JPH0585883B2 - - Google Patents

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JPH0585883B2
JPH0585883B2 JP2024065A JP2406590A JPH0585883B2 JP H0585883 B2 JPH0585883 B2 JP H0585883B2 JP 2024065 A JP2024065 A JP 2024065A JP 2406590 A JP2406590 A JP 2406590A JP H0585883 B2 JPH0585883 B2 JP H0585883B2
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focus detection
sampling
photoelectric
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JP2024065A
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Takeshi Utagawa
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Nikon Corp
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Nippon Kogaku KK
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Description

【発明の詳細な説明】
(発明の技術分野) 本発明は対象物体の光像を形成する結像光学系
の焦点調節状態を検出するカメラ等の光学装置用
の焦点検出装置に関する。 (発明の背景) 従来の一眼レフカメラ用焦点検出装置は、撮影
レンズの瞳上の異つた領域を通つた光束による被
写体のほぼ同一部分に関する2像を、多数の光電
変換素子が配列されて成る一対の光電変換素子ア
レイ上に導き、上記光電変換素子アレイの光電出
力を演算処理して上記光電変換素子アレイ上の光
像の相対的変位を検出し、この検出結果から焦点
検出を行う相対変位検出方式が知られている。 このような相対変位検出方式による焦点検出装
置の光学的構成としては特開昭54−159259号公報
に記載の微少レンズ列アレイを用いるタイプと、
一対の再結像光学系を用いるタイプとが知られて
いる。 いずれも被写体のほぼ同一部分に関する2像を
一対の光電素子アレイ上に導き、光像の相対的変
位を検出しており、焦点検出光学系の構成に依存
して光電素子アレイの配列は異なるものの、対の
前記光電素子アレイ出力とては原理的には同等の
ものが得られ、光学系としては等価である。 この場合、該2像をサンプルするピツチは、微
少レンズアレイを用いるタイプでは微少レンズの
ピツチがこれに相当し、該結像レンズタイプでは
光電素子アレイを再結像レンズにより焦点検出面
に逆投影した時の画素像のピツチがこれに相当す
る。 焦点検出精度を高め、より微細な被写体像に対
しても検出を可能にする為には前記のサンプルピ
ツチを小さくする必要がある。しかしながら、サ
ンプルピツチを細かくすると、これに反比例して
画像数が増大するため、演算処理の時間が増大し
応答性が悪くなるという問題点があつた。 また、像の相対的変位を検出するための像の比
較に際しては、精度を満たすためにある程度の画
像数を用いる必要があり、(サンプルピツチ×画
素数)で決まる検出領域が大きくなる為に、検出
領域内に奥行きのある被写体が入つた場合には焦
点検出が不能もしくは精度が悪くあるという問題
点があつた。 (発明の目的) 本発明は、焦点検出精度を高め、より微細な被
写体像に対しても検出を可能とすると共に、必要
に応じてサンプリングピツチを変更し、粗いサン
プリングピツチでも検出精度の低下を来さず、且
つその際の演算時間が著しく増大しないような装
置を提供すること目的とする。 (問題点を解決するための手段) 本発明は、光電変換素子が多数配列された一対
の光電変換素子アレイと、 前記一対の光電変換素子アレイ上にそれぞれ対
象物のほぼ同一部分の2像を投影する焦点検出光
学系と、 前記一対の光電変換素子アレイの光電出力に基
づいて2像の相対的変位を算出し、その演算結果
に基づいて前記結像光学系の焦点調節状態を検出
する焦点検出手段とを有する焦点検出装置におい
て、 前記光電変換素子アレイの光電変換素子を一画
素以上間をおいた所定画素間隔のサンプリングピ
ツチでサンプリングを行うと共に、サンプリング
された光電変換素子の重みを1とする時、該サン
プリングされた光電変換素子の両側でサンプリン
グされなかつた光電変換素子に1より小さい重み
を付加し、少なくともこれら3つ以上の光電変換
素子の光電出力を合成して一連の合成光電出力を
出力する第一サンプリング手段と、 前記光電変換素子アレイの光電変換素子に対し
て前記第一サンプリング手段より細かいサンプリ
ングピツチでサンプリングを行い一連の光電出力
を出力する第二サンプリング手段とを具備し、 前記前記第一サンプリング手段もしくは前記第
二サンプリング手段の出力に基づいて、前記焦点
検出手段が焦点検出を行うことを特徴とする焦点
検出装置である。 (作用) 本発明は、サンプリング手段によりサンプリン
グされない光電出力も、所定の重みが付加されて
サンプリングされた光電出力に加算されるように
なつているので、例えばサンプリングされなかつ
た光電素子に、対象物の焦点検出に影響を与える
ようなエツジ部分等が投影されていたとしても、
