JPH0582441U - 薬剤定量分与器 - Google Patents

薬剤定量分与器

Info

Publication number
JPH0582441U
JPH0582441U JP2996292U JP2996292U JPH0582441U JP H0582441 U JPH0582441 U JP H0582441U JP 2996292 U JP2996292 U JP 2996292U JP 2996292 U JP2996292 U JP 2996292U JP H0582441 U JPH0582441 U JP H0582441U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plunger
housing
rod
main body
body housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2996292U
Other languages
English (en)
Inventor
勝 斉木
昌彦 飯塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
Priority to JP2996292U priority Critical patent/JPH0582441U/ja
Publication of JPH0582441U publication Critical patent/JPH0582441U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】薬剤分与量の設定操作が簡便で使い易く、かつ
薬剤カートリッジを交換可能とすることにより半永久的
に使用できる薬剤定量分与器を提供する。 【構成】先端に形成された第1の係合部を有する本体ハ
ウジングと、薬剤カートリッジ収納部と、第1の係合部
と係合する第2の係合部を有し、所定角度回転可能であ
り、かつ本体ハウジングに着脱自在に取り付けられたカ
ートリッジ収納部側ハウジングと、ピストンを押圧する
ための先端部と、第3の係合部を有し、本体ハウジング
内に収納された棒状プランジャーと、本体ハウジングの
後端より突出する操作部と、第3の係合部と係合する第
4の係合部を有するプランジャー移動用部材と、本体ハ
ウジング内に回転不能に収納され、第3の係合部と係合
する第5の係合部を有し、棒状プランジャーの本体ハウ
ジングの後端方向への移動を防止するプランジャースト
ッパーと、カートリッジ収納部側ハウジングおよび棒状
プランジャーとそれぞれ係合する第6および第7の係合
部を有するプランジャー回転用部材とを有する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、薬剤カートリッジを装着し、かつ、カートリッジ内に充填された薬 剤の分与量の設定およびその分与ができる薬剤定量分与器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、液状の薬剤を定量分与するために、注射器が用いられてきた。この 種の注射器としては、例えば、糖尿病の治療のための液状薬剤であるインスリン の注入用のインスリン注入器がある。 そして、インスリンの投与を一日数回行うことが必要な糖尿病患者は、注射器 および薬剤のアンプル瓶を常に持ち運ばなくてはならず、携帯にも不便であり、 さらに、携帯者自身が糖尿病であることを他人に知られてしまう不安感もあった 。 また、薬剤をアンプル瓶より注入器に分与する際に、注射針をアンプル瓶のゴ ム栓に穿刺する作業が必要であり、インスリンの投与作業が面倒であった。さら に、注射針をアンプル瓶のゴム栓に穿刺した際、注射針の針先が破損し、あるい は刺通抵抗が増加するといった危険性もあった。 そこで、カートリッジ内に充填された薬剤を任意の量分与でき、かつ携帯可能 なペン型タイプの薬剤定量分与器が提案されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のペン型タイプの薬剤定量分与器は、分与量の設定操作が 複雑で使いづらいという問題点を有していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、薬剤分与量の 設定操作が簡単で使い易く、さらに、薬剤カートリッジが交換可能で半永久的に 使用できる薬剤定量分与器を提供することにある。
【0005】 上記目的を達成するものは、先端に形成された第1の係合部と、軸方向に伸び る窓部と、該窓部の周囲に設けられた薬剤分与量表示部を有し、後端が開口した 筒状の本体ハウジングと、薬剤と摺動可能なピストンとを有する薬剤カートリッ ジを収納する薬剤カートリッジ収納部と、前記本体ハウジングの前記第1の係合 部と係合する第2の係合部を有し、該係合により、軸を中心として所定角度回転 可能であり、かつ該本体ハウジングに着脱自在に取り付けられたカートリッジ収 納部側ハウジングと、前記薬剤カートリッジの前記ピストンを押圧するための先 端部と、第3の係合部を有し、前記本体ハウジング内に収納された棒状プランジ ャーと、前記本体ハウジング内に摺動可能、かつ実質的に回転不能に収納され、 該本体ハウジングより突出する操作部と、前記本体ハウジングの前記窓部より目 視可能な薬剤分与量指示部と、前記棒状プランジャーの第3の係合部と係合する 第4の係合部を有し、該係合により、前記棒状プランジャーに対し、後端方向に は独立して移動し、先端方向には該棒状プランジャーとともに移動するプランジ ャー移動用部材と、前記本体ハウジング内に実質的に回転不能に収納され、前記 棒状プランジャーの第3の係合部と係合する第5の係合部を有し、該係合により 前記棒状プランジャーの後端方向への移動を防止するプランジャーストッパーと 、前記カートリッジ収納部側ハウジングおよび前記棒状プランジャーとそれぞれ 係合する第6および第7の係合部を有するプランジャー回転用部材とを有し、前 記カートリッジ収納部側ハウジングを軸を中心として所定角度回転させることに より、前記プランジャー回転用部材および前記棒状プランジャーが回転し、前記 棒状プランジャーの第3の係合部と前記プランジャー移動用部材の第4の係合部 との係合および該棒状プランジャーの第3の係合部と前記プランジャーストッパ ーの第5の係合部との係合が解除されることを特徴とする薬剤定量分与器である 。
【0006】 また、上記目的を達成するものは、先端に形成された第一の係合部と、軸方向 に伸びる窓部と、該窓部の周囲に設けられた薬剤分与量表示部を有し、後端が開 口した筒状の本体ハウジングと、薬剤と摺動可能なピストンとを有する薬剤カー トリッジを収納する薬剤カートリッジ収納部と、前記本体ハウジングの前記第一 の係合部と係合する第二の係合部を有し、該係合により、軸を中心として所定角 度回転可能であり、かつ該本体ハウジングに着脱自在に取り付けられたカートリ ッジ収納部側ハウジングと、前記薬剤カートリッジの前記ピストンを押圧するた めの先端部と、第三の係合部を有し、前記本体ハウジング内に収納された棒状プ ランジャーと、前記本体ハウジング内に所定角度回転可能に設けられ、前記カー トリッジ収納部側ハウジングと係合する第四の係合部と、前記棒状プランジャー の前記第三の係合部と係合し、かつ前記棒状プランジャーの後端方向への移動を 防止する第五の係合部とを有するプランジャーストッパーと、前記本体ハウジン グより突出する操作部と、前記本体ハウジングの前記窓部より目視可能な薬剤分 与量指示部と、前記プランジャーストッパーと係合する第六の係合部と、前記棒 状プランジャーの第三の係合部と係合し、かつ前記棒状プランジャーに対し、後 端方向へは独立した移動を許容し、先端方向へは該棒状プランジャーとともに移 動するよう拘束する第七の係合部とを有するプランジャー移動用部材と、前記本 体ハウジング内に実質的に回転不能に収納され、前記棒状プランジャーと係合す る第八の係合部を有し、該棒状プランジャーの回転を防止するプランジャー回転 防止部材とを有し、前記カートリッジ収納部側ハウジングを軸を中心として所定 角度回転させることにより、前記プランジャーストッパーおよび前記プランジャ ー移動用部材が回転し、前記棒状プランジャーの第三の係合部と前記プランジャ ー移動用部材の第七の係合部との係合および該棒状プランジャーの第三の係合部 と前記プランジャーストッパーの第五の係合部との係合が解除されることを特徴 とする薬剤定量分与器である。
