JPH0583380B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［技術分野］ 本発明は、文字情報の修飾形式を制御すること
ができる因印字装置に関する。

［従来技術］ 従来、一般にタイプライタ等の印字装置におい
て、バツクスペースあるいはバツクトレースキー
により印字済行にキヤリアを移動して、文字を新
たに追加印字することは可能であつた。さらにま
た、近年にはアンダーライン付印字やボールド書
体などの印字動形式を任意に選択しながら印字を
行う複数種の印字形式機能を備えた印字装置も提
供されている。

しかしながら、この種の従来技術において文字
を変更するために印字済の個所にキヤリヤを移動
した場合には、その文字変更個所の印字形式は全
く無視され、バツクスペースを行い始めた最新入
力の印字形式に従つた印字動作を行うようになつ
ている。このような従来の印字形式の指示方式で
は、キヤリア移動個所の印字形式が異なっている
ことが多々あるので、その都度、再度印字形式を
指示しなおさなければならないという煩わしい操
作作業を必要としている。この指示操作作業を行
うオペレータにとつては操作上のミスも非常に犯
し易く、そのためこの操作の簡略化が望まれてい
る。

［目的］ 以上の点に鑑み、本発明の目的は、文字情報と
該文字情報に対応する修飾情報とを記憶してお
き、印字ヘツドの位置を紙面上の所望の印字済箇
所に移動した場合、前記印字ヘツドに対応する前
記印字済箇所に対応する修飾情報を、入力された
文字情報の修飾情報とすることができる印字装置
を提供することを目的としている。

［実施例］ 以下、図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。

第１図は本発明の構成の概要を示す。図示のよ
うに、印字済の紙面個所にキヤリアあるいは印字
ヘツドａを現在位置から移動させることを指示す
るキヤリア移動キーを備えた外部文字入力装置ｂ
と、その外部文字入力装置ｂのキー入力に基づい
て文字情報を格納する印字情報記憶装置ｃと、外
部文字入力装置ｂのキヤリア移動キーの押下に応
じて移動したキヤリアあるいは印字ヘツドａの移
動個所の記憶装置ｃに記憶された文字位置を示す
ポインタｄと、そのポインタｄの指す文字位置に
よりキヤリアあるいは印字ヘツドａの移動個所の
印字形式を指示する印字形式指示装置ｅとを備
え、キヤリアあるいは印字ヘツドａの移動を行い
印字済の紙面個所において、新しく印字動作を行
つた場合には印字形式指示装置ｅが指示する印字
形式に従つて印字を行うように制御装置ｆにより
制御する。

第２図は、本発明装置により通常使用されるタ
イプライタの各種印字形式で文書を作成した文例
を示すものである。第２図で(1)の部分はボールド
書体アンダーライン付印字、(2)はアンダーライン
付印字、(3)はボールド書体印字および(4)はノーマ
ル印字である。通常(4)のノーマル印字の最終行を
印字終了した時点では、キヤリアは(5)の破線で示
す位置に存在しており、印字形式変更を行わない
かぎり、今後は(4)の部分と同様のノーマル印字動
作を実行してゆく。

ここで、(5)の現在位置から、バツクスペースあ
るいはバツクトレースキーの押下により、印字形
式の異なる(1)〜(3)の位置にキヤリアを移送した場
合には、後述のようにキヤリアの位置の示す印字
形式に自動的に印字に入力形式を決定する。

第３図は、この動作を実現する本発明による印
字情報記憶装置内に格納されたデータ形式の一例
を示す。ここで、印字形式は特殊内部コードのE0
〜E3で示されて印字文字記憶装置内に同一形式文
字例の前後端に格納されており、E0はノーマル部、
E1はボールド書体印字、E2はアンダーライン付印
字、E3はボールド書体アンダーライン付印字の印
字形式を示すものとする。例として、第２図の(5)
の現在位置からキヤリアを移動して(6)の位置に移
動した場合には、第３図の印字形式支持装置内の
キヤリア位置を示すポインタの第３図ののアド
レスを示し、印字形式指示装置の指示内容はE1
のボールド書体となる。すなわち、この印字形式
指示装置の指示内容はボールド書体で印字された
個所であることを示しており、この位置で入力さ
れるキーの文字はこの印字形式指示装置の示すボ
ールド書体で印字される。

次に、第４図のフローチヤートを参照して上述
の本発明装置の動作例を説明する。まず、ステツ
プS1でバツクスペースあるいはバツクトレース
キーの押下に応じてステツプS2で印字情報記憶
装置内ポインタのアドレスを“１”つづ減算す
る。ステツプS3では、減算された上述のポイン
タの示すアドレスの記憶装置内の内容が印字形式
を示す特殊コードであるか否かを判定する。文字
コードであると判定した場合には、ステツプS7
のキヤリアの移動処理に移る。また減算した上述
のポインタの内容が印字形式であると判定した場
合にはステツプS4で再度ポインタの値を“１”
だけ減算を行い、新たにポインタの示すアドレス
の記憶装置内の文字の印字形式を読み込む。

次に、ステツプS5で印字形式指示装置に今読
み込んだ印字形式を書き込む。次のステツプS6
では、ポインタのアドレスをさらに“１”だけ減
算することにより、文字のアドレスを算出し、次
のステツプS7でキヤリアと文字上に最終的に移
動する。

