JPH0585750U - 枚葉紙搬送用システム - Google Patents

枚葉紙搬送用システム

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JPH0585750U
JPH0585750U JP1030991U JP1030991U JPH0585750U JP H0585750 U JPH0585750 U JP H0585750U JP 1030991 U JP1030991 U JP 1030991U JP 1030991 U JP1030991 U JP 1030991U JP H0585750 U JPH0585750 U JP H0585750U
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separator
sheets
pallet
air
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Application number
JP1030991U
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English (en)
Inventor
俊理 幸田
照雄 上川
Original Assignee
神崎製紙株式会社
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2301/00Handling processes for sheets or webs
    • B65H2301/40Type of handling process
    • B65H2301/42Piling, depiling, handling piles
    • B65H2301/421Forming a pile
    • B65H2301/4217Forming multiple piles
    • B65H2301/42172Forming multiple piles simultaneously

Abstract

(57)【要約】 【目的】巻き取り紙の断裁工程等において,複数列の枚
葉シ−トを安定に搬送,積層させ得る搬送システムを提
供する。 【構成】シ−ト材の断裁工程等に関し,複数チャンネル
の枚葉シ−トをパレット部に搬送・積層させる搬送路に
おいて,シ−トの側面端部に,上向き方向に,または両
側面から内方向に気体を送り込む送気機構を設けた。具
体的には,コンベャ−上またはパレット部のセパレ−タ
(仕切り板)にこの機構を設けている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は,枚葉紙搬送用システム,特に巻取り紙断裁工程等において,断裁さ れた紙シ−ト(枚葉紙)を複数のチャンネルに分割してパレット部に送る搬送用 システムの枚葉紙の送り安定化のための構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば製紙工場の断裁工程では,抄紙工程,必要な塗工工程等を経たシ−ト状 の広幅の巻き取り紙を,カッタ−部で所定寸法の枚葉紙に加工し,これを所定枚 数ずつ積層する。即ち広幅の紙シ−トは,数枚程度重ねた状態で,スリッタで幅 方向にいくつかに分割され,さらに流れ方向に所定の寸法に断裁され,減速コン ベヤ−で適当な速度まで数段に減速され,終段コンベヤ−部でセパレ−タにより 各チャンネルに仕分けされて,積層を行うパレット部に導入され,積層される。
【0003】 上記のシステムにおいて,セパレ−タは,終段コンベヤ−部に1〜3段に各チ ャンネルの両側に設けられており,最終段はパレットに対面するコンベヤ−出口 付近に配置されている。セパレ−タはシ−トの両横を上方に曲げてシ−トの腰を 安定化させ進みを良くする機能も若干備えている。 またパレット部には,各チャンネル間を区画する仕切り板(「セパレ−タ」 あるいは「 ガイド板」とも呼ばれる)が設けられている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来のシステムでは,終段コンベヤ−上のセパレ−タ部の個所をシ−トが通過 する際セパレ−タ部材と擦れることにより紙シ−トに擦り傷が生じることがあつ た。またシ−トがセパレ−タ部からパレット部に移行する位置では,シ−トは後 続のシ−トに後ろから押されて前進するが,腰の弱いシ−トでは,形がくずれて 前進に支障を来すことがあった。
