JPH058380Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH058380Y2
JPH058380Y2 JP1986154726U JP15472686U JPH058380Y2 JP H058380 Y2 JPH058380 Y2 JP H058380Y2 JP 1986154726 U JP1986154726 U JP 1986154726U JP 15472686 U JP15472686 U JP 15472686U JP H058380 Y2 JPH058380 Y2 JP H058380Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
signal
line pressure
valve
solenoid valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1986154726U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6360747U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1986154726U priority Critical patent/JPH058380Y2/ja
Publication of JPS6360747U publication Critical patent/JPS6360747U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH058380Y2 publication Critical patent/JPH058380Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野 本考案の自動変速機の液圧制御装置に関する。 従来の技術 従来の自動変速機、たとえば日産自動車株式会
社発行の1984年版整備要領書(RN4F02A型、
RL4F02A型)にあつては、Dレンジ(自動運転
レンジ)での第4速又は第3速走行中でも、エン
ジンブレーキが作動してしまう。そこで、特願昭
60−241166号において、第1、第2、第3速段で
締結可能なオーバーランクラツチを設け、このオ
ーバーランクラツチの締結によりエンジンブレー
キの作動・非作動を制御するようにした構成を提
案した。 第6図は、このオーバーランクラツチ1を締結
するための液圧回路を示し、2はシヤトル弁、3
はオーバーランクラツチコントロール弁で、これ
ら両弁2,3で前記オーバーランクラツチ1への
締結圧を供給又は排除(ドレン)する切換えを行
う切換弁4が構成されている。即ち、回路5から
シヤトル弁2に供給されるライン圧が所定圧以下
の時は、スプール2aが図中左半部位置に設定さ
れ、オーバーランクラツチソレノイドバルブ6で
調圧された信号圧はポート2b,2cを介してオ
ーバーランクラツチコントロール弁3に供給され
る。そして、このコントロール弁3のスプール3
aは前記信号圧とスプリング3bの均り合い位置
に移動され、回路7を介して供給される締結圧を
ポート3c,3d間の開度変化で調圧するように
なつている。 一方、前記回路5からシヤトル弁2に供給され
るライン圧が所定以上の時は、スプール2aが図
中右半部位置に設定され、ポート2bからの前記
信号圧が遮断されると共に、該信号圧の元圧がポ
ート2d,2cを介してオーバーランクラツチコ
ントロール弁3に供給される。すると、このコン
トロール弁3のスプール3aは、高圧の前記元圧
により図中右半部位置に設定され、オーバーラン
クラツチ1の締結圧回路8をドレンポート3eに
通じて該オーバーランクラツチ1が解放されるよ
うになつている。 ところで、前記オーバーランクラツチ1は前述
したように第1、第2、第3速のエンジンブレー
キ時に締結されるものであり、もし第4速時に締
結されると、ギヤトレーンがその構成上インター
ロツクされるようになつている。 従つて、かかる特願昭60−241166号の自動変速
機では、第4速状態で回路5のライン圧が所定圧
以下となるとシヤトル弁2のスプール2aが図中
左半部位置となつて、信号圧をオーバーランクラ
ツチコントロール弁3に供給するようになつてい
るが、特に、信号圧をソレノイドバルブ6で高く
してコントロール弁3のスプール3aを図中右半
部位置に設定し、締結圧回路8をドレンポート3
eに通じさせ、オーバーランクラツチ1を解放す
るようになつている。これにより、ギヤトレーン
のインターロツクが防止される。 ところで、ソレノイドバルブ6がハーネス断線
等により故障してソレノイドOFFとなり信号圧
が零となつてしまつた場合には、前記のような第
4速時のライン圧低下に対処することができな
い。そのため、前記液圧制御装置では、4速時に
