JPH0585938B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ＜技術分野＞ 本発明は予め決められた文字枠内に記入された
手書き文字の認識装置を備えたデータ処理装置に
関するものである。特に、タブレツトより入力さ
れる文字がフオーマツト上の絶対位置としてまた
単に文字データとしての相対位置として入力でき
る装置に関するものである。

＜従来技術＞ 従来、手書き文字を実時間で認識する、いわゆ
るオンライン手書き文字認識装置においては、タ
ブレツト等の座標入力盤上に文字相互間を分離す
るため（文字切出し用）の文字枠を設け、その文
字枠内に手書きされた文字を文字枠単位で認識処
理を行つていた。この種の手書き文字認識装置は
日経エレクトロニクス（1983年12月５日発行）に
記載されているように公知である。

これら従来装置においては、タブレツトに予め
決められた密度の座標点が形成されかつ予 め決
められた文字枠を設定し、この１つの文字枠内に
書かれた文字の各ストローク毎（開始点、終了
点）にその特徴点を検出して入力データとし、そ
してこの１つの文字の入力が完了する毎に別に設
けたフアンクシヨンキー操作によつて１文字入力
完了として認識するもの、或いは別の文字枠にス
トローク開始点が入力された時に１文字入力完了
として認識するものがあつた。

この手書き文字認識装置は、例えば日本語ワー
ドプロセツサ、データ処理装置などの漢字入力装
置として利用される。

これらの処理装置として、例えば一般の日本語
ワードプロセツサなどでは、文字入力として単一
のキーボード装置からの文字入力と同様に、文書
フオーマツトに関係なく、相対的に順次文字入力
されれば良い、従つてタブレツト上の文字記入枠
は文字記入範囲および文字入力の完了条件として
使用するものである。

ところが例えば銀行窓口処理機器あるいは伝票
処理機器等に利用する場合は、入力フオーマツト
として目付、氏名、品目等の位置が定形フオーマ
ツトとなつており、従つてタブレツト面にも同様
のフオーマツトシートが配置され、入力文字とし
ては絶対的位置となる。

所が、従来装置では文字入力としての相対的位
置入力を行なうもの或はフオーマツトに対応した
絶対的位置入力を行なうものが提案されているに
すぎず、夫々専用装置として使用できるにすぎな
かつた。

＜目 的＞ 本発明は上記した従来装置の問題を解決するた
め、文字入力としての相対的位置入力と入力フオ
ーマツトに対応した絶対的位置入力との両入力が
行なえる装置を提供するものである。

＜実施例＞ 第１図は本発明の手書き文字認識装置を備えた
データ処理装置の外観構成を示す図であり、１は
例えば電磁誘導型のタブレツト装置であり、入力
ペン３をタブレツト面２に近接することによつて
例えば、10ポイント／mmの密度で、入力ペン３の
位置の座標データが発生される。入力ペン３はカ
ールコード４でタブレツト装置１に接続されてお
り、この入力ペン３の先端にはボールペン等の筆
記具が取付けられている。更に、この入力ペン３
をタブレツト面に押下あるいは離すことによつ
て、ONあるいはOFF するストロークスイツチ
が内蔵されている。従つて、入力ペン３でタブレ
ツト面に文字を記入すると、このストロークスイ
ツチがONされ、更にタブレツト装置によつてそ
の軌跡が座標データとして出力される。

このタブレツト面には、第２図に示す程々のフ
オーマツトシート１０が選択的に配置される。５
は漢字処理を行うデータ処理装置であり、文字認
識装置が蔵されている。６は文字認識装置で認識
された文字コードが供給され、その文字を表示す
るCRT表示装置である。７はデータ処理装置に
接続されるプリンタである。

第２図Ａは相対的位置の文字入力を行うための
フオーマツトシートの例を示しており、第２図Ｂ
には絶対的位置の文字入力を行うためのフオーマ
ツトシートの例を示している。

第２図においてフオーマツトシート１０は文字
記入エリア１１と、フアンクシヨン操作エリア１
２とが固定的に形成されている。第２図Ａの相対
的位置の文字入力シート１０には、マトリツクス
状に、例えば10mmの正方形の文字記入枠が、予め
決められた位置に形成され、各文字記入枠は、予
め決められた範囲の座標データで割付けられてい
る。

第２図Ｂの絶対的位置の文字入力フオーマツト
シート１０には、上記文字記入枠２０のうち、必
要な文字記入枠２２が形成され、不必要枠はブラ
ンクとして形成されている。この各記入枠は上記
第２図Ａ同様に予め決められた範囲の座標データ
で割付けられている。

データ処理装置が相対的な文字入力の処理を行
う場合は、認識した文字コードをデータ処理装置
に供給する際に文字コードのみを順次供給するよ
うにする。また絶対的位置の文字入力処理の場合
は、認識した文字コードと共に記入した文字記入
枠の座標データ（位置データ）を少なくとも供給
する。ただ相対的位置の文字入力の場合、この位
置データを送出して処理装置はこれを無視するよ
うにしても良い。