【0005】 またシ−トが積層に至る終わり近くの段階,特にパレット上では,シ−トが相 当減速されており,前後のシ−トが重なり合って移動するので,密着性の高いシ −トでは,上下のシ−トが密着してシ−ト送りが正常に進まない場合が少なくな かった。特にパレット部でシ−トが停止・積層に至る直前の段階では,シ−トの 密着が生じ易く,所定位置に達する前にシ−トが停止し,正常な積層が困難とな る場合もあった。
【0006】 本考案は,巻取り紙の断裁工程等において,複数列の枚葉紙シ−トをより安定 に搬送。積層させることができるシ−ト搬送システムを提供しようとするもので ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は,シ−ト材の断裁工程において,複数チャンネルのシ−トをそれぞれ に次のパレット部に搬送・積層させる搬送路の仕切りを行うセパレ−タ部材に, 各シ−ト列の側端部に,上向きまたは,側面から内方向に気体を送り込む送気機 構を設けたものである。
【0008】
【作用】
本考案では,搬送中のシ−ト,特にセパレ−タに入る直前の個所において,シ −トの両側面部に対し,シ−トの下方から上方に気体を吹きつけることにより, シ−トの両横部(側端部)付近がセパレ−タ部材から浮き上がりシ−トの真中が さらに下方に脹らんだ形状となり,シ−トの腰が強くなってその進みが良くなる 。またシ−トとセパレ−タ部材との間に空気層よりなる隙間が形成されるので, 紙の流れが摩擦なくスム−スとなり,セパレ−タ面との摩擦によりシ−ト面に擦 り傷が発生することも防止される。
【0009】 本考案はまたシ−ト速度が減速された段階,特にセパレ−タ部において,シ− トの両側面から内部方向に気体を送り込むことにより,次々に搬送されてくる重 なり合ったシ−トとシ−トとの間に気体層を形成させてシ−ト間のくっつきを防 止し,シ−トの流れをスム−スにさせ,所定位置までシ−トをきっちり到達させ ることができる。
【0010】
【実施例】
図1は本考案の枚葉紙(断裁紙)搬送用システムの概略図であり,(1)は連 続シ−トの状態で送られて来る巻取り紙,(2)はロ−ラ,(3)は巻取り紙を 所定寸法の枚葉紙(11)に断裁するカッタ部であり,広幅の巻取り紙を数枚重 ねてスリッタ(3a)で幅方向にいくつかに分割した後,カッタ−(3b)で流 れ方向に所定の寸法に裁断される。
【0011】 (4)は断裁され高速で送られて来る枚葉紙を次第に減速する数段の減速コン ベア,(5)はこれを幅方向に仕分けしてパレット部に送る終段コンベヤ−部で あり,搬送路を断裁紙の幅に対応した幅の複数の搬送路に分割し紙シ−トの交錯 を避けるためのセパレ−タ部材(6)が各チャンネルの両側に配置されている。 セパレ−タ(6)はコンベヤ−(5)上で1段または複数段(最終段はコンベヤ −の出口位置)に設けられる。(7)は次々に送られて来る枚葉紙を順次揃えな がら所定の枚数積層するパレット部,(8)はパレット部(8)に設置される他 のセパレ−タ(仕切り板,ガイド板)である。セパレ−タ(6),(8)の具体 的な構成については,図3〜4,図5に基づいて,それぞれ後述する。
【0012】 図2は終段コンベヤ−部(5)のシステム構成図であり,断裁紙(11)が各 セパレ−タ(6)(6a,6b,6c,…)によりそれぞれのチャンネル毎に仕 切られて,パレット部(7)に送り出される。各セパレ−タは,図では均等に配 置されているが,シ−トの断裁幅を全チャンネルについて,または一部のチャン ネルについて変更した場合にも対応できるように,各セパレ−タのコンベヤ−の 幅方向の位置は調節可能に構成される。