前記オーバーランクラツチコントロール弁3のス
プール3aが図中左半部位置に設定された場合
は、第4速で図外のバンドブレーキを締結させる
4速サーボアプライ圧をドレンポート3eを通し
て排除することにより第3速段に切換え、ギヤト
レーンがインターロツクされるのを防止してい
る。 考案が解決しようとする課題 しかしながら、この構成では、第4速時にライ
ン圧が低下すると第3速に切換わり、かつオーバ
ーランクラツチ1が締結されるため、エンジンブ
レーキを伴う第3速状態となる。このため、第4
速状態で低負荷であるコーステイング走行を行つ
ている時にソレノイドバルブ6が故障すると、急
激にシフトダウンしてエンジンブレーキが作動
し、急減速されることにより大きなシヨツクを伴
つて乗心地性が著しく悪化してしまうという問題
点があつた。 そこで、本考案は第4速時にソレノイドバルブ
が故障した時には、第4速状態を保持した状態で
オーバーランクラツチの締結を防止できるように
した自動変速機の液圧制御装置を提供することを
目的とする。 課題を解決するための手段 かかる目的を達成するために、本考案は、第1
図に示すように、摩擦係合要素aへの締結圧供給
を制御する信号圧を元圧から作り出すソレノイド
バルブbと、運転状態に応じてライン圧を調圧す
るライン圧調圧手段eと、ライン圧値に応じて切
換作動し、ライン圧が低いときに前記信号圧を通
過させて前記摩擦係合要素aを制御すると共に、
ライン圧が高いときに前記信号圧を遮断して前記
摩擦係合要素aを解除側に切り換える切換弁c
と、を備えた自動変速機の液圧制御装置におい
て、前記ソレノイドバルブbの故障を検出する故
障検出手段dと、前記ソレノイドバルブbの故障
検出時に、前記ライン圧調圧手段eを介して、ラ
イン圧を、前記切換弁cが信号圧遮断側に切り換
わる圧力以上に高めるライン圧補足手段fと、を
設けたことを特徴としている。 作 用 以上の構成により本考案の自動変速機の液圧制
御装置にあつては、ソレノイドバルブbが故障し
ていると判断された場合は、ライン圧補足手段f
がライン圧調圧手段eを介してライン圧を上昇さ
せる。これにより、切換弁cが摩擦係合要素aの
解除側に保持される。従つて、摩擦係合要素aは
常にドレン状態に設定され、該摩擦係合要素aが
締結されてしまうのを確実に防止することができ
るようになる。 実施例 以下、本考案の実施例を図に基づいて詳細に説
明する。 第2図は本考案の一実施例を示す自動変速機の
液圧制御装置10を示し、12は摩擦係合要素と
してのオーバーランクラツチで、このオーバーラ
ンクラツチ12は第4速以外の変速段、即ち第1
速、第2速、第3速時のエンジンブレーキ作用時
に締結されるようになつている。前記オーバーラ
ンクラツチ12に接続される締結圧供給回路14
には、オーバーランクラツチコントロール弁16
を介してライン圧が締結圧として供給されるよう
になつている。また、該オーバーランクラツチコ
ントロール弁16は、ライン圧の高さに応じて切
換えられるシヤトル弁18から供給される信号圧
で制御され、該シヤトル弁18および前記オーバ
ーランクラツチコントロール弁16でオーバーラ
ンクラツチ12を制御するための切換弁20が構
成されるようになつている。前記信号圧は、マイ
クロコンピユータ22からの駆動信号によりデユ
ーテイ制御されるソレノイドバルブ24の作用に
よつて元圧回路26を介して供給される元圧とし
てのパイロツト圧から作り出されるようになつて
いる。 ここで、かかる液圧制御装置10が用いられる
自動変速機のギヤトレーンの概略を示すと第3図
のようになつている。 このギヤトレーンは、エンジン出力軸30から
の回転を入力軸32に伝達するトルクコンバータ
34、第1遊星歯車組36、第2遊星歯車組3
8、出力軸40、及び後述の各種摩擦係合要素に
より構成される。 第1遊星歯車組36はサンギヤ36S、リング
ギヤ36R、これらの噛合するピニオン36P及
びピニオン36Pを回転自在に支持するキヤリア
36Cよりなる通常の単純遊星歯車組であり、第
2遊星歯車組38もサンギヤ38S、リングギヤ
38R、ピニオン38P及びキヤリア38Cより
なる単純遊星歯車組である。 次に前記の各種摩擦係合要素を説明する。キヤ
リア36CはハイクラツチH/Cを介して入力軸
32に適宜結合可能に構成され、サンギヤ36S
はバンドブレーキB/Bにより適宜固定可能に構
成されるとともに、リバースクラツチR/Cによ
り入力軸32に適宜結合可能となつている。キヤ
リア36Cは更に多板式のローリバースブレーキ
LR/Bにより適宜固定可能になつていると共に、
ローワンウエイクラツチLO/Cを介して逆転
(エンジンと逆方向の回転)が阻止される。リン
グギヤ36Rはキヤリア38Cに一体結合して出
力軸40に駆動結合され、かつサンギヤ38Sが
入力軸32に結合される。リングギヤ38Rはオ
