JP4685809B2 - 壁体構造物およびその施工方法 - Google Patents
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Description
従来、(1)前記のような壁体構造物における二重壁を構成する側壁の外側または/あるいは内側に、斜材の頭部が連結されるように斜材が配置されている構造の壁体構造物が知られている(例えば、特許文献1参照。特開2005−139757号公報)。
このため、規模の拡大が容易であると共に、笠コンクリート部における鉄筋あるいはコンクリートなどによる廃棄物の処理を生じない安価な二重壁系の壁体構造物が求められていた。
かつ各内側側壁(3,4)の上方部が内側側壁間上方部連結材(5)により連結され、
各内側側壁(3,4)の下方部が側壁根入れ部支持体(1000)に根入れされ、
一方および他方の内側側壁(3,4)間には内側側壁間中詰材(8)が充填されて内側壁体構造物(24)が構成され、
その内側壁体構造物(24)における各内側側壁(3,4)の外側に、それぞれ間隔をおいて並行に、多数の外側側壁構成部材(12,13)によりそれぞれ所定間隔を隔てて並行に一方および他方の外側側壁(14,15)が配置され、
かつ各外側側壁(14,15)の上方部が、外側側壁間上方部連結材(16)で連結され、
各外側側壁(14,15)の上端レベルの高さ寸法は各内側側壁(3,4)の上端レベルの高さ寸法よりも高くされ、
前記各外側側壁(14,15)の下方部が側壁根入れ部支持体(1000)に根入れされ、
一方および他方の外側側壁(14、15)間には、前記内側壁体構造物(24)全体を埋め込む中詰材が充填されていることを特徴とする。
第2発明の壁体構造物においては、多数の内側側壁構成部材(1)から構成される一方の内側側壁(3)と多数の内側側壁構成部材(2)から構成される他方の内側側壁(4)が所定間隔(BO)を隔てて配置され、
少なくとも、前記一方の内側側壁(3)と前記他方の内側側壁(4)の上方部が内側側壁間上方部連結材(5)により連結され、
前記一方の内側側壁(3)と前記他方の内側側壁(4)の下方部が側壁根入れ部支持体(1000)に根入れされ、
前記一方の内側側壁(3)と前記他方の内側側壁(4)の間には、内側側壁間中詰材(8)が充填され、
多数の外側側壁構成部材(12)から構成される一方の外側側壁(14)が前記一方の内側側壁(3)と所定間隔(BL)を隔てて配置され、
多数の外側側壁構成部材(13)から構成される他方の外側側壁(15)が前記他方の内側側壁(4)と所定間隔(BR)を隔てて配置され、
前記一方の外側側壁(14)の上方部と前記他方の外側側壁(15)の上方部とは外側側壁間上方部連結材(16)で連結され、前記一方の外側側壁(14)の下方部と前記他方の外側側壁(15)の下方部が側壁根入れ部支持体(1000)に根入れされ、
前記一方の外側側壁(14)と前記一方の内側側壁(3)の間には、内外側壁間中詰材(10)が充填され、
前記他方の外側側壁(15)と前記他方の内側側壁(4)の間には、内外側壁間中詰材(11)が充填され、
前記一方の外側側壁(14)と前記他方の外側側壁(15)との間に外側側壁間中詰材(9)が充填されていることを特徴とする。
第3発明では、第1発明または第2発明の壁体構造物において、
前記一方の内側側壁(3)と前記他方の内側側壁(4)の下方部が側壁根入れ部支持体上表面(150)の近傍で内側側壁間下方部連結材(7)により連結されていることを特徴とする。
第4発明では、第1発明〜第3発明のいずれかの壁体構造物において、前記一方の内側側壁(3)と前記他方の内側側壁(4)の中間部が、内側側壁間上方部連結材(5)と内側側壁間下方部連結材(7)との上下方向の間において、1段または上下方向に間隔をおいて配置された複数段の内側側壁間中間部連結材(6)により連結されていることを特徴とする。
第5発明では、第1発明〜第4発明のいずれかの壁体構造物において、前記外側側壁構成部材(12)と前記外側側壁構成部材(13)の中間部が1段または上下方向に間隔をおいて配置された複数段の外側側壁間中間部連結材(17)により連結されていることを特徴とする。
第6発明では、第1発明〜第5発明のいずれかの壁体構造物において、前記一方の内側側壁(3)の下方部と前記一方の外側側壁(14)の下方部、または前記他方の内側側壁(4)の下方部と前記他方の外側側壁(15)の下方部とが、内外側壁間下方部連結材(20,23)により連結されていることを特徴とする。