第５図は、本発明印字装置の一実施例の構成を
示す。

ここで、１は制御装置としてのマイクロプロセ
ツサ（MPU）である。２はバツクスペースキー
（BSP），３はバツクトレースキー（BTR），４は
両キー２および３の他に通常の文字入力キーを有
し、外部入力とキーボードコントローラ（KBC）
である。なお、キーの入力はインタラプトライン
（INT）５を介してマイクロプロセツサ１に通知
される。また６はアドレスバス（AB），７はデ
ータバス（DB）であり、これらのバスを介して
各周辺装置とマイクロプロセツサ１と間のデータ
の入出力を容易に可能にする。

８は印字情報記憶装置としてのランダムアクセ
スメモリ（RAM）である。９はランダムアクセ
スメモリ８中に１バイトで構成された印字形式指
示装置（MOD），１０はキヤリアの動きに対応
したランダムアクセスメモリ８中の文字情報のド
レス位置を示すポインタ（PT）である。また、
１１はキヤリツジコントローラ（CRGC）であ
り、キヤリツジ動作の実際の制御を行つている。

文字入力キーから入力された文字情報をKBC
４およびINT５を経てMPU１によりRAM８中
に記憶する。このとき、第２図のように入力文字
情報の印字形式が変る毎に、MPU１により変更
前と変更後の印字形式情報を第３図に示すように
RAM８中に文字情報とともに格納し、かつ印字
形式指示装置９の内容を変更後の印字形式情報に
更新する。また、キヤリア（キヤリツジ）の移動
に対応するRAM８中の文字情報位置をポインタ
１０に格納し、キヤリアの移動に応じてそのポイ
ンタ１０の内容を順次更新する。

次に、バツクスペースキー２またはバツクトレ
ースキー３の押下に応じて、キヤリアを印字済の
個所に戻すときには、第４図のフローチヤートに
基づいて詳述したように、ポインタ１０の内容を
キヤリツジの移動に対応するRAM８中の文字位
置に順次変更し、かつポインタ１０の指すアドレ
スのRAM８中の内容が印字形式情報に達した場
合には、その直前の隣接する印字形式情報に印字
形式指示装置９の内容を変更し、ポインタ１０を
その先にさらに進める。これにより、キヤリアが
戻るときも、常時ポインタ１０の内容とキヤリア
の移動とが対応し、ポインタ１０の指す文字の印
字形式情報が印字形式指示装置９に格納されてい
る。

このように、キヤリを任意の印字済個所に戻し
て、文字入力キーを入力すると、印字形式指示装
置９に格納された印字形式情報で入力キーに対応
する文字情報が印字される。従つて、キヤリアを
戻すときには、印字形式の変更の指示操作を行う
必要がなく、文字修正個所の印字形式で文字の修
正や挿入を行うことができるので、印字形式の操
作ミスをなくすることができる。

上述のように、文字の修正や挿入作業を完了
し、キヤリアを戻す前の元の位置へ、スペースキ
ーやトレースキーの押下によりキヤリアを移動す
ると、そのキヤリアの進行にともなつて、RAM
８の内容を参照しながら印字形式指示装置９の内
容を更新し、ポインタ１０の内容を更新する。こ
の制御動作は第４図のフローチヤートにおいてポ
インタの更新を減算から加算に変えることにより
実現できる。これにより、キヤリアの移動位置の
文字の印字形式と印字形式指示装置９の内容とが
常に一致しているので、キヤリアを戻す前の位置
で印字を再開するときにも、印字形式の変更の指
示操作を行う必要がないので操作がより容易とな
る。

［効果］ 以上詳述した様に本発明により、文字情報と該
文字情報に対応する修飾情報とを記憶しておき、
印字ヘツドの位置を紙面上の所望の印字済箇所に
移動した場合、前記印字ヘツドに対応する前記印
字済箇所に対応する修飾情報を入力された文字情
報の修飾情報とすることができる印字装置を提供
することが可能となつた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の構成の概要を示すブロツク
図、第２図は本発明装置による実務上の印字形式
の変化の一例を示す説明図、第３図は本発明装置
での入力キーに基づいた印字情報記憶装置内の記
憶方式の一例を示す説明図、第４図は本発明装置
の処理動作例を示すフローチヤート、第５図は本
発明の一実施例の構成を示すブロツク図である。 １……マイクロプロセツサ（MPU）、２……バ
ツクスペースキー（BSP）、３……バツクトレー
スキー（BTR）、４……キーボードコントローラ
（KBC）、８……ランダムアクセスメモリ
（RAM）、９……印字形式指示装置、１０……ポ
インタ、１１……キヤリツジコントローラ
（CRGC）。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 文字情報と該文字情報に対応する修飾情報と
   を記憶する記憶手段と、 印字ヘツドの位置を紙面上の所望の印字済箇所
   に戻す移動手段と、 前記移動手段による前記印字ヘツドの移動後
   に、文字情報が入力された場合、該移動手段によ
   り移動した前記印字ヘツドに対応する前記印字済
   箇所に対応する修飾情報を前記入力された文字情
   報の修飾情報とする制御手段とを具備したことを
   特徴とする印字装置。