ーバーランクラツチOVR/Cを介して適宜キヤ
リア36Cに結合可能となつており、かつフオワ
ードワンウエイクラツチFO/Cおよびフオワー
ドクラツチF/Cを介してキヤリア36Cに相関
している。フオワードワンウエイクラツチFO/
CはフオワードクラツチF/Cの結合状態でリン
グギヤ38Rを逆転方向(エンジン回転と逆の方
向)においてキヤリア36Cに結合させるもので
ある。ハイクラツチH/C、リバースクラツチ
R/C、ローリバースブレーキLR/B、オーバ
ーランクラツチOVR/C及びフオワードクラツ
チF/Cは、夫々、油圧の供給により作動して前
記の適宜結合及び固定を行うものであるが、バン
ドブレーキB/Bは特に2速サーボアプライ室2
S/A,3速サーボリリース室3S/Rおよび4
速サーボアプライ室4S/Aを有するバンドサー
ボ42(第2図示)で駆動されるようになつてい
る。そして、2速サーボアプライ室2S/Aに2
速選択圧が供給されるとバンドブレーキB/Bは
締結され、この状態で3速サーボリリース室3
S/Rにも3速選択圧が供給されるとバンドブレ
ーキB/Bは解放されるようになつており、更
に、4速サーボアプライ室4S/Aにも4速選択
圧が供給されると、バンドブレーキB/Bは再度
締結されるようになつている。 かかるギヤトレーンは、摩擦係合要素B/B,
H/C,F/C,OVR/C,LR/B,R/Cを
次の第1表に示すように種々の組合わせで作動さ
せることにより、摩擦係合要素FO/C,LO/C
の適宜作動と相俟つて、遊星歯車組36,38を
構成する要素の回転状態を変え、これにより入力
軸32の回転速度に対する出力側40の回転速度
を変えることができ、表に示す通りに前進4速後
退1速の変速段を得ることができる。なお、次表
中○印が作動(油圧流入)を示すが、◎印はエン
ジンブレーキが必要な時に作動させるべき摩擦係
合要素を示す。そして、◎印の如くオーバーラン
クラツチOVR/Cが作動されている間、これに
並置したフオワードワンウエイクラツチFO/C
は非作動となり、ローリバースブレーキLR/B
が作動している間これに並置したローワンウエイ
クラツチLO/Cが非作動になるようになつてい
る。
【表】 ところで、第2図に示すように、前記シヤトル
弁18は、スプリング18aにより図中左半部位
置(この状態を以下左位置と称す)に弾支された
スプール18bを有しており、回路44を介して
ポート18cに導入されるライン圧が前記スプリ
ング18aの付勢力で決定される所定値より低い
場合は、前記スプール18bは前記ポート18c
に臨むスプール18bのランドの受圧面積差によ
り左位置にセツトされ、かつ所定値より高い場合
は図中右半部位置(以下右位置と称す)にセツト
されるようになつている。 一方、前記オーバーランクラツチコントロール
弁16は、スプリング16aにより左位置に弾支
されるスプール16bを有し、室16cに供給さ
れる液圧と前記スプリング16aの付勢力との均
り合い位置に前記スプール16bがセツトされる
ようになつている。 前記シヤトル弁18は、スプール18bの左位
置で、前記ソレノイドバルブ24に通ずる信号圧
回路46が接続されるポート18dと、前記オー
バーランクラツチコントロール弁16の室16c
に通ずるポート18eとが連通状態となり、か
つ、前記元圧回路26に接続されるポート18f
が遮断状態となるようになつている。また、前記
シヤトル弁18には、バンドサーボ42の3速サ
ーボリリース室3S/Rに通ずる3速選択圧供給
回路48に設けられた3−2タイミング弁50の
制御室50aに連通されるポート18gが設けら
れ、このポート18gは前記左位置でドレンポー
ト18hに連通されるようになつている。 一方、該シヤトル弁18は、スプール18bの
右位置では、前記信号圧のポート18dが前記3
−2タイミング弁50のポート18gに連通さ
れ、かつ、オーバーランクラツチコントロール弁
16に通ずるポート18eが元圧回路26に通ず
るポート18fと連通されるようになつている。 前記オーバーランクラツチコントロール弁16
は、スプール16bの左位置で、ライン圧回路4
4aに通ずるポート16dが前記締結圧供給回路
14のポート16eと連通され、かつ、前記バン
ドサーボ42の4速サーボアプライ室4S/Aに
通ずるポート16fがドレンポート16gに連通
されるとともに、4速選択圧供給回路51のポー
ト16hが遮断されるようになつている。 一方、該オーバーランクラツチコントロール弁
16は、スプール16bの右位置で、前記ライン
圧のポート16dが遮断されるとともに、締結圧
供給回路14がドレンポート16gに連通され、
かつ、4速選択圧のポート16hが4速サーボア
プライ室4S/Aに通ずるポート16fと連通さ
れるようになつている。 60は前記締結圧供給回路14の途中に設けら
れるオーバーランクラツチ減圧弁で、このオーバ
