JPH0585158A - 自動車用空調装置の冷房制御装置 - Google Patents

自動車用空調装置の冷房制御装置

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JPH0585158A
JPH0585158A JP27482791A JP27482791A JPH0585158A JP H0585158 A JPH0585158 A JP H0585158A JP 27482791 A JP27482791 A JP 27482791A JP 27482791 A JP27482791 A JP 27482791A JP H0585158 A JPH0585158 A JP H0585158A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車室内の急速冷房時において、エバポレータ
の凍結の発生を精度よく防止する。 【構成】 車室内を急速冷房する要請に基づいてコンプ
レッサの吐出容量を最大にする場合、自動車用空調装置
の運転状態を変更するモード(吸入モード、吹出モー
ド)または能力(送風能力、温調能力)がエバポレータ
の凍結進行速度を早める状態にあるほどコンプレッサの
最大吐出状態の維持する時間を短く設定し、エバポレー
タの凍結直前において急速冷房を解除できるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車用空調装置の
冷房時における制御装置、特に車室内の急速冷房に関す
る制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車室内の急速冷房を自動的に行なうク─
ルダウン制御装置としては、従来、例えば特公平1─1
11517号公報に示されるように、コンプレッサがオ
フからオンになった後に、他の制御要因にかかわらずコ
ンプレッサの吐出能力を所定時間最大にするもの等が公
知となっている。
【0003】コンプレッサが最大吐出容量で稼動してい
る場合には、エバポレータが凍結温度以下にまで冷却さ
れることがあり、エバポレータの凍結の虞れがある。こ
のため、上記所定時間としては、急速冷房をできるだけ
長時間行ない、エバポレータの凍結前に急速冷房を解除
できるような時間を設定するのが好ましい。
【0004】
【発明が解決する課題】しかしながら、上述の装置にお
いては、急速冷房を常に一定時間だけ持続させるもので
あるので、空調装置の運転状態によっては設定された時
間が長すぎ、エバポレータの凍結発生が懸念される。
【0005】例えば、特開平1─254418号公報に
開示されているように、外気温度が高いほど上記所定時
間を長くし、車室外の環境条件の変化によって凍結環境
が異なることを考慮することも考えられるが、外気温は
空調装置の運転状態を直接表わすファクターではなく、
また、エバポレータの凍結に影響を及ぼすファクターと
しては小さなものであるので、外気温による所定時間の
変更では精度よく凍結防止が図れない。
【0006】そこで、この発明においては、上記点を解
消し、エバポレータの凍結の発生を精度良く防止できる
自動車用空調装置の冷房制御装置を提供することを課題
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】しかして、この発明の要
旨とするところは、吸入モード、送風能力、温調能力、
および吹出モードを自動変更する手段を基本的に有し、
前記温調能力の変更手段に、可変容量コンプレッサにて
エバポレータへの冷媒流量を変更する手段を含む自動車
用空調装置にあって、車室内の急速冷房の開始要請の有
無を判定する急速冷房開始判定手段と、前記急速冷房開
始判定手段により急速冷房の開始要請が有ると判定され
た場合に、前記コンプレッサの吐出容量を所定時間最大
に維持する急速冷房手段と、前記自動車用空調装置の変
更手段のモードまたは能力が前記エバポレータの凍結進
行速度を早める状態にあるほど前記所定時間を短く設定
する所定時間設定手段とを具備することにある。
【0008】
【作用】したがって、急速冷房時間を空調装置の運転状
態を直接表わすファクターで変更することができるの
で、エバポレータの凍結開始時期を正確に知ることがで
き、バポレータの凍結直前まで急速冷房を持続させ、凍
結直前において急速冷房を解除することができ、そのた
め、上記課題を達成することができるものである。
【0009】
【実施例】以下この発明の実施例を図面により説明す