第7発明では、第1発明〜第6発明のいずれかの壁体構造物において、前記一方の内側側壁(3)の上方部と前記一方の外側側壁(14)の中間部、または前記他方の内側側壁(4)の上方部と前記他方の外側側壁(15)の中間部とが、内外側壁間中間部連結材(19,22)により連結されていることを特徴とする。
第8発明では、第1発明〜第7発明のいずれかの壁体構造物において、前記一方の内側側壁(3)の中間部と前記一方の外側側壁(14)の中間部、または前記他方の内側側壁(4)の中間部と前記他方の外側側壁(15)の中間部とが、内外側壁間中間部連結材(19)により連結されていることを特徴とする。
第9発明では、第1発明〜第8発明のいずれかの壁体構造物において、前記内外側壁間連結材(21、22、23)が前記内側側壁間連結材(5、6、7)と非連続的に配設されていることを特徴とする。
第10発明では、第1発明〜第9発明のいずれかの壁体構造物において、前記内外側壁間連結材(21、22、23)が前記内側側壁間連結材(5、6、7)と連続的に配設されていることを特徴とする。
第11発明では、第6発明〜第10発明のいずれかの壁体構造物において、前記内外側壁間連結材(21、22、23)の内側側壁間連結材側の端部と前記内側側壁間連結材(5、6、7)の内外側壁間連結材側の端部とが機械的手段により連結されていることを特徴とする。
第12発明では、第11発明の壁体構造物において、前記内外側壁間連結材(21、22、23)の内側側壁間連結材側の端部には雄ネジ部が設けられ、前記内側側壁間連結材(5、6、7)の内外側壁間連結材側の端部には雄ネジ部が設けられ、前記両方の雄ネジ部が、雌ネジ部を有する雌ネジ体(49)により連結されていることを特徴とする。
第13発明では、第12発明の壁体構造物において、雌ネジ部を有する前記雌ネジ体(36)に代えて、雌ネジ部を有する回動自在な連結装置(49)により連結されていることを特徴とする。
第14発明では、第1発明〜第13発明のいずれかの壁体構造物において、側壁根入れ部支持体(1000)が基礎地盤(1100)であることを特徴とする。
第15発明では、第1発明〜第13発明のいずれかの壁体構造物において、側壁根入れ部支持体(1000)がセメント系材料等の経時硬化性材料からなる固化体(1200)であることを特徴とする。
第16発明では、第1発明〜第15発明のいずれかの壁体構造物において、中詰材(8、9、1、11)として、土砂、石材、ソイルセメント、スラグ、コンクリート系破砕物、貝殻類の破砕物、モルタル、コンクリート等の経時硬化性材料のいずれか1種以上の材料が充填されていることを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の壁体構造物。
第17発明では、第1発明〜第16発明のいずれかの壁体構造物において、側壁構成部材(1,2,12,13)が鋼矢板や鋼管矢板等の鋼製部材またはコンクリート矢板等の非鋼製部材であることを特徴とする。
第18の砂防ダムにおいては、第1発明〜第17発明のいずれかの壁体構造物からなることを特徴とする。
第19発明の壁体構造物の施工方法においては、多数の内側側壁構成部材(1、2)によりそれぞれ所定間隔を隔てて並行に一方および他方の内側側壁(3,4)を配置し、
各内側側壁(3,4)の上方部を内側側壁間上方部連結材(5)により連結し、
各内側側壁(3,4)の下方部を側壁根入れ部支持体(1000)に根入れし、
内側側壁(3,4)間には内側側壁間中詰材(8)を充填して内側壁体構造物(24)を構成し、次いで
その内側壁体構造物(24)における各内側側壁(3,4)の外側に、それぞれ間隔をおいて並行に、多数の外側側壁構成部材(12,13)によりそれぞれ所定間隔を隔てて並行に外側側壁(14,15)を配置し、
各外側側壁(14,15)の上方部を、外側側壁間上方部連結材(16)で連結し、
各外側側壁(14,15)の上端レベルの高さ寸法を各内側側壁(3,4)の上端レベルの高さ寸法よりも高くし、
前記各外側側壁(14,15)の下方部を側壁根入れ部支持体(1000)に根入れし、
間隔を隔てて並行する各外側側壁(14、15)は、前記内側壁体構造物(24)の上面レベルよりも上面レベルが高くされ、間隔を隔てて並行する各外側側壁(14、15)間には、前記内側壁体構造物(24)全体を埋め込む外側側壁間中詰材(9)を充填することを特徴とする。
(1)既設の小規模な中詰材を有する内側壁体構造物に使用されている側壁構成部材が中詰材のせん断変形に対する抵抗力を向上させるため、土石流等の水平外力に対する耐荷性能が向上する。
