JPH0585664A - 剥離紙を有するシートの端部剥離装置 - Google Patents

剥離紙を有するシートの端部剥離装置

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JPH0585664A
JPH0585664A JP27473291A JP27473291A JPH0585664A JP H0585664 A JPH0585664 A JP H0585664A JP 27473291 A JP27473291 A JP 27473291A JP 27473291 A JP27473291 A JP 27473291A JP H0585664 A JPH0585664 A JP H0585664A
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JP
Japan
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peeling
tape
fixed
release paper
sheet
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Application number
JP27473291A
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English (en)
Inventor
Yasunori Kitazawa
康憲 北沢
Hironori Harada
大令 原田
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シートの種類に応じ剥離紙を有するかど
うかに従って剥離紙の剥離処理を選択的に行い得るシー
トの端部剥離装置を提供する。 【構成】 剥離紙Eを有するテープTの端部におい
て剥離紙Eの剥離処理を行う場合、位置切換機構50等
における切換レバー54等を介して可動部材41上の固
定剥離部材30Bを他方の固定剥離部材30Aに対する
作動位置に設定する。この後、カッタ機構15の作動に
よりテープTが切断されるとともに、固定剥離部材30
A、30BによりテープTの端部において剥離紙Eが剥
離される。これに対し、剥離処理を必要としないテープ
U、Vの場合、切換レバー54等を介して前記固定剥離
部材30Bを固定剥離部材30Aに対する不作動位置に
設定する。この後、カッタ機構15を作動すれば、剥離
処理が行われることなくテープU、Vの切断のみが行わ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は剥離紙を有するシートに
おける剥離紙の剥離を容易にするシートの端部剥離装置
に関し、特に、シートの種類に応じ剥離紙を有するかど
うかに従って剥離紙の剥離処理を選択的に行い得るシー
トの端部剥離装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フィルムの一面に粘着剤層を形成
し、その粘着剤層に剥離紙を貼着してなるシートが各方
面で使用されている。かかるシートを使用する場合、通
常シートの端部から手指にてシートに貼着された剥離紙
を剥離させた後、残ったフィルムを各種の媒体に貼り付
けて使用しているのが一般的である。
【0003】また、従来、かかるシートの剥離紙を容易
に剥離できるように、シート上のフィルムの適当な箇所
でフィルムのみに切込みを形成してハーフカットを行
い、その使用に際してはシートを切込み部から折り曲げ
てフィルムを剥離紙から剥離した後、使用するようにし
ていた。
【0004】しかしながら、前記従来の剥離紙の剥離方
法のうち前者の方法では、シートの端部においてもフィ
ルムと剥離紙とが粘着剤層により隙間なく密着されてい
るので、手指にてフィルムから剥離紙を剥すのが困難で
あり、剥離作業を繰り返すうちにシートの端部が折れ曲
がってしまい益々剥離紙の剥離が困難となるものであっ
た。
【0005】また、後者の方法では、フィルムのみに切
込みを形成してハーフカットを行うのでフィルムを剥離
紙から容易に剥すことができるが、フィルムのみに切込
