JPH0583498U - 振動減衰装置 - Google Patents
振動減衰装置Info
- Publication number
- JPH0583498U JPH0583498U JP2214792U JP2214792U JPH0583498U JP H0583498 U JPH0583498 U JP H0583498U JP 2214792 U JP2214792 U JP 2214792U JP 2214792 U JP2214792 U JP 2214792U JP H0583498 U JPH0583498 U JP H0583498U
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- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 振動減衰装置に係り、小振幅の振動を効果的
に減衰させるとともに、構造を単純にして装置のコンパ
クト化を図り、かつ、保守・点検作業を簡略化する。 【構成】 金属板と、該金属板に減衰すべき振動方向に
沿って相対移動可能に取り付けられ金属板を挟んで異磁
極を対向状態とされる磁石とを具備し、その一方が振動
構造物に固定されている構成であり、磁界内で導体を移
動させることにより発生する渦電流を利用して振動を減
衰する。
に減衰させるとともに、構造を単純にして装置のコンパ
クト化を図り、かつ、保守・点検作業を簡略化する。 【構成】 金属板と、該金属板に減衰すべき振動方向に
沿って相対移動可能に取り付けられ金属板を挟んで異磁
極を対向状態とされる磁石とを具備し、その一方が振動
構造物に固定されている構成であり、磁界内で導体を移
動させることにより発生する渦電流を利用して振動を減
衰する。
Description
【0001】
本考案は、配管等の振動を有効に減衰させる振動減衰装置に関するものである 。
【0002】
一般に、原子力プラントや化学プラント等において安全性が強く要求される配 管等には、内部に流体を流通させるためのポンプ等の振動および流体の振動によ って配管に損傷が生じることを防止するために、振動減衰装置が設けられている 。
【0003】 このような振動減衰装置として、従来、例えば、油の粘性抵抗を利用したオイ ルスナッバ、あるいは、ボールネジ・ナットによる運動変換作用と摩擦抵抗とを 利用したメカニカルスナッバが知られている。
【0004】
しかしながら、オイルスナッバの場合であると、油洩れの発生のおそれがあり 、この油洩れによって減衰性能が損われ易く、一方、メカニカルスナッバの場合 であると、ボールネジ機構と摩擦抵抗を発生させる制動機構とを必要とするため 、装置の大型化、複雑化を招き易く、さらに、機構部の保有するガタ等によって ポンプ等による振動、あるいは、流体振動のような振幅の比較的小さい振動に対 しては減衰性能を向上することができないという問題点があった。
【0005】 本考案は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、小振幅の振動を効果 的に減衰させるとともに、構造を単純にして装置のコンパクト化を図り、かつ、 保守・点検作業を簡略化することができる振動減衰装置を提供することを目的と する。
【0006】
本考案は、上記課題を有効に解決する2つの手段を提案している。 第1の手段は、振動構造物の減衰すべき振動方向に沿って配される金属板と、 該金属板に減衰すべき振動方向に沿って相対移動可能に取り付けられ金属板を挟 んで異磁極を対向状態とされる磁石とを具備するとともに、該金属板または磁石 の一方が振動構造物に固定されている振動減衰装置を提案している。 第2の手段は、振動構造物とその近傍の支持構造物との間に、減衰すべき振動 方向に沿って配される金属板と、該金属板の表面に沿って相対移動可能に配され 金属板を挟んで異磁極を対向状態とされる磁石とを配置するとともに、該金属板 または磁石の一方が振動構造物に固定されかつ他方が支持構造物に固定されてい る振動減衰装置を提案している。
【0007】
第1の手段に係る振動減衰装置によれば、磁石が金属板を挟んで異磁極を対向 状態に配置されているので、磁力線が金属板を貫通するように磁界が形成される 。振動が発生した場合であると、振動構造物に固定された金属板あるいは磁石の どちらか一方が振動構造物とともに移動し、他方が慣性力によって減衰すべき振 動方向に相対移動させられる。これによって、導体である金属板が磁力線を横切 って移動し、金属板の内部に渦電流が発生し、この渦電流と磁界とによって、金 属板と磁石との相対的な運動を妨げる方向に力が作用して振動構造物の振動が減 衰させられることになる。 第2の手段に係る振動減衰装置によれば、振動が発生すると、振動構造物に固 定された金属板あるいは磁石のどちらか一方が振動構造物とともに移動する。そ して支持構造物に固定された他方との間に相対変位が発生し第1の考案と同様に 振動構造物の振動が減衰させられることになる。
【0008】
図1に本考案に係る振動減衰装置の第1実施例を示す。 図において、符号Gは配管(振動構造物)、1は振動減衰装置、2はベース、 3は銅板(金属板)、4は軸受、5は連結ピン、6は揺動アーム、7は永久磁石 (磁石)である。
