JPH0584854U - 酸素センサ - Google Patents

酸素センサ

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JPH0584854U
JPH0584854U JP2618193U JP2618193U JPH0584854U JP H0584854 U JPH0584854 U JP H0584854U JP 2618193 U JP2618193 U JP 2618193U JP 2618193 U JP2618193 U JP 2618193U JP H0584854 U JPH0584854 U JP H0584854U
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隆生 村瀬
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単で、容易に製作でき、且つ長期間
の使用に耐えることのできる、被測定ガス中の酸素濃度
を測定するための、酸素センサを提供する。 【構成】 先端部に酸素検知部12が設けられた酸素検
知素子10と;該酸素検知素子10が内部に収容され
る、被測定ガス中に挿入,位置せしめられ、該被測定ガ
スに晒される、前記酸素検知部12を含む酸素検知素子
10部分を保護する保護カバー部44と該酸素検知素子
10の被測定ガスに晒されない部分を覆う保護筒部46
とを一体に構成した保護管体20と;該保護管体20の
軸心方向の所定部位外周部に気密に取り付けられた、前
記被測定ガスの存在する流通管等を仕切る隔壁に該保護
管体20を取り付けるためのハウジング50とを有し、
且つ該保護管体20内に収容された前記酸素検知素子1
0と該保護管体20内面間に、無機質粉体からなる気密
層26を、該保護管体20の軸心方向に設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本考案は、被測定ガス中の酸素濃度を測定するための酸素センサに係り、特に 先端部に酸素検知部が設けられた長手形状の酸素検知素子を備えた酸素センサに 関するものである。
【0002】
【背景技術】
被測定ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサ、例えばエンジンやボイラー等 の排気ガス中の酸素濃度を測定する酸素センサにおいては、従来より、酸素検知 素子として、有底円筒形状の固体電解質を主体とするものが一般に用いられてい たが、近年、製造が容易であること、あるいはコンパクト化が可能であること等 から、かかる有底円筒形状の酸素検知素子に代わり、酸素検知素子を長手形状と し、その先端部に酸素検知部を設けたものが注目されるようになってきた。
【0003】 そして、そのような先端部に酸素検知部が設けられた長手形状の酸素検知素子 を備えた酸素センサとしては、例えば、本願出願人が先に実願昭59−3840 7号において提案したものがあるが、そこにおいて提案されているように、先端 部に酸素検知部が設けられた長手形状の酸素検知素子を備えた酸素センサにあっ ては、酸素検知素子が内部に収容される、被測定ガス中に挿入,位置せしめられ て、該被測定ガスに晒される、少なくとも前記酸素検知部を含む酸素検知素子部 分を保護する保護カバー部と該酸素検知素子の被測定ガスに晒されない部分を覆 う保護筒部とを一体に構成せしめた保護管体と;該保護管体の軸心方向における 所定部位の外周部に気密に取り付けられた、前記被測定ガスの存在する流通管等 の空間を仕切る隔壁に該保護管体を取り付けるためのハウジングとを有する構成 とされることが、構造を簡単にでき、また製作を容易にできる点で望ましいので ある。
【0004】 ところで、このような酸素センサでは、酸素検知素子の酸素検知部側に被測定 ガス以外のガスが侵入したり、あるいは被測定ガスが酸素濃度の比較基準となる 基準ガス側に漏れたりすると、被測定ガス中の酸素濃度の検出精度が低下するこ とから、保護管体内面と酸素検知素子との間に気密層を設け、酸素検知素子の先 端部側と基端部側とを気密に隔てることが必要であるが、かかる保護管体内面と 酸素検知素子との間を長期間にわたって気密に維持する技術は未だ確立されてい ないのが実情であった。
【0005】
【解決課題】
本考案は、かかる事情を背景として為されたものであって、その解決課題とす るところは、構造が簡単で、容易に製作でき、しかも長期間の使用に耐えること のできる酸素センサを提供することにある。
【0006】
【解決手段】