(2)新たな鋼矢板等の外側側壁構成部材を、従来のように既設の鋼矢板等の側壁構成部材に現位置で溶接等の手段で接合する作業がなく、工場あるいは現場において平置きした状態で接合一体化することが可能なため、溶接接合あるいは建て込みの施工能率が向上すると共に、構築される壁体構造物を精度よく構築することができるため、壁体構造物の品質が向上する。
(3)既設の小規模な中詰材を有する内側壁体構造物(内側二重壁)に使用されているタイロッドなどの連結材に大規模な中詰材を有する壁体構造物に使用するタイロッドなどの連結材を回動可能な連結装置などを介して接合することにより、既設連結材を有効活用することができる。
(4)大規模な中詰材を有する壁体構造物を築造するに際し、既設の小規模な中詰材を有する内側壁体構造物を、(1)外側壁体構成部材を建て込む場合の搬送路あるいはクレーンの設置場所として有効活用することができ、また(2)作業足場や資材仮置き場として有効活用できるため、狭隘な施工場所でも、効率よく施工することができる。
(5)小規模な中詰材を有する内側壁体構造物を有効活用するため、大規模な中詰材を有する壁体構造物を経済的に築造することができる。
(6)本発明に係わる壁体構造物は、導流堤や砂防ダムにとどまらず、護岸や擁壁、堤防、道路盛土堤体などにも適用できる。
(7)ボルトやナット等のネジ接合による機械的な接合手段により内側側壁間の連結材と内外側壁間の連結材とを接合すると容易に接合することができる。
(8)回動可能な連結装置を介在させて、内側側壁間の連結材と内外側壁間の連結材とを連結すると、内外側壁間の連結材を傾斜した状態で容易に連結することができる。
図1,図18および図19は、本発明の第1実施形態の壁体構造物25を示すものであって、壁体長手方向(前後方向)に多数の内側側壁構成部材1が並列配置されると共に、その多数の内側側壁構成部材1の下方部が基礎地盤1100などの側壁根入れ部支持体1000内に起振機付き圧入装置等により配置されて、壁体幅方向(左右方向)の一方の内側側壁3が形成され、これに間隔をおいて並行するように、多数の内側側壁構成部材2の下方部が基礎地盤1100などの側壁根入れ部支持体1000内に配置されて他方の内側壁体4が形成され、各内側壁体3,4の上方部は、タイロッドなどの内側側壁上方部連結材5の端部が定着されていることにより連結されている。
図2は、本発明の第2実施形態の壁体構造物25を示すものであって、図1に示す実施形態の壁体構造物25と相違する構成は、一方の内側側壁3の下方部とこれに間隔(BO)をおいて並行する他方の内側側壁4の下方部とは、側壁根入れ部支持体上表面150の近傍に内側側壁間下方部連結材7が配置され、その内側側壁間下方部連結材7の端部が定着されて連結されている。内側側壁間下方部連結材7を側壁根入れ部支持体上表面150の近傍に配置することにより、一方の内側側壁3および他方の内側側壁4を根入れを少なくすることができると共に、内側壁体24の安定性を向上させることができる。
内側側壁間下方部連結材7は、前記の内側側壁間上方部連結材5と同様な鋼製タイロッド等の部材が使用される。前記以外の構成は、図1に示す形態と同様である。
図3は、本発明の第3実施形態の壁体構造物25を示すものであって、図1に示す実施形態の壁体構造物25と相違する構成は、一方の内側側壁3の下方部と、これに間隔BLをおいて対向する一方の外側側壁14の下方部とが、一方の内外側壁間下方部連結材20により連結され、また、他方の内側側壁4の下方部と、これに間隔BRをおいて対向する他方の外側側壁15の下方部とが、他方の内外側壁間下方部連結材23により連結されている。前記各内側側壁間下方部連結材20,23は、それぞれ内外側壁間中詰材10,11あるいは内側側壁間中詰材8に埋め込まれている。前記のように内外側壁間下方部連結材20,23により内側側壁3,4と外側側壁14,15とを連結すると、外側側壁14,15の下方部をより安定した状態で支承できるため、壁体構造物25の安定性が向上すると共に、外側壁体14,15の根入れを少なくすることができる。