【0013】 本考案の第一の特徴は,各セパレ−タ(6)に,シ−トの側端部付近において 気体(通常は空気)をシ−トの下方から上方に気体を噴出する送気機構を設けた 点であり,これによりシ−トの両側端部付近とセバレ−タとの間に間隙が形成さ れ,シ−トの両側端が更に浮き上がりシ−トの横断面が上に凹の状態になる。ま た本考案ははシ−トの側面から内部方向に気体を吹き込み,重なり合ったシ−ト とシ−トの間の密着を防止する構成をも備えている。
【0014】 図3はシ−トの側端部に上向きに空気を吹き付ける場合の本考案のセパレ−タ の1実施例であり斜視図で示されている。これは上述のように終段コンベヤ−( 5)上,特にパレット部に至る直前の位置に,セパレ−タ(6)として設置され る。 図3のセパレ−タは,一端が偏平で他端に向って次第に巾方向の中央部が隆起 し,他端付近は中央部が特に隆起した外形を有する匡体(30)を形成し,上壁 (31)の頂部に加圧空気源に接続するための空気導入管(32)が設けられ, 側壁(33)の中央ラインの両側にそれぞれ空気噴出用の複数の小孔(34)が 設けられ,(34)以外には気体の漏れが生じないように構成される。空気噴出 口(34)からの空気吹き出し角度は,図では斜め上方に一定の角度で吹き出す ように構成されているが,この角度を調節可能に構成してもよい。吹き出し角度 の異なるセバレ−タを予め数個用意し,必要に応じ交換できるように構成するか ,側壁(33)の傾斜角を調節可能に構成するか,場合によってはセパレ−タを 左右に分割してそれぞれ構成し,この取付け角度を調節できように構成する等種 々の方法を取りうる。
【0015】 また噴出口から出る空気の吹き出し量と速度は,噴出口の径と個数,加圧空気 の圧力等により変わるが,実際的には,例えば加圧空気圧の調節機構を設けてシ −ト厚等に応じて適当な風圧がシ−トに印加されるように調節すればよい。 (35)は前面壁,(36)は底面壁である。 動作時には,シ−トは広巾の状態から適当な縦横寸法の平板シ−トに断裁され ,各チヤンネル毎に並列に終段コンベヤ−部(5)に進入し,噴出口(34)の 部分を通過する際シ−トの両側端部が気流を下面から受けて浮き上がり,シ−ト は膨らみを有した状態で次の工程に搬出される。これにより比較的薄いシ−トで も曲がりによって腰ができ進みがよくなる。さらにシ−トとセパレ−タとの間に 間隙ができるので,セパレ−タにより擦れることによるすり傷の発生が防止され ,またシ−トの流れが円滑となる〔図6(a)参照〕。
【0016】 なお図3の構成のセパレ−タの平面図,正面図,下面図および側面図を図4( a),(b),(c),(d)にそれぞれ示す。各部の番号は図3と共通に用い られている。 図5は,シ−トの側面から空気を吹きつける場合の本考案セパレ−タの他の実 施例の斜視図であり,これはパレット部に設けられる仕切り板(ガイド板)の機 能をも備えており(図1,2のセパレ−タ(8)に該当),例えば終段コンベヤ −部の端部(パレット部に面した部分)に固定される。またセパレ−タの上方に 取りつけ用ア−ムを設けてもよい。
【0017】 図5のセパレ−タでは,セパレ−タ匡体(50)が例えば1mm程度の小間隙 をもってほぼ垂直に対向配置し,周縁部を気密に接合した2枚の金属剛体薄板( 51),(52)で構成され,匡体(50)の外厚は例えば2mm前後に薄く形 成され,シ−トの移動に支障を与えないように構成されている。 薄板(51),(52)には横方向(ほぼ水平方向)の小さな空気噴出孔(5 3)が複数列に設けられている。各列はほぼ水平であり,隣り合う上下の列の間 隔は例えば1〜3mm程度である。空気噴出口はパレットの後半部が特に重要で あり,後半部に縦1列〜数列に設けてもよい。
【0018】 空気噴出口(53)の空気吹き出し角度を調節可能とする場合の構成について は,図3の実施例の場合と同様である。 (54)は加圧空気導入管で適当な加圧された空気源に接続される。(55) はセパレ−タ取りつけ用の基板である。 図5の構成により,種々の高さ毎に横方向の気流の列が生じ,わずかの時間差 をもって次々に重なって搬送されてくる枚葉シ−トの各々の間及び既に静止,積 層したシ−トとの間にパレットの末端部位置まで,より多く空気が送り込まれ, シ−トの移動が最後までよりスム−スに行われる。〔図6(b)参照〕。従って 従来しばしば生じていたシ−ト同志の密着によりシ−トの移動が阻害され,正常 な積層が不能となる等の問題も解消された。
