JPH0555807A - 円偏波及び直線偏波共用一次放射器 - Google Patents

円偏波及び直線偏波共用一次放射器

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JPH0555807A
JPH0555807A JP21077391A JP21077391A JPH0555807A JP H0555807 A JPH0555807 A JP H0555807A JP 21077391 A JP21077391 A JP 21077391A JP 21077391 A JP21077391 A JP 21077391A JP H0555807 A JPH0555807 A JP H0555807A
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circular waveguide
phase circuit
phase
circular
primary radiator
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JP21077391A
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Katsuaki Kaminakada
勝明 上中田
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Fujitsu General Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 円偏波、及び直線偏波(水平・垂直偏波)を
使用している衛星からの電波を共に受信可能な、円偏波
及び直線偏波共用一次放射器を提供する。 【構成】 円形導波管2の開口部1側から終端面5に向
かって順に、第1位相回路(金属塊3及び4)と、回転
式の第2位相回路(誘電体板7)と、TE11モードの
電磁波の直交成分に対する出力手段(方形導波管9及び
10)とを設け、円偏波を受ける場合、第1位相回路で
直線偏波に変換し、誘電体板7を前記直線偏波の直交成
分間の位相が変化しない向きとして、一方の出力手段か
ら信号を出力し、直線偏波を受ける場合、同直線偏波の
直交成分に対して第1位相回路で発生させた位相差を、
誘電体板7を回転させて、同相にして他方の出力手段か
ら直線偏波の一方の信号を出力し、前記位相差が約18
0度となるように、誘電体板7を回転させて、前記他方
の出力手段から直線偏波の他方の信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円偏波を使用している
衛星放送(BS)と、直線偏波を使用している通信衛星
(CS)とを、共に受信可能とした円偏波及び直線偏波
共用一次放射器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のBS及びCS共用アンテナは図1
4(A)に示すように、同一リフレクタ25にBS用の
一次放射器23とCS用の一次放射器24を並べて取り
付け、リフレクタ25の焦点をずらせて、リフレクタ2
5の一端の焦点にBS用の一次放射器23が位置するよ
うにし、リフレクタ25の他端の焦点にCS用の一次放
射器24が位置するようにして、リフレクタ25の向き
を各々の衛星の向きにして、BSの電波及びCSの電波
を受信するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、リフレクタの
焦点がずらせてあるため各々の一次放射器で得られる利
得が低下するといった問題点があり、また、同一リフレ
クタに2個の一次放射器を取り付けているため、構造が
複雑となるといった問題点もあった。本発明は、BSと
CS用に共用できる一次放射器とし、図14(B)に示
すように一次放射器27をリフレクタ26の焦点に配置
して、BSを受信するときにはリフレクタ26を放送衛
星の方向に向け、CSを受信するときにはリフレクタ2
6を通信衛星の方向に向けて、BSの電波とCSの電波
が同一の一次放射器27で受信できるようにすることに
より、構造が簡単で価格の安い、経済的な受信システム
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の一実施
例を示す円偏波及び直線偏波共用一次放射器の一部切欠
き斜視図であり、同図に示すように、一端を電磁波が導
入し得る開口部1とし、他端に終端面5を設けた円形導
波管2において、同円形導波管2の内部に開口部1側か
ら終端面5に向かって、固定式の第1位相回路(図1に
おいては、金属塊3及び4)と、回転式の第2位相回路
(図1においては、誘電体板7)とを並べて設け、終端
面5側となる前記位相回路(図1においては、誘電体板
7)と前記終端面5の間に、円形導波管2の内部を伝播
する電磁波のTE11モードの垂直方向及び水平方向成
分に各々結合せしめる2つの出力手段(図1において
は、方形導波管9、及び方形導波管10)を設けて、円
偏波の電磁波が導入された場合は、前記第1位相回路で
直線偏波に変換し、前記第2位相回路を回転させて同第