ーランクラツチ減圧弁60は、スプリング60a
で左位置に弾支されるスプール60bを有し、ポ
ート60cに回路62を介してレンジ、レン
ジ設定時のマニユアルレンジ圧が供給されると、
前記ポート60cに臨むランドの受圧面積差によ
り前記スプール60bが左位置に保持されるよう
になつている。また、前記ポート60cにマニユ
アルレンジ圧の供給がない時は、ポート60dに
締結圧が供給されると、該締結圧は出力ポート6
0eから室60fにフイードバツクされ、前記ス
プリング60aの付勢力と均り合う位置にスプー
ル60bをセツトして、前記出力ポート60eか
らオーバーランクラツチ12に供給される締結圧
を前記スプリング60aの付勢力で決定される一
定値に減圧するようになつている。 ところで、前記ソレノイドバルブ24はソレノ
イド24a、プランジヤ24bおよびスプリング
24cで概略構成され、元圧回路26にオリフイ
ス24dを介して接続された前記信号圧回路46
に介装されている。そして、ソレノイド24aの
励磁によつてドレンポート26eを遮断して信号
圧をパイロツト圧まで高める一方、ソレノイド2
4aの消磁によつてドレンポート24eを開放し
て信号圧を排出するようになつている。従つて、
ソレノイドバルブ24をマイクロコンピユータ2
2でデユーテイ制御し、かつこのデユーテイ比を
適宜変化させることにより、つまり前記ソレノイ
ド24aの励、消磁割合を適宜調節することによ
り、前記信号圧は略零からパイロツト圧の間で制
御されるようになつている。 ここで、本考案は前記マイクロコンピユータ2
2内に、前記ソレノイドバルブ24の故障を検出
する故障検出手段70を備えるとともに、該故障
検出手段70でソレノイドバルブ24が故障であ
ると判断され、かつ、オーバーランクラツチ12
が締結されてはいけない第4速時である場合に、
ライン圧調圧手段72に駆動信号を出力し、ライ
ン圧を最高値に設定するライン圧補足手段74を
備えている。尚、前記マイクロコンピユータ22
にはギヤ位置検出手段76からのギヤ位置信号が
入力され、この信号に基づいて第4速状態が判断
されるようになつている。 前記故障検出手段70は、前記ソレノイドバル
ブ24の駆動回路78からソレノイド24aの電
圧変化を検出するコンパレータ70aを設けるこ
とにより構成され、該コンパレータ70aで前記
駆動回路78の入力信号に対応する電圧レベルを
検出し、もつてソレノイドバルブ24の故障を検
出するようになつている。尚、前記駆動回路78
はマイクロコンピユータ22から出力されるオ
ン・オフ信号がベースに入力されるトランジスタ
Trを有し、オン信号でトランジスタTrが導通
(ON)されて前記ソレノイド24aに通電する
一方、オフ信号でトランジスタTrを遮断(OFF)
してソレノイド24aへの通電を停止するように
なつている。 コンパレータ70aの入力側には、大抵抗たと
えば10KΩのレジスタRを介して、電圧レベルの
ハイ(H)、ロー(L)の基準電圧以上の電圧、
たとえば5Vが印加されている。 従つて、トランジスタTrのベースに入力され
る信号に対して、ソレノイド24aが正常である
とき、ソレノイドコイル又はハーネスが断線した
とき、ハーネスがシヤシーにシヨートしたとき、
およびトランジスタTrが常時OFFとなる故障時
には、それぞれ、次の第2表に示すようにコンパ
レータ70aの出力が得られ、これに基づいて故
障の判定が行われる。
【表】 つまり、前記故障検出手段70では、トランジ
スタベース信号がONに対してハイ(H)および
信号OFFに対してロー(L)となる組合せ以外
のモニタでは故障と判断されるようになつてい
る。尚、この実施例では駆動回路78側のトラン
ジスタTrの故障をも判断できるようになつてい
る。 即ち、前記ソレノイドバルブ24の故障として
は、ハーネス断線とかソレノイド24aのON,
OFF切換用のトランジスタ故障等が挙げられ、
故障時にはソレノイド24aが消磁状態となつて
信号圧が発生されなくなる。このソレノイドバル
ブ24故障は、定時的にマイクロコンピユータ2
2から駆動信号が出力され、この駆動信号に対応
したコンパレータ70aの出力から判断される。 また、前記ライン圧調圧手段72としては、た
とえば第4図に示すようにプレツシヤーレギユレ
ータバルブ80およびプレツシヤーモデイフアイ
ヤバルブ82を備えており、該プレツシヤーモデ
イフアイヤバルブ82でパイロツト圧を元圧とし
て調圧され回路84を介して供給されるモデイフ
アイヤ圧に応じて、前記プレツシヤーレギユレー
タバルブ80が作動し、もつて、液圧ポンプPか
ら吐出される液圧を車両走行条件に応じたライン
圧に調圧して回路44へと供給するようになつて
いる。 ここで前記プレツシヤーモデイフアイヤバルブ
82は、前記パイロツト圧を元圧としてソレノイ
ドバルブ86で調圧されて回路88を介して供給
されるスロツトル信号圧によつて作動し、前記モ