そして、上記の課題を解決するために、本考案にあっては、先端部に酸素検知 部が設けられてなる長手形状の酸素検知素子と;該酸素検知素子が内部に収容さ れる、被測定ガス中に挿入,位置せしめられて、該被測定ガスに晒される、少な くとも前記酸素検知部を含む酸素検知素子部分を保護する保護カバー部と該酸素 検知素子の被測定ガスに晒されない部分を覆う保護筒部とを一体に構成せしめた 保護管体と;該保護管体の軸心方向における所定部位の外周部に気密に取り付け られた、前記被測定ガスの存在する流通管等の空間を仕切る隔壁に該保護管体を 取り付けるためのハウジングとを有し、且つ該保護管体内に収容された前記酸素 検知素子と該保護管体内面との間に、無機質粉体からなる気密層を、該保護管体 の軸心方向に所定長さにわたって設けたことを特徴とする酸素センサを、その要 旨とするものである。
【0007】
【作用・効果】
このような構成の酸素センサによれば、保護カバー部と保護筒部が一体とされ ることから、構造が簡単になって、その製作乃至は組付け性が容易になることは 勿論、長期間の使用によって酸素センサが繰り返し加熱・冷却されても気密層の 気密が良好に保持されて、酸素濃度の検出精度が長期間にわたって良好に維持さ れるのである。
【0008】
【実施例】
以下、本考案を更に具体的に明らかにするために、その一実施例を、図面に基 づいて詳細に説明する。
【0009】 まず、図1において、10は、安定化ジルコニア等の酸素イオン伝導性の固体 電解質を主体に構成された酸素検知素子であって、図2にその断面形状が、また 図3にはその外形形状が示されているように、狭幅な板状の長手形状を成してい る。そして、この長手形状の酸素検知素子10の先端部(図1および図3におい て左側端部)に、酸素濃淡電池の原理を利用した酸素検知部12が形成され、そ の酸素検知部12において酸素濃淡電池の原理に基づいて得られた所定の電気信 号が酸素検出素子10の基端部(図1および図3において右側端部)から取り出 され得るようになっている。
【0010】 すなわち、酸素検知素子10には、図3に示されているように、基端部から先 端部近傍まで延びる行き止まり穴14が形成され、この行き止まり穴14の先端 部(奥部)の内外に、それぞれ行き止まり穴14および外部空間に露出した状態 で内部電極および外部電極(共に図示せず)が設けられて、酸素検知素子10の 基端部と先端部とが互いに酸素濃度の異なる雰囲気中に位置せしめられ、それら 内部電極と外部電極とに互いに異なる酸素濃度のガスが接触せしめられた場合に おいて、それら内部電極と外部電極との間にそれらに接触せしめられるガスの酸 素濃度の差に基づいて起電力が生じるようにされているのである。そしてそれら 内部電極と外部電極との間に生じた起電力が図示しない導電部を通じて酸素検知 素子10の基端部に導かれるようになっているのである。
【0011】 また、この酸素検知素子10には、図示はしないが、酸素検知部12を加熱す るためのヒータも内蔵させられており、後述するように、酸素検知素子10の基 端部に設けられたヒータ給電部への給電によって酸素検知部12を積極的に加熱 し得るようになっている。このヒータによる加熱によって、作動開始時等におけ る作動の立ち上がり時間を短縮し、あるいは雰囲気温度が低い場合においても酸 素濃度の検出を安定して行い得るようになっているのである。
【0012】 なお、このような酸素検知素子10は、固体電解質のグリーンシートに電極や ヒータ、更には絶縁シート等を重ね合わせて積層体と為し、これを焼成する積層 方式や、固体電解質のグリーンシートに電極やヒータ、絶縁層等を印刷、形成し た後、焼成を行う印刷方式等の通常の手法によって容易に形成される。
【0013】 そして、このように先端部に酸素検知部12が形成された酸素検知素子10が 、図1に示されているように、その先端側の中間部および中央部分をそれぞれ第 一絶縁碍子16および第二絶縁碍子18によって支持された状態で、パイプ状の 保護管体20内に収容され、第二絶縁碍子18の基端側にワッシャ22を挟んで 設けられた固着層24、および第一絶縁碍子16と第二絶縁碍子18との間に形 成された所定長さの気密層26によって固定されている。すなわち、酸素検知素 子10は、それぞれその先端側の酸素検知部12と基端側の行き止まり穴14の 開口部とが、気密層26によって気密に隔てられた保護管体20の先端側の空間 と基端側の空間とに位置せしめられた状態で、保護管体20内に収容・固定され ているのである。なお、第一絶縁碍子16,気密層26,第二絶縁碍子18およ びワッシャ22は、図1から明らかなように、保護管体20にカシメ形成された 第一突起28および第二突起30によって、それぞれ先端側への移動および基端 側への移動を阻止されている。
