JPH0584465U - 半田加熱処理用ヒータ - Google Patents

半田加熱処理用ヒータ

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JPH0584465U
JPH0584465U JP5124291U JP5124291U JPH0584465U JP H0584465 U JPH0584465 U JP H0584465U JP 5124291 U JP5124291 U JP 5124291U JP 5124291 U JP5124291 U JP 5124291U JP H0584465 U JPH0584465 U JP H0584465U
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heater
heating
solder
heat treatment
tip
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JP5124291U
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文五 横尾
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Hakko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は、こて先10を受入れて保持するた
めのパイプ2と、パイプ2の周面に巻かれ、こて先10
を加熱するための発熱線6と、セラミックス繊維(アル
ミナ繊維)により形成され、発熱線6を被覆して絶縁す
るためのアルミナスリーブ7とを備えている。 【効果】 上記のように構成することにより、従来のマ
イカを絶縁材として用いた場合に比べて発熱線6の絶縁
材の耐熱性が向上され、かつ、材料の入手が容易とな
る。また、従来のセラミックヒータに比べて、金型など
の初期費用が不要となり、抵抗値のばらつきも低減され
る。これにより、耐熱性が優れているとともに、低価格
でしかもヒータ温度の制御性の優れた半田加熱処理用ヒ
ータを実現できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、半田加熱処理用ヒータに関し、特に、半田を加熱処理するための 半田加熱部材を加熱するための半田加熱処理用ヒータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、半田加熱処理装置の1つとして、電気半田こてが知られている。図4は 、従来の電気半田こての外観を示した概略図である。
【0003】 図4を参照して、従来の電気半田こては、半田を加熱して溶融するためのこて 先10と、こて先10が挿入され、こて先10を加熱するためのヒータ11と、 ヒータ11が収納され、空気抜き穴15を有するステンレスなどからなる保護パ イプ14と、ヒータ11に挿入されたこて先10を固定するためのこて先固定ね じ12と、保護パイプ14内に収納されたヒータ11を固定するためのヒータ固 定ねじ13と、保護パイプ14のヒータ11が収納される側の端部と反対方向の 端部を内部に受入れて保持するように形成されたグリップ16と、ヒータ11に 電気的に接続され、グリップ16の先端に設けられた穴から外部に導かれたコー ド17と、コード17の先端部に形成され、商用交流電圧をコード17を介して ヒータ11に供給するためのコネクタ18とを備えている。
【0004】 具体的には、コネクタ18およびコード17を介してヒータ11に商用交流電 圧を供給することにより、ヒータ11を発熱させる。このヒータ11の発熱によ って、ヒータ11に挿入固定されたこて先10を加熱する。このこて先10によ って、半田を加熱溶融することにより、半田付け作業を行なう。
【0005】 図5は、図4に示したヒータ(マイカヒータ)の外観構成を示した概略図であ る。図6は、図5に示したマイカヒータの断面構造図である。
【0006】 図5および図6を参照して、従来のヒータ(マイカヒータ)11は、こて先1 0を受入れて保持するためのこて先保持パイプ24と、こて先保持パイプ24が 圧入され、所定の位置にねじ穴を有するヒータ芯頭21と、こて先保持パイプ2 4の外周面に巻付けられた耐熱性絶縁材であるマイカ25と、マイカ25の外周 面に螺旋状に巻回された発熱線(ニクロム線)27と、ニクロム線27を覆うよ うに巻付けられた耐熱性絶縁材料であるマイカ26と、マイカ26の外周面に螺 旋状に巻回され、マイカ26を押さえつけて固定するためのステレンス線28と 、ニクロム線(発熱線)27に電気的に接続され、外部から商用交流電圧を供給 するためのリード線29とを備えている。マイカヒータ11は、さらに、ヒータ 芯頭21に設けられたねじ穴にねじ込まれ、こて先10を適切な挿入位置で固定 するためのこて先固定ねじ22と、ヒータ芯頭21に設けられたねじ穴にねじ込 まれ、ヒータ11に対して保護パイプ14を強固に固定するための保護パイプ固 定ねじ23とを備えている。
【0007】 このような構成を有する従来のマイカヒータ11は、こて先の最高温度が50 0℃以下の範囲内で使用される。
【0008】 ところで、マイカヒータ以外で電気半田こてなどの半田加熱処理装置に用いら れるヒータとして、従来セラミックヒータが知られている。図7は、従来のセラ ミックヒータの断面構造図である。
【0009】 図7を参照して、従来のセラミックヒータ30は、円筒状に成形されたセラミ ック焼結体31と、セラミック焼結体31の外周面にスクリーン印刷などによっ て形成された発熱抵抗パターン33と、セラミック焼結体31および発熱抵抗パ ターン33を覆うように円筒状に成形されたセラミック焼結体32と、発熱抵抗 パターン33に電気的に接続され、発熱抵抗パターン33に外部から電圧を印加 するためのリード端子34とを備えている。
【0010】 具体的には、リード端子34に電圧を印加することにより、発熱抵抗パターン 33を発熱させる。これにより、セラミック焼結体31および32を加熱してヒ ータとして用いるものである。
【0011】 なお、上記したマイカヒータおよびセラミックヒータは、電気半田こてのヒー タとして用いられるほか、たとえば、半田除去器などのヒータとしても用いられ る。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】
前述のように、従来の電気半田こてなどの半田加熱処理装置には、マイカヒー タおよびセラミックヒータが用いられていた。
【0013】 しかしながら、マイカヒータは、絶縁材として用いるマイカの耐熱温度(脱水 温度)が800℃と低い。このため、こて先の最高温度が500℃以上の範囲内 では使用できないという不都合があった。すなわち、こて先の温度を500℃と するためには、発熱線の温度を800℃程度にする必要がある。ところが、マイ カの耐熱温度は800℃程度であるため、発熱線を800℃以上に発熱させるこ とは困難であった。この結果、こて先温度を500℃以上で使用することはでき ず、たとえば融点の高い半田には使用することができないという問題点があった 。また、マイカは、天然物であるため、その入手が困難であるという不都合もあ った。このため、マイカ自体の価格が上昇し、ひいてはマイカヒータも高価にな るということも予想される。