る。
【0010】図1において、車両用空調装置は、空調ダ
クト1の最上流側にインテーク切換装置2が設けられ、
このインテーク切換装置2は、内気入口3と外気入口4
とが分かれた部分に内外気切換ドア5が配置され、この
内外気切換ドア5をアクチュエータ6により操作して空
調ダクト1内に導入する空気を内気と外気とに選択し、
所望の吸入モードが得られるようになっている。
【0011】送風機7は、空調ダクト1内に空気を吸込
んで下流側に送風するもので、この送風機7の後方には
エバポレータ8とヒータコア9とが設けられている。ま
た、ヒータコア9の前方には、エアミクスドア10が設
けられており、このエアミクスドア10の開度をアクチ
ュエータ11により調節することで、ヒータコア9を通
過する空気と、ヒータコア9をバイパスする空気との量
が変えられ、その結果、吹出空気が温度制御されるよう
になっている。
【0012】そして、前記空調ダクト1の下流側は、デ
フロスト吹出口12、ベント吹出口13及び足元吹出口
14に分かれて車室15に開口し、その分かれた部分に
モードドア16a,16b,16cが設けられ、このモ
ードドア16a,16b,16cをアクチュエータ17
で操作することにより所望の吹出モードが得られるよう
になっている。
【0013】前記エバポレータ8は、コンプレッサ1
8、コンデンサ19、リキッドタンク20及びエクスバ
ンションバルブ21と共に冷房サイクルを構成してい
る。
【0014】コンプレッサ18は、例えばワブルプレー
ト式であり、電磁クラッチ23を介してエンジン22に
連結され、図2に示すように、エンジン動力を受ける駆
動軸24がコンプレッサ本体25に挿入され、この駆動
軸24にワブルプレート26がヒンジボール27を介し
て結合されている。このワブルプレート26は、コンプ
レッサ本体25内に形成されたクランク室28にヒンジ
ボール27を支点として揺動自在に支持されており、該
ワブルプレート26に連結されたピストン29が、揺動
角に応じたストロークでシリンダボア30内を往復動す
るようになっている。また、コンプレッサ18には、圧
力制御弁31がクランク室28に望むように設けられ、
この圧力制御弁31は、クランク室28と吸入側へ通じ
る吸入室32との連通状態を調節する弁体33と、吸入
室32内の圧力に応じて前記弁体33を動かす圧力応動
部材34と、前記弁体33を電磁コイル35への通電量
(ISOL )に応じて動かすソレノイド36とを有し、電
磁コイル35への通電量(ISOL )を外部からコントロ
ールすることにより、ピストン29とシリンダボア30
との間からクランク室28内に漏れるブローバイガスの
吸入側へ戻る量を調節するようになっている。
【0015】しかして、圧力制御弁31等からコンプレ
ッサ18の容量を変える容量可変装置37が構成され、
電磁コイル35に流れる電流量( ISOL)が上昇してソ
レノイド36の磁力が上昇すると、弁体33にクランク
室28と吸入室32との連通を絞る方向の力が動き、ク
ランク室28から吸入室32へ逃げるブローバイガス量
が少なくなる。このため、クランク室28内の圧力が増
大してピストン29の背面に作用する力が大きくなるの
で、ワブルプレート26が揺動角度を小さくする方向に
回動され、ピストン29のストローク、即ち、コンプレ
ッサの容量が小さくなる。
【0016】逆に、電磁コイル35に流れる電流量( I
SOL )が減少してソレノイド36の磁力が小さくなる
と、クランク室28と吸入室32との連通の絞りが緩く
なり、クランク室28から吸入室32へ逃げるブローバ
イガスの量が多くなる。このため、クランク室28内の
圧力が減少してピストン29の背面に作用する力が小さ
くなるので、ワブルプレート26が揺動角度を大きくす
る方向に回動され、ピストン29のストロークが大きく
なってコンプレッサの容量が大きくなる。
【0017】尚、容量可変装置37は、上述した吸入側
へ戻すブローバイガスの量を圧力制御弁により調節する
ものばかりでなく、コンプレッサの使用する気筒数を変
えるもの、コンプレッサとエンジン22とを連結するベ
ルト伝達装置のプーリ比を変えるもの、あるいは、ベー
ン型コンプレッサにあって有効ベーンの枚数を変えるも
の等、実質的に外部信号により容量を変えるものであれ
ばよい。また、ここでは、I SOL が0Aの時に吐出容量
が最大となるようになっている。
【0018】そして、前記アクチュエータ6,11,1
7、送風機7のモータ、コンプレッサ18の電磁クラッ