みを形成するのは容易ではなく、特に、薄い剥離紙を用
いている場合ハーフカット機構に使用される部品に高精
度なものが要求され、また、これらの部品を組み付ける
についても高精度で管理する必要がある。
【0006】従って、かかる部品やその組み付けに要求
される精度を高く維持するためにコストアップを招来し
ていた。更に、前記のような高精度な管理を行っていて
も剥離紙の一部が切断されてしまう場合があり、却って
フィルムが剥離紙から剥しにくいシートが形成される虞
があった。
【0007】また、前記のようなハーフカットを行う場
合には、ハーフカットによりカットしたフィルム部分は
もはや使用できないので捨て去るしかなく、これよりシ
ートのランニングコスト上も問題があった。
【0008】前記事情から本出願人は平成3年8月2日
付けでカッタ機構を構成する可動刃と固定刃上にそれぞ
れ固定剥離部材を固着し、かかる2つの固定剥離部材の
協働により剥離紙付シートの端部を所定長さ分複数回曲
折したまま固定することにより可動刃と固定刃とにより
シートを切断するとともに、シートの端部において剥離
紙を剥離するようにしたシートの端部剥離装置を特許出
願した。かかるシートの端部剥離装置によれば、剥離紙
付シートの切断と同時にシート端部における剥離紙を剥
離することができるので、非常に便利なものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記本
出願人の出願に係るシートの端部剥離装置では、カッタ
を構成する可動刃と固定刃の双方に固定剥離部材を固着
しているので、シートの切断時には必ず剥離紙の剥離処
理を行ってしまうこととなり、これより剥離紙を有する
シートしか適用できず他のシート、例えば、剥離紙を有
さず剥離紙の剥離処理を行う必要のないシートには適用
できないという問題があった。
【0010】かかる場合前記のシートの端部剥離装置を
敢えて剥離紙を有さないシートに適用すると、シートの
端部に曲折部が生じてしまい後におけるシートの利用を
困難とし、また、シートの見栄えも悪いという問題が生
じる。
【0011】本発明は前記従来技術の問題点を解消する
ためになされたものであり、シートの種類に応じ剥離紙
を有するかどうかに従って剥離紙の剥離処理を選択的に
行い得るシートの端部剥離装置を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明に係る剥離紙を有するシートの端部剥離装置は、
粘着剤層を介してフィルム材と剥離紙とを重ねてなるシ
ートの端面から所定長さを有する端部を曲折しつつ固定
するとともにシートの端面において前記粘着剤層の粘着
力に抗して前記フィルム材と剥離紙とを剥離するシート
固定剥離部材を2分割して第1固定剥離部材及び第2固
定剥離部材となし、前記2つの固定剥離部材が互いに協
働して前記剥離紙の剥離動作を行う作動位置と前記2つ
の固定剥離部材が互いに離間して前記剥離紙の剥離動作
を行わない不作動位置とに前記第1固定剥離部材及び第
2固定剥離部材の少なくとも一方の位置を切換える切換
機構を設けた構成とされる。
【0013】
【作用】前記構成を有する本発明では、剥離紙付シート
を使用する場合切換機構を介して2つの第1及び第2固
定剥離部材が互いに協働して剥離紙の剥離動作を行う作
動位置に切り換えられる。この状態で剥離紙付シートは
両固定剥離部材によりシートの端面から所定長さを有す
る端部が曲折されつつ固定され、シート端部における剥
離紙が剥離される。
【0014】一方、剥離紙を有しないシートを使用する
場合切換機構を介して第1及び第2固定剥離部材が互い
に離間して剥離紙の剥離動作を行わない不作動位置に切
り換えられる。この状態では両固定剥離部材による剥離
動作は行われないので、剥離紙を有しないシートの端部
が曲折されることはない。
【0015】
【実施例】以下、本発明をテープ印字装置に具体化した
一実施例に基づいて図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0016】図1はテープ印字装置にテープを作成する
ためのテープカセットを配置した状態を示す平面図(テ
ープカセットの上ケースを除いて示す)であり、テープ