図3に2点鎖線で示すように、前記第2実施形態と同様に内側側壁3,4の下方部を、鋼製タイロッドおよび定着用ナット等の内側側壁間下方部連結材7により連結するようにしてもよい。このように内側側壁間下方部連結材7と各内外側壁間下方部連結材20,23とを、配置する場合、例えば図16に示すように、これらの部材が連続した一直線状となるように連続的に配置接続すると応力の伝達効率がよく、各一端側の各内側側壁3および外側側壁14を示すように、内側側壁間上方部連結材5の端部に装着のナット等の雌ねじ部材33の外側に、ターンバックルまたは長ナットからなる雌ネジ体36の一端側の雌ねじ孔を内側側壁間上方部連結材5により連結し、そのターンバックルまたは長ナットからなる雌ネジ体36の他端側の雌ねじ孔に内外壁間下方部連結材20の雄ねじ部をねじ込み連結するようにしてもよい。前記のターンバックルまたは長ナットからなる雌ネジ体36と、内外側壁間下方部連結材20とナット等の雌ねじ部材からなる定着装置により内外側壁間連結装置が構成されている。ねじ接合のような機械的な接合手段により接合すると、容易に効率よく接合することができると共に、接合強度の高い接合構造とすることができる。
しかし、内側側壁3と外側側壁14を構成する個々の側壁構成部材1、12が、壁体長手方向に、ハンピッチ等大きく位置ずれしている場合には、内側側壁3と外側側壁14の壁体長手方向等の施工誤差を吸収するために、図17に示すように、内側側壁間下方部連結材7に対して、壁体長手方向に位置ずれした位置で、一方の内側側壁3と一方の外側側壁14とを、内外壁間下方部連結材20により連結するようにしてもよい。この場合に、壁体幅方向で、内側側壁3の内側に配置した腹起し37の内側と、一方の外側側壁14を構成する側壁構成部材12の外側において、ナット等の雌ねじ部材33の定着具により定着し、また内側側壁構成部材1の内側に設置した腹起し37間に内外壁間下方部連結材20の端部を配置して、腹起し37間に渡って座金38を配置し、ナット等の雌ねじ部材33の定着具により定着するようにすればよい。外側側壁構成部材12(13)の内側に腹起し39を設置して、多数の外側側壁構成部材12(13)の壁体長手方向の直線性が保たれる。
図17に示す場合は、内側側壁間下方部連結材7と内外側壁間下方部連結材20(23)とが、腹起し37および内側壁体3,4を介して、これらの剛性を利用して非連続的に接続して、内側側壁3,4と外側側壁14,15を連結し、内側側壁3,4の剛性を利用し、外側壁体14,15の下方部の安定性および根入れ深さを浅くするために使用し、ひいては、大規模とされる壁体構造物25の安定性を向上させるようにしている。
なお、前記の内外壁間下方部連結材20(23)は、後記の内外壁間中間部連結材19あるいは内外側壁間上方部連結材18としても利用可能である。
なおまた、内外壁間下方部連結材20(23)を、内側側壁3(4)側に連結するために、例えば、内側側壁間中詰材8を充填する前に、雌ねじ部材33を腹起し37に予め配置しておいてもよく、内外壁間下方部連結材20(23)を内側側壁3(4)側に連結する手段としては、前記の雌ねじ部材33以外にも、図20等に示す構造が可能なため、内側側壁間中詰材8を充填した後に、内外壁間下方部連結材20(23)を内側側壁3(4)側に連結することも可能である。
壁体構造物25は、中詰材8を充填されている内側壁体24を構築するのに長期の施工期間が要求されるため、内側壁体24を施工方向に部分的または全長に渡って構築した後に、壁体構造物25が構築される。内側壁体24は、既設壁体構造物であってもよい。
前記の環状部付き雌ねじ部材40と連結板46を備えた閉鎖したU形金具48とにより、両端部に連結手段を備えた回動自在な連結装置49が構成されている。このような回動自在な連結装置49を使用すると、閉鎖したU形金具48を上下方向あるいは横方向に位置調整して、タイロッドからなる内外側壁間下方部連結材20,23を傾斜して状態等に配置することができ、鋼矢板等の内側側壁構成部材1,2と外側側壁構成部材12,13とで施工誤差を生じた場合に、内側側壁間下方部連結材7に直列に、内外側壁間下方部連結材20を連結することができる。前記のような回動自在な連結装置49を使用すると、内側側壁間下方部連結材7に、容易に内外側壁間下方部連結材20を連結することができると共に、施工誤差を容易に吸収することができ、耐久性の高い大規模な壁体構造物25を構築することができる。前記の回動自在な連結装置49は、内側側壁間下方部連結材7と内外側壁間下方部連結材20との連結のみならず、これよりも上位レベルに配置される内側側壁間連結材と内外側壁間連結材との連結に使用できる。
図4は、本発明の第4実施形態の壁体構造物25を示すものであって、図2に示す実施形態の壁体構造物25と相違する構成は、内側側壁間下方部連結材7と外側側壁14,15側とを、図22および図23に拡大して示す連結機構を介して連結するようにした点である。次に、前記の連結機構について説明する。
