JPH0584372B2 - - Google Patents
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- JPH0584372B2 JPH0584372B2 JP60005070A JP507085A JPH0584372B2 JP H0584372 B2 JPH0584372 B2 JP H0584372B2 JP 60005070 A JP60005070 A JP 60005070A JP 507085 A JP507085 A JP 507085A JP H0584372 B2 JPH0584372 B2 JP H0584372B2
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- combustion chamber
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- 230000002000 scavenging effect Effects 0.000 claims description 16
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 15
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- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 12
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Classifications
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B23/00—Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation
- F02B23/08—Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with positive ignition
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B25/00—Engines characterised by using fresh charge for scavenging cylinders
- F02B25/14—Engines characterised by using fresh charge for scavenging cylinders using reverse-flow scavenging, e.g. with both outlet and inlet ports arranged near bottom of piston stroke
- F02B25/18—Engines characterised by using fresh charge for scavenging cylinders using reverse-flow scavenging, e.g. with both outlet and inlet ports arranged near bottom of piston stroke the charge flowing upward essentially along cylinder wall adjacent the inlet ports, e.g. by means of deflection rib on piston
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/02—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
- F02B2075/022—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
- F02B2075/025—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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- F02B2075/022—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、高圧縮比の小型エンジンに好適な反
転掃気式の2サイクルガソリンエンジンに関する
ものである。
転掃気式の2サイクルガソリンエンジンに関する
ものである。
(発明の背景)
エンジンの燃焼効率を向上する場合、エンジン
の圧縮比を高くすることは、一つの方法である
が、小型の2サイクルガソリンエンジンにおいて
エンジンの高圧縮比化を図ると点火直前の燃焼室
形状が偏平になつてしまい、燃焼効率の大きな向
上は期待できない。その為、小型にエンジンにお
いてその燃焼効率を改善するためには、スキツシ
ユ、スワール等のいわゆる急速燃焼手段を利用す