【0014】 また、セラミックヒータは、セラミックス自体が高価であるため、セラミック ヒータも高価格となるという問題点があった。さらに、セラミックヒータの発熱 源である発熱抵抗パターン33は、スクリーン印刷などによって形成されるため 、通常の線材のニクロム線などに比べて、均一に形成することは困難であった。 このため、発熱抵抗パターン33の抵抗値がばらつき、この結果ヒータ温度を均 一にすることができないという問題点があった。これにより、ヒータ温度の制御 性を向上させることは困難であった。また、セラミック焼結体31および32は 、成形により形成されるため、その成形のための金型が必要であった。この結果 、金型などの初期費用が高くなり、これがひいてはセラミックヒータの製造コス トを上昇させるという問題点もあった。
【0015】 つまり、従来では、耐熱性に優れているとともに、低価格でしかもヒータ温度 の制御性の優れた半田加熱処理用のヒータを提供することは困難であった。
【0016】 この考案は、上記のような課題を解決するためになされたもので、耐熱性に優 れているとともに、低価格でしかもヒータ温度の制御性の優れた半田加熱処理用 ヒータを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
この考案における半田加熱処理用ヒータは、半田を加熱処理するための半田加 熱部材を加熱するための半田加熱処理用ヒータであって、半田加熱部材を受入れ て保持するための受入保持部材と、受入保持部材の周面に巻かれ、半田加熱部材 を加熱するための線状の加熱手段と、セラミックス繊維により形成され、加熱手 段を被覆して絶縁するための被覆手段とを備えている。
【0018】
【作用】
この考案に係る半田加熱処理用ヒータでは、半田加熱部材を加熱するための線 状の加熱手段が、セラミックス繊維により形成された被覆手段により被覆されて 絶縁されているので、従来のマイカを絶縁材として用いた場合に比べて耐熱性が 向上され、かつ、材料の入手が容易となり低価格化が図られる。また、従来のセ ラミックスヒータに比べて、金型などの初期費用が不要となり、さらに通常のニ クロム線などの線状の加熱手段を用いるため、抵抗値のばらつきも低減される。
【0019】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0020】 図1は、本考案の一実施例によるヒータを示した断面構造図である。 図1を参照して、本実施例のヒータは、半田こて10を受入れて保持するため のステンレスなどからなるパイプ2と、パイプ2が圧入され、所定の位置にねじ 穴を有するヒータ芯頭1と、パイプ2の外周面に、こて先10の挿入方向に対し て交差するように螺旋状に巻回されたNiCrからなる発熱線6と、発熱線6を 被覆して絶縁するように配置され、セラミックスの一種であるアルミナを主要材 料とするアルミナ繊維からなるアルミナスリーブ7と、発熱線6に電気的に接続 され、発熱線6に外部から電圧を印加するためのリード線8と、ヒータ芯頭1に 設けられたねじ穴にねじ込まれ、こて先10を固定するためのこて先固定ねじ4 と、ヒータ芯頭1に設けられたねじ穴にねじ込まれ、ヒータ芯頭1に嵌合される ステンレスなどからなる保護パイプ3に対してヒータ全体を強固に固定するため の保護パイプ固定ねじ5とを備えている。アルミナスリーブ7は、耐熱温度が1 100〜1200℃であり耐熱性に優れている。また、アルミナスリーブ7は、 Al2 3 を50%以上含有し、残りをSiO2 によって構成することが好まし く、より好ましくは、Al2 3 を80%含有し、SiO2 を20%含有するの が望ましい。なお、アルミナスリーブ7は、Al2 3 のみによって形成しても よい。
【0021】 本実施例では、上記のように構成することにより、耐熱性に優れ、かつ低価格 で温度制御性の良好なヒータが実現できる。
【0022】 すなわち、本実施例では、1100〜1200℃の耐熱温度を有するアルミナ スリーブ7によって発熱線6を被覆しているため、従来のマイカを用いたマイカ ヒータに比べて、耐熱性に優れている。また、アルミナAl2 3 は、天然物で はないため、その入手が容易である。また、従来のセラミックヒータと比較して 、高価なセラミック焼結体を用いずに比較的安価なセラミックス繊維(アルミナ 繊維)によりアルミナスリーブ7を形成するため、セラミックヒータのように高 価格となることはない。さらに、従来のセラミックヒータのように金型などの初 期費用を必要とせず、それによる製造コストの上昇もない。また、抵抗値が均一 なニクロム線を用いるため、従来のセラミックヒータに用いられる発熱抵抗パタ ーンのように抵抗値がばらつくこともない。この結果、ヒータ温度を均一にする ことができ、ヒータ温度の制御性を向上させることができる。また、本実施例で は、発熱線6として、線状のニクロム線を用いるため、従来のセラミックヒータ に用いられる発熱抵抗パターンに比べて種々の形状に巻き配線を行なうことがで きる。
【0023】 図2は、図1に示したアルミナスリーブの一実施例を示した斜視図である。図 2を参照して、このアルミナスリーブ7は、アルミナ繊維を編組することによっ て形成されている。
【0024】 図3は、図1に示したアルミナスリーブの他の実施例である。図3を参照して 、このアルミナスリーブ8は、アルミナ繊維の巻付けによる巻層によって形成さ れている。
【0025】 このように、アルミナスリーブ(7,8)の形成方法としては、種々の方法が 考えられる。
【0026】
【考案の効果】
上記のように、この考案に係る半田処理加熱用ヒータによれば、半田加熱部材 を加熱するための線状の加熱手段を、セラミック繊維により形成された被覆手段 によって被覆して絶縁することにより、従来のマイカを絶縁材として用いた場合 に比べて耐熱性が向上され、かつ、材料の入手が容易となる。また、従来のセラ ミックヒータに比べて金型などの初期費用が不要となり、抵抗値のばらつきも低 減される。この結果、耐熱性が優れているとともに、低価格でしかもヒータ温度 の制御性の優れた半田加熱処理用ヒータを提供し得るに至った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例によるヒータを示した断面構
造図である。
【図2】図1に示したアルミナスリーブの一実施例を示
した斜視図である。
【図3】図1に示したアルミナスリーブの他の実施例を
示した斜視図である。
【図4】従来の電気半田こての外観を示した概略図であ
る。
【図5】図4に示したニクロムヒータの外観構成を示し
た概略図である。
【図6】図5に示したニクロムヒータの断面構造図であ
る。
【図7】従来のセラミックヒータの断面構造図である。
【符号の説明】
1:ヒータ芯頭 2:パイプ 3:保護パイプ 4:こて先固定ねじ 5:保護パイプ固定ねじ 6:発熱線 7:アルミナスリーブ 8:リード線 なお、各図中、同一符号は、同一または相当部分を示
す。