【0014】 また、保護管体20内には、先端側の一部において上記酸素検知素子10の基 端部を覆う状態で接続碍子32が挿入されており、保護管体20の基端側の開口 に挿入・固定されたゴム栓34によって固定されている。そして、この保護管体 20の開口を塞ぐゴム栓34を貫通して3本のリード線36a,36b,36c が設けられており、これらのリード線36a,36b,36cが接続碍子32内 においてそれぞれコネクタを介して前記酸素検知素子10の内側電極の導電部お よびヒータの一対の給電部に接続されている。また、外部電極は接続碍子32の 図示しないコネクタによって保護管体20に接続され、さらに後述のハウジング 50を介して接地されるようになっている。つまり、内外両電極間に発生する起 電力はリード線36aとアース間から取り出されるようになっているのであり、 またリード線36b,36cからの給電によってヒータが加熱され、前述のよう に酸素検知部12が加熱されるようになっているのである。
【0015】 なお、本実施例では、上述のように保護管体20の開口がゴム栓34によって 塞がれているので、保護管体20内に水等の液体が侵入することはない。また、 本実施例では、図1から明らかなように、ゴム栓34が保護管体20のカシメ加 工によって固定されて、ゴム栓34の径方向に圧縮力が作用させられ、これによ って各リード線が強固に固定されて、外部からの振動がリード線を経て酸素検知 素子10との間の接続部に伝わらないようにされているので、その接続部の疲労 破壊を効果的に防止することができる。
【0016】 一方、前記酸素検知素子10が収容・固定せしめられた保護管体20には、そ の先端部に複数のガス導入孔40が形成されるとともに、前記接続碍子32に対 応する部分に通孔42が形成され、後述するように、先端部が被測定ガス通路内 に突出する状態で取り付けられた場合において、被測定ガスがガス導入孔40か ら酸素検知素子10の酸素検知部12に導かれるとともに、大気が通孔42を通 じて酸素検知素子10の行き止まり穴14内に導かれるようになっている。
【0017】 なお、以上の説明から明らかなように、本実施例では、保護管体20の上記ガ ス導入孔40が形成された先端側の部分(厳密には気密層26よりも先端側の部 分)が保護カバー部44を成しているのであり、その保護カバー部44よりも基 端側の部分(気密層26よりも基端側の部分)が保護筒部46を成しているので ある。
【0018】 そして、本実施例では、このような保護カバー部44と保護筒部46とが一体 に構成された保護管体20の前記気密層26に対応する外周部に、気密リング4 8を介してハウジング50が気密に装着され、このハウジング50のネジ部51 が自動車の排気ガス管等の被測定ガス流通路の隔壁に螺着されることによって、 先端側の保護カバー部44がその被測定ガス流通路内に挿入された状態で、保護 管体20が被測定ガス流通路の隔壁に気密に固定され得るようになっている。保 護管体20がハウジング50によって上述のように被測定ガス流通路の隔壁に気 密に取り付けられることによって、前述のように、酸素検知部12の外部電極が ガス導入孔40を経て導かれる被測定ガスに晒され、また酸素検知部12の内部 電極が通孔42,行き止まり穴14を経て導かれる空気に晒されるのであり、こ れによって被測定ガスと空気との酸素濃度差に基づいて発生する電気信号(起電 力)がリード線36aとアース間から取り出されることとなる。
【0019】 なお、気密リング48は、図1に示されているように、先端部が楔状とされて 、ハウジング50の基端側(図1において右側)に形成されたシール空間52内 に収容され、ハウジング50の基端側の円筒状突部54のカシメ加工によって先 端部の楔状部分がハウジング50と保護管体20との間の隙間を埋めるように固 定されている。ハウジング50と保護管体20との間に、気密リング48が、こ のように介在させられることによって、それらの間の気密が効果的に保たれるよ うになっているのである。
【0020】 そして、このような酸素センサにおいて、本実施例では、前記気密層26が耐 熱性を有するタルク,アルミナ等の無機質の予圧縮成形された粉体によって構成 され、また前記固着層24が無機系の固着剤であるガラスによって形成されてい るのである。このように、気密層26を耐熱性(使用環境にもよるが、一般には 、500℃以上の耐熱性)の無機質粉体にて構成すれば、加熱と冷却の繰り返し によっても気密層26の気密が長期間にわたって維持されるのである。また、無 機系の固着剤からなる固着層24を設ければ、酸素検知素子10を保護管体20 内において安定して支持することができる。
【0021】 なお、この気密層26は前記酸素検知素子10の固定と同時に形成されるよう になっている。すなわち、酸素検知素子10を固定するに際しては、図3に示さ れているように、第一絶縁碍子16,第二絶縁碍子18およびワッシャ22と共 に、気密層26の形状に予め圧縮成形されたタルク等の無機質粉体からなる成形 品56が用意され、また保護管体20としては、前記2つの突起28,30のう ち先端側の第一突起28だけがカシメ形成されたものが用意される。