デイフアイヤ圧を調圧するようになつており、更
に、前記ソレノイドバルブ86は前記マイクロコ
ンピユータ22から出力されるスロツトル開度
(エンジン負荷)に応じた駆動信号でデユーテイ
制御されるようになつている。前記ソレノイドバ
ルブ86はオンドレン式のもので、デユーテイ比
を高く(OFF時間を長く)してスロツトル信号
圧を上昇させることにより、モデイフアイヤ圧と
共にライン圧が高くなるようになつている。 従つて、前記オーバーランクラツチ12用のソ
レノイドバルブ24の故障時に、前記ライン圧補
足手段74から出力される駆動信号は、前記スロ
ツトル信号圧調圧用のソレノイドバルブ86にデ
ユーテイ比を低くする信号、つまりソレノイドを
常時OFFとする信号として出力され、プレツシ
ヤーレギユレータバルブ80で調圧されるライン
圧を最高値にセツトするようになつている。 次に、以上の構成による本実施例の液圧制御装
置10の作用を説明する。各変速段でライン圧が
高くなるエンジン高負荷時にあつては、シヤトル
弁18のスプール18bが右位置にセツトされて
ポート18fとポート18eが連通され、オーバ
ーランクラツチコントロール弁16の室16cに
はパイロツト圧が直に供給されてスプール16b
は右位置に保持される。すると、締結圧供給回路
14はドレンポート16gに通じてオーバーラン
クラツチ12は解放状態となつている。 尚、かかる状態ではソレノイドバルブ24で調
圧される信号圧はポート18d,18gを介して
3−2タイミング弁50に供給され、バンドサー
ボ42の3速サーボリリース室3S/R内圧力の
抜け速度、つまり3速→2速シフトダウン時の変
速シヨツクが緩和されるようになつている。 一方、エンジン負荷が低くなつてライン圧がシ
ヤトル弁18の切換基準となる所定圧より低くな
ると、スプール18bは左位置にセツトされ、元
圧回路26のポート18fが遮断されるととも
に、信号圧回路46のポート18dとオーバーラ
ンクラツチコントロール弁16に通ずるポート1
8eとが連通されて、該コントロール弁16の室
16cにソレノイドバルブ24で調圧される信号
圧が供給される。以後はマイクロコンピユータ2
2からの駆動信号でソレノイドバルブ24が適宜
デユーテイ制御されることにより、調圧された前
記信号圧で前記オーバーランクラツチコントロー
ル弁16のスプール16bが移動され、前記信号
圧を比較的低い値で調圧することにより、スプー
ル16はポート16dとポート16eを連通した
状態、つまり回路44aのライン圧を締結圧供給
回路14に締結圧として供給する状態で前記ポー
ト16d,16e間の開度を調整し、オーバーラ
ンクラツチ12の締結圧を制御するようになつて
いる。 ところで、このように締結圧が供給されること
によりオーバーランクラツチ12が締結され、エ
ンジンブレーキの作動状態となるのであるが、第
4速時にオーバーランクラツチ12が締結される
と前述したギヤトレーンの構造上インターロツク
されてしまう。そこで、コーステイング走行時等
にあつてライン圧が低くなる第4速時には、マイ
クロコンピユータ22からの指令によりソレノイ
ドバルブ24を励磁状態に保持して信号圧をパイ
ロツト圧と略同圧に上昇させ、オーバーランクラ
ツチコントロール弁16のスプール16bを右位
置に固定する。従つて、締結圧供給回路14はド
レンポート16gに連通されてオーバーランクラ
ツチ12は解放され、ギヤトレーンがインターロ
ツクされてしまうのが防止される。 ところが、ここでソレノイドバルブ24が故障
して高い信号圧を作り出すことができない場合に
は、前述の従来の問題点でも述べたように、前記
スプール16bが左位置となつてオーバーランク
ラツチ12が締結されると共に、ポート16fが
ドレンポート16gに通じて4速時に供給されて
いたバンドサーボ42の4速サーボアプライ圧が
排除され、前述の第1表からも明らかなように第
3速にシフトダウンされてしまい大きなシヨツク
を伴つてしまう。 そこで、本実施例にあつてはソレノイドバルブ
24が故障した場合には故障検出手段70でこれ
を検知し、ライン圧補足手段74に出力するよう
になつている。以下、かかるソレノイドバルブ2
4故障時における液圧制御を第5図に示すフロー
チヤートに基づいて説明する。 即ち、第5図においてステツプ100では前記故
障検出手段70でソレノイドバルブ24が故障し
ているかどうかを判断し、故障している場合
(YES)はステツプ101に進んでギヤ位置検出手
段76からの信号に基づいて現在のギヤ位置を検
出する。そして、ステツプ102でギヤ位置が第4
速であると判断された場合(YES)はステツプ
103に進んでライン圧を最高値とする信号を出力
する。即ち、このライン圧を最高とする信号は、
前述したようにマイクロコンピユータ22からラ
イン圧調圧手段72のソレノイドバルブ86にデ