カセット1には透明なフィルムテープ2が巻回されたテ
ープスプール3、サーマルインクリボン4が巻回された
リボンスプール5、剥離紙付両面粘着テープ6が剥離紙
側を外側にして巻回された粘着テープスプール7が配設
されている。これら各スプール3、5、7は図示しない
上ケースの下面に設けられた支持部との協働により回転
可能に支持されている。
【0017】また、各スプール3、5、7の間にリボン
巻取スプール8が同様に回転可能に支持されており、か
かるリボン巻取スプール8は図示しないリボン巻取軸に
噛合され、リボン巻取軸の駆動により印字で使用された
サーマルインクリボン4を巻取る。
【0018】更に、テープカセット1の凹部9にサーマ
ルヘッド10が配設されており、かかるサーマルヘッド
10はこれに圧接状態で対向配置されたプラテンローラ
11との協働によりサーマルインクリボン4を介してフ
ィルムテープ2上に文字等の印字を行うものである。
【0019】また、フィルムテープ2の進行方向に沿っ
てサーマルヘッド10の下流側(図1中左下位置)に
は、圧接ローラ12及びテープ送りローラ13が相互に
圧接状態となるよう回転可能に支持されている。
【0020】これら両圧接ローラ12及びテープ送りロ
ーラ13は、サーマルヘッド10によりサーマルインク
リボン4を介して文字等が印字されたフィルムテープ2
及び剥離紙付両面粘着テープ6を送りつつ、フィルムテ
ープ2の印字面と剥離紙付両面粘着テープ6の粘着面と
圧着し整合させるものであり、これにより最終的にテー
プTをテープ排出部14から排出する。
【0021】このように作成されたテープTは図9に示
すように、間に粘着剤層Dを介してフィルムテープ2と
剥離紙Eとが相互に密着された構成を有する。
【0022】テープ排出部14の近傍にはカッタ機構1
5が配設されており、このカッタ機構15は排出部14
から排出されたテープTを適宜切断するものである。か
かるカッタ機構15には、後述するように2つの固定剥
離部材30A、30Bが配設されており、また、これら
の固定剥離部材30A、30Bを作動位置と不作動位置
とに切換えるための切換機構50が連結されている。
【0023】尚、前記したテープカセット1は剥離紙付
のテープTを作成するためのものであるが、本テープ印
字装置は図7及び図8に示すような後述する固定剥離機
構30による剥離動作を必要としないテープU、Vを作
成するためのテープカセットでも使用できる。
【0024】図7に示すテープカセット80は紙テープ
81のテープ面にサーマルインクリボン4を介してサー
マルヘッド10により印字を行ってテープUを作成する
ものであり、図1のテープカセット1とは異なり両面粘
着テープ6は存在せず、テープの裏面に粘着層を介して
剥離紙が貼付けられている。このテープUに固定剥離機
構30による剥離動作を施すと、テープUに折り目が付
いて著しく見栄えが悪くなる。従って、このテープUは
剥離動作を必要としない。
【0025】また、図8に示すテープカセット82は表
面に特殊な加工処理を行ったレタリングテープ83のテ
ープ表面にサーマルインクリボン4を介してサーマルヘ
ッド10により印字を行ってテープVを作成するもので
あり、図1に示したテープカセット1とは異なり両面粘
着テープ6は存在しない。かかるレタリング用のテープ
Vは文字等の印字された面を媒体に重ね、テープVの背
面を擦ることにより媒体上に文字等を転写するものであ
る。
【0026】次に、このような構成を有するカッタ機構
15、固定剥離部材30A、30B、更に固定剥離部材
の位置切換機構50について図2乃至図4を参照して説
明する。先ず、図4に基づいてカッタ機構15の概略に
ついて説明する。図4は図1における矢印A方向から見
たカッタ機構15の側面図を示す。
【0027】図4において、図1のテープカセット1の
後方左端の下にはDCモータ16が配設され、このDC
モータ16の駆動軸16Aにピニオン17が固着されて
いる。かかるピニオン17には、アイドルギヤ18が噛
合され、また、アイドルギヤ18に揺動ギヤ19が噛合
されている。これらピニオン17、アイドルギヤ18及
び揺動ギヤ19はギヤ連結機構Gを構成し、アイドルギ
ヤ18と揺動ギヤ19とは共にテープ印字装置の側壁に