ることが多い。
の圧縮比を高くすることは、一つの方法である
が、小型の2サイクルガソリンエンジンにおいて
エンジンの高圧縮比化を図ると点火直前の燃焼室
形状が偏平になつてしまい、燃焼効率の大きな向
上は期待できない。その為、小型にエンジンにお
いてその燃焼効率を改善するためには、スキツシ
ユ、スワール等のいわゆる急速燃焼手段を利用す
ることが多い。
ところで、前記の急速燃焼手段の中のスワール
は、シリンダボアが円形であることから、一般に
シリンダ軸回りの旋回流として4サイクルエンジ
ンでは広く用いられている。
は、シリンダボアが円形であることから、一般に
シリンダ軸回りの旋回流として4サイクルエンジ
ンでは広く用いられている。
しかし、吸入混合気によりシリンダ内の掃気を
行う反転掃気式の2サイクルエンジンにあつて
は、シリンダ内を掃気を行う関係から4サイクル
エンジンにようにシリンダ軸回りの旋回流を形成
することは良好な燃焼になりにくく、急速燃焼手
段としてのスワールが利用され難い状況にある。
行う反転掃気式の2サイクルエンジンにあつて
は、シリンダ内を掃気を行う関係から4サイクル
エンジンにようにシリンダ軸回りの旋回流を形成
することは良好な燃焼になりにくく、急速燃焼手
段としてのスワールが利用され難い状況にある。
(発明の目的)
本発明はこのような事情に鑑みなされたもので
あり、小型の2サイクルガソリンエンジンにおい
て、エンジンの高圧縮比化が燃焼効率の向上に十
分寄与できるようにするとともに、2サイクルエ
ンジンに適した急速燃焼手段を具備させて、小型
2サイクルエンジンの燃焼効率の向上を図ること
を目的とするものである。
あり、小型の2サイクルガソリンエンジンにおい
て、エンジンの高圧縮比化が燃焼効率の向上に十
分寄与できるようにするとともに、2サイクルエ
ンジンに適した急速燃焼手段を具備させて、小型
2サイクルエンジンの燃焼効率の向上を図ること
を目的とするものである。
(発明の思想)
このような現状に対し、鋭意検討の結果、発明
者らは先ず2サイクルエンジン特有の掃気の流れ
に着目し、掃気流の持つ運動エネルギーを利用し
てシリンダ軸方向に旋回流を形成させ、これを急
速燃焼手段たるスワールとして機能させようとす
る発想に至つた(以下、縦スワールという)。
者らは先ず2サイクルエンジン特有の掃気の流れ
に着目し、掃気流の持つ運動エネルギーを利用し
てシリンダ軸方向に旋回流を形成させ、これを急
速燃焼手段たるスワールとして機能させようとす
る発想に至つた(以下、縦スワールという)。
そして、かかる縦スワールを急速燃焼手段とし
て機能させてゆくうえでの問題点は、点火時期付
近での偏平な燃焼室形状にあることを知つた。す
なわち偏平な燃焼室形状は縦スワールを減衰して
消滅させる大きな要因となるからである。
て機能させてゆくうえでの問題点は、点火時期付
近での偏平な燃焼室形状にあることを知つた。す
なわち偏平な燃焼室形状は縦スワールを減衰して
消滅させる大きな要因となるからである。
すなわち、縦スワールが点火時期付近の燃焼室
形状により大きく影響を受けるのは、次のような
理由によるものと想定される。
形状により大きく影響を受けるのは、次のような
理由によるものと想定される。
運動慣性力を持つ混合気による縦スワールが
楕円形のように偏平形状となる。曲率の大きい
部分での旋回時に運動エネルギーを損失して、
このスワールの流速を低下する。
楕円形のように偏平形状となる。曲率の大きい
部分での旋回時に運動エネルギーを損失して、
このスワールの流速を低下する。
スワールはその流れ自体に幅を持つものであ
るからスワールが過度に偏平にされると、往復
のスワールの流れの中心側部分同士が衝突して
運動エネルギが失われる。
るからスワールが過度に偏平にされると、往復
のスワールの流れの中心側部分同士が衝突して
運動エネルギが失われる。
このような理由から縦スワールはなるべく大径
で偏平の度合が小さい形状とすることが好まし
い。
で偏平の度合が小さい形状とすることが好まし
い。
すなわち、最圧縮状態において燃焼室形状が過
度に偏平となると縦スワールは偏平な楕円形にな
るので、スワールの旋回速度の減衰が大きくな
る。そこで最圧縮時における縦スワールを強くす
るためには、ある程度より燃焼室の高さを高くす
る必要がある。
度に偏平となると縦スワールは偏平な楕円形にな
るので、スワールの旋回速度の減衰が大きくな
る。そこで最圧縮時における縦スワールを強くす
るためには、ある程度より燃焼室の高さを高くす
る必要がある。
また一方急速燃焼を可能にするためには縦スワ
ール自体特に流速の早い部分に直接点火すること
が必要である。しかしシリンダヘツドからの点火
栓の突出量には限度があり、前記の狙いを達する
ためには最圧縮状態における燃焼室形状を過度に
高く形成すると、この縦スワールが点火栓を避け
た位置で旋回するため、折角の縦スワールによる
急速燃焼の達成が困難になる。
ール自体特に流速の早い部分に直接点火すること
が必要である。しかしシリンダヘツドからの点火
