JPH0583004A - 円偏波及び直線偏波共用一次放射器 - Google Patents

円偏波及び直線偏波共用一次放射器

Info

Publication number
JPH0583004A
JPH0583004A JP24318191A JP24318191A JPH0583004A JP H0583004 A JPH0583004 A JP H0583004A JP 24318191 A JP24318191 A JP 24318191A JP 24318191 A JP24318191 A JP 24318191A JP H0583004 A JPH0583004 A JP H0583004A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
probe
polarized wave
wave
circular waveguide
waveguide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24318191A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoichi Furukawa
昌一 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu General Ltd
Original Assignee
Fujitsu General Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu General Ltd filed Critical Fujitsu General Ltd
Priority to JP24318191A priority Critical patent/JPH0583004A/ja
Publication of JPH0583004A publication Critical patent/JPH0583004A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Waveguide Aerials (AREA)
  • Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 円偏波及び直線偏波共用一次放射器に関し、
円形導波管に導入された円偏波(右旋及び左旋円偏
波)、又は直線偏波(垂直及び水平偏波)から希望する
方を選択して、円形導波管に接合した一つの方形導波管
から信号出力する。 【構成】 開口部1側に90度位相器を設け、円形導波
管2の管軸を中心として回転可能としたプローブ5を終
端面4に設け、プローブ5の回転軸と同心円状に金属筒
6を配置し、プローブ8の一端を金属筒6と接続し、他
端を円形導波管2の側面に接合した方形導波管9内に挿
入し、円偏波は前記90度位相器で直線偏波に変換する
と共に、プローブ5を回転させて希望する方の電磁波の
電界と結合する向きにして電気信号に変換し、同電気信
号を容量結合により金属筒6に伝え、さらに導電接続に
よりプローブ8に伝え、プローブ8の方形導波管9内に
挿入された部分で電磁波を励振させ、方形導波管9から
コンバータに信号入力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円偏波(右旋、又は左
旋)を使用している衛星放送(BS)と、直線偏波(水
平偏波、又は垂直偏波)を使用している通信衛星(C
S)とを、共に受信可能とした円偏波及び直線偏波共用
一次放射器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のBS及びCS共用アンテナは図9
(A)に示すように、同一リフレクタ25にBS用の一
次放射器23とCS用の一次放射器24を並べて取り付
け、リフレクタ25の焦点をずらせて、リフレクタ25
の一端の焦点にBS用の一次放射器23が位置するよう
にし、リフレクタ25の他端の焦点にCS用の一次放射
器24が位置するようにして、リフレクタ25の向きを
各々の衛星の向きにして、BSの電波及びCSの電波を
受信するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、リフレクタの
焦点がずらせてあるため各々の一次放射器で得られる利
得が低下するといった問題点があり、また、同一リフレ
クタに2個の一次放射器を取り付けているため、構造が
複雑となるといった問題点もあった。本発明は、BSと
CS用に共用できる一次放射器とし、図9(B)に示す
ように一次放射器27をリフレクタ26の焦点に配置し
て、BSを受信するときにはリフレクタ26を放送衛星
の方向に向け、CSを受信するときにはリフレクタ26
を通信衛星の方向に向けて、BSの電波とCSの電波が