次に第３図は文字認識装置のブロツク図を示し
ており、３０はメインCPUであり、アプリケー
シヨンメモリ４０の予め記憶する各処理シーケン
スに従つて手書き文字の認識処理を制御する。

アプリケーシヨンメモリ４０は以下の構成でな
つている。

即ち、４１はイニシヤライズ処理のプログラム
であり、文字認識に先立つて、データメモリ５０
内を初期状態に設定する。例えば、データ処理装
置がコマンドによつて絶対的位置の文字入力を要
求するがあるいは相対的位置の文字入力を要求す
るかによつて、Flag51をON／OFFする。本例で
は前者の際にFlag51をON動作させている。ま
た、絶対的位置の文字入力処理である場合は、タ
ブレツト面上の記入枠を設定する、すなわち入力
可能な枠位置の判定を行うテーブルなどを初期設
定する。更に、各種バツフア、フラツグを初期設
定するものである。

４２は認識前処理のシーケンスプログラムであ
り、タブレツトより時分割的に座標データとして
順次入力されるストローク（文字の一面に相当す
る）の軌跡の階段状やスパイク状の軌跡歪を除く
平滑化処理、時分割で入力される座標データ間の
補間を行う処理、座標データ中の必要分を取込む
サンプリング処理、などを行う。この前処理で得
られた座標データは、一時的に図示していないバ
ツフアに記憶される。

４３はストロークデータ処理および特徴点抽出
を行うシーケンスのプログラムであり、ストロー
クデータ処理は入力されたストロークデータの位
置および大きさを縮少／拡大して正規化する正規
化処理および枠位置計算を行う。具体的には後述
する。

前記特徴抽出は一連の座標データでなるストロ
ークデータの例えば始点、中点、終を算出し、後
刻の認識処理における照合データとして利用する
ための特徴点を抽出するものである。

４４は予め文字毎に特徴点データを記憶する標
準パターンメモリ６０のパターンと上記入力文字
の特徴点との照合を行い、対応する文字コードを
認識文字として出力し、認識結果バツフア５５に
記憶する処理を行うプログラムである。

４５はインタフエース７０に接続されるタブレ
ツト装置１からの座標データの取込みおよび入力
ペンのON／OFF信号の取込み処理を行ないまた
インタフエース８０に接続されるデータ処理装置
５への認識文字の出力およびコマンド等の取込み
を行う入出力処理のシーケンスを行なうプログラ
ムである。

他方、上記したデータメモリ５０はフラツグ
（Flag）５１、上記位置データテーブル５２、上
記文字入力処理によつて得られた各ストローク毎
の特徴点を記憶する特徴点バツフア５３、上記入
力された文字入力枠の位置データを一時記憶する
文字位置データバツフア５４及び上記認識結果バ
ツフア５５で構成されている。

また、上記した標準パターンメモリ６０は各文
字ごとに、各ストロークの特徴点データを文字コ
ードとの対で記憶し、入力文字のストロークデー
タの特徴点データとの照合を行うためのものであ
る。

次に第４図に従つて作用を説明する。

タブレツトの座標値は、10ポイント／mmで形成
され、１つの文字記入枠は余白を含めて、150mm
(n)×150mm(n)で成り、この文字記入枠がそれぞれ
ｍ（行）×ｌ（列）のマトリツクス状に形成されて
いる。

従つて、入力された座標値を１つの文字入力枠
のポイント数(n)を除算し、その整数が行および列
の文字記入枠データとして算出される。また、こ
の余りデータがその枠内の座標データとして求め
られる。

第４図において、文字入力に先立つてデータ処
理装置が相対的位置の文字入力を要求するか絶対
的位置の文字入力を要求するか、コンマンドによ
つて指示を受け、Flag51をONあるいはOFFす
る。

今、相対的位置の文字入力を要求するものとす
る。（Flag off）文字認識装置は、入力ペンの座
標データを取込みストロークスイツチがONされ
たか判定する。ストロークスイツチがONされる
まで座標データは使用されず、処理ルーチンへと
移行しない。従つて上記ステツプを循還する。
（１０１，１０２） ストロークスイツチがONされると、すなわち
タブレツト面に文字ストローク入力のために押圧
されると、枠位置が計算される。更に、その枠内
の座標値に交換されて保持される。（１０３） 今、上記のようにFlag offしているので、再び
座標データが取込まれ、上記同様の動作が繰返さ
れる。