【0019】 なお上記の第一の実施例(図3,図4)及び第二の実施例(図5)は併用する ことも可能であり,シ−トのシ−トの腰を強くしてこれをパレット部まで安定に に導入するとともに,パレット部での積層動作の確実性,精確性を高めることが できる。この併用方式きは,薄くて腰が弱くかつ密着性の高いシ−トの場合に特 に有効と考えられる。
【0020】
【考案の効果】
以上の説明からも明らかなように,本考案により,主として次の効果を得るこ とができる。 1)パレット部へのシ−ト搬送路において,シ−トの側端部への送気機構を設 け,シ−トの両側端付近に下方から空気を吹き上げることにより,シ−トの腰が 強化され,薄いシ−トでもその進みが良くなる。また側面からの空気吹き込みに より,上下に重なったシ−ト相互間に密着が生じることがが解消される。従って ,シ−トがトラブルなく円滑に搬送され,生産ラインの効率を高く維持できる。
【0021】 2)セパレ−タとの擦れ等によるシ−トの擦り傷を生じないので,これによる 不良品の発生を低減することができる。
【提出日】平成3年5月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は,枚葉紙搬送用システム,特に巻取り紙断裁工程等において,断裁さ れた紙シ−ト(枚葉紙)を複数のチャンネルに区画してパレット部に送り積層さ せる搬送用システムの,枚葉紙の送り安定化のための構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば製紙工場の断裁工程では,抄紙工程,必要な塗工工程等を経たシ−ト状 の広幅の巻き取り紙を,カッタ−部で所定寸法の枚葉紙に加工し,これを所定枚 数ずつ積層する。即ち広幅の紙シ−トは,数枚程度重ねた状態で,スリッタで幅 方向にいくつかに分割され,さらに流れ方向に所定の寸法に断裁され,減速コン ベヤ−で適当な速度まで数段に減速され,終段コンベヤ−部でセパレ−タにより 各チャンネルに仕分けされて,積層を行うパレット部に導入され,積層される。
【0003】 上記のシステムにおいて,セパレ−タは,終段コンベヤ−部に1〜3段程度に 各チャンネルの両側に設けられており,最終段はパレットに対面するコンベヤ− 出口付近に配置されている。セパレ−タはシ−トの両横を上方に曲げてシ−トの 腰を安定化させ進みを良くする機能も若干備えている。 またパレット部には,各チャンネル間を区画する仕切り板(「セパレ−タ」あ るいは「ガイド板」とも呼ばれる)が設けられている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来のシステムでは,終段コンベヤ−上のセパレ−タ部の個所をシ−トが通過 する際セパレ−タ部材と擦れることにより紙シ−トに擦り傷が生じることがあつ た。またシ−トがセパレ−タ部からパレット部に移行する位置では,シ−トは後 続のシ−トに後ろから押されて前進するが,腰の弱いシ−トでは,形がくずれて 前進に支障を来すことがあった。
【0005】 またシ−トが積層に至る終り近くの段階,特にパレット上では,シ−トが相当 減速されており,前後のシ−トが重なり合って移動するので,密着性の高いシ− トでは,上下のシ−トが密着してシ−ト送りが正常に進まない場合が少なくなか った。特にパレット部でシ−トが停止・積層に至る直前の段階では,シ−トの密 着が生じ易く,所定位置に達する前にシ−トが停止し,正常な積層が困難となる 場合もあった。
【0006】 本考案は,巻取り紙の断裁工程等において,複数列の枚葉紙シ−トをより安定 に搬送・積層させることができるシ−ト搬送システムを提供しようとするもので ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は,シ−ト材の断裁工程において,複数チャンネルのシ−トをそれぞれパ レット部に搬送・積層させる搬送路の仕切りを行うセパレ−タ部材に,各シ−ト 列の側端部に,上向きまたは,側面から内方向に気体を送り込む送気機構を設け たものである。