【0007】 そして、前記本体ハウジングの前記第1の係合部はL字形状の凹部であり、前 記カートリッジ収納部側ハウジングの前記第2の係合部は凸部であることが好ま しい。さらに、前記カートリッジ収納部側ハウジングは、軸を中心として約90 ゜回転するものであることが好ましい。さらに、前記棒状プランジャーの前記第 3の係合部は、外面に設けられた凹凸であり、前記プランジャー移動用部材の前 記第4の係合部は、該凹凸と咬合し、該プランジャーに対しその後端方向には独 立した移動を許容し、該プランジャーの先端方向には該プランジャーとともに移 動するよう拘束する凸凹であることが好ましい。さらに、前記棒状プランジャー の前記第3の係合部は、外面に設けられた凹凸であり、前記プランジャーストッ パーの前記第5の係合部は、該凹凸と咬合し、該棒状プランジャーの後端方向へ の移動を防止する凸凹であることが好ましい。さらに、前記棒状プランジャーの 移動可能距離は、前記薬剤カートリッジの前記ピストンの移動可能距離と同一で あることが好ましい。 また、前記薬剤定量分与器は、前記本体ハウジングの後端部付近の外周面に第 1のネジ部を有し、また、前記プランジャー移動用部材の前記薬剤分与量指示部 は、前記本体ハウジングの前記窓部から外方に突出しており、さらに該本体ハウ ジングの後端部付近に、該本体ハウジングの一部を囲繞し、該本体ハウジングの 該第1のネジ部と螺合する第2のネジ部を有し、該第1のネジ部と第2のネジ部 の螺合により回転可能であり、かつ、該本体ハウジングの軸方向に移動する筒状 の薬剤分与量設定部材を有していることが好ましい。そして、前記本体ハウジン グは、外面に複数の軸方向に伸びる凹部または凸部を有し、また前記薬剤分与量 設定部材は、前記凹部または凸部と係合する凸部または凹部を有し、該本体ハウ ジングと該薬剤分与量設定部材とは、該薬剤分与量設定部材の回転により、間欠 的に前記凹部と凸部が係合するクリック機構を有していることが好ましい。また 、前記本体ハウジングは、外周面に当角度離間して設けられ、かつ軸方向に平行 に伸びる凹部を有し、また前記薬剤分与量設定部材は、前記凹部と係合する凸部 を有し、該本体ハウジングと該薬剤分与量設定部材とは、該薬剤分与量設定部材 の回転により、当角度ごとに間欠的に前記凹部と凸部が係合するクリック機構を 有していることが好ましい。そして、前記本体ハウジングの前記窓部は、L字形 状の側口を有していることが好ましい。
【0008】 そこで、第1の考案に係る薬剤定量分与器を図面に示した実施例を用いて説明 する。 第1の考案に係る薬剤定量分与器1は、先端に形成された第1の係合部26と 、軸方向に伸びる窓部22と、窓部22の周囲に設けられた薬剤分与量表示部2 3を有し、後端が開口した筒状の本体ハウジング2aと、薬剤と摺動可能なピス トン9とを有する薬剤カートリッジ10を収納する薬剤カートリッジ収納部21 と、本体ハウジング2aの第1の係合部26と係合する第2の係合部27を有し 、該係合により、軸を中心として所定角度回転可能であり、かつ本体ハウジング 2aに着脱自在に取り付けられたカートリッジ収納部側ハウジング2bと、薬剤 カートリッジ10のピストン9を押圧するための先端部31と、第3の係合部3 2を有し、本体ハウジング2a内に収納された棒状プランジャー3と、本体ハウ ジング2a内に摺動可能、かつ実質的に回転不能に収納され、本体ハウジング2 aより突出する操作部43と、本体ハウジング2aの前記窓部22より目視可能 な薬剤分与量指示部24と、棒状プランジャー3の第3の係合部32と係合する 第4の係合部41を有し、該係合により、棒状プランジャー3に対し、後端方向 には独立して移動し、先端方向には棒状プランジャー3とともに移動するプラン ジャー移動用部材4と、本体ハウジング2a内に実質的に回転不能に収納され、 棒状プランジャー3の第3の係合部32と係合する第5の係合部51を有し、該 係合により棒状プランジャー3の後端方向への移動を防止するプランジャースト ッパー5と、カートリッジ収納部側ハウジング2bおよび棒状プランジャー3と それぞれ係合する第6および第7の係合部71,72を有するプランジャー回転 用部材7とを有している。
【0009】 以下、第1の考案に係る薬剤定量分与器1を、図1ないし図5に示した一実施 例を用いて説明する。 図1は、第1の考案に係る薬剤定量分与器の一実施例の斜視図であり、図2は 、図1に示した薬剤定量分与器の縦断面図であり、図3は、図2のA−A線断面 図であり、図4は、図3のB−B線断面図であり、図5は、図3の部分拡大断面 図である。
【0010】 図1に示す薬剤定量分与器1のハウジング2は、窓部22と薬剤分与量表示部 23と第1の係合部とを有し、後端が開口した本体ハウジング2aと、薬剤カー トリッジ収納部21と、第2の係合部とを有し、本体ハウジング2aの先端部に 着脱自在に取り付けられたカートリッジ収納部側ハウジング2bとからなる。
【0011】 本体ハウジング2aの窓部22は、図1または図3に示すように、本体ハウジ ング2aの中間部付近に設けられており、かつ、所定長、本体ハウジング2aの 軸方向に延びる長孔となっている。窓部22は、後述するプランジャー移動用部 材4の薬剤分与量指示部42を外部から目視するために設けられるものであり、 長孔を透明性材料で覆ったものでもよい。また、窓部22の周囲には、薬剤分与 量表示部23が設けられており、この薬剤分与量表示部23には、所定量の薬剤 を分与するのに必要なピストン9の移動距離に対応した目盛りが、印刷、刻印等 により記されている。そして、薬剤分与量指示部42の窓部22内における位置 により薬剤分与量を確認できるように構成されている。
【0012】 また、本体ハウジング2aの先端には、図1に示すように、後述するカートリ ッジ収納部側ハウジング2bの第2の係合部27と係合する第1の係合部26が 形成されている。そして、この係合/解除により、カートリッジ収納部側ハウジ ング2bは、本体ハウジング2aより着脱自在となり、かつ、軸を中心として所 定角度回転可能となる。なお、この実施例においては、第1の係合部26は、本 体ハウジング2aの先端内面に形成されたL字形状の凹部として形成されており 、L字形状の凹部のハウジング2aの軸に垂直方向の長さ分、ハウジング2bは 軸を中心として回転可能となっている。なお、L字形状凹部と後述の凸部は、使 用時において確実に係合するよう、例えば、凹部の深さを浅くする、または、凹 部の幅を狭く(あるいは凸部の幅を広く)するよう形成してもよい。 さらに、本体ハウジング2aの後端は、後述するプランジャー移動用部材4の 操作部43を突出させるために開口している。
【0013】 カートリッジ収納部側ハウジング2bは、薬剤と摺動可能なピストン9とを有 する薬剤カートリッジ10を収納するものであり、薬剤カートリッジ収納部21 と本体ハウジング2aの第1の係合部26と係合する第2の係合部27を有して いる。 薬剤カートリッジ収納部21に収納される薬剤カートリッジ10は、内部に液 状の薬剤(例えば、インスリン)を充填した状態で、先端部に、注射針11(両 頭針)より刺通されるゴム栓14を有し、後端部に、液密性を保持した状態で、 長手方向に摺動可能なピストン9を有している。そして、このピストン9が薬剤 カートリッジ10のゴム栓14方向に移動することにより、注射針11から薬剤 が分与されるように構成されている。また、この薬剤カートリッジ収納部21の 先端部には、薬剤カートリッジ10の内部と外部とを挿通する注射針11が、交 換自在に取り付けられている。さらに、この注射針11には、注射針11の針先 (生体穿刺側)を保護し、かつ、廃棄後の危険を防止するための針キャップ12 が被包されている。さらに、カートリッジ収納部側ハウジング2bには、先端部 を被包するためのキャップ13が着脱自在に設けられている。 第2の係合部27は、前述したように、本体ハウジング2aの第1の係合部2 6と係合するものであり、この実施例においては、図3に示すように、凸部に形 成されている。そして、カートリッジ収納部側ハウジング2bは、第1の係合部 26と第2の係合部27の係合により、軸を中心として90゜回転することがよ り好ましい。 なお、図1に示した薬剤定量分与器1のハウジング2は円筒状に形成されてい るが、六角柱等の多角柱、さらには、断面が楕円形状のもの等にすることにより 、転がり防止を図ってもよい。