2位相回路中を伝播する電磁波の直交する2つの偏波成
分間の位相が変化しない向きとして、前記出力手段の一
方から信号を取り出すようにしている。
【0005】直線偏波の電磁波が導入された場合は、水
平及び垂直偏波の内どちらか一方に対しては、同直線偏
波の直交する2つの偏波成分間に対して、前記第1位相
回路で発生させた位相差と、前記第2位相回路で発生さ
せた位相差を合わせて同相となる向きに前記第2位相回
路を回転させて、前記出力手段の他方から信号を取り出
し、直線偏波の他方に対しては、同直線偏波の直交する
2つの偏波成分間に対して、前記第1位相回路と前記第
2位相回路とで発生させた位相差が合わせて約180度
となるように、前記第2位相回路を回転させて、前記出
力手段の他方から信号を取り出すようにしている。図1
の実施例では円形導波管2の内部の開口部1側から終端
面5に向かって順に、固定式の第1位相回路と回転式の
第2位相回路とを並べて設けているが、図3に示すよう
に、円形導波管2の内部の開口部1側から終端面5に向
かって順に、回転式の第2位相回路と固定式の第1位相
回路とを並べて設けるようにしても良い。
【0006】
【作用】本発明は上記した構成により、円偏波を使用し
ている放送衛星(BS)と、直線偏波を使用している通
信衛星(CS)の電波とを円偏波及び直線偏波共用一次
放射器で受けて受信するようにしている。図1は本発明
の一実施例を示す円偏波及び直線偏波共用一次放射器の
一部切欠き斜視図であり、同図において、管軸から垂直
方向(上部方向)に向かう軸をY軸とし、管軸から水平
方向(左部方向)に向かう軸をX軸とし、各々反対方向
に向かう軸を−Y軸と−X軸(図示せず)とする(以
下、図2〜図13において同じ)。放送衛星と通信衛星
は静止軌道が異なるため、受信時は各々の衛星の向きに
アンテナを向けるため、円偏波と直線偏波の電波は同時
に円偏波及び直線偏波共用一次放射器に入ってくること
はない。
【0007】従って、先ずCS受信時の作用について次
に説明する。位相器としては、図1に示すように、第1
位相回路(図1においては、金属塊3及び4)と、第2
位相回路(図1においては、誘電体板7)を円形導波管
2の内部の開口部1側から終端面5に向かって順に設け
ている。図5は、円形導波管2に導入された、水平偏波
と垂直偏波の電界分布を示す説明図であり、通信衛星は
水平偏波及び垂直偏波を通信に使用しており、通信衛星
からの水平偏波EhがX軸とY軸を2分する向きに導入さ
れ、垂直偏波Evが−X軸とY軸を2分する向きに導入さ
れたとする。
【0008】最初に、円形導波管2に導入された、水平
偏波Eh及び垂直偏波Evに対する信号の出力方法について
説明する。図6(A)〜(D)は、位相器の入出力端に
おける水平偏波Ehと、垂直偏波Evの電界ベクトルの分解
図であり、(A)は水平偏波Ehの位相器の入力端におけ
る電界ベクトル分解図、(B)は垂直偏波Evの位相器の
入力端における電界ベクトル分解図、(C)は水平偏波
Ehの電界ベクトルのY軸成分の位相を180度遅延させ
た、位相器の出力端における電界ベクトル分解図、
(D)は垂直偏波Evの電界ベクトルのY軸成分の位相を
180度遅延させた、位相器の出力端における電界ベク
トル分解図である。
【0009】位相器の入力端における水平偏波Ehの電界
ベクトルの分解図は、(A)図に示すように、導入され
た水平偏波の電界ベクトルをEhとすると、同電界ベクト
ルEhは、X軸方向にベクトル成分Ehx を有し、Y軸方向
にベクトル成分Ehy を有する電磁波に分解することがで
き、また、垂直偏波Evの電界ベクトルの分解図は、
(B)図に示すように、導入された垂直偏波の電界ベク
トルをEvとすると、−X軸方向にベクトル成分Evx を有
し、Y軸方向にベクトル成分Evy を有する電磁波に分解
することができる。(A)図に示す水平偏波Ehと、
(B)図に示す垂直偏波Evに対して位相器を使用して、
電界ベクトルのY軸成分の位相を180度遅延させた場
合は、水平偏波Ehの電界ベクトルは(C)図に示すよう
に、X軸方向にベクトル成分Ehx を有し、−Y軸方向に
ベクトル成分−Ehy を有する電磁波にすることができ、
垂直偏波Evの電界ベクトルは(D)図に示すように、X
軸方向にベクトル成分Evx を有し、−Y軸方向にベクト
ル成分−Evy を有する電磁波にすることができる。
【0010】位相器を通り抜けた電磁波の出力手段とし
て、図1に示すように円形導波管2の終端面5側の側面
に方形導波管9と方形導波管10とを接合し、図5に示
すように、方形導波管9は、円形導波管2の開口部から
みた方形導波管9の円形導波管2の管軸方向に向かう中
心線(図示せず)がY軸と−X軸を2分する向きに配置
し、方形導波管10は、円形導波管2の開口部からみた
方形導波管10の円形導波管2の管軸方向に向かう中心
線(図示せず)がY軸とX軸を2分する向きに配置すれ
ば、(A)図に示す水平偏波Ehは、位相器で位相が変わ
らないようにし(位相差零)、(B)図に示す垂直偏波
Evは、位相器でY軸成分の位相を180度遅延させて、
(D)図に示すような電界分布にすることにより、方形