チ23及び容量可変装置37は、それぞれ駆動回路40
a〜40fを介してマイクロコンピュータ41からの出
力信号に基づいて制御される。
【0019】このマイクロコンピュータ41は、図示し
ない中央処理装置( CPU )、読出し専用メモリ( ROM
)、ランダムアクセスメモリ( RAM )、入出力ポート
( I/O )、基準パルスを発生する水晶振動子42等を有
するそれ自体周知のもので、該マイクロコンピュータ4
1には、車室内の温度を検出する車室内温度センサ4
3、外気温を検出する外気温度センサ44、日射量を検
出する日射センサ45、エバポレータ8の後方に設置さ
れて該エバポレータから吹き出す空気の温度を検出する
空気感熱センサ46等からの出力信号がマルチプレクサ
47を介して選択され、 A/D変換器48を介してデジタ
ル信号に変換されて入力される。
【0020】また、マイクロコンピュータ41には、操
作パネル49からの出力信号が入力される。この操作パ
ネル49には、マイクロコンピュータ41と表示回路5
0を介して接続される表示部51を有し、この表示部5
1に送風機速度、吹出モード、設定温度、外気温等が表
示されるようになっている。また、コンプレッサ18を
通常状態で稼動させるA/Cスイッチ52、コンプレッ
サ18を経済的に稼動させるECONスイッチ53を備
え、これらいずれかのスイッチの投入により各空調機器
がオート制御モードで作動し始め、それらの作動状態が
表示部51に表示されるようになっている。
【0021】更に、操作パネル49には、送風機7やコ
ンプレッサ18等を停止させ表示部51を消灯させる O
FFスイッチ54、吹出モードをデフロストモードに設定
するデフスイッチ55、吸入モードを内気導入( REC )
と外気導入(FRESH) とに切換えるインテークスイッチ5
6、表示部51の温度表示箇所に外気温を表示するAM
Bスイッチ57が設けられており、その他に車室内の目
標温度を設定するアップダウンスイッチ58a,58
b、吹出モードをベント、バイレベル、ヒートの順で切
換えるMODEスイッチ59、および送風機7の回転速度を
設定するFANスイッチ60が設けられている。
【0022】表示部51の温度表示箇所(図示せず)に
は通常、設定温度が表示されるようになっており、アッ
プダウンスイッチ58a,58bの操作でこの表示温度
を変えることができるようになっており、また、表示部
51の吹出モード表示箇所、送風速度表示箇所(図示せ
ず)にも、MODEスイッチ59、FANスイッチ60の操
作でそれぞれ設定された内容が表示されるようになって
いる。
【0023】図3及び図4において、前述したマイクロ
コンピュータ41による可変容量コンプレッサの制御動
作例がフローチャートとして示され、以下このフローチ
ャートに基づいて説明する。
【0024】マイクロコンピュータ41は、このプログ
ラムの処理を他の制御処理と共に繰り返し実行するもの
で、このプログラムの処理が開始されると、ステップ1
02において、送風機7がFANスイッチ60の投入
(ON)により稼動しているか否かを、ステップ104
において、OFFスイッチ54を投入することにより、
あるいは、ECONスイッチ53を2度押すことにより
可変容量コンプレッサ18の停止指令が出ているか否か
を、また、ステップ106において冷媒温度Tref が所
定温度以上であるか否かをそれぞれ判定する。
【0025】ステップ102において、送風機7が停止
していると判定された場合、ステップ104において、
コンプレッサ18の停止指令が出ている場合、または、
ステップ106において、冷媒温度Tref が所定温度以
下である場合には、ステップ108へ進んで可変容量コ
ンプレッサ18を停止させ、それ以外の時にはステップ
110へ進んで予め決定された外気温度の状態モード
(A,BまたはC)を外気温TA の大きさに基づいて決
定する(例えばTA >5をA、−5<TA <7をB、−
2>TA をC)。
【0026】そして、次のステップ112において、D
EFスイッチ55が押されて吹出モードがデフロストモ
ードに固定されているか否かを判定し、デフロストモー
ド以外の吹出モードであればステップ114へ進み、例
えば数式(1)によって予め演算された必要吹出温度X
M が−10℃以下であるか否かを判定する。
【0027】
【数1】 XM=A・ TD +B・ TR +C・TA +D・ Qs +E
【0028】但し、A,B,C,DはそれぞれTD ,T
R ,TA ,Qs の実験的に得られたゲインであり、Eは