焦点検出に悪影響を及ぼすことがない。 (実施例) 本発明の第1実施例を以下に説明する。 第1図において、撮影レンズの如き結像光学系
1の予定焦点面の近傍に、フイールドレンズ15
が配置され、このフイールドレンズ15はその中
央部に矩形の光透過領域15aを有し、その領域
15a以外は遮光領域となつている。ほぼ直方体
状の透明ブロツク16はガラスやプラスチツク等
の高屈折率物質から成り、この一端面16aには
上記フイールドレンズ15が貼付されている。こ
の一端面16aに対向した他端面16bには、互
に逆方向にわずかに傾いた一対の凹面鏡17,1
8が設けられている。この両端面16a,16b
の間のブロツク16中には所定の間隔を隔てて一
対のミラー19,20がほぼ45°の角度で斜設さ
れている。透明ブロツク16の下方には、夫々光
電変換装置21が配置されている。この光電変換
装置21は、上記ミラー19,20の下方に夫々
に対応した光電変換素子アレイ22,23が形成
されている。 結像光学系1を通過した光束はフイールドレン
ズ15の光透過領域15aを通過しブロツク16
内に入り、ミラー19,20の間の間隙を通つて
一対の凹面鏡17,18に入射する。一方の凹面
鏡17は入射光をミラー19の方へ、他方の凹面
鏡18は入射光をミラー20の方へ夫々反射し、
各反射光はミラー19,20を介して夫々光電変
換素子アレイ22,23に到達する。こうしてほ
ぼ同一被写体について一対の被写体像がアレイ2
2,23上に形成される。 この光電装置21からの光電出力を処理する回
路系を第2図により説明する。 第2図において、光電装置21は、CCDイメ
ージセンサーであり第1光電変換素子アレイ22
と、第2光電変換素子アレイ23と、トランスフ
アーゲート24と、転送部25,26とを少なく
とも含み、これらの外に光電出力を線形又は対数
増幅する増幅器等を含んでいてもよい。勿論光電
装置としてはMOS型イメージセンサやその他の
構造のものであつても構わない。第1光電変換素
子アレイ22を構成する光電変換素子1……o
互に極く近接した状態で一列状にピツチPpで配列
され、第2光電変換素子アレイ23の構成も全く
同一である。この光電装置21は第1アレイ22
の光電出力a1……aoと、第2アレイ23の光電出
力b1……boとを、a1,b1,a2,b2……ao,boの如
く互に交互に出力すると共に、この一連の光電出
力a1,b1……ao,boを所定時間間隔で繰返し出力
する。この様な光電変換素子アレイ22,23は
夫々第3図aの如きMTF特性を有する。第1、
第2フイルタ手段27,28は入力端子が光電装
置21の出力端子に接続されている。この第1フ
イルタ手段27は第3図bに示す如く低次空間周
波数成分を通すが、周波数1/8Pp付近以上の高
次空間周波数成分を充分抑制するようなMTF特
性を有し、第2フイルタ手段28は第3図cに示
す如く低次空間周波数成分を通すが、周波数1/4
Pp付近以上の高次空間周波数成分を充分抑制する
ようなMTF特性を有する。このように第2フイ
ルタ手段28は第1フイルタ手段27に比べて高
次側の空間周波数成分をも通過するように定めら
れている。選択手段29は第1、第2フイルタ手
段27,28の出力を択一的に選択し、サンプル
ホールド手段30に送る。このサンプルホールド
手段30は互に直列接続された前段サンプルホー
ルド回路30Aと後段サンプルホールド回路30
Bとから構成されている。A/D変換器31はサ
ンプルホールド回路30Bの出力をA/D変換す
る。メモリ手段32は結果を記憶する。 演算手段33の演算内容の例に関しては簡単に
以下に述べる。 一方の光電変換素子アレイに関するフイルタ済
出力を複数の領域A(1),A(2),A(3)……A(i)
……A(L)に区切り、又他方の光電変換素子ア
レイに関するフイルタ済出力も対応してB(1),B
(2),B(3)……B(j)……B(L)に区切り、これ
らの領域の複数のA(i),B(j)の対に関して
その整合性を演算し、最も整合性の良い組合せ
(i,h)及びその近傍の組合せの値を用いて両
アレイ上の光像の相対的変位の量を演算しデフオ
ーカス量Ziを算出する。例えば各領域の構成要素
の数が等しく(M+1)個である場合には A(i)={Ai,Ai+1,Ai+2,……Ai+M} B(j)={Bj,Bj+1,Bj+2,……Bj+M} である。整合性の程度を表わす相関量は、l個分
のデータ位置だけ像のずれた場合に対してl=i
−jを用い、〔x〕をxを越えない最大整数を表
わすものとして C(l)=Mm=0 |Ai+n−Bj+n|; (i=〔L+l+1/2〕,j=i−l) により与えられる。 この相関量C(l)をl=−(L−1)、……−
1,0,1……(L−1)の各ずらし量に関して
演算し最大相関の位置即ちC(l)が最も小さい
値となるずれの量l=lpが求まる。lpが両端の値
(L−1又は−L+1)に等しくない時にはさら
に細かいずれ量の端数Δl0を例えば以下の式 Δl0=1/2(C(l0+1)−C(l0−1))/(2×
C (l0)−C(l0+1)−C(l0−1)) により外挿する事ができる。 この様にして求められた端数を含むずれ量l0
Δl0からデフオーカス量を表わす焦点検出信号Zi
が求められる。 第1実施例では後述するように第1フイルタ手
段を用いる場合と第2フイルタ手段を用いる場合
でサンプリングピツチが異なり、上記ずれ量l0
Δl0からデフオーカス量を算出するときの比例定
数が異なる。又第1フイルタ手段選択の場合と第
2フイルタ手段選択の場合で前記区分された複数
領域の数Lも必ずしも同じでないので演算手段3
3の演算内容は選択されたフイルタ手段によつて
幾分違う事になる。この事は第2図で判別手段3