導波管9で水平偏波Eh、あるいは垂直偏波Evの信号を取
り出すことができ、(B)図に示す垂直偏波Evは、位相
器で位相が変わらないようにし(位相差零)、(A)図
に示す水平偏波Ehは、位相器でY軸成分の位相を180
度遅延させて、(C)図に示すような電界分布にするこ
とにより、方形導波管10で水平偏波Eh、あるいは垂直
偏波Evの信号を取り出すことができる。
【0011】次に、第1位相回路と第2位相回路で構成
された位相器の作用について説明する。図7(A)〜
(D)は、直線偏波に対する位相器の作用についての説
明図であり、(A)及び(B)図は、第1位相回路に使
用する金属塊の配置を示しており、(A)図は円形導波
管2の上下方向に金属塊3及び4を配置しており、
(B)図は円形導波管2の左右方向に金属塊11及び1
2を配置した構造としている。(C)及び(D)図は、
第2位相回路に使用する円形導波管2の管軸を中心とし
て回転可能とした誘電体板7を回転させた位置を示して
おり、(C)図は垂直の向きとし、(D)図は水平の向
きにしている。
【0012】この位相回路に、図6(A)及び(B)に
示す、水平偏波Ehと、垂直偏波Evの電磁波が導入される
と、X軸方向のベクトル成分とY軸方向のベクトル成分
の位相速度は、(A)図の場合、Ehy よりEhxの位相速
度が速く、Evy よりEvx の位相速度が速い。(B)図の
場合、Ehy がEhx より位相速度が速く、Evy がEvx より
位相速度が速い。(C)図の場合、Ehy よりEhx の位相
速度が速く、Evy よりEvx の位相速度が速い。(D)図
の場合、Ehy がEhx より位相速度が速く、Evy がEvx よ
り位相速度が速い。
【0013】従って、金属塊の形状及び長さを選択し、
(A)図の場合、Ehy がEhx に対して90度遅れになる
ように設定すると、EvyもEvx に対して90度遅れにな
る。(B)図の場合、Ehy がEhx に対して90度進むよ
うに設定すると、Evy もEvxに対して90度進む。ま
た、誘電体板7の形状及び長さを選択し、(C)図の場
合、Ehy がEhx に対して90度遅れになるように設定す
ると、EvyもEvx に対して90度遅れになる。(D)図
の場合、Ehy がEhx に対して90度進むように設定する
と、Evy もEvxに対して90度進む。(A)〜(D)図
において、方形導波管9は、円形導波管2の開口部1側
からみた方形導波管9の管軸の中心線が、−X軸とY軸
を2分する向きにして、円形導波管2に接合しており、
方形導波管10は、円形導波管2の開口部1側からみた
方形導波管10の管軸の中心線が、X軸とY軸を2分す
る向きにして、円形導波管2に接合しており、方形導波
管9及び方形導波管10に出力される信号は次の通りと
なる。
【0014】第1位相回路が(A)図で、第2位相回路
が(C)図の状態の場合、
【0015】第1位相回路が(A)図で、第2位相回路
が(D)図の状態の場合、
【0016】第1位相回路が(B)図で、第2位相回路
が(C)図の状態の場合、
【0017】第1位相回路が(B)図で、第2位相回路
が(D)図の状態の場合、 従って、第1位相回路の金属塊の配置は、図(A)及び
図(B)の2通りあるが、CSの受信に関しては、誘電
体板7の回転により、水平偏波と垂直偏波を切り換え
て、方形導波管9、あるいは方形導波管10から出力す
ることができる。また、円形導波管2の内部の開口部1
側から終端面5に向かった第1位相回路と第2位相回路
の並べ方は、第1位相回路を先にした場合と、第2位相
回路を先にした場合の2通りがあるが、どちらを選択し
ても以上に説明した作用は変わらない。
【0018】次にBS受信時の作用について、以下に説
明する。図8(A)〜(E)は、円偏波に対する位相器
の作用についての説明図であり、円偏波は、2つの直交
した直線偏波の合成とみなすことができ、この2つの直
交した直線偏波の振幅が等しく、位相が90度ずれてい
る場合に円偏波となる。(A)図に示す円は、円偏波の
電界ベクトルの軌跡を示しており、X軸とY軸を2分す
る向きに電界ベクトルEを有する円偏波が円形導波管2
に導入されたとすると、円偏波はX軸方向に直線偏波成
分Exを有し、Y軸方向に直線偏波成分Eyとを有する電磁
波として表すことができる。X軸方向の直線偏波が、Y
軸方向の直線偏波より位相が遅れている場合、円偏波の
電界ベクトルEは、矢印bの向きに回転し左旋円偏波と
なり、Y軸方向の直線偏波が、X軸方向の直線偏波より
位相が遅れている場合、円偏波の電界ベクトルEは、矢
印aの向きに回転し右旋円偏波となる。
【0019】(B)及び(C)図は、第1位相回路に使
用する金属塊の配置を示しており、(B)図は円形導波
管2の上下方向に金属塊3及び4を配置しており、
(C)図は円形導波管2の左右方向に金属塊11及び1
2を配置した構造としている。(D)及び(E)図は、
第2位相回路に使用する円形導波管2の管軸を中心とし
て回転可能とした誘電体板7を回転させた位置を示して
おり、(D)図は、円形導波管2の開口部からみた誘電
体板7の端面の長手方向の中心線がX軸とY軸を2分す
る向きとし、(E)図は、円形導波管2の開口部からみ