回転可能に支持されている。
【0028】また、揺動ギヤ19には、その回転中心の
近傍に揺動ピン20が固設されるとともに、そのギヤ歯
部の近傍にセンサ板21が設けられている。かかるセン
サ板21は、揺動ギヤ19のギヤ歯部の外方に配置され
たカッタセンサFによって検出されることにより揺動ギ
ヤ19の回転位置を検出し、これより可動刃22の駆動
開始位置を制御するものである。
【0029】更に、揺動ピン20は、回動軸Pを支点と
して回動する可動刃22に固着された揺動レバー23の
凹部23Aに挿嵌されており、これよりDCモータ16
の正逆回転に伴いピニオン17、アイドルギヤ18、揺
動ギヤ19が正逆回転され、この結果、揺動ピン20を
介して揺動レバー23が揺動されるので可動刃22が開
閉される。よって可動刃22はその開閉動作に伴い固定
刃24と協働してテープTを切断するものである。
【0030】ここに、固定刃24は固定ねじ25により
テープ印字装置の側壁に固定され、可動刃22は回転軸
Pを支点として固定刃24に対し開閉可能とされてお
り、これら可動刃22と固定刃24とによりカッタKを
構成する。また、可動刃22と固定刃24とは開いた状
態で約30度の角度に設定されている。
【0031】続いて、図2及び図3を参照してこれら可
動刃22と固定刃24とよりなるカッタKに設けられた
テープTの固定剥離部材について説明する。図2はカッ
タKを拡大して示す側面図であり、図3はカッタKによ
りテープTを切断した状態を模式的に示す模式断面図で
ある。
【0032】固定剥離機構30は2つの固定剥離部材3
0A及び30Bよりなり、一方の固定剥離部材30Aは
可動刃22の刃部の端縁に固着されている。他方の固定
剥離部材30Bは固定刃24が固定ねじ25によりテー
プ印字装置の側壁に固定される基端部24Aに支持ピン
40により回動可能に支持された可動部材41上に固着
されている。
【0033】また、可動部材41は後述する切換機構5
0のリンク部材51に連結ピン42を介して連結されて
おり(図4参照)、リンク部材51の移動とともに支持
ピン40を中心として固定刃24に対し約0度乃至10
度の範囲で矢印a方向に回動可能とされている。
【0034】この場合において、可動部材41がa方向
に回動せずに固定刃24の端縁に位置するとき固定剥離
部材30Bは可動刃22上の固定剥離部材30Aと協働
してテープTの剥離動作を行う(図3参照)。これに対
し、可動部材41が矢印a方向に約10度回動されたと
きには、固定剥離部材30Bは可動刃22が固定刃24
とテープTの切断動作を行う場合でも他方の固定剥離部
材30Aとは離間されることとなるので、テープTは可
動刃22と固定刃24とにより切断されるだけでテープ
Tの端部の剥離動作は行われない。
【0035】次に、図3に基づいて両固定剥離部材30
A、30Bによる剥離動作について説明する。これらの
両固定剥離部材30A、30Bは共に協働してテープT
の端部を所定長さ分複数回曲折したまま固定するもので
あり、固定剥離部材30Bは図3に示す断面形状を有
し、図中右方に突出した凸部31、左方に凹状をした凹
部32が形成されている。
【0036】尚、凸部31及び凹部32のエッジ部分は
所定の曲率を有する曲面加工が施されており、テープT
を固定したときテープTが必要以上に曲折されて変形し
たり破損したりすることがないようにされている。
【0037】これに対し、固定剥離部材30Aは固定剥
離部材30Bとの間にテープT分の間隙を形成するよう
に対向配置されるものであり、前記凸部31に対応する
凹部34、前記凹部32に対応する凸部35及び可動刃
22の刃先に対応するテーパ部36が形成されている。
尚、凹部34及び凸部35についても前記と同様の理由
からこれらの各エッジ部分には曲面加工が施されてい
る。
【0038】尚、前記のように可動刃22と固定刃24
とは、開状態で約30度の角度に設定されているので可
動刃22はその開閉に伴って0度から30度の範囲で移
動し、これより固定剥離部材30Aも同様に0度から3
0度の範囲で移動することとなる。
【0039】次に、図4に基づいて固定剥離部材の位置
切換機構50について説明する。図4において、テープ