【0009】 本実施例の振動減衰装置1は、水平状態に配される配管の上部表面に取り付け られるベース2と、該ベース2の上面に直立状態に固定され配管の振動を減衰す べき方向に沿って配される銅板3と、該銅板3の上部に貫通状態に配され軸受4 によって回転自在に支持された連結ピン5と、該連結ピン5の両端に位相を揃え て固定され該連結ピン5の軸心回りに揺動自在とされる揺動アーム6と、該揺動 アーム6の先端に取り付けられ銅板3を水平方向に挟んでN極とS極とを対向状 態に配置される2個の永久磁石7とを具備している。
【0010】 この振動減衰装置1によると、配管Gに振動が発生していない場合にあっては 、揺動アーム6が自重によって連結ピン5の下方に吊り下げられた状態となって いる。そして、該揺動アーム6の先端に位置する永久磁石7によって、銅板3を 貫通する磁力線を有する磁界が形成されている。
【0011】 また、配管系が稼働されて配管Gに振動が発生した場合にあっては、該配管G に固定された銅板3が配管Gの振動に伴って変位を生ずる。揺動アーム4は、銅 板3に対して揺動自在に取り付けられているので、配管Gの振動に伴って揺動さ せられ、銅板3と永久磁石7との間に相対変位を生じる。これにより、導体であ る銅板3が磁力線を横切って相対的に移動することになり、銅板3に発生する渦 電流と磁界とによって、銅板3と永久磁石7との相対変位を妨げる方向に力が作 用する。
【0012】 このとき、配管Gに発生する振動が振幅の小さいものである場合には、銅板3 の永久磁石7との相対変位の方向は、概略配管Gの振動の方向と一致するので、 該相対変位を妨げる方向に力が作用すること、すなわち、配管Gの振動に伴って 変位させられる銅板3の変位を妨げる方向に力が作用することによって、銅板に 沿う水平方向の配管Gの振動が抑制されることになる。
【0013】 次に、本考案の振動減衰装置の第2実施例について図2を参照して説明する。 図において、符号Gは配管(振動構造物)、10は振動減衰装置、11はベー ス、12はリニアガイド、12aはナット、13は銅板(金属板)、14は磁石 ホルダ、15は永久磁石(磁石)、16はスプリングである。
【0014】 本実施例の振動減衰装置10は、水平状態に配される配管Gの上部表面に取り 付けられるベース11と、該ベース11の上面に水平状態に固定され配管Gの振 動を減衰すべき方向に沿って配されるリニアガイド12と、該リニアガイド12 のナット12aに直立状態に搭載されリニアガイド12の直線移動方向に沿って 配される銅板13と、該銅板13を水平方向に挟んでN極とS極とを対向状態に 配置され磁石ホルダ14によってベース11に固定される2個の永久磁石15と 、前記銅板13をリニアガイド12上の定位置に保持するスプリング16とを具 備している。
【0015】 この振動減衰装置10においては、対向状態の2個の永久磁石15によって、 第1実施例と同様に銅板13を貫通する磁力線を有する磁界が形成されている。 そして、配管Gに振動が発生すると、振動に伴って配管Gに固定された永久磁石 15が移動させられる。銅板13は、リニアガイド12によって直線移動自在に 保持されているので、振動によっても移動させられず、永久磁石15との間に相 対変位を生ずることになる。これによって、第1実施例と同様に相対変位を妨げ る方向に力が作用し、銅板13に沿う水平方向の配管Gの振動が抑制されること になる。
【0016】 また、図3に本考案に係る振動減衰装置の第3実施例を示す。図において、符 号Gは配管(振動構造物)、Xは支持構造物、20は振動減衰装置、21は銅板 (金属板)、22は磁石ホルダ、23は永久磁石(磁石)である。
【0017】 本実施例の振動減衰装置20は、水平状態に配される配管Gの外周面に鍔状に 突出して形成される銅板21と、該銅板21を水平方向に挟んでN極とS極とを 対向状態に配置され磁石ホルダ22によって配管Gの近傍の支持構造物Xに固定 される2個の永久磁石23とを具備している。
【0018】 この振動減衰装置20においては、第1実施例および第2実施例と同様に銅板 21を貫通する磁力線を有する磁界が2個の永久磁石23の間に形成されている 。そして、配管Gに振動が発生した場合であると、配管Gに固定された銅板21 が配管Gの振動とともに変位して永久磁石23との間に相対変位を生じ、これに よって発生する渦電流によって相対変位を妨げる方向に力が作用する。この振動 減衰装置20においては、配管Gに固定された銅板21に対して支持構造物Xに 固定された永久磁石23が、垂直平面内で相対変位を生ずることができるので、 配管Gの長手方向に垂直なあらゆる振動を抑制することができることになる。
【0019】 〈他の実施態様〉 なお、本考案に係る振動減衰装置1・10・20にあっては、次の技術を採用 することができる。 永久磁石7・15・23に挟まれる金属板を銅板3・13・21としたが 、これに代えて、他の任意の金属材料からなる板材とすること。 銅板3・13・21の両面に配される永久磁石7・15・23に代えて、 電磁石を使用すること。 銅板3・13・21の両面に配される磁石7・15・23を2個1組とし たが、任意の組数の磁石を使用すること。 また、第3実施例の振動減衰装置20にあっては、次の技術を採用することが できる。 配管Gの角度を任意とすること。 磁石23を配管に取り付け、銅板21を支持構造物に取り付けること。
【0020】