【0014】 そして、ハウジング2の内部には、棒状プランジャー3が収納されている。 棒状プランジャー3は、薬剤カートリッジ10のピストン9を押圧するための ものであり、図3に示すように、押圧するための先端部31を有し、その外面に は、第3の係合部32を有している。そして、この第3の係合部32は、後述す るプランジャー移動用部材4の第4の係合部41およびプランジャーストッパー 5の第5の係合部51と咬口する。そして、この実施例においては、第3の係合 部32は、プランジャー移動用部材4の後端方向への独立した移動を許容するよ う、一つの凸部の縦断面が、ハウジング2の後端方向に頂部を有するのこ歯形状 (言い換えれば、ハウジング2の先端方向に向かってプランジャー3の中心側に 傾斜する傾斜面を有するのこ歯形状)となるような凹凸に形成されている。 また、第3の係合部32の凹凸のピッチは、ピストン9の移動距離に対応して 設定されており、所定量の薬剤を分与するのに必要なピストン9の軸方向への移 動距離と同一となるよう設定されている。この実施例においては、凹凸のピッチ は、2unitの薬剤を分与するのに必要なピストン9の軸方向への移動距離と 同一となるよう設定されている。さらに、このプランジャー3は、図8に示すよ うなI字状の断面形状を有している。
【0015】 また、棒状プランジャー4の移動可能距離は、薬剤カートリッジ10のピスト ン9の移動可能距離と同一であることが好ましい。このように構成することによ り、設定しようとする分与量より薬剤カートリッジ10内の薬剤残量が少ない場 合、操作部43を引いても、後述するプランジャー移動用部材4の舌片状先端部 44a,44bがプランジャー4の後端部に引っ掛かり、薬剤残余量以上には分 与量を設定できないので、誤って少量の薬剤を投与することがない。さらに、こ の時(操作部43を引けなくなった時)、薬剤分与量指示部42は薬剤残量を指 示しているいるので、残量を投与前に確認できる。
【0016】 さらに、棒状プランジャー3の向かい合う側面(係合部32が設けられていな い側面)には、それぞれ先端より後端側まで連続した凹部が形成されている。こ の凹部は、後述するプランジャー回転部材7の第7の係合部72を形成する突起 との係合部を形成している。また、プランジャー3の凹部およびプランジャー回 転部材7の第7の係合部72は、係合した状態で、プランジャー3の軸方向への 移動(言い換えれば、薬剤の分与作業)に障害とならないように構成されている 。具体的には、プランジャー3の凹部およびプランジャー回転部材7の第7の係 合部72は、係合した状態においても、両者間にある程度のクリアランス(言い 換えれば、隙間)を有している。
【0017】 さらに、本体ハウジング2aの内部には、プランジャー移動用部材4が摺動可 能、かつ実質的回転不能に収納されている。このプランジャー移動用部材4は、 棒状プランジャー3を先端方向に移動するためのものであり、ほぼ全体が筒状で あり、後端部には、本体ハウジング2aの後端開口より突出し、分与量設定操作 および薬剤投与の際に、把持しまたは押圧する操作部43を有している。さらに 、図5に示すように、その舌片状先端部44a,44bには、棒状プランジャー 3の第3の係合部32と咬口し、棒状プランジャー3に対しその後端方向には独 立して移動を許容し、かつ、先端方向には棒状プランジャー3とともに移動する ための第4の係合部41が形成されている。なお、この実施例においては、第4 の係合部41は、一つの凸部の縦断面が、ハウジング2の先端方向に頂部を有す るのこ歯形状となるような凸凹に形成されており、このような形状とすることに より、プランジャー移動用部材4は、棒状プランジャー3の第3の係合部32と 咬口し、ハウジング2の後端方向には独立して移動することができ、かつ、先端 方向には棒状プランジャー3とともに移動することができる。 さらに、プランジャー移動用部材4は、図1または図3に示すように、本体ハ ウジング2aの窓部22内を軸方向に移動可能な薬剤分与量指示部42を有して いる。そして、この薬剤分与量指示部42は、側面より外方に突出してもよく、 また、窓部22内に収納された状態となっていてもよい。ただし、薬剤分与量指 示部42は、少なくとも窓部22の周壁に届いており、カートリッジ収納部側ハ ウジング2bを、軸を中心として所定角度回転させた際に、それに伴ってプラン ジャー移動用部材4が回転しないよう、回転防止手段となっていることが好まし い。このような構成とすることにより、本体ハウジング2aに対し、移動部材4 を実質的に回転不能とすることができる。そして、窓部22内に収納した場合は 、窓部22を薄い透明プラスチック等で被覆してもよい。また、上述した把持部 43を設けることなく、この指示部42を窓部22より突出させて操作部を構成 してもよい。 さらに、この薬剤分与量指示部42の上面には、印刷、刻印等により形成され たマークが設けられており、このマークと本体ハウジング2aの薬剤分与量表示 部23とにより、設定された薬剤分与量を確認できるように構成されている。
【0018】 また、本体ハウジングの内部には、短筒状のプランジャーストッパー5が、実 質的に回転不能に収納されている。このプランジャーストッパー5は、プランジ ャー移動用部材4をハウジング2の後端側へ移動させる際、棒状プランジャー3 がそれに伴って移動してしまうことを防止するためのものである。このため、ス トッパー5は、図5に示すように、プランジャー後方移動防止手段として第5の 係合部51を有している。そして、この第5の係合部51は、ストッパー5の内 面より中心に向かって突出する2つの舌片状部分52a,52bに設けられてい る。なお、この実施例においては、第5の係合部51は、図5に示すように、一 つの凸部の縦断面が、ハウジング2の先端方向に頂部を有するのこ歯形状となる ような凸凹に形成されており、このような形状とすることにより、棒状プランジ ャー3の第3の係合部32と咬口し、プランジャー移動用部材4を筒状ハウジン グ2の後端側へ移動させる際、棒状プランジャー3がそれに伴って移動してしま うことを防止できる。 なお、プランジャー後方移動防止手段は、プランジャー3の後方への移動を防 止できるものであればよく、上記の構成に限定されるものではなく、例えば、ス トッパー5として、プランジャー3を摺接しながら挿通する貫通口を有する環状 ゴム部材を用いてもよい。 そして、このプランジャーストッパー5を、本体ハウジング2aに対して、実 質的に回転不能とするため、ストッパー5を本体ハウジング2aに固着してもよ く、また、ストッパー5の外周面にハウジング2aの軸方向に延びる凹部または 凸部を設けるとともに、ハウジング2aの内面にこの凹部または凸部に対応する 凸部または凹部を設けてもよい。
【0019】 そして、本体ハウジング2aの先端付近の内部には、図2または図4に示すよ うに、プランジャー回転用部材7が軸を中心として所定角度回転可能に収納され ている。そして、この回転用部材7は、カートリッジ収納部側ハウジング2bの 後端部と係合する第6の係合部71と、棒状プランジャー3と係合する複数の第 7の係合部72を有している。 プランジャー回転用部材7は、カートリッジ収納部側ハウジング2bを軸を中 心として所定角度回転させたとき、それに伴ってプランジャー3を回転させるた めのものである。そのため、図4に示すように、カートリッジ収納部側ハウジン グ2bと係合する第6の係合部71と、棒状プランジャー3と係合する第7の係 合部72を有している。具体的には、第7の係合部72は、棒状プランジャー3 の側面に設けられた凹部内に先端が侵入する2つの突起により形成されている。 そして、ハウジング2bの第2の係合部27を形成する突起が、本体ハウジン グ2aの第1の係合部26を形成するL字形状凹部の終端に位置する状態にて、 ハウジング2aと2bが係合した時、プランジャー回転部材7,棒状プランジャ ー3およびストッパー5は、図4に示すような係合状態となり、この状態は、薬 剤定量分与器1の通常の使用状態(薬剤分与可能な状態)となる。そして、この 状態において、ハウジング2bを回転させると、カートリッジ収納部側ハウジン グ2bに伴ってプランジャー回転用部材7も回転し、さらに、棒状プランジャー 3も回転し、棒状プランジャー3の第3の係合部32と移動用部材4の第4の係 合部41の係合および棒状プランジャー3の第3の係合部32とストッパー5の 第5の係合部51の係合が解除され、軸方向先端方向に本体ハウジング2aから 突出した棒状プランジャー3を後退させることができる。