補正項を示す。
【0029】このステップ114においてXM ≦−10
である場合には、車室内に吹き出す空気をいきおい低く
して急速に冷房する要請があり、そのため、ステップ1
16へ進んでクールダウン制御を実行するためにクール
ダウン制御用フラグをセットした後、ステップ118で
エバポレータ8の目標冷却温度T’INT を−10℃に設
定する。
【0030】そして、ステップ120において、必要吹
出温度XM が8℃以上であるか否かを判定し、XM が8
℃より小さいと判定された場合には、ステップ121へ
進み、ここで急速冷房を維持する継続時間Tを設定す
る。このTが設定されると、次のステップ122におい
て、エバポレータ8の実際の冷却温度がT分以上3℃を
下回るまで冷却されたか否かを判定し、この条件が満た
されていない場合には、ステップ124へ進み、T’
INT に対するTINT の偏差が1℃未満になるように可変
容量コンプレッサ18の容量を制御し(ステップ12
4)、ステップ120またはステップ122の条件が満
たされた場合にはクールダウン制御を終了するためにク
ールダウン制御用フラグのセットを解除し(ステップ1
26)、通常制御に戻すための移行制御を行なうフラグ
をセットし(ステップ128)、その後ステップ130
へ進む。
【0031】前記ステップ121の急速冷房を維持する
継続時間Tは、自動車用空調装置の運転状態を変更する
ファクターによって設定されるもので、その一例として
は、図5(a)に示されるように、エバポレータの凍結
に大きく影響を及ぼす送風量、即ち送風機(FAN)電
圧との関係でTを設定することが考えられる。送風量が
小さい場合には、エバポレータ8の熱負荷が小さく、コ
ンプレッサ18からの冷媒供給量が同じである場合を考
えると、送風量が大きい場合に比べて凍結し易くなるこ
とが分かっているので、送風機電圧が所定電圧(例えば
4V)以下である場合にはTを3分、送風機電圧が所定
電圧(例えば12V)以上である場合にはTを5分と
し、その間は送風機電圧の増加に比例してTが除々に増
えるようにしてある。
【0032】また、自動車用空調装置の運転状態を変更
するファクターとしてエンジン回転数を用い、図5
(b)に示すように、このエンジン回転数との関係でT
を設定するようにしてもよい。即ち、エンジン回転数が
小さい場合には、コンプレッサ18の吐出容量が最大で
あっても冷房サイクルを循環する冷媒流量が少ないの
で、凍結までの時間が長くかかるし、エンジン回転数が
大きい場合には、冷房サイクルを循環する冷媒量が大き
いので、凍結までの時間が短くなる。この点を考慮し、
エンジン回転数が例えば800(rpm)以下である場
合にTを5分とし、エンジン回転数が例えば5000
(rpm)以上である場合にTを3分とし、その間はエ
ンジン回転数の増加に比例してTが除々に減少するよう
にしてある。
【0033】また、ステップ114でXM が−10℃以
下でないと判定された場合にはステップ132へ進んで
クールダウン制御中であるか否かを判定し、クールダウ
ン制御中であればステップ118へ進み、クールダウン
制御が終了していればステップ130へ進む。
【0034】ステップ130においては、A/Cスイッ
チ52、またはECONスイッチ53が押されてAUT
Oモードを形成しているか否かが判定され、AUTOモ
ードが形成されていない場合にはステップ134へ進ん
で外気温度が所定温度以上であるか否かを判定し、所定
温度以下であればステップ108へ進んで可変容量コン
プレッサ18を停止させ、所定温度以上であればステッ
プ136へ進んで、XM に基づいて所定の特性パターン
から目標冷却度T’INT を決定する。
【0035】一方、AUTOモードが形成されている場
合にはステップ138,140において外気温度TA
A〜Cのいずれの状態にあるのかを判別し、状態Cであ
ればステップ144へ進んで可変容量コンプレッサ18
を停止し、状態Bであれば窓ガラスの曇り防止に必要な
他の制御(デミスト制御)へ移行し(ステップ14
6)、状態Aであれば目標冷却温度T’INT を3℃に設
定する(ステップ148)。
【0036】そして、ステップ136またはステップ1
48で目標冷却温度T’INT が決定された後は、例えば
特開平3─25023号公報において公知であるエバポ
レータの冷却温度の変化速度を調節する処理(ステップ
150)をおこなう。
【0037】尚、ステップ112において、吹出モード
がデフロストモードに固定されている場合にはステップ
