JPH0584204A - 電気掃除機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゴミの侵入によるスイッチの導通不良をなく
し、インジケーターとスイッチの取付けが容易な電気掃
除機を得ることを目的とする。 【構成】 ファンモーター２を最大出力で運転させるス
イッチ２２の接点部２３をインジケーター８と集塵室３
との間の吸気通路内に配設したので、ファンモーター２
の運転により生じる集塵室３と外気との気圧差でインジ
ケーター８に気流が生じ、この気流で接点部２３のゴミ
が吹き飛ばされ、これによりスイッチ２２の導通不良を
なくすることができる。また、インジケーター８と第１
の接続管２１と第２の接続管２５とを接続してユニット
化したので、第２の接続管を集塵室３の通路１２に接続
するだけでユニットを接続できるのでインジケーター８
とスイッチ２２の取付けを容易にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、集塵量を表示するイン
ジケーターを備えた家庭用および産業用の電気掃除機に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の電気掃除機の構成は図３
および図４に示すような構成であった。

【０００３】以下、その構成について図３および図４を
参照しながら説明する。図に示すように、１は電気掃除
機の本体で、その後部にはファンモーター２を内装する
モーター室を、また、前部には集塵用の紙袋を着脱自在
に装着する集塵室３を有している。集塵室３の上方を覆
う蓋対４の吸気口にはモーター２の出力を調節する出力
調節手段のボタン５を有するホース６の一端７が接続さ
れている。また、本体１の上面には集塵室３の集塵量を
表示するインジケーター８の指針９の動きを観るための
窓１０が設けられている。

【０００４】インジケーター８のパイプ１１と集塵室３
とは集塵室３の通路１２を介してエルボ１３で連通され
ており、パイプ１１の先端部には開口を有する蓋１４が
止着されている。指針９はスプリング１５によりパイプ
１１内を摺動自在に蓋１４側へ付勢されている。１６は
インジケーター８の近傍に配設されたスイッチで、ファ
ンモーター２の出力を調節するボタン５の操作とは無関
係にファンモーター２を最大出力で運転するもので、こ
のスイッチ１６が操作されるとファンモーター２は最大
出力で運転され、集塵室３の気圧が低下して外気圧との
差圧によって指針９はエルボ１３側へ移動する。その移
動量は窓１０から視認することができるので、使用者は
集塵量やゴミ捨ての時期を知ることができる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
の電気掃除機では、掃除作業中に遊離したゴミがスイッ
チ１６の接点部に侵入し、接点にゴミが付着して導通不
良を発生するという問題があった。

【０００６】このような問題を解決するために、スイッ
チ１６の接点の接触面積を小さくしてゴミをかみ込みに
くくすると、スイッチ１６の繰り返し操作により接点が
温度上昇し、また消耗が激しく耐久性に欠けるという問
題があった。

【０００７】本発明は上記問題を解決するもので、ゴミ
によるスイッチの導通不良をなくすることができる電気
掃除機を提供することを第１の目的としている。

【０００８】また、インジケーターとスイッチの取付け
を容易にすることを第２の目的としている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は上記第１の目的
を達成するために、ファンモーターを最大出力で運転す
るスイッチの接点部をインジケーターと集塵室とを連通
する吸気通路内に配設したものである。

【００１０】また、第２の目的を達成するために、イン
ジケーターと、スイッチの接点部が配設され前記インジ
ケーターに接続される第１の接続管と、前記第１の接続
管と集塵室とを接続する第２の接続管とからなり、前記
各部材を接続してユニット化したものである。

【００１１】

【作用】本発明は上記した構成により、掃除作業中にス
イッチの接点部にゴミが侵入しても、掃除中に第１の接
続管を通過する吸気で接点部のゴミを吹き飛ばすので、
スイッチの導通不良の発生をなくすることができる。

【００１２】また、インジケーターと第１の接続管と第
２の接続管をユニット状に接続したことにより、スイッ
チとインジケーターの取付けを容易にすることができ
る。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図１および
図２を参照しながら説明する。

【００１４】なお、従来例に示したものと同一部品には
同じ符号を付して説明を省略する。図に示すように、イ
ンジケーター８のパイプ１１には第１の接続管２１の一
端が接続されている。第１の接続管２１にはファンモー
ター２を最大出力で運転するスイッチ２２が装着され、
スイッチ２２の接点部２３が管内に、操作部２４が管外
にそれぞれ配設されている。第１の接続管２１の他端と
集塵室３の通路１２とはエルボ状の第２の接続管２５で
接続されている。これにより、スイッチ２２の接点部２
３はインジケーター８と集塵室３とを連通する吸気通路
内に配設されることとなる。

【００１５】また、インジケーター８と第１の接続管２
１と第２の接続管２５とは予め接続されて、スイッチ２
２とともにユニット化されている。

【００１６】上記構成において、出力調節手段のボタン
５を操作して掃除を行うと、調節された出力でファンモ
ーターが運転され、集塵室３の圧力は低下して外気圧と
の差圧により指針９がパイプ１１内を移動して集塵量が
表示される。この動作において、外気はパイプ１１，第
１の接続管２１，第２の接続管２５を通過して集塵室３
に吸気されるので、スイッチ２２の接点部２３に付着し
ているゴミはこの吸気によって吹き飛ばされ、スイッチ
２２の導通不良をなくすることができる。

【００１７】また、インジケーター８と第１の接続管２
１と第２の接続管２５とはユニット化されているので、
集塵室３の通路１２に第２の接続管２５を取り付けるだ
けでユニットが取付けられ、インジケーター８とスイッ
チ２２の取付けを容易にすることができる。

【００１８】

【発明の効果】以上の実施例の説明から明らかなよう
に、本発明によれば、掃除作業中に遊離したゴミがスイ
ッチの接点部に付着していても、インジケーターを通り
集塵室へ吸気される気流によりゴミは吹き飛ばされるの
で、スイッチが導通不良となることはない。

【００１９】また、インジケーターと第１の接続管と第
２の接続管とはユニット化されているので、集塵室の通
路に第２の接続管を取り付けるだけでユニットが取付け
られ、インジケーターとスイッチの取付けを容易にする
ことができる。

【００２０】このように本発明によれば、ゴミによるス
イッチの導通不良をなくし、インジケーターとスイッチ
の取付けを容易にすることができる電気掃除機を提供す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の電気掃除機の斜視図

【図２】図１のＩ−Ｉ線による断面図

【図３】従来例の電気掃除機の斜視図

【図４】図３のII−II線による断面図

【符号の説明】

１ 本体 ２ ファンモーター ３ 集塵室 ５ 出力調節手段のボタン ８ インジケーター ２１ 第１の接続管 ２２ スイッチ ２３ 接点部 ２５ 第２の接続管

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ファンモーターを内装するモーター室
   と、前記ファンモーターの出力を調節する出力調節手段
   と、紙袋を装着する集塵室と、外気圧と前記集塵室内と
   の圧力差によって動作するインジケーターと、前記出力
   調節手段と無関係に前記ファンモーターを最大出力で運
   転するスイッチとを備え、前記スイッチの接点部を前記
   インジケーターと前記集塵室とを連通する吸気通路内に
   配設してる電気掃除機。
2. 【請求項２】 インジケーターと、スイッチの接点部が
   配設され前記インジケーターに接続される第１の接続管
   と、前記第１の接続管と集塵室とを接続する第２の接続
   管とからなり、前記各部材を接続してユニット化した請
   求項１記載の電気掃除機。