つまり、ハウジング2 bを回転させ、第2の係合部27が、本体ハウジング2aの第1の係合部26を 形成するL字形状凹部の屈曲部に位置する状態となったとき、プランジャー回転 部材7,棒状プランジャー3およびストッパー5は、図8に示すような係合状態 となり、上述のように、プランジャー3と、ストッパー5および移動部材との係 合が解除される。そして、ハウジング2bをその先端側に引くことにより、ハウ ジングbの第2の係合部27は、本体ハウジング2aの第1の係合部26を形成 するL字形状凹部より離脱し、ハウジング2bは、本体ハウジング2aより取り はずされる。また、プランジャー3は、上述のように、ストッパー5および移動 部材との係合が解除されフリーとなっているので、プランジャー3を後退させる ことが可能となる。そして、図8に示すように、ストッパー5の舌片状部分、さ らには、移動用部材の舌片状部分は、プランジャー3の凹部(プランジャー回転 部材7の係合部72を形成する突起の先端部が侵入する部分)に侵入しないよう に形成することが好ましい。このようにすることにより、それぞれの舌片状部分 が、プランジャー3の回転時に障害となることを防止でき、さらに、かつ、再び プランジャー3を回転させ、舌片状部分とプランジャー3の第3の係合部の再度 の係合を容易にする。なお、この回転用部材7は、図2に示すように、あらかじ め本体ハウジング2aに挿入した状態にて、薬剤定量分与器1を使用してもよい が、使用中に誤って、本体ハウジング2aを回転させると、棒状プランジャー3 がフリーとなり、後退するので、収納されている薬剤カートリッジ内の薬剤の使 用完了後に、この回転用部材7を本体ハウジング2a内に挿入してもよい。
【0020】 つぎに、第1の考案に係る薬剤定量分与器の他の実施例を、図10ないし図1 2を用いて説明する。 図10は、第1の考案に係る薬剤定量分与器の他の実施例の斜視図であり、図 11は、図10に示した薬剤定量分与器の縦断面図であり、図12は、図11の D−D線断面図である。
【0021】 この実施例の薬剤定量分与器50と図1に示した実施例との相違は、この実施 例の薬剤定量分与器1が薬剤分与量設定部材6を有している点にある。そのため 、この実施例の薬剤定量分与器1は、本体ハウジング2aの後端部付近の外周面 に、第1のネジ部24を有しており、さらに本体ハウジング2aの後端部付近に 、本体ハウジング2aの一部を囲繞し、本体ハウジング2aの第1のネジ部24 と螺合する第2のネジ部61を有し、第1のネジ部24と第2のネジ部61の螺 合により回転可能であり、かつ、本体ハウジング2aの軸方向に移動する筒状の 薬剤分与量設定部材6を有している。さらに、薬剤分与量指示部42は、図10 に示すように、窓部22より突出しており、この薬剤分与量設定部材6に当接す るように構成されている。なお、この薬剤分与量設定部材6としては、薬剤分与 量指示部42のハウジング2の軸方向への移動を係止できるものであればよく、 例えば、本体ハウジング2aの窓部22に薬剤分与量指示部42より後方に取り 付けられ、かつ窓部22内を筒状ハウジング2の軸方向に摺動可能なものであっ てもよい。
【0022】 第1のネジ部24は、図11に示すように、本体ハウジング2aの後端部付近 の外周面に設けられており、薬剤分与量設定部材6の第2のネジ部61と螺合す るように形成されている。 薬剤分与量設定部材6は、薬剤分与量を設定するために設けられたものであり 、この設定部材6を有することにより、図1の薬剤定量分与器1が、誤って所要 の薬剤量より多い量を設定してしまった場合、その修正ができないのに対して、 この実施例の薬剤定量分与器1は、薬剤分与量設定部材6に指示部42を当接さ せることにより分与量を設定するため、プランジャー移動用部材4を誤って引き すぎることがない。さらに、一度設定した分与量に変更がない場合は、分与量の 設定を行うことなく、そのまま再分与することができる。
【0023】 そして、この薬剤分与量設定部材6の内周面には、図11に示すように、本体 ハウジング2の外周面に設けられた第1のネジ部24に螺合する第2のネジ部6 1が形成されている。そして、薬剤分与量設定部材6は、上記2つのネジ部24 ,61の螺合によって、回転可能であり、かつ、回転させることにより、2つの ネジ部24,61の螺合が進行または後退し、ハウジング2の軸方向に移動する 。具体的には、図10のX方向に薬剤分与量設定部材6を回転させると、設定部 材6はハウジング2の後端側に移動し、図10のY方向に回転させると、ハウジ ング2の先端側に移動する。また、この設定部材6は、プランジャー移動用部材 4の薬剤分与量指示部42と当接した状態(図10に示す状態)では、Y方向に は回転しない。
【0024】 また、薬剤分与量設定部材6の外面には、薬剤分与量設定部材6を把持し回転 する際にすべり防止となる、ハウジング2の軸方向に伸びる複数の凹部または凸 部が形成されていることが好ましい。この実施例においては、図10に示すよう に、凹部が形成されている。
【0025】 さらに、薬剤分与量設定部材6は、その後端部の内周面に、ハウジング2の軸 方向に伸びる凸部または凹部62を有していることが好ましい(この実施例にお いては、図12に示すように、内部側に突出する凸部を有している。)。さらに 、この凸部または凹部62の両側には、スリット63a、63bを有しているこ とが好ましい。
【0026】 そして、本体ハウジング2aの後端部付近の外面には、ハウジング2の軸方向 に伸び、前述の薬剤分与量設定部材6の凸部または凹部62と係合する複数の凹 部または凸部25が形成されていることが好ましい。この実施例においては、図 12に示すように、本体ハウジング2aの外面に当角度(36゜)離間して設け られ、かつ、本体ハウジング2aの軸方向に伸びる5つの凹部25が形成されて いる。本体ハウジング2aがこのような凹部25を有することにより、薬剤分与 量設定部材6の凸部62と係合し、両者によりクリック機構を形成し、薬剤分与 量設定部材6を間欠的に係止することができる。また、このクリック機構は、薬 剤分与量設定部材6をある程度固定する機能を有している。
【0027】 そして、このようなクリック機構を設けた場合は、第3の係合部32の凹凸の ピッチは、第2のネジ部61のピッチと、本体ハウジング2aに設けられた凹部 25の個数に対応して設定されることが好ましい。すなわち、第2のネジ部61 の1ピッチ(P)mmを、凹部25の個数(N)で割った値(P/N)と、第3 の係合部32の凹凸の1ピッチ(M)mmが同じか、または、P/Nを2以上の 自然数Zで割った値が第3の係合部32の凹凸の1ピッチM(M=P/N・Z) となるように、第3の係合部32の凹凸のピッチが設定されることである。より 好ましくは、第3の係合部32の凹凸のピッチは、第2のネジ部61のピッチを 、凹部25の個数で割った値に設定することである。このように、第3の係合部 32の凹凸のピッチを、第2のネジ部61のピッチと凹部または凸部25の個数 に対応して設定することにより、第3の係合部32の凹凸と第4の係合部41の 凸凹とが確実に咬合し、薬剤分与量設定部材6で設定した分与量を正確に分与で きる。
【0028】 つぎに、第2の考案に係る薬剤定量分与器図面を用いて説明する。 第2の考案に係る薬剤定量分与器は、先端に形成された第一の係合部26と、 軸方向に伸びる窓部22と、窓部22の周囲に設けられた薬剤分与量表示部23 を有し、後端が開口した筒状の本体ハウジング2aと、薬剤と摺動可能なピスト ン9とを有する薬剤カートリッジ10を収納する薬剤カートリッジ収納部21と 、本体ハウジング2aの第一の係合部26と係合する第二の係合部27を有し、 該係合により、軸を中心として所定角度回転可能であり、かつ本体ハウジング2 aに着脱自在に取り付けられたカートリッジ収納部側ハウジング2bと、薬剤カ ートリッジ10のピストン9を押圧するための先端部31と、第三の係合部32 を有し、本体ハウジング2a内に収納された棒状プランジャー3と、本体ハウジ ング2a内に所定角度回転可能に設けられ、カートリッジ収納部側ハウジング2 bと係合する第四の係合部53と、棒状プランジャー3の第三の係合部32と係 合し、かつ棒状プランジャー3の後端方向への移動を防止する第五の係合部51 とを有するプランジャーストッパー5と、本体ハウジング2aより突出する操作 部43と、本体ハウジング2aの窓部22より目視可能な薬剤分与量指示部42 と、プランジャーストッパー5と係合する第六の係合部45と、棒状プランジャ ー3の第三の係合部32と係合し、かつ棒状プランジャー3に対し、後端方向へ は独立した移動を許容し、先端方向へは棒状プランジャー3とともに移動するよ う拘束する第七の係合部41とを有するプランジャー移動用部材4と、本体ハウ ジング2a内に実質的に回転不能に収納され、棒状プランジャー3と係合する第 八の係合部81を有し、棒状プランジャー3の回転を防止するプランジャー回転 防止部材8とを有している。