同一の一次放射器27で受信できるようにすることによ
り、構造が簡単で価格の安い、経済的な受信システムを
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の一実施
例を示す、円偏波及び直線偏波共用一次放射器の一部切
欠き斜視図であり、同図に示すように、一端を電磁波が
導入し得る開口部1とし、他端に終端面4を設けた円形
導波管2の終端面4側の側面に方形導波管9を接合し、
円形導波管2の内部において、前記開口部側に90度位
相器(図1においては、金属板11及び12)を設け、
終端面4に円形導波管2の管軸を中心として回転可能と
したL字形のプローブ5を設け、同プローブ5の回転軸
と同心円状に金属筒6を配置し、金属筒6に一端を取り
付け、他端を前記方形導波管9内に挿入したL字形のプ
ローブ8を設けて、前記円形導波管2の内部に直線偏波
(垂直偏波、又は水平偏波)が導入された場合、前記直
線偏波の内、希望する方の電界と結合する向きにプロー
ブ5を回転させ、円偏波(右旋、又は左旋)が導入され
た場合、同円偏波を前記90度位相器で直線偏波に変換
した後、変換された直線偏波の電界と結合する向きにプ
ローブ5を回転させて、同プローブ5で前記電磁波を電
気信号に変換し、同電気信号を容量結合により金属筒6
に伝え、導電接続により前記金属筒6から前記電気信号
をプローブ8に伝え、同プローブ8の方形導波管9内に
挿入れた部分で電磁波を励振させて、同方形導波管9か
ら信号を出力してコンバータに入力するようにしてい
る。また、円形導波管2の管軸方向に沿った、プローブ
5の終端面4からの長さを、同プローブ5に結合させる
電磁波の波長の約1/2×n+1/4(nは整数)と
し、円形導波管2の管軸方向に沿った、プローブ8の前
記終端面4からの取付位置を、前記電磁波の波長の約1
/2×n(nは整数)とし、円形導波管2内に導入され
た受信希望の偏波に対する信号が方形導波管9から効率
良く出力できるようにしている。
【0005】
【作用】本発明は上記した構成により、円形導波管2に
導入された円偏波(右旋、又は左旋)、あるいは直線偏
波(水平偏波、又は垂直偏波)から希望する方を選択し
て、円形導波管2に接合した方形導波管9から信号を出
力することが可能となり、同出力をコンバータに入力す
ることにより、円偏波(右旋、又は左旋)、あるいは直
線偏波(水平偏波、又は垂直偏波)を受信することがで
きる。図1は、本発明の一実施例を示す、円偏波及び直
線偏波共用一次放射器の一部切欠き斜視図であり、同図
において、円形導波管2の管軸から垂直方向(上部方
向)に向かう軸をY軸とし、同上の管軸から水平方向
(左部方向)に向かう軸をX軸とし、各々反対方向に向
かう軸を−Y軸と−X軸(図示せず)とする(以下、図
2〜図8において同じ)。
【0006】先ず、90度位相器の作用について説明す
る。90度位相器としては、図1に示すように、略長方
形の金属板11及び12を使用しており、円形導波管2
の内部表面の上部と下部の対向する円弧の中心に取り付
け、金属板11及び12の短辺方向が円形導波管2の管
軸に向かうようにし、円形導波管2の管軸方向に沿った
金属板11及び12の長手方向の長さを、円形導波管2
の内部を伝播する電磁波のTE11モードの直交する2
つの偏波成分間の位相差を90度とすることができる長
さとしている。図3(A)及び(B)は、90度位相器
の作用についての説明図であり、円形導波管2に水平偏
波の電界がX軸と平行な向きに導入され、垂直偏波の電
界がY軸と平行な向きに導入されたとする。水平偏波は
図3(A)に示すような電界分布で90度位相器中を伝
播し、垂直偏波は図3(B)に示すような電界分布で9
0度位相器中を伝播する。水平偏波と垂直偏波の伝播を
比較すると、水平偏波は金属板11及び12で狭くなっ
た空間を伝播するようになるため、水平偏波の波長が伸
びて垂直偏波に対して位相速度が速くなり、90度位相
器を通り抜けた所では、水平偏波と垂直偏波との位相差
は90度となる。
【0007】放送衛星と通信衛星は静止軌道が異なるた
め、受信時は各々の衛星の向きにアンテナを向けるた
め、円偏波と直線偏波の電波は同時に円偏波及び直線偏
波共用一次放射器に入ってくることはない。従って、先
ず通信衛星からの水平偏波及び垂直偏波の電波受信時の
作用について次に説明する。図4(A)〜(C)は、直
線偏波(水平偏波及び垂直偏波)を受ける場合の説明図
であり、(A)図は、円形導波管2内に導入された水平
偏波及び垂直偏波の電界の向きを説明する説明図であ
り、(B)及び(C)図は、図1に示す円偏波及び直線
偏波共用一次放射器の正面図であり、(A)図に示すよ
うに、水平偏波の電界がX軸と平行な向きに導入され、
垂直偏波の電界がY軸と平行な向きに導入されたとす