た誘電体板7の端面の長手方向の中心線が−X軸とY軸
を2分する向きとしている。
【0020】円形導波管2の内部の開口部1側から終端
面5に向かった第1位相回路と第2位相回路の並べ方は
2通りがあるが、誘電体板7を(D)図、あるいは
(E)図の状態にしているため、第2位相回路を開口部
1側に配置した場合は、円偏波の2つの直交した直線偏
波成分は、いずれも誘電体板7と平行した伝播状態とは
ならないため、誘電体板7による位相変化は発生せず、
円偏波のまま第1位相回路に入力される。第1位相回路
を開口部1側に配置した場合は、同第1位相回路で直線
偏波に変換され、同直線偏波が第2位相回路に入力さ
れ、同第2位相回路は、誘電体板7を(D)図、あるい
は(E)図の状態にしているため、入力された前記直線
偏波の2つの直交した偏波成分は、いずれも誘電体板7
と平行した伝播状態とはならないため、誘電体板7によ
る位相変化は発生せず、入力された前記直線偏波が第2
位相回路から出力される。従って、第1位相回路の作用
のみを考慮すれば良く、位相器の作用は次の通りとな
る。
【0021】第1位相回路が(B)図で、第2位相回路
が、(D)か(E)図の状態の場合、
【0022】第1位相回路が(C)図で、第2位相回路
が、(D)か(E)図の状態の場合、
【0023】従って、方形導波管9、あるいは方形導波
管10から出力する信号が左旋円偏波を変換したもの
か、あるいは右旋円偏波を変換したものかによって、第
1位相回路が(B)図のものか、または(C)図のもの
かを使い分けし、第1位相回路で円偏波を直線偏波に変
換し、方形導波管から前記直線偏波に変換された信号を
出力することができる。方形導波管9にCSコンバータ
を接続し、方形導波管10にBSコンバータを接続した
場合で、衛星放送の右旋円偏波を受信する場合、表5か
ら第1位相回路が図8(B)のものを使用し、第2位相
回路を回転させて図8(D)か(E)の状態とすること
により、方形導波管10から衛星放送信号を出力するこ
とができ、同出力をBSコンバータに入力することによ
り衛星放送を受信することが可能となる。
【0024】また、通信衛星の垂直偏波を受信する場
合、表1から、第1位相回路が図7(A)のもの〔前記
図8(B)と同じ〕を使用し、第2位相回路を回転させ
て、図7(C)の状態にすることにより、方形導波管9
から通信衛星の垂直偏波信号を出力することができ、同
出力をCSコンバータに入力することにより通信衛星か
らの垂直偏波を受信することが可能となる。さらに、表
2から、第2位相回路を回転させて、図7(D)の状態
にすることにより、方形導波管9の出力を垂直偏波信号
から水平偏波信号に切り換えることができ、通信衛星か
らの水平偏波を受信することが可能となる。
【0025】あるいは、前記例でBSの左旋円偏波を受
信する場合、表6から第1位相回路が図8(C)のもの
を使用し、第2位相回路を回転させて図8(D)か
(E)の状態とすることにより、方形導波管10から衛
星放送信号を出力することができ、同出力をBSコンバ
ータに入力することにより衛星放送を受信することが可
能となる。また、通信衛星の水平偏波を受信する場合、
表3から、第1位相回路が図7(B)のもの〔前記図8
(C)と同じ〕を使用し、第2位相回路を回転させて、
図7(C)の状態にすることにより、方形導波管9から
通信衛星の水平偏波信号を出力することができ、同出力
をCSコンバータに入力することにより通信衛星からの
水平偏波を受信することが可能となる。さらに、表4か
ら、第2位相回路を回転させて、図7(D)の状態にす
ることにより、方形導波管9の出力を水平偏波信号から
垂直偏波信号に切り換えることができ、通信衛星からの
垂直偏波を受信することが可能となる。従って、円偏波
を使用した衛星放送電波と、直線偏波を使用した通信衛
星電波とを、同一の一次放射器で受けて受信することが
できる。
【0026】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を示す円偏波及び
直線偏波共用一次放射器の一部切欠き斜視図であり、円
形導波管2の一端をホーン形状として電磁波を効率良く
円形導波管2に導入し得る開口部1とし、円形導波管2
の他端を導入された電磁波を反射せしめる終端面5と
し、開口部1側から終端面5に向かって順に、円形導波
管2の内部に固定式の第1位相回路と、回転式の第2位
相回路を設けている。図1の実施例では第1位相回路と
して金属塊3及び4で構成された90度位相器を使用し
ており、円形導波管2の内部の円形表面の上部及び下部
の対向する円弧が平面になるように金属塊3及び4を取
り付け、円形導波管2の管軸方向に沿った金属塊3及び
4の長さを、円形導波管2の内部を伝播する電磁波のT
E11モードの直交する2つの偏波成分間の位相差を9
0度にできる長さとしている。前記金属塊3及び4は、
どちらか一方のみを使用するようにしても良いが、この
場合は、90度位相器とするため金属塊の円形導波管2
の管軸方向に沿った長さを長くする必要がある。
【0027】金属塊3及び4の表面は略平面状としてい
るが、円形導波管2の内部を伝播する電磁波のTE11