【0029】 以下、第2の考案に係る薬剤定量分与器を、図15ないし図19に示した一実 施例(薬剤定量分与器70)を用いて説明する。 図15は、第2の考案に係る薬剤定量分与器の一実施例の斜視図であり、図1 6は、図15に示した薬剤定量分与器の縦断面図であり、図17は、図16のE −E線断面図であり、図18は、図16のF−F線断面図であり、図19は、ハ ウジング2bを回転させた状態の断面図である。
【0030】 第1と第2の考案に係る薬剤定量分与器の相違は、第1の考案に係る薬剤定量 分与器1が、カートリッジ収納部側ハウジング2bを軸を中心として所定角度回 転させることにより、プランジャー回転用部材7および棒状プランジャー3が回 転して、第3の係合部32と第4の係合部41の係合および第3の係合部32と 第5の係合部51の係合を解除するのに対して、第2の考案に係る薬剤定量分与 器70は、カートリッジ収納部側ハウジング2bを軸を中心として所定角度回転 させたとき、プランジャーストッパー5およびプランジャー移動用部材4が回転 して、第三の係合部32と第七の係合部41の係合および第三の係合部32と第 五の係合部51の係合を解除する点にある。このため、第2の考案に係る薬剤定 量分与器の構成は、以下の点で第1の考案に係る薬剤定量分与器と異なる。
【0031】 この実施例の薬剤定量分与器70において、プランジャーストッパー5は、カ ートリッジ収納部側ハウジング2bの回転に伴って回転させるために、図17に 示すように、カートリッジ収納部側ハウジング2bの突出部2cと係合する第四 の係合部53を有している。また、プランジャー移動用部材4を、カートリッジ 収納部側ハウジング2bの回転に伴って回転させるために、図16および図18 に示すように、プランジャー移動用部材4が、プランジャーストッパー5と係合 する第六の係合部45を有している。さらに、棒状プランジャー3が、図16に 示すように、カートリッジ収納部側ハウジング2bの回転に伴って回転しないよ うに、本体ハウジング2aに回転不能に収納されており、さらに、棒状プランジ ャー3と係合する第八の係合部81を有するプランジャー回転防止部材8が設け られている。さらに、カートリッジ収納部側ハウジング2bを回転させる際に、 薬剤分与量指示部42が窓部22に引っ掛かることなく、プランジャー移動用部 材4を回転可能とするために、薬剤分与量表示部42は、図15に示すように、 窓部22内に突出していない。これら第1の考案と相違する構成を有することに より、第2の考案の薬剤定量分与器は、カートリッジ収納部側ハウジング2bを 軸を中心として所定角度回転させたとき、プランジャーストッパー5およびプラ ンジャー移動用部材4が回転して、棒状プランジャー3の第三の係合部32と移 動用部材4の第七の係合部41の係合および第三の係合部32とストッパーの第 五の係合部51の係合を解除できる。具体的に説明すると、図16に示すように 、ハウジング2bの後端には、後端方向に突出する2つの突出部2cを有してお り、この突出部2cは、プランジャー回転防止部材8を貫通し、かつ、先端にス トッパー5の第四の係合部53と係合する切欠部を有している。そして、ストッ パー5と第四の係合部53は、ハウジング2bの突出部2cが、ハウジング2b の回転時に、プランジャー回転防止部材8の第八の係合部81に当接することな く、ハウジング2bを90°程度回転可能な位置に設けられている。具体的には 、ストッパー5の第四の係合部53は、図17に示すように、プランジャー回転 防止部材8の第八の係合部81側によった位置に設けられている。 そして、ハウジング2bの第2の係合部27を形成する突起が、本体ハウジン グ2aの第1の係合部26を形成するL字形状凹部の終端に位置する状態にて、 ハウジング2aと2bが係合した時、ハウジング2bの突出部2c、プランジャ ー回転防止部材8,棒状プランジャー3およびストッパー5は、図17に示すよ うな係合状態となり、この状態は、薬剤定量分与器1の通常の使用状態(薬剤分 与可能な状態)である。そして、この状態において、ハウジング2bを回転させ 、第2の係合部27が、本体ハウジング2aの第1の係合部26を形成するL字 形状凹部の屈曲部に位置する状態となったとき、回転防止部材8,棒状プランジ ャー3およびストッパー5は、図19に示すような係合状態となり、上述のよう に、プランジャー3と、ストッパー5および移動部材との係合が解除される。そ して、ハウジング2bをその先端側に引くことにより、ハウジング2bの第2の 係合部27は、本体ハウジング2aの第1の係合部26を形成するL字形状凹部 より離脱し、ハウジング2bは、本体ハウジング2aより取り外される。また、 プランジャー3は、上述のように、ストッパー5および移動部材との係合が解除 されフリーとなっているので、プランジャー3を後退させることが可能となる。 そして、図19に示すように、ストッパー5の舌片状部分、さらには、移動用部 材の舌片状部分は、プランジャー3の凹部(プランジャー回転防止部材8の係合 部81を形成する突起の先端部が侵入する部分)に侵入しないように形成するこ とが好ましい。このようにすることにより、それぞれの舌片状部分が、ハウジン グ2bおよびストッパー5の回転時に障害となることを防止でき、さらに、再び プランジャー3を回転させ、舌片状部分とプランジャー3の第三の係合部とを再 度係合させる際に、その係合を容易なものとすることがてきる。
【0032】 つぎに、第2の考案に係る薬剤定量分与器の他の実施例について、図20を用 いて説明する。 図20は、第2の考案に係る薬剤定量分与器の他の実施例の斜視図である。 この実施例の薬剤定量分与器90と、図15に示した薬剤定量分与器70との 相違は、この実施例の薬剤定量分与器90が薬剤分与量設定部材6を有している 点にある。そのため、この実施例の薬剤定量分与器90は、本体ハウジング2a の後端部付近の外周面に、第1のネジ部24を有しており、さらに本体ハウジン グ2aの後端部付近に、本体ハウジング2aの一部を囲繞し、本体ハウジング2 aの第1のネジ部24と螺合する第2のネジ部61を有し、第1のネジ部24と 第2のネジ部61の螺合により回転可能であり、かつ、本体ハウジング2aの軸 方向に移動する筒状の薬剤分与量設定部材6を有している。また、薬剤分与量指 示部42は、窓部22より突出しており、この薬剤分与量設定部材6に当接する ように構成されている。なお、これらの詳細は、前述した図10に示した薬剤定 量分与器1と同様である。ただし、図10に示した薬剤定量分与器70とは異な り、この実施例の定量分与器90の本体ハウジング2aの窓部22は、図19に 示すように、L字形状の側口を有することが必要である。これは、カートリッジ 収納部側ハウジング2bを軸を中心として所定角度回転させた際に、窓部22か ら外方に突出した薬剤分与量指示部42が、窓部22の周壁に引っ掛かることな く、プランジャー移動用部材4を回転可能とするためである。
【0033】
【作用】