る。水平偏波及び垂直偏波は、90度位相器による位相
変化を受けずに円形導波管2内を伝播するため、(B)
図に示すように、プローブ5の先端の折り曲げ部分をX
軸方向に向けることにより、水平偏波の電界と平行な向
きとなり、プローブ5に水平偏波を結合させることがで
き、(C)図に示すように、プローブ5の先端の折り曲
げ部分をY軸方向に向けることにより、垂直偏波の電界
と平行な向きとなり、プローブ5に垂直偏波を結合させ
ることができる。
【0008】次に、放送衛星からの円偏波の電波受信時
の作用について説明する。図5(A)〜(D)は、円偏
波(右旋円偏波及び左旋円偏波)を受ける場合の説明図
であり、円偏波は、2つの直交した直線偏波の合成とみ
なすことができ、この2つの直交した直線偏波の振幅が
等しく、位相が90度ずれている場合に円偏波となる。
(A)及び(B)図に示す円は、円偏波の電界ベクトル
の軌跡を示しており、(A)図に示すように、X軸とY
軸を2分する向きに電界ベクトルEを有する左旋円偏波
が円形導波管2に導入されたとし、(B)図に示すよう
に、−X軸とY軸を2分する向きに電界ベクトルEを有
する右旋円偏波が円形導波管2に導入されたとする。前
記両円偏波はX軸方向に水平偏波成分Exを有し、Y軸方
向に垂直偏波成分Eyとを有する電磁波として表すことが
できる。(A)図に示すように、X軸方向の水平偏波
が、Y軸方向の垂直偏波より位相が遅れている場合、円
偏波の電界ベクトルEは、矢印bの向きに回転し左旋円
偏波となり、(B)図に示すように、X軸方向の水平偏
波が、Y軸方向の垂直偏波より位相が遅れている場合、
円偏波の電界ベクトルEは、矢印aの向きに回転し右旋
円偏波となる。
【0009】(C)及び(D)図は、図1に示す円偏波
及び直線偏波共用一次放射器の正面図であり、左旋円偏
波を受ける場合は(C)図に示すように、プローブ5の
先端の折り曲げ部分をX軸とY軸を2分する方向に向け
た配置とし、右旋円偏波を受ける場合は(D)図に示す
ように、プローブ5の先端の折り曲げ部分を−X軸とY
軸を2分する方向に向けた配置とする。左旋円偏波及び
右旋円偏波が、金属板11及び12で構成された90度
位相器中を伝播すると、X軸方向の水平偏波成分Exは、
図3(A)に示すようなX軸と平行な向きの電界の伝播
状態となるため、X軸方向の水平偏波成分の位相速度を
Y軸方向の垂直偏波成分に対して速くすることができ、
90度位相器を通り抜けた所では、水平偏波成分と垂直
偏波成分が同相となって直線偏波に変換される。従っ
て、(C)図の配置のプローブ5で、左旋円偏波を直線
偏波に変換した電磁波を結合させることができ、(D)
図の配置のプローブ5で、右旋円偏波を直線偏波に変換
した電磁波を結合させることができる。
【0010】次に、プローブ5に結合させた電磁波から
の信号出力方法について説明する。円形導波管2に導入
された電磁波を効率良く電気信号に変換できるようにす
るため、図1に示すように、円形導波管2の管軸方向に
沿った第1プローブ5の終端面4からの長さを、同第1
プローブ5に結合させる電磁波の波長の約1/2×n+
1/4(nは整数)とし、プローブ5のL字状に折り曲
げた部分が、円形導波管2に導入された電磁波の電界が
最大となる位置になるようにしている。また、円形導波
管2の管軸方向に沿った第2プローブ8の前記終端面4
からの取付位置を、前記電磁波の波長の約1/2×n
(nは整数)とし、円形導波管2に導入された電磁波の
電界が最小となる位置になるようにして、円形導波管2
内の第2プローブ8の部分では、電磁波が結合しないよ
うにしている。
【0011】従って、水平偏波を受ける場合は、プロー
ブ5を回転させて、図4(B)に示す配置とし、垂直偏
波を受ける場合は、プローブ5を回転させて、図4
(C)に示す配置とし、左旋円偏波を受ける場合は、プ
ローブ5を回転させて、図5(C)に示す配置とし、右
旋円偏波を受ける場合は、プローブ5を回転させて、図
5(D)に示す配置とすることにより、プローブ5に前
記各電磁波を結合させて電気信号に変換することができ
る。前記プローブ5で変換された電気信号は、プローブ
5と金属筒6間の容量結合により前記金属筒6に伝えら
れ、さらに、導電接続により前記金属筒6から前記電気
信号を前記第2プローブ8に伝え、同第2プローブ8の
前記方形導波管9内に挿入れた部分で電磁波を励振させ
て、同方形導波管9から信号を出力してコンバータに入
力する。直線偏波(垂直偏波及び水平偏波)、又は円偏
波(左旋及び右旋円偏波)の内、希望する方を選択し
て、円形導波管2に接合した一つの方形導波管9から信
号出力し、コンバータでは、局部発振周波数を変化させ
て、選局することにより衛星放送、あるいは通信衛星の
電波を受信することができるようになり、構造が簡単で
価格の安い、経済的な受信システムを提供することがで