4からフイルタ手段選択信号34aを演算手段3
3にも入力する事で識別され一部異なつた演算が
行なわれる。 又第1、第2フイルタ手段の出力中の情報量を
表わす情報量信号Diとしては、例えばフイルタ
手段の出力データのうち最大のものと最小のもの
の差を用いる事もできるが、上記相関量C(l)
の最大のものC(l)MAXと最小のものC(l)MIN
差をとつてもよい。又像ずれ量が像ずれ判定領
域、−(L−1)≦l≦(L−1)の範囲に入らない
場合について考えてみると、この場合にもC(1)の
値は上記範囲内のlのある値で最小となつており
まぎらわしい。しかしこの様な場合には、C(1)MI
/(C(l)MAX−C(l)MINは像ずれ量が判定領
域の範囲内にある場合程に小さくならないので適
当なしきい値CTHを設けて除外することができる。
即わちC(l)MIN/C(l)MAX−C(l)MIN)>CTH

時は通常は正の値をとる前記情報量信号Diに零
又は負の値を付与する事により相関外として除外
する。判別手段34はこのような焦点検出信号Zi
と情報量信号Diとを入力し、第1、第2フイル
タ手段選択時の情報量信号Di1,Di2が夫々の
所定値Do(1)、Do(2)より小さい場合、焦点検出信
号Ziに無関係に、選択手段29が現在第1フイル
タ手段27を選択しているとしたら、第2フイル
タ手段28を選択させる第2フイルタ選択信号、
具体的にはHレベル出力を、逆に現在第2フイル
タ手段28を選択しているとしたら第1フイルタ
手段27を選択させる第1フイルタ選択信号、具
体的にはLレベル出力を夫々出力端子34aに発
生し、他方、情報量信号Di1又はDi2が対応の
所定量Do(1),Do(2)以上である場合、焦点検出信
号Zi1又はZi2の絶対値が対応の所定値Zo(1),
Zo(2)より大きい時、上記第1フイルタ選択信号
を、所定値Zo(1),Zo(2)以下の時、上記第2フイ
ルタ選択信号を夫々出力端子34aに発生する。
更にこの判別手段34は、情報量信号Di1,Di
2が所定量Do(1),Do(2)以上である時、記憶更新
信号を出力端子34bに発生する。この記憶更新
信号に応じてメモリ回路35は、その時の焦点検
出信号Ziを記憶する。このメモリ回路35に記憶
された焦点検出信号Ziに応じて、表示装置36は
焦点調節状態を表示し、駆動装置37は結像光学
系1を合焦点位置の方へ駆動する。サンプルパル
ス発生回路38は判別手段34の出力端子34a
に接続され、サンプルホールド回路30A,30
Bにサンプルホールドを開始させるサンプルパル
スを給供する。このサンプルパルスの周期は判別
手段34の出力に応じて変化し、それが第1フイ
ルタ手段選択信号であるときの上記周期は、第2
フイルタ手段選択信号のときよりも大きく、本実
施例では2倍に選定されている。上記サンプルパ
ルス発生回路38は第1カウンタ39の出力端子
39aからスタート信号、具体的にはHレベル信
号を受けると、上記サンプルパルスの発生を開始
し、第2カウンタ40の出力端子40aからの終
了信号、具体的にはHレベル信号を受けると、上
記サンプルパルスの発生を停止する。この第1カ
ウンタ39はプリセツタブルカウンタで、設定部
41からゲート手段42を介して送られるプリセ
ツト値をプリセツトすると共に、ANDゲート4
3かのパルス出力をダウンカウントし、内容が零
になつたとき、Hレベルのスタート信号を出力す
る。第2カウンタ40もプリセツタブルカウンタ
でありゲート手段44を介した設定部41からの
プリセツト値にプリセツトされると共に、後段サ
ンプルホールド回路30Bへのサンプルパルスを
ダウンカウントし、内容が零となつたときHレベ
ルの終了信号を発生する。上記設定部41は、第
1フイルタ手段27の選択時に用いられる第1カ
ウンタ用第1プリセツト値と第2カウンタ用第1
プリセツト値及び第2フイルタ手段の選択時に用
いられる第1カウンタ用第2プリセツト値と第2
カウンタ用第2プリセツト値が予め記憶されてお
り、出力端子41a,41cに夫々第1フイルタ
手段選択時の第1カウンタ用第1プリセツト値と
第2カウンタ用第1プリセツト値が出力された出
力端子41b,41dには夫々第2フイルタ手段
選択時の第1カウンタ用第2プリセツト値と第2
カウンタ用第2プリセツト値とが出力される。こ
の例では出力端子41aの第1プリセツト値は、
出力端子41bの第2プリセツト値より小さく、
また出力端子41cの第1プリセツト値は、出力
端子41dの第2プリセツト値に等しく定められ
ている。 入力端子45には、光電装置21からの一連の
光電出力a1,b1……ao,boの転送開始に同期して
図示なきシークエンスコントロール部からHレベ
ル信号が入力される。この信号はすべてのデータ
のサンプルホールド終了後から次回のプリセツト
値をプリセツトカウンター39,40にセツトす
るまでの適当な時期にLレベルにリセツトされ
る。入力端子46には、上記一連の光電出力を転
送する転送クロツクに同期したクロツクが入力さ
れる。 この作用を以下に説明する。 判別手段34が出力端子34aに第1フイルタ
手段選択信号であるLレベル出力を発生している
とする。この選択信号により、選択手段29は第
1フイルタ手段27を選択し、ゲート手段42と
44は設定部41の出力端子41aと41cから
の第1カウンタ用プリセツト値と第2カウンタ用
プリセツト値とを夫々第1カウンタ39と第2カ
ウンタ40とに入力し、それぞれのカウンタをそ
のプリセツト値にプリセツトする。この後シーク
エンスコントロール部からの信号により光電装置
21から一連の光電出力a1,b1,a2,b2……ao
boが読み出される。この一連の光電出力a1,b1