つぎに、図1に示した本考案の薬剤定量分与器1の作用を、図1、図6、図7 、図8、および図9を用いて説明する。 図1は、本考案の薬剤定量分与器1を使用する前の状態を示しており、プラン ジャー移動用部材4の薬剤分与量指示部42は、薬剤分与量0を指示している。 そして、プランジャー移動用部材4の操作部43を指で把持して、薬剤分与量 指示部42および薬剤分与量表示部23で薬剤分与量を確認し、または、プラン ジャー移動用部材4が、クリック音を伴い後方に移動することから、この音によ り薬剤分与量を確認しながら、プランジャー移動用部材4をハウジング2の軸方 向、後端方向へ引き、薬剤分与量を設定する。このとき、棒状プランジャー3は 、プランジャーストッパー5が存在するため、プランジャー移動用部材4の移動 に伴ってハウジング2の軸方向、後端方向へは移動しない。そして、図6は、こ の設定後の状態を示しており、薬剤分与量指示部42は、20unitを指示し ている。このように本考案の薬剤定量分与器1における分与量設定操作は、操作 部43を後端方向に引っ張るのみであり、従来の分与器に比べて極めて容易であ る。 そして、つぎに、キャップ13および針キャップ12を外し、注射針11を患 者に穿刺した後、操作部43を本体ハウジング2aの後端開口部に当接するまで 押圧すると、プランジャー移動用部材4とともに、棒状プランジャー3もハウジ ング2の先端側に移動し、その先端部31がピストン9を押圧し、針先から設定 分与量の薬剤が吐出され患者に分与される。なお、この押圧に伴って、プランジ ャー移動用部材4の薬剤分与量指示部42は、図1に示す分与量0の位置に戻る 。 分与後は、針キャップ12およびキャップ13を再び装着する。 そして、何度か分与するうち、薬剤カートリッジ10内の薬剤がなくなった場 合は、以下の手順で薬剤カートリッジ10を交換する。 まず、カートリッジ収納部側ハウジング2bを、図7に示すZ方向に所定角度 回転させる。このとき、図7および図8に示すように、プランジャー回転用部材 7および棒状プランジャー3が共に所定角度回転し、かつ、プランジャー移動用 部材4およびストッパー5は回転しない。このため、棒状プランジャー3とプラ ンジャー移動用部材4との係合、さらには、棒状プランジャー3とプランジャー ストッパー5との係合、すなわち、第3の係合部32と第4の係合部41の係合 および第3の係合部32と第5の係合部51の係合が解除される。その後、カー トリッジ収納部側ハウジング2bをハウジング2の先端方向に軽く引くと、本体 ハウジング2aの第1の係合部26(L字形状の凹部)と、カートリッジ収納部 側ハウジング2bの第2の係合部27(凸部)の係合が解除され、図7に示すよ うに、本体ハウジング2aからカートリッジ収納部側ハウジング2bが離脱する 。そして、カートリッジ収納部側ハウジング2aを完全に離脱させた後、本体ハ ウジング2aから突出している棒状プランジャー3を先端部から押圧し、本体ハ ウジング2a内に収納する。このとき、第3の係合部32と第4の係合部41の 係合および第3の係合部32と第5の係合部51の係合が解除されているので、 棒状プランジャー3は、軽く押圧するのみで本体ハウジング2aに収納できる。 その状態が図9に示されている。 そして、カートリッジ収納部側ハウジング2b内の薬剤カートリッジ10を交 換した後、第1の係合部32と第2の係合部41を係合させ、軸方向に少し押圧 した後、カートリッジ収納部側ハウジング2bを図7のW方向に所定角度回転さ せて、本体ハウジング2aに挿着する。このように、この薬剤定量分与器1は、 薬剤カートリッジを交換することにより、半永久的に使用できる。
【0034】 つぎに、図10に示した薬剤定量分与器1の作用を、図10、図13および図 14を用いて説明する。 図10は、この実施例の薬剤定量分与器1を使用する前の状態を示しており、 プランジャー移動用部材4の薬剤分与量指示部42は、0を指示している。 そして、この薬剤定量分与器1を使用するには、まず、薬剤分与量設定部材6 を把持し回転させて分与量の設定を行う。分与量の設定は、薬剤分与量指示部4 2および薬剤分与量表示部23で薬剤分与量を確認しながら、または、薬剤分与 量設定部材6を回転する際生ずるクリック音を確認しながら行う。薬剤分与量設 定部材6は、X方向に回転させることにより、筒状ハウジング2の軸方向後方に 移動する。そして、図13に示すように、設定部材6と薬剤分与量指示部42は 、設定した分与量に対応する軸方向の距離分離間する。なお、図13は、薬剤分 与量設定部材6を5回転させて、薬剤が50unit分与されるように設定した 状態を示している。 つぎに、プランジャー移動用部材4の操作部43を指で把持して、プランジャ ー移動用部材4をハウジング2の軸方向、後端方向へ、薬剤分与量指示部42が 設定部材6に当接するまで引く。このとき、棒状プランジャー3は、プランジャ ーストッパー5が存在するため、プランジャー移動用部材4の移動に伴って筒状 ハウジング2の軸方向、後端方向へは移動しない。この状態が、図14に示され ている。 そして、キャップ13および針キャップ12を外し、注射針11を患者に穿刺 した後、操作部43を筒状ハウジング2の後端に当接するまで押圧すると、プラ ンジャー移動用部材4とともに、プランジャー3もハウジング2の先端側に移動 し、その先端部31がピストン9を押圧し、針先から設定分与量の薬剤が吐出さ れ患者に分与される。なお、この押圧に伴って、プランジャー移動用部材4の薬 剤分与量指示部42は、図9に示す分与量0の位置に戻る。分与後は、針キャッ プ12およびキャップ13を再び装着する。 そして、再分与の際、分与量に変更がない場合は、分与量の設定の操作を行う ことなく、操作部43を把持して、薬剤分与量指示部42が薬剤分与量設定部材 6に当接するまで引き、その後、操作部43を押圧するのみで薬剤の分与を行う ことができる。 また、棒状プランジャー3の移動可能距離と薬剤カートリッジ10のピストン 9の移動距離とを同一となるように構成すれば、薬剤分与量設定部材6によって 設定した分与量より、薬剤カートリッジ10内の薬剤残量が少ない場合は、操作 部43を引いても薬剤分与量指示部42は、薬剤分与量設定部材6に当接しない ので、誤って少量の薬剤を投与することがない。さらに、この時(これ以上操作 部43を引けなくなった時)、薬剤分与量指示部42は薬剤残量を指示している いるので、残量を投与前に確認できる。 なお、この実施例の薬剤定量分与器も薬剤カートリッジを交換することにより 、半永久的に使用することができる。カートリッジの交換方法は、図1に示した 薬剤定量分与器1と同様である。
【0035】 つぎに、図15に示した第2の考案に係る薬剤定量分与器1の作用を説明する 。 この薬剤定量分与器1における薬剤分与量の設定操作および分与操作は、図 1に示した薬剤定量分与器1と同様である。したがって、薬剤カートリッジ10 の交換方法について説明する。 この薬剤定量分与器1において、薬剤カートリッジ10を交換するには、まず 、カートリッジ収納部側ハウジング2bを、軸を中心として所定角度回転させる 。 このとき、プランジャー移動用部材4およびプランジャーストッパー5が共に 回転し、棒状プランジャー3とプランジャー移動用部材4との係合、さらには、 棒状プランジャー3とプランジャーストッパー5との係合、すなわち、第三の係 合部32と第七の係合部41の係合および第三の係合部32と第五の係合部51 の係合が解除される。その後、カートリッジ収納部側ハウジング2bをハウジン グ2の先端方向に軽く引くと、本体ハウジング2aの第1の係合部26(L字形 状の凹部)と、カートリッジ収納部側ハウジング2bの第2の係合部27(凸部 )の係合が解除され、本体ハウジング2aからカートリッジ収納部側ハウジング 2bが離脱する。そして、カートリッジ収納部側ハウジング2aを完全に離脱さ せた後、本体ハウジング2aから突出している棒状プランジャー3を先端部から 押圧し、本体ハウジング2a内に収納する。このとき、第三の係合部32と第七 の係合部41の係合および第三の係合部32と第五の係合部51の係合が解除さ れているので、棒状プランジャー3は、軽く押圧するのみで本体ハウジング2a に収納できる。 そして、カートリッジ収納部側ハウジング2b内の薬剤カートリッジ10を交 換した後、第1の係合部32と第2の係合部41を係合させ、軸方向に軽く押圧 した後、カートリッジ収納部側ハウジング2bを、離脱時とは反対方向に所定角 度回転させて、本体ハウジング2aに、カートリッジ収納部側ハウジング2bを 挿着する。このようにすることにより、この薬剤定量分与器1は、薬剤カートリ ッジ10を交換して半永久的に使用できる。
【0036】 つぎに、図19に示した薬剤定量分与器1の作用を説明する。 この薬剤定量分与器1における薬剤分与量の設定操作および分与操作は、図1 0に示した薬剤定量分与器1と同様である。また、薬剤カートリッジ10の交換 方法は、図15に示した薬剤定量分与器1と同様である。
【0037】
【考案の効果】
