JPH0583685B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0583685B2
JPH0583685B2 JP7170587A JP7170587A JPH0583685B2 JP H0583685 B2 JPH0583685 B2 JP H0583685B2 JP 7170587 A JP7170587 A JP 7170587A JP 7170587 A JP7170587 A JP 7170587A JP H0583685 B2 JPH0583685 B2 JP H0583685B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grout
tensile material
anchor
tensile
expansion
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP7170587A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63241218A (ja
Inventor
Isao Hashimoto
Yasuhiro Kishi
Ryoichi Sakano
Sukehiro Ooi
Masayoshi Kataoka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Nichiyu Giken Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Taisei Corp
Nichiyu Giken Kogyo Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Taisei Corp, Nichiyu Giken Kogyo Co Ltd filed Critical Taisei Corp
Priority to JP7170587A priority Critical patent/JPS63241218A/ja
Publication of JPS63241218A publication Critical patent/JPS63241218A/ja
Publication of JPH0583685B2 publication Critical patent/JPH0583685B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、土留工事などの工事終了後にアンカ
ーを撤去し得る除去式アンカー工法に関するもの
である。
〈従来の技術〉 使用済みのアンカーを撤去する一方法として、
PC鋼材などの引張材の周囲のモルタルなどの定
着グラウトを破壊して引張材を抜き取る方法が広
く知られている。
定着グラウトの破壊手段としては、例えば定着
グラウト内に埋設しておいた楔体などの先鋭部材
を引張材の引き抜きに先行して抜き取ることによ
つて行つている。
〈本発明が解決しようとする問題点〉 従来の定着グラウトは、定着時の付着耐力を確
保するためにセメント系のグラウト材が使用され
ている。
しかし、セメント系の定着グラウトは引張材と
の付着耐力が30〜50Kg/cm2と非常に大きく、その
うえ固化後の定着グラウト自体が強い拘着力によ
り結合している。
そのため、せつかく定着グラウトを破壊し若し
くは定着部の定着グラウトにクラツクを生じさせ
ても、破壊片などが互いに噛み合い(インターロ
ツキング現象)を生じ易く、引張材をスムーズに
撤去することが困難である。
このような状況で引張材に過大な引張力を与え
ると、引張材が途中から破断して引張材の除去作
業がまつたく不可能となる場合もある。
〈本発明の目的〉 本発明は以上のような問題点を解決するために
なされたもので、アンカーの定着時は十分な耐力
を維持でき、除去時は簡単な操作で引張材への拘
着力を小さくできて容易に引張材を除去できる、
除去式アンカー工法を提供することを目的とす
る。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明では、定着グラウトとして従来のセメン
ト系のものに加えて、生石灰(CaO)などを主成
分とし、水と混合した場合に水和して化学的また
は物理的に適当な時間で膨脹する組成分の膨脹グ
ラウトを使用して行うことを特徴とする。
そして、引張材の定着時は膨脹グラウトの膨脹
圧を利用して引張材との摩擦抵抗の増大を図り、
また引張材の除去時は膨脹グラウトに加水または
加振して膨脹グラウトを粉体化または泥寧化して
引張材を簡易に除去する、除去式アンカー工法で
ある。
〈本発明の構成〉 以下、図面を参照しながら本発明の一実施例に
ついて説明する。
〈イ〉 膨脹グラウト 本実施例では、膨脹グラウトとして生石灰を主
成分とし、その他に公知のセメント系固化材の配
合のものとの混合物からなる定着グラウトを使用
する。
生石灰を主成分とする膨脹グラウトは、水和反
応により体積が数倍に膨脹する性質を有する。
また、水和反応後の生石灰を主成分とする膨脹
グラウトは、無拘束下では粉体化(水が存在すれ
ば泥寧化)する性質を有する。
〈ロ〉 定着例1 第1図に引張材1をアンカー孔2内に定着する
定着例を示す。
まず引張材1の定着までを施工順に説明する。
[定着工程] (1) シースの挿入 まず、アンカー孔2内にシース3を挿入する。
シース3は可撓性を有する中空筒であり、先端
を閉塞し、上端を開放して形成したものを使用す
る。
本実施例ではシース3として側面を波形に形成
したものについて説明するが、側面形状が凹凸状
などの公知の形状のものも使用できる。
(2) 外周グラウトの注入 つぎにシース3とアンカー孔2の周面間に公知
のセメント系の外周グラウト4を注入する。
(3) 膨脹グラウトの注入 シース3内に、前記配合の膨脹グラウト5を充
填する。
膨脹グラウト5内にPC鋼材からなる引張材1
を挿入して埋没する。
膨脹グラウト5内に埋没させる引張材1の長さ