印字装置の機枠52には下端部にピン53が横設された
切換レバー54が矢印b方向に摺動可能に配設されてい
る。また、ピン53はリンク部材51の一端部に穿設さ
れたカム溝55に対し嵌挿されており、これより切換レ
バー54はピン53、カム溝55を介してリンク部材5
1と連結されている。
【0040】また、リンク部材51の他端部は前記した
ように連結ピン42を介して可動部材41に連結されて
いる。かかる構成により、切換レバー54を機枠52に
沿って矢印b方向に摺動させると、ピン53は切換レバ
ー54の摺動に伴いカム溝55に沿って図4中右方に移
動し、これに伴いリンク部材51は矢印c方向に回動さ
せられる。
【0041】このようにリンク部材51が矢印c方向に
回動すると、可動部材41は連結ピン42との連結に基
づき支持ピン40を中心として矢印d方向に回動され
る。この結果、可動部材41上に固着された固定剥離部
材30Bは他方の固定剥離部材30Bから離間した不作
動位置に移動される。
【0042】一方、前記とは逆に切換レバー54を機枠
52に沿って矢印b方向とは反対の方向に摺動させる
と、前記した動作とは逆の動作が行われ可動部材41は
矢印d方向とは逆の方向に回動され元の位置に復帰され
る。これにより、可動部材41上の固定剥離部材30B
は他方の固定剥離部材30Aと協働して剥離動作を行う
作動位置に復帰される。
【0043】続いて、かかる構成を有するテープの端部
剥離装置によるテープTの端部を剥離する動作について
説明する。尚、この場合図1に示すテープカセット1を
使用して剥離紙E付のテープTが作成されているものと
する。また、この場合テープTから剥離紙Eを剥離させ
る剥離動作が必要であるため、切換レバー54は位置切
換機構50により図4に示す位置、即ち、固定剥離部材
30Bの作動位置に設定されているものとする。
【0044】テープ印字装置によりテープTの作成が終
了した後、DCモータ16を駆動すると前記したように
カッタ機構15が作動する。かかる駆動に伴い可動刃2
2は固定刃24に向かって回動し、これに伴って固定剥
離部材30A及び30Bは協働してテープTを曲折しつ
つ固定するとともに、可動刃22と固定刃24がテープ
Tの切断を開始する。
【0045】更に、可動刃22が回動してテープTの切
断が終了した時点においては、テープTの端部は図3に
示すように固定剥離部材30Bの凸部31、凹部32と
固定剥離部材30Aの凹部34、凸部35とにより固定
されており、この固定状態で凹部32と凸部35とによ
り形成される曲折部からテーパ部36に至る部分におい
て剥離紙Eに塑性変形が生じる。
【0046】このように剥離紙Eに塑性変形が生じるの
は、フィルムテープ2は腰が強く曲折されても弾性的に
元の状態に戻るが、剥離紙Eの場合はフィルムテープ2
に比して腰が弱く従って曲折されると塑性変形され易
く、また、テープTの端部では剥離紙Eの曲折に伴って
剥離紙EがテープTの端面から粘着剤層Dの粘着力に抗
して剥がれ易くなるからである。尚、テープTの端面か
ら離れた部分では、フィルムテープ2の弾性的な腰の強
さと曲折部の両側に存在する粘着剤層Dの粘着力との作
用により、剥離紙Eの曲折部には塑性変形は生じない。
【0047】このように剥離紙Eに塑性変形が形成され
るので、テープTを固定剥離部材30A、30Bから開
放すると切断されたテープTの端面においてフィルムテ
ープ2と剥離紙Eとが剥離されることとなる。
【0048】このように、位置切換機構50を介して可
動部材41上の固定剥離部材30Bを作動位置に設定し
ておけば、両刃22と24とによるテープTの切断と同
時に、テープTの端部においてフィルムテープ2と剥離
紙Eとを剥離することができる。このように作成された
テープTでは、フィルムテープ2を剥離紙Eから極めて
容易に剥すことができるものである。
【0049】これに対し、図7や図8に示すテープカセ
ット80、82により作成された固定剥離機構30によ
る剥離動作を必要としないテープU、Vの切断を行う場
合には、切換レバー54を図4中矢印b方向に摺動させ
前記した動作に従って可動部材41を固定刃24に対し
て矢印d方向に移動させる。この状態で固定剥離部材3