ユーテイ比を0%とする信号を出力することによ
り行われる。 尚、前記ステツプ100,102で、ソレノイドバル
ブ24が正常であり、あるいはギヤ位置が第4速
以外であると判断された場合は、夫々ステツプ
104に進んで車両走行条件に沿つた通常のライン
圧制御が行われるようになつている。 従つて、本実施例では第4速時にソレノイドバ
ルブ24が故障した場合にはライン圧が最高値と
なることによつて、シヤトル弁18のスプール1
8bは右位置にセツトされ、ポート18f,18
eが連通されることによつてオーバーランクラツ
チコントロール弁16の室16cにはパイロツト
圧が直に供給され、該コントロール弁16のスプ
ール16bは右位置に保持されることになる。従
つて、締結圧供給回路14はドレンポート16g
に通じて解放状態が維持され、ギヤトレーンのイ
ンターロツクが防止されると共に、第4速状態が
維持されて変速シヨツクが発生するのが防止され
る。 尚、本実施例にあつてはソレノイドバルブ24
故障時にはライン圧を最高値とするようにしたも
のを示したが、これに限ることなくシヤトル弁1
8が切り換わるように所定圧以上にライン圧を上
昇させれば足りる。 考案の効果 以上説明したように本考案の自動変速機の液圧
制御装置にあつては、摩擦係合要素制御用の信号
圧を作り出すソレノイドバルブが故障したとき
に、切換弁を切換えるライン圧を上昇させるよう
にしたので、該上昇されたライン圧により前記切
換弁は前記摩擦係合要素をドレンさせる側に切換
保持することができる。従つて、例えば特定の変
速段で締結されてはならないオーバーランクラツ
チ等の摩擦係合要素の締結を確実に防止すること
ができ、たとえばギヤトレーンのインターロツク
とか変速シヨツク等の弊害が発生されるのを防止
することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる自動変速機の液圧制御
装置の概念を示すブロツク図、第2図は本考案の
一実施例を示す液圧制御装置の要部構成図、第3
図は本考案にかかる自動変速機のギヤトレーンの
一実施例を示す概略構成図、第4図は本考案の液
圧制御装置に用いられるライン圧調圧手段の一実
施例を示す要部構成図、第5図は本考案の液圧制
御装置を制御するためのプログラムの一処理例を
示すフローチヤート、第6図は従来の自動変速機
の液圧制御装置の要部構成図である。 10……液圧制御装置、12……オーバーラン
クラツチ(摩擦係合要素)、14……締結圧供給
回路、20……切換弁、22……マイクロコンピ
ユータ、24……ソレノイドバルブ、26……元
圧回路、46……信号圧回路、70……故障検出
手段、74……ライン圧補足手段、72……ライ
ン圧調圧手段。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 摩擦係合要素への締結圧供給を制御する信号圧
    を元圧から作り出すソレノイドバルブと、 運転状態に応じてライン圧を調圧するライン圧
    調圧手段と、 ライン圧値に応じて切換作動し、ライン圧が低
    いときに前記信号圧を通過させて前記摩擦係合要
    素を制御すると共に、ライン圧が高いときに前記
    信号圧を遮断して前記摩擦係合要素を解除側に切
    り換える切換弁と、 を備えた自動変速機の液圧制御装置において、 前記ソレノイドバルブの故障を検出する故障検
    出手段と、 前記ソレノイドバルブの故障検出時に、前記ラ
    イン圧調圧手段を介して、ライン圧を、前記切換
    弁が信号圧遮断側に切り換わる圧力以上に高める
    ライン圧補足手段と、 を設けたことを特徴とする自動変速機の液圧制御
    装置。
JP1986154726U 1986-10-08 1986-10-08 Expired - Lifetime JPH058380Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986154726U JPH058380Y2 (ja) 1986-10-08 1986-10-08

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986154726U JPH058380Y2 (ja) 1986-10-08 1986-10-08

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6360747U JPS6360747U (ja) 1988-04-22
JPH058380Y2 true JPH058380Y2 (ja) 1993-03-02

Family

ID=31074786

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986154726U Expired - Lifetime JPH058380Y2 (ja) 1986-10-08 1986-10-08