【0022】 そして、まず、上記第一絶縁碍子16,成形品56,第二絶縁碍子18および ワッシャ22に形成された挿通穴に対して酸素検知素子10が挿通され、この酸 素検知素子10が挿通された組立品が、基端側の開口から保護管体20内に挿入 される。この時、保護管体20は基端側を上方にした姿勢で所定の治具によって 支持され、従って組立品は第一絶縁碍子16が第一突起28に当接せしめられた 位置で停止する。また、酸素検知素子10も、上記治具によって同時に位置決め される。
【0023】 次いで、かかる状態において、上記治具とは別の治具によって、ワッシャ22 が上方から下方に向かって押圧される。このワッシャ22の押圧によって、成形 品56は加圧されて変形し、酸素検知素子10と保護管体20との間に密に充填 される。そして、このワッシャ22の押圧状態下において、第二突起30がカシ メ形成され、組立品が固定される。つまり、酸素検知素子10が固定されるので あり、この時同時に予圧縮成形された無機質粉体によって気密層26が形成され るのである。
【0024】 そして、このように酸素検知素子10が固定されるとともに、気密層26が形 成された後、固着層24の形状に成形されたガラスが保護管体20に挿入され、 溶融されて固着層24が形成されることとなる。
【0025】 また、本実施例では、上記気密層26の形成後、前記ハウジング50が、この 気密層26に対応する保護管体20の外周部に装着されるようになっており、こ れによって気密層26の気密性と前記ハウジング50と保護管体20との間の気 密性とがより一層向上させられている。すなわち、ハウジング50は、前述のよ うに、気密リング48をシール空間52内に収容した状態で円筒状突部54がカ シメ加工されることにより、保護管体20に装着されるようになっていることか ら、図4の(a)および(b)に示されるように、そのカシメ加工によって保護 管体20の管壁が気密層26側に向かって突出せしめられることとなるが、気密 層26は第一絶縁碍子16,第二絶縁碍子18,酸素検知素子10および保護管 体20の管壁によってその広がりが制限されているため、その管壁の内側への突 出によって粉体がより圧縮されることとなり、その分気密層26の気密性が向上 するのである。また、気密層26からの反作用によって保護管体20の管壁およ び気密リング48との間に作用する圧力も大きくなるため、ハウジング50と保 護管体20との間の気密性も向上するのである。
【0026】 また、この実施例では、前記保護管体20が、0〜600℃における平均熱膨 脹係数が17.5×10-6のSUS310Sによって、またハウジング50およ び気密リング48が、0〜600℃における平均熱膨張係数が18.9×10-6 のSUS304によって形成されており、これによってハウジング50と保護管 体20との間の気密が長期間にわたって安定して保たれるようになっている。す なわち、それら保護管体20,ハウジング50および気密リング48の熱膨張係 数の差が大きいと、長期間の使用による加熱・冷却によって保護管体20とハウ ジング50との間が緩み、それらの間の気密性が損なわれる恐れがあったのであ るが、上述のように、それらの材質として熱膨張係数の比較的近いものを採用す ることによって、そのような不都合を解消し得ることとなったのである。なお、 それらの材質として熱膨張係数の差が3×10-6以下の金属材料を採用すれば、 保護管体20とハウジング50との間を長期間にわたって気密に保つことが可能 となる。
【0027】 さらに、本実施例では、前述のように、保護カバー部44と保護筒部46とが 保護管体20として一体とされていることから、保護カバー部44と保護筒部4 6とが別部品とされる酸素センサに比べて、その構造が極めて単純化且つ簡略化 されているのであり、これによって、その製作乃至は組付け作業が著しく容易と されているのである。
【0028】 以上、本考案の一実施例を説明したが、これは文字通りの例示であって、本考 案は、かかる具体例に限定して解釈されるべきものではない。
【0029】 例えば、前記実施例では、酸素検知素子10が、酸素イオン伝導性を有する安 定化ジルコニア等の固体電解質材料を主体として構成されているものとされてい たが、酸素検知部が、酸素濃度により電気抵抗値の変化する酸化物半導体、例え ば酸化チタン等にて実質的に構成された酸素検知素子を採用することも可能であ る。
【0030】 また、気密層26を構成する無機質粉体としては、前記実施例のように、特に タルクを採用することが望ましいのであるが、前掲したように、アルミナ等の他 の耐熱性の無機質粉体を採用することも可能であり、またこのような気密層が酸 素検知素子10の長手方向において2箇所以上設けられてもよいのである。なお 、この気密層を2箇所以上設ける場合において、基端側に位置する気密層に上記 固着層と同様な機能をもたせ、酸素検知素子10の固定を行なうようにすること も可能である。