第1の考案の薬剤定量分与器は、先端に形成された第1の係合部と、軸方向に 伸びる窓部と、該窓部の周囲に設けられた薬剤分与量表示部を有し、後端が開口 した筒状の本体ハウジングと、薬剤と摺動可能なピストンとを有する薬剤カート リッジを収納する薬剤カートリッジ収納部と、前記本体ハウジングの前記第1の 係合部と係合する第2の係合部を有し、該係合により、軸を中心として所定角度 回転可能であり、かつ該本体ハウジングに着脱自在に取り付けられたカートリッ ジ収納部側ハウジングと、前記薬剤カートリッジの前記ピストンを押圧するため の先端部と、第3の係合部を有し、前記本体ハウジング内に収納された棒状プラ ンジャーと、前記本体ハウジング内に摺動可能、かつ実質的に回転不能に収納さ れ、該本体ハウジングより突出する操作部と、前記本体ハウジングの前記窓部よ り目視可能な薬剤分与量指示部と、前記棒状プランジャーの第3の係合部と係合 する第4の係合部を有し、該係合により、前記棒状プランジャーに対し、後端方 向には独立して移動し、先端方向には該棒状プランジャーとともに移動するプラ ンジャー移動用部材と、前記本体ハウジング内に実質的に回転不能に収納され、 前記棒状プランジャーの第3の係合部と係合する第5の係合部を有し、該係合に より前記棒状プランジャーの後端方向への移動を防止するプランジャーストッパ ーと、前記カートリッジ収納部側ハウジングおよび前記棒状プランジャーとそれ ぞれ係合する第6および第7の係合部を有するプランジャー回転用部材とを有す るものであるので、薬剤分与量の設定操作を容易に行うことができる。また、前 記カートリッジ収納部側ハウジングを軸を中心として所定角度回転させることに より、前記プランジャー回転用部材および前記棒状プランジャーが回転し、前記 第3の係合部と第4の係合部の係合および第3の係合部と第5の係合部の係合を 解除でき、さらに、本体ハウジングより突出した棒状プランジャーを、本体ハウ ジング内に再度収納することができるので、薬剤カートリッジを交換して半永久 的に使用することができる。
【0038】 また、第2の考案の薬剤定量分与器は、先端に形成された第一の係合部と、軸 方向に伸びる窓部と、該窓部の周囲に設けられた薬剤分与量表示部を有し、後端 が開口した筒状の本体ハウジングと、薬剤と摺動可能なピストンとを有する薬剤 カートリッジを収納する薬剤カートリッジ収納部と、前記本体ハウジングの前記 第一の係合部と係合する第二の係合部を有し、該係合により、軸を中心として所 定角度回転可能であり、かつ該本体ハウジングに着脱自在に取り付けられたカー トリッジ収納部側ハウジングと、前記薬剤カートリッジの前記ピストンを押圧す るための先端部と、第三の係合部を有し、前記本体ハウジング内に収納された棒 状プランジャーと、前記本体ハウジング内に所定角度回転可能に設けられ、前記 カートリッジ収納部側ハウジングと係合する第四の係合部と、前記棒状プランジ ャーの前記第三の係合部と係合し、かつ前記棒状プランジャーの後端方向への移 動を防止する第五の係合部とを有するプランジャーストッパーと、前記本体ハウ ジングより突出する操作部と、前記本体ハウジングの前記窓部より目視可能な薬 剤分与量指示部と、前記プランジャーストッパーと係合する第六の係合部と、前 記棒状プランジャーの第三の係合部と係合し、かつ前記棒状プランジャーに対し 、後端方向へは独立した移動を許容し、先端方向へは該棒状プランジャーととも に移動するよう拘束する第七の係合部とを有するプランジャー移動用部材と、前 記本体ハウジング内に実質的に回転不能に収納され、前記棒状プランジャーと係 合する第八の係合部を有し、該棒状プランジャーの回転を防止するプランジャー 回転防止部材とを有するものであるので、薬剤分与量の設定操作を容易に行うこ とができる。また、前記カートリッジ収納部側ハウジングを軸を中心として回転 させることにより、前記プランジャーストッパーおよび前記プランジャー移動用 部材が回転し、前記第三の係合部と第七の係合部の係合および第三の係合部と第 五の係合部の係合を解除でき、さらに、本体ハウジングより突出した棒状プラン ジャーを、本体ハウジング内に再度収納することができるので、薬剤カートリッ ジを交換して半永久的に使用することができる。
【0039】 さらに、第1および第2の考案に係る薬剤定量分与器は、前記本体ハウジング の後端部付近の外周面に第1のネジ部を有しており、さらに該本体ハウジングの 後端部付近に、該本体ハウジングの一部を囲繞し、該本体ハウジングの前記第1 のネジ部と螺合する第2のネジ部を有し、該第1のネジ部と第2のネジ部の螺合 により回転可能であり、かつ、前記本体ハウジングの軸方向に移動する筒状の薬 剤分与量設定部材を有しているので、誤って所要の薬剤量より多い量を設定して も容易に修正することができ、さらに、一度設定した分与量に変更がない場合は 、分与量の設定を行うことなく、そのまま再分与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、第1の考案に係る薬剤定量分与器の一
実施例の斜視図である。
【図2】図2は、図1に示した薬剤定量分与器の縦断面
図である。
【図3】図3は、図2のA−A線断面図である。
【図4】図4は、図3のB−B線断面図である。
【図5】図5は、図3の部分拡大断面図である。
【図6】図6は、図1に示した薬剤定量分与器の作用を
説明するための説明図である。
【図7】図7は、図1に示した薬剤定量分与器の作用を
説明するための説明図である。
【図8】図8は、図7のC−C線断面図である。
【図9】図9は、図1に示した薬剤定量分与器の作用を
説明するための説明図である。
【図10】図10は、第1の考案に係る薬剤定量分与器
の他の実施例の斜視図である。
【図11】図11は、図10に示した薬剤定量分与器の
縦断面図である。
【図12】図12は、図11のD−D線断面図である。
【図13】図13は、図10に示した薬剤定量分与器の
作用を説明するための説明図である。
【図14】図14は、図10に示した薬剤定量分与器の
作用を説明するための説明図である。
【図15】図15は、第2の考案に係る薬剤定量分与器
の一実施例の斜視図である。
【図16】図16は、図15に示した薬剤定量分与器の
縦断面図である。
【図17】図17は、図16のE−E線断面図である。
【図18】図18は、図16のF−F線断面図である。
【図19】図19は、ハウジング2bを回転させた状態
の断面図である。
【図20】図20は、第2の考案に係る薬剤定量分与器
の他の実施例の斜視図である。
【符号の説明】
1 薬剤定量分与器 2 ハウジング 2a 本体ハウジング 2b カートリッジ収納部側ハウジング 3 棒状プランジャー 4 プランジャー移動用部材 5 プランジャーストッパー 6 薬剤分与量設定部材 7 プランジャー回転用部材 8 プランジャー回転防止部材 9 ピストン 10 薬剤カートリッジ 11 注射針 12 針キャップ 13 キャップ 14 ゴム栓 21 薬剤カートリッジ収納部 22 窓部 23 薬剤分与量表示部 24 第1のネジ部 25 凹部または凸部 26 第1の係合部、第一の係合部 27 第2の係合部、第二の係合部 31 先端部 32 第3の係合部、第三の係合部 41 第4の係合部、第七の係合部 42 薬剤分与量指示部 43 操作部 44a 舌片状先端部 44b 舌片状先端部 45 第六の係合部 51 第5の係合部、第五の係合部 52a 舌片状部分 52b 舌片状部分 53 第四の係合部 61 第2のネジ部 62 凸部または凹部 63a スリット 63b スリット 71 第6の係合部 72 第7の係合部 81 第八の係合部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に形成された第1の係合部と、軸方
    向に伸びる窓部と、該窓部の周囲に設けられた薬剤分与
    量表示部を有し、後端が開口した筒状の本体ハウジング
    と、 薬剤と摺動可能なピストンとを有する薬剤カートリッジ
    を収納する薬剤カートリッジ収納部と、前記本体ハウジ
    ングの前記第1の係合部と係合する第2の係合部を有
    し、該係合により、軸を中心として所定角度回転可能で
    あり、かつ該本体ハウジングに着脱自在に取り付けられ
    たカートリッジ収納部側ハウジングと、 前記薬剤カートリッジの前記ピストンを押圧するための
    先端部と、第3の係合部を有し、前記本体ハウジング内
    に収納された棒状プランジャーと、 前記本体ハウジング内に摺動可能、かつ実質的に回転不
    能に収納され、該本体ハウジングより突出する操作部
    と、前記本体ハウジングの前記窓部より目視可能な薬剤
    分与量指示部と、前記棒状プランジャーの第3の係合部
    と係合する第4の係合部を有し、該係合により、前記棒
    状プランジャーに対し、後端方向には独立して移動し、