図5は、本発明の第5実施形態の壁体構造物25を示すものであって、図1に示す実施形態の壁体構造物25と相違する構成は、各内側側壁3,4を構成する各内側側壁構成部材1,2を、基礎地盤1000に設けた内側溝54に充填したコンクリート等の経時硬化性材料からなる固化体1200内に埋め込み固定するようにした形態である。このような形態では、内側側壁鋼製部材1,2を内側溝54内に建て込み、必要に応じ、内側側壁間上方部連結材5により連結した状態で、経時硬化性材料を内側溝54に充填して前記の固化体1200を形成し、内側側壁間中詰材8を充填・固化して固化体1200を形成するようにすればよい。
このようにコンクリート等の固化体1200に内側側壁構成部材1、2の下部を埋め込み固定するようにすると、基礎地盤1100をより強固にした場合には、内側壁体24の安定性を向上させることができるのでよい。
図6は、本発明の第6実施形態の壁体構造物25を示すものであって、図1に示す実施形態の壁体構造物25と相違する構成は、各外側側壁14,15を構成する各外側側壁構成部材12,13を、基礎地盤1000に設けた外側溝54に充填したコンクリート等の経時硬化性材料からなる固化体1200内に埋め込み固定するようにした形態である。このような形態では、外側壁構成部材12,13を外側溝54内に建て込み、必要に応じ、外側側壁間上方部連結材16により連結した状態で、経時硬化性材料を充填して前記の固化体1200を形成するようにすればよい。
このようにコンクリート等の固化体1200に外側側壁構成部材12、13の下部を埋め込み固定するようにすると、基礎地盤1100をより強固にした場合には、外側側壁14,15の安定性を向上させることができるのでよい。
図7は、本発明の第7実施形態の壁体構造物25を示すものであって、図1に示す実施形態の壁体構造物25と相違する構成は、基礎地盤1000に、外側側壁14,15間の幅寸法よりも広い幅寸法の広幅溝55が壁体長手方向に連続して設けられ、内側側壁3,4を構成する各内側側壁構成部材1,2の下端部および各外側側壁14,15を構成する各外側側壁構成部材12,13の下端部が、コンクリート等の経時硬化性材料からなる固化体1200の下端部まで達するように埋め込み固定するようにした形態である。このように、内外の側壁構成部材を基礎地盤1000より強固な固化体1200内に固定すると、より安定した内側壁体構造物24あるいはこれを埋め込む壁体構造物25とすることができ、また、内側壁体構造物24の下方部がより強固な壁体構造物25となるので、これを埋め込むように構築される壁体構造物25に作用する水平力に対する水平抵抗力を、より確実に高めることができる。
図8は、本発明の第8実施形態の壁体構造物25を示すものであって、図1に示す実施形態の壁体構造物25と相違する構成は、基礎地盤1000上に、外側側壁14,15間の幅寸法よりも広い幅寸法のコンクリート等の経時硬化性材料からなる固化体1200が壁体長手方向に連続して設けられ、内側側壁3,4を構成する各内側側壁構成部材1,2の下端部および各外側側壁14,15を構成する各外側側壁構成部材12,13の下端部が、コンクリート等の経時硬化性材料からなる固化体1200の下端部まで達するように埋め込み固定するようにした形態である。基礎地盤1000に壁体構成部材を打ち込むのが困難であるような場合、あるいは、内外の側壁構成部材を基礎地盤1000より強固な固化体1200内に固定する場合に、このようにすると、より安定した内側壁体構造物24あるいはこれを埋め込む壁体構造物25とすることができ、また、内側壁体構造物24の下方部がより強固な壁体構造物25となるので、これを埋め込むように構築される壁体構造物25に作用する水平力に対する水平抵抗力を確実に高めることができる。
図9は、本発明の第9実施形態の壁体構造物25を示すものであって、図3に示す実施形態の壁体構造物25と相違する構成は、各外側壁体14,15相互の上下方向の中間部が、外側壁体間中間部連結材17により連結されて、外側壁体14,15の中間部の膨出を防止するようにされた形態である。このように外側壁体14,15の中間部を適宜、外側壁体間中間部連結材17により連結するようにすると、より寸法精度の高い壁体を構成することができる。外側壁体間中間部連結材17を上下方向に複数段設置するようにしてもよい。前記の外側壁体間中間部連結材17としては、外側壁体間上方部連結材16と同様に、鋼製タイロッド等を使用する。