モードの直交する2つの偏波成分間に位相差を発生させ
るためには、X軸方向とY軸方向との内径差を設ければ
良く、金属塊3及び4の表面を平面状とする代わりに、
表面を盛り上げて円形導波管2の開口部1からみた形を
円弧状にしても良く、加工のしやすさによって選択が可
能である。図1の実施例では、第2位相回路として誘電
体板7で構成された90度位相器を使用しており、円形
導波管2の管軸を中心とし誘電体板7を回転させること
ができるようにし、誘電体板7の円形導波管2の管軸方
向に沿った長手方向の長さを円形導波管2の内部を伝播
する電磁波のTE11モードの直交する2つの偏波成分
間の位相差を90度にできる長さとしている。
【0028】誘電体板7の回転機構としては、円形導波
管2の終端面5の外側に駆動部6を設け、駆動部6とし
ては例えばモータ等を使用し、同モータの回転と連動し
て回転する回転軸8を設けて、誘電体板7の短辺方向の
中心に取り付け、誘電体板7を円形導波管2の管軸を中
心として回転できるようにしている。誘電体板7の短辺
方向の端面の形状は、略V字形の形状としているが、位
相回路としての整合がとれるようであれば、他の形状に
しても良い。また、駆動部6を使用する代わりに、手動
で誘電体板7を回転させるようにしても良い。円形導波
管2の内部に導入された電磁波の出力手段として、第2
位相回路と終端面5の間の円形導波管2の側面に方形導
波管9及び方形導波管10を接合しており、図2は、図
1の正面図であり、同図に示すように、円形導波管2の
開口部1からみた金属塊3及び4の管軸方向に向かう中
心線(図示せず)と方形導波管9の円形導波管2の管軸
方向に向かう中心線(図示せず)とが約45度の角度を
なし、−X軸とY軸を2分する向きに方形導波管9を配
置し、方形導波管10は、同方形導波管10の円形導波
管2の管軸方向に向かう中心線(図示せず)が、X軸と
Y軸を2分する向きとし、前記方形導波管9の円形導波
管2の管軸方向に向かう中心線に対して、直角となるよ
うに配置している。
【0029】図3は、本発明のその他の実施例を示す、
円偏波及び直線偏波共用一次放射器の一部切欠き斜視図
であり、図1の金属塊3及び4と、誘電体板7との配置
を入れ換えた例である。円形導波管2の内部に、開口部
1側から終端面5に向かって順に、回転式の第2位相回
路と、固定式の第1位相回路とを設けており、回転式の
第2位相回路は、図1の回転軸8を延長して回転軸8a
とし、同回転軸8aの先端に誘電体板7を取り付けて、
円形導波管2の管軸を中心とし誘電体板7を回転させる
ことができるようにしている。固定式の第1位相回路
は、図1の金属塊3及び4を終端面5側にずらして取り
付けており、その他の部分の構成は図1の実施例と同様
にしている。
【0030】図4(A)は、本発明のその他の実施例を
示す円偏波及び直線偏波共用一次放射器の一部切欠き斜
視図であり、図1に示す実施例との相違は、第1位相回
路として金属塊11及び12で構成された90度位相器
を使用しており、円形導波管の内部の円形表面の左部及
び右部の対向する円弧が平面になるようにして、金属塊
11及び12を取り付けた点であり、その他の部分の構
成は図1の実施例と同様にしている。図4(B)は、図
4(A)の正面図であり、円形導波管2の開口部1から
みた金属塊11及び12の管軸方向に向かう中心線(図
示せず)と、方形導波管9及び方形導波管10の円形導
波管2の管軸方向に向かう中心線(図示せず)とが約4
5度の角度をなすように配置し、方形導波管9と方形導
波管10の各々の円形導波管2の管軸方向に向かう中心
線同士が直角となるように配置している。
【0031】図9は、本発明の他の実施例を示す、円偏
波及び直線偏波共用一次放射器の一部切欠き斜視図であ
り、図1に示す実施例との相違は、円形導波管2を終端
面5側に延長して円形導波管2aとし、また、回転軸8
を終端面5側に延長して回転軸8bとし、円形導波管2
の内部に導入した電磁波の信号出力手段として用いる方
形導波管9及び14を、円形導波管2の管軸方向に沿
い、誘電体板7と終端面5の間に位置するように、円形
導波管2の側面に並べて配置している点であり、その他
の部分の構成は図1の実施例と同様にしている。図10
(A)図は、図9の要部拡大図であり、(B)図は、
(A)の正面図であり、方形導波管9は図1に示す実施
例と同様に、円形導波管2の開口部1からみた方形導波
管9の円形導波管2の管軸方向に向かう中心線が、−X
軸とY軸を2分する向きにして、結合用スリット16を
介して円形導波管2に接合している。方形導波管9で
は、結合用スリット16の開口面と平行な、X軸とY軸
を2分する向きに平行な電界を有する直線偏波の電磁波
を出力することができる。
【0032】方形導波管14は励振用プローブ13を介
して電気的に円形導波管2と接続しており、プローブ1
3の一端は−X軸とY軸を2分する向きにして、円形導
波管2の内部に挿入しており、プローブ13は−X軸と
Y軸を2分する向きに平行な電界を有する直線偏波を電
気信号に変換し、同電気信号をプローブ13の他端に伝
え、同プローブ13の他端は方形導波管14の内部に挿
入され、略L字状に形成されており、略L字状に形成さ
れた部分で電磁波を励振させる。方形導波管9は結合用
スリット16を介して円形導波管2と接続し、方形導波
管14はプローブ13を介して円形導波管2と接続と接
続することにより、方形導波管9と方形導波管14は円
形導波管2に対して同一方向から接合することができ、
従って、加工をし易くし、また、リフレクタに取り付け
る場合も同一方向に方形導波管が引き出してあるため、
取り扱いし易い。
【0033】プローブ13の取付位置は、円形導波管2
の管軸方向に沿った終端面5からの距離をプローブ13
に結合させる電磁波の波長の略1/4の長さとし、方形
導波管14に対する挿入の深さも同様に、プローブ13
で励振させる電磁波の波長の略1/4の長さとし、その
他の円形導波管2に挿入する深さ、あるいはL字状に曲
げた部分の長さは、方形導波管14の内部で効率良く電
磁波を励振できるように調整する。例えば、方形導波管
9に導入する電磁波が、円形導波管2の終端面5や、プ
ローブ13からの反射波等の影響により不整合状態とな
らないようにして、効率良く方形導波管9に電磁波を導
入するため、略長方形の金属板15を使用し、円形導波
管2の側面からみた取り付け位置を、方形導波管9の結
合用スリット16と円形導波管2の終端面5間とし、円
形導波管2の開口からみた取り付け位置は、(B)図に
示すように、X軸とY軸を2分する向きにし、略長方形
の金属板15の長手方向の両端を円形導波管2の内壁で
挟持させ、金属板15の長手方向の略中央部分を半円状
に湾曲させて、同湾曲部に回転軸8を通して、回転軸8
は自在に回転できるようにしても良い。
【0034】図11(A)は、本発明の他の実施例を示
す、円偏波及び直線偏波共用一次放射器の一部切欠き斜
視図であり、図11(B)は同上の正面図である。図1
及び図2に示す方形導波管9及び方形導波管10の代わ
りに、励振用プローブ17及び18を信号取り出し手段
として用いている。プローブ17及び18は、方形導波
管9及び方形導波管10を使用する場合と同様に、第2
位相回路と終端面5の間の円形導波管2の側面に取り付
けるようにし、図11(B)に示すように、円形導波管
2の開口部1からみた金属塊3及び4の管軸方向に向か
う中心線(図示せず)と、プローブ17及び18の円形
導波管2の管軸方向に向かう各々の中心線(図示せず)
とが約45度の角度をなすように円形導波管2に取り付
けている。
【0035】プローブ17の円形導波管2の管軸方向に
向かう中心線は、−X軸とY軸を2分する向きとしてお
り、−X軸とY軸を2分する向きに平行な電界を有する
直線偏波を電気信号に変換して出力することができ、プ
ローブ18の円形導波管2の管軸方向に向かう中心線
は、X軸とY軸を2分する向きとしており、X軸とY軸
を2分する向きに平行な電界を有する直線偏波を電気信
号に変換して出力することができ、方形導波管9及び方
形導波管10を用いた場合と同様に、円形導波管2に導
入された電磁波から信号を取り出すことができる。
【0036】図12(A)は、本発明のその他の実施例
を示す円偏波及び直線偏波共用一次放射器の一部切欠き
斜視図であり、図1において位相回路として使用してい
る金属塊3及び4の代わりに、他の位相回路を使用する
ようにしたものであり、(A)図では略長方形の金属板
19及び20を使用しており、円形導波管2の内部表面
の上部と下部の対向する円弧の中心に取り付け、金属板
19及び20の短辺方向が円形導波管2の管軸に向かう
ようにし、円形導波管2の管軸方向に沿った金属板19
及び20の長手方向の長さを、円形導波管2の内部を伝
播する電磁波のTE11モードの直交する2つの偏波成
分間の位相差を90度とすることができる長さとしてい
る。図12(B)は、図(A)の正面図であり、円形導
波管2の開口部1からみた金属板19及び20の管軸方
向に向かう中心線(図示せず)と、方形導波管9及び方
形導波管10の円形導波管2の管軸方向に向かう中心線
(図示せず)とが約45度の角度をなすように配置し、
方形導波管9と方形導波管10の各々の円形導波管2の
管軸方向に向かう中心線同士が直角となるように配置し
ている。 金属板19及び20の短辺方向の端面の形状
は、段差を中間に設けた形状としているが、位相器とし
て整合がとれるようであれば他の形状としても良い。ま
た、前記金属板19及び20は、どちらか一方のみを使
用するようにしても良いが、この場合は、位相差を90
度とするため前記金属板の長辺方向の長さを長くする必
要がある。
【0037】図13(A)は、本発明のその他の実施例
を示す円偏波及び直線偏波共用一次放射器の一部切欠き
斜視図であり、図1において位相回路として使用してい
る金属塊3及び4の代わりに、他の位相回路を使用する
ようにしたものであり、(A)図では金属製ビス21及
び22を複数個使用しており、円形導波管2の内部表面
の上部と下部の対向する円弧の中心に、管軸方向に沿っ
て並べて取り付け、各々の金属製ビスの先端が円形導波
管2の管軸に向かうようにし、円形導波管2の管軸方向
に沿って並べて取り付けた長さを、円形導波管2の内部
を伝播する電磁波のTE11モードの直交する2つの偏
波成分間の位相差を90度とすることができる長さとし
ている。
【0038】図13(B)は図(A)の正面図であり、
円形導波管2の開口部1からみた前記金属製ビスの管軸
方向に向かう中心線(図示せず)と、方形導波管9及び
方形導波管10の円形導波管2の管軸方向に向かう中心
線(図示せず)とが約45度の角度をなすように配置
し、方形導波管9と方形導波管10の各々の円形導波管
2の管軸方向に向かう中心線同士が直角となるように配
置している。前記金属製ビスの列を円形導波管2の内部
表面の上部と下部の2列としているが、どちらか一方の
列のみを使用するようにしても良いが、この場合は、位
相差を90度とするため前記金属製ビスの列の長さを長
くする必要がある。図12及び図13に示す位相回路を
使用しても、図1に使用した金属塊3及び4と同様の効
果を得ることができる。なお、図1、図3、図11〜図
13における30及び31、図4(A)における30及
び32、図9における30、31及び33、並びに図1
0(A)における33、34、35、36及び37は、
切欠き線を示す。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればB
S用及びCS用に共用とした円偏波及び直線偏波共用一
次放射器を使用して、同一次放射器をリフレクタの焦点
に配置し、リフレクタの向きをBS受信のときは放送衛
星の方向にし、CS受信のときは通信衛星の方向にし
て、BS及びCSを受信可能としており、従来のように
同一リフレクタにBS用の一次放射器とCS用の一次放
射器を並べて取り付け、リフレクタの焦点をずらせて、
リフレクタの一端の焦点にBS用の一次放射器を配置
し、リフレクタの他端の焦点にCS用の一次放射器を配
置して、リフレクタの向きを各々の衛星の向きにして、
BSの電波及びCSの電波を受信するようにしたものよ
り、構造が簡単で価格の安い、経済的な受信システムを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す円偏波及び直線偏波共
用一次放射器の一部切欠き斜視図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】本発明のその他の実施例を示す、円偏波及び直
線偏波共用一次放射器の一部切欠き斜視図であり、図1
の金属塊3及び4と、誘電体板7との配置を入れ換えた
例である。
【図4】(A)は、本発明のその他の実施例を示す、円
偏波及び直線偏波共用一次放射器の一部切欠き斜視図で
あり、図1の金属塊3及び4の配置を変えた例であり、
(B)は、正面図である。
【図5】円形導波管2に導入された、水平偏波と垂直偏
波の電界分布を示す説明図である。
【図6】(A)〜(D)図は位相器の入出力端における
水平偏波Ehと、垂直偏波Evの電界ベクトルの分解図であ
る。
【図7】(A)〜(D)図は直線偏波に対する位相器の
作用についての説明図である。
【図8】(A)〜(E)図は、円偏波に対する位相器の
作用についての説明図である。
【図9】本発明のその他の実施例を示す円偏波及び直線
偏波共用一次放射器の一部切欠き斜視図である。
【図10】(A)図は、図9の要部拡大図であり、
(B)図は、(A)の正面図である。
【図11】(A)図は、本発明のその他の実施例を示す
円偏波及び直線偏波共用一次放射器の一部切欠き斜視図
であり、図1の方形導波管を使用する代わりに励振用プ
ローブを使用した例であり、(B)図は、(A)図の正
面図である。
【図12】(A)図は、本発明のその他の実施例を示す
円偏波及び直線偏波共用一次放射器の一部切欠き斜視図
であり、図1の金属塊を使用する代わりに金属板を使用
した例であり、(B)図は、(A)図の正面図である。
【図13】(A)図は、本発明のその他の実施例を示す
円偏波及び直線偏波共用一次放射器の一部切欠き斜視図
であり、図1の金属塊を使用する代わりに金属製ビスを
使用した例であり、(B)図は、(A)図の正面図であ
る。
【図14】リフレクタと一次放射器の配置を示す説明図
であり、(A)図は、従来例を示し、(B)図は、本発
明の実施例を示す。
【符号の説明】
1 開口部 2 円形導波管 2a 円形導波管 3 金属塊 4 金属塊 5 終端面 6 駆動部 7 誘電体板 8 回転軸 8a 回転軸 8b 回転軸 9 方形導波管 10 方形導波管 11 金属塊 12 金属塊 13 プローブ 14 方形導波管 15 金属板 16 スリット 17 プローブ 18 プローブ 19 金属板 20 金属板 21 金属製ビス 22 金属製ビス 23 一次放射器 24 一次放射器 25 リフレクタ 26 リフレクタ 27 一次放射器 30 切欠き線 31 切欠き線 32 切欠き線 33 切欠き線 34 切欠き線 35 切欠き線 36 切欠き線 37 切欠き線

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端を電磁波が導入し得る開口部とし、
    他端に終端面を設けた円形導波管において、同円形導波
    管の内部の開口部と終端面間に、固定式の第1位相回路
    と、回転式の第2位相回路とを並べて設け、終端面側と
