JPH058300U - 構造物の解体用防護シート - Google Patents

構造物の解体用防護シート

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JPH058300U
JPH058300U JP4938691U JP4938691U JPH058300U JP H058300 U JPH058300 U JP H058300U JP 4938691 U JP4938691 U JP 4938691U JP 4938691 U JP4938691 U JP 4938691U JP H058300 U JPH058300 U JP H058300U
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JP
Japan
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protective sheet
bags
protective
dismantling
sheet
Prior art date
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Pending
Application number
JP4938691U
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English (en)
Inventor
光雅 伏見
茂雄 小林
義之 池田
清 橋爪
拡美 向上
孝海 北村
Original Assignee
新日本製鐵株式会社
日本化薬株式会社
株式会社間組
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この考案の構造物の解体用防護シートは、簡
単な構成により現場作業を容易にし、解体する構造物が
複雑であってもその飛散防止の被覆を自在に対応できる
ようにすること、及び爆破の程度に応じた防護手段を構
ずることができるようにする。 【構成】 複数の袋体2を連続して防護シート1とし、
各袋体2間で折り曲げて構造物7へ被覆し、各袋体内2
に細粒状の物質を詰めるようにしたこと、及び防護シー
ト1には構造物7に取り付けるようにした取付部材4を
設けたことを特徴とする構造物の解体用防護シート。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は構造物の爆破解体に用いる防護シート、特に爆破時の爆音防止と構造 物の飛散防止として用いる構造物の解体用防護シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の爆破による防護手段は、図7に示すように、鉄骨など構造物101を解 体するには爆薬102を装着したものの周りを木製の支持台 103上に設置した木枠104で囲い、この木枠104の内部に砂105を詰め 、さらにその周囲に畳あるいはシートで覆うという構成から成り、この手段によ り爆破時の騒音と破砕物の飛散の防止を図っている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では以下のような問題点があった。
【0004】 1)現場での防音枠の設置、及び砂投入作業があるため、時間が掛かる。
【0005】 2)木枠を寸法に合わせて切りだす必要があるため、構造が異なる建屋の各部に よっては複雑なものに対処しなければならず手間が掛かる。
【0006】 3)防音効果が木枠の大きさに制限されるため、現場でさらに十分な防音効果が 要求された場合、木枠の切り出しから行う必要も生じて即応が難しい。
【0007】 4)防音用の砂の他に、飛散防止用の畳、シートを設置する必要があるため、2 重の手間がかかる。
【0008】 そこで、本考案は、上記問題点を解決せんとしたものであり、その目的の第1 は騒音と破砕物の飛散を防止するための手段をきわめて簡単な構成で現場作業を 容易にすること、第2は解体構造物が複雑であっても自在に対応することのでき る防護手段を提供すること、第3には爆破の程度に応じて防護機能の変化に即応 できる防護手段を提供せんとしたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記目的に鑑みなされたもので、その要旨は複数の袋体を一方向に 連続して設けた防護シートと、該シートを解体しようとする構造物の爆破箇所に 取り付ける取付部材と、前記袋体内に細粒状の物質を詰めることにより袋体間を 折り曲げて前記構造物への被覆を可能にした構造物の解体用防護シートにある。
【0010】 ここで、上記防護シートは、高強度繊維を用いることによって、またシートの 枚数を重ねて使用することにより、より十分な飛散防止騒音防止効果を上げるこ とができる。また、砂など細粒状の物質をシートの表面又は裏面あるいはそのい ずれにも設けた袋体内へ収納する量を調製することにより、解体しようとする構 造物が複雑な場合、作業空間が狭あいな場合等、各種構造物の形状に応じて被覆 することができる。さらに、上記取付部材は、防護シートを構造物に固着するも のであれば、ベルトや紐で巻着するものであっても、又アンカーボルトなどで直 接固着するものであってもよい。
【0011】
【作用】
本考案の構造物の解体用防護シートは、解体しようとする構造物に被覆する前 に予め細粒状の物質を入れ、その量を解体の規模、又は解体する構造物の形状に 応じて折り曲げ巻着することができるようにしておき、これを取付部材によって 爆薬を被うようにして構造物に固着する。なお、上記細粒状の鉱物を袋体に入れ る時期は、シートを構造物に被覆した後であってもよい。
【0012】
【実施例】
以下に本考案である構造物の解体用防護シートの実施例を添付図面に基づいて 説明する。