きる。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を示す円偏波及び
直線偏波共用一次放射器の一部切欠き斜視図であり、円
形導波管2の一端をホーン形状として電磁波を効率良く
円形導波管2内に導入し得る開口部1とし、他端を導入
された電磁波を反射せしめる終端面4とし、円形導波管
2の終端面4側の側面に方形導波管9を下方に向かって
接合している。円形導波管2の内部には、開口部1側に
90度位相器を設け、前記終端面4に円形導波管2の管
軸を中心として回転可能としたL字形プローブ5を設
け、同プローブ5の回転軸と同心円状に金属筒6を配置
している。90度位相器としては、略長方形の金属板1
1及び12を使用しており、円形導波管2の内部表面の
上部と下部の対向する円弧の中心に取り付け、金属板1
1及び12の短辺方向が円形導波管2の管軸に向かうよ
うにし、円形導波管2の管軸方向に沿った金属板11及
び12の長手方向の長さを、円形導波管2の内部を伝播
する電磁波のTE11モードの直交する2つの偏波成分
間の位相差を90度とすることができる長さとしてい
る。
【0013】プローブ5の回転機構としては、円形導波
管2の終端面4の外側に駆動部6を設け、駆動部6とし
ては例えばモータ等を使用し、同モータの回転と連動し
て回転する絶縁材料製の回転軸7を設けて、同回転軸7
と連動して回転するように、回転軸7の先端にプローブ
5を接いでいる。金属筒6の側面にL字形のプローブ8
の一端を半田付け等により取り付けて、金属筒6とプロ
ーブ8が導電接続がとれるようにしており、プローブ8
は円形導波管2の管壁に設けた貫通穴を通し、同貫通穴
部に絶縁材料製の固定具10を使用してプローブ8を固
定し、L字形に折り曲げた先端を方形導波管9の内部に
挿入している。金属筒6はプローブ8で固定するように
しても良いし、あるいは、固定具10を円形導波管2の
管軸方向に向かって延長して、同固定具10で固定する
ようにしても良い。金属筒6は、例えば、誘電体材料の
丸棒を使用し、周囲に金属箔を張り付けて、プローブ5
を丸棒の中心に通して貫通させてプローブ5が回転でき
るようにし、プローブ5と金属箔の間で容量結合させる
ようにしても良い。方形導波管9の内部で電磁波を効率
良く励振させるため、プローブ8の方形導波管9に対し
て挿入する深さを、プローブ8で励振させる電磁波の波
長の約1/4の長さとなるようにしている。
【0014】円形導波管2に導入された電磁波を効率良
く電気信号に変換できるようにするため、円形導波管2
の管軸方向に沿ったプローブ5の終端面4からの長さ
を、同プローブ5に結合させる電磁波の波長の約1/2
×n+1/4(nは整数)とし、プローブ5のL字状に
折り曲げた部分が、円形導波管2に導入された電磁波の
電界が最大となる位置になるようにしている。また、円
形導波管2の管軸方向に沿ったプローブ8の前記終端面
4からの取付位置を、前記電磁波の波長の約1/2×n
(nは整数)とし、円形導波管2に導入された電磁波の
電界が最小となる位置になるようにして、円形導波管2
内のプローブ8の部分では、電磁波が結合しないように
している。金属筒6の円形導波管2の管軸方向に沿った
長さを調整して、金属筒6とプローブ5間が最適な容量
結合となるように、上記nの値を選択する。なお、図1
において、20、21及び22は切欠き線を示す〔以
下、図6(A)、図7(A)及び図8(A)において同
じ〕。
【0015】図2は、図1の正面図であり、プローブ5
は円形導波管2の管軸を中心として回転可能なようにし
てあり、プローブ5の回転軸に対して同心円状に金属筒
6を配置し、金属筒6に取り付けたプローブ8は−Y軸
に沿って延長し、円形導波管2の側面に接合した方形導
波管9に挿入している。円形導波管2の開口部からみた
金属板11及び12の円形導波管2の管軸方向に向かう
中心線(図示せず)は、Y軸及びプローブ5の回転軸と
重なる向きに配置している。金属板11及び12の短辺
方向の端面の形状は、段差を中間に設けた形状としてい
るが、位相器として整合がとれるようであれば他の形状
としても良い。また、前記金属板11及び12は、どち
らか一方のみを使用するようにしても良いが、この場合
は、位相差を90度とするため前記金属板の長辺方向の
長さを長くする必要がある。プローブ5は、駆動部3を
使用して回転させる代わりに、手動で回転させるように
しても良い。
【0016】図6(A)は、本発明のその他の実施例を
示す円偏波及び直線偏波共用一次放射器の一部切欠き斜
視図であり、(B)図は、(A)図の正面図である。図
1に示す実施例との相違は90度位相器として、金属板
11及び12を使用する代わりに金属塊13及び14を
使用した点であり、円形導波管2の内部の円形表面の上