栓の突出量には限度があり、前記の狙いを達する
ためには最圧縮状態における燃焼室形状を過度に
高く形成すると、この縦スワールが点火栓を避け
た位置で旋回するため、折角の縦スワールによる
急速燃焼の達成が困難になる。
そのため、この発明の燃焼室形状は、かかる観
点から、本案趣旨に適応しうる燃焼室形状を点火
栓を頂点に位置させた円錐面と上面を平坦に形成
したピストンとで形成し、前記円錐面の底面をシ
リンダより小径とする一方この円錐面の底角を所
定の範囲とするのが好ましいことが解つた。
点から、本案趣旨に適応しうる燃焼室形状を点火
栓を頂点に位置させた円錐面と上面を平坦に形成
したピストンとで形成し、前記円錐面の底面をシ
リンダより小径とする一方この円錐面の底角を所
定の範囲とするのが好ましいことが解つた。
(発明の構成)
本発明ではこの目的は、反転掃気式2サイクル
ガソリンエンジンにおいて、中心軸がシリンダ中
心軸に略一致する略円錐形の凹部と、略平坦なピ
ストン頂面との間に燃焼室を形成し、前記燃焼室
の略円錐形の頂点付近に点火栓を配設する一方、
この凹部の底面の径をシリンダ径よりも小さくし
底角を32.5〜56.5°の範囲に設定したことを特徴と
する2サイクルガソリンエンジンにより達成され
る。
ガソリンエンジンにおいて、中心軸がシリンダ中
心軸に略一致する略円錐形の凹部と、略平坦なピ
ストン頂面との間に燃焼室を形成し、前記燃焼室
の略円錐形の頂点付近に点火栓を配設する一方、
この凹部の底面の径をシリンダ径よりも小さくし
底角を32.5〜56.5°の範囲に設定したことを特徴と
する2サイクルガソリンエンジンにより達成され
る。
すなわち燃焼室を略円錐状とすることにより、
高圧縮比化を図りつつ最圧縮時付近における燃焼
室形状が過度に偏平化するのを防止し、さらに縦
スワールの流れに十分まじわるように点火栓の発
火部を位置させて急速燃焼を可能にするものであ
る。
高圧縮比化を図りつつ最圧縮時付近における燃焼
室形状が過度に偏平化するのを防止し、さらに縦
スワールの流れに十分まじわるように点火栓の発
火部を位置させて急速燃焼を可能にするものであ
る。
(実施例)
第1図は本発明の一実施例であるクランク室予
圧式のエンジンの断面図、第2図は掃気・圧縮行
程での混合気の流れを示す図である。この図で符
号10はクランクケースであり、このクランクケ
ース10にはクランク軸12が支持されている。
クランクケース10のクランク室10aにはリー
ド弁14を介して吸気通路16が接続されてい
る。18,20はこの吸気通路16の上流側に順
次接続された気化器とエアクリーナである。22
はシリンダ、24はシリンダヘツド、26はピス
トン、28はこのピストン26とクランク軸12
とを連結するコンロツドである。
圧式のエンジンの断面図、第2図は掃気・圧縮行
程での混合気の流れを示す図である。この図で符
号10はクランクケースであり、このクランクケ
ース10にはクランク軸12が支持されている。
クランクケース10のクランク室10aにはリー
ド弁14を介して吸気通路16が接続されてい
る。18,20はこの吸気通路16の上流側に順
次接続された気化器とエアクリーナである。22
はシリンダ、24はシリンダヘツド、26はピス
トン、28はこのピストン26とクランク軸12
とを連結するコンロツドである。
30は主掃気通路であり、一端がクランク室1
0aに、他端がシリンダ内壁にそれぞれ開口して
いる。主掃気通路30はピストン26を挟んで一
対設けられているが、図では一方のみが示されて
いる。32は副掃気通路であり、一端がリード弁
14を介して吸気通路16に、他端がシリンダ内
壁にそれぞれ開口している。
0aに、他端がシリンダ内壁にそれぞれ開口して
いる。主掃気通路30はピストン26を挟んで一
対設けられているが、図では一方のみが示されて
いる。32は副掃気通路であり、一端がリード弁
14を介して吸気通路16に、他端がシリンダ内
壁にそれぞれ開口している。
34は排気通路であり副掃気通路32の反対側
に位置している。なお主掃気通路30は、この排
気通路34から離れる方向を指向してシリンダ内
に開口し、副掃気通路32は燃焼室頂部方向を指
向してシリンダ内に開口している。
に位置している。なお主掃気通路30は、この排
気通路34から離れる方向を指向してシリンダ内
に開口し、副掃気通路32は燃焼室頂部方向を指
向してシリンダ内に開口している。
36は燃焼室であり、シリンダ24に形成され
た略円錐状の凹部38と、ピストン26の平坦状
の頂面40との間に形成されている。略円錐状の
凹部38の中心軸はシリンダ中心軸とほぼ一致
し、この円錐形状の頂点に対応する位置付近には
点火栓42が配設されている。また凹部38の底
面の径はシリンダ径よりも小さくされている。
た略円錐状の凹部38と、ピストン26の平坦状
の頂面40との間に形成されている。略円錐状の
凹部38の中心軸はシリンダ中心軸とほぼ一致
し、この円錐形状の頂点に対応する位置付近には
点火栓42が配設されている。また凹部38の底