続いて、上述の前処理が実行される。（１１０，
１１１，１１２，１１３）この動作が繰返され
て、ストロークスイツチがOFFされるとすなわ
ち、文字ストロークの１つの入力が終了（１画）
すると、上述の特徴点抽出ストロークデータ処理
が行なわれる。（１２０） 以降時分割的に次のストロークの座標データの
取込み、および先に入力されているストロークに
おける認識処理が行なわれる（１２１，１２２，
１２３）。ストロークスイツチがONされると
（この場合同一枠内の次のストローク入力あるい
は新たな文字のストローク入力とがある）、枠位
置計算され、同一枠内の入力であるか否かの判定
が行なわれ、同一枠内であるならば認識処理が中
止され、再び次のストローク入力処理へと移行す
る。また、他の枠であれば、先の枠の文字入力が
完了したものとして引 続き認識処理を行い認識
文字コードを認識結果バツフア５５に記憶する。

更に、入出力処理シーケンス４５に従つてこの
認識文字コードを、データ処理装置に対し 出を
行う。

この時上述のFlagがOFFしており、認識文字
コードのみが送出される（１２６，１２８）。こ
の場合、文字コードの先頭には文字コードである
ことを現わす識別データが付加されて送出され
る。なお、この場合上述の文字位置データをも送
出してデータ処理装置で無視するようにしても良
い。

次に絶対的位置の文字入力を要求した場合につ
いて説明する。この場合、Flag51がコマンドに
よつてONされると共に、第２図Ｂに示すように
タブレツト上の入力可能枠を規定するための位置
データテーブル５２がイニシヤライズ処理によつ
て記憶される。この場合、先の説明と同様にタブ
レツトより手書き文字が入力されると、Flag
ONしているためステツプ１０４より１０５へと
移行する。

この後、ステツプ１０３によつて算出された文
字位置データが、上述のテーブル５２を参照する
ことによつて、入力可能枠であるか否か判定され
る。文字入力可能枠（第２図Ｂ，２２）であるな
らば、前述の動作が実行される。また文字入力可
能枠でなければ、先に取込まれた座標データは、
クリヤされ、報知手段等のエラー処理を行い、再
入力処理へと移行する（１０６，１０７，１０
８）。

また、認識処理が完了すると、ステツプ１２６
でFlag ONしており、上述の枠位置計算処理で
得られ、バツフア５３に記憶する文字位置データ
が認別コードを付加して、データ処理装置送出さ
れると共に認識文字コードが送出される（１２
６，１２７，１２８）。

このように送出することによつて、文字位置デ
ータに基づいてデータ処理装置は対応する位置デ
ータの入力として割付けして処理される。第２図
Ｂの例ならば、日付のデータ入力、氏名のデータ
入力として、この文字位置データによつて決定さ
れる。

また、前述の相対的位置の場合、通常のキーボ
ードから入力されるごとく、データ処理装置の入
力処理手順に応じた入力が行なわれる。

なお本例のFlagは例えばタブレツト上のフア
ンクシヨンキーで決定するようにしても良い。

＜効 果＞ 以上のように本発明にあつては、タブレツトよ
り入力される文字がフオーマツト上の絶対位置で
あるかまた通常のキーボードから入力されるよう
な相対位置であるかを決定するモード選択手段を
有し、絶対位置の指示に基づいて前記モード選択
手段がそのモードを選択した場合には記入した文
字枠の位置データをともに送出させ、また相対位
置の指示に基づいて前記モード選択手段がそのモ
ード選択を行なつた場合通常のキーボードからの
入力 同様に入力でき、このため、従来のような
専用装置として用途が限られることなく、いかな
るフオーマツトの文字入力装置にも共通に利用で
き、利用性を増すという特徴を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の外観を示す斜視図、第２
図はフオーマツトシートの例を示す図、第３図は
文字認識装置の構成を示すブロツク図、第４図は
本発明装置の動作を示すフローチヤートである。 １：タブレツト装置、３：入力ペン、５：漢字
処理を行なうデータ処理装置、６：CRT表示装
置、７：プリンタ、３０：メインCPU、４０：
アプリケーシヨンメモリ、５０：データメモリ、
６０：標準パターンメモリ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 入力ペンにより文字を記入してそのストロー
   ク軌跡を座標値として検出するタブレツトを有し
   た文字認識装置を備えるデータ処理装置であつ
   て、 上記タブレツトはこの記入面に所定の座標値単
   位で区分された複数の文字記入枠を有し、上記枠
   内に文字記入されたときにタブレツト上のその文
   字位置を検出する手段と、上記枠内の記入文字を
   認識して対応の文字データを出力する手段を備え
   たものにおいて、 上記タブレツトより入力される文字の入力モー
   ドをフオーマツト上の上記複数の文字記入枠につ
   いて入力可能な相対位置入力モードにするか、上
   記複数の記入枠のうち予め決められた特定の文字
   記入枠についてのみ入力可能な絶対位置入力モー
   ドにするかを選択するモード選択手段を設け、 このモード選択手段の出力に応じて、入力され
   た文字の位置データを文字データと共に処理する
   か否かを判定する判定手段を設けたこと特徴とす
   る文字認識装置を備えるデータ処理装置。