部及び下部の対向する円弧が平面になるように金属塊1
3及び14を取り付け、円形導波管2の管軸方向に沿っ
た金属塊13及び14の長さを、円形導波管2の内部を
伝播する電磁波のTE11モードの直交する2つの偏波
成分間の位相差を90度にできる長さとしている。前記
金属塊13及び14は、どちらか一方のみを使用するよ
うにしても良いが、この場合は、90度位相器とするた
め金属塊の円形導波管2の管軸方向に沿った長さを長く
する必要がある。金属塊13及び14の表面は略平面状
としているが、円形導波管2の内部を伝播する電磁波の
TE11モードの直交する2つの偏波成分間に位相差を
発生させるためには、X軸方向とY軸方向との内径差を
設ければ良く、金属塊13及び14の表面を平面状とす
る代わりに、表面を盛り上げて円形導波管2の開口部1
からみた形を円弧状にしても良く、加工のしやすさによ
って選択が可能である。(B)図は、(A)図の正面図
であり、同図に示すように、円形導波管2の開口部1か
らみた金属塊13及び14の円形導波管2の管軸方向に
向かう中心線(図示せず)が、Y軸及びプローブ5の回
転軸と重なる向きに配置している。
【0017】図7(A)は、本発明のその他の実施例を
示す円偏波及び直線偏波共用一次放射器の一部切欠き斜
視図であり、(B)図は、(A)図の正面図である。図
1に示す実施例との相違は90度位相器として、金属板
11及び12を使用する代わりに金属製ビス15及び1
6を複数個使用した点であり、円形導波管2の内部表面
の上部と下部の対向する円弧の中心に、円形導波管2の
管軸方向に沿って並べて取り付け、各々の金属製ビスの
先端が円形導波管2の管軸に向かうようにし、円形導波
管2の管軸方向に沿って並べて取り付けた列の長さを、
円形導波管2の内部を伝播する電磁波のTE11モード
の直交する2つの偏波成分間の位相差を90度とするこ
とができる長さとしている。(B)図は、(A)図の正
面図であり、同図に示すように、円形導波管2の開口部
からみた前記金属製ビスの円形導波管2の管軸方向に向
かう中心線(図示せず)が、Y軸及びプローブ5の回転
軸と重なる向きに配置している。前記金属製ビスの列を
円形導波管2の内部表面の上部と下部の2列としている
が、どちらか一方の列のみを使用するようにしても良い
が、この場合は、位相差を90度とするため前記金属製
ビスの列の長さを長くする必要がある。
【0018】図8(A)は、本発明のその他の実施例を
示す円偏波及び直線偏波共用一次放射器の一部切欠き斜
視図であり、(B)図は、(A)図の正面図である。図
1に示す実施例との相違は90度位相器として、金属板
11及び12を使用する代わりに略長方形の誘電体板1
7を使用している点であり、円形導波管2の対向する内
壁の表面で誘電体板17の長手方向の両端を挟持し、円
形導波管2の管軸方向に沿った誘電体板17の長手方向
の長さを、円形導波管2の内部を伝播する電磁波のTE
11モードの直交する2つの偏波成分間の位相差を90
度にできる長さとしている。(B)図は、(A)図の正
面図であり、同図に示すように、円形導波管2の開口部
からみた誘電体板17の円形導波管2の管軸方向に向か
う中心線(図示せず)が、Y軸及びプローブ5の回転軸
と重なる向きに配置している。誘電体板17の短辺方向
の端面の形状は、略V字形の形状としているが、位相器
としての整合がとれるようであれば、他の形状にしても
良い。図8(A)及び(B)に示す誘電体板17を使用
しても、図1に使用した金属板11及び12と同様の効
果を得ることができ、円偏波を直線偏波に変換すること
ができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればB
S用及びCS用に共用とした円偏波及び直線偏波共用一
次放射器を使用して、同一次放射器をリフレクタの焦点
に配置し、リフレクタの向きをBS受信のときは放送衛
星の方向にし、CS受信のときは通信衛星の方向にし
て、BS及びCSを受信可能としており、従来のように
同一リフレクタにBS用の一次放射器とCS用の一次放
射器を並べて取り付け、リフレクタの焦点をずらせて、
リフレクタの一端の焦点にBS用の一次放射器を配置
し、リフレクタの他端の焦点にCS用の一次放射器を配
置して、リフレクタの向きを各々の衛星の向きにして、
BSの電波及びCSの電波を受信するようにしたものよ
り、構造が簡単で価格の安い、経済的な受信システムを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す円偏波及び直線偏波共
用一次放射器の一部切欠き斜視図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】(A)及び(B)は、90度位相器の作用につ
いての説明図である。
【図4】(A)〜(C)は、直線偏波(水平偏波及び垂