…ao,boのうち第1光電変換素子アレイ22から
の光電出力a1,a2……aoを第4図aに示す。上記
一連の光電出力a1,b1……ao,boは第1フイルタ
手段27によりフイルタリング処理され、第5図
aに示すフイルタ済出力A1,B1……Ao,Boに変
換される。このフイルタ済出力A1,B1……Ao
Boのうち第1光電変換素子アレイに関連するも
のA1,……Aoを第4図bに示す。この第4図b
とaとを比べると、第1フイルタ手段27による
高次空間周波数成分の抑制効果が明らかである。
一方、上記光電装置21からの読出に同期して入
力端子45にHレベル信号が入力されるので、
ANDゲート43は入力端子46からの転送クロ
ツクを出力する。第1カウンタ39は上記プリセ
ツト値から、転送クロツク数を減算し、入力クロ
ツク数が上記プリセツト値に等しくなつたとき、
スタート信号であるHレベル出力を発生する。こ
のスタート信号は、サンプルパルス発生回路38
に入力されると共に、反転されてANDゲート4
3に入力されそのゲートを閉じる。サンプルパル
ス発生回路38は上記スタート信号に応じて第5
図bとcに示す前段用及び後段用サンプルパルス
SP1,SP2を前段及び後段サンプルホールド回
路30Aと30Bとに夫々給供する。前段サンプ
ルホールド回路30Aは前段用サンプルパルス
SP1に応じて、フイルタ済出力A1,B1……Ao
BoからA4,B4,A8,B8,A12,B12……をサンプ
リングする。この前段サンプルホールド回路30
Aは第5図bに矢印の範囲で示した如く第1光電
変換素子アレイに関連する出力A4,A8……を短
時間、第2光電変換素子アレイに関連する出力
B4,B8……を比較的長時間夫々保持する。この
両者の保持時間を等しくする為に、後段サンプル
ホールド回路30Bは、後段サンプルパルスSP
2に応じて前段サンプルホールド回路30Aの出
力をサンプルホールドする。第2カウンタ40は
後段用サンプルパルスSP2を計数し、それが第
1プリセツト値に等しくなつたとき終了信号を発
生し前段及び後段サンプルパルスSP1,SP2の
発生を停止させる。 第4図bにおいて、第1光電変換素子アレイに
関するフイルタ済出力A1……Aoのうちサンプリ
ングされたフイルタ済出力A4,A8,A12……に
は、その出力の下にマークMsが付されている。
この図から分るように、このサンプリングされた
フイルタ済出力の分布範囲(以下サンプリング領
域という。)l2はフイルタ済出力A1……Aoの範囲
の大部分を占めていることが分る。 A/D変換器31は後段サンプルホールド回路
30Bの出力をA/D変換し、メモリ手段32に
送る。尚、後段サンプルホールド回路30Bを設
けた理由は以下の通りである。もし前段サンプル
ホールド回路30Aの出力を直接A/D変換する
ならば、前段サンプルホールド回路30Aの、出
力B4,B8……の保持時間に比べて出力A4,A8
…の保持時間が短かいので、その短い方の保持時
間内でA/D変換動作が終了するように、A/D
変換器31として高価な高速A/D変換器を使用
しなければならない。また高速A/D変換器を用
いても、保持時間の長い出力B4,B8……のA/
D変換においては、その高速性の特長が生かされ
ない。ところが、後段サンプルホールド回路30
Bの使用により上述の問題は解消される。尚、第
5図d,eに示されるように第2フイルタ手段選
択時のサンプリング周期は第1フイルタ手段選択
時のそれよりも小さいので、換言すると後段サン
プルホールド回路30Bの保持時間は第2フイル
タ手段選択時の方が短いので、A/D変換器31
の変換所要時間は、この第2フイルタ手段選択時
の上記保持時間によつて決定されることになる。
すると、当然第1フイルタ手段選択時には変換所
要時間に比べて後段サンプルホールド回路の保持
時間が不必要に長くなる。この無駄を避けるため
には第1フイルタ手段選択時の光電出力の転送ク
ロツクの周波数を第2フイルタ手段選択時よりも
大きくし、両選択時における後段サンプルホール
ド回路30Bの保持時間を等しくすればよい。 演算手段33はメモリ手段32に記憶されたフ
イルタ済出力を演算して焦点検出信号Zi1と情報
量出力Di1を出力する。判別手段34は上記信
号Zi1,Di1を対応する所定値Zo(1),Do(1)と比
較する。 (イ) Di(1)がDo(1)以上である場合 この場合、判別手段34は記憶更新信号を出力
端子34bに発生し、このときの焦点検出信号Zi
1をメモリ回路35に記憶させる。表示装置36
と駆動装置37はこの記憶された信号Zi1に基づ
き夫々焦点調節状態の表示及び、結像光学系1の
合焦位置への駆動を行う。また、上記判別手段3
4は、信号Zi1が所定値Zo(1)より大きい時、出
力端子34aに第1フイルタ手段選択信号を出力
し続ける。従つてこの時、光電装置21が更に一
連の光電出力a1,b1……ao,boを出力すると、こ
の全回路は上述と同一動作を行う。 信号Zi1が所定値Zo(1)以下である時は、判別
手段34は、第2フイルタ手段選択信号であるH
レベル出力を端子34aに出力する。この第2フ
イルタ手段選択信号に応じて、選択手段29は第
2フイルタ手段28を選択し、またゲート手段4
2,44は設定部41の出力端子41b,41d
からの第1、第2カウンタ用第2プリセツト値を
夫々第1、第2カウンタ39,40に送る。その
後に光電装置21から読出された一連の光電出力
a1,b1……ao,boは第2フイルタ手段28により
フイルタリング処理されA1,B1……Ao,Boに変
換される。このときの第1光電変換素子アレイに
関するフイルタ済出力A1,A5……Aoを第4図c