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半田を加熱処理するための半田加熱部材
    を加熱するための半田加熱処理用ヒータであって、 前記半田加熱部材を受入れて保持するための受入保持部
    材と、 前記受入保持部材の周面に巻かれ、前記半田加熱部材を
    加熱するための線状の加熱手段と、 セラミックス繊維により形成され、前記加熱手段を被覆
    して絶縁するための被覆手段とを備えた、半田加熱処理
    用ヒータ。
  2. 【請求項2】 前記セラミックス繊維は、Al2 3
    含有するAl2 3繊維を含む、請求項1に記載の半田
    加熱処理用ヒータ。
  3. 【請求項3】 前記線状の加熱手段は、前記半田加熱部
    材の受入方向に対して交差するように巻かれていること
    を特徴とする、請求項1に記載の半田加熱処理用ヒー
    タ。
  4. 【請求項4】 前記被覆手段は、前記セラミックス繊維
    を編組することにより形成された被覆手段を含む、請求
    項1に記載の半田加熱処理用ヒータ。
  5. 【請求項5】 前記被覆手段は、前記セラミックス繊維
    を巻付けた巻層によって形成された被覆手段を含む、請
    求項1に記載の半田加熱処理用ヒータ。
JP5124291U 1991-07-03 1991-07-03 半田加熱処理用ヒータ Pending JPH0584465U (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0211666B2 (ja) * 1983-01-14 1990-03-15 Kyowa Gas Chem Ind Co Ltd

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0211666B2 (ja) * 1983-01-14 1990-03-15 Kyowa Gas Chem Ind Co Ltd

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19970701