図10は、本発明の第10実施形態の壁体構造物25を示すものであって、図3に示す実施形態の壁体構造物25と相違する構成は、内側側壁3,4と外側側壁14,15とが、内外壁間上方格点部連結材18,21により連結されている点が相違するが、そのほかの構成は、同様である。このように内外側壁間上方部連結材18,21により、それぞれ内側側壁3,4と、外側側壁14,15を連結すると、外側側壁14,15の中間部の膨出を防止すると共に、内側壁体構造物24に対して確実に連結し、地震時等に水平利力が作用した場合にせん断抵抗要素として、内側壁体構造物24を確実に利用することができる。また、大規模な壁体構造物25の安定性をいっそう向上させることができる。
図11は、本発明の第11実施形態の壁体構造物25を示すものであって、図10に示す前記実施形態の壁体構造物25と相違する構成は、図9に示す実施形態と同様に、内側壁体構造物24の上端部近傍において、各外側壁体14,15の中間部相互を外側側壁間中間部連結材17により連結するようにした形態である。このように、外側側壁14,15相互の中間部を、外側側壁間中間部連結材17により連結するようにすると、外側側壁14,15の中間部の膨出を防止し、壁体構造物25を精度よく構築することができる。その他の構成は前記実施形態と同様である。
図12は、本発明の第12実施形態の壁体構造物25を示すものであって、図1に示す実施形態の壁体構造物25と相違する構成は、図11に示す実施形態と同様に、内側壁体構造物24の上端部近傍において、各外側壁体14,15の中間部相互を外側側壁間中間部連結材17により連結するようにした形態である。その他構成は図1に示す形態と同様である。
図13は、本発明の第13実施形態の壁体構造物25を示すものであって、図12に示す実施形態の壁体構造物25と相違する構成は、内側側壁3,4相互が、図2に示す実施形態と同様に、内側側壁間下方部連結材7により連結されている壁体構造物25とされている。
図14は、本発明の第14実施形態の壁体構造物25を示すものであって、図10に示す実施形態の壁体構造物25と相違する構成は、内側側壁間下方部連結材7と、内外側壁間下方部連結材20,23を設けない構成の壁体構造物25とされている。すなわち、内側側壁3,4相互は、内側側壁間上方部連結材5により連結され、内側側壁3,4の上方部と、外側側壁14,15の中間部とは、内外側壁間上方部連結材18,21により連結されている。
図15は、本発明の第15実施形態の壁体構造物25を示すものであって、図14に示す実施形態の壁体構造物25と相違する構成は、内側側壁3,4の下方部が、内側側壁間下方部連結材7により連結されている構成としている点であり、その他の構成は同様である。
なお、図15に2点鎖線で示すように、内側側壁3,4相互の中間部を、上下方向に少なくとも1段の内側側壁間中間部連結材6により連結して、内側側壁3,4の中間部の膨出を防止するようにし、寸法精度および耐久性の高い内側壁体24としてもよい。前記の内側側壁間中間部連結材6としては、前記の内側側壁間上方部連結材5およびその定着構造と同じ構造を採用することができる。
(1)既設の小規模な中詰材を有する内側壁体構造物に使用されている側壁構成部材が中詰材のせん断変形に対する抵抗力を向上させるため、土石流等の水平外力に対する耐荷性能が向上する。
(2)新たな鋼矢板等の外側側壁構成部材を、従来のように既設の鋼矢板等の側壁構成部材に現位置で溶接等の手段で接合する作業がなく、工場あるいは現場において平置きした状態で接合一体化することが可能なため、溶接接合あるいは建て込みの施工能率が向上すると共に、構築される壁体構造物を精度よく構築することができるため、壁体構造物の品質が向上する。
(3)既設の小規模な中詰材を有する内側壁体構造物(内側二重壁)に使用されているタイロッドなどの連結材に大規模な中詰材を有する壁体構造物に使用するタイロッドなどの連結材を回動可能な連結装置などを介して接合することにより、既設連結材を有効活用することができる。
(4)大規模な中詰材を有する壁体構造物を築造するに際し、既設の小規模な中詰材を有する内側壁体構造物を、(1)外側壁体構成部材を建て込む場合の搬送路あるいはクレーンの設置場所として有効活用することができ、また(2)作業足場や資材仮置き場として有効活用できるため、狭隘な施工場所でも、効率よく施工することができる。
(5)小規模な中詰材を有する内側壁体構造物を有効活用するため、大規模な中詰材を有する壁体構造物を経済的に築造することができる。