(定着長)や、膨脹グラウト5から露出する長さ
(自由長)は、アンカーの施工目的に応じて決定
する。
つぎに、シース3内に位置する膨脹グラウト5
の表面、すなわち、定着長部と自由長部の境界部
にシーリング材6を配置して遮蔽する。
このシーリング材6は、油脂、ゴム、アスフア
ルト若しくはセメントなどを使用する。
(4) 引張材の定着 シース3内の密封空間内に封入されている膨脹
グラウト5が、水和反応の進行により膨脹を開始
する。
膨脹グラウト5の膨脹圧は、第2図に示すよう
に引張材1の引抜き抵抗力として作用する。
つまり、膨脹グラウト5の膨脹により増加する
摩擦抵抗力PRは次式で表される。
PR=μ1・Pp 但しμ1:引張材1と膨脹グラウト5間の摩擦係
数(約0.2〜0.4) Pp:膨脹圧(約200〜300Kg/cm2) よつて、 PR=200×(0.2〜0.4)=40〜80(Kg/cm2) この膨脹グラウト5による摩擦抵抗力は、従来
のセメント系固結材を使用した場合の摩擦抵抗力
(30〜50Kg/cm2)と比べて、最小値に大差がない
だけでなく、最大値が大きいことが理解できる。
このことは、膨脹グラウト5と引張材1との間
に発生する摩擦抵抗力が従来に比べて大きいこと
を意味する。
したがつて、従来のアンカー定着技術に比べて
引張材1を拘着力のより高い状態で定着できる。
この状態で、引張材1に引張力を与えて定着す
る。
[除去工程] つぎに、引張材1を除去するまでの工程を説明
する。
(1) 膨脹グラウトの粉体化 引張材1の除去にあたつては、膨脹グラウトを
つぎの方法によつて粉体化する。
膨脹グラウト5を粉体化するには例えば、膨脹
グラウト5に加水するか、または引張材1を介し
て若しくは直接膨脹グラウト5を加振するか、ま
たはこれらの両方法を併用して行う。
すなわち、水和反応後の膨脹グラウト5に高圧
または常圧で加水したり、加振装置を使つて加振
すると、膨脹グラウト5が粉体化し、これに水が
加われば泥寧化して引張材1の拘着力が非常に小
さくなる。
(2) 引張材の抜き取り このように膨脹グラウト5が粉体化した環境下
で、引張材1に抜取り力を加えると、膨脹グラウ
ト5との摩擦抵抗が小さくなるので、引張材1の
抜き取りが小さな抜取り力で容易に行える。
〈その他の実施例〉 第3図に示すようにシース3の膨脹グラウト5
内にスパイラル状の抜取材7を配置して、施工す
ることも可能である。
本実施例では、引張材1を除去する際、アンカ
ー孔2外に露出する抜取材7の端部を引き抜い
て、膨脹グラウト5の膨脹圧を開放する。
したがつて、引張材1を拘着する膨脹グラウト
5の拘着力の解除がより容易となる。
また、前記実施例はシース3と外周グラウト4
を併用する場合について説明したが、定着地盤が
硬質で、かつ、地下水の存在しない場合には、直
接アンカー孔2内に膨脹グラウト5を注入して引
張材1を定着することもできる。
〈本発明の効果〉 本発明は以上説明したようになるからつぎのよ
うな効果を得ることができる。
(イ) 引張材は、引張材の周囲に位置する膨脹性の
定着グラウトの高い膨脹圧によつて拘着され
る。
したがつて、本発明は従来のセメント系の定
着グラウトと比べて、定着時におけるアンカー
の耐力を低下させず、十分な耐力を確保でき
る。
(ロ) 本発明では膨脹性の定着グラウトに加水また
は加振してこの定着グラウトを粉体化(泥寧
化)した後に引張材を除去する方式である。
そのため、引張材を除去する時、従来のよう
に定着グラウトの塊体が互いに噛み合うことが
なく、極めて小さな抜取力で容易に引張材を除
去できる。
【図面の簡単な説明】
第1図:本発明に係るアンカーの一実施例の説
明図、第2図:引張材と膨脹グラウトとの拘着状
態を示す拡大図、第3図:他の実施例の説明図。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アンカー孔内に膨脹性のグラウトを注入し、 前記アンカー孔内に引張材を挿入して膨脹性の
    グラウトの膨脹圧によつて引張材を固定し、 引張材に引張力を与えて定着したアンカーが不
    要となつたときに、 膨脹性のグラウトに加水または加振することに
    よつてグラウトを粉体化して、 グラウトの拘着力を低減させた状態で引張材を
    抜き取る、 除去式アンカー工法。
JP7170587A 1987-03-27 1987-03-27 除去式アンカ−工法 Granted JPS63241218A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7170587A JPS63241218A (ja) 1987-03-27 1987-03-27 除去式アンカ−工法

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JP7170587A JPS63241218A (ja) 1987-03-27 1987-03-27 除去式アンカ−工法

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JPS63241218A JPS63241218A (ja) 1988-10-06
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JP7170587A Granted JPS63241218A (ja) 1987-03-27 1987-03-27 除去式アンカ−工法

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JP6333597B2 (ja) * 2014-03-27 2018-05-30 ヒロセホールディングス株式会社 耐洗掘性を有する水床構造

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JPS63241218A (ja) 1988-10-06

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