第1の考案、つまり、請求項1の考案に係る振動減衰装置は、金属板と、該金 属板に減衰すべき振動方向に沿って相対移動可能に取り付けられ金属板を挟んで 異磁極を対向状態とされる磁石とを具備し、その一方が振動構造物に固定されて いるので、以下の効果を奏する。 (1) 磁力を利用するので、動作に際してガタがなく、流体振動等の微小振動 に対しても有効に作用して、減衰性能を向上することができる。 (2) 構造が簡単であり、油等の消耗品を含まないので、点検・保守等に要す る工数を削減することができるとともに、信頼性を向上することができる。 (3) 複雑な機構部を含まないので、装置を小型化することができ、実際の配 管系においてスペース効率を向上することができる。 第2の考案、つまり、請求項2の考案に係る振動減衰装置は、金属板と、該金 属板の表面に沿って相対移動可能に配され金属板を挟んで異磁極を対向状態とさ れる磁石とを具備し、その一方が振動構造物に固定されかつ他方が支持構造物に 固定されているので、第1の考案の効果に加えて以下の効果を奏する。 (1) 金属板と、磁石とが相互に拘束されないので、金属板の表面方向に沿う あらゆる方向の振動を減衰させることができる。
【図1】本考案に係る振動減衰装置の第1実施例を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図2】本考案に係る振動減衰装置の第2実施例を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図3】本考案に係る振動減衰装置の第3実施例を示す
斜視図である。
斜視図である。
【符号の説明】 G 配管(振動構造物) X 支持構造物 1 振動減衰装置 2 ベース 3 銅板(金属板) 4 軸受 5 連結ピン 6 揺動アーム 7 永久磁石(磁石) 10 振動減衰装置 11 ベース 12 リニアガイド 12a ナット 13 銅板(金属板) 14 磁石ホルダ 15 永久磁石(磁石) 16 スプリング 20 振動減衰装置 21 銅板 22 磁石ホルダ 23 永久磁石(磁石)
Claims (2)
- 【請求項1】 振動構造物の減衰すべき振動方向に沿っ
て配される金属板と、該金属板に減衰すべき振動方向に
沿って相対移動可能に取り付けられ金属板を挟んで異磁
極を対向状態とされる磁石とを具備するとともに、該金
属板または磁石の一方が振動構造物に固定されているこ
とを特徴とする振動減衰装置。 - 【請求項2】 振動構造物とその近傍の支持構造物との
間に、減衰すべき振動方向に沿う金属板と、該金属板の
表面に沿って相対移動可能に配され金属板を挟んで異磁
極を対向状態とされる磁石とを配置するとともに、該金
属板または磁石の一方が振動構造物に固定されかつ他方
が支持構造物に固定されていることを特徴とする振動減
衰装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2214792U JPH0583498U (ja) | 1992-04-09 | 1992-04-09 | 振動減衰装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2214792U JPH0583498U (ja) | 1992-04-09 | 1992-04-09 | 振動減衰装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0583498U true JPH0583498U (ja) | 1993-11-12 |
Family
ID=12074754
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2214792U Withdrawn JPH0583498U (ja) | 1992-04-09 | 1992-04-09 | 振動減衰装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0583498U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09112631A (ja) * | 1995-10-18 | 1997-05-02 | Sanwa Tekki Corp | 板ばね振動型磁気式ダンパ |
JP2021076144A (ja) * | 2019-11-06 | 2021-05-20 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | 配管制振装置 |
-
1992
- 1992-04-09 JP JP2214792U patent/JPH0583498U/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09112631A (ja) * | 1995-10-18 | 1997-05-02 | Sanwa Tekki Corp | 板ばね振動型磁気式ダンパ |
JP2021076144A (ja) * | 2019-11-06 | 2021-05-20 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | 配管制振装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19960801 |