(6)本発明に係わる壁体構造物は、導流堤や砂防ダムにとどまらず、護岸や擁壁、堤防、道路盛土堤体などにも適用できる。
(7)ボルトやナット等のネジ接合による機械的な接合手段により内側側壁間の連結材と内外側壁間の連結材とを接合すると容易に接合することができる。
(8)回動可能な連結装置を介在させて、内側側壁間の連結材と内外側壁間の連結材とを連結すると、内外側壁間の連結材を傾斜した状態で容易に連結することができる。
2 内側側壁構成部材
3 内側側壁
4 内側側壁
5 内側側壁間上方部連結材
7 内側側壁間下方部連結材
8 内側側壁間中詰材
9 外側側壁間中詰材
10 内外側壁間中詰材
11 内外側壁間中詰材
12 外側側壁構成部材
13 外側側壁構成部材
14 外側側壁
15 外側側壁
17 外側側壁間中間連結材
20 内外側壁間下方部連結材
22 内外側壁間中間連結材
23 内外側壁間下方部連結材
24 内側壁体構造物
25 壁体構造物
26 二重壁体構造物
27 側壁
28 増設側壁
29 タイ材
30 中詰材
31 中詰材
32 増設壁体
33 雌ねじ部材
34 U形鋼矢板
35 ハット形鋼矢板
36 ターンバックルまたは長ナットからなる雌ネジ体
37 腹起し
38 座金
39 腹起し
40 環状部付き雌ねじ部材
41 環状部
42 U形金具
43 脚部
44 雌ねじ部材
45 脚部挿通孔
46 連結板
47 ナット
48 閉鎖したU形金具
49 回動自在な連結装置
50 傾斜面を有する座金
51 ねじ杆
52 鋼製タイロッド
53 内側溝
54 外側溝
55 広幅溝
57 筒体
58 防錆充填材
1000 側壁根入れ部支持体
1100 基礎地盤
1150 側壁根入れ部支持体上表面
1200 経時硬化性材料からなる固化体
Claims (19)
- 多数の内側側壁構成部材によりそれぞれ所定間隔を隔てて並行に一方および他方の内側側壁が配置され、
かつ各内側側壁の上方部が内側側壁間上方部連結材により連結され、
各内側側壁の下方部が側壁根入れ部支持体に根入れされ、
一方および他方の内側側壁間には内側側壁間中詰材が充填されて内側壁体構造物が構成され、
その内側壁体構造物における各内側側壁の外側に、それぞれ間隔をおいて並行に、多数の外側側壁構成部材によりそれぞれ所定間隔を隔てて並行に一方および他方の外側側壁が配置され、
かつ各外側側壁の上方部が、外側側壁間上方部連結材で連結され、
各外側側壁の上端レベルの高さ寸法は各内側側壁の上端レベルの高さ寸法よりも高くされ、
前記各外側側壁の下方部が側壁根入れ部支持体に根入れされ、
一方および他方の外側側壁間には、前記内側壁体構造物全体を埋め込む中詰材が充填されていることを特徴とする壁体構造物。 - 多数の内側側壁構成部材から構成される一方の内側側壁と多数の内側側壁構成部材から構成される他方の内側側壁が所定間隔を隔てて配置され、
少なくとも、前記一方の内側側壁と前記他方の内側側壁の上方部が内側側壁間上方部連結材により連結され、
前記一方の内側側壁と前記他方の内側側壁の下方部が側壁根入れ部支持体に根入れされ、
前記一方の内側側壁と前記他方の内側側壁の間には、内側側壁間中詰材が充填され、
多数の外側側壁構成部材から構成される一方の外側側壁が前記一方の内側側壁と所定間隔を隔てて配置され、
多数の外側側壁構成部材から構成される他方の外側側壁が前記他方の内側側壁と所定間隔を隔てて配置され、
前記一方の外側側壁の上方部と前記他方の外側側壁の上方部とは外側側壁間上方部連結材で連結され、前記一方の外側側壁の下方部と前記他方の外側側壁の下方部が側壁根入れ部支持体に根入れされ、
前記一方の外側側壁と前記一方の内側側壁の間には、内外側壁間中詰材が充填され、
前記他方の外側側壁と前記他方の内側側壁の間には、内外側壁間中詰材が充填され、
前記一方の外側側壁と前記他方の外側側壁との間に外側側壁間中詰材が充填されていることを特徴とする壁体構造物。 - 前記一方の内側側壁と前記他方の内側側壁の下方部が側壁根入れ部支持体上表面の近傍で内側側壁間下方部連結材により連結されていることを特徴とする請求項1または2に記載の壁体構造物。
- 前記一方の内側側壁と前記他方の内側側壁の中間部が、内側側壁間上方部連結材と内側側壁間下方部連結材との上下方向の間において、1段または上下方向に間隔をおいて配置された複数段の内側側壁間中間部連結材により連結されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の壁体構造物。