160へ進んでクールダウン制御中であるか否かを判定
し、クールダウン制御中であればこの制御を終了するた
めにクールダウン制御用フラグのセットを解除し(ステ
ップ162)、ステップ164において通常制御に戻す
ための移行制御を行なうフラグをセットした後ステップ
138へ進み、クールダウン制御が終了していればステ
ップ138へ直接進んでそれ以後の処理が同様に行なわ
れる。
【0038】図6において、図4の破線で囲まれた部分
の他の実施例が示され、この実施例においては、自動車
用空調装置の運転状態を変更するファクターとしてイン
テークドアの位置を用い、このインテークドア位置との
関係でTを設定するようにしている。つまり、ステップ
120の後はステップ170へ進み、このステップにお
いてインテークドア5の位置を判定し、インテークドア
5が外気導入モード(FRE)を設定する位置にあると
きには、ステップ172へ進み、エバポレータ8の冷却
温度TINT が5℃以下であるときにTを5分に設定す
る。また、インテークドア5が内気循環モード(RE
C)を設定する位置にあるときには、ステップ176へ
進み、エバポレータ8の冷却温度TINT が3℃以下であ
るときにTを10分に設定する。更に、インテークドア
5が内気と外気を同時に導入するMIXモードを設定す
る位置にあるときには、ステップ174へ進み、エバポ
レータ8の冷却温度TINT が6℃以下であるときにTを
7分に設定する。
【0039】ここで、外気導入モードおいてTの設定時
間が短いのは、内気循環モードであれば、導入空気の湿
度は乗員の発汗量に相当する小さなものであるのに対
し、外気導入モードであれば湿度が高く、エバポレータ
8の凍結しやすい環境が形成されるからである。また、
エバポレータ8の冷却温度TINT を考慮しているのは、
エバポレータ8にかかる熱負荷が大きい場合は、凍結す
る程度までエバポレータ8の冷却温度が下がらないこと
によるもので、したがって上記ステップ172〜176
のTINT の判定値は、エバポレータの冷力が凍結を誘引
するほど大きいことを判定するための値であり、予め実
験的に得られたものである。
【0040】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
コンプレッサの最大吐出容量の持続時間を、自動車用空
調装置の運転状態を直接表わすファクターの変更によっ
て可変するようにしたので、エバポレータの凍結の発生
を精度良く防止でき、また、エバポレータの凍結直前ま
で急速冷房を持続させることができるので、車室内のク
ールダウンの性能を保持できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車用空調装置の実施例を示す概略構成図で
ある。
【図2】図1で用いられる可変容量コンプレッサを示す
断面図である。
【図3】図1のマイクロコンピュータによる冷房制御の
作動例を示すフローチャートの前半部分である。
【図4】図1のマイクロコンピュータによる冷房制御の
作動例を示すフローチャートの後半部分である。
【図5】(a)はFAN電圧と設定時間との関係を表す
特性線図、(b)は、エンジン回転数と設定時間との関
係を表す特性線図である。
【図6】冷房制御作動例の他の実施例を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
8 エバポレータ 18 コンプレッサ 46 空気感熱センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸入モード、送風能力、温調能力、およ
    び吹出モードを自動変更する手段を基本的に有し、前記
    温調能力の変更手段に、可変容量コンプレッサにてエバ
    ポレータへの冷媒流量を変更する手段を含む自動車用空
    調装置にあって、 車室内の急速冷房の開始要請の有無を判定する急速冷房
    開始判定手段と、 前記急速冷房開始判定手段により急速冷房の開始要請が
    有ると判定された場合に、前記コンプレッサの吐出容量
    を所定時間最大に維持する急速冷房手段と、 前記自動車用空調装置の変更手段のモードまたは能力が
    前記エバポレータの凍結進行速度を早める状態にあるほ
    ど前記所定時間を短く設定する所定時間設定手段と、 を具備することを特徴とする自動車用空調装置の冷房制
    御装置。
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