に示す。この第4図cと第4図bを比べると、第
4図cの図形の方が滑らかでなく、第2フイルタ
手段28が第1フイルタ手段27よりも高次空間
周波数成分を通過させていることが分る。一方第
1カウンタ39は上記光電出力の読出に同期して
ANDゲート43の出力転送パルスを計数し、そ
の計数値が第2プリセツト値に一致したときスタ
ート信号を発生する。この第2フイルタ手段選択
時の第1カウンタ用第2プリセツト値は、第1フ
イルタ手段選択時の第1カウンタ用第1プリセツ
ト値よりも大きく定められているので、この時の
スタート信号発生時点は、第1フイルタ手段選択
時のスタート信号発生時点よりも遅くなつてい
る。このスタート信号によりサンプルパルス発生
回路38は第5図d,eに示す前段及び後段用サ
ンプルパルスSP3,SP4を発生する。このサン
プルパルスSP3,SP4の周期は、判別手段34
から送られる第2フイルタ手段選択信号に従い、
第1フイルタ手段選択時のサンプルパルスSP1,
SP2よりも短かく、本実施例では1/2倍に定めら
れている。従つて、前段及び後段サンプルホール
ド回路30A,30Bは第5図d,eに示す如
く、第1フイルタ手段選択時の1/2倍の周期でフ
イルタ済出力A1,B1……Ao,Boをサンプリング
し、A8,B8,A10,B10,A12,B12……を出力す
る。第2カウンタ40は、後段用サンプルパルス
SP4を計数しその計算値が第2プリセツト値に
一致した時、終了信号を発生し、サンプルパルス
SP3,SP4の発生を停止させる。この第2カウ
ンタ用第2プリセツト値は第1フイルタ手段選択
時の第2カウンタ用第1プリセツト値と等しく定
められているので、この第2フイルタ手段選択時
にサンプリングされるフイルタリング済出力A8
B8,A10,B10……の数は第1フイルタ手段選択
時のそれと等しくなつている。 こうしてサンプリングされたフイルタ済出力の
うち第1光電変換素子アレイに関するものが第4
図cにマークMsで示されている。本実施例では
第1フイルタ手段選択時のサンプリング周期及び
サンプル数を夫々第2フイルタ手段選択時の1/2
及び同等としたので、第4図bに示すサンプリン
グ領域l1は、第4図cのl2の2倍になつている。
勿論両者のサンプル数は必ずしも等しくなくても
良い。なお、第5図d,eのグラフは作図の関係
上、サンプリングの開始時点を早めて描いてあ
る。 上記サンプリングされた出力はA/D変換器3
1とメモリ手段32を介して演算手段33に送ら
れ演算される。この時のフイルタ済出力は第1フ
イルタ手段選択時よりも高次空間周波数成分を多
く含んでいるので、この第2フイルタ手段選択時
の焦点検出信号Zi2は合焦位置近傍において一層
高精度となつている。Di(2)≧Do(2)かつ|Zi2|
≦Zo(2)の時には判別手段34は第2フイルタ手
段選択信号を出力端子34aに出力し続けると共
に記憶更新信号を出力端子34bに送り、この時
の焦点検出信号Zi2をメモリ回路35に記憶させ
る。この記憶内容に応じて、表示及び結像光学系
駆動が行われる。Di(2)≧Do(2)で、|Zi(2)|>|
Zo(2)|の場合には、判別回路34は第1フイル
タ手段選択信号を出力する。 (ロ) Di(1)又はDi(2)がDo(1)又はDo(2)より小さい場
合。 この場合は焦点検出信号Ziに無関係に判別手段
34はもしその時が第1フイルタ手段選択時であ
れば第2フイルタ手段選択信号を、逆に第2フイ
ルタ手段選択時であれば第1フイルタ手段選択信
号を出力端子34aに夫々出力する。これにより
選択手段29は選択するフイルタ手段を切換え
る。またこの信号Diが所定値Doより小さい場合
の焦点検出信号Ziは精度的に極めて低いので、判
別手段34は記憶更新信号を発生しない。従つて
この時の信号Ziは表示及び結像光学系の駆動には
使用されない。尚、信号Ziに無関係なフイルタ手
段の切換は以下の理由にの為に行われる。即ち、
例えばその被写体が低次空間周波数成分をほとん
ど含まず高次空間周波数成分を多量に含む場合、
第2フイルタ手段28の選択により必要な情報が
得られるからである。 本実施例では、第1フイルタ手段の選択時、即
ちデフオーカス量が大きく、第1、第2光電素子
アレイ上の被写体像の相対的ずれ量が大きい時に
は、第4図bに示す如くサンプリング領域l1を広
く、第2フイルタ手段選択時、即ち上記ずれ量が
小さい時には、第4図cに示す如くサンプリング
領域l2を狭く定めている。このことは焦点検出
上、非常に有効である。即ち、サンプリング領域
を広くすると、上記被写体像が相対的に大きくず
れてもそのずれを検出できる。従つて撮影レンズ
が合焦位置から大きく離れていてもデフオーカス
量の検出が可能となる。他方、サンプリング領域
を広くすることはそこに距離の異つた被写体又
は、奥行きのある被写体が入つて来る可能性が増
大する。デフオーカス量が大きい時の焦点検出は
前ピンか後ピンかの判別かあるいはおおよそのデ
フオーカス量の決定が出来れば充分で、デフオー
カス量の絶対値の正確な測定は必ずしも必要ない
ので、奥行きある被写体等がサンプリング領域に
存在しても影響は少ない。ところが、デフオーカ
ス量が小さく、その絶対値を正確に測定しなけれ
ばならない時には、上記奥行きある被写体の存在
は上記測定に大きな誤差を引き起こしがちであ
る。そこで高精度の焦点検出の必要な第2フイル
タ手段選択時には高次の空間周波数成分情報を用
いる事で検出精度を上げるとともにサンプリング
領域を狭くして奥行きある被写体がそこに入り込
む可能性が少なくしている。 一般的にはサンプリング領域広くしたからとい
つてサンプリング周期を必ずしも大きくする必要