【0008】
【作用】
本考案では,搬送中のシ−ト,特にパレット部に入る直前の個所において,シ −トの両側面部に対し,シ−トの下方から上方に気体を吹きつけることにより, シ−トの両横部(側端部)付近がセパレ−タ部材から浮き上がりシ−トの真中が さらに下方に脹らんだ形状となり,シ−トの腰が強くなってその進みが良くなり ,パレット部に安定に導入される。
【0009】 またシ−トとセパレ−タ部材との間に空気層よりなる隙間が形成されるので, 紙の流れが摩擦なくスム−スとなり,セパレ−タ面との摩擦によりシ−ト面に擦 り傷が発生することも防止される。 本考案はまたシ−ト速度が減速された段階,特にパレット部において,シ−ト の両側面から内部方向に気体を送り込むことにより,次々に搬送されてくる重な り合ったシ−トとシ−トとの間に気体層を形成させてシ−ト間のくっつきを防止 し,シ−トの流れをスム−スにさせ,所定位置までシ−トをきっちり到達させる ことができる。
【0010】
【実施例】
図1は本考案の枚葉紙(断裁紙)搬送用システムの概略図であり,(1)は連 続シ−トの状態で送られて来る巻取り紙,(2)はロ−ラ,(3)は巻取り紙を 所定寸法の枚葉紙(11)に断裁するカッタ部であり,広幅の巻取り紙を数枚重 ねてスリッタで幅方向にいくつかに分割した後,カッタ−で流れ方向に所定の寸 法に裁断される。
【0011】 (4)は断裁され高速で送られて来る枚葉紙を次第に減速する数段の減速コン ベア,(5)はこれを幅方向に仕分けしてパレット部に送る終段コンベヤ−部で あり,搬送路を断裁紙の幅に対応した幅の複数の搬送路に分割し紙シ−トの交錯 を避けるためのセパレ−タ部材(6)(6a,6b,6c,・・・)が各チャン ネルの両側に配置されている。セパレ−タ(6)はコンベヤ−(5)上で1段ま たは複数段(最終段はコンベヤ−の出口位置)に設けられる。(7)は次々に送 られて来る枚葉紙を順次揃えながら所定の枚数積層するパレット部,(8)(8 a,8b,8c,・・・)はパレット部(7)に設置される他のセパレ−タ(仕 切り板,ガイド板)である。セパレ−タ(6),(8)の具体的な構成について は,図3〜4,図5に基づいて,それぞれ後述する。
【0012】 図2は終段コンベヤ−部(5)以降のシステム構成図であり,断裁紙(11) が各セパレ−タ(6)(6a,6b,6c,・・・)によりそれぞれのチャンネ ル毎に仕切られて,パレット部(7)に送り出される。またパレット部(7)に は,他のセパレ−タ(8)が設置される。 なお上記各セパレ−タは,図では均等に配置されているが,シ−トの断裁幅を 全チャンネルについて,または一部のチャンネルについて変更した場合にも対応 できるように,各セパレ−タのコンベヤ−の幅方向の位置は調節可能に構成され る。
【0013】 本考案の第一の特徴は,各セパレ−タ(6)に,シ−トの側端部付近において 気体(通常は空気)をシ−トの下方から上方に気体を噴出する送気機構を設けた 点であり,これによりシ−トの両側端部付近とセバレ−タとの間に間隙が形成さ れ,シ−トの両側端が更に浮き上がりシ−トの横断面が上に凹の状態になる。ま た本考案ははシ−トの側面から内部方向に気体を吹き込み,重なり合ったシ−ト とシ−トの間の密着を防止する構成をも備えている。
【0014】 図3はシ−トの側端部に上向きに空気を吹き付ける場合の本考案のセパレ−タ の1実施例であり斜視図で示されている。これは上述のように終段コンベヤ−部 (5)上,特にパレット部に至る直前の位置に,セパレ−タ(6)として設置さ れる。 図3のセパレ−タは,一端が偏平で他端に向って次第に巾方向の中央部が隆起 し,他端付近は中央部が特に隆起した外形を有する匡体(30)を形成し,上壁 (31)の頂部に加圧空気源に接続するための空気導入管(32)が設けられ, 側壁(33)の中央ラインの両側にそれぞれ空気噴出用の複数の小孔(34)が 設けられ,(34)以外には気体の漏れが生じないように構成される。空気噴出 口(34)からの空気吹き出し角度は,図では斜め上方に一定の角度で吹き出す ように構成されているが,この角度を調節可能に構成してもよい。吹き出し角度 の異なるセパレ−タを予め数個用意し,必要に応じ交換できるように構成するか ,側壁(33)の傾斜角を調節可能に構成するか,場合によってはセパレ−タを 左右に分割してそれぞれ構成し,この取付け角度を調節できように構成する等種 々の方法を取り得る。
