
取装置のキャストドラム回転数を順次増速することによ
り得られるフィルムの膜厚は薄くなり、さらに増速する
ことによりやがて破断に至り、それ以上薄いフィルムは
得られなくなる。この破断点におけるフィルムの厚さを
測定し、延展性として表2に示す。
リップ開度0.3mmのコートハンガーダイを取り付け
た製膜装置より押出し、直径800mmのキャストドラ
ムを有する引取装置にてフィルムと化した。この時該引
取装置のキャストドラム回転数を順次増速することによ
り得られるフィルムの膜厚は薄くなり、さらに増速する
ことによりやがて破断に至り、それ以上薄いフィルムは
得られなくなる。この破断点におけるフィルムの厚さを
測定し、延展性として表2に示す。
【0033】また上記製膜装置にて製膜した100μの
均一なフィルムをサンプル幅15mm、長さ150mm
に切り出し、引っ張り試験機にてチャック間隔50m
m、引っ張り速度500mm/minにて、破断時の強
度および伸度を測定した。結果を表2に示す。
均一なフィルムをサンプル幅15mm、長さ150mm
に切り出し、引っ張り試験機にてチャック間隔50m
m、引っ張り速度500mm/minにて、破断時の強
度および伸度を測定した。結果を表2に示す。
【0034】易崩壊性に関しては該フィルムを土壌中
(表層下5〜10cm)に埋設し、3ケ月後の該フィル
ムの状態を次の4段階で評価し、結果を表2に示す。 A・・・ひどく損傷 B・・・かなり損傷 C・・・やや損傷 D・・・不変
(表層下5〜10cm)に埋設し、3ケ月後の該フィル
ムの状態を次の4段階で評価し、結果を表2に示す。 A・・・ひどく損傷 B・・・かなり損傷 C・・・やや損傷 D・・・不変
【0035】実施例5〜6および比較例5〜6 表2に示す以外は実施例4と同じ条件で実施した。結果
を表2に示す。
を表2に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【発明の効果】本発明の組成物は易崩壊性が優れてお
り、フィルム成形時の延展性が優れている。さらに本発
明の組成物から得られる成形物は使用後廃棄物として土
中に埋め立てた場合、微生物により速やかに崩壊をう
け、その形状、強度などが消失する。
り、フィルム成形時の延展性が優れている。さらに本発
明の組成物から得られる成形物は使用後廃棄物として土
中に埋め立てた場合、微生物により速やかに崩壊をう
け、その形状、強度などが消失する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 5/06 LAX 7415−4J 5/08 5/14 29/04 LDM 6904−4J (72)発明者 廣藤 俐 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内
Claims (3)
- 【請求項1】 エチレン含有量3〜24モル%のエチレ
ン−ビニルアルコール共重合体および多糖類からなる易
崩壊性組成物。 - 【請求項2】 エチレン−ビニルアルコール共重合体が
熱水可溶性である請求項1記載の易崩壊性組成物。 - 【請求項3】 エチレン−ビニルアルコール共重合体が
熱水可溶性で、かつ熱可塑性である請求項1記載の易崩
壊性組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3277347A JP3009272B2 (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 易崩壊性組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3277347A JP3009272B2 (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 易崩壊性組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0586226A true JPH0586226A (ja) | 1993-04-06 |
JP3009272B2 JP3009272B2 (ja) | 2000-02-14 |
Family
ID=17582263
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3277347A Expired - Fee Related JP3009272B2 (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 易崩壊性組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3009272B2 (ja) |
-
1991
- 1991-09-27 JP JP3277347A patent/JP3009272B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP3009272B2 (ja) | 2000-02-14 |
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