【0013】 図1は、本考案である解体用防護シートの全体斜視図であり、1はパルプ繊維 又はポリエステル樹脂繊維、ポリアミド合成繊維等の高強度繊維からなる防護シ ートであり、該シートの中央には上方に開口3を有する袋体2を一方向である横 方向に一定間隔毎に置くことによって連続して設けている。そして、解体防護シ ートの使用時には、上記袋体中に、細粒状の物質としての砂6を、シートを構造 体に折曲げ被覆でき、かつ爆破力に十分耐え得るようにその量を調節して収納す る。4は解体用防護シート1の上下に設けたベルト止め5に挿通した取付部材と しての紐状ベルトであり、このベルトは図2に示す構造体としての柱7にセット した爆薬(図示せず)を被覆して固着するものである。この場合、横方向に連続 した袋体2間の間隙を利用して、柱7のコーナーにおいても十分に密着・固定す ることができる。さらに、強い爆破力が予想される場合には、図3に示す防護シ ート1〜1′′′を四重にし、かつ上方に重ねた防護シートにおける袋体2を下 方の袋体間の隙間8に位置させて、全体を千鳥状に配置することにより、上記隙 間8における空気層を利用して爆破時の防音効果を上げることができる。
【0014】 図4と図5は、上記した図1の解体用防護シートとは別の実施例であって、互 いの差異点は取付部材にある。すなわち、図1の取付部材は紐状ベルトであるが 、図4は解体する柱7などにシート1の周囲に合致する位置に穴(図示せず)を 穿設しておき、これにアンカーボルトなどで直接シート周囲の小孔9で固定する ものであり、図5ではシート上辺と下辺に設けた複数の吊り紐10を柱に打込ん だアンカーボルト11へ直接固定するようにしたものである。
【0015】 なお、袋体2は図1、図4又は図5に示すように防護シート1の表面に設ける だけでなく、図6に示すように裏面にも設けることができ、より一層十分な防護 効果を得ることができる。この場合、表裏の袋体2は互いに位置をずらすことに より、前記した二以上のシートを重ねて隙間8を設けることができ、かつ防護シ ートの折り曲げを容易にして構造体に固着することもできる。
【0016】
【考案の効果】
本考案としての構造物の解体用防護シートの効果は以下の通りである。
【0017】 1)細粒状の物質を袋に詰め、取付部材によって爆破箇所に容易に取付けること ができるので、従来の木枠等の取付作業に較べて作業性が向上する。
【0018】 2)爆破時における各細粒状の物質間の衝突によって爆発エネルギーを減衰する ことができ、しかも各袋体が各別に独立しているので、仮に袋体の一箇所で破壊 しても全体としての高強度繊維からなる防護シートの機能は損なわない。
【0019】 3)連続して複数の袋体を設けているので、各袋体間における折り曲げが容易と なり、また構造物によっては小さな隙間にもシートを合致しなければならないな ど、複雑な各種形状の構造物にも十分適合して密着することができる。
【0020】 4)防護シートを、規格に合わせた数種のものを予め量産しておくことができ、 これらを爆破力に応じて必要な枚数重ねて使用することもできる。
【0021】 5)さらに、シートを各個の袋体をずらして千鳥状に重ねることにより、単に細 粒状物質の重量に依存するだけでなく、袋体間の隙間における空気層を利用して 爆破時の防音効果を得ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の構造物の解体用防護シートの全体斜視
図である。
【図2】図1を構造物に取り付けた状態の斜視図であ
る。
【図3】図1の防護シートを4枚重ねた状態の横断面図
である。
【図4】図1とは別の実施例である防護シートの斜視図
である。
【図5】図1とはさらに別の実施例である防護シートの
斜視図である。
【図6】図1、図4又は図5の袋体をシートの表面に位
置をずらして配置した一部破断斜視図である。
【図7】従来における構造物の解体手段を説明した要部
斜視図である。
【符号の説明】
1 防護シート 2 袋体 4 取付部材 9 取付部材 10 取付部材 11 取付部材 6 細粒状の物質 7 構造物(柱)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 小林 茂雄 東京都千代田区大手町二丁目6番3号 新 日本製鐵株式会社内 (72)考案者 池田 義之 東京都千代田区富士見1丁目11番2号 日 本化薬株式会社内 (72)考案者 橋爪 清 東京都千代田区富士見1丁目11番2号 日 本化薬株式会社内 (72)考案者 向上 拡美 東京都港区北青山2丁目5番8号 株式会 社間組内 (72)考案者 北村 孝海 東京都港区北青山2丁目5番8号 株式会 社間組内

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 複数の袋体を一方向に連続して設けた防
    護シートと、該シートを解体しようとする構造物の爆破
    箇所に取り付ける取付部材と、前記袋体内に細粒状の物
    質を詰めることにより袋体間を折り曲げて前記構造物へ
    の被覆を可能にした構造物の解体用防護シート。
JP4938691U 1991-06-27 1991-06-27 構造物の解体用防護シート Pending JPH058300U (ja)

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JP4938691U JPH058300U (ja) 1991-06-27 1991-06-27 構造物の解体用防護シート

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JPH058300U true JPH058300U (ja) 1993-02-05

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ID=12829586

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100927055B1 (ko) * 2009-06-11 2009-11-17 주식회사 코리아카코 구조물의 발파 해체시 사용되는 분진 및 비산제어용 다목적 방호재
JP2010266080A (ja) * 2009-05-12 2010-11-25 Hitachi Zosen Corp ウェイトマット
JP2019027135A (ja) * 2017-07-31 2019-02-21 株式会社かんでんエンジニアリング エアーブラスト用鉄塔養生装置及び工法
JP2021004541A (ja) * 2019-06-27 2021-01-14 三井住友建設株式会社 鉄筋コンクリート構造物を部分解体する方法

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Effective date: 19970204