【0015】 また噴出口から出る空気の吹き出し量と速度は,噴出口の径と個数,加圧空気 の圧力等により異なるが,実際的には,例えば加圧空気圧の調節機構を設けてシ −ト厚等に応じて適当な風圧がシ−トに印加されるように調節すればよい。 (35)は前面壁,(36)は底面壁である。 動作時には,シ−トは広巾の状態から適当な縦横寸法の平板シ−トに断裁され ,各チヤンネル毎に並列に終段コンベヤ−部(5)に進入し,噴出口(34)の 個所を通過する際シ−トの両側端部が気流を下面から受けて浮き上がり,シ−ト は膨らみを有した状態で次の工程に搬出される。これにより比較的薄いシ−トで も膨らみによって腰ができ進みがよくなる。さらにシ−トとセパレ−タとの間に 間隙ができるので,セパレ−タにより擦れることによるすり傷の発生が防止され ,またシ−トの流れが円滑となる〔図6(a)参照〕。
【0016】 なお図3の構成のセパレ−タの平面図,正面図,下面図および側面図を図4( a),(b),(c),(d)にそれぞれ示す。各部の番号は図3と共通に用い られている。 図5は,シ−トの側面から空気を吹きつける場合の本考案セパレ−タの他の実 施例の斜視図であり,これはパレット部に設けられ(図1,図2のセパレ−タ( 8)に該当),仕切り板(ガイド板)の機能をも備えており,その一端が例えば 終段コンベヤ−部の端部(パレット部に面した部分)に固定される。またセパレ −タの上方にこれを取りつけるためのア−ムを設けてもよい。
【0017】 図5のセパレ−タでは,セパレ−タ匡体(50)が例えば1mm程度の小間隙 をもってほぼ垂直に対向配置し,周縁部を気密に接合した2枚の金属剛体薄板( 51),(52)で構成され,匡体(50)の外厚は例えば2mm前後に薄く形 成され,シ−トの移動に支障を与えないように構成されている。 薄板(51),(52)には横方向(ほぼ水平方向)の小さな空気噴出孔(5 3)が複数列に設けられている。各列はほぼ水平であり,隣り合う上下の列の間 隔は例えば1〜3mm程度である。空気噴出口はパレットの後半部が特に重要で あり,後半部に縦1列〜数列に設けてもよい。空気噴出口(53)の空気吹き出 し角度を調節可能とする場合の構成については,図3の実施例の場合と同様であ る。(54)は加圧空気導入管で適当な加圧された空気源に接続される。
【0018】 図5の構成により,種々の高さ毎に横方向の気流の列が生じ,わずかの時間差 をもって次々に重なって搬送されてくる枚葉シ−トの各々の間及び既に静止,積 層したシ−トとの間にパレットの末端部位置まで,より多く空気が送り込まれ, シ−トの移動が最後までよりスム−スに行われる。〔図6(b)参照〕。従って 従来しばしば生じていたシ−ト同志の密着によりシ−トの移動が阻害され,正常 な積層が不能となる等の問題も解消された。
【0019】 なお上記の第一の実施例(図3,図4)及び第二の実施例(図5)は併用する ことも可能であり(図1,図2),シ−トの腰を強くしてこれをパレット部まで 安定に導入するとともに,パレット部での積層動作の確実性,精確性を高めるこ とができる。この併用方式きは,薄くて腰が弱くかつ密着性の高いシ−トの場合 に特に有効と考えられる。
【0020】
【考案の効果】
以上の説明からも明らかなように,本考案により,主として次の効果を得るこ とができる。 1)パレット部へのシ−ト搬送路において,シ−トの側端部への送気機構を設 け,シ−トの両側端付近に下方から空気を吹き上げることにより,シ−トの腰が 強化され,薄いシ−トでもその進みが良くなる。またパレット部における側面か らの空気吹き込みにより,上下に重なったシ−ト相互間に密着が生じることが解 消される。従って,シ−トがトラブルなく円滑に搬送され,生産ラインの効率を 高く維持できる。