直偏波)を受ける場合の説明図である。
【図5】(A)〜(D)は、円偏波(右旋円偏波及び左
旋円偏波)を受ける場合の説明図である。
【図6】(A)図は、本発明のその他の実施例を示す円
偏波及び直線偏波共用一次放射器の一部切欠き斜視図で
あり、図1の金属板を使用する代わりに金属塊を使用し
た例であり、(B)図は、(A)図の正面図である。
【図7】(A)図は、本発明のその他の実施例を示す円
偏波及び直線偏波共用一次放射器の一部切欠き斜視図で
あり、図1の金属板を使用する代わりに金属製ビスを使
用した例であり、(B)図は、(A)図の正面図であ
る。
【図8】(A)図は、本発明のその他の実施例を示す円
偏波及び直線偏波共用一次放射器の一部切欠き斜視図で
あり、図1の金属板を使用する代わりに誘電体板を使用
した例であり、(B)図は、(A)図の正面図である。
【図9】リフレクタと一次放射器の配置を示す説明図で
あり、(A)図は、従来例を示し、(B)図は、本発明
の実施例を示す。
【符号の説明】
1 開口部 2 円形導波管 3 駆動部 4 終端面 5 プローブ 6 金属筒 7 回転軸 8 プローブ 9 方形導波管 10 固定具 11 金属板 12 金属板 13 金属塊 14 金属塊 15 金属ビス 16 金属ビス 17 誘電体板 20 切欠き線 21 切欠き線 22 切欠き線 23 一次放射器 24 一次放射器 25 リフレクタ 26 リフレクタ 27 一次放射器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端を電磁波が導入し得る開口部とし、
    他端に終端面を設けた円形導波管の終端面側の側面に方
    形導波管を接合し、同円形導波管の内部において、前記
    開口部側に90度位相器を設け、前記終端面に円形導波
    管の管軸を中心として回転可能としたL字形第1プロー
    ブを設け、同第1プローブの回転軸と同心円状に金属筒
    を配置し、同金属筒に一端を取り付け、他端を前記方形
    導波管内に挿入したL字形第2プローブを設けて、前記
    円形導波管の内部に直線偏波(垂直偏波、又は水平偏
    波)が導入された場合、前記直線偏波の内、希望する方
    の電界と結合する向きに前記第1プローブを回転させ、
    円偏波(右旋、又は左旋)が導入された場合、同円偏波
    を前記90度位相器で直線偏波に変換した後、変換され
    た直線偏波の電界と結合する向きに前記第1プローブを
    回転させて、同第1プローブで前記電磁波を電気信号に
    変換し、同電気信号を容量結合により前記金属筒に伝
    え、導電接続により前記金属筒から前記電気信号を前記
    第2プローブに伝え、同第2プローブの前記方形導波管
    内に挿入れた部分で電磁波を励振させて、同方形導波管
    から信号を出力することを特徴とする円偏波及び直線偏
    波共用一次放射器。
  2. 【請求項2】 前記円形導波管の管軸方向に沿った前記
    第1プローブの前記終端面からの長さを、同第1プロー
    ブに結合させる電磁波の波長の約1/2×n+1/4
    (nは整数)とし、前記円形導波管の管軸方向に沿った
    前記第2プローブの前記終端面からの取付位置を、前記
    電磁波の波長の約1/2×n(nは整数)としたことを
    特徴とする請求項1記載の円偏波及び直線偏波共用一次
    放射器。
JP24318191A 1991-09-24 1991-09-24 円偏波及び直線偏波共用一次放射器 Pending JPH0583004A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24318191A JPH0583004A (ja) 1991-09-24 1991-09-24 円偏波及び直線偏波共用一次放射器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24318191A JPH0583004A (ja) 1991-09-24 1991-09-24 円偏波及び直線偏波共用一次放射器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0583004A true JPH0583004A (ja) 1993-04-02

Family

ID=17100030