0Bは、可動刃22上の他方の固定剥離部材30Aとは
協働して剥離動作を行わない不作動位置に設定される。
【0050】このように固定剥離部材30Bを不作動位
置に設定した後前記と同様にしてDCモータ16により
カッタ機構15を作動させればテープTは可動刃22と
固定刃24との協働によって切断される。このとき、固
定剥離部材30A、30Bは剥離動作を行うことがない
のでテープTはカッタKにより切断されるだけであり、
これよりテープTの端部に曲折部が形成されることはな
い。
【0051】尚、前記したような位置切換機構50は、
図5に示す位置切換機構60や図6に示す位置切換機構
70に代えても同等の位置切換動作を行うことができ
る。
【0052】即ち、図5は図4と同じくカッタ機構15
とともに示す位置切換機構60の側面図であり、切換レ
バー61は一端部がDCモータ16に対しピン62を中
心に回動可能に支持され、機枠63から外部に露出され
た他端部の摘み64を介して矢印e方向に回動される。
また、切換レバー61のほぼ中間部には、連結ピン65
によりリンク部材66の一端部が連結されており、かか
るリンク部材66は選択レバー61の矢印e方向の回動
に従って矢印f方向に移動される。
【0053】更に、リンク部材66の他端部には、前記
と同様固定剥離部材30Bを端縁に固着してなる可動部
材41の下端部が連結ピン67を介して連結されてい
る。ここに、可動部材41は回動ピン68を中心として
矢印g方向に回動可能とされている。
【0054】かかる位置切換機構60において、剥離紙
を有しないテープU、Vの切断のみを行おうとする場合
には、摘み64を介して切換レバー61を矢印e方向に
回動させる。この切換レバー61の回動に基づきリンク
部材66は矢印f方向に移動され、このとき連結ピン6
5により可動部材41は回動ピン68を中心に矢印g方
向に回動する。これにより可動部材41は固定刃24か
ら離間し、不作動位置に設定されるものである。
【0055】また、図6は図4、図5と同じくカッタ機
構15とともに示す位置切換機構70の側面図であり、
位置切換機構70は固定刃24上に可動部材41の一端
部を回動ピン71により回動可能に支持するとともに、
他端部の摘み72が機枠73から外部に露出するように
配設したものである。
【0056】かかる位置切換機構70において、剥離紙
を有しないテープU、Vの切断のみを行う場合には、摘
み72を介して可動レバー41を矢印h方向に回動ピン
71を中心として回動させる。これにより可動部材41
は固定刃24から離間するので、可動部材41上の固定
剥離部材30Bは固定刃24と可動刃22とによりテー
プU、Vが切断されるときでも他方の固定剥離部材30
Aとは協働して剥離動作を行うことはない。
【0057】尚、図6に示す位置切換機構70におい
て、固定剥離部材30Bを固定剥離部材30Aに対する
作動位置に設定してテープTの剥離紙Eの剥離動作を行
う場合、可動刃22によりテープTを切断するに従って
固定剥離部材30AがテープTの端部に及ぼす剥離圧が
固定剥離部材30Bに作用することとなるので、かかる
剥離圧によって固定剥離部材30Bが固定刃24と相対
して移動しないように、可動レバー41の摘み72をロ
ックするためのロック溝(図示せず)が機枠73に設け
られている。
【0058】かかるロックを解除するには、可動レバー
41を矢印h方向と直交する方向(図6において紙面に
垂直な方向)に可動刃24から離間させれば簡単に解除
することができる。
【0059】以上詳細に説明した通り本実施例に係る剥
離紙を有するシートの端部剥離装置は、2つの固定剥離
部材の内一方の固定剥離部材30Bを固定刃24に対し
て移動可能な可動部材41上に配設するとともに、位置
切換機構50、60、70を介して可動部材41を固定
刃24から移動させることにより固定剥離部材30Bを
可動刃22上に固着された他方の固定剥離部材30Aと
の作動位置と不作動位置とに切換えるようにしたので、
剥離紙E付テープTではその切断と同時に端部における
剥離紙の剥離を行うことができ、また、剥離紙Eを有し
ないテープU、Vでは剥離動作を行うことなくテープ
U、Vの切断のみを行うことができる。