【0031】 また、前記実施例では、先端部が楔状とされた気密リング48を介して、ハウ ジング50が保護管体20に気密に装着されるようになっていたが、かかるハウ ジング50は、鑞付け,溶接,圧入等によって保護管体に取り付けられてもよい のである。
【0032】 さらに、前記実施例では、保護管体20は全長にわたって一律に同径とされて いたが、図5に示されるように、先端側が小径部58、基端側が大径部60とさ れた段付状のパイプから構成されていてもよいのである。なお、保護管体20を このように段付状のパイプにて構成すれば、気密層26を圧縮形成するに際して 保護管体20をその段付部において治具にて支持することができるところから、 保護管体20の端部で受けるときに発生する座屈などの現象を良好に回避するこ とが可能となると共に、保護管体20の段付部62とハウジング50の段付部6 4とが密着するため、保護管体20とハウジング50との間の気密がさらに良好 となる。
【0033】 その他、一々列挙はしないが、本考案がその趣旨を逸脱しない範囲内において 種々なる変形,改良等を施した態様で実施し得ることは言うまでもないところで ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る酸素センサの一実施例を示す要部
切欠断面説明図である。
【図2】図1におけるII−II線断面を示す断面図であ
る。
【図3】図1の酸素センサの酸素検知素子の保護管体へ
の組付け操作を説明するための要部分解図である。
【図4】図1の酸素センサにおけるハウジングの取付操
作を説明するための要部断面説明図であって、(a)は
取付完了前の状態の、また(b)は取付完了後の状態の
断面説明図である。
【図5】本考案の他の実施例を示す図4の(b)に相当
する図である。
【符号の説明】
10:酸素検知素子 12:酸素検知部 16,18:絶縁碍子 20:保護管体 24:固着層 26:気密層 32:接続碍子 34:ゴム栓 36a,36b,36c:リード線 44:保護カバー部 46:保護筒部 48:気密リング 50:ハウジング 56:成形品 58:小径部 60:大径部 62:保護管体の段付部 64:ハンジングの段付部

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部に酸素検知部が設けられてなる長
    手形状の酸素検知素子と;該酸素検知素子が内部に収容
    される、被測定ガス中に挿入,位置せしめられて、該被
    測定ガスに晒される、少なくとも前記酸素検知部を含む
    酸素検知素子部分を保護する保護カバー部と該酸素検知
    素子の被測定ガスに晒されない部分を覆う保護筒部とを
    一体に構成せしめた保護管体と;該保護管体の軸心方向
    における所定部位の外周部に気密に取り付けられた、前
    記被測定ガスの存在する空間を仕切る隔壁に該保護管体
    を取り付けるためのハウジングとを有し、且つ該保護管
    体内に収容された前記酸素検知素子と該保護管体内面と
    の間に、無機質粉体からなる気密層を、該保護管体の軸
    心方向に所定長さにわたって設けたことを特徴とする酸
    素センサ。
  2. 【請求項2】 前記気密層を構成する無機質粉体がタル
    クである請求項1に記載の酸素センサ。
  3. 【請求項3】 前記保護管体が、該保護管体に外挿せし
    められた気密リングを介して、前記ハウジングに気密に
    取り付けられている請求項1または請求項2に記載の酸
    素センサ。
  4. 【請求項4】 前記保護管体,気密リング,ハウジング
    のそれぞれの熱膨脹係数の差が、3×10-6以内である
    請求項3に記載の酸素センサ。
  5. 【請求項5】 前記保護管体内に設けられる気密層が、
    該保護管体の管壁を介して、前記気密リングに相対向し
    て位置せしめられる請求項3または請求項4に記載の酸
    素センサ。
  6. 【請求項6】 前記気密層が、前記保護管体内におい
    て、その軸心方向の2ヶ所以上の位置に設けられている
    請求項1乃至請求項5の何れかの一つに記載の酸素セン
    サ。
  7. 【請求項7】 前記酸素検知素子が、前記保護管体内に
    おいて少なくとも1ヶ所以上の位置でセメント,ガラス
    等の無機系の固着剤にて固定せしめられている請求項1
    乃至請求項6の何れかの一つに記載の酸素センサ。
  8. 【請求項8】 前記保護管体が、小径部と大径部とから
    構成されたパイプである請求項1乃至請求項7の何れか
    の一つに記載の酸素センサ。
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