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH058380Y2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2742267B2 (ja) * 1988-07-29 1998-04-22 マツダ株式会社 自動変速機の変速制御装置
JP4618011B2 (ja) * 2005-06-17 2011-01-26 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 変速制御装置
US9388568B2 (en) 2007-04-06 2016-07-12 Pacific Coast Building Products, Inc. Acoustical sound proofing material with improved fracture characteristics and methods for manufacturing same
US9387649B2 (en) 2007-06-28 2016-07-12 Pacific Coast Building Products, Inc. Methods of manufacturing acoustical sound proofing materials with optimized fracture characteristics

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6360747U (ja) 1988-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7621837B2 (en) Hydraulic control apparatus for an automatic transmission
JP2925505B2 (ja) パワートランスミッションの電気液圧制御装置
US6302822B1 (en) Hydraulic control system of automatic transmission
US4742732A (en) Automatic transmission system for a vehicle
JP4094100B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
US6929584B2 (en) Hydraulic pressure control apparatus and method for vehicular automatic transmission
US4722251A (en) Hydraulic circuit for controlling an automatic transmission
US6494803B2 (en) Hydraulic control apparatus for an automatic transmission
US4840092A (en) Hydraulic control device for automatic transmissions
JPH11108173A (ja) 自動変速機の制御装置
JPH058380Y2 (ja)
JPH1054456A (ja) 自動変速機用油圧制御装置
US6464611B2 (en) Hydraulic pressure control device for an automatic transmission
JPH02203067A (ja) 自動変速機の変速液圧制御装置
JPH08210494A (ja) 油圧作動式変速機の制御装置
JPH0730832B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JPH05346160A (ja) 自動変速機の制御装置
JP3664612B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP3087869B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JPH03113161A (ja) 自動変速機のコースト制御装置
JPS645180B2 (ja)
JPS63266254A (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JPH0674328A (ja) 自動変速機の制御装置
JPH05203022A (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP4461579B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置