はなく、例えば第4図bの出力に関するl1の領域
を図示のサンプリングピツチ4Poより小さくとり
Poあるいは2Poのピツチでサンプリングしても良
い事は勿論である。しかし、サンプリングピツチ
をPo又は2Poと小さくする事はサンプリング数が
それぞれ4倍、2倍となりメモリ手段32の記憶
容量や演算手段33の演算規模の著しい増大を招
きあまり好ましい事ではない。従つて本実施例の
ごとくサンプリング領域を変えた場合にも、サン
プル数は同程度とする事が極めて有効である。 このように低次空間周波数成分のみ通過する第
1フイルタ手段の選択時にはサンプリング周期を
4Poと大きくし、高次空間周波数を通す第2フイ
ルタ手段の選択時にはサンプリング周期を2Poと
小さくすることは情報の利用の点で極めて有利で
ある。ここでサンプリングピツチとフイルターの
MTF特性の関係について詳述すると、第1フイ
ルタ選択時にはサンプリング周期を4Poとしたの
で、この時のナイキスト周波数は1/8Poとなる。
サンプリング定理からこの周波数1/8Po以上の空
間周波数成分は誤動作の原因ともなるので除去さ
れている事が望ましい。第3図bに示される様
に、第1フイルタ手段のMTFは上記ナイキスト
周波数1/8Po付近以上の成分を充分抑制し、それ
以下の成分を通過させるので、この通過した成分
を有効に利用できる。ところが第1フイルタ手段
選択時にもサンプリング周期をPoとすると、こ
の時のナイキスト周波数は1/2Poとなり、この周
波数以下の空間周波数成分を焦点検出に利用でき
ることになる。しかし第3図bに示される様に周
波数1/8Po以上の成分は第1フイルタ手段によつ
て除去されているので、結局、サンプリング周期
Poは、サンプリング周期4Poに比べサンプリング
数を4倍も増加しても、利用できる空間周波数成
分の量は同一となり、上記サンプリング数の増加
は全く無駄に帰する。以上から明らかなようにサ
ンプリング周期の決定は、情報の有効利用と言う
観点からは、その周期により決まるナイキスト周
波数がフイルタ手段のMTF周波数帯域の端部付
近に有するように定めることが望ましい。また、
設定手段41のプリセツト値を外部から変更可能
にすれば、サンプリング領域即ち焦点検出に使用
する被写体領域の広がりを任意に可変とすること
ができ、奥行きある被写体が上記領域内に入るこ
とを防止できる。 次に第2図のブロツクの具体的構成例を説明す
る。 第6図は、フイルタ手段27,28の一例を示
すもので一画素分の遅延回路D1,D2……Dnが直
列に接続され、遅延回路D1,D2,D3……Dnには
夫々増幅器Anを介して乗算器W1……Wsに接続
されている。これらの乗算器W1……Wsは入力に
夫々重みW1……Wsを乗ずる。この重みは正又は
負の数である。加算回路T2は各乗算器の出力を
加算する。遅延回路D1に光電装置21からの一
連の光電出力が順次入力されると、加算回路T2
からフイルタリング済出力が出力される。 具体的には、光電変換素子アレイから一連の光
電出力a1,b1,a2,b2……ai,bi、……ao,bo
一画素分の遅延回路D1,D2,……Dnに入力され
る。 そうすると、フイルター手段27では第12図
に示されるように、D1,D3,D5,……に一画素
置きに入力されたa列の光電出力a1〜a5が乗算器
W1……W5に入力され、夫々重みW1……W5が乗
ぜられ、加算回路T2で各乗算器の出力が〔(a1
×W1)+(a2×W2)+(a3×W3)÷(a4×W4)+(a5
×W5)〕の如く加算され、フイルターリング済出
力として出力される。 次にはa列の光電出力a2〜a6が同様にしてフイ
ルターリング済出力として出力され、順次、
(ai-2×W1),(ai-1×W2),(ai×W3),(ai+1×
W4),(ai+2×W5)の如くa列の各光電出力につ
いて上記処理が施され、フイルター済出力が出力
される。 また、同様にフイルター手段28ではb列の光
電出力について上記処理が施され、フイルター済
出力が出力される。所定のMTF特性を与える重
みW1……Wsのとり方はいろいろ考えられる一意
的に決定されるものではないが、以下に幾つか具
体的な例を示す。 第3図cの如きMTF特性のフイルタ手段を得
るにはDn=D9,Ws=W5とし、W1……W5をその
相互の大きさの傾向が第7図aに示す如きものと
なる様に定める。具体的一例としてはW1=0.28
W2=0.76 W3=1 W4=0.76,W5=0.28である。
同様に第3図bのMTF特性のフイルタ手段を得
るにはDn=D17,Ws=W9としW1……W9を第7
図bの如く定める。具体的一例としては W1=0.28 W2=0.52 W3=0.76 W4=0.94 W5
1 W6=0.94 W7=0.76 W8=0.52 W9=0.28で
ある。第3図dの特性には第7図c又はdの重み
を、第3図eの点線e1,実線e2の特性にはそれぞ
れ第7図e,fの重みを、第3図fの特性には第
7図gの重みを夫々用いればよい。 このような第7図a〜gのMTF特性を適宜組
合せることにより第1フイルタ手段と第2フイル
タ手段との組合せが得られる。 またこのフイルタ手段としてCCDトランスバ
ーサルフイルタを使用すると簡単にフイルタ手段
を構成する事ができる。 第8図に第2図の判別手段34の具体的構成例
を示す。 第8図aにおいて第1メモリ340と第2メモ
リ341は夫々所定値Do(1),Do(2),Zo(1),Zo(2)
をゲート手段342,343を介して、コンパレ
ータ344,345に送る。このコンパレータ3
44はゲート手段342により選択されたメモリ
340の出力Do(1),Do(2)の一方と演算手段33