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24318191A Pending JPH0583004A (ja) 1991-09-24 1991-09-24 円偏波及び直線偏波共用一次放射器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0583004A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5841404A (en) * 1997-02-04 1998-11-24 Yen; Kerl Electromagnetic wave transmitting and transferring device with high polarization isolation performance
KR20020017522A (ko) * 2000-08-30 2002-03-07 이형도 저잡음 주파수 변환기의 도파관
KR100352490B1 (ko) * 2000-08-30 2002-09-11 삼성전기주식회사 저잡음 주파수 변환기의 도파관
CN105896089A (zh) * 2015-01-23 2016-08-24 北京空间飞行器总体设计部 一体化圆极化天线
CN109888500A (zh) * 2019-04-11 2019-06-14 珠海市美宸电子科技有限公司 一种馈源一体波导结构及馈源一体化下变频器
CN112290226A (zh) * 2020-09-14 2021-01-29 厦门维翰电子科技有限公司 一种极化可调Ka超宽频段圆极化器

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5841404A (en) * 1997-02-04 1998-11-24 Yen; Kerl Electromagnetic wave transmitting and transferring device with high polarization isolation performance
KR20020017522A (ko) * 2000-08-30 2002-03-07 이형도 저잡음 주파수 변환기의 도파관
KR100352490B1 (ko) * 2000-08-30 2002-09-11 삼성전기주식회사 저잡음 주파수 변환기의 도파관
CN105896089A (zh) * 2015-01-23 2016-08-24 北京空间飞行器总体设计部 一体化圆极化天线
CN109888500A (zh) * 2019-04-11 2019-06-14 珠海市美宸电子科技有限公司 一种馈源一体波导结构及馈源一体化下变频器
CN112290226A (zh) * 2020-09-14 2021-01-29 厦门维翰电子科技有限公司 一种极化可调Ka超宽频段圆极化器
CN112290226B (zh) * 2020-09-14 2022-08-09 厦门维翰电子科技有限公司 一种极化可调Ka超宽频段圆极化器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3195923B2 (ja) 円偏波誘電体アンテナ
US3569870A (en) Feed system
JPH0583004A (ja) 円偏波及び直線偏波共用一次放射器
JP3472822B2 (ja) 偏波可変方式,偏波ダイバーシチ方式及び偏波変調方式
JPH0541602A (ja) 円偏波及び直線偏波共用一次放射器
EP0564266B1 (en) Circular polarization apparatus for micro wave antenna
US5463358A (en) Multiple channel microwave rotary polarizer
JPH0690101A (ja) 円偏波及び直線偏波共用一次放射器
JPH07321502A (ja) 直線偏波用一次放射器
JPH0529801A (ja) 円偏波及び直線偏波共用一次放射器
JPH0555805A (ja) 円偏波及び直線偏波共用一次放射器
JPH05235603A (ja) 水平及び垂直偏波切換フィードホーン
JPH0541603A (ja) 円偏波及び直線偏波共用一次放射器
JPH0555807A (ja) 円偏波及び直線偏波共用一次放射器
JPH0555806A (ja) 円偏波及び直線偏波共用一次放射器
JPH04373201A (ja) 円偏波及び直線偏波共用一次放射器
JPH05206720A (ja) 円偏波及び直線偏波共用一次放射器
JPH05102702A (ja) 円偏波及び直線偏波共用一次放射器
JPH0555808A (ja) 左旋及び右旋円偏波共用一次放射器
JP2001196850A (ja) 導波管スロットアンテナ
JP3275716B2 (ja) アンテナ装置
JP2002033612A (ja) ビーム走査アンテナ
JPH07231201A (ja) 一次放射器
JPH0583006A (ja) 左旋及び右旋円偏波共用一次放射器
JPH06232602A (ja) 一次放射器