JPH0583038U - 防食被覆タイロッド - Google Patents
防食被覆タイロッドInfo
- Publication number
- JPH0583038U JPH0583038U JP2401392U JP2401392U JPH0583038U JP H0583038 U JPH0583038 U JP H0583038U JP 2401392 U JP2401392 U JP 2401392U JP 2401392 U JP2401392 U JP 2401392U JP H0583038 U JPH0583038 U JP H0583038U
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- JP
- Japan
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- steel
- tie rod
- rod
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- anticorrosion
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 鋼矢板もしくはコンクリート矢板、等を用い
て岸壁を築造する工法において、防食性の高いタイロッ
ドを提供する。 【構成】 鋼棒の両端に、耐食鋼からなる治具を各々接
合し、該接合部を含み鋼棒部を防食材により被覆した防
食被覆タイロッド。
て岸壁を築造する工法において、防食性の高いタイロッ
ドを提供する。 【構成】 鋼棒の両端に、耐食鋼からなる治具を各々接
合し、該接合部を含み鋼棒部を防食材により被覆した防
食被覆タイロッド。
Description
【0001】
本考案は、鋼矢板もしくはコンクリート矢板、等を用いて岸壁を築造する工法 において、矢板を背面土中に反力をとり固定する際に用いるタイロッドに関する ものである。
【0002】
従来、矢板を固定する手段として普通鋼棒(例えばSS41,SS50など) がタイロッドとして用いられており、特に防食措置は実施されていない。一般的 には、土中における腐食速度例えば0.01〜0.03mm/年程度を想定し、 例えば供用期間を50年とすれば腐食代として1〜3mm鋼棒径を増すことがお こなわれているにすぎない。これまで鋼矢板に関しては、海水等の腐食性環境に 直接接することから、防食の重要性が認識され各種防食法(例えば電気防食、有 機および無機材料による被覆をほどこした重防食法)がとられてきた。しかし、 タイロッドに関してはこれが施工される背面土中では腐食が少ないとのこれまで の認識から上記のごとく特別な措置を実施していなかった。しかし、タイロッド 式矢板岸壁が築造されて20年以上経過し、土中環境下においても海水の干満、 バクテリヤ、等の影響を浮ける激しい腐食環境下では集中的な腐食によりその耐 久性が比較的短いことが明らかとなってきている。したがって、これら耐久性が 低下したものの取り替え、または今後新たに矢板護岸を築造するにあたっては防 食されたタイロッドが望まれる。
【0003】
上記のごとく、従来のタイロッドは、防食措置が施されていない為長期間の使 用中に海水、酸性土、もしくはバクテリア等の存在により腐食を生じ、減肉して 岸壁全体が構造的耐力の低下をまねくという問題がある。したがって、長期にわ たり構造的耐力の低下を防止する為には、防食被覆タイロッドが有効となる。
【0004】 本考案はこのような課題を解決する防食被覆タイロッドを提供するものである 。
【0005】
本考案は、鋼棒2の両端に、耐食鋼からなる治具3,3’を各々接合し、該接 合部J,J’を含み鋼棒2部を防食材4により被覆した防食被覆タイロッドであ る。
【0006】 前記の問題を有利に解決するために、本考案の防食被覆タイロッド1において は、中央部分に従来の普通鋼棒2を用い、ネジ部等として用いられる端部に耐食 性の高い鋼材3、例えばステンレス鋼(SUS304、SUS430、SUS3 16、等)あるいはこれら耐食性鋼材を用いたクラッド鋼、等からなる鋼棒を接 合し、更にこれら金属による異種金属接触腐食を未然に防ぐ目的で、接合部を含 む普通鋼部を防食材4(例えば、エポキシ樹脂等の塗装材、ポリエチレン樹脂材 、ウレタン樹脂材等)により被覆を行う。これにより海水中、酸性土中、もしく はバクテリヤが存在する土中、等においても、長期に腐食することなく構造的安 定がはかれる。
【0007】 本考案の防食被覆タイロッドを用いる際には、その他治具例えばリングジョイ ント、ターンバックル、等においても異種金属接触による腐食を防止する目的で 、本考案の防食被覆タイロッドの端部に用いた耐食性鋼材と同等の耐食性を有す る材料を用いることが有効となる。また、一部ステンレス材料にあっては海水中 などにおいて微小な隙間においていわゆる隙間腐食を生ずる場合がある。これの 防止には、電気防食等をあわせて用いることが一層効果的である。
【0008】
図面は本考案の実施例を示すものであって、タイロッド1の中央部分に従来の 普通鋼棒2を用い、ネジ部等として用いられる端部に耐食性の高い鋼材3,3’ を接合し、更にこれらの接合部を含む普通鋼棒部2を防食材4により被覆を行っ た防食被覆タイロッドを示す。このタイロッドは、図2に示すように、矢板5と 控壁10とをリングジョイント6、ターンバックル7を介して連結し、矢板5を 控壁10によって固定するために用いられる。なお図2中、8はタイロッド1と 矢板5を固定するために用いられる腹起こしであり、9は矢板の先端部に形成さ れるコンクリートコーピングである。
【0009】
本考案のタイロッドは中央部分に従来の普通鋼棒2を用い、ネジ部等として加 工して用いられる端部に耐食性の高い鋼材3からなる鋼棒を接合している。つま り、鋼材として大半をしめる中央部に普通鋼材を用い、腐食による減肉が問題と なる端部には耐食性を有し強度の高い鋼材を使用し、普通棒鋼部を低コストの防 食材により被覆しているので経済性にすぐれかつ長期に亘って防食性を安定維持 できるものである。
【図1】本考案実施例タイロッドの一部切欠斜視図。
【図2】同タイロッドの使用例を示す説明図。
1…タイロッド 2…鋼棒 3…治具 4…防食材 5…矢板 6…リングジョイン
ト 7…ターンバックル 8…腹起し 9…コンクリートコーピング
ト 7…ターンバックル 8…腹起し 9…コンクリートコーピング
Claims (1)
- 【請求項1】 鋼棒(2)の両端に、耐食鋼からなる治
具(3),(3’)を各々接合し、該接合部(J),
(J’)を含み鋼棒(2)部を防食材(4)により被覆
した防食被覆タイロッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2401392U JPH0583038U (ja) | 1992-04-15 | 1992-04-15 | 防食被覆タイロッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2401392U JPH0583038U (ja) | 1992-04-15 | 1992-04-15 | 防食被覆タイロッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0583038U true JPH0583038U (ja) | 1993-11-09 |
Family
ID=12126671
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2401392U Pending JPH0583038U (ja) | 1992-04-15 | 1992-04-15 | 防食被覆タイロッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0583038U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008180037A (ja) * | 2007-01-26 | 2008-08-07 | Nippon Steel Corp | 壁体構造物およびその施工方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5014810A (ja) * | 1973-06-20 | 1975-02-17 |
-
1992
- 1992-04-15 JP JP2401392U patent/JPH0583038U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5014810A (ja) * | 1973-06-20 | 1975-02-17 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008180037A (ja) * | 2007-01-26 | 2008-08-07 | Nippon Steel Corp | 壁体構造物およびその施工方法 |
JP4685809B2 (ja) * | 2007-01-26 | 2011-05-18 | 新日本製鐵株式会社 | 壁体構造物およびその施工方法 |
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