面の径はシリンダ径よりも小さくされている。
次にこの実施例の動作を説明する。
ピストン26の上昇(圧縮)行程においては、
クランク室10aが負圧になり吸気通路16から
混合気がクランク室10a内に流入する。そして
ピストン26の下降(爆発)行程においては、ク
ランク室10a内で混合気が加圧される。ピスト
ン26が排気通路34の開口、すなわち排気ポー
ト34aを開くと、既燃焼ガスが排気通路34に
流出し始める。ピストン26がさらに下降して
主.副掃気通路30,32の開口すなわち掃気ポ
ート30a,31aを開くと、クランク室10a
で予圧された混合気がシリンダ内に流入する。こ
の時各掃気ポートからの混合気は、第2図Aに示
すように排気ポート34aと反対側のシリンダ内
面に沿つて点火栓42方向に層状に流れ、凹部3
8の内面に導かれ運動エネルギを大きく失うこと
なく反転し、既燃焼ガスを排気ポート34aに押
し出す。ピストン26が再び上昇し圧縮行程に入
ると、ピストン26は掃・排気の各ポート30
a,32a,34aを閉じるが、混合気は第2図
Bに示すようにその運動エネルギを十分に持つて
いるので、混合気のシリンダ中心軸に沿う方向の
流動(縦スワール)が生成される。この縦スワー
ルはピストン26の上昇に伴つて加速され、点火
栓42付近に強い渦流を生成させる。このため燃
焼が促進される。
クランク室10aが負圧になり吸気通路16から
混合気がクランク室10a内に流入する。そして
ピストン26の下降(爆発)行程においては、ク
ランク室10a内で混合気が加圧される。ピスト
ン26が排気通路34の開口、すなわち排気ポー
ト34aを開くと、既燃焼ガスが排気通路34に
流出し始める。ピストン26がさらに下降して
主.副掃気通路30,32の開口すなわち掃気ポ
ート30a,31aを開くと、クランク室10a
で予圧された混合気がシリンダ内に流入する。こ
の時各掃気ポートからの混合気は、第2図Aに示
すように排気ポート34aと反対側のシリンダ内
面に沿つて点火栓42方向に層状に流れ、凹部3
8の内面に導かれ運動エネルギを大きく失うこと
なく反転し、既燃焼ガスを排気ポート34aに押
し出す。ピストン26が再び上昇し圧縮行程に入
ると、ピストン26は掃・排気の各ポート30
a,32a,34aを閉じるが、混合気は第2図
Bに示すようにその運動エネルギを十分に持つて
いるので、混合気のシリンダ中心軸に沿う方向の
流動(縦スワール)が生成される。この縦スワー
ルはピストン26の上昇に伴つて加速され、点火
栓42付近に強い渦流を生成させる。このため燃
焼が促進される。
なお、燃焼室形状をかかる形状として所定の排
気量とする場合には、燃焼室の周縁部分にスキツ
シユ領域が形成されるので、縦スワールへの点火
後にこの領域からのスキツシユによる濃厚混合気
がスワールに吹きつけられ、スワールに乱れを生
じさせスワール領域内の燃焼の促進に寄与するの
で高速燃焼の効果はさらに顕著なものとなる。
気量とする場合には、燃焼室の周縁部分にスキツ
シユ領域が形成されるので、縦スワールへの点火
後にこの領域からのスキツシユによる濃厚混合気
がスワールに吹きつけられ、スワールに乱れを生
じさせスワール領域内の燃焼の促進に寄与するの
で高速燃焼の効果はさらに顕著なものとなる。
また燃焼室36の円錐形の底角を過大にする
と、スキツシユ領域が増えるが、このスキツシユ
領域と円錐形との角部A(第1図)が過度に鋭角
化するとこの角部Aが縦スワールの流れを防止
し、縦スワールが弱められる。従つて角部Aも過
度に鋭角化するのは好ましくない。
と、スキツシユ領域が増えるが、このスキツシユ
領域と円錐形との角部A(第1図)が過度に鋭角
化するとこの角部Aが縦スワールの流れを防止
し、縦スワールが弱められる。従つて角部Aも過
度に鋭角化するのは好ましくない。
発明者はこのような小型エンジンで燃焼室形状
を種々変更して実験を行つた。第3図は圧縮比を
7、排気量を49.9c.c.(ボア40mm×ストローク39.7
mm)とした時の燃焼室形状を示す図、第4図はそ
の実験結果であり、横軸θは凹部38の円錐形の
底角(単位°)を縦軸BSFCは燃費(単位g/
ps・h)を示す。第3図の1〜20の各図は底各
θ=0°から底角θ=90°まで順次変えたものであ
る。このように底角θを変えた場合、クランク回
転速度N=4000R.P.M.で出力0.55psの時には燃費
特性は曲線Aに、同じく出力0.50psの時には曲線
Bのようになつた。この結果から、燃費が最少か
ら2%増加するまでの範囲を許容するものとすれ
ば、θとしての許容範囲は32.5°〜56.5°となる。
すなわち第3図の7〜12までの形状が好適であ
ることが解つた。
を種々変更して実験を行つた。第3図は圧縮比を
7、排気量を49.9c.c.(ボア40mm×ストローク39.7
mm)とした時の燃焼室形状を示す図、第4図はそ
の実験結果であり、横軸θは凹部38の円錐形の
底角(単位°)を縦軸BSFCは燃費(単位g/
ps・h)を示す。第3図の1〜20の各図は底各