【0060】これにより、本実施例に係る装置によれば
テープ印字装置により作成されるテープT、U、Vの種
類に従って剥離紙Eの剥離動作を選択でき、剥離紙Eを
有しないテープU、Vでも端部に曲折部を形成すること
なく見栄え良く切断することができる。
【0061】尚、前記実施例では、固定剥離機構30の
固定剥離部材30Bを固定刃24に対して相対的に移動
可能な構成としたが、一方の固定剥離部材30Bを固定
刃24と一体的に構成し、他方の固定剥離部材30Aを
可動刃22に対して相対的に移動させる構成としてもよ
いことは勿論である。
【0062】
【発明の効果】以上説明した通り本発明は、使用される
シートの種類に応じ剥離紙を有するかどうかに従って剥
離紙の剥離処理を選択的に行い得るシートの端部剥離装
置を提供することができ、その産業上奏する効果は大で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】テープ印字装置にテープカセットを配置した状
態を示す平面図である。
【図2】カッタを拡大して示す側面図である。
【図3】カッタによりテープを切断した状態を模式的に
示す模式断面図である。
【図4】カッタ機構とともに示す位置切換機構の側面図
である。
【図5】カッタ機構とともに示す他の位置切換機構の側
面図である。
【図6】カッタ機構とともに示す更に他の位置切換機構
の側面図である。
【図7】テープ印字装置に他のテープカセットを配置し
た状態を示す平面図である。
【図8】テープ印字装置に更に他のテープカセットを配
置した状態を示す平面図である。
【図9】剥離紙を有するテープを拡大して模式的に示す
説明図である。
【符号の説明】
1、80、82 テープカセット 2 フィルムテープ 6 両面粘着テープ 15 カッタ機構 22 可動刃 24 固定刃 30A、30B 固定剥離部材 41 可動部材 42、65 連結ピン 50、60、70 位置切換機構 51、66 リンク部材 54、61 切換レバー 62 ピン D 粘着剤層 E 剥離紙 K カッタ T、U、V テープ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘着剤層を介してフィルム材と剥離紙
    とを重ねてなるシートの端面から所定長さを有する端部
    を曲折しつつ固定するとともにシートの端面において前
    記粘着剤層の粘着力に抗して前記フィルム材と剥離紙と
    を剥離するシート固定剥離部材を2分割して第1固定剥
    離部材及び第2固定剥離部材となし、 前記2つの固定剥離部材が互いに協働して前記剥離紙の
    剥離動作を行う作動位置と前記2つの固定剥離部材が互
    いに離間して前記剥離紙の剥離動作を行わない不作動位
    置とに前記第1固定剥離部材及び第2固定剥離部材の少
    なくとも一方の位置を切換える切換機構を設けたことを
    特徴とする剥離紙を有するシートの端部剥離装置。
JP27473291A 1991-09-26 1991-09-26 剥離紙を有するシートの端部剥離装置 Pending JPH0585664A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5653850A (en) * 1994-09-06 1997-08-05 King Jim Co., Ltd. Device for peeling off edge portion of sheet provided with released paper
EP2894245A1 (en) 2014-01-10 2015-07-15 Shima Seiki Mfg., Ltd. Flatbed knitting machine equipped with sinker device

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KR20150083778A (ko) 2014-01-10 2015-07-20 가부시키가이샤 시마세이키 세이사쿠쇼 싱커장치를 구비한 횡편기

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