からの情報量信号Diとを比較する。同様にコン
パレータ345はメモリ341の出力Zo(1),Zo
(2)の一方と焦点検出信号Ziとを比較する。ゲート
手段346はコンパレータ344の出力αとコン
パレータ345の出力βとこの判別手段34の出
力γとを入力する。このゲート手段346の具体
的構成を第8図bに示す。D型フリツプフロツプ
347は上記α,βの出力が決定された後のタイ
ミングで発生するクロツクパルスを348に受け
ゲート手段346の出力δを入力し記憶する。こ
のフリツプフロツプ347の更新された出力が判
別手段34の出力として使用される。 この判別手段34の動作例を以下の表に示す。
【表】 以上の第1実施例の説明では情報量Diとデフ
オーカス量Ziとに依存させて複数のフイルタ手段
を切り変えることを主題として話を進め、それに
従属する形で情報量Diとデフオーカス量とに依
存させてサンプリング領域の広がりを切り換えか
つ対応してサンプリングピツチを切り換える事を
述べた。実際には第2実施例のごとくこの両者を
かえ具えるのが最も好ましいが、情報量Diとデ
フオーカス量の大小でフイルターを切り換える事
と、デフオーカス量とに依存させてサンプリング
領域及びサンプリングピツチを切り換える事はナ
イキスト周波数に関連した問題はあるものの一応
別の事であり、後者だけを用いてもそれなりに有
効な焦点検出装置を提供する事が可能である。例
えばフイルタ手段としては第3図cのMTF特性
のものを1つだけ用い、合焦近傍では第4図cの
ごとくサンプリング周期2Poでl2の領域にわたつ
てサンプリングしたデータで演算を行ない、デフ
オーカスの大きい所ではフイルタ手段はこのまま
とするがサンプリング周期4Poで第4図bのl1
当の広がりの領域にわたつてサンプリングしたデ
ータで前後ピン判定の演算を行なう。この場合デ
フオーカスの大きい所でフイルタ手段のMTF特
性を第3図bのものに切り換える場合に比べて、
ナイキスト周波数以上の成分を少し抽出してしま
うので幾分誤動作を起こしやすかつたり、高次の
空間周波数成分の存在による偽合焦発生の可能性
は増大するが、これらの幾分の可能性を除けばデ
フオーカスの大きい所では光像のボケも大きい事
も手伝つてそれなりの効果が期待され得る。即ち
前述したデフオーカス量によつてサンプリング領
域を変えかつサンプリングピツチを変える事の効
果はそのまま期待される。勿論単一フイルタとし
てはそのMTF特性が第3図cのものに限らず第
3図eの点線e2やその他の特性のものであつても
構わない。 以上の第1実施例では第1フイルタ手段のフイ
ルタ済出力に基づく焦点検出信号と第2フイルタ
リング手段のフイルタ済出力に基づく焦点検出信
号とを、情報量Diとデフオーカス量に応じて択
一的に選択するものであつた。次に、上記択一的
選択の代りに、夫々の焦点検出信号を所定の関係
で同時に使用する本発明の第2実施例を説明す
る。第9図において、光電装置50からの一連の
光電出力a1,b1……ao,boは遅延手段51を介し
て第1フイルタ手段52と、直接に第2フイルタ
手段53とを夫々送られる。上記光電装置50は
第1又は第2実施例のものと同様の構成であり、
第1、第2フイルタ手段52,53も第1、第2
実施例のものと同様で、第1フイルタ手段52の
MTF周波帯域の中心が第2フイルタ手段53の
それよりも低次空間周波数側にずれている。上記
遅延手段51の遅延時間は、上記一連の光電出力
について第2フイルタ手段53のフイルタ済出力
がすべてサンプルホールド手段54に送られた後
に、第1フイルタ手段52のフイルタ済出力が上
記サンプルホールド手段54に送られる様に、設
定されるている。もちろんこの遅延手段51は第
2フイルタ手段側に設けることもできる。このサ
ンプルホールド手段54及びそれに続くA/D変
換器55、メモリ手段56、演算手段57は夫々
第1実施例のものと同様の構成である。この演算
手段は最初に送られた第2フイルタ手段53のフ
イルタ済出力について演算し、信号Di2,Zi2
を算出し、次いで第1フイルタ手段52のフイル
タ済出力について信号Di1,Zi1を算出する。
メモリ回路58は演算手段57からの信号Di1,
Di2,Zi1,Zi2をすべて記憶する。合成手段5
9は、メモリ回路58からの上記信号を入力し、
焦点検出信号Zi1と、Zi2とを以下の所定の関係
で合成した出力Zを算出する。即ちZ=(1−α)
Zi1+αZi2ここで、重みαは0以上1以下の数
で、出力Zi1,Zi2,Di1,Di2の大きさに応
じて決定される。具体的にはαの決定は、信号Zi
1又はZi2が小さい時、即ち結像光学系が合焦位
置の近傍に位置している時には、帯域が高次空間
周波数の第2フイルタ手段53の出力に基づく信
号Zi2が、強調されるようにαを1又はそれに近
い値とし、逆に信号Zi1,Zi2が充分大きい時に
は帯域が低次空間周波数側の第1フイルタ手段5
2の出力に基づく信号Zi1が強調される様にαを
零又はそれに近い値とする。また、合焦近傍にお
いて信号Di2が非常に小さい場合には信号Zi2
は精度的に低下しているので、このとき信号Di
1が大きければ、信号Zi1の重みが増加するよう
にし、その逆に合焦位置が離れていても、信号
Di1が非常に小さい場合には信号Di2が大きけ
れば、信号Zi2の重みを増すようにする。 メモリ回路60は、信号Di1とDi2との少な
くとも一方が対応の所定値Do(1),Do(2)を越えて
いる時の合成出力Zを記憶する。このメモリ回路
60の出力に応じて、第1、第2実施例と同様に
表示及び結像光学系駆動が行われる。サンプルパ
ルス発生回路61は第2図とそれと同様ある。 (発明の効果) 以上のように本発明によれば、サンプリング手