- 前記外側側壁構成部材と前記外側側壁構成部材の中間部が1段または上下方向に間隔をおいて配置された複数段の外側側壁間中間部連結材により連結されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の壁体構造物。
- 前記一方の内側側壁の下方部と前記一方の外側側壁の下方部、または前記他方の内側側壁の下方部と前記他方の外側側壁の下方部とが、内外側壁間下方部連結材により連結されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の壁体構造物。
- 前記一方の内側側壁の上方部と前記一方の外側側壁の中間部、または前記他方の内側側壁の上方部と前記他方の外側側壁の中間部とが、内外側壁間中間部連結材により連結されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の壁体構造物。
- 前記一方の内側側壁の中間部と前記一方の外側側壁の中間部、または前記他方の内側側壁の中間部と前記他方の外側側壁の中間部とが、内外側壁間中間部連結材により連結されていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の壁体構造物。
- 前記内外側壁間連結材が前記内側側壁間連結材と非連続的に配設されていることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の壁体構造物。
- 前記内外側壁間連結材が前記内側側壁間連結材と連続的に配設されていることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の壁体構造物。
- 前記内外側壁間連結材の内側側壁間連結材側の端部と前記内側側壁間連結材の内外側壁間連結材側の端部とが機械的手段により連結されていることを特徴とする請求項6〜請求項10のいずれか1項に記載の壁体構造物。
- 前記内外側壁間連結材の内側側壁間連結材側の端部には雄ネジ部が設けられ、前記内側側壁間連結材の内外側壁間連結材側の端部には雄ネジ部が設けられ、前記両方の雄ネジ部が雌ネジ部を有する雌ネジ体により連結されていることを特徴とする請求項11に記載の壁体構造物。
- 前記雌ネジ体に代えて、雌ネジ部を有する回動自在な連結装置により連結されていることを特徴とする請求項12に記載の壁体構造物。
- 側壁根入れ部支持体が基礎地盤であることを特徴とする請求項1〜請求項13のいずれか1項に記載の壁体構造物。
- 側壁根入れ部支持体がセメント系材料等の経時硬化性材料からなる固化体であることを特徴とする請求項1〜請求項13のいずれか1項に記載の壁体構造物。
- 中詰材として、土砂、石材、ソイルセメント、スラグ、コンクリート系破砕物、貝殻類の破砕物、モルタル、コンクリート等の経時硬化性材料のいずれか1種以上の材料が充填されていることを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の壁体構造物。
- 側壁構成部材が鋼矢板や鋼管矢板等の鋼製部材またはコンクリート矢板等の非鋼製部材であることを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載の壁体構造物。
- 請求項1〜17のいずれか1項の壁体構造物からなることを特徴とする砂防ダム。
- 多数の内側側壁構成部材によりそれぞれ所定間隔を隔てて並行に一方および他方の内側側壁を配置し、
各内側側壁の上方部を内側側壁間上方部連結材により連結し、
各内側側壁の下方部を側壁根入れ部支持体に根入れし、
内側側壁間には内側側壁間中詰材を充填して内側壁体構造物を構成し、次いで
その内側壁体構造物における各内側側壁の外側に、それぞれ間隔をおいて並行に、多数の外側側壁構成部材によりそれぞれ所定間隔を隔てて並行に外側側壁を配置し、
各外側側壁の上方部を、外側側壁間上方部連結材で連結し、
各外側側壁の上端レベルの高さ寸法を各内側側壁の上端レベルの高さ寸法よりも高くし、
前記各外側側壁の下方部を側壁根入れ部支持体に根入れし、
間隔を隔てて並行する各外側側壁は、前記内側壁体構造物の上面レベルよりも上面レベルが高くされ、間隔を隔てて並行する各外側側壁間には、前記内側壁体構造物全体を埋め込む外側側壁間中詰材を充填することを特徴とする壁体構造物の施工方法。
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