θ=0°から底角θ=90°まで順次変えたものであ
る。このように底角θを変えた場合、クランク回
転速度N=4000R.P.M.で出力0.55psの時には燃費
特性は曲線Aに、同じく出力0.50psの時には曲線
Bのようになつた。この結果から、燃費が最少か
ら2%増加するまでの範囲を許容するものとすれ
ば、θとしての許容範囲は32.5°〜56.5°となる。
すなわち第3図の7〜12までの形状が好適であ
ることが解つた。
この第3図に示す形状では凹部38はほぼ完全
な円錐形とし、ピストン頂面40はほぼ完全な平
担面としているが、実験に基づいて多少変形する
ことは勿論可能であり、これらの場合も本発明に
包含されるものである。
な円錐形とし、ピストン頂面40はほぼ完全な平
担面としているが、実験に基づいて多少変形する
ことは勿論可能であり、これらの場合も本発明に
包含されるものである。
(発明の効果)
本発明は以上のように燃焼室を略円錐形の凹部
と略平坦なピストン頂面との間に形成し、この円
錐形の凹部の底面をシリンダより小径としつつ、
その底角を32.5°〜56.5°に設定したからたから、
高圧縮比化を縦スワールの促進に寄与させ、急速
燃焼を可能にすることができる。すなわち略円錐
状の凹部の斜面によつて、掃気流は滑らかに反転
するから、最圧縮時付近で縦スワールの流れが過
度に偏平化することがなくなり、その運動エネル
ギを有効に利用して縦スワールの減衰を防止する
ことができ、燃焼が促進され安定した運転が可能
になる。
と略平坦なピストン頂面との間に形成し、この円
錐形の凹部の底面をシリンダより小径としつつ、
その底角を32.5°〜56.5°に設定したからたから、
高圧縮比化を縦スワールの促進に寄与させ、急速
燃焼を可能にすることができる。すなわち略円錐
状の凹部の斜面によつて、掃気流は滑らかに反転
するから、最圧縮時付近で縦スワールの流れが過
度に偏平化することがなくなり、その運動エネル
ギを有効に利用して縦スワールの減衰を防止する
ことができ、燃焼が促進され安定した運転が可能
になる。
第1図は本発明の一実施例であるクランク室予
圧式エンジンの断面図、第2図は掃気・圧縮行程
での混合気の流れを示す図、第3図は実験に用い
た各種の燃焼室形状を示す図、第4図はその実験
結果を示す図である。 22……シリンダ、36……燃焼室、38……
凹部、40……ピストン頂面、42……点火栓、
θ……底角。
圧式エンジンの断面図、第2図は掃気・圧縮行程
での混合気の流れを示す図、第3図は実験に用い
た各種の燃焼室形状を示す図、第4図はその実験
結果を示す図である。 22……シリンダ、36……燃焼室、38……
凹部、40……ピストン頂面、42……点火栓、
θ……底角。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 反転掃気式2サイクルガソリンエンジンにお
いて、 中心軸がシリンダ中心軸に略一致する略円錐形
の凹部と、略平坦なピストン頂面との間に燃焼室
を形成し、前記凹部の略円錐形の頂点付近に点火
栓を配設する一方、この凹部の底面の径をシリン
ダ径より小さくし底角を32.5°〜56.5°の範囲に設
定したことを特徴とする2サイクルガソリンエン
ジン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60005070A JPS61167118A (ja) | 1985-01-17 | 1985-01-17 | 2サイクルガソリンエンジン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60005070A JPS61167118A (ja) | 1985-01-17 | 1985-01-17 | 2サイクルガソリンエンジン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61167118A JPS61167118A (ja) | 1986-07-28 |
JPH0584372B2 true JPH0584372B2 (ja) | 1993-12-01 |
Family
ID=11601123
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60005070A Granted JPS61167118A (ja) | 1985-01-17 | 1985-01-17 | 2サイクルガソリンエンジン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61167118A (ja) |
-
1985
- 1985-01-17 JP JP60005070A patent/JPS61167118A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61167118A (ja) | 1986-07-28 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |