JPH0582751A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH0582751A
JPH0582751A JP3240970A JP24097091A JPH0582751A JP H0582751 A JPH0582751 A JP H0582751A JP 3240970 A JP3240970 A JP 3240970A JP 24097091 A JP24097091 A JP 24097091A JP H0582751 A JPH0582751 A JP H0582751A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】メモリセル部におけるMOSFETの微細化に
よるメモリセルの高集積化を実現すると共に、周辺回路
部におけるMOSFETの高信頼性を向上させつつ高速
化を実現することができる半導体記憶装置を提供するこ
とを目的とする。 【構成】メモリセル部AにおけるnチャネルMOSFE
Tのソース・ドレイン領域として、ドーズ量1×1012
〜1×1013cm-2のPがイオン注入されたn--型不純
物領域13、14が形成されている。周辺回路部Bにお
けるnチャネルMOSFETののLDD構造のソース・
ドレイン領域として、ドーズ量2〜5×1013cm-2
Pがイオン注入されたn- 型不純物領域24、25とド
ーズ量1×1015cm-2のAsがイオン注入されたn+
型不純物領域26、27とが形成されている。そしてメ
モリセル部Aにおけるn--型不純物領域13、14が周
辺回路部Bにおけるn- 型不純物領域24、25より低
濃度である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体記憶装置に係り、
特にDRAM(Dynamic Random Access Memory)に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のDRAMのメモリセル部と周辺回
路部のMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Fiel
d Effect Transistor )の断面を図10に示す。p型シ
リコン基板51上にフィールド酸化膜52が形成され、
素子領域を分離している。そしてメモリセル部Aの素子
領域のp型シリコン基板51表面には、ソース・ドレイ
ン領域として低濃度のn- 型不純物領域53、54が形
成されている。
【0003】また、n- 型不純物領域53、54間のチ
ャネル領域上には、ゲート酸化膜55を介してゲート電
極が形成され、ワード線56となっている。こうしてメ
モリセル部AのnチャネルMOSFETが形成されてい
る。また、ソース領域としてのn- 型不純物領域53上
には、全面に堆積されている絶縁膜57に開口したコン
タクトホールを介して、ビット線58が形成されてい
る。
【0004】また、ドレイン領域としてのn- 型不純物
領域54上にも、同じく絶縁膜57に開口したコンタク
トホールを介して蓄積電極59が形成され、更にこの蓄
積電極59上にはキャパシタ膜60を介して対向電極6
1が形成されいる。こうしてキャパシタ膜60を間に挟
んだ蓄積電極59と対向電極61とからなるキャパシタ
が形成されている。
【0005】更に、全面に層間絶縁膜62が形成されて
おり、この層間絶縁膜62上には、Al(アルミニウ
ム)配線層63が形成されている。他方、周辺回路部B
の素子領域のp型シリコン基板51表面には、LDD
(Lightly Doped Drain-source)構造のソース・ドレイ
ン領域として低濃度のn- 型不純物領域64、65と高
濃度のn+ 型不純物領域66、67とが形成されてい
る。
【0006】また、n- 型不純物領域64、65間のチ
ャネル領域上には、ゲート酸化膜68を介して、ゲート
電極69が形成されている。こうして周辺回路部Bのn
チャネルMOSFETが形成されている。更に、n+
不純物領域66、67上には、全面に堆積された絶縁膜
57及び層間絶縁膜62に開口したコンタクトホールを
介して、Al配線層70、71が形成されている。
【0007】このようにしてnチャネルMOSFETと
キャパシタを有するメモリセル部AとnチャネルMOS
FETを有する周辺回路部Bとを有するDRAMが構成
されている。なお、メモリセル部AのnチャネルMOS
FETのソース・ドレイン領域は、低濃度のn- 型不純
物領域53、54のみによって形成されているが、周辺
回路部BのnチャネルMOSFETのソース・ドレイン
領域と同様にして、高濃度のn+ 型不純物領域と組み合
わせたLDD構造のソース・ドレイン領域としてもよ
い。
【0008】ところで、メモリセル部AのMOSFET
と周辺回路部BのMOSFETとは、通常、同一の工程
で同時に形成される。従って、メモリセル部Aにおける
ソース・ドレイン領域としてのn- 型不純物領域53、
54の濃度は、周辺回路部BにおけるLDD構造の低濃
度領域としてのn- 型不純物領域64、65の濃度と等
しい。
【0009】なお、メモリセル部Aにおけるソース・ド
レイン領域がLDD構造をとった場合でも、その低濃度
領域の濃度は、周辺回路部BにおけるLDD構造の低濃
度領域の濃度と等しい。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】DRAMにおいて、周
辺回路部BにおけるMOSFETには、高い信頼性と大
きな電流駆動能力が要求される。そのため、上記図10
に示されるように、LDD構造を設け、その低濃度のn
- 型不純物領域64、65の存在によってホットキャリ
ア効果の発生を抑制し、信頼性の低下を防止している。
反面、このn- 型不純物領域64、65が余りに低濃度
になると、その寄生抵抗によって電流駆動能力が低減す
るという欠点もある。
【0011】他方、メモリセル部AにおけるMOSFE
Tには、周辺回路部BのMOSFETのように電流駆動
能力やホットキャリア耐性の向上は余り要求されない。
代わりに、短チャネル効果を抑制してチャネル長を短縮
化し、MOSFETの微細化、ひいてはメモリセルの高
集積化を図ることが最も重要なものとされる。また、高
濃度領域を形成する際の結晶欠陥の発生に起因するリー
ク電流の増大を抑制する必要もある。
【0012】そのため、そのMOSFETのソース・ド
レイン領域は、上記図10に示されるように、低濃度の
- 型不純物領域53、54のみで形成されるか、或い
はまたは高濃度のn+ 型不純物領域と組み合わせたLD
D構造で形成されている。しかしながら、DRAMに対
して更なる高集積化及び高速化の要求が強まるにつれ、
同一濃度のn- 型不純物領域53、54とn- 型不純物
領域64、65とによってメモリセル部AにおけるMO
SFETと周辺回路部BにおけるMOSFETとに対す
る要求に同時に応えることが困難になってきた。
【0013】そこで本発明は、メモリセル部におけるM
OSFETの微細化によるメモリセルの高集積化を実現
すると共に、周辺回路部におけるMOSFETの高信頼
性を向上させつつ高速化を実現することができる半導体
記憶装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題は、1個のトラ
ンジスタと1個のキャパシタを1メモリセルとする半導
体記憶装置において、メモリセル部のトランジスタのソ
ース領域及びドレイン領域が、それぞれ第1の不純物領
域によって形成され、周辺回路のトランジスタのソース
領域及びドレイン領域が、それぞれ、第2の不純物領域
と、前記第2の不純物領域の少なくともチャネル領域側
に設けられ、前記第2の不純物領域より低濃度の第3の
不純物領域とによって形成され、前記第1の不純物領域
が前記第3の不純物領域より低濃度であることを特徴と
する半導体記憶装置によって達成される。
【0015】また、上記の半導体記憶装置において、前
記メモリセル部のトランジスタのソース領域及びドレイ
ン領域が、それぞれ、前記第1の不純物領域と、前記第
1の不純物領域より高濃度の第4の不純物領域とによっ
て形成され、前記第1の不純物領域が、前記第4の不純
物領域のチャネル領域側に設けられていることを特徴と
する半導体記憶装置によって達成される。
【0016】更に、上記の半導体記憶装置において、前
記メモリセル部のトランジスタのソース領域及びドレイ
ン領域が、それぞれ、前記第1の不純物領域と、前記第
1の不純物領域より高濃度の第5の不純物領域とによっ
て形成され、前記第1の不純物領域が、前記第5の不純
物領域の周囲に設けられていることを特徴とする半導体
記憶装置によって達成される。
【0017】
【作用】以上のように本発明では、メモリセル部のトラ
ンジスタのソース・ドレイン領域としての第1の不純物
領域が、周辺回路のトランジスタのソース・ドレイン領
域の低濃度不純物領域としての第3の不純物領域より低
濃度であることにより、メモリセル部及び周辺回路部の
トランジスタのソース・ドレイン領域の不純物濃度をそ
れぞれ最適値に制御することができる。
【0018】これにより、メモリセル部のトランジスタ
においては、短チャネル効果を抑制することができるた
め、トランジスタの微細化、即ちメモリセル・サイズの
微細化が可能となり、従って高集積化を実現することが
できる。また、周辺回路部のトランジスタにおいては、
ホットキャリア耐性を向上させることができるため信頼
性の向上を実現することができると共に、電流駆動能力
を向上させることができるため高速化を実現することが
できる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を図示する実施例に基づいて説
明する。図1は、本発明の第1の実施例によるDRAM
のメモリセル部及び周辺回路部を示す断面図である。p
型シリコン基板11上にフィールド酸化膜12が形成さ
れ、素子領域を分離している。そしてメモリセル部Aの
素子領域のp型シリコン基板11表面には、ソース・ド
レイン領域として、ドーズ量1×1012〜1×1013
-2のP(リン)がイオン注入されたn--型不純物領域
13、14が形成されている。
【0020】また、n--型不純物領域13、14間のチ
ャネル領域上には、厚さ15nmのゲート酸化膜15を
介して、厚さ200nmの多結晶シリコン層からなるゲ
ート電極が形成され、ワード線16となっている。こう
してメモリセル部AのnチャネルMOSFETが形成さ
れている。また、ソース領域としてのn--型不純物領域
13上には、全面に堆積された絶縁膜17に開口したコ
ンタクトホールを介して、厚さ100nmの多結晶シリ
コン層と厚さ100nmのWSi(タングステンシリサ
イド)層からなるポリサイド構造のビット線18が形成
されている。
【0021】また、ドレイン領域としてのn--型不純物
領域14上にも、同じく絶縁膜17に開口したコンタク
トホールを介して、蓄積電極19が形成されている。更
にこの蓄積電極19上には、キャパシタ膜20を介して
対向電極21が形成され、キャパシタ膜20を間に挟ん
だ蓄積電極19と対向電極21とからなるキャパシタが
形成されている。
【0022】更に、全面にBPSG(Boro-Phospho-Sil
icate Glass )等からなる層間絶縁膜22が形成され、
この層間絶縁膜22上には、Al配線層23が形成され
ている。他方、周辺回路部Bの素子領域のp型シリコン
基板11表面には、LDD構造のソース・ドレイン領域
として、ドーズ量2〜5×1013cm-2のPがイオン注
入されたn- 型不純物領域24、25とドーズ量1×1
15cm-2のAs(砒素)がイオン注入されたn+ 型不
純物領域26、27とが形成されている。
【0023】そしてこのLDD構造の低濃度不純物領域
たるn- 型不純物領域24、25が、メモリセル部Aの
nチャネルMOSFETのソース・ドレイン領域たるn
--型不純物領域13、14より相対的に高濃度である点
に本発明の特徴がある。また、n- 型不純物領域24、
25間のチャネル領域上には、厚さ15nmのゲート酸
化膜28を介して、厚さ200nmの多結晶シリコン層
からなるゲート電極29が形成されている。こうして周
辺回路部BのnチャネルMOSFETが形成されてい
る。
【0024】更に、n+ 型不純物領域26、27上に
は、全面に堆積された絶縁膜17及び層間絶縁膜22に
開口したコンタクトホールを介して、Al配線層30、
31が形成されている。このようにしてnチャネルMO
SFETとキャパシタを有するメモリセル部Aとnチャ
ネルMOSFETを有する周辺回路部Bとを有するDR
AMが構成される。
【0025】次に、図1に示すDRAMのメモリセル部
Aと周辺回路部BのnチャネルMOSFETのソース・
ドレイン領域における不純物濃度の最適化について、図
2乃至図4を用いて説明する。図2は、メモリセル部A
のソース・ドレイン領域におけるn--型不純物領域1
3、14へのPイオン注入量に対する、短チャネル効果
を示すグラフである。ここで短チャネル効果とは、チャ
ネル長が短くなるにつれてしきい値電圧VTHが低下した
り、ソース・ドレイン間の耐圧が減少したりする現象を
いう。
【0026】このグラフから明らかなように、イオン注
入量が多いほど短チャネル効果が大きくなり、微細なM
OSFETの製造が困難となる。例えばチャネル長を
1.0μm以下にする場合、Pイオン注入量が5×10
13cm-2〜1×1014cm-2の範囲ではしきい値電圧V
THの低下が生じるため、1×1013cm-2またはそれ以
下であることが必要となる。
【0027】図3は、周辺回路部BのLDD構造のソー
ス・ドレイン領域における低濃度不純物領域たるn-
不純物領域24、25へのPイオン注入量に対する、電
流駆動能力のデータを示すグラフである。このグラフか
ら明らかなように、イオン注入量が減少するにつれてド
レイン電流ID が低下し、従って電流駆動能力が低下す
る。これは、n- 型不純物領域24、25の寄生抵抗に
起因するものである。
【0028】図4は、同じくn- 型不純物領域24、2
5へのPイオン注入量に対する、ホットキャリア効果に
よる電流駆動能力の劣化量を示すグラフである。ここ
で、劣化量は、nチャネルMOSFETにバイアスを印
加した状態で長時間放置したときの電流駆動能力の低
下、即ちドレイン電流の初期値をID0、放置後の電流値
をIDtとしたときの(ID0−IDt)/ID0とする。
【0029】このグラフから明らかなように、Pイオン
注入量が3×1013cm-2を中心とする2〜5×1013
cm-2の範囲で最も劣化量が小さくなり、従って高信頼
性を得ることができる。以上のデータに基づいて不純物
濃度の最適値を求めると、図1を用いて既に述べたよう
になる。
【0030】即ち、メモリセル部AのnチャネルMOS
FETのソース・ドレイン領域たるn--型不純物領域1
3、14へのPイオン注入量を1×1013cm-2とし、
高濃度層のイオン注入は行わなかった。このn--型不純
物領域13、14の濃度は、PN接合リークを維持し、
且つビット線18及び蓄積電極19とのオーミックコン
タクトがとれる範囲で、なるべく低濃度にしたものであ
る。
【0031】また、周辺回路部BのLDD構造のソース
・ドレイン領域における低濃度不純物領域たるn- 型不
純物領域24、25へのPイオン注入量を2〜5×10
13cm-2とし、高濃度不純物領域たるn+ 型不純物領域
26、27へのAsイオン注入量を1×1015cm-2
した。このn- 型不純物領域24、25の濃度は、ホッ
トキャリア耐性を維持できる範囲で、なるべく高濃度に
したものである。
【0032】このように本実施例は、メモリセル部Aの
nチャネルMOSFETのソース・ドレイン領域たるn
--型不純物領域13、14が、周辺回路部BのLDD構
造のソース・ドレイン領域における低濃度不純物領域た
るn- 型不純物領域24、25より低濃度であることに
特徴がある。これにより、メモリセル部Aのnチャネル
MOSFETにおける短チャネル効果を抑制することが
できるため、MOSFETの微細化、即ちメモリセル・
サイズの微細化が可能となり、従って高集積化を実現す
ることができる。
【0033】また、周辺回路部BのnチャネルMOSF
ETにおけるホットキャリア耐性を向上させることがで
きるため信頼性の向上を実現することができると共に、
電流駆動能力を向上させることができるため高速化を実
現することができる。次に、図1に示す半導体記憶装置
の製造方法を、図5乃至図7を用いて説明する。
【0034】p型シリコン基板11上にフィールド酸化
膜12を形成し、素子領域を分離する。そしてメモリセ
ル部A及び周辺回路部Bの素子領域に、厚さ15nmの
ゲート酸化膜15、28を形成する。続いて、ゲート酸
化膜15、28上に厚さ200nmの多結晶シリコン層
を堆積した後、所定の形状にパターニングして、メモリ
セル部AのnチャネルMOSFETのゲート電極になる
ワード線16及び周辺回路部BのnチャネルMOSFE
Tのゲート電極29を形成する(図5(a)参照)。
【0035】次いで、周辺回路部Bをレジスト32で覆
い、このレジスト32及びワード線16をマスクにし
て、ドーズ量1×1012〜1×1013cm-2のPイオン
をイオン注入し、p型シリコン基板11表面にソース・
ドレイン領域としてのn--型不純物領域13、14を形
成する。こうしてメモリセル部AのnチャネルMOSF
ETを形成する(図5(b)参照)。
【0036】次いで、レジスト32を除去した後、メモ
リセル部A及びpチャネルMOSFET部(図示せず)
をレジスト33で覆い、このレジスト33及びゲート電
極29をマスクにして、ドーズ量2〜5×1013cm-2
のPイオンをイオン注入し、p型シリコン基板11表面
にn- 型不純物領域24、25を形成する(図6(a)
参照)。
【0037】次いで、レジスト33を除去した後、ワー
ド線16及びゲート電極29の側壁にサイドウォール3
4を形成する。続いて、再びメモリセル部A及びpチャ
ネルMOSFET部をレジスト35で覆い、このレジス
ト35、ゲート電極29及びサイドウォール34をマス
クにして、ドーズ量1×1015cm-2のAsイオンをイ
オン注入し、n+ 型不純物領域26、27を形成する。
【0038】このようにしてn- 型不純物領域24、2
5とn+ 型不純物領域26、27とからなるLDD構造
のソース・ドレイン領域を有する周辺回路部Bのnチャ
ネルMOSFETを形成する。このときこのLDD構造
の低濃度不純物領域たるn- 型不純物領域24、25の
不純物濃度を、メモリセル部AのnチャネルMOSFE
Tのソース・ドレイン領域たるn--型不純物領域13、
14より高くする点に本発明の特徴がある(図6(b)
参照)。
【0039】次いで、レジスト35を除去した後、全面
に厚さ100nmのシリコン酸化膜36を成長する。そ
してこのシリコン酸化膜36に開口したコンタクトホー
ルを介して、メモリセル部AのnチャネルMOSFET
のソース領域たるn--型不純物領域13上に、厚さ10
0nmの多結晶シリコン層と厚さ100nmのWSi層
とからなるポリサイド構造のビット線18を形成する
(図7(a)参照)。
【0040】次いで、全面にシリコン酸化膜37を成長
した後、このシリコン酸化膜37及びシリコン酸化膜3
6に開口したコンタクトホールを介して、メモリセル部
AのnチャネルMOSFETのドレイン領域たるn--
不純物領域14上に、蓄積電極19を形成する。続い
て、この蓄積電極19上に、キャパシタ膜20を介して
対向電極21を形成して、キャパシタ膜20を間に挟ん
だ蓄積電極19と対向電極21とからなるキャパシタを
形成する。更に、全面にBPSG等からなる層間絶縁膜
22を形成する。
【0041】そして層間絶縁膜22及びシリコン酸化膜
36、37に開口したコンタクトホールを介して、周辺
回路部BのnチャネルMOSFETのソース・ドレイン
領域たるn+ 型不純物領域26、27上にAl配線層3
0、31を形成すると同時に、層間絶縁膜22上にもA
l配線層23を形成する(図7(b)参照)。このよう
にしてnチャネルMOSFETとキャパシタを有するメ
モリセル部AとnチャネルMOSFETを有する周辺回
路部BとからなるDRAMを完成させる。
【0042】次に、本発明の第2の実施例による半導体
記憶装置を図8を用いて説明する。図8は、メモリセル
部AのnチャネルMOSFET部を示す断面図である。
なお、上記図1の半導体記憶装置と同一の構成要素には
同一の符号を付してその説明を省略する。第2の実施例
は、上記第1の実施例のメモリセル部AのnチャネルM
OSFETのソース・ドレイン領域がn--型不純物領域
13、14によって形成されているのに対し、周辺回路
部BのnチャネルMOSFETのソース・ドレイン領域
と同様に、高濃度のn+ 型不純物領域38、39と組み
合わさったLDD構造のソース・ドレイン領域となって
いる。
【0043】なお、このn+ 型不純物領域38、39の
濃度は、周辺回路部BのnチャネルMOSFETのソー
ス・ドレイン領域をなすn+型不純物領域26、27と
同一濃度であってもよいため、同一の工程で同時に形成
することができる。このように第2の実施例において
も、メモリセル部AのnチャネルMOSFETのLDD
構造のソース・ドレイン領域における低濃度不純物領域
たるn--型不純物領域13、14が、周辺回路部BのL
DD構造のソース・ドレイン領域における低濃度不純物
領域たるn- 型不純物領域24、25より低濃度である
ことにより、上記第1の実施例と同様の効果を奏するこ
とができる。
【0044】次に、本発明の第3の実施例による半導体
記憶装置を図9を用いて説明する。図9は、メモリセル
部AのnチャネルMOSFET部を示す断面図である。
なお、上記図8の半導体記憶装置と同一の構成要素には
同一の符号を付してその説明を省略する。第3の実施例
は、上記第2の実施例のメモリセル部AのnチャネルM
OSFETのソース・ドレイン領域がn--型不純物領域
13、14とn+ 型不純物領域38、39との組み合わ
さったLDD構造であるのに対し、n--型不純物領域4
0、41とn+ 型不純物領域42、43との組み合わさ
ったDDD(Double Diffused Drain-source)構造とな
っている。
【0045】このDDD構造は、LDD構造の場合と異
なってサイドウォールを必要とせず、拡散係数の大きい
Pと拡散係数の小さいAsとを同時にイオン注入し、熱
処理によって2重拡散分布をもつソース・ドレイン領域
を形成するものである。このとき、周辺回路部Bのnチ
ャネルMOSFETのソース・ドレイン領域は、LDD
構造又はDDD構造のいずれであってもよいが、その低
濃度不純物領域の濃度は、メモリセル部Aのnチャネル
MOSFETのDDD構造のソース・ドレイン領域にお
ける低濃度不純物領域たるn--型不純物領域40、41
より高濃度でなければならない。
【0046】このように第3の実施例においても、メモ
リセル部AのnチャネルMOSFETのDDD構造のソ
ース・ドレイン領域における低濃度不純物領域たるn--
型不純物領域40、41が、周辺回路部BのLDD構造
又はDDD構造のソース・ドレイン領域における低濃度
不純物領域より低濃度であることにより、上記第2の実
施例と同様の効果を奏することができる。
【0047】なお、上記第1乃至第3の実施例において
は、nチャネルMOSFETの場合について述べたが、
本発明はpチャネルMOSFETの場合についても適用
することができることはいうまでもない。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、メモリセ
ル部のトランジスタのソース・ドレイン領域としての第
1の不純物領域が、周辺回路のトランジスタのソース・
ドレイン領域の低濃度不純物領域としての第3の不純物
領域より低濃度であることにより、メモリセル部及び周
辺回路部のトランジスタのソース・ドレイン領域の不純
物濃度の最適化を図ることができる。
【0049】これにより、メモリセル部のトランジスタ
における短チャネル効果を抑制することができるため、
メモリセル・サイズの微細化が可能となり、従って高集
積化を実現することができる。また、周辺回路部のトラ
ンジスタにおけるホットキャリア耐性を向上させること
ができるため、信頼性の向上を実現することができると
共に、電流駆動能力を向上させることができるため、高
速化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるDRAMのメモリ
セル部及び周辺回路部を示す断面図である。
【図2】メモリセル部のnチャネルMOSFETのソー
ス・ドレイン領域へのPイオン注入量に対する、短チャ
ネル効果を示すグラフである。
【図3】周辺回路部のnチャネルMOSFETのLDD
構造のソース・ドレイン領域における低濃度不純物領域
へのPイオン注入量に対する、電流駆動能力のデータを
示すグラフである。
【図4】周辺回路部のnチャネルMOSFETのLDD
構造のソース・ドレイン領域における低濃度不純物領域
へのPイオン注入量に対する、ホットキャリア効果によ
る電流駆動能力の劣化量を示すグラフである。
【図5】図1に示すDRAMの製造方法を説明するため
の工程図(その1)である。
【図6】図1に示すDRAMの製造方法を説明するため
の工程図(その2)である。
【図7】図1に示すDRAMの製造方法を説明するため
の工程図(その3)である。
【図8】本発明の第2の実施例によるDRAMのメモリ
セル部のnチャネルMOSFETを示す断面図である。
【図9】本発明の第3の実施例によるDRAMのメモリ
セル部のnチャネルMOSFETを示す断面図である。
【図10】従来のDRAMのメモリセル部及び周辺回路
部を示す断面図である。
【符号の説明】
11…p型シリコン基板 12…フィールド酸化膜 13、14、40、41…n--型不純物領域 15、28…ゲート酸化膜 16…ワード線 17…絶縁膜 18…ビット線 19…蓄積電極 20…キャパシタ膜 21…対向電極 22…層間絶縁膜 23、30、31…Al配線層 24、25…n- 型不純物領域 26、27、38、39、42、43…n+ 型不純物領
域 29…ゲート電極 32、33、35…レジスト 34…サイドウォール 36、37…シリコン酸化膜 51…p型シリコン基板 52…フィールド酸化膜 53、54、64、65…n- 型不純物領域 55、68…ゲート酸化膜 56…ワード線 57…絶縁膜 58…ビット線 59…蓄積電極 60…キャパシタ膜 61…対向電極 62…層間絶縁膜 63、70、71…Al配線層 66、67…n+ 型不純物領域 69…ゲート電極

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1個のトランジスタと1個のキャパシタ
    を1メモリセルとする半導体記憶装置において、 メモリセル部のトランジスタのソース領域及びドレイン
    領域が、それぞれ第1の不純物領域によって形成され、 周辺回路のトランジスタのソース領域及びドレイン領域
    が、それぞれ、第2の不純物領域と、前記第2の不純物
    領域の少なくともチャネル領域側に設けられ、前記第2
    の不純物領域より低濃度の第3の不純物領域とによって
    形成され、 前記第1の不純物領域が前記第3の不純物領域より低濃
    度であることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体記憶装置におい
    て、 前記メモリセル部のトランジスタのソース領域及びドレ
    イン領域が、それぞれ、前記第1の不純物領域と、前記
    第1の不純物領域より高濃度の第4の不純物領域とによ
    って形成され、 前記第1の不純物領域が、前記第4の不純物領域のチャ
    ネル領域側に設けられていることを特徴とする半導体記
    憶装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体記憶装置におい
    て、 前記メモリセル部のトランジスタのソース領域及びドレ
    イン領域が、それぞれ、前記第1の不純物領域と、前記
    第1の不純物領域より高濃度の第5の不純物領域とによ
    って形成され、 前記第1の不純物領域が、前記第5の不純物領域の周囲
    に設けられていることを特徴とする半導体記憶装置。
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JPH11145383A (ja) * 1997-10-30 1999-05-28 United Microelectron Corp 集積回路デバイスの製造方法
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