【0021】 2)セパレ−タとの擦れ等によるシ−トの擦り傷の発生が防止され,これによ る不良品の発生を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案のシ−ト搬送システムの概略図で
ある。
【図2】図2は第1図のシステムの終段コンベヤ−部の
概念図である。
【図3】図3は本考案におけるセパレ−タの1実施例の
斜視図である。
【図4】図4は図3のセパレ−タの各投影図である。
【図5】図5は本考案におけるセパレ−タの他の1実施
例図の斜視図である。
【図6】図6は本考案におけるセパレ−タの動作説明図
である。
【符号の説明】
1 連続シ−ト 2 ロ−ラ 3 カッタ−部 4 減速コンベヤ− 5 終段コンベヤ−部 6 セパレ−タ 6a,6b,6c,… 各セパレ−タ 7 パレット部 8 仕切り板(他のセパレ−タ) 11 平板状シ−ト 30 匡体 31 上壁 32 空気導入管 33 側壁 34 空気噴出口 35 前壁 36 底部壁 50 セパレ−タ匡体 51 側板 52 側板 53 空気噴出口 54 空気導入管 55 基板 A 気流
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年5月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 枚葉紙搬送用システム
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案のシ−ト搬送システムの概略図で
ある。
【図2】図2は第1図のシステムの終段コンベヤ−部以
降の概念図である。
【図3】図3は本考案におけるセパレ−タの1実施例の
斜視図である。
【図4】図4は図3のセパレ−タの各投影図である。
【図5】図5は本考案におけるセパレ−タの他の1実施
例図の斜視図である。
【図6】図6は本考案におけるセパレ−タの動作説明用
図である。
【符号の説明】 1 連続シ−ト 2 ロ−ラ 3 カッタ−部 4 減速コンベヤ− 5 終段コンベヤ−部 6 セパレ−タ 6a,6b,6c,・・・各セパレ−タ 7 パレット部 8 仕切り板(他のセパレ−タ) 8a,8b,8c,・・・他の各セパレ−タ 11 枚葉シ−ト 30 匡体 31 上壁 32 空気導入管 33 側壁 34 空気噴出口 35 前壁 36 底部壁 50 セパレ−タ匡体 51 側板 52 側板 53 空気噴出口 54 空気導入管 A 気流
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻取り紙の断裁工程に関し,断裁された枚
    葉紙をパレット上に積層させる搬送路において,枚葉紙
    の側端部付近に気体を吹きつける送気機構を設けたこと
    を特徴とする枚葉紙搬送用システム。
  2. 【請求項2】請求項1の送気機構が,枚葉紙走行方向に
    セパレ−タ部材に分布配置された気体噴出口で構成され
    ていることを特徴とする枚葉紙搬送用システム。
  3. 【請求項3】気体噴出口が上向きの気体噴出口であるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の枚葉紙搬送用シ
    ステム。
  4. 【請求項4】気体噴出口が横向きの気体噴出口であるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の枚葉紙搬送用シ
    ステム。
  5. 【請求項5】気体噴出口が種々の高さ位置に設けられて
    いることを特徴とする請求項4記載の枚葉紙搬送用シス
    テム。
JP1030991U 1991-02-28 1991-02-28 枚葉紙搬送用システム Pending JPH0585750U (ja)

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