    なる前記位相回路と前記終端面の間に、円形導波管の内
    部を伝播する電磁波のTE11モードの垂直方向及び水
    平方向成分に各々結合せしめる2つの出力手段を設け
    て、円偏波の電磁波が導入された場合は、前記第1位相
    回路で直線偏波に変換し、前記第2位相回路を回転させ
    て同第2位相回路中を伝播する電磁波の直交する2つの
    偏波成分間の位相が変化しない向きとして、前記出力手
    段の一方から信号を取り出し、直線偏波が導入された場
    合は、水平及び垂直偏波の内どちらか一方に対しては、
    同直線偏波の直交する2つの偏波成分間に対して、前記
    第1位相回路で発生させた位相差と、前記第2位相回路
    で発生させた位相差を合わせて同相となる向きに前記第
    2位相回路を回転させて、前記出力手段の他方から信号
    を取り出し、直線偏波の他方に対しては、同直線偏波の
    直交する2つの偏波成分間に対して、前記第1位相回路
    と前記第2位相回路とで発生させた位相差が合わせて約
    180度となるように、前記第2位相回路を回転させ
    て、前記出力手段の他方から信号を取り出すことを特徴
    とする円偏波及び直線偏波共用一次放射器。
  2. 【請求項2】 前記円形導波管の内部の開口部側から終
    端面に向かって、前記固定式の第1位相回路と前記回転
    式の第2位相回路とを順次並べて設けたことを特徴とす
    る請求項1記載の円偏波及び直線偏波共用一次放射器。
  3. 【請求項3】 前記円形導波管の内部の開口部側から終
    端面に向かって、前記回転式の第2位相回路と前記固定
    式の第1位相回路とを順次並べて設けたことを特徴とす
    る請求項1記載の円偏波及び直線偏波共用一次放射器。
  4. 【請求項4】 前記2つの出力手段が前記円形導波管の
    側面に設けた2つの方形導波管、又は励振用プローブ、
    あるいは両者を組合せたものからなることを特徴とする
    請求項1記載の円偏波及び直線偏波共用一次放射器。
  5. 【請求項5】 前記第1位相回路が金属塊で構成された
    90度位相器からなり、前記円形導波管の内部の円形表
    面の少なくとも一方の円弧が平面になるように前記金属
    塊を取り付け、円形導波管の管軸方向に沿った前記金属
    塊の長さを、円形導波管の内部を伝播する電磁波のTE
    11モードの直交する2つの偏波成分間の位相差を90
    度とすることができる長さとし、円形導波管の開口部か
    らみた前記金属塊の円形導波管の管軸方向に向かう中心
    線と、前記出力手段の円形導波管の管軸方向に向かう中
    心線とが、約45度の角度をなすように配置したことを
    特徴とする請求項1記載の円偏波及び直線偏波共用一次
    放射器。
  6. 【請求項6】 前記第1位相回路が少なくとも1枚の略
    長方形の金属板で構成された90度位相器からなり、前
    記円形導波管の内壁に前記金属板の短辺方向が円形導波
    管の管軸に向かうようにして取り付け、円形導波管の管
    軸方向に沿った前記金属板の長さを、円形導波管の内部
    を伝播する電磁波のTE11モードの直交する2つの偏
    波成分間の位相差を90度とすることができる長さと
    し、円形導波管の開口部からみた前記金属板の円形導波
    管の管軸方向に向かう中心線と、前記出力手段の円形導
    波管の管軸方向に向かう中心線とが、約45度の角度を
    なすように配置したことを特徴とする請求項1記載の円
    偏波及び直線偏波共用一次放射器。
  7. 【請求項7】 前記第1位相回路が複数の金属製ビスで
    構成された90度位相器からなり、前記円形導波管の内
    壁の少なくとも一方に円形導波管の管軸方向に沿って並
    べて取り付け、各々の金属製ビスの先端が円形導波管の
    管軸に向かうようにし、円形導波管の管軸方向に沿って
    並べて取り付けた前記金属製ビスの列の長さを、円形導
    波管の内部を伝播する電磁波のTE11モードの直交す
    る2つの偏波成分間の位相差を約90度とすることがで
    きる長さとし、円形導波管の開口部からみた前記金属製
    ビスの円形導波管の管軸方向に向かう中心線と、前記出
    力手段の円形導波管の管軸方向に向かう中心線とが、約
    45度の角度をなすように配置したことを特徴とする請
    求項1記載の円偏波及び直線偏波共用一次放射器。
  8. 【請求項8】 前記第2位相回路が誘電体板で構成され
    た90度位相器からなり、前記円形導波管の管軸を中心
    として回転可能とし、同誘電体板の円形導波管の管軸方
    向に沿った長さを、円形導波管の内部を伝播する電磁波
    のTE11モードの直交する2つの偏波成分間の位相差
    を約90度とすることができる長さとしたことを特徴と
    する請求項1記載の円偏波及び直線偏波共用一次放射
    器。
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