    先端方向には該棒状プランジャーとともに移動するプラ
    ンジャー移動用部材と、 前記本体ハウジング内に実質的に回転不能に収納され、
    前記棒状プランジャーの第3の係合部と係合する第5の
    係合部を有し、該係合により前記棒状プランジャーの後
    端方向への移動を防止するプランジャーストッパーと、 前記カートリッジ収納部側ハウジングおよび前記棒状プ
    ランジャーとそれぞれ係合する第6および第7の係合部
    を有するプランジャー回転用部材とを有し、 前記カートリッジ収納部側ハウジングを軸を中心として
    所定角度回転させることにより、前記プランジャー回転
    用部材および前記棒状プランジャーが回転し、前記棒状
    プランジャーの第3の係合部と前記プランジャー移動用
    部材の第4の係合部との係合および該棒状プランジャー
    の第3の係合部と前記プランジャーストッパーの第5の
    係合部との係合が解除されることを特徴とする薬剤定量
    分与器。
  2. 【請求項2】 先端に形成された第一の係合部と、軸方
    向に伸びる窓部と、 該窓部の周囲に設けられた薬剤分与量表示部を有し、後
    端が開口した筒状の本体ハウジングと、 薬剤と摺動可能なピストンとを有する薬剤カートリッジ
    を収納する薬剤カートリッジ収納部と、前記本体ハウジ
    ングの前記第一の係合部と係合する第二の係合部を有
    し、該係合により、軸を中心として所定角度回転可能で
    あり、かつ該本体ハウジングに着脱自在に取り付けられ
    たカートリッジ収納部側ハウジングと、 前記薬剤カートリッジの前記ピストンを押圧するための
    先端部と、第三の係合部を有し、前記本体ハウジング内
    に収納された棒状プランジャーと、 前記本体ハウジング内に所定角度回転可能に設けられ、
    前記カートリッジ収納部側ハウジングと係合する第四の
    係合部と、前記棒状プランジャーの前記第三の係合部と
    係合し、かつ前記棒状プランジャーの後端方向への移動
    を防止する第五の係合部とを有するプランジャーストッ
    パーと、 前記本体ハウジングより突出する操作部と、前記本体ハ
    ウジングの前記窓部より目視可能な薬剤分与量指示部
    と、前記プランジャーストッパーと係合する第六の係合
    部と、前記棒状プランジャーの第三の係合部と係合し、
    かつ前記棒状プランジャーに対し、後端方向へは独立し
    た移動を許容し、先端方向へは該棒状プランジャーとと
    もに移動するよう拘束する第七の係合部とを有するプラ
    ンジャー移動用部材と、 前記本体ハウジング内に実質的に回転不能に収納され、
    前記棒状プランジャーと係合する第八の係合部を有し、
    該棒状プランジャーの回転を防止するプランジャー回転
    防止部材とを有し、 前記カートリッジ収納部側ハウジングを軸を中心として
    所定角度回転させることにより、前記プランジャースト
    ッパーおよび前記プランジャー移動用部材が回転し、前
    記棒状プランジャーの第三の係合部と前記プランジャー
    移動用部材の第七の係合部との係合および該棒状プラン
    ジャーの第三の係合部と前記プランジャーストッパーの
    第五の係合部との係合が解除されることを特徴とする薬
    剤定量分与器。
JP2996292U 1992-04-07 1992-04-07 薬剤定量分与器 Pending JPH0582441U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2996292U JPH0582441U (ja) 1992-04-07 1992-04-07 薬剤定量分与器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2996292U JPH0582441U (ja) 1992-04-07 1992-04-07 薬剤定量分与器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0582441U true JPH0582441U (ja) 1993-11-09

Family

ID=12290604

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2996292U Pending JPH0582441U (ja) 1992-04-07 1992-04-07 薬剤定量分与器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0582441U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995032750A1 (fr) * 1994-05-31 1995-12-07 Keytron Inc. Pulverisateur de type injecteur
JP2008531150A (ja) * 2005-02-28 2008-08-14 ノボ・ノルデイスク・エー/エス 最大投与量の事前設定が可能な、注入デバイスのための投与量設定機構

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995032750A1 (fr) * 1994-05-31 1995-12-07 Keytron Inc. Pulverisateur de type injecteur
JP2008531150A (ja) * 2005-02-28 2008-08-14 ノボ・ノルデイスク・エー/エス 最大投与量の事前設定が可能な、注入デバイスのための投与量設定機構

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100763046B1 (ko) 고정 용량 약물 분배 장치
JP4176204B2 (ja) ペンニードル分配装置
US6439276B1 (en) Kit for loading and disposal of hypodermic syringes used for administering medication
JP2689372B2 (ja) 薬液供給ペン
EP1094857B1 (en) A medical delivery device and a cartridge assembly for use in the same
JP3214973B2 (ja) 注射装置および注射設定量を戻す方法
JP4791977B2 (ja) 引き込み可能な投薬分の設定ノブ
JP4108884B2 (ja) 薬物送出アセンブリ
TWI323180B (en) Improvements in and relating to drive mechanisms and assembly suitable for use in drug delivery device,drug delivery device incorporating the drive mechanism,method for manufacturing the drug delivery device
EP0903158A2 (en) Pen needle
US20080015511A1 (en) Method Of Assembly Of Drug Delivery Devices
JPH11511364A (ja) カートリッジ装填機構付のペン注射器
CN108366908B (zh) 医用输送设备
PL234202B1 (pl) Urządzenie igły bezpiecznej
CN105228673A (zh) 手掌激活型药物递送装置
JP2007143957A (ja) 注射装置
JP2004049726A (ja) 注射器
JPH04256757A (ja) 定量分与器
WO2008072715A1 (ja) 注射針カートリッジ及び注射器
JP7458140B2 (ja) 薬液注入装置
JPH04256758A (ja) 定量分与器
JPH0562255U (ja) 薬剤定量分与器
US20190321561A1 (en) Medicament device for use with a conventional syringe
JPH0582441U (ja) 薬剤定量分与器
JPH04259470A (ja) 注射器及び投薬量調整装置