段によりサンプリングされない光電出力も、所定
の重みが付加されてサンプリングされた光電出力
に加算されるようになつているので、例えばサン
プリングされなかつた光電素子に、対象物の焦点
検出に影響を与えるようなエツジ部分等が投影さ
れていたとしても、焦点検出に悪影響を及ぼすこ
とがなく、検出不能となることもなく、焦点検出
精度を向上できる。 つまり、飛ばされる光電素子の光電出力を所定
の重みを付加してサンプリングされる光電素子の
光電出力に加算するようにしているので、粗いサ
ンプリングをすることに伴う粗いサンプリングピ
ツチにおけるナイキスト周波数以上の空間周波数
成分の増大を食い止めるという効果がある。 また、本発明の実施例によれば、常時、細かい
ピツチで光電変換素子の光電出力をサンプリング
して焦点検出演算を行うのでは時間がかかる為
に、低次の空間周波成分を多く含む対象物の焦点
検出に際しては粗いピツチで光電変換素子の光電
出力をサンプリングして焦点検出演算を行い、ま
た、高次の空間周波成分を多く含む対象物の焦点
検出に際してはこれよりも細かいピツチで光電変
換素子の光電出力をサンプリングして焦点検出演
算を行うようにしているので、焦点検出演算の演
算時間が著しく増大することはない。 また、本発明の実施例によれば、像の相対的変
位を算出する光電変換素子アレイ上の焦点検出領
域を、サンプリングピツチの大きさに依存して変
更するようにしているので、つまり、粗いサンプ
リングピツチでは焦点検出領域を広く取り、又細
かいサンプリングピツチでは焦点検出領域を狭く
取つているので、微細な被写体に対しては細かい
ピツチで狭い焦点検出領域で検出することで奥行
きのなる被写体が検出領域に入るのを防止でき且
つ焦点検出演算の高速化が達成でき、また、微細
でない被写体や焦点ずれの大きい被写体の時には
粗いピツチで広い焦点検出領域で検出することで
精度の良い検出を可能としている。』と訂正する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例の光学系を示す光
学図、第2図は第1実施例の回路系を示すブロツ
ク図、第3図aは光電変換素子アレイのMTF特
性のグラフ、第3図b〜fはフイルタ手段の
MTF特性のグラフ、第4図a,b,cは夫々光
電出力、第1フイルタ手段の出力及び第2フイル
タ手段の出力を示す波形図、第5図a〜eはフイ
ルタ手段の出力及びサンプルパルスを示すタイミ
ングチヤート、第6図はフイルタ手段の具体的構
成例を示すブロツク図、第7図a〜gはフイルタ
手段の重みを示す図、第8図a,bは判別手段の
具体的構成例を示すブロツク図、第9図は本発明
の第2実施例の回路系を示すブロツク図である。 4,21,50……光電装置、5,27,52
……第1フイルタ手段、6,28,53……第2
フイルタ手段、7,29……選択手段、10,3
3,57……演算手段。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 光電変換素子が多数配列された一対の光電変
    換素子アレイと、 前記一対の光電変換素子アレイ上にそれぞれ対
    象物のほぼ同一部分の2像を投影する焦点検出光
    学系と、 前記一対の光電変換素子アレイの光電出力に基
    づいて2像の相対的変位を算出し、その演算結果
    に基づいて前記結像光学系の焦点調節状態を検出
    する焦点検出手段とを有する焦点検出装置におい
    て、 前記光電変換素子アレイの光電変換素子を一画
    素以上間をおいた所定画素間隔のサンプリングピ
    ツチでサンプリングを行うと共に、サンプリング
    された光電変換素子の重みを1とする時、該サン
    プリングされた光電変換素子の両側でサンプリン
    グされなかつた光電変換素子に1より小さい重み
    を付加し、少なくともこれら3つ以上の光電変換
    素子の光電出力を合成して一連の合成光電出力を
    出力する第一サンプリング手段と、 前記光電変換素子アレイの光電変換素子に対し
    て前記第一サンプリング手段より細かいサンプリ
    ングピツチでサンプリングを行い一連の光電出力
    を出力する第二サンプリング手段とを具備し、 前記前記第一サンプリング手段もしくは前記第
    二サンプリング手段の出力に基づいて、前記焦点
    検出手段が焦点検出を行うことを特徴とする焦点
    検出装置。 2 前記第一及び第二サンプリング手段は、前記
    サンプリングピツチの大きさに応じて、前記相対
    的変位を検出する為の前記光電変換素子アレイ上
    の焦点検出領域を変更し、前記第一サンプリング
    手段の粗いサンプリングピツチで決まる該焦点検
    出領域が、前記第二サンプリング手段の細かいサ
    ンプリングピツチで決まる該焦点検出領域より広
    いことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    焦点検出装置。 3 前記サンプリング手段は、前記焦点検出手段
    から得られる焦点検出結果の信頼度を示す情報量
    または焦点調節状態を示すズレ量に依存させて、
    前記光電変換素子のサンプリングに当たり、前記
    第一サンプリング手段及び前記第二サンプリング
    手段のいずれか